JPH10240567A - デバッグシステム - Google Patents

デバッグシステム

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JPH10240567A
JPH10240567A JP9042000A JP4200097A JPH10240567A JP H10240567 A JPH10240567 A JP H10240567A JP 9042000 A JP9042000 A JP 9042000A JP 4200097 A JP4200097 A JP 4200097A JP H10240567 A JPH10240567 A JP H10240567A
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program
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recording
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JP9042000A
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Inventor
Toshiaki Irie
利明 入江
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家電機器などにおいても容易に異常発生状況
を検証することができにくかった。 【解決手段】 ビデオデッキ10の制御を実行するシス
コン11は、各プログラムの中で実行箇所を示すために
プログラムラベルをRAM11bに書き込むようにして
いる(ステップS210,S310,S410)ととも
にウォッチドッグタイマ割込みが起動されたときには同
書き込んだプログラムラベルをEEPROM17に転記
するため(ステップS510)、後に同EEPROM1
7に書き込まれたプログラムラベルを参照すればウォッ
チドッグタイマ割込みが起動される原因となった実行プ
ログラムを特定できるようになり、デバッグの助けとな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電機器などに備
えられたマイコンに使用するデバッグシステムに関し、
特に、異常発生状況を検証可能とするためのデバッグシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のデバッグシステムとし
て、特開昭63−138438号公報に示すものが知ら
れている。同公報には通常のマイコンをリセットすると
きにキーボードの予め定められたキーを押しておくこと
により、メモリ内容をフレキシブルディスクなどの所定
の記憶媒体に書き込んでいる。
【0003】従って、書き込まれたメモリ内容を検証す
ることにより、リセット直前の状況が分かる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のデバッ
グシステムにおいては、メモリ内容を書き込むようなフ
レキシブルディスクを備えている状況においては有効で
あるものの、家電機器などに対してそのためだけにフレ
キシブルディスクを装着することは不可能であり、実用
的でないという課題があった。また、メモリ内容だけで
は何を実行している状況であったのか分からないことも
あるという課題もあった。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、家電機器などにおいても容易に異常発生状況を
検証可能とすることが可能なデバッグシステムの提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、家電機器などに備えられ
たマイコンにおける異常発生時に対応処理するにあたり
異常発生状況を検証可能とするためのデバッグシステム
であって、プログラムの実行中に、逐次、実行箇所を表
す情報を第一の記録領域に記録する記録手段と、プログ
ラムの実行異常を検出する異常検出手段と、プログラム
の実行異常が検出されたときに上記第一の記録領域にお
ける実行箇所を表す情報を第二の記録領域に記録する転
記手段とを具備する構成としてある。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、記録手段はプログラムの実行中に、逐
次、実行箇所を表す情報を第一の記録領域に記録してい
る。一方、異常検出手段はプログラムの実行異常を検出
しており、この異常検出手段にてプログラムの実行異常
が検出されたときには転記手段が上記第一の記録領域に
おける実行箇所を表す情報を第二の記録領域に記録す
る。従って、次に再起動した時に同第二の記録領域を参
照すればプログラムの実行異常が検出される直前の実行
箇所が分かる。なお、第一の記録領域については次回の
プログラム起動時に上記記録手段が実行箇所を上書き記
録しており、実行異常直前の実行箇所は分からなくなっ
ている。
【0008】第二の記録領域への記録内容は電気機器内
部を開いてサービス担当者が直に読み出すようにすれば
よいが、より簡便にするための一例として、請求項2に
かかる発明は、請求項1に記載のデバッグシステムにお
いて、上記第二の記録領域の内容を読み出して表示する
表示手段を具備する構成としてある。上記のように構成
した請求項2にかかる発明においては、すなわち、表示
手段を備えることにより、同表示手段が第二の記録領域
の内容を読み出して表示する。このような表示手段は極
めて多様に構成可能である。例えば、専用の表示部を備
えていても良いし、既存の表示部を利用しても良い。む
ろん、液晶操作パネルなどであれば専用の表示領域を設
けたとしても極めて簡易である。また、専用の操作スイ
ッチを備えていても良いし、通常時には操作し得ない組
み合わせで操作スイッチを操作することにより表示する
ようにしても良い。
【0009】ここにおいて、記録手段は少なくとも実行
箇所が分かる程度の情報を逐次第一の記録領域に記録す
ればよい。実行箇所が分かるというのは実行アドレスで
あっても良いし簡略化したアドレスであっても良いし、
サブルーチンプログラム名であっても良いし、特に限定
されるものではない。また、記録方法についても後述す
る転記手段が読み込み可能なものであればよく、メモリ
内への書き込みであっても良いしフラグのセットの組み
合わせなどであっても構わない。この意味で、上記第一
の記録領域はメモリ、フラグ、ポートなど各種の手法で
実現できる。
【0010】一方、転記手段については第一の記録領域
から第二の記録領域へと実行箇所の情報を転記できれば
よく、その転記手法や転記媒体などは適宜変更可能であ
る。この第二の記録領域の一例として、請求項3にかか
る発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の
デバッグシステムにおいて、上記第二の記録領域は、不
揮発性の領域で構成してある。上記のように構成した請
求項3にかかる発明においては、第二の記録領域が不揮
発性の領域であることにより、実行異常が生じた状態の
まま電源を抜くなどして放置しても実行異常直前の実行
箇所は保持され、サービス担当者などが読み出す差異に
消えているということがなくなる。
【0011】このようなデバッグシステム自身は広く適
用可能であるが、特に、有益であるものの一例として、
請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれ
かに記載のデバッグシステムにおいて、上記マイコン
は、複数のサーボ系を制御するシステムコントローラで
あるとともに設定情報を記録する不揮発性メモリを備
え、上記記録手段は、システム制御プログラムにおいて
逐次割込み起動される起動プログラムにて実行箇所を所
定のRAM領域に記録するとともに、上記異常検出手段
は、システム制御プログラムにおけるウォッチドッグタ
イマで構成され、かつ、上記転記手段は、同ウォッチド
ッグタイマにて割込み起動される起動プログラムにて上
記不揮発性メモリに上記RAM領域上の実行箇所を表す
プログラムを転記する構成としてある。
【0012】マイコンが複数のサーボ系を制御するシス
テムコントローラであるような場合には機械的な作動を
制御するためにリアルタイムな要求が連続して生じる場
合があり、それが重なることによって予期し得ないよう
なデッドロックなどが生じやすい。一方、このようなも
のであって設定情報を記録する不揮発性メモリを備える
ものであれば第二の記録領域としての資質を十分に備え
るし、さらには第一の記録領域としても十分に機能でき
る。
【0013】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、かかるハードウェア環境下で機械的な作
動に対応したシステム制御プログラムの実行中に逐次プ
ログラムが割込み起動されやすく、起動のたびに記録手
段が実行箇所を所定のRAM領域に記録しておく。一
方、このようなシステム制御プログラムのウォッチドッ
グタイマが異常検出手段としてプログラムの異常を検出
しており、デッドロックなどによってウォッチドッグタ
イマが作動すると転記手段としての割込プログラムを起
動され、上記不揮発性メモリに対して上記RAM領域上
の実行箇所を転記する。
【0014】かかる構成はビデオデッキにおいて採用さ
れやすく、複雑なテープローディングメカをサーボ系で
制御する場合において有用である。また、かかるビデオ
デッキを含めて第二の記録領域の独立性が高ければ参照
時にデータが残っている可能性が高く、そのような一例
として、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載のデ
バッグシステムにおいて、上記不揮発性メモリは、上記
システムコントローラに対して通信バスを介して接続さ
れている構成としてある。
【0015】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、例えば、IICバスのようにテレビやビ
デオなどにおいて極めて一般化しているバス上に不揮発
性メモリが存在しており、この不揮発性メモリが第二の
記録領域となって必要な情報が転記される。実行異常時
には各種の処理が必要であるため、一連の行為が実行さ
れると都合が良く、そのような一例として、請求項6に
かかる発明は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
載のデバッグシステムにおいて、上記転記手段は、転記
後に上記マイコンを再起動させる構成としてある。
【0016】上記のように構成した請求項6にかかる発
明においては、実行異常時に起動される転記手段が転記
後にマイコンを再起動させるため、実行の異常が生じた
ときに利用者が新たな処置を手作業で開始させる必要は
ない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、実行異常
箇所を表すデータを再起動などの前に別領域に転記する
処理を行っているため、再起動後も保護されるので単に
その領域を参照するだけで異常時の実行箇所を容易に検
証することが可能なデバッグシステムを提供することが
できる。
【0018】また、請求項2にかかる発明によれば、表
示手段まで備えることにより、より検証が容易になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、不揮発性の領
域に情報が転記されるため、後の参照時に消えてしまう
ことがない。さらに、請求項4にかかる発明によれば、
サーボ系を含む場合のリアルタイムの割込要求が発生す
る場合において実行異常の検証が容易となり、極めて好
都合である。さらに、請求項5にかかる発明によれば、
第二の記録領域の独立性がより向上しており、後の参照
時に消えてしまうことがない。
【0019】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
転記後に再起動が保証され、便利であるとともに、確実
に転記されるという保証が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるデバッグシステムを適用したビデオデッキを概略ブ
ロック図により示している。同図において、本ビデオデ
ッキ10には、主たる制御を実行するシステムコントロ
ーラマイコン(以下、シスコンと呼ぶ)11が備えられ
ており、本体前面パネル上に配置された操作キーと表示
器とを接続された操作パネル12や、タイマ録画機能や
リモコン受信機能を有するタイマ13や、サーボ回路や
各種の安全センサからなるメカニズム系14や、チュー
ナを含むとともに信号の記録再生を司る信号系15など
が、このシスコン11に対して接続されている。
【0021】また、シスコン11はシリアル通信バス1
6に接続されており、同シリアル通信バス16にはEE
PROM17も接続されている。このシリアル通信バス
16は規格化されたプロトコルによって相互に通信可能
となっており、通常時、シスコン11は、チャンネル設
定情報などをEEPROM17に記憶している。シスコ
ン11内には制御プログラムが書き込まれたROM11
aとワーク用のRAM11bとが備えられており、同R
AM11bの領域をワークエリアとして使用しつつ制御
プログラムを実行している。図2はこのシスコン11に
おけるメインの処理プログラムをフローチャートにより
示しており、ステップS110にて起動時に必要なイニ
シャライズなどの起動処理を実行した後、ステップS1
20〜S150のループ処理にて通常のビデオデッキの
制御を実行している。ステップS120については後述
するとして、ステップS130は入力処理であり、各種
の制御信号などを入力し、ステップS140の判断処理
では、同制御信号などに応じて実行すべき処理を判断
し、ステップS150の出力処理によって判断結果を実
行している。より具体的に説明すると、入力処理では、
例えば、操作パネル12の操作状況を入力したり、信号
系からの信号を入力したりするし、出力処理では操作パ
ネル12の操作に対応してその表示器の表示を制御した
り、信号系からの入力に対する画像信号を出力したり、
あるいは操作パネル12での操作に対応してメカニズム
系14を制御する。ただし、ここにおけるメカニズム系
14への出力はビデオカセットの排出指令であるとか再
生、早送り、巻き戻しといった簡単な制御信号の出力程
度である。
【0022】このようなメインルーチンを実行している
だけの場合、デッドロックなどは生じにくい。しかし、
ビデオデッキ10の場合はメカニズム系14の安全セン
サやFG信号などがシスコン11に入力されており、こ
れらの信号は緊急の判断が必要であるが故に割込みの処
理で入力、判断、出力を実行しなければならない。例え
ば、図3はメカニズム系14からの割込要求に対して実
行される割込処理(1)をフローチャートにより示して
いる。最初のステップS210については後述するもの
として、ステップS220にて割込みの原因となったメ
カニズム系14からの制御信号などを入力し、ステップ
S230にて判断し、ステップS240にて対応すべき
制御信号を出力する。また、図4はリモコン操作に対応
する割込要求に対して実行される割込処理(2)をフロ
ーチャートにより示している。この場合も最初のステッ
プS310については後述するものとして、ステップS
320にて割込みの原因となったリモコン信号などを入
力し、ステップS330にて判断し、ステップS340
にて同リモコン操作に対応した処理を実行すべく制御信
号などを出力する。さらに、図5はその他で緊急の判断
が必要な割込要求に対して実行される割込処理(3)を
フローチャートにより示している。この場合も最初のス
テップS410については後述するものとして、ステッ
プS420にて割込みの原因となった制御信号などを入
力し、ステップS430にて判断し、ステップS440
にて同制御信号に対応した処理を実行すべく所定の制御
信号などを出力する。
【0023】以上のような処理の流れを図6に概略的に
示しており、メインルーチンを巡回して各種の処理を実
行する流れとともに、その途中でサブルーチンであると
か割込処理が起動されており、そのたび毎にメインルー
チンを保留して必要な処理を実行している。従って、優
先順位に応じてどれかのプログラムは中断されることに
なるので、特に機械的作動を伴う緊急性の高い処理を実
施しているにもかかわらず、より優先順位の高い処理が
起動されれば機械的作動を伴う処理でも中断しなければ
ならなくなる。しかしながら、そのような中断中にも機
械的動作は進行しているため、デッドロックする要因を
含んでいるといわざるを得ない。
【0024】ところで、シスコン11にはウォッチドッ
グタイマ機能が備えられており、所定タイミングでセッ
トされたタイマ値をカウントダウンしている。そして、
デッドロックなどによってタイマ値を設定し直すことが
できなくなったときには同タイマ値が「0」になり、割
込処理の中でも最優先のウォッチドッグタイマ割込みが
起動されるようになっている。上述した図2に示すメイ
ンの処理プログラムにおいても、ステップS130〜S
150のループ処理を実行する直前に、ステップS12
0にてウォッチドッグタイマに対して所定のタイマ値を
セットしている。従って、ステップS130〜S150
における通常のビデオデッキの制御を実行するときにデ
ッドロックなどが生じてしまった場合にはステップS1
20を実行できなくなり、先にステップS120にて設
定したタイマ値が「0」に至ることになってウォッチド
ッグタイマ割込みが起動される。すなわち、正常に稼働
していればループ処理が繰り返し実行されるので、タイ
マ値は「0」に至らず、ウォッチドッグタイマ割込みが
起動されないが、プログラムの実行異常が生じてステッ
プS120を実行できなくなると、ウォッチドッグタイ
マ割込みが起動されるようになっている。従って、本実
施形態においては、このウォッチドッグタイマが実行異
常検出手段を構成している。
【0025】むろん、実行異常検出手段はウォッチドッ
グタイマに限らず、他のタイマ割込みであるとか、通常
の異常検出ルーチンなどを利用して構成することもでき
る。また、ウォッチドッグタイマではタイマ値を更新す
るループが活きていれば割込みが起動されないので他の
異常検出手段を併用することも可能である。ただし、ウ
ォッチドッグタイマはCPUなどに標準的に備わってい
るハードウェア機能であるし、最優先に処理されるので
異常検出手段として好適である。
【0026】一方、上述した割込処理(1)〜(3)に
おける起動直後のステップS210,S310,S41
0では、それぞれのプログラムラベルである「割込み
(1)」「割込み(2)」「割込み(3)」をRAM1
1bの所定領域に書き込んでいる。これらのプログラム
ラベルは起動された割込処理を特定するものであるが、
書き込む情報としては少なくともプログラムとしての実
行箇所を特定できるものであればよく、単なる記号など
であってもよい。
【0027】また、本実施形態においては割込処理の起
動時に書き込みを行っているが、図6の略図に示すよう
に、実行プログラムの所々にチェックポイントを設けて
おき、チェックポイントを通過する際に当該チェックポ
イントを特定しうるデータをRAM11bの所定領域に
書き込むこともできる。むろん、これらの書き込み結果
によって実行箇所を特定することができるものであるか
ら、本実施形態においては、ステップS210,S31
0,S410におけるプログラムラベルの書き込み処理
や、チェックポイントの書き込み処理が記録手段を構成
し、RAM11bの書き込み領域が第一の記録領域とな
っている。なお、RAM11bにおける書き込み領域は
他の情報がなくてもすぐに特定できるように一定領域と
することが好ましい。また、本実施形態においてはシス
コン11内のRAM11bを利用しているが、外部のR
AMや記憶媒体でも構わない。むろん、実行箇所を特定
できるものであればよいから、実行箇所に対応する領域
のどこかに印を付け、印の場所から実行箇所を特定する
といったことも可能である。
【0028】以上のようにして実行箇所を記録する場
合、常に実行箇所は上書きしていく。従って、書き込み
領域が不足することはない。ところで、上述したように
何らかの理由によってデッドロックが生じ、ウォッチド
ッグタイマのタイマ値が「0」となると、他の処理より
も最優先で図7に示すようなウォッチドッグタイマ割込
みが起動される。このウォッチドッグタイマ割込みの処
理では、最初にプログラムラベルの転記を行なう。すな
わち、ステップS210,S310,S410などでR
AM11bに書き込んでいたプログラムラベルをEEP
ROM17に転記する。上述したようにRAM11bの
同領域が第一の記録領域に該当しており、このように転
記するEEPROM17の領域が第二の記録領域に該当
する。
【0029】本実施形態においては、シスコン11とは
別個のEEPROM17を第二の記録領域として利用す
ることにより、独立性が確保され、データが有効に残る
可能性が高くなるメリットがある。また、このように異
常時に始めて第二の記録領域を使用するので、異常が発
生するまでは第二の記録領域の情報は後々残ることにな
る。特に、EEPROM17のような不揮発性の領域を
使用することにより、後で検証するにあたって消えてし
まうようなことがなく、都合がよい。
【0030】むろん、第二の記録領域として他の記録領
域を利用することも可能である。例えば、別のRAMを
設けておいたりしても良いし、タイマ13などのように
個別に設定領域を有する回路などに対して書き込んでし
まっても構わない。転記の処理の後、ステップS520
では自分自身でソフトリセットをかけ、再起動させる。
なお、単にソフトリセットをかけるだけでなく、後始末
処理を実行することも可能である。しかしながら、後始
末処理では再びデッドロックすることもあり得るため、
本実施形態においては後始末に委ねることなく初期化処
理に委ねることにしている。これによってデッドロック
に対して常にリセットをかけることができるようにな
る。
【0031】再起動したときには、ステップS110に
て起動処理が実行され、図8に示すような処理が実行さ
れる。最初に行うのはステップS610のイニシャライ
ズ処理であり、シスコン11内のRAM11bの初期化
などが実行される。従って、この時点でリセット前に書
き込まれたプログラムラベルは消されることになる。ま
た、メカニズム系14に対してはビデオカセットをアン
ローディングする制御を実行する。そのほか、番組プロ
グラムについて必要な範囲での消去などを実行する。
【0032】イニシャライズが終了したらステップS6
20で操作パネル12における所定の組み合わせのキー
が押されているか否かを判断する。このキーの押し下げ
はサービスマンなどがリセット原因となった実行箇所を
知りたい場合に行うものであり、各家庭に設置されてい
るような場合にはこのようなキーの押し下げがなく、本
起動処理を終了する。しかしながら、サービスマンが赴
いた場合であるとか、サービスセンターに送り込まれた
ような場合は、起動処理を実行するときに所定の組み合
わせでキーを押しておく。すると、ステップS630の
判断の後、ステップS640にてEEPROM17に書
き込まれているプログラムラベルを読み込み、ステップ
S650にて操作パネル12の表示器上に表示する。こ
れによりサービスマンなどはどの処理を実行中にデッド
ロックがかかったか分かることになる。また、開発部門
でもそのようなことがあり得ることが分かるので、プロ
グラムを改良することが可能となる。
【0033】なお、本実施形態においては、ビデオデッ
キ10上にてEEPROM17に書き込まれたプログラ
ムラベルを表示できるようにしているが、実行箇所の検
証をデバッグに使用することになるのは開発部門である
ことが多い。開発部門であれば容易にEEPROM17
内の情報を確認できるので、必ずしもビデオデッキ10
上で参照できるようにする必要はない。この後、ステッ
プS660では何らかのキーが押されるまで待機するよ
うになっており、実行箇所を確認したら操作パネル12
のいずれかのキーを押す。すると、当該起動処理を終了
してステップS120〜S150の処理を実行すること
になる。
【0034】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を順を追って説明する。最初の起動時には、ステップS
110の起動処理にてイニシャライズなどの処理を実行
する。このとき、特に操作パネル12の操作をしていな
いため、イニシャライズを終了したら本起動処理も終了
する。その後、ステップS120にてウォッチドッグタ
イマのタイマ値をセットするとともにステップS130
の入力処理とステップS140の判断処理とステップS
150の出力処理とを繰り返し実行し、通常のビデオデ
ッキの制御を実行する。この間、図3〜図5に示す各種
の割込処理が起動されるが、それぞれの起動時にステッ
プS210,S310,410にてプログラムラベルを
書き込んでおり、RAM11bの所定領域に上書きされ
ている。
【0035】正常に稼働していればステップS120〜
S150を繰り返し実行するため、ウォッチドッグタイ
マのタイマ値が「0」となる前に再び所定の値が書き込
まれ、ウォッチドッグタイマ割込みは起動されない。し
かしながら、何らかの原因でデッドロックなどが生じる
と、ステップS120〜S150のループ処理が止まっ
てしまい、ウォッチドッグタイマのタイマ値が「0」と
なってウォッチドッグタイマ割込みが起動される。
【0036】ウォッチドッグタイマ割込みではステップ
S510にてプログラムラベルをRAM11bからEE
PROM17に転記し、ステップS520にてソフトリ
セットを書ける。従って、再起動し、上述したようなイ
ニシャライズ処理を経てビデオデッキの機能は復旧す
る。一方、このようにしてソフトリセットを経験したビ
デオデッキをサービスマンやサービスセンターが検証す
る際には別手段にてリセットをかけるとともに、その際
には操作パネル12の所定のキーを押しておく。する
と、イニシャライズの処理を経た後、ステップS630
にて同操作を検知し、ステップS640にてEEPRO
M17の所定領域に記憶されたプログラムラベルを読み
込み、ステップS650で表示器上に表示する。これに
より、どの処理を実行中にウォッチドッグタイマ割込み
が起動されたのかが一目瞭然となり、その原因を容易に
検証できるようになる。
【0037】このように、ビデオデッキ10の制御を実
行するシスコン11は、各プログラムの中で実行箇所を
示すためにプログラムラベルをRAM11bに書き込む
ようにしている(ステップS210,S310,S41
0)とともにウォッチドッグタイマ割込みが起動された
ときには同書き込んだプログラムラベルをEEPROM
17に転記するため(ステップS510)、後に同EE
PROM17に書き込まれたプログラムラベルを参照す
ればウォッチドッグタイマ割込みが起動される原因とな
った実行プログラムを特定できるようになり、デバッグ
の助けとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるデバッグシステム
を適用したビデオデッキのブロック図である。
【図2】同ビデオデッキのメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図3】同ビデオデッキの第一の割込処理のフローチャ
ートである。
【図4】同ビデオデッキの第二の割込処理のフローチャ
ートである。
【図5】同ビデオデッキの第三の割込処理のフローチャ
ートである。
【図6】プログラムの実行順序を示す説明図である。
【図7】同ビデオデッキのウォッチドッグタイマ割込み
のフローチャートである。
【図8】同ビデオデッキの起動処理のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10…ビデオデッキ 11…シスコン 11a…ROM 11b…RAM 12…操作パネル 13…タイマ 14…メカニズム系 15…信号系 16…シリアル通信バス 17…EEPROM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家電機器などに備えられたマイコンにお
    ける異常発生時に対応処理するにあたり異常発生状況を
    検証可能とするためのデバッグシステムであって、 プログラムの実行中に、逐次、実行箇所を表す情報を第
    一の記録領域に記録する記録手段と、 プログラムの実行異常を検出する異常検出手段と、 プログラムの実行異常が検出されたときに上記第一の記
    録領域における実行箇所を表す情報を第二の記録領域に
    記録する転記手段とを具備することを特徴とするデバッ
    グシステム。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のデバッグシステム
    において、上記第二の記録領域の内容を読み出して表示
    する表示手段を具備することを特徴とするデバッグシス
    テム。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載のデバッグシステムにおいて、上記第二の記録領
    域は、不揮発性の領域であることを特徴とするデバッグ
    システム。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のデバッグシステムにおいて、 上記マイコンは、複数のサーボ系を制御するシステムコ
    ントローラであるとともに設定情報を記録する不揮発性
    メモリを備え、、 上記記録手段は、システム制御プログラムにおいて逐次
    割込み起動される起動プログラムにて実行箇所を所定の
    RAM領域に記録するとともに、 上記異常検出手段は、システム制御プログラムにおける
    ウォッチドッグタイマで構成され、かつ、 上記転記手段は、同ウォッチドッグタイマにて割込み起
    動される起動プログラムにて上記不揮発性メモリに上記
    RAM領域上の実行箇所を表すプログラムを転記するこ
    とを特徴とするデバッグシステム。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載のデバッグシステム
    において、 上記不揮発性メモリは、上記システムコントローラに対
    して通信バスを介して接続されていることを特徴とする
    デバッグシステム。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載のデバッグシステムにおいて、 上記転記手段は、転記後に上記マイコンを再起動させる
    ことを特徴とするデバッグシステム。
JP9042000A 1997-02-26 1997-02-26 デバッグシステム Pending JPH10240567A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031210A1 (ja) * 2007-09-05 2009-03-12 Fujitsu Limited 情報処理装置、情報処理装置の制御方法および制御プログラム

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WO2009031210A1 (ja) * 2007-09-05 2009-03-12 Fujitsu Limited 情報処理装置、情報処理装置の制御方法および制御プログラム

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