JPH1024084A - ミストサウナ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯機からの加熱湯の供給流量を変えること
なく、熱交換部への供給量を変化させることにより、加
熱能力を変化させて、給湯温度を一定にし、浴室内の温
度制御を安定して行なう。 【解決手段】 浴室への給湯配管系２０に接続されるサ
ウナ配管系１０の噴出湯管１１に設けた湯噴出ノズル１
２から加熱湯Ｈ・Ｗを噴出させて、浴室内をサウナ室と
する。給湯配管系２０に一定の流量の加熱湯Ｈ・Ｗを噴
出湯管１１へ供給する定流量弁２２を設ける。サウナ配
管系１０の噴出湯管１１に排水湯管１３を分岐させ、こ
の排水湯管１３の湯量を、浴室内に設置された温度検知
機器３０で検知した室温に応じて制御する湯量制御装置
３１にて制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば一般家庭
の浴室などに設置されてサウナ室とする蒸気式のミスト
サウナ装置に関し、特に、浴室内の温度制御手段に工夫
を施し、給湯機からの加熱湯の供給流量を変えることな
く、熱交換部への供給量を変化させることにより、加熱
能力を変化させて、給湯温度を一定にし、浴室内の温度
制御が安定して行なえるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のミストサウナ装置におい
ては、浴室への給湯配管系に接続されるサウナ配管系の
噴出湯管に設けた湯噴出ノズルから加熱湯を噴出させる
ことにより、浴室内をサウナ室として利用してなる構成
を有するものがある。

【０００３】このようなミストサウナ装置による浴室内
の室温の制御は、給湯機に接続された給湯配管系からの
湯と、水道等の給水配管系からの水との混合比率を変え
て、所定の設定温度に応じた加熱蒸気の発生、または、
給湯配管系からの加熱湯のみによる加熱蒸気の発生によ
って行なわれているのが現状である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構造のミストサウナ装置にあっては、湯と水との
混合比率を変えて温度制御を行なう場合、湯と水の２系
統の配管と、湯と水との混合比率の制御が必要となり、
装置全体が複雑で高価になる。

【０００５】また、給湯配管系からの加熱湯のみによる
温度制御を行なう場合には、浴室内の室温の立上りが早
くなるように加熱能力を設定すると、定常時における噴
出湯管の開閉によるＯＮ−ＯＦＦ時の室温の温度差が大
きくなり、浴者に不快感を与える。また加熱湯の流量を
変化させて加熱能力を制御する場合、流量が最大でも数
ｌ／ｍｉｎと少ないので、流量を絞った場合給湯機の着
火最低流量を下回り燃焼が停止してしまい、これも室温
の温度差が大きくなる。

【０００６】この発明の目的は、給湯機からの加熱湯の
供給流量を変えることなく、熱交換部への供給量を変化
させることにより、加熱能力を変化させて、給湯温度を
一定にし、浴室内の温度制御を安定して行なうことがで
きるようにしたミストサウナ装置を提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、浴室への給湯配管系に接続される
サウナ配管系の噴出湯管に設けた湯噴出ノズルから加熱
湯を噴出させることにより、前記浴室内をサウナ室とす
るミストサウナ装置において、前記給湯配管系に一定の
流量の加熱湯を前記噴出湯管へ供給する定流量弁を設け
る一方、前記サウナ配管系を噴出湯管と排水湯管とに分
岐してなるとともに、この排水湯管の湯量は、前記浴室
内に設置された温度検知機器で検知した室温に応じて制
御する湯量制御装置にて制御されるようにしてなる構成
としたものである。

【０００８】この場合、前記湯量制御装置は、浴室内の
室温が所定の設定温度に達したときに排水湯管からの加
熱湯の流量を増加させてなる一方、前記浴室内の室温が
所定の設定温度よりも下降したときに排水湯管からの加
熱湯の流量を減少させるように制御してなるものであ
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら詳細に説明すると、図１はこの発明に
係る蒸気式のミストサウナ装置が設置された浴室内の全
体構成を示すもので、図中１はミストサウナ装置のユニ
ット本体である。

【００１０】このユニット本体１は、吸気口２から吸気
された浴室内の空気Ａを図示しない熱交換部を通して加
熱し、この加熱蒸気Ｂを吹出口３から浴室内に吹き出さ
せることにより、浴室内をサウナ室として利用するよう
になっている。

【００１１】そして、図２に示すように、この発明に係
るミストサウナ装置のサウナ配管系１０は、図示しない
給湯機からの給湯配管系２０に第１の電磁弁２１を介し
て接続された噴出湯管１１と、この噴出湯管１１に設け
た複数の湯噴出ノズル１２とからなる構成を有し、前記
給湯配管系２０には、前記第１の電磁弁２１の上流側に
定量弁２２が設置され、この定量弁２２により一定の流
量の加熱湯Ｈ・Ｗを前記噴出湯管１１へ供給するように
なっている。

【００１２】また、前記噴出湯管１１の上流側には、排
水湯管１３が分岐して設けられ、この排水湯管１３は、
第２の電磁弁１４にて開閉制御されるようになっている
とともに、その排水加熱湯Ｈ・Ｗは、ドレン１５側に排
水されるようになっている。

【００１３】図中３０は浴室内に設置された温度検知機
器で、この温度検知機器３０は、前記排水湯管１３に設
けた第２の電磁弁１４を開閉制御する湯量制御装置３１
に接続されている。

【００１４】すなわち、この湯量制御装置３１は、前記
温度検知機器３０で検知した室温に応じて排水湯管１３
に設けた第２の電磁弁１４を開閉制御し、この排水湯管
１３の湯量を制御するようになっているもので、図３に
示すように、浴室内の室温が所定の設定温度に達したと
きに、排水湯管１３からの排水加熱湯Ｈ・Ｗの流量を増
加させ湯噴出ノズルからの加熱能力を減少させてなる一
方、浴室内の室温が所定の設定温度よりも下降したとき
に排水湯管１３からの排水加熱湯Ｈ・Ｗの流量を減少さ
せ湯噴出ノズルからの加熱能力を増加させるように制御
され、これによって、給湯機からの加熱湯Ｈ・Ｗの供給
流量を変えることなく、熱交換部への供給量を変化させ
ることにより、加熱能力を変化させて、給湯温度を一定
にすることが可能になり、浴室内の温度制御を安定して
行なえる。

【００１５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、給湯配管系に一定の流量の加熱湯をサウナ配管系
の噴出湯管へ供給する定流量弁を設ける一方、サウナ配
管系を噴出湯管と排水湯管とに分岐し、この排水湯管の
湯量を、浴室内に設置された温度検知機器で検知した室
温に応じて制御する湯量制御装置にて制御してなること
から、給湯温度を一定にすることができ、制御対象が排
水湯側のみとなるために、装置全体の複雑化を防止する
ことができ、安価である。

【００１６】また、請求項２において、湯量制御装置
は、浴室内の室温が所定の設定温度に達したときに排水
湯管からの加熱湯の流量を増加させてなる一方、浴室内
の室温が所定の設定温度よりも下降したときに排水湯管
からの加熱湯の流量を減少させるように制御してなるこ
とから、給給湯機からの加熱湯の供給流量を変えること
なく、熱交換部への供給量を変化させることにより、加
熱能力を変化させて、給湯温度を一定にすることがで
き、これによって、浴室内の温度制御を安定して行なう
ことができ、従前のように、浴者に不快感を与えること
がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明に係るミストサウナ装置の浴室内へ
の設置状態を示す概略的説明図。

【図２】 同じくサウナ配管系の給湯配管系への接続回
路と温度制御回路を示す説明図。

【図３】 同じく温度制御状態の説明図。

【符号の説明】

１・・・ユニット本体、 ２・・・吸気口、 ３・・・吹出口、 １０・・・サウナ配管系、 １１・・・噴出湯管、 １２・・・湯噴出ノズル、 １３・・・排水湯管、 １４・・・電磁弁、 ２０・・・給湯配管系、 ２１・・・電磁弁、 ２２・・・定量弁、 ３０・・・温度検知機器、 ３１・・・湯量制御装置、 Ｈ・Ｗ・・・湯、 Ａ・・・浴室内空気、 Ｂ・・・加熱蒸気。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室への給湯配管系に接続されるサウナ
   配管系の噴出湯管に設けた湯噴出ノズルから加熱湯を噴
   出させることにより、前記浴室内をサウナ室とするミス
   トサウナ装置において、 前記給湯配管系に一定の流量の加熱湯を前記噴出湯管へ
   供給する定流量弁を設ける一方、 前記サウナ配管系を噴出湯管と排水湯管とに分岐してな
   るとともに、 この排水湯管の湯量は、前記浴室内に設置された温度検
   知機器で検知した室温に応じて制御する湯量制御装置に
   て制御されることを特徴とするミストサウナ装置。
2. 【請求項２】 湯量制御装置は、浴室内の室温が所定の
   設定温度に達したときに排水湯管からの加熱湯の流量を
   増加させてなる一方、前記浴室内の室温が所定の設定温
   度よりも下降したときに排水湯管からの加熱湯の流量を
   減少させるように制御してなることを特徴とする請求項
   １に記載のミストサウナ装置。