JPH10242701A - 高周波回路およびその製造方法並びにマイクロ波回路 - Google Patents

高周波回路およびその製造方法並びにマイクロ波回路

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JPH10242701A
JPH10242701A JP9045409A JP4540997A JPH10242701A JP H10242701 A JPH10242701 A JP H10242701A JP 9045409 A JP9045409 A JP 9045409A JP 4540997 A JP4540997 A JP 4540997A JP H10242701 A JPH10242701 A JP H10242701A
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Morishige Hieda
護重 檜枝
Kenji Suematsu
憲治 末松
Yoshitada Iyama
義忠 伊山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯等の
高周波回路で、空間的に直交配置された回路基板間の伝
送線路等の回路の接続部の損失を低減する。 【解決手段】 金属筺体の面に地導体が形成された面を
接するように設けた第1の誘電体回路基板と、上記第1
の誘電体回路基板の近隣に第1の誘電体回路基板と空間
的に直交させ、地導体が形成された面を上記金属筺体に
接するように設けた第2の誘電体回路基板とを備え、上
記第1の誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と
反対側の面の上記第2の誘電体回路基板に近接する端部
に接続用のパッドを設け、上記第2の誘電体回路基板の
上記地導体が形成された面と反対側の面に設けた線路を
構成するストリップ導体を上記パッドの方へ曲げて延在
させ、そのストリップ導体の端部と上記パッドとを金属
導体で電気的に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマイクロ波帯・ミ
リ波帯・サブミリ波帯等の高周波回路に係わり、特に、
空間的に直交配置された回路基板の間での伝送線路等の
回路の接続に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21は1995年電子情報通信学会エ
レクトロソサイエティ大会予稿集PP.276−277
に開示された従来の構成による直角に配置された伝送線
路と誘電体基板とを接続する高周波回路の一例である。
図において1は金属筺体、2はボンディングパッド、3
は誘電体基板、6は金属ワイア、14は同軸線路、15
は同軸線路の中心導体である。
【0003】金属筺体1に取り付けられた誘電体基板3
上のボンディングパッド2から、金属筺体1に誘電体基
板3と直角に取り付けられた同軸線路14とを接続する
ために、ボンディングパッド2と同軸線路14の中心導
体15とを金属ワイア6にて接続している。
【0004】次に動作を説明する。同軸線路14は中心
導体15と外部導体から構成されるが、中心導体15を
流れる信号は、金属ワイア6を介して誘電体基板3上に
設けたボンディングパッド2に伝わる。
【0005】また、同軸線路の外部導体を流れる信号
は、外部導体を構成する金属筺体を介して、金属筺体上
に設けた誘電体基板に伝わる。
【0006】図22は、図21に示した高周波回路の同
軸線路が複数有る場合の従来の構成による直角に配置さ
れた伝送線路と誘電体基板とを接続する高周波回路の一
例である。図において2a,2b,2cはボンディング
パッド、6a,6b,6cは金属ワイア、14a,14
b,14cは同軸線路、15a,15b,15cは同軸
線路の中心導体である。
【0007】金属筺体1に取り付けられた誘電体基板3
上のボンディングパッド2aから、金属筺体1に誘電体
基板3と直角に取り付けられた同軸線路14aとを接続
するために、ボンディングパッド2aと同軸線路14a
の中心導体15aとを金属ワイア6aにて接続してい
る。
【0008】金属筺体1に取り付けられた誘電体基板3
上のボンディングパッド2bから、金属筺体1に誘電体
基板3と直角に取り付けられた同軸線路14bとを接続
するために、ボンディングパッド2bと同軸線路14b
の中心導体15bとを金属ワイア6bにて接続してい
る。
【0009】金属筺体1に取り付けられた誘電体基板3
上のボンディングパッド2cから、金属筺体1に誘電体
基板3と直角に取り付けられた同軸線路14cとを接続
するために、ボンディングパッド2cと同軸線路14c
の中心導体15cとを金属ワイア6cにて接続してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の伝送線路接続法
は上記のように構成されており、同軸線路の中心導体と
誘電体基板間の距離が長くなる場合、金属ワイア長が長
くなるために、伝搬させる高周波信号の損失が大きくな
る問題があった。
【0011】また、ワイアが長くなるためにリアクタン
ス成分が増加し、反射が大きくなるという問題があっ
た。
【0012】また、ワイアが長くなるために、振動など
により接触不良を起こしたり、周辺部と接触する可能性
があるという問題があった。
【0013】また、互いに独立した複数の接続電極と、
互いに独立した複数の同軸線路とを各々接続する場合、
同軸線路の直径以下の間隔で同軸線路を配置できないた
めに大型化してしまう問題点があった。また、接続ワイ
アが長くなり、上記関係が拡大される問題があった。
【0014】また、金属筺体に同軸線路を埋め込む必要
があり、製造が難しいという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0015】請求項1の発明に係わる高周波回路は、金
属筺体の面に地導体が形成された面を接するように設け
た第1の誘電体回路基板と、上記第1の誘電体回路基板
の近隣に第1の誘電体回路基板と空間的に直交させ、地
導体が形成された面を上記金属筺体に接するように設け
た第2の誘電体回路基板とを備え、上記第1の誘電体回
路基板の上記地導体が形成された面と反対側の面の上記
第2の誘電体回路基板に近接する端部に接続用のパッド
を設け、上記第2の誘電体回路基板の上記地導体が形成
された面と反対側の面に設けた線路を構成するストリッ
プ導体を上記パッドの方へ曲げて延在させ、そのストリ
ップ導体の端部と上記パッドとを金属導体で電気的に接
続したものである。
【0016】請求項2の発明に係わる高周波回路は、金
属筺体の面に地導体が形成された面を接するように設け
た第1の誘電体回路基板と、上記第1の誘電体回路基板
の近隣に第1の誘電体回路基板に垂直に、地導体が形成
された面を上記第1の誘電体回路基板に対面させ、上記
地導体を上記金属筺体に接するように設けた第2の誘電
体回路基板とを備え、上記第1の誘電体回路基板の上記
地導体が形成された面と反対側の面の上記第2の誘電体
回路基板に近接する端部に接続用のパッドを設け、上記
第2の誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と反
対側の面に設けた線路を構成するストリップ導体をその
面の端まで延在させ、さらにそのストリップ導体を上記
パッドの方へ曲げて第2の誘電体回路基板の側面に延在
させ、そのストリップ導体の端部と上記パッドとを金属
導体で電気的に接続したものである。
【0017】請求項3の発明に係わる高周波回路は、金
属筺体の面に地導体が形成された面を接するように設け
た第1の誘電体回路基板と、上記第1の誘電体回路基板
の近隣に第1の誘電体回路基板と空間的に直交させ、地
導体が形成された面を上記金属筺体に接するように設け
た第2の誘電体回路基板とを備え、上記第1の誘電体回
路基板の上記地導体が形成された面と反対側の面の上記
第2の誘電体回路基板に近接する端部に接続用のパッド
を設け、上記第2の誘電体回路基板の上記地導体が形成
された面と反対側の面に設けた線路を構成するストリッ
プ導体をその面の端まで延在させ、さらにそのストリッ
プ導体を上記パッドの方へ向けて第2の誘電体回路基板
の側面に延在させ、そのストリップ導体の端部と上記パ
ッドとを金属導体で電気的に接続したものである。
【0018】請求項4の発明に係わる高周波回路は、金
属筺体の面に地導体が形成された面を接するように設け
た第1の誘電体回路基板と、上記第1の誘電体回路基板
の近隣に第1の誘電体回路基板と空間的に直交させ、地
導体が形成された面どうしを合わせて上記金属筺体に設
けた第2の誘電体回路基板および第3の誘電体回路基板
とを備え、上記第1の誘電体回路基板の上記地導体が形
成された面と反対側の面の上記第2の誘電体回路基板に
近接する端部に接続用の第1のパッドを設け、上記第1
の誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と反対側
の面の上記第3の誘電体回路基板に近接する端部に接続
用の第2のパッドを設け、上記第2の誘電体回路基板の
上記地導体が形成された面と反対側の面に設けた線路を
構成するストリップ導体を上記第1のパッドの方へ曲げ
て延在させ、そのストリップ導体の端部と上記第1のパ
ッドとを金属導体で電気的に接続し、かつ、上記第3の
誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と反対側の
面に設けた線路を構成するストリップ導体を上記第2の
パッドの方へ曲げて延在させ、そのストリップ導体の端
部と上記第2のパッドとを金属導体で電気的に接続した
ものである。
【0019】請求項5の発明に係わる高周波回路は、金
属筺体の面に地導体が形成された面を接するように設け
た第1の誘電体回路基板と、上記第1の誘電体回路基板
に近接させ、かつ第1の誘電体回路基板と空間的に直交
させ、地導体が形成された面を上記金属筺体に接するよ
うに設けた第2の誘電体回路基板とを備え、上記第2の
誘電体回路基板に対面する上記第1の誘電体回路基板の
側面に接続用のパッドを設け、上記第2の誘電体回路基
板の上記地導体が形成された面と反対側の面に設けた線
路を構成するストリップ導体を上記パッドの方へ曲げて
延在させ、さらにそのストリップ導体を上記パッドに対
面する第2の誘電体回路基板の側面に延在させ、その側
面のストリップ導体と上記パッドとを直接的な電気的接
触により接続したものである。
【0020】請求項6の発明に係わる高周波回路は、請
求項1、2又は請求項3記載の高周波回路において、上
記第2の誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と
反対側の面に設けた線路を構成するストリップ導体を複
数本設け、かつ上記接続用のパッドを上記複数本のスト
リップ導体のそれぞれに対応させて複数個設け、上記複
数本のストリップ導体それぞれについてのそのストリッ
プ導体の端部と上記それぞれに対応するパッドとを金属
導体で電気的に接続したことを特徴とするものである。
【0021】請求項7の発明に係わる高周波回路は、請
求項1〜6のいずれか1項に記載の高周波回路におい
て、上記第2の誘電体回路基板または第3の誘電体回路
基板と上記金属筺体との空隙に、少なくとも上記金属筺
体に対面する部分に地導体を設けた誘電体を挿入し、上
記誘電体に設けた地導体を介して上記第2の誘電体回路
基板または第3の誘電体回路基板を上記金属筺体に気密
に固定したことを特徴とするものである。
【0022】請求項8の発明に係わる製造方法は、誘電
体基板の一方の面に略平行に複数本のストリップ導体を
設け、上記ストリップ導体のそれぞれに連なる金属導体
を内面に有する複数個のスルーホールを上記複数本のス
トリップ導体に略垂直に並べて上記ストリップ導体に掛
かる上記誘電体基板の位置に設け、上記誘電体基板の他
方の面に上記スルーホールから隔てて地導体を設け、上
記誘電体基板を上記スルーホールの略中心を連ねる線に
添って切断すると共に、上記複数本のストリップ導体を
1本ないし複数本ずつに分けるよう上記複数本のストリ
ップ導体の間の必要箇所を切断して製作した第2の誘電
体回路基板を用いることを特徴とするものである。
【0023】請求項9の発明に係わる製造方法は、誘電
体基板の一方の面に略平行に2本のストリップ導体を設
け、上記ストリップ導体の両方に連なる金属導体を内面
に有するスルーホールを上記ストリップ導体の両方に掛
かる上記誘電体基板の位置に設け、上記誘電体基板の他
方の面に上記スルーホールから隔てて地導体を設け、上
記誘電体基板を上記スルーホールの略中心を通り上記ス
トリップ導体に略垂直な線に添って切断すると共に、上
記2本のストリップ導体の間の箇所を切断して製作した
第2の誘電体回路基板を用いることを特徴とするもので
ある。
【0024】請求項10の発明に係わる高周波回路は、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の高周波回路におい
て、上記金属筺体を複数のブロックから構成し、上記第
2の誘電体回路基板または上記第3の誘電体回路基板ま
たは上記誘電体を上記複数のブロックと共に積層して上
記金属筺体に固定したことを特徴とするものである。
【0025】請求項11の発明に係わるマイクロ波回路
は、請求項1〜7または請求項10のいずれか1項に記
載の高周波回路を用いて構成したマイクロ波回路におい
て、上記金属筺体の一つの壁の両面にそれぞれ地導体が
形成された面を接するように設けた誘電体回路基板と、
上記誘電体回路基板の近隣に上記誘電体回路基板と空間
的に直交させ、上記金属筺体の一つの壁の両面にそれぞ
れ設けられた誘電体回路基板を接続するためのストリッ
プ導体を有し、地導体が形成された面を上記金属筺体に
接するように設けた誘電体回路基板とを備えたことを特
徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1の高周
波回路の構造を示す斜視図である。図において、1は金
属筺体、2はボンディングパッド、3a,3bは誘電体
基板、4は空隙、5はストリップ導体、6は金属ワイ
ア、7は地導体である。
【0027】次に構造を説明する。金属筺体1上に誘電
体基板3aを設ける。誘電体基板3aはその一方の面に
接続端子であるボンディングパッド2を有している。
【0028】また、金属筺体1の空隙4に一方の面に地
導体7を有した誘電体基板3bを地導体7を金属筺体1
に接触させて設ける。誘電体基板3bの地導体7と反対
の面にストリップ導体5を設け、同一面内にてストリッ
プ導体5を誘電体基板3aの方向に曲げ、誘電体基板3
bの概略基板端まで延長する。
【0029】前記ボンディングパッド2と前記ストリッ
プ導体5とを金属ワイア6にて電気的に接続する。
【0030】次に動作を説明する。誘電体基板3bと地
導体7とストリップ導体5とから構成されるマイクロス
トリップ線路を伝わってきた信号で、ストリップ導体5
を流れる信号は金属ワイア6を介して誘電体基板3a上
のボンディングパッド2に伝わり、また、マイクロスト
リップ線路の地導体7を流れる信号は金属筺体1を介し
て誘電体基板3aに伝わる。
【0031】ストリップ導体5は線路の正常な動作を保
つためその両側の誘電体基板3b面上にストリップ導体
幅の2〜3倍のスペースを要するため、以上のようにス
トリップ導体5を曲げ、誘電体基板端まで延長すること
により、金属ワイア6の長さを短くすることができるた
めに、損失を低減できる。また、金属ワイア6の長さを
短くすることができるために、リアクタンス成分が減少
し反射が低減する。また、金属ワイアの長さを短くする
ことができるために、振動により接触不良を起こした
り、金属ワイアが金属筺体と接触するのを押さえること
ができる。
【0032】この実施の形態では、伝送線路としてマイ
クロストリップ線路の場合について示したが、コプレー
ナ線路等でも同様な効果が得られる。
【0033】また実施の形態では、金属ワイアにて接続
する場合について示したが、金属リボン等でも同様な効
果が得られる。
【0034】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2の高周波回路の構造を示す斜視図である。
【0035】次に構造を説明する。金属筺体1の空隙4
に一方の面に地導体7を有した誘電体基板3bを地導体
7を金属筺体1に接触させて設ける。誘電体基板3bの
地導体7と反対の面にストリップ導体5を設ける。スト
リップ導体5を誘電体基板3bの端まで延長し、さらに
誘電体基板3bの側面まで延長する。
【0036】前記ボンディングパッド2と誘電体基板3
bの側面に位置する前記ストリップ導体5とを金属ワイ
ア6にて電気的に接続する。なお、上記誘電体基板3b
の金属ワイア6の接続部の構成については、後述の実施
の形態でその製造法等を示す。
【0037】ストリップ導体5を誘電体基板3bの側面
まで延長することにより、金属ワイアの長さを短くする
ことができ、損失が低減する。
【0038】また、金属ワイアを同一方向の面上とでき
るので、通常のボンディング装置にて容易に接続するこ
とができる。
【0039】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3の高周波回路の構造を示す斜視図である。
【0040】次に構造を説明する。金属筺体1の空隙4
に一方の面に地導体7を有した誘電体基板3bを地導体
7を金属筺体1に接触させて設ける。誘電体基板3bの
地導体7と反対の面にストリップ導体5を設ける。スト
リップ導体5を誘電体基板3bの端まで延長し、さらに
誘電体基板3bの側面まで延長する。誘電体基板3bの
側面まで延長したストリップ導体は、誘電体基板3bの
側面で誘電体基板3aの方向に曲げ、基板の端まで延長
する。
【0041】前記ボンディングパッド2と誘電体基板3
bの側面に位置する前記ストリップ導体5の誘電体基板
3bの基板端付近とを金属ワイア6にて電気的に接続す
る。
【0042】ストリップ導体5を誘電体基板3bの側面
まで延長し、さらに曲げて基板の端まで延長することに
より、金属ワイアの長さを短くすることができ、損失が
低減する。
【0043】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4の高周波回路の構造を示す斜視図である。図にお
いて、2a,2bはボンディングパッド、3cは誘電体
基板、5a,5bはストリップ導体、6a,6bは金属
ワイアである。
【0044】次に構造を説明する。金属筺体1上に誘電
体基板3aを設ける。誘電体基板3aはその一方の面に
接続端子であるボンディングパッド2a,2bを有して
いる。
【0045】また、金属筺体1の空隙4に、一方の面に
地導体7を有した誘電体基板3bを設ける。誘電体基板
3bの地導体7と反対の面にストリップ導体5aを設
け、同一面内にてストリップ導体5aを誘電体基板3a
の方向に曲げ、誘電体基板3bの概略基板端まで延長す
る。
【0046】また、金属筺体1の空隙4に、一方の面に
地導体7を有した誘電体基板3cを、誘電体基板2bと
地導体7が共通になるように設ける。誘電体基板3cの
地導体7と反対の面にストリップ導体5bを設け、同一
面内にてストリップ導体5bを誘電体基板3aの方向に
曲げ、誘電体基板3cの概略基板端まで延長する。
【0047】前記ボンディングパッド2aと誘電体基板
3bの前記ストリップ導体5aとを金属ワイア6aにて
電気的に接続する。また、前記ボンディングパッド2b
と誘電体基板3cの前記ストリップ導体5bとを金属ワ
イア6bにて電気的に接続する。
【0048】ストリップ導体5a及び5bを曲げ、基板
端まで延長した構成としたことにより、空間的に直交配
置された誘電体基板間の接続に要する金属ワイアの長さ
を短くすることができ、損失が低減する。また、誘電体
基板3bと誘電体基板3cとを地導体7が共通になるよ
うに設けたために複数の線路を用いる場合でも小形にな
る。
【0049】実施の形態5.図5は、この発明の実施の
形態5の高周波回路の構造を示す斜視図である。また、
図6は図5の誘電体基板3bのみを図5とは別の角度か
らみた斜視図である。
【0050】次に構造を説明する。金属筺体1上に誘電
体基板3aを設ける。誘電体基板3aは誘電体基板3b
と面する側面にも接続端子であるボンディングパッド2
を延長されている。
【0051】また、金属筺体1の空隙4に一方の面に地
導体7を有した誘電体基板3bを地導体7を金属筺体1
に接触させて設ける。誘電体基板3bの地導体7と反対
の面にストリップ導体5を設け、同一面内にてストリッ
プ導体5を誘電体基板3aの方向に曲げ、誘電体基板3
bの基板端まで延長し、延長したストリップ導体5は誘
電体基板3bの誘電体基板3aに面する側面まで延長す
る。
【0052】前記ボンディングパッド2と誘電体基板3
bの側面に延長配置された前記ストリップ導体5とを電
気的に接続する。接続は誘電体基板3aと誘電体基板3
bを接近させ、直接ボンディングパッド2とストリップ
導体5とを接触させて行う。
【0053】ボンディングパッド2を誘電体基板3aの
側面にまで延長し、ストリップ導体5を誘電体基板3b
の側面まで延長し、直接接触させて接続することによ
り、金属ワイアを用いる必要が無くなり損失が低減す
る。
【0054】また、接続箇所が一ヶ所になり、金属ワイ
アを用いて2ヶ所接続した場合に比べて信頼性、工作性
が向上する。
【0055】上記実施の形態では、ボンディングパッド
とストリップ導体とを直接接触させて接続したが、ボン
ディングパッドとストリップ導体との間に金属を挟み込
んでも同等の効果が得られる。
【0056】また、上記実施の形態では、ボンディング
パッドとストリップ導体とを直接接触させて接続した
が、ボンディングパッドとストリップ導体との間を半
田、導電性接着剤、導電性塗料等を用いて接着、溶接等
の化学的手段にて接続しても同等の効果が得られる。
【0057】実施の形態6.図7は、この発明の実施の
形態6の高周波回路の構造を示す斜視図である。
【0058】次に構造を説明する。金属筺体1の空隙4
に一方の面に地導体7を有した誘電体基板3bを地導体
7を金属筺体1に接触させて設ける。誘電体基板3bの
地導体7と反対の面にストリップ導体5a,5bを設
け、同一面内にてストリップ導体5a,5bを誘電体基
板3aの方向に曲げ、誘電体基板3bの概略基板端まで
延長する。
【0059】前記ボンディングパッド2aと誘電体基板
3bの前記ストリップ導体5aとを金属ワイア6aにて
電気的に接続する。また、前記ボンディングパッド2b
と誘電体基板3bの前記ストリップ導体5bとを金属ワ
イア6bにて電気的に接続する。
【0060】ストリップ導体5a及び5bを曲げ、基板
端まで延長することにより、金属ワイアの長さを短くす
ることができ、損失が低減する。また、誘電体基板3b
上に複数のストリップ導体を設けたために小形になる。
【0061】実施の形態7.図8は、この発明の実施の
形態7の高周波回路の構造を示す斜視図である。
【0062】次に構造を説明する。金属筺体1の空隙4
に一方の面に地導体7を有した誘電体基板3bを設け
る。誘電体基板3bの地導体7と反対の面にストリップ
導体5a,5bを設ける。ストリップ導体5a,5bを
誘電体基板3bの端までそれぞれ延長し、さらに誘電体
基板3bの側面までそれぞれ延長する。上記実施の形態
6では、誘電体基板上のストリップ導体を曲げて誘電体
基板の端まで延長したが、図8に示すようにストリップ
導体を誘電体基板の上側側面まで延長しても同等の効果
が得られる。
【0063】前記ボンディングパッド2aと誘電体基板
3bの前記ストリップ導体5aとを金属ワイア6aにて
電気的に接続する。また、前記ボンディングパッド2b
と誘電体基板3bの前記ストリップ導体5bとを金属ワ
イア6bにて電気的に接続する。
【0064】ストリップ導体5a及び5bを誘電体基板
側面まで延長することにより、金属ワイアの長さを短く
することができ、損失が低減する。また、誘電体基板3
b上に複数のストリップ導体を設けたために小形にな
る。
【0065】実施の形態8.図9は、この発明の実施の
形態8の高周波回路の構造を示す斜視図である。
【0066】次に構造を説明する。金属筺体1の空隙4
に一方の面に地導体7を有した誘電体基板3bを地導体
7を金属筺体1に接触させて設ける。誘電体基板3bの
地導体7と反対の面にストリップ導体5a,5bを設け
る。ストリップ導体5a,5bを誘電体基板3bの端ま
でそれぞれ延長し、さらに誘電体基板3bの側面までそ
れぞれ延長する。誘電体基板3bの側面まで延長したス
トリップ導体5a,5bは、誘電体基板3bの側面で誘
電体基板3aの方向にそれぞれ曲げ、誘電体基板3b端
までそれぞれ延長する。上記実施の形態6では、誘電体
基板上のストリップ導体を曲げて誘電体基板の端まで延
長したが、図9に示したようにストリップ導体を誘電体
基板の側面まで延長しても同等の効果が得られる。
【0067】前記ボンディングパッド2aと誘電体基板
3bの前記ストリップ導体5aとを金属ワイア6aにて
電気的に接続する。また、前記ボンディングパッド2b
と誘電体基板3bの前記ストリップ導体5bとを金属ワ
イア6bにて電気的に接続する。
【0068】ストリップ導体5a及び5bを誘電体基板
側面までそれぞれ延長し、側面にて誘電体基板3aの方
向にそれぞれ曲げて、誘電体基板3bの端までそれぞれ
延長することにより、金属ワイアの長さを短くすること
ができ、損失が低減する。また、誘電体基板3b上に複
数のストリップ導体を設けたために小形になる。
【0069】実施の形態9.図10は、この発明の実施
の形態9の高周波回路の構造を示す斜視図である。
【0070】次に構造を説明する。ストリップ導体5を
有した誘電体基板3bの、ストリップ導体5を設けた面
に密着させるように誘電体基板3cを設ける。
【0071】金属筺体1の空隙4に一方の面に地導体7
を有した誘電体基板3bを地導体7を金属筺体1に接触
させて設け、誘電体基板3bのストリップ導体5を設け
た他方の面に密着させるように誘電体基板3cを設ける
ことにより金属筺体1との空隙を埋めるように構成した
ので、空間的に直交配置された誘電体基板間の接続を要
する場合に気密を保つことができる。なお、上記誘電体
基板3cには、少なくとも金属筺体1に対面する部分に
地導体を設け、この地導体を介して誘電体基板3cを金
属筺体1にろう付け等で固定し、金属筺体1との空隙を
埋めて誘電体基板3bを金属筺体1に気密に固定するす
るものである。
【0072】実施の形態10.上記実施の形態9では、
ストリップ導体が一つの場合について、誘電体基板のス
トリップ導体を設けた面に接するように誘電体基板を設
けたが、この実施の形態10では、ストリップ導体が複
数の場合の例を示す。図11は、この発明の実施の形態
10に係る高周波回路の構造を示す斜視図である。
【0073】次に構造を説明する。金属筺体1の空隙4
に一方の面に地導体7を有した誘電体基板3bを地導体
7を金属筺体1に接触させて設け、誘電体基板3bのス
トリップ導体5a,5bを設けた他方の面に密着させる
ように誘電体基板3cを設けることにより金属筺体1と
の空隙を埋めるように構成した。
【0074】なお、誘電体基板3cの金属筺体1への固
定は、上記実施の形態9と同様にでき、空間的に直交配
置された誘電体基板間の接続を要する場合に気密を保つ
ことが容易になる。
【0075】実施の形態11.図12、図13は、上記
実施の形態2、実施の形態7または実施の形態10で示
した高周波回路の誘電体基板3bの構造および製造法の
一例を示す説明図であり、図12は切断前、図13は切
断後を示すものである。図において、7a,7bは地導
体、8a,8bはスルーホール、9は切断線である。
【0076】次に構造を説明する。誘電体基板3の一方
の面にストリップ導体5a,5bを設ける。また、誘電
体基板3のストリップ導体を設けた面とは反対の面に地
導体7a,7bを設ける。また、誘電体基板3のストリ
ップ導体5a,5bに接し、地導体7a,7bに接しな
いようにスルーホール8a,8bを各々設ける。
【0077】次に、スルーホール8a,8bの概略中心
を通る切断線9に沿って誘電体基板3を切断する。
【0078】誘電体基板3を切断線9に沿って切断する
ことによりできる誘電体基板3a,3bは、それぞれス
トリップ導体がスルーホールによって誘電体基板の側面
に延長された形状になり、容易に誘電体基板の側面にス
トリップ導体を延長させた誘電体基板を製造することが
できる。
【0079】実施の形態12.図14、図15は、上記
実施の形態3で示した高周波回路の誘電体基板3bの構
造および製造法の一例を示す説明図であり、図14は切
断前、図15は切断後のものである。図において、3
d,3e,3f,3gは誘電体基板、8はスルーホー
ル、9a,9bは切断線である。
【0080】次に構造を説明する。誘電体基板3の一方
の面にストリップ導体5a,5bを設ける。また、誘電
体基板3のストリップ導体を設けた面とは反対の面に地
導体7a,7bを設ける。また、誘電体基板3のストリ
ップ導体5a,5bに接し、地導体7a,7bに接しな
いように細長いスルーホール8を設ける。
【0081】次に、スルーホール8の概略中心を通る切
断線9aおよび切断線9aに概略直角に交わり、スルー
ホール8の概略中心を通る切断線9bに沿って誘電体基
板3を切断する。
【0082】誘電体基板3を線9a、線9bに沿って切
断することによりできる誘電体基板3d,3e,3f,
3gは、それぞれストリップ導体がスルーホールによっ
て誘電体基板の側面に延長され、さらに直角に曲がった
形状になり、容易に誘電体基板の側面にストリップ導体
を延長させさらに直角に曲げた誘電体基板を製造するこ
とができる。
【0083】実施の形態13.図16、図17は、この
発明の高周波回路の金属筺体の構造および製造法の一例
を示す斜視図であり、図16は組み合わせ前、図17は
組み合わせ後のものである。図において、1a,1b,
1c,1dは金属筺体の各部である。
【0084】次に構造を説明する。誘電体基板3は、金
属筺体1dに装着する。誘電体基板を装着後、金属筺体
1a,1b,1c,1dを組み合わせて金属筺体1を構
成する。
【0085】金属筺体1を金属筺体1a,1b,1c,
1dにより組み合わせて構成することにより、組立前に
金属筺体1dに誘電体基板3を装着することができ、容
易に空間的に直交配置する誘電体基板を装着できる金属
筺体を製作することができる。
【0086】実施の形態14.図18は、この発明の空
間的に直交配置された誘電体基板を備えたマイクロ波回
路の一実施の形態の構成を示す斜視図である。また、図
19は、図18のA−A断面図である。
【0087】次に構造を説明する。金属筺体1の一方の
面に誘電体基板3aを装着する。誘電体基板3a上には
例えばマイクロ波回路が構成されている。また、金属筺
体1の誘電体基板3aが装着された反対の面に誘電体基
板3bを装着する。誘電体基板3b上にも例えばマイク
ロ波回路が構成されている。また、金属筺体1の一部に
穴を設け、一方の面に地導体を他方の面にストリップ導
体5を設けた誘電体基板3cを上記誘電体基板3aおよ
び誘電体基板3bに直交させて装着する。誘電体基板3
c上のストリップ導体5は両端とも誘電体基板3cの端
まで延長し、さらに誘電体基板3cの側面まで延長す
る。また、誘電体基板3cのストリップ導体5を設けた
面に接するように誘電体基板3dを設ける。
【0088】誘電体基板3a上のボンディングパッド2
aとストリップ導体5とを金属ワイア6aにて接続す
る。また、誘電体基板3b上のボンディングパッド2b
とストリップ導体5とを金属ワイア6bにて接続する。
【0089】以上のように空間的に直交配置された誘電
体基板を備えてマイクロ波回路を構成することにより、
金属筺体1の両面に誘電体基板を装着し、マイクロ波回
路を2つの誘電体基板に分割して配置することができ、
一枚の誘電体基板に回路を構成する場合に比べて、マイ
クロ波回路を小形に形成することができる。さらに、誘
電体基板を金属筺体1の一つの壁の両面にそれぞれ設け
るので、回路間の遮蔽を容易に実現できる効果がある。
【0090】上記実施の形態では、回路を誘電体基板3
a,3b上に構成したが、さらに誘電体基板3c上に構
成しても良く、マイクロ波回路を小形に形成することが
できる。
【0091】実施の形態15.図20は、この発明の空
間的に直交配置された誘電体基板を備えたマイクロ波回
路の一実施の形態である送受信装置の構成を示す平面図
である。なお、この実施の形態では送受信装置の中の受
信部についてのみ示す。図において、2a,2b,2
c,2dはボンディングパッド、6a,6b,6c,6
dは金属ワイア、11a,11bは増幅器、12はフィ
ルタ、13はミクサである。
【0092】次に構造を説明する。金属筺体1の一方の
面に誘電体基板3a及び誘電体基板3bを装着する。誘
電体基板3a上には増幅器11aが構成されている。誘
電体基板3b上には増幅器11bとミクサ12が構成さ
れている。また、金属筺体1の誘電体基板3a,3bが
装着された面の反対の面に誘電体基板3cを装着する。
誘電体基板3c上にはフィルタ13が構成されている。
また、金属筺体1の一部に空隙4を設け、空隙4に誘電
体基板3dを上記誘電体基板3a,3b,3cに直交す
るように配置して装着する。誘電体基板3d上にはスト
リップ導体5a,5bが構成されており、ストリップ導
体5a,5bは各々誘電体基板3dの端まで延長され、
さらに誘電体基板3dの側面まで延長されている。
【0093】誘電体基板3a上のボンディングパッド2
aと誘電体基板3d上のストリップ導体5aとは金属ワ
イア6aにて接続されている。また、誘電体基板上3d
上のストリップ導体5aと誘電体基板3c上のボンディ
ングパッド2bとは金属ワイア6bにて接続されてい
る。また、誘電体基板3c上のボンディングパッド2c
と誘電体基板3d上のストリップ導体5bとは金属ワイ
ア6cにて接続されている。また、誘電体基板上3d上
のストリップ導体5bと誘電体基板3b上のボンディン
グパッド2dとは金属ワイア6dにて接続されている。
【0094】以上のように上記実施の形態14で示した
空間的に直交配置された誘電体基板を備えたマイクロ波
回路により、金属筺体の両面に誘電体基板を装着し、送
受信装置を構成するマイクロ波回路を複数の誘電体基板
に分割して配置することができ、同一平面に回路を構成
する場合に比べて、送受信装置を小形に形成することが
できる。さらに、誘電体基板を金属筺体の一つの壁の両
面にそれぞれ設けるので、回路間の遮蔽を容易に実現で
きる効果がある。
【0095】
【発明の効果】請求項1、2または3の発明によれば、
第1の誘電体回路基板と第2の誘電体回路基板を接続す
る金属導体の長さを短くすることができ、損失を低減さ
せると共にリアクタンス成分を減少させて反射を小さく
する効果がある。また、振動などによる接触不良や周辺
部との接触を回避する効果がある。
【0096】請求項4の発明によれば、第1の誘電体回
路基板と第2の誘電体回路基板、および第1の誘電体回
路基板と第3の誘電体回路基板を接続する金属導体の長
さをいずれも短くすることができ、損失を低減させると
共にリアクタンス成分を減少させて反射を小さくする効
果がある。また、振動などによる接触不良や周辺部との
接触を回避する効果がある。
【0097】請求項5の発明によれば、第2の誘電体回
路基板に設けたストリップ導体と第1の誘電体回路基板
に設けたパッドとを直接的な電気的接触により接続した
ので、金属導体が不要で接続箇所を一ヶ所にでき、損失
を低減させると共に信頼性、工作性を向上させる効果が
ある。
【0098】請求項6の発明によれば、第2の誘電体回
路基板にストリップ導体を複数本設け、かつ接続用のパ
ッドを上記複数本のストリップ導体のそれぞれに対応さ
せて複数個設け、上記複数本のストリップ導体それぞれ
についてのそのストリップ導体の端部と上記それぞれに
対応するパッドとを金属導体で電気的に接続したので、
小形の高周波回路を得られる効果がある。
【0099】請求項7の発明によれば、第2の誘電体回
路基板または第3の誘電体回路基板と金属筺体との空隙
に、少なくとも上記金属筺体に対面する部分に地導体を
設けた誘電体を挿入し、上記誘電体に設けた地導体を介
して上記第2の誘電体回路基板または第3の誘電体回路
基板を上記金属筺体に気密に固定したので、空間的に直
交配置された誘電体基板間の接続を要する場合に回路等
を筺体内に気密に封じた高周波回路を容易に得られる効
果がある。
【0100】請求項8の発明によれば、第1の誘電体回
路基板の近隣に第1の誘電体回路基板に垂直に、地導体
が形成された面を上記第1の誘電体回路基板に対面さ
せ、上記地導体を金属筺体に接するように設けた第2の
誘電体回路基板の地導体が形成された面と反対側の面に
設けた線路を構成する1本または複数本のストリップ導
体をその面の端まで延在させ、さらにそのストリップ導
体をパッドの方へ曲げて側面に延在させた第2の誘電体
回路基板を容易に製造できる効果がある。
【0101】請求項9の発明によれば、第2の誘電体回
路基板の地導体が形成された面と反対側の面に設けた線
路を構成するストリップ導体をその面の端まで延在さ
せ、さらにそのストリップ導体をパッドの方へ曲げて側
面に延在させた第2の誘電体回路基板を容易に製造でき
る効果がある。
【0102】請求項10の発明によれば、金属筺体を複
数のブロックから構成し、第2の誘電体回路基板または
第3の誘電体回路基板または誘電体を上記複数のブロッ
クと共に積層して上記金属筺体に固定するので、第2の
誘電体回路基板または第3の誘電体回路基板または誘電
体を事前に金属筺体に装着でき、組み立ての容易な高周
波回路を得られる効果がある。
【0103】請求項11の発明によれば、金属筺体の一
つの壁の両面にそれぞれ地導体が形成された面を接する
ように誘電体回路基板を設け、上記誘電体回路基板の近
隣に上記誘電体回路基板と空間的に直交させ、上記金属
筺体の一つの壁の両面にそれぞれ設けられた誘電体回路
基板を接続するためのストリップ導体を有し、地導体が
形成された面を上記金属筺体に接するように設けた誘電
体回路基板とを備えてマイクロ波回路を構成したので、
マイクロ波回路を複数の誘電体回路基板に分割し、金属
筺体の両面に配置することができ、同一平面に構成する
場合に比べて小形のマイクロ波回路を得られる効果があ
る。さらに、誘電体回路基板を金属筺体の一つの壁の両
面にそれぞれ設けるので、回路間の遮蔽を容易に実現で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構造を示す斜視図
である。
【図2】 この発明の実施の形態2の構造を示す斜視図
である。
【図3】 この発明の実施の形態3の構造を示す斜視図
である。
【図4】 この発明の実施の形態4の構造を示す斜視図
である。
【図5】 この発明の実施の形態5の構造を示す斜視図
である。
【図6】 この発明の実施の形態5の誘電体基板3bの
みを図5とは別の角度から見た斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態6の構造を示す斜視図
である。
【図8】 この発明の実施の形態7の構造を示す斜視図
である。
【図9】 この発明の実施の形態8の構造を示す斜視図
である。
【図10】 この発明の実施の形態9の構造を示す斜視
図である。
【図11】 この発明の実施の形態10の構造を示す斜
視図である。
【図12】 この発明の実施の形態11の切断前の誘電
体基板の構造を示す平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態11の切断後の誘電
体基板の構造を示す平面図である。
【図14】 この発明の実施の形態12の切断前の誘電
体基板の構造を示す平面図である。
【図15】 この発明の実施の形態12の切断後の誘電
体基板の構造を示す平面図である。
【図16】 この発明の実施の形態13の組立前の金属
筺体の構造を示す斜視図である。
【図17】 この発明の実施の形態13の組立後の金属
筺体の構造を示す斜視図である。
【図18】 この発明の実施の形態14の構造を示す斜
視図である。
【図19】 この発明の実施の形態14の構造を示す断
面図である。
【図20】 この発明の実施の形態15の構造を示す平
面図である。
【図21】 従来の高周波回路の構造を示す斜視図であ
る。
【図22】 従来の高周波回路の構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d 金属筺体、2,2a,2
b,2c,2d ボンディングパッド、3a,3b,3
c,3d 誘電体基板、4 空隙、5,5a,5b ス
トリップ導体、6,6a,6b,6c 金属ワイア、
7,7a,7b 地導体、8,8a,8b スルーホー
ル、9,9a,9b 切断線、11a,11b 増幅
器、12 ミクサ、13 フィルタ、14,14a,1
4b,14c 同軸線路、15,15a,15b,15
c 同軸線路の中心導体。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属筺体の面に地導体が形成された面を
    接するように設けた第1の誘電体回路基板と、上記第1
    の誘電体回路基板の近隣に第1の誘電体回路基板と空間
    的に直交させ、地導体が形成された面を上記金属筺体に
    接するように設けた第2の誘電体回路基板とを備え、上
    記第1の誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と
    反対側の面の上記第2の誘電体回路基板に近接する端部
    に接続用のパッドを設け、上記第2の誘電体回路基板の
    上記地導体が形成された面と反対側の面に設けた線路を
    構成するストリップ導体を上記パッドの方へ曲げて延在
    させ、そのストリップ導体の端部と上記パッドとを金属
    導体で電気的に接続した高周波回路。
  2. 【請求項2】 金属筺体の面に地導体が形成された面を
    接するように設けた第1の誘電体回路基板と、上記第1
    の誘電体回路基板の近隣に第1の誘電体回路基板に垂直
    に、地導体が形成された面を上記第1の誘電体回路基板
    に対面させ、上記地導体を上記金属筺体に接するように
    設けた第2の誘電体回路基板とを備え、上記第1の誘電
    体回路基板の上記地導体が形成された面と反対側の面の
    上記第2の誘電体回路基板に近接する端部に接続用のパ
    ッドを設け、上記第2の誘電体回路基板の上記地導体が
    形成された面と反対側の面に設けた線路を構成するスト
    リップ導体をその面の端まで延在させ、さらにそのスト
    リップ導体を上記パッドの方へ曲げて第2の誘電体回路
    基板の側面に延在させ、そのストリップ導体の端部と上
    記パッドとを金属導体で電気的に接続した高周波回路。
  3. 【請求項3】 金属筺体の面に地導体が形成された面を
    接するように設けた第1の誘電体回路基板と、上記第1
    の誘電体回路基板の近隣に第1の誘電体回路基板と空間
    的に直交させ、地導体が形成された面を上記金属筺体に
    接するように設けた第2の誘電体回路基板とを備え、上
    記第1の誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と
    反対側の面の上記第2の誘電体回路基板に近接する端部
    に接続用のパッドを設け、上記第2の誘電体回路基板の
    上記地導体が形成された面と反対側の面に設けた線路を
    構成するストリップ導体をその面の端まで延在させ、さ
    らにそのストリップ導体を上記パッドの方へ向けて第2
    の誘電体回路基板の側面に延在させ、そのストリップ導
    体の端部と上記パッドとを金属導体で電気的に接続した
    高周波回路。
  4. 【請求項4】 金属筺体の面に地導体が形成された面を
    接するように設けた第1の誘電体回路基板と、上記第1
    の誘電体回路基板の近隣に第1の誘電体回路基板と空間
    的に直交させ、地導体が形成された面どうしを合わせて
    上記金属筺体に設けた第2の誘電体回路基板および第3
    の誘電体回路基板とを備え、上記第1の誘電体回路基板
    の上記地導体が形成された面と反対側の面の上記第2の
    誘電体回路基板に近接する端部に接続用の第1のパッド
    を設け、上記第1の誘電体回路基板の上記地導体が形成
    された面と反対側の面の上記第3の誘電体回路基板に近
    接する端部に接続用の第2のパッドを設け、上記第2の
    誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と反対側の
    面に設けた線路を構成するストリップ導体を上記第1の
    パッドの方へ曲げて延在させ、そのストリップ導体の端
    部と上記第1のパッドとを金属導体で電気的に接続し、
    かつ、上記第3の誘電体回路基板の上記地導体が形成さ
    れた面と反対側の面に設けた線路を構成するストリップ
    導体を上記第2のパッドの方へ曲げて延在させ、そのス
    トリップ導体の端部と上記第2のパッドとを金属導体で
    電気的に接続した高周波回路。
  5. 【請求項5】 金属筺体の面に地導体が形成された面を
    接するように設けた第1の誘電体回路基板と、上記第1
    の誘電体回路基板に近接させ、かつ第1の誘電体回路基
    板と空間的に直交させ、地導体が形成された面を上記金
    属筺体に接するように設けた第2の誘電体回路基板とを
    備え、上記第2の誘電体回路基板に対面する上記第1の
    誘電体回路基板の側面に接続用のパッドを設け、上記第
    2の誘電体回路基板の上記地導体が形成された面と反対
    側の面に設けた線路を構成するストリップ導体を上記パ
    ッドの方へ曲げて延在させ、さらにそのストリップ導体
    を上記パッドに対面する第2の誘電体回路基板の側面に
    延在させ、その側面のストリップ導体と上記パッドとを
    直接的な電気的接触により接続した高周波回路。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は請求項3記載の高周波
    回路において、上記第2の誘電体回路基板の上記地導体
    が形成された面と反対側の面に設けた線路を構成するス
    トリップ導体を複数本設け、かつ上記接続用のパッドを
    上記複数本のストリップ導体のそれぞれに対応させて複
    数個設け、上記複数本のストリップ導体それぞれについ
    てのそのストリップ導体の端部と上記それぞれに対応す
    るパッドとを金属導体で電気的に接続したことを特徴と
    する高周波回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の高
    周波回路において、上記第2の誘電体回路基板または第
    3の誘電体回路基板と上記金属筺体との空隙に、少なく
    とも上記金属筺体に対面する部分に地導体を設けた誘電
    体を挿入し、上記誘電体に設けた地導体を介して上記第
    2の誘電体回路基板または第3の誘電体回路基板を上記
    金属筺体に気密に固定したことを特徴とする高周波回
    路。
  8. 【請求項8】 誘電体基板の一方の面に略平行に複数本
    のストリップ導体を設け、上記ストリップ導体のそれぞ
    れに連なる金属導体を内面に有する複数個のスルーホー
    ルを上記複数本のストリップ導体に略垂直に並べて上記
    ストリップ導体に掛かる上記誘電体基板の位置に設け、
    上記誘電体基板の他方の面に上記スルーホールから隔て
    て地導体を設け、上記誘電体基板を上記スルーホールの
    略中心を連ねる線に添って切断すると共に、上記複数本
    のストリップ導体を1本ないし複数本ずつに分けるよう
    上記複数本のストリップ導体の間の必要箇所を切断して
    製作した第2の誘電体回路基板を用いることを特徴とす
    る請求項2または請求項6記載の高周波回路の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 誘電体基板の一方の面に略平行に2本の
    ストリップ導体を設け、上記ストリップ導体の両方に連
    なる金属導体を内面に有するスルーホールを上記ストリ
    ップ導体の両方に掛かる上記誘電体基板の位置に設け、
    上記誘電体基板の他方の面に上記スルーホールから隔て
    て地導体を設け、上記誘電体基板を上記スルーホールの
    略中心を通り上記ストリップ導体に略垂直な線に添って
    切断すると共に、上記2本のストリップ導体の間の箇所
    を切断して製作した第2の誘電体回路基板を用いること
    を特徴とする請求項3記載の高周波回路の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    高周波回路において、上記金属筺体を複数のブロックか
    ら構成し、上記第2の誘電体回路基板または上記第3の
    誘電体回路基板または上記誘電体を上記複数のブロック
    と共に積層して上記金属筺体に固定したことを特徴とす
    る高周波回路。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7または請求項10のいず
    れか1項に記載の高周波回路を用いて構成したマイクロ
    波回路において、上記金属筺体の一つの壁の両面にそれ
    ぞれ地導体が形成された面を接するように設けた誘電体
    回路基板と、上記誘電体回路基板の近隣に上記誘電体回
    路基板と空間的に直交させ、上記金属筺体の一つの壁の
    両面にそれぞれ設けられた誘電体回路基板を接続するた
    めのストリップ導体を有し、地導体が形成された面を上
    記金属筺体に接するように設けた誘電体回路基板とを備
    えたことを特徴とするマイクロ波回路。
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