JPH10244825A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JPH10244825A
JPH10244825A JP5319697A JP5319697A JPH10244825A JP H10244825 A JPH10244825 A JP H10244825A JP 5319697 A JP5319697 A JP 5319697A JP 5319697 A JP5319697 A JP 5319697A JP H10244825 A JPH10244825 A JP H10244825A
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JP
Japan
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air
flow path
damper
console
occupant
Prior art date
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Pending
Application number
JP5319697A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Shibata
実 柴田
Takahiro Komori
敬博 古森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP5319697A priority Critical patent/JPH10244825A/ja
Publication of JPH10244825A publication Critical patent/JPH10244825A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】空調装置の出力を大きくすることなく、乗員が
十分な涼感を感じかつ快適な状態になるまでの時間を短
縮する。 【解決手段】空気流路の一部には、空気流路を流れる空
気の単位時間当たりの風量が所定値未満の場合に流路を
塞ぎ、所定値以上の場合に流路を開くダンパ52が設け
られている。夏季の炎天下などに最大風量で送風する場
合には、ダンパが空気流路の一部を開いて身体に近い位
置から冷風を吹き出すことができ、きわめて快適であ
る。また風量が小さい場合は、身体に近い位置からの送
風が停止されるので、送風音が気にならず快適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などに設け
られる空調装置に関し、詳しくはより快適さを向上させ
るための空調装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車室内のインストルメントパネルな
どにはレジスタが設けられ、エアコンユニットから供給
される冷風や温風を吹き出して車室内の空調を行ってい
る。レジスタは一般に前面と足下などの複数位置に設け
られ、例えば冬季には足下から温風を吹き出し、夏季に
は前面から冷風を吹き出すなど、必要に応じてレジスタ
を切り換えて用いられている。
【0003】またレジスタから吹き出す風量も、手動あ
るいは自動で調整できるようになっており、車室温や日
射量などによって風量を調節することで、乗員の快適さ
が得られるように構成されている。自動エアコンの場合
で説明すると、例えば夏季の炎天下に駐車してあった自
動車に乗車しエアコンスイッチを入れると、車室温度を
検知した制御装置により単位時間当たりの風量は自動的
に最大値となり、車室内は急速に冷房される。そして車
室温が低下して設定温度に近付くと、単位時間当たりの
風量は自動的に小さくなり送風音などによる不快感が抑
制されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の空調装
置では、夏季の炎天下に駐車してあった自動車に乗車し
た場合に最大の風量で送風しても、乗員が十分な涼感を
感じて快適となるまでの時間が長いという問題があっ
た。そのため自動車のエンジンを始動してエアコンのス
イッチを入れたまま車室内が十分に冷房されるまで放置
し、その後乗車するということが行われており、その間
の燃料が無駄となるとともに排ガスによる大気汚染の不
具合もある。
【0005】このような不具合を抑制するには、空調装
置の出力を大きくすればよいが、自動車用としては能力
に限界があり、またコストや重量も増大するという不具
合がある。本発明はこのような事情に鑑みてなされたも
のであり、空調装置の出力を大きくすることなく、乗員
が十分な涼感を感じかつ快適な状態になるまでの時間を
短縮できる快適な空調装置とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の空調装置の特徴は、室内に開口する複数の開口部
と、冷風あるいは温風を供給する供給部と、供給部と開
口部とを連結する空気流路とよりなる空調装置であっ
て、空気流路の一部には、空気流路を流れる空気の単位
時間当たりの風量が所定値未満の場合に流路を塞ぎ、所
定値以上の場合に流路を開くダンパが設けられているこ
とにある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の空調装置では、空気流路
を流れる空気の単位時間当たりの風量が所定値未満の場
合に流路を塞ぎ、所定値以上の場合に流路を開くダンパ
が空気流路の一部に設けられている。したがって、夏季
の炎天下などに最大風量で送風する場合には、ダンパが
空気流路の一部を開くため、供給部からの送風は全ての
開口から吹き出す。したがって例えば自動車のドアトリ
ムなどにダンパをもつ空気流路の開口を設けておけば、
乗員の身体に近い位置から冷風あるいは温風を吹き出す
ことができ、乗員にとってきわめて快適である。また通
常は送風されない部分にも送風することができるので、
空調効率が向上する。
【0008】一方、それほど風量を必要としない場合に
は、ダンパが空気流路の一部を塞いでいるため、その空
気流路先端にあり通常は不要な開口からは吹き出しがな
い。したがって、供給部からの送風は必要な開口のみに
効率よく供給される。また人体近傍に設けられた開口か
らの吹き出しを規制するように構成しておくことによ
り、送風音が低減される。
【0009】ダンパは空気流路のできるだけ供給部近傍
に設けることが望ましい。これによりダンパが閉じてい
る時に供給部からダンパまでの空間の容積を小さくする
ことができ、デッドスペースによる圧損の発生を抑制す
ることができる。またダンパによる空気流路の開閉は、
手動や電動などによって行うこともできるが、空気流路
を流れる空気の力によって開閉する構成とすることが特
に望ましい。例えばバネなどの付勢部材を用いてダンパ
を空気流路を閉じる方向に付勢しておき、風量が所定値
未満の場合には付勢部材の付勢力が風力に打ち勝って空
気流路を閉じ、風量が例えば最大風量となった場合には
風力が付勢部材の付勢力に打ち勝って空気流路を開く構
成とすることが望ましい。これにより別の動力を不要と
してダンパを自動的に開閉させることができる。
【0010】さらに、手動や電動でダンパを開閉する場
合には、ダンパが空気流路の壁に当接する際に異音が発
生する場合がある。しかし上記の付勢部材を用いた構成
によれば、異音の発生も抑制することができる。例えば
最大風量でダンパが開いた状態から風量が低下してダン
パが閉じる場合には、風量は連続的に変化するためダン
パは開から閉へ突然移動するのでなく徐々に移動するこ
ととなる。したがってダンパが空気流路の壁に急激に衝
突するのが抑制され、異音の発生を抑制することが可能
となる。
【0011】
【実施例】図1〜3に本実施例の空調装置を示す。本実
施例は自動車用自動エアコンに本発明を適用したもので
ある。この空調装置は、エンジンルームに配置されたA
/Cユニット1と、A/Cユニット1から車体後方へ向
かって延びる第1流路2と、A/Cユニット1から車体
右側へ延びる第2流路3と、A/Cユニット1から車体
左側へ延びる第3流路4と、各流路に設けられた複数の
レジスタと、より構成されている。
【0012】第1流路2は、インストルメントパネル1
00の中央部に延びる上流路20と、コンソール200
へ向かう下流路21とに分岐し、上流路20の先端には
一対の中央レジスタ20aが設けられている。また下流
路21は、コンソール200内でさらに左右に分岐して
右コンソール流路22と左コンソール流路23とが形成
されている。右コンソール流路22の先端にはコンソー
ル200の右側面に開口する右コンソールレジスタ22
aが設けられ、左コンソール流路23の先端にはコンソ
ール200の左側面に開口する左コンソールレジスタ2
3aが設けられている。
【0013】第2流路3は、インストルメントパネル1
00内で車体右側へ延び、インストルメントパネル10
0の右端部に向かう右インパネ流路30と、インストル
メントパネル100内から右ドアトリム300内に延び
る右ドア流路31とに分岐している。そして右インパネ
流路30の先端には、インストルメントパネル100の
右端部に開口する右インパネレジスタ30aが形成さ
れ、右ドア流路31の先端には右ドアトリム300に開
口する右ドアレジスタ31aが形成されている。
【0014】なお、右インパネ流路30は、右前ドアを
開いた時にはインストルメントパネル100と右ドアト
リム300の間で分断されているが、右前ドアを閉じた
時にはそれぞれの開口が密接して一体の右インパネ流路
30となるように構成されている。さらに第3流路4
は、インストルメントパネル100内で車体左側へ延
び、インストルメントパネル100の左端部に向かう左
インパネ流路40と、インストルメントパネル100内
から左ドアトリム400内に延びる左ドア流路41とに
分岐している。そして左インパネ流路40の先端には、
インストルメントパネル100の左端部に開口する左イ
ンパネレジスタ40aが形成され、左ドア流路41の先
端には左ドアトリム400に開口する左ドアレジスタ4
1aが形成されている。
【0015】また、左インパネ流路40は、左前ドアを
開いた時にはインストルメントパネル100と左ドアト
リム400の間で分断されているが、左前ドアを閉じた
時にはそれぞれの開口が密接して一体の左インパネ流路
40となるように構成されている。そして右コンソール
流路22と左コンソール流路23の根元部分には、それ
ぞれ右コンソールダンパ50と左コンソールダンパ51
とが揺動可能に枢支され、右コンソール流路22と左コ
ンソール流路23を開閉可能となっている。また右ドア
流路31及び左ドア流路41の根元部分には、それぞれ
右ドアダンパ52及び左ドアダンパ53が揺動可能に枢
支され、右ドア流路31及び左ドア流路41を開閉可能
となっている。
【0016】右コンソール流路22、左コンソール流路
23、右ドア流路31及び左ドア流路41の根元部分に
は、図3に示すようにそれぞれ内周側へ突出する突起6
が形成され、右コンソールダンパ50、左コンソールダ
ンパ51、右ドアダンパ52及び左ドアダンパ53が突
起6に当接した状態で右コンソール流路22、左コンソ
ール流路23、右ドア流路31及び左ドア流路41が閉
じられるように構成されている。なお、図3及び図4に
は、右ドア流路31と右ドアダンパ52とを代表的に示
している。
【0017】そして右コンソールダンパ50、左コンソ
ールダンパ51、右ドアダンパ52及び左ドアダンパ5
3は、それぞれ枢支軸に設けられた図示しないコイルス
プリングにより、右コンソール流路22、左コンソール
流路23、右ドア流路31及び左ドア流路41を閉じる
方向にそれぞれ付勢されている。なおそれぞれのダンパ
においては、図4に示すように、それぞれの流路を最大
風量で流れる風力が作用した時に、風力がコイルスプリ
ングの付勢力に打ち勝って流路を開くように構成されて
いる。
【0018】上記のように構成された本実施例の空調装
置では、炎天下に駐車されていた場合などにA/Cユニ
ット1のスイッチが入れられると、A/Cユニット1か
らの送風は風量が最大値となって第1流路2、第2流路
3及び第3流路4に供給される。すると右コンソールダ
ンパ50、左コンソールダンパ51、右ドアダンパ52
及び左ドアダンパ53は、風力により図示しないコイル
スプリングの付勢力に抗して押圧されて揺動し、右コン
ソール流路22、左コンソール流路23、右ドア流路3
1及び左ドア流路41が開かれる。
【0019】したがってA/Cユニット1から供給され
た冷風は、一対の中央レジスタ20a、右コンソールレ
ジスタ22a、左コンソールレジスタ23a、右インパ
ネレジスタ30a、左インパネレジスタ40a、右ドア
レジスタ31a、左ドアレジスタ41aの8個のレジス
タから一斉に吹き出す。これにより運転席と助手席の乗
員には、従来のように前方からばかりでなくコンソール
200、右ドアトリム300及び左ドアトリム400か
ら冷風が吹き出すので、涼感に優れるとともに車室内が
空調されるまでの時間が短縮される。
【0020】そして車室内が所定温度に冷却されると、
A/Cユニット1からの風量は最大値より低い量となる
ように制御される。すると図示しないコイルスプリング
の付勢力が風力に打ち勝って、右コンソールダンパ5
0、左コンソールダンパ51、右ドアダンパ52及び左
ドアダンパ53は、右コンソール流路22、左コンソー
ル流路23、右ドア流路31及び左ドア流路41を閉じ
る。
【0021】このように風量が最大値より低い量となる
ように制御されても、右コンソール流路22、左コンソ
ール流路23、右ドア流路31及び左ドア流路41を流
れる風量はほぼ連続的に変化する。したがって右コンソ
ールダンパ50、左コンソールダンパ51、右ドアダン
パ52及び左ドアダンパ53は、徐々に右コンソール流
路22、左コンソール流路23、右ドア流路31及び左
ドア流路41を閉じ、突起6に緩やかに当接するため、
衝撃による異音の発生が抑制されている。
【0022】そしてA/Cユニット1からの送風は、少
ない風量で一対の中央レジスタ20a、右インパネレジ
スタ30a及び左インパネレジスタ40aのみから吹き
出され、従来と同様に穏やかに車室内が空調される。ま
た乗員の近傍からの吹き出しがないので、送風音が抑制
され騒音のない快適な車室となる。なお、本実施例では
コンソールとドアトリムに追加のレジスタを設けている
が、ピラーガニッシュ、天井など任意の場所にレジスタ
を設けることができ、設けられた場所に応じた空調効果
が得られる。
【0023】
【発明の効果】すなわち本発明の空調装置によれば、空
調装置の出力を大きくすることなく、乗員が十分な涼感
を感じかつ快適な状態になるまでの時間を短縮すること
ができ、しかも空調効率が向上するため、特に暑い場合
などに室内が快適な気温となるまでの時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の空調装置の概略構成を示す
平面図である。
【図2】本発明の一実施例の空調装置が設けられた自動
車室内の斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の空調装置の腰部拡大断面図
である。
【図4】本発明の一実施例の空調装置を最大風量で運転
した時の腰部拡大断面図である。
【符号の説明】
1:A/Cユニット(供給部) 30:右ドアトリ
ム 31:右ドア流路(空気流路) 52:右ドアダ
ンパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に開口する複数の開口部と、冷風あ
    るいは温風を供給する供給部と、該供給部と該開口部と
    を連結する空気流路とよりなる空調装置であって、 該空気流路の一部には、該空気流路を流れる空気の単位
    時間当たりの風量が所定値未満の場合に該流路を塞ぎ、
    該所定値以上の場合に該流路を開くダンパが設けられて
    いることを特徴とする空調装置。
JP5319697A 1997-03-07 1997-03-07 空調装置 Pending JPH10244825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319697A JPH10244825A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319697A JPH10244825A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10244825A true JPH10244825A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12936130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5319697A Pending JPH10244825A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 空調装置

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JP (1) JPH10244825A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050238A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 豊田合成株式会社 車両用空調装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050238A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 豊田合成株式会社 車両用空調装置
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