JPH042360Y2

JPH042360Y2 -

Info

Publication number: JPH042360Y2
Application number: JP1987029792U
Authority: JP
Priority date: 1987-02-28
Filing date: 1987-02-28
Publication date: 1992-01-27
Also published as: JPS63137241U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は、浴湯の追い焚き循環システムを備
えた給湯システムにおける自動給湯装置に関する
ものである。

［従来の技術］近年、例えば一般家庭における台所あるいは浴
室等に設置されたリモコンにより給湯装置を遠隔
操作し、浴室等の給湯設備への湯水の給湯や浴槽
内の湯水を給湯装置に循環させて追い焚きするよ
うにした給湯システムが開発されている。

このような給湯装置においては、例えば水道等
からの水を燃焼機の熱交換器に給水して加熱昇温
し、この加熱昇温された湯水を浴室等の給湯設備
に給湯する給湯配管経路を備え、また、追い焚き
配管経路としては、浴槽内の湯水を循環ポンプを
介して前記燃焼機の熱交換器に通し循環させて追
い焚きするような構成を有するものが考えられて
おり、これらの各機構を主に台所と浴室に設置さ
れたリモコンにより遠隔制御し得るようにしてい
るとともに、前記給湯配管経路上に、例えば特開
昭60−103245号公報あるいは実公昭61−2445号公
報等に開示されているような浴槽内の水位を検出
する水位検知機構を設置して、給湯配管経路を電
磁弁を介して開閉制御することにより、湯水を自
動的に供給してなる構成を有するものがある。

［考案が解決しようとする問題点］しかしながら、上記したような自動給湯装置、
特に、浴槽内の水位を検出する水位検知機構にあ
つては、ホツパ内に湯水が落下状態で供給される
ことから、その受水面が湯水の供給と共に波立つ
て水位変動を起こし（この水位変動には、給水に
よる水位上昇は含まない）、これによつて、正確
な水位を検知することができず、誤動作を惹起し
易いといつた問題があつた。

この考案は、上記の事情のもとになされたもの
で、その目的とするところは、給湯配管経路上に
設置される水位検知機構による浴槽内の水位の検
知を正確に行なうことができるようにした自動給
湯装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］上記した問題点を解決するために、この考案
は、燃焼機の熱交換器に給水して加熱昇温された
湯水を浴室の浴槽内に給湯する給湯配管経路と、
前記浴槽内の湯水を燃焼機の熱交換器に通し循環
させて追い焚きする追い焚き配管経路とを備え、
前記給湯配管経路に浴槽内の水位を検出する水位
検知機構を設置して、前記給湯配管経路を開閉さ
せてなる自動給湯装置において、前記水位検知機
構は、通気口を設けた上部受水部に前記給湯配管
経路を臨ませて湯水が供給される内筒と、この内
筒の周囲に設けられかつその上端部側にオーバー
フロー口を設けるとともに、その下端が湯水を前
記浴槽内に供給する前記給湯配管経路に接続され
る外筒との二重筒状をなす受水ホツパからなり、
この受水ホツパの内筒の下端開口部を、前記浴槽
内の水位検知可能最低位置より若干下方に延長さ
せる一方、この内筒の下端開口部に対応する位置
の外筒から枝管を分岐させ、この枝管に圧力検知
器を設けてなる構成としたものである。

［作用］すなわち、この考案は、上記の構成とすること
によつて、浴槽内の水位が検知可能最低水位以上
であれば、常に内筒の下端開口部が水面に没した
状態となつているために、給湯配管経路から内筒
の上部受水部に供給された湯水は、内筒に沿つて
スムースに水面に流入し、受水面の水位変動はほ
とんど生じない。

また、外筒と内筒に区切られた領域においては
全く水位変動は生じない。

さらに、内筒の下端開口部に対応する位置の外
筒から分岐させた枝管に圧力検知器を設けてなる
ことから、検知すべき水位での水位変動の影響を
受けることがなく、これによつて、浴槽内の水位
の検知を正確に行なうことが可能になる。

［実施例］以下、この考案を図示の一実施例を参照しなが
ら詳細に説明する。

第１図はこの考案に係る自動給湯装置を備えた
浴室等の給湯設備への給湯システムを概略的に示
す回路構成図で、図中１は給湯装置本体である。
この給湯装置本体１は、灯油タンク２から給送さ
れる灯油Ｆを燃料として燃焼する燃焼機３の熱交
換器４に、水道等からの水Ｃ・Ｗが給水され、こ
のような燃焼機３の熱交換器４によつて加熱昇温
された湯水Ｈ・Ｗを、浴室内の浴槽Ａに給湯する
給湯配管経路５と、前記浴槽Ａ内の湯水、つまり
浴湯Ｈ・Ｗを浴槽Ａ内に臨む循環口６，７を介し
て前記燃焼機３の熱交換器４に通し循環させて追
い焚きする追い焚き配管経路８とから構成されて
いるとともに、この追い焚き配管経路８の戻り湯
循環口６側の循環流路１０には、OFF状態で浴
槽Ａ内の湯水Ｈ・Ｗの正常な水流を検出する水流
検知スイツチ１１が上流側に設置され、また、そ
の下流側には、浴槽Ａ内の湯水Ｈ・Ｗを強制的に
循環させる循環ポンプ１２が設置されている。

そして、上記給湯配管経路５上には、上流側に
設けた電磁弁１３を介して前記浴槽Ａ内の水位Ｌ
を検出する水位検知機構１４が設置され、この水
位検知機構１４は、受水ホツパ１５からなつてい
る。この受水ホツパ１５は、第２図に示すよう
に、通気口１６ｃを設けた上部受水部１６ａに前
記給湯配管経路５を臨ませて湯水Ｈ・Ｗが供給さ
れる内筒１６と、この内筒１６の周囲に設けられ
た外筒１７との二重筒状をなし、前記外筒１７の
下端開口部１７ａから湯水Ｈ・Ｗを、前記浴槽Ａ
内に供給するようになつているとともに、その上
端部１７ｂ側にオーバーフロー口１８が設けられ
ている。さらに、前記内筒１６の下端開口部１６
ｂは、浴槽Ａ内の水位検知可能最低位置L₀より
下方に延長させてなる一方、この内筒１６の下端
開口部１６ｂの位置に対応する外筒１７には、枝
管１９が分岐形成されていて、この枝管１９の上
端部１９ａには、圧力スイツチからなる圧力検知
器２０が接続され、給湯時に、浴槽Ａ内の水位Ｌ
が所定のレベルに達すると、この圧力検知器２０
の作動で前記電磁弁１３を閉弁し、給湯を中止さ
せるようになつているものであり、このとき、前
記した燃焼機３もまた運転を停止するように制御
されている。

また、図中２１は例えば浴室に設置された浴室
リモコンで、このリモコン２１で設定された浴湯
温または給湯温の設定情報を図示しない制御装置
の入出力部を介してマイクロコンピユータに入力
され、このマイクロコンピユータにより所定の情
報が処理されるとともに、その設定値に基づいて
給湯装置１を起動制御し得るようになつているも
のである。

さらに、図中２２は上記水位検知機構１４の外
筒１７の下端部側に分岐させた導入口で、この導
入口２２に前記追い焚き配管経路８の循環系を接
続してなるものである。

しかして、上記した水位検知機構１４は、二重
筒状の受水ホツパ１５からなるとともに、前記内
筒１６の下端開口部１６ｂが常に浴槽Ａ内の水位
検知可能最低位置L₀より下方に位置することか
ら、浴槽Ａ内の水位Ｌが検知可能最低水位L₀以
上であれば、常に内筒１６の下端開口部１６ｂが
水面に没した状態となつているために、給湯配管
経路５から内筒１６の上部受水部１６ａに供給さ
れた湯水Ｈ・Ｗは、内筒１６に沿つてスムースに
水面に流入し、受水面の水位変動はほとんど生じ
ない。

また、外筒１７と内筒１６に区切られた領域に
おいては、全く水位変動は生じない。

しかも、圧力検知器２０を内筒１６の下端開口
部１６ａに対応する位置の外筒１７に分岐させた
枝管１９の上端部１９ａに接続してなることか
ら、検知すべき水位Ｌでの水位変動の影響を受け
ることがないため、浴槽Ａ内の水位Ｌの検知が正
確に行なうことを可能にしている。

なお、この考案は、上記した実施例には限定さ
れず、この考案の要旨を変えない範囲で種々変更
実施可能なことは勿論である。

［考案の効果］以上の説明から明らかなように、この考案によ
れば、水位検知機構、すなわち受水ホツパ内の受
水面は、給水に基づく水位変動がほとんどないた
めに、浴槽内の水位の検知を正確に行なうことが
できる。

また、水位検知可能最低位置よりも若干下方ま
でが２重筒構造で、それ以下が単筒になつている
ために、小型化を図ることができる。

さらに、バスタブとの連結は、給湯配管、すな
わち汎用部品を用いて行なえるために、設置場所
の制限を受けず、施工に特殊な工具が不要にな
り、施工作業を容易に行なうことができるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る自動給湯装置を浴室等
の給湯設備への給湯システムに適用した一実施例
を概略的に示す回路構成図、第２図は同じく給湯
配管経路上に設置される浴槽内の水位を検出する
水位検知機構の拡大断面図である。１……給湯装置本体、３……燃焼機、４……熱
交換器、５……給湯配管経路、６，７……循環
口、８……追い焚き配管経路、１０……循環流
路、１２……循環ポンプ、１４……水位検知機
構、１５……受水ホツパ、１６……内筒、１６ａ
……上部受水部、１６ｂ……下端開口部、１６ｃ
……通気口、１７……外筒、１７ａ……下端開口
部、１７ｂ……上端部、１８……オーバーフロー
口、１９……枝管、２０……圧力検知器、Ａ……
浴槽、C.W……水、H.W……浴湯、Ｌ……水位
検知位置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

燃焼機の熱交換器に給水して加熱昇温された湯
水を浴室の浴槽内に給湯する給湯配管経路と、前
記浴槽内の湯水を燃焼機の熱交換器に通し循環さ
せて追い焚きする追い焚き配管経路とを備え、前
記給湯配管経路に浴槽内の水位を検出する水位検
知機構を設置して、前記給湯配管経路を開閉させ
てなる自動給湯装置において、前記水位検知機構
は、通気口を設けた上部受水部に前記給湯配管経
路を臨ませて湯水が供給される内筒と、この内筒
の周囲に設けられかつその上端部側にオーバーフ
ロー口を設けるとともに、その下端が湯水を前記
浴槽内に供給する前記給湯配管経路に接続される
外筒との二重筒状をなす受水ホツパからなり、こ
の受水ホツパの内筒の下端開口部を、前記浴槽内
の水位検知可能最低位置より若干下方に延長させ
る一方、この内筒の下端開口部に対応する位置の
外筒から枝管を分岐させ、この枝管に圧力検知器
を設けたことを特徴とする給湯装置。