JPH10240654A - 携帯型情報機器およびデータ転送制御方法 - Google Patents

携帯型情報機器およびデータ転送制御方法

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Publication number
JPH10240654A
JPH10240654A JP9045951A JP4595197A JPH10240654A JP H10240654 A JPH10240654 A JP H10240654A JP 9045951 A JP9045951 A JP 9045951A JP 4595197 A JP4595197 A JP 4595197A JP H10240654 A JPH10240654 A JP H10240654A
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JP
Japan
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request
communication
transmission
application program
buffer memory
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Application number
JP9045951A
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English (en)
Inventor
Masayo Toyoda
真代 豊田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】通信回線の接続状態に関わらずにデータ転送を
伴なうアプリケーションプログラムを動作可能とする携
帯型情報機器を提供する。 【解決手段】業務アプリケーションプログラム11に組
み込まれる通信制御用サブルーチン12は、業務アプリ
ケーションプログラム11から呼び出されたときに、接
続要求、送信要求および切断要求を含む各種要求を共有
バッファ13に格納し、その格納が行なわれた時点で要
求処理完了を業務アプリケーションプログラム11に対
して返答するとともに、その旨をスプールデータ送信プ
ログラム14に通知する。一方、この通知を受け取った
スプールデータ送信プログラム14は、共有バッファ1
3に格納された各種要求を読み出して通信ドライバ15
に引き渡すことによって、業務アプリケーションプログ
ラム11とは非同期に通信処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばNC
(Network Computer)やPDA(Pe
rsonal Digital Assistant
s)などの個人使用向けの携帯型情報機器およびデータ
転送制御方法に係り、特に通信回線の接続状態に関わら
ずにデータ転送を伴なうアプリケーションプログラムを
動作可能とする携帯型情報機器およびデータ転送制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータの小型化と通信技術
の発達に伴なって、パーソナルコンピュータの利用形態
が多岐にわたってきている。たとえば、PDAなどと称
される概念では、出先や移動中などにおいても情報処理
を実行可能とすることを目的としたものであるため、主
に携帯電話などを利用する無線通信を想定したコンピュ
ータが種々開発されている。また、最近では、NCなど
と称される新たな概念が生まれてきており、このNCで
は、クライアントとなる個人ユーザの使用するコンピュ
ータをインターネットに接続して使用するネットワーク
専用端末として開発を進めている。このクライアントと
なるコンピュータは、インターネットを介した通信を制
御するための通信機能を搭載した最小限の構成からな
り、必要に応じてサーバとなるコンピュータからオペレ
ーティングシステムやユーティリティを含むアプリケー
ションプログラム、および各種データなどを取り込んで
情報処理を実行することを前提としている。したがっ
て、このNCによれば、前述したPDAなどで利用され
るコンピュータのように、ローカルな環境においてソフ
トウェア資源を管理(インストールやバージョンアップ
など)する必要がなくなるとともに、ハードウェア資源
も最小限備えていればよいため、管理コストおよび構築
コスト双方の削減を可能とするとされている。
【0003】このようなネットワーク環境で利用される
コンピュータで動作するデータ送受信システムは、図1
3に示すように、データの送信要求や受信要求などを発
行する業務アプリケーションプログラム91、その業務
アプリケーションプログラム91から回線に対する要求
を通信制御装置93に引き渡すとともに、通信制御装置
93からの結果を業務アプリケーションプログラム91
に返送する通信ドライバ92、およびプロトコルの解析
や回線制御を司る通信制御装置93から構成される。そ
して、この業務アプリケーションプログラム91は、一
般に以下の手順でデータ転送を実行する。
【0004】(1)回線接続処理 (2)データ送受信処理 (3)回線切断処理 すなわち、業務アプリケーションプログラム91は、デ
ータ転送を実行するために、まず相手先アドレスを指定
して通信ドライバ92に対して接続要求を発行する。そ
して、この要求を受け取った通信ドライバ92は、通信
制御装置93に対して接続命令を出力する。一方、この
接続命令を受け取った通信制御装置93は、指定された
相手先アドレスに対して接続用のパケットを組み立てて
通信回線に発行する。通信制御装置93は、相手先アド
レスからの接続完了レスポンスを受け取ると、通信ドラ
イバ92を介して業務アプリケーションプログラム91
に接続完了を返却する。また、相手先から接続完了レス
ポンスが無かったり、エラーレスポンスが返却された場
合には、接続に失敗したことを業務アプリケーションプ
ログラム91に返却する。
【0005】業務アプリケーションプログラム91は、
接続完了を受け取ると、データの転送を開始する。一
方、データの送受信中に回線障害などが発生して回線切
断状態になった場合には、接続要求時と同様に通信制御
装置93から通信ドライバ92を介して業務アプリケー
ションプログラム91にエラーが通知される。したがっ
て、再度データを送信したい場合には、業務アプリケー
ションプログラム91は一旦切断処理を実行し、この切
断処理終了後に再度回線接続処理から処理を開始するこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような手順で通信
を行なう従来のデータ送受信システム90における業務
アプリケーションプログラム91は、回線接続処理にお
いてエラーが通信ドライバ92から戻ってくると、そこ
で処理を中止するかまたは接続のリトライを行なうかの
いずれかの選択をすることとなるため、本来回線が接続
状態であれば行なうはずのデータ送受信処理を回線接続
完了状態でなければ実行できなかった。また、データ送
受信中に何らかの回線障害が発生した場合も、同様に通
信ドライバ92からエラーが戻ってくるので、業務アプ
リケーションプログラム91は一旦切断処理を実行した
後、回線接続処理からやり直す必要があった。すなわ
ち、業務アプリケーションプログラム91は、常に回線
の接続状態に影響されることになり、回線不接続状態に
おいては、このようなデータ転送を伴なう業務アプリケ
ーションプログラム91を動作させることができない。
したがって、たとえば携帯電話などによる無線通信を適
用してデータ転送を伴なう業務アプリケーションプログ
ラム91を動作させる場合には、ユーザ自身が通信可能
な環境にあるかどうかなどを意識しなければならないと
いった問題があった。
【0007】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たものであり、通信回線の接続状態に関わらずにデータ
転送を伴なうアプリケーションプログラムを動作可能と
する携帯型情報機器およびデータ転送制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の携帯型情報機
器は、通信制御装置を駆動制御する通信ドライバに対し
てアプリケーションプログラムが接続要求、送信要求お
よび切断要求を含む各種要求を発行することによって通
信回線を介したデータ送信が実行される携帯型情報機器
において、バッファメモリと、前記アプリケーションプ
ログラムが前記通信ドライバに対して発行した要求を受
け取って前記バッファメモリに格納する通信要求格納手
段と、前記バッファメモリに格納された要求を読み取っ
て前記通信ドライバに引き渡す通信要求処理手段とを具
備し、前記通信回線の接続状態に関わらずに前記アプリ
ケーションプログラムを動作可能とすることを特徴とす
る。
【0009】この発明の携帯型情報機器においては、ア
プリケーションプログラムが通信ドライバに対して発行
した各種要求を一旦バッファメモリに格納する。そし
て、この格納が完了した時点で、アプリケーションプロ
グラムに対しては要求処理の完了を返答する。一方、こ
のバッファメモリに格納された各種要求は、アプリケー
ションプログラムとは非同期に読み出されて通信ドライ
バに引き渡される。したがって、この発明の携帯型情報
機器では、データ転送を伴なうアプリケーションプログ
ラムを通信回線の接続状態に関わらずに動作させること
が可能となり、ユーザは通信可能な環境にあるかどうか
などを意識する必要がなくなる。
【0010】また、この発明の携帯型情報機器は、機器
本体の電源が投入された際、または所定の操作が行なわ
れた際、前記通信回線の接続障害による未完了の送信要
求が前記バッファメモリに格納されていたときに、その
送信要求を発行したアプリケーションプログラムを一覧
表示する一覧表示手段と、前記一覧表示手段によって一
覧表示されたアプリケーションプログラムごとに前記送
信要求を処理するか否かを選択させる選択手段とをさら
に具備し、前記通信要求処理手段は、前記選択手段によ
る選択結果にしたがって前記送信要求を処理または破棄
する手段を具備してなることを特徴とする。
【0011】回線障害などによって未完了の送信データ
がバッファメモリに格納されていた場合、この発明の携
帯型情報機器では、この送信データの送信を行なうか破
棄するかをユーザに選択させ、その選択結果に応じて送
信データの処理を行なう。したがって、この発明の携帯
型情報機器においては、たとえば通信を行なえる環境に
ないときであっても、データ転送を伴なうアプリケーシ
ョンプログラムを実行させてその送信データをバッファ
メモリに格納させておき、通信が可能な環境に置かれた
ときに、その送信データの送信処理のみを行なうといっ
た運用を行なうことができる。また、送信処理途中での
回線障害などに備えて、バッファメモリに格納された未
完了の送信データを、一連の送信要求の先頭から再処理
するのか中断点から処理するのかを選択可能にすること
により、たとえば途中から送信されても意味のないデー
タなどを考慮した、より適切なデータ送信制御が行なわ
れることになる。
【0012】また、たとえばこのような選択をユーザを
介さずに予め設定された内容に応じて行なうことによっ
て、より柔軟な運用を確保するとともに、その使い勝手
を向上させることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施形態を説明する。図1に、この発明の実施形態に
係るデータ送受信システムの構成を示す。図1に示すよ
うに、この実施形態のデータ送受信システム10は、業
務アプリケーションプログラム11内に、接続相手先や
送信データを共有バッファ13にスプーリングするため
の通信制御用サブルーチン(またはクラスライブラリ)
12を組み込むとともに、共有バッファ13に送信デー
タが格納されたかどうかを監視して、格納されていれば
実際に相手先と接続してデータを相手先に送信するため
のスプールデータ送信プログラム14を備えることによ
り、業務アプリケーションプログラム11を回線の接続
状態に関わらずに動作させることを可能とするものであ
る。
【0014】スプールデータ送信プログラム14が回線
障害を検出した後、再度接続して送信を開始するトリガ
は、(1)次に接続要求および送信要求があったとき、
(2)コンピュータの電源がオンになったとき(IPL
時)、ならびに(3)ユーザが送信開始を指示したとき
である。なお、IPL時には、その時点で共有バッファ
13内に残存する送信データの送信元である業務アプリ
ケーション名などを一覧表示し、一連の送信データを先
頭の送信データから再送するか、回線エラーとなった時
点のデータから送信するか、またはその送信データを破
棄するかをユーザに選択させる。また、デフォルトモー
ドが予めシステムに登録されている場合には、表示や選
択を行なわずに自動的にいずれかの処理を実行してい
く。
【0015】この通信制御用サブルーチン12には、接
続要求処理ルーチン12a、送信要求処理ルーチン12
bおよび切断要求処理ルーチン12cの3つのルーチン
が用意されている。また、共有バッファ13には、図2
に示したように、送信データの送信を管理するための情
報が格納される送信データ管理テーブル131と、送信
データが入力順に格納される送信データ格納キュー13
2とが確保される。そして、この送信データ管理テーブ
ル131では、図3に示したフォーマットで業務アプリ
ケーション名、相手先アドレス、接続時刻、切断時刻、
送信キューポインタ、カレントポインタおよび接続完了
フラグが管理される。なお、これら各情報の役割につい
ては後述する。
【0016】次に、通信制御用サブルーチン12として
用意される各々のルーチンの処理を図4を参照して説明
する。 (1)接続処理ルーチン12a 接続処理ルーチン12aは、業務アプリケーションプロ
グラム11から呼び出されると、共有バッファ13内の
送信データ管理テーブル131に業務アプリケーション
名、相手先アドレスおよび接続時間を書き込み、呼出元
の業務アプリケーションプログラム11に対して接続完
了を返答するとともに、スプールデータ送信プログラム
14に対して処理開始を促すためのトリガ通知を行なう
(図4(a))。
【0017】(2)送信処理ルーチン12b 送信処理ルーチン12bは、業務アプリケーションプロ
グラム11から呼び出されると、共有バッファ13内の
送信データ格納キュー132に送信データを書き込む。
このとき、送信処理ルーチン12bは、この送信データ
が先頭のデータであった場合には、共有バッファ13内
の送信データ管理テーブル131に送信キューポインタ
を書き込み、一方、2番目以降のデータであった場合に
は、直前のデータとのリンクづけを行なう。そして、送
信処理ルーチン12bは、呼出元の業務アプリケーショ
ンプログラム11に対して送信完了を返答するととも
に、スプールデータ送信プログラム14に対して処理開
始を促すためのトリガ通知を行なう(図4(b)〜
(c))。
【0018】(3)切断処理ルーチン12c 切断処理ルーチン12cは、業務アプリケーションプロ
グラム11から呼び出されると、共有バッファ13に切
断時刻を書き込み、呼出元の業務アプリケーションプロ
グラム11に対して切断完了を返答する(図4
(d))。
【0019】このように、この通信制御用サブルーチン
12として用意される各々のルーチンは、通信回線の接
続状態に関わらず、業務アプリケーションプログラム1
1から発行される要求を共有バッファ13に格納すると
ともに、業務アプリケーションプログラム11に対して
は、即座に要求処理完了を返答する。すなわち、通信回
線の接続状態に関わらずに業務アプリケーションプログ
ラム11を動作させることが可能となる。
【0020】ここで、通信制御用サブルーチン12とし
て用意される各々のルーチンの動作手順を説明する。図
5は、接続処理ルーチン12aの動作手順を示すフロー
チャートである。
【0021】接続処理ルーチン12aは、業務アプリケ
ーションプログラム11からの接続要求を受信すると
(ステップA1)、共有バッファ13に業務アプリケー
ション名(ステップA2)、相手先アドレス(ステップ
A3)および接続時間(ステップA4)をセットし、そ
の時点で呼出元の業務アプリケーションプログラム11
に対して接続完了を返答する(ステップA5)。そし
て、接続処理ルーチン12aは、スプールデータ送信プ
ログラム14に対してトリガ通知となる接続要求を送信
する(ステップA6)。
【0022】図6は、送信処理ルーチン12bの動作手
順を示すフローチャートである。送信処理ルーチン12
bは、業務アプリケーションプログラム11からの送信
要求を受信すると(ステップB1)、共有バッファ13
に送信データを格納する(ステップB2)。このとき、
送信処理ルーチン12bは、この送信データが呼出元の
業務アプリケーションプログラム11から最初に送信さ
れたデータかどうか判定し(ステップB3)、最初のデ
ータであれば(ステップB3のY)、送信データ管理テ
ーブル131の送信キューポインタにいま格納した送信
データのアドレスをセットする(ステップB4)。一
方、最初のデータでなければ(ステップB3のN)、い
ま格納した送信データとその直前の送信データとのリン
クづけを行なう(ステップB5)。
【0023】そして、送信処理ルーチン12bは、呼出
元の業務アプリケーションプログラム11に対して送信
完了を返答するとともに(ステップB6)、スプールデ
ータ送信プログラム14に対してトリガ通知となる送信
要求を送信する(ステップB7)。
【0024】図7は、切断処理ルーチン12cの動作手
順を示すフローチャートである。切断処理ルーチン12
cは、業務アプリケーションプログラム11からの接続
要求を受信すると(ステップC1)、共有バッファ13
に切断時刻をセットし(ステップC2)、その時点で呼
出元の業務アプリケーションプログラム11に対して切
断完了を返答する(ステップC3)。
【0025】このような手順で共有バッファ13に格納
された業務アプリケーションプログラム11からの要求
は、スプールデータ送信プログラム14によって処理さ
れていく。次に、図8乃至図12を参照してスプールデ
ータ送信プログラム14の動作手順を説明する。
【0026】図8は、IPL時およびユーザによる送信
指示時の動作手順を示すフローチャートである。スプー
ルデータ送信プログラム14は、まず共有バッファ13
を参照し、送信待ちの業務アプリケーション名や接続時
刻などを一覧表示して、ユーザに再送信のモードを選択
させる(ステップD1)。再送信のモードは3種類用意
されており、1つめは一連の送信データを先頭から送信
するモード、2つめはエラーになった送信データから再
送信するモード、3つめは再送信を中止してデータを破
棄するモードである。なお、システムにデフォルトモー
ドが設定されている場合には、これら一覧表示や選択な
どは行なわず、その設定されたモードにしたがって自動
実行する。
【0027】データ破棄が選択されると(ステップD2
の“データ破棄”)、スプールデータ送信プログラム1
4は、共有バッファ13の送信データ管理テーブル13
1と送信データ格納キュー132とから該当の情報およ
び送信データを削除する(ステップD3)。一方、再送
が選択されると(ステップD2の“再送”)、スプール
データ送信プログラム14は、図9に示す接続処理を実
行する(ステップD4)。すなわち、スプールデータ送
信プログラム14は、相手先アドレスに対する接続要求
を通信ドライバ15に通知し(ステップE1)、この処
理が正常終了した場合には(ステップE2のY)、送信
データ管理テーブル131の接続完了フラグをオン(ス
テップE3)、正常終了しなかった場合には(ステップ
E2のN)、送信データ管理テーブル131の接続完了
フラグをオフにする(ステップE4)。
【0028】この接続処理が終了すると、スプールデー
タ送信プログラム14は、再送を先頭から行なうかどう
か判定し(ステップD5)、先頭から行なう場合には
(ステップD5のY)、カレントポインタをリセットす
る(送信キューポインタの値で置き換える)。このカレ
ントポインタは、送信が行なわれるごとに、その送信デ
ータにリンクづけられた次の送信データのアドレスを指
し示すようにインクリメントされていくポインタであ
る。
【0029】そして、スプールデータ送信プログラム1
4は、図10に示す送信処理を実行する(ステップD
7)。すなわち、スプールデータ送信プログラム14
は、まず接続完了フラグの状態を判定し(ステップF
1)、オフの状態であれば(ステップF1のY)、その
ままこの処理を終了する。一方、オンの状態であれば
(ステップF1のN)、送信要求を通信ドライバ15に
通知する(ステップF2)。この送信が正常終了しなか
った場合(ステップF3のN)、スプールデータ送信プ
ログラム14は、接続完了フラグをオフにした後(ステ
ップF4)、この処理を終了する。一方、正常終了した
場合には(ステップF3のY)、カレントポインタをイ
ンクリメントし(ステップF5)、送信がすべて完了し
たかどうかを判定する(ステップF6)。そして、未送
信のデータが残っていた場合には(ステップF6の
N)、ステップF2からの処理を繰り返す。
【0030】送信がすべて完了した場合(ステップF6
のY)、スプールデータ送信プログラム14は、続いて
切断時刻がセット済みかどうか判定し(ステップF
7)、切断時刻がセットされているときにのみ(ステッ
プF7のY)、切断要求を通信ドライバ15に通知する
とともに(ステップF8)、送信データ管理テーブル1
31から該当の情報を削除する(ステップF9)。
【0031】なお、スプールデータ送信プログラム14
は、接続要求処理ルーチン12aから接続要求を受け取
った場合には、図11に示すように、前述の接続処理を
実行し(ステップG1)、一方、送信要求処理ルーチン
12bから送信要求を受け取った場合には、図12に示
すように、前述の送信処理を実行する(ステップH
1)。
【0032】このように、業務アプリケーションプログ
ラム11と通信ドライバ15との間に共有バッファ13
を介在させ、通信処理そのものを業務アプリケーション
プログラム11とは非同期に実行することにより、通信
回線の接続状態に関わらずに業務アプリケーションプロ
グラム11を動作させることが可能となる。
【0033】なお、この実施形態では、スプールデータ
送信プログラム14の動作開始タイミングを通信制御用
サブルーチン12からの通知などにより取得している
が、スプールデータ送信プログラム14自身が所定の間
隔で共有バッファ13を監視するような構成であって
も、業務アプリケーションプログラム11と非同期に通
信処理を実行していくことが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、データ転送を伴なうアプリケーションプログラムを
通信回線の接続状態に関わらずに動作させることができ
るようになるため、ユーザは通信が行なえる環境にある
かどうかなどを意識する必要がなくなり、その使い勝手
を飛躍的に向上させることが可能となる。
【0035】また、未完了の送信データについては、送
信するか破棄するか、送信するのであれば一連の処理の
先頭から再処理するのか中断点から処理するのかを選択
可能とするために、より適切なデータ送信制御が実施さ
れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るデータ送受信システ
ムの構成を示す図。
【図2】同実施形態の共有バッファの格納内容を示す
図。
【図3】同実施形態の送信データ管理テーブルのフォー
マットを示す図。
【図4】同実施形態の通信制御用サブルーチンとして用
意される各々のルーチンの処理を説明するための図。
【図5】同実施形態の接続処理ルーチンの動作手順を示
すフローチャート。
【図6】同実施形態の送信処理ルーチンの動作手順を示
すフローチャート。
【図7】同実施形態の切断処理ルーチンの動作手順を示
すフローチャート。
【図8】同実施形態のスプールデータ送信プログラムの
IPL時およびユーザによる送信指示時の動作手順を示
すフローチャート。
【図9】同実施形態のスプールデータ送信プログラムの
接続処理の動作手順を示すフローチャート。
【図10】同実施形態のスプールデータ送信プログラム
の送信処理の動作手順を示すフローチャート。
【図11】同実施形態のスプールデータ送信プログラム
が接続要求処理ルーチンから接続要求を受け取った場合
の動作手順を示すフローチャート。
【図12】同実施形態のスプールデータ送信プログラム
が送信要求処理ルーチンから送信要求を受け取った場合
の動作手順を示すフローチャート。
【図13】従来のデータ送受信システムの構成を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
10…データ送受信システム、11…業務アプリケーシ
ョンプログラム、12…通信制御用サブルーチン、12
a…接続要求処理ルーチン、12b…送信要求処理ルー
チン、12c…切断要求処理ルーチン、13…共有バッ
ファ、14…スプールデータ送信プログラム、15…通
信ドライバ、16…通信制御装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信制御装置を駆動制御する通信ドライ
    バに対してアプリケーションプログラムが接続要求、送
    信要求および切断要求を含む各種要求を発行することに
    よって通信回線を介したデータ転送が実行される携帯型
    情報機器において、 バッファメモリと、 前記アプリケーションプログラムが前記通信ドライバに
    対して発行した要求を受け取って前記バッファメモリに
    格納する通信要求格納手段と、 前記バッファメモリに格納された要求を読み取って前記
    通信ドライバに対して発行する通信要求処理手段とを具
    備し、前記通信回線の接続状態に関わらずに前記アプリ
    ケーションプログラムを動作可能としたことを特徴とす
    る携帯型情報機器。
  2. 【請求項2】 前記通信要求格納手段は、前記要求を前
    記バッファメモリに格納した時点で前記アプリケーショ
    ンプログラムに対して要求処理完了を返答する手段を具
    備してなることを特徴とする請求項1記載の携帯型情報
    機器。
  3. 【請求項3】 前記通信要求格納手段は、前記接続要求
    または送信要求を前記バッファメモリに格納したとき
    に、前記通信要求処理手段に対してその旨を通知する手
    段を具備してなり、 前記通信要求処理手段は、前記通信要求格納手段からの
    通知に応答して前記要求の処理を開始する手段を具備し
    てなることを特徴とする請求項1または2記載の携帯型
    情報機器。
  4. 【請求項4】 機器本体の電源が投入された際、または
    所定の操作が行なわれた際、前記通信回線の接続障害に
    よる未完了の送信要求が前記バッファメモリに格納され
    ていたときに、その送信要求を発行したアプリケーショ
    ンプログラムを一覧表示する一覧表示手段と、 前記一覧表示手段によって一覧表示されたアプリケーシ
    ョンプログラムごとに前記送信要求を処理するか否かを
    選択させる選択手段とをさらに具備し、 前記通信要求処理手段は、前記選択手段による選択結果
    にしたがって前記送信要求を処理または破棄する手段を
    具備してなることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の携帯型情報機器。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、前記一覧表示手段によ
    って一覧表示されたアプリケーションプログラムごとに
    一連の送信要求を先頭から再処理するか中断点から処理
    するかをさらに選択させる手段を具備してなることを特
    徴とする請求項4記載の携帯型情報機器。
  6. 【請求項6】 機器本体の電源が投入された際、前記通
    信回線の接続障害による未完了の送信要求が前記バッフ
    ァメモリに格納されていたときに、その送信要求を処理
    するか否か設定する自動モード設定手段をさらに具備
    し、 前記通信要求処理手段は、前記自動モード設定手段の設
    定内容にしたがって前記送信要求を処理または破棄する
    手段を具備してなることを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の携帯型情報機器。
  7. 【請求項7】 前記自動モード設定手段は、一連の送信
    要求を先頭から再処理するか中断点から処理するかをさ
    らに設定する手段を具備してなることを特徴とする請求
    項6記載の携帯型情報機器。
  8. 【請求項8】 通信制御装置を駆動制御する通信ドライ
    バに対してアプリケーションプログラムが接続要求、送
    信要求および切断要求を含む各種要求を発行することに
    よって通信回線を介したデータ転送が実行されるバッフ
    ァメモリを備えてなる携帯型情報機器のデータ転送制御
    方法であって、 前記アプリケーションプログラムが前記通信ドライバに
    対して発行した要求を前記バッファメモリに格納するス
    テップと、 前記バッファメモリに格納された要求を読み取って前記
    通信ドライバに対して発行するステップとを具備し、前
    記通信回線の接続状態に関わらずに前記アプリケーショ
    ンプログラムを動作可能としたことを特徴とするデータ
    転送制御方法。
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