JPH10243732A - 脱穀機の排ワラ装置 - Google Patents

脱穀機の排ワラ装置

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JPH10243732A
JPH10243732A JP4822497A JP4822497A JPH10243732A JP H10243732 A JPH10243732 A JP H10243732A JP 4822497 A JP4822497 A JP 4822497A JP 4822497 A JP4822497 A JP 4822497A JP H10243732 A JPH10243732 A JP H10243732A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀稈の手扱ぎ作業時に、カッタ下方の切断ワ
ラが所定量以上堆積したら、これを確実に感知して警報
を発する。 【解決手段】 コンバイン10には、脱穀部16の後部
に排ワラ切断用のカッタ26,28を有していて、この
カッタ26,28の下方には、地面に排出されて堆積し
た切断ワラを軸方向に移送し、かつ周囲に拡散させるた
めの拡散ラセン32が設けられている。また、この拡散
ラセン32の軸方向終端側には、地面に堆積した切断ワ
ラが所定量以上堆積したときに、その堆積量を感知する
堆積センサ46が配置されていて、該堆積センサ46が
所定時間以上オン作動状態になったときにのみ、一定時
間警報を発し、ワラ詰りが生じる前にこれを知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱穀機の排ワラ装置
に関し、詳しくは切断ワラを軸方向に移送しかつ拡散さ
せる拡散ラセンを備えた脱穀機の排ワラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、コンバインには、脱穀した後の排
ワラ処理装置として、脱穀部の後部にカッタ装置または
結束装置の何れか一方を装着したもの、あるいはこれら
の両方を装着したものがある。
【0003】例えば、前記カッタ装置は、コンバインの
脱穀部の後部に装着されていて、従動プーリやノコ刃を
備え、該従動プーリと機体のラセン軸との間には、ベル
トが巻き掛けられている。そして、該ベルトにはテンシ
ョンプーリが並設され、該テンションプーリをベルトに
圧接すると、前記ラセン軸の回転が従動プーリに伝達さ
れてノコ刃が回転し、排ワラチェーンにより送られてき
た排ワラを細断して、肥料として再利用を図り得るよう
になっている。
【0004】また、前記カッタ装置は周囲をカッタカバ
ーにより覆われ、該カッタカバーの下部には下部カバー
が垂下されていて、この下部カバーにより、細断された
切り藁状の切断ワラの落下位置を確保するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記下部カ
バーは、作業の安全面から、その下端部がノコ刃の下方
より所定距離以上(例えば500mm)であることが義
務付けられており、このため通常は、下部カバーの下端
部から地面までの距離が短くなっている。
【0006】このため、圃場等においてコンバインを走
行させながら穀稈を扱ぐときは問題ないとしても、コン
バインを停止した状態で手扱ぎにより穀稈を扱ぐとき
は、下部カバーから排出された細かな排ワラが地面上に
堆積され、その堆積ワラの頂部が下部カバーの中にまで
達してワラ詰りが発生するおそれがある。
【0007】この場合、例えば排ワラの堆積量を、カッ
タ装置の下方に配置した接触型センサにより感知し警報
を発することで、オペレータが排ワラの堆積状態を認識
し、コンバインを他の位置に移動させる等の手段が採ら
れている。
【0008】ところで、一般に排ワラはやわらかいた
め、前記センサのセンサ板に一旦作用した直後に反作用
力で戻されること等もあるが、少量しか堆積されない排
ワラであっても、瞬間的にセンサをオン作動させてしま
う場合もある。そこで、このような不安定な排ワラの検
出を防止しつつ、排ワラの地面からの所定以上の堆積量
を確実に感知して警報を発する必要がある。
【0009】この発明は、斯かる課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、手扱ぎ作業
時に、カッタ下方の拡散ラセンによって移送された切断
ワラが所定量以上堆積したら、これを確実に感知して警
報を発し得る脱穀機の排ワラ装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、脱穀部(16)の後部に排ワラ切断用の
カッタ(26,28)を有し、該カッタ(26,28)
の下方に、切断ワラを軸方向に移送しかつ拡散させる拡
散ラセン(32)を設けた脱穀機の排ワラ装置におい
て、前記拡散ラセン(32)の軸方向終端側に配置さ
れ、地面に堆積した前記切断ワラの付勢圧により変位し
てオン作動する堆積センサ(46)と、該堆積センサ
(46)が所定時間以上オン作動状態になったことを条
件として、一定時間警報信号を送出する制御部(64)
と、を備えている、ことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記堆積センサ(46)
における切断ワラの移送方向上流側に、前記拡散ラセン
(32)の径方向外側に傾斜する傾斜面(47)を形成
し、該傾斜面(47)に切断ワラが当接することで前記
切断ワラを感知し易いようにした、ことを特徴とする。
【0012】(作用)以上の構成において、例えば本発
明が適用されるコンバイン(10)には、脱穀部(1
6)の後部に排ワラ切断用のカッタ(26,28)が設
けられ、このカッタ(26,28)の下方に、重力の作
用で落下した切断ワラを軸方向に移送し、かつ周囲に拡
散させる拡散ラセン(32)が設けられていて、前記拡
散ラセン(32)の軸方向終端側には、地面に堆積した
切断ワラの付勢圧により押されることで変位し、オン作
動する堆積センサ(46)が配置されている。
【0013】そして、前記拡散ラセン(32)の回転に
伴い、切断ワラは軸方向一側に送られるが、この軸方向
一側に堆積された所定量以上の切断ワラの付勢圧によ
り、前記堆積センサ(46)が連続して所定時間以上オ
ン作動状態を維持したときには、制御部(64)から警
報信号が送出されて、一定時間警報が発せられる。これ
により、オペレータは切断ワラの堆積状況を確認し、必
要な措置を採ることが可能となる。
【0014】また、前記堆積センサ(46)は、切断ワ
ラの移送方向に沿う上流側部分に、拡散ラセン(32)
の径方向外側に向かって傾斜する傾斜面(47)を有し
ているため、拡散ラセン(32)の送り作用に基づき切
断ワラが前記傾斜面(47)に当接することで、該傾斜
面(47)に付勢力を及ぼすことから、切断ワラがラセ
ンに巻き付く前に切断ワラの堆積状態が感知され、セン
サによる感知性能が向上する。
【0015】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明の構成をなんら
限定するものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について説明する。
【0017】図1は、本発明が適用されたコンバイン後
部の側面図であり、同図において、コンバイン10は、
機体12を支持する左右一対のクローラ走行装置14,
14と、刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部16と、該脱
穀部16の後部に設けられた排ワラ装置18とを備えて
いる。
【0018】この排ワラ装置18は、図1〜図4に示す
ように、排ワラチェーン19の終端側に、略々並行に近
接配置され機体左右方向に延びるカッタ軸22とノコ刃
軸24を有し、これらカッタ軸22とノコ刃軸24には
多数のスターホイール刃26とノコ刃28が夫々所定間
隔を隔てて装着されている。そして、前記スターホイー
ル刃26とノコ刃28は、カッタカバー20内に収容さ
れている。なお、これらスターホイール刃26とノコ刃
28とは、交互に偏位した状態で対向配置されている。
【0019】前記カッタカバー20下部には、下部カバ
ー30が一体的に設けられ、該下部カバー30内には拡
散ラセン32が収容されている。この拡散ラセン32
は、その中心部に拡散ラセン軸32aと、該拡散ラセン
軸32aの回りに形成されたラセン羽根34とを有して
いる。
【0020】前記カッタ軸22は、その端部に取り付け
られた従動プーリ36に、図示しない機体内部の2番ラ
セン軸にベルトが巻き掛けられて動力が伝達されると共
に、該カッタ軸22と前記拡散ラセン軸32aとの間
は、従動プーリ36と拡散ラセン軸32aの端部に取り
付けられた従動プーリ38との間に巻き掛けられたベル
ト40によって動力が伝達される。
【0021】なお、前記ベルト40にはテンションプー
リ42が並設されていて、該テンションプーリ42を該
ベルト40に圧接すると、カッタ軸22の回転が従動プ
ーリ38に伝達され、これにより拡散ラセン軸32aが
回転するようになっている。排ワラの中には長稈もあれ
ば短稈もあるため、この拡散ラセン軸32aの回転によ
り、切断されて地面に堆積した切断ワラを、軸方向の一
側に向けて移送しかつ拡散させる。
【0022】本実施の形態においては、前記拡散ラセン
32の軸方向終端側に配置され、地面に堆積した前記切
断ワラの付勢圧により変位してオン作動する堆積センサ
と、該堆積センサが所定時間以上オン作動状態になった
ことを条件として、一定時間警報信号を送出する制御部
と、を備えていることを特徴としている。
【0023】上述した図1〜図4に示すように、前記拡
散ラセン32の軸方向の終端側(図3の右端側で、いわ
ゆる穀稈の穂先側)には、下部カバー30の内側に固定
された金具44と、該金具44に取り付けられた回転軸
46aを介して板状の堆積センサ46が取り付けられて
いる。この堆積センサ46は、スプリング48により所
定圧にて常時拡散ラセン32側に向けて付勢されてい
る。
【0024】そして、前記カッタ26,28によって切
断された排ワラが、下部カバー30の下方の地面に堆積
され、その堆積量が所定値以上になると、該堆積された
切断ワラが前記拡散ラセン32によって周囲に拡散され
つつ軸方向終端側に移送され、その際切断ワラに付与さ
れる押圧力が大きくなって、該切断ワラが前記堆積セン
サ46を機体後方(図4のA方向)に向け押圧付勢す
る。
【0025】更に、図1〜図3に示すように、前記堆積
センサ46には、切断ワラの移送方向上流側の部分に、
前記拡散ラセン32の軸線方向に対し外側(機体後方)
に角度α°傾斜する傾斜面47(図2参照)が形成され
ている。これにより、拡散ラセン32による軸方向終端
側への切断ワラの送り作用に伴い、この傾斜面47に切
断ワラが当接することで、前記切断ワラが拡散ラセン3
2に巻き付く前に、該切断ワラにより傾斜面47が外側
(機体後方)に押されるため、切断ワラがより感知され
易い構造になっている。
【0026】一方、図1及び図2に示すように、前記下
部カバー30の側方には、前記回転軸46aの所定以上
の回動量を検出するスイッチ50が設けられていて、前
記堆積センサ46が所定量以上回動すると、これを検出
するようになっている。
【0027】図5は、警報発生回路の接続状態を示すも
のであり、同図で明らかなように、前記堆積センサ46
の所定量以上の回動を検出するスイッチ50が、制御部
64に接続され、該制御部64からの指令信号が警報器
62と警報ランプ61とに送出されるようになってい
る。
【0028】そして、前記制御部64は、堆積センサ4
6が所定時間以上オン作動状態を維持していることを条
件として、一定時間、前記警報器62と警報ランプ61
とに警報信号を送出する。
【0029】図6は、本実施の形態における動作タイミ
ングチャートを示す図である。
【0030】前記カッタ26,28下方の地面に切断ワ
ラが所定量堆積されると、該切断ワラの付勢圧により、
前記堆積センサ46が回動してスイッチ50をオン作動
する。このとき、一般に排ワラは株元側に比して穂先側
(拡散ラセン32の軸方向終端側)の容積(ボリュー
ム)は小さいため、堆積量が少ないとスイッチ50をオ
ン作動する作用は働かないが、手扱ぎを多く行いかつ深
扱ぎをした場合等には、排ワラの堆積量がそれほど多く
なくても一時的にスイッチ50をオン作動することがあ
る。
【0031】従って、このような場合には、スイッチ5
0のオン作動時間を計測することで、その値が所定時間
(T1 )以下であるときは、前記制御部64にてこのと
きの検出信号をカットして警報を作動させないように
し、スイッチ50のオン作動時間が所定時間(T1 )以
上になったときのみ、警報を発するようにしている。
【0032】一方、地面に切断ワラが落下して堆積する
と、該切断ワラが拡散ラセン32により軸方向終端側に
移送され、該終端側にワラが堆積するようになり、この
切断ワラにより、堆積センサ46が押されてスイッチ5
0がオン作動する。
【0033】なお、ワラはやわらかいため、長時間オン
状態を維持するのが困難であるが、オン作動時間が所定
時間(T1 )よりも長い場合には、一定時間だけ警報信
号が送出され、その間、警報ランプ61が点灯すると共
に警報器62が作動するようになっている。これによ
り、警報が発せられ、オペレータはカッタ下部に切断ワ
ラが堆積したことを認識することになる。
【0034】図7は、制御フローチャートを示す図であ
り、以下、この図に基づき本実施の形態における動作を
説明する。
【0035】ステップS1において、今回の堆積センサ
46のスイッチ50がONかOFFかを判断し、OFF
ならステップS7に進み、ONならステップS2に進
む。このステップS2では、更に前回の堆積センサ46
のスイッチ50がONかOFFかを判断し、OFFなら
ステップS3に進んで遅延タイマ時間T1 をセットして
からステップS4に進み、ONなら直接ステップS4に
進む。
【0036】このステップS4では、前記タイマ時間T
1 が0か否かを判断し、タイマ時間T1 が0でなけれ
ば、ステップS5に進んでタイマ時間T1 から定数aを
減算し、タイマ時間T1 が0なら、ステップS6におい
て警報出力時間を引延ばす引延しタイマ時間T2 をセッ
トしてからステップS7に進む。
【0037】このステップS7では、前記引延しタイマ
時間T2 が0か否かを判断し、引延しタイマ時間T2
0でなければステップS8に進んで、警報ランプ61と
警報器62に向けて警報信号を出力し、引延しタイマ時
間T2 が0なら、ステップS9に進んで引延しタイマ時
間T2 から定数bを減算する。こうして、堆積センサ4
6のスイッチ50が、所定時間(T1 )以上オン作動状
態になったことを条件として、一定時間警報信号を送出
する。
【0038】なお、本実施の形態では、上述した図3に
示すように、前記拡散ラセン軸32aの軸方向右側の終
端部と、軸方向中途部とに羽根出し板34a,34aが
形成されていて、この羽根出し板34aは、前記拡散ラ
セン軸32aにうず巻き状に巻回されたラセン羽根34
を、拡散ラセン軸32aに巻回することなく平板状に形
成したものであり、各羽根出し板34a,34aが拡散
ラセン軸32aに対し、互いに逆方向に傾斜して配置さ
れている。
【0039】このラセン羽根34により、切断ワラを右
送りしながら周囲に拡散させると共に、前記羽根出し板
34aにより切断ワラを下部カバー30の内壁に向け放
出する役目をなす。なお、下部カバー30の内壁で前記
各羽根出し板34aの近傍には、夫々プレート52が取
り付けられ、これらのプレート52により羽根出し板3
4aの周囲空間が狭くなっていて、例えば羽根出し板3
4aにより拡散された切断ワラはこのプレート52に衝
突した後、跳ね返って放出される。
【0040】また、図8に示すように、穀稈の手扱ぎ作
業を行う際に、脱穀フィードチェーン54に沿って穀稈
を移動させるべく、手扱ぎレール56を回動操作して開
放するが、この手扱ぎレール56の背面側の機体に開放
センサ58が設けられていて、この開放センサ58は、
前記手扱ぎレール56が開放されると該手扱ぎレール5
6が前記開放センサ58を押圧し、その押圧力によって
該開放センサ58をオン作動する。
【0041】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0042】穀稈の手扱ぎ作業を行うと、排ワラはカッ
タ26,28により切断されて下方に放出され、この切
断ワラが地面に堆積してくると、該切断ワラは、カッタ
26,28の下方に設けられた拡散ラセン32の外周部
に達する。このように、切断ワラの堆積量が増加してく
ると、該切断ワラは拡散ラセン32の回転作用により軸
方向終端側に移送され、該終端側における羽根出し板3
4aの下方に切断ワラが集中する。
【0043】こうして、軸方向終端側に堆積された切断
ワラが、堆積センサ46を図4の矢印A方向に押圧し、
該堆積センサ46を軸46aを中心として機体後方に回
転させる。これにより、前記堆積センサ46の回転軸4
6aに連結されたスイッチ50(図1及び図2参照)が
作動し、制御部64を介して警報器62等に警報信号が
発せられる。
【0044】この場合、切断ワラの堆積量が少ないと前
記スイッチ50をオン作動する作用は働かないが、手扱
ぎを多く行いかつ深扱ぎをした場合等には、切断ワラの
堆積量がそれほど多くなくても一時的にスイッチ50を
オン作動することがある。そこで、このように実際には
切断ワラの堆積量が少ない状態での警報発生を回避する
ため、制御部64にて堆積センサ46のスイッチ50の
オン時間を計測し、このときのオン時間が所定値(T
1 )以上であるときのみ、一定時間警報信号を送出する
ようにしている。
【0045】このため、警報ランプ61が点灯し警報器
62が作動すると、オペレータはその状態で手扱ぎ作業
を中止し、例えばコンバインを前進させる等の処置を行
う。これにより、機体が移動するため、下部カバー30
内に前記切断ワラがなくなり、堆積センサ46はスプリ
ング48の作用により、元の位置に戻り、手扱ぎ作業を
続行することができる。
【0046】なお、堆積センサ46には傾斜面47が形
成されていることにより、拡散ラセン32による軸方向
終端側への送り作用に基づき、切断ワラが堆積されて該
切断ワラがラセン羽根34に巻き付く前に早期に感知さ
れる。
【0047】また、堆積センサ46はその回動支点46
aが拡散ラセン32よりも機体後方に設けられており、
羽根出し板34aへの切断ワラの巻き付きにおいても、
迅速に感知することができるため、拡散ラセン軸32a
への負荷も軽減されることになる。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、脱穀部の
後部に排ワラ切断用のカッタを有し、該カッタの下方
に、切断ワラを軸方向に移送しかつ拡散させる拡散ラセ
ンを設けた脱穀機の排ワラ装置において、前記拡散ラセ
ンの軸方向終端側に配置され、地面に堆積した前記切断
ワラの付勢圧により変位してオン作動する堆積センサ
と、該堆積センサが所定時間以上オン作動状態になった
ことを条件として、一定時間警報信号を送出する制御部
と、を備えたことにより、カッタ下方における切断ワラ
の不安定な堆積に起因するミス警報を防止しつつ、やわ
らかい切断ワラの所定量以上の堆積状態を確実に検出す
ることができる。
【0049】また、堆積センサにおける切断ワラの移送
方向上流側に、拡散ラセンの径方向外側に傾斜する傾斜
面を形成したことにより、拡散ラセンによる軸方向終端
側への送り作用に基づき、切断ワラの堆積状態が感知さ
れ、該切断ワラがラセンに巻き付く前に感知されて、セ
ンサによる感知精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバイン後部の側断面図
である。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】排ワラ処理装置を機体後方から見た正面図であ
る。
【図4】図3の側断面図である。
【図5】警報発生回路の接続状態を示す図である。
【図6】堆積センサに基づく動作タイミングチャートを
示す図である。
【図7】本実施の形態における制御フローチャートを示
す図である。
【図8】手扱ぎレールと該手扱ぎレールの開放状態を示
すスイッチの取り付け位置との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 コンバイン 12 機体 16 脱穀部 18 排ワラ装置 26 スターホイール刃 28 ノコ刃 30 下部カバー 32 拡散ラセン 32a 拡散ラセン軸 34 ラセン羽根 46 堆積センサ 46a 回転軸 47 傾斜面 50 スイッチ 56 手扱ぎレール 61 警報ランプ 62 警報器 64 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀部の後部に排ワラ切断用のカッタを
    有し、該カッタの下方に、切断ワラを軸方向に移送しか
    つ拡散させる拡散ラセンを設けた脱穀機の排ワラ装置に
    おいて、 前記拡散ラセンの軸方向終端側に配置され、地面に堆積
    した前記切断ワラの付勢圧により変位してオン作動する
    堆積センサと、 該堆積センサが所定時間以上オン作動状態になったこと
    を条件として、一定時間警報信号を送出する制御部と、
    を備えている、 ことを特徴とする脱穀機の排ワラ装置。
  2. 【請求項2】 前記堆積センサにおける切断ワラの移送
    方向上流側に、前記拡散ラセンの径方向外側に傾斜する
    傾斜面を形成し、 該傾斜面に切断ワラが当接することで前記切断ワラを感
    知し易いようにした、ことを特徴とする請求項1記載の
    脱穀機の排ワラ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012070668A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Iseki & Co Ltd コンバイン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012070668A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Iseki & Co Ltd コンバイン

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