JP3858457B2 - 情報表示システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチタスクOS(Operating System) を組み込んだパソコンと、表示装置とで構成した情報表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報表示システムはマルチタスクOS(Operating System) を組み込んだパソコンで、表示装置や、外部機器等を制御するように構成され、映像と音などのマルチメディアにより効果的に表示を行なう。良く知られた情報表示システムとして、プラズマディスプレイ等を使用した自動受付システムや、表示端末システムなどがある。
【0003】
上記自動受付システムは、マルチタスクOS(Operating System) の管理下に、パソコンは表示等のアプリケーションプログラムを実行し、例えば、受付のメニュー画面、利用形態毎の案内画面等を表示し、また案内音声を出力する方法で、受付業務を行なうものであり、自動受付システムの動作は、例えば、前記受付のメニュ画面の指示や音声案内に従い、利用者に社員名、部署名、内線番号等の指示入力を促し、さらに入力指示に応じて次ぎの案内画面を順次表示するようにして、人に代わって受付業務を機械的に行なう。
【0004】
一方、アプリケーションプログラムを実行中になんらかの障害が発生し、プログラムが動作を停止する場合、OS(Operating System) は、アプリケーションプログラムの障害発生やエラー出力を検出すると、図3に示すような、各エラーに相応したエラーウインドウを表示画面上に表示するとともに、アプリケーションプログラムを停止するので、情報表示システムは動作停止状態となる。
【0005】
ところで、自動受付システムでは設置場所の制約などから通常はマウスやキーボードを設置していない。従って、一旦、表示画面にエラーウインドウが表示される状態となるとシステムを復旧するためには、マウスやキーボードを接続してエラーウインドウを閉じるための操作及び、改めて、アプリケーションプログラムを立ち上げる操作が必要である。そのため、システムを正常に復旧するには、人手による一連の復旧作業が煩わしい問題があった。
【0006】
また、表示端末システムでは、複数の表示装置を遠隔して設置するシステム形態を採用することがあり、そのうちの1台がエラーウインドウを表示していても、遠方の管理者等は気付かない場合がある。そのため表示機能停止期間即ち、該当の表示装置の動作停止状態が長引く、所謂、端末故障が長時間に及ぶ問題があった。
さらに、同じエラーウインドウが長時間表示されることに起因する画面の焼付き問題も発生していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、システムの動作停止状態を自動的に復旧できるようにした情報表示システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、マルチタスクOS(Operating System) が組み込まれるとともに業務毎に相応の表示用プログラムが導入されたパソコンと、前記パソコンが供給する表示用映像信号を入力して映像表示を行なう表示装置とで構成した情報表示システムにおいて、
マルチタスクOS(Operating System) により生成されるエラーウインドウの発生を監視するエラー監視手段と、エラーウインドウを終了させる終了処理手段と、プログラムの起動を判断する起動処理手段とを設け、
前記起動処理手段のエラーの軽重度の判定に基づきエラーウインドウを終了させる又はパソコンを再起動させるように構成した。
【0009】
また、上記エラー監視手段を、エラー情報を格納するOSが管理するメモリの所定アドレスをポーリングしてエラーウインドウの発生を監視するとともにエラープログラム名を読み出すように監視動作を行なうエラー監視プログラムで構成した。
【0010】
また、上記エラー監視手段を、OS(Operating System) により生成されるエラーフラグをポーリングすることによりエラーウインドウの発生を監視するとともにエラープログラム名を読み出すように監視動作を行なうエラー監視プログラムで構成した。
【0011】
また、上記終了処理手段を、エラーウインドウの終了命令を格納すべきOS(Operating System) が管理するメモリの所定アドレスに終了命令を書込むようにして終了動作を行なう終了処理プログラムで構成した。
【0012】
また、上記終了処理手段を、エラープログラム名を外部メモリに記憶させるように構成した。
【0013】
また、上記起動処理手段を、エラープログラム名とエラーの軽重度とを関係付けた参照表に基づき、適宜、API(Application Program Interface )を介してパソコンの再起動を行なうように構成した。
【0014】
また、マルチタスクOS(Operating System) が組み込まれるとともに業務毎に相応の表示用プログラムが導入されたパソコンと、前記パソコンが供給する表示用映像信号を入力して映像表示を行なう表示装置とで構成した情報表示システムにおいて、
マルチタスクOS(Operating System) により生成されるエラーウインドウの発生を監視するエラー監視手段と、エラーウインドウを終了させる終了処理手段と、プログラムの起動を判断する起動処理手段とを設け、
前記起動処理手段のエラー軽重度の判定が軽度である場合、エラーウインドウを終了させるように構成した。
【0015】
また、マルチタスクOS(Operating System) が組み込まれるとともに業務毎に相応の表示用プログラムが導入されたパソコンと、前記パソコンが供給する表示用映像信号を入力して映像表示を行なう表示装置とで構成した情報表示システムにおいて、
マルチタスクOS(Operating System) により生成されるエラーウインドウの発生を監視するエラー監視手段と、エラーウインドウを終了させる終了処理手段と、プログラムの起動を判断する起動処理手段とを設け、
エラーウインドウが検出された場合、パソコンを再起動させるように構成した。
【0016】
【発明の実施の形態】
以上のように構成したので、本発明による情報表示システムについて、図を用いて詳細に説明する。図1は本発明による情報表示システムの1実施例を示すシステムブロック図である。
1は、例えば、Windows 95等の、マルチタスクOS(Operating System) 1aが組み込まれ、このマルチタスクOSの管理下に、業務毎に相応の表示用プログラム1bが導入され、マルチタスクOS(Operating System) により生成されるエラーウインドウの発生を監視するエラー監視プログラム1cが導入され、エラーウインドウを閉じる終了処理プログラム1dが導入され、表示用プログラム1b、エラー監視プログラム1c、API(Application Program Interface )を介してOS(Operating System) のリセットを実施するプロセス等、を起動する起動処理プログラム1eが導入されたパソコンである。
2は、前記パソコン1が供給する表示用映像信号を入力して映像表示を行なう表示装置である。
【0017】
本発明による情報表示システムの動作停止状態の自動復旧について説明する。図2は本発明による情報表示システムの動作停止状態の自動復旧を説明するフローチャートである。上記システムブロック(図1)及びこのフローチャートを参照して以下に説明する。
ステップ(STP )1において、電源を「入り」にして、例えば、Windows 95等の、パソコンを起動し、マルチタスクOS(Operating System) 1aを立ち上げる。
ステップ(STP )2において、マルチタスクOS(Operating System) 1aの起動時アプリケーションの自動立上げ機能を利用して、組み込んでいるエラー監視プログラム1cを立ち上げる。
ステップ(STP )3において、例えば、自動受付システム業務など、を行なう表示用プログラム1bを立ち上げる。
【0018】
ステップ(STP )4において、前記エラー監視プログラム1cが、マルチタスクOS(Operating System) 1aが管理下にある種々のプロセスを監視して障害等が起った場合に生成するエラーウインドウの発生を、例えば、1秒間隔等で、ポーリングにより検出する。
例えば、エラー監視プログラム1cはエラーウインドウの発生を表示する所定のメモリ領域に置かれたエラーフラグをポーリングすることによりエラーウインドウの発生を監視するとともに、所定アドレスからエラープログラム名( データ)を読み出す方法で検出動作を行なう。
或いは、前記エラー監視プログラム1cが、エラープログラム名等の情報を格納するメモリ領域の所定アドレスをポーリングしてエラーウインドウの発生を監視するとともにエラープログラム名を読み出すことにより、エラーウインドウの発生を検出する方法などで検出動作を行なう。
次に、エラーウインドウの発生が検出されない(STP 4でnoの)場合、自動受付システム業務は正常に実行される一方、エラー監視プログラム1cは上述したエラーウインドウの発生監視を継続する。
【0019】
エラーウインドウの発生が検出される(STP 4でyes の)場合、ステップ(STP )5において、終了処理プログラム1dを起動し、メモリ領域の格納すべき所定アドレスにエラーウインドウの終了命令を書込むようにしてエラーウインドウを閉じる終了動作を行なう。例えば、図3に示したエラーウインドウの「閉じる」ボタンに対してマウスの「クリック」信号を送信する機能と等価の終了処理プロセスを実施する。
【0020】
ステップ(STP )6において、起動処理プログラム1eを起動し、エラープログラム名とエラーの軽重度とを関係付けた参照表に基づき判断することにより、エラープログラム名毎に所定の処理を行なう。即ち、ステップ(STP 6)でyes の判断は、例えば、(1)OS(Operating System) 動作を不安定にするようなエラープログラム名の場合は、ステップ(STP )1に戻り、API(Application Program Interface )を介してパソコンの再起動を行なう。
(2)エラープログラム名がエラー監視プログラム1cの場合は、ステップ(STP )2に戻り、エラー監視プログラム1cを再起動する(図の鎖線(イ))。
(3)エラープログラム名が表示用プログラム1bの場合は、ステップ(STP )3に戻り、該当する表示用プログラム1bを再起動する(図の鎖線(ロ))。
【0021】
また、ステップ(STP 6)でnoの判断は、エラープログラム名がエラーウインドウを閉じるだけで良く、直接に表示用プログラム1bの動作に影響無い場合であるのでステップ(STP )4に戻り、エラーウインドウの発生を監視する。この場合、既にステップ(STP )5においてエラーウインドウは閉じられている。
【0022】
尚、終了処理プログラム1dを、エラープログラム名をパソコン1のハードディスク等(図示せず)の外部メモリに記憶させるように構成することにより、自動的に復旧したエラープログラム名の履歴記録を作成し、後日のシステムメンテナンスの際に利用できるようにしても良い。
また、起動処理手段のエラー軽重度の判定が軽度である場合、エラーウインドウを終了させる単機能又は、エラーウインドウが検出された場合、パソコンを再起動させる単機能を有する情報表示システムであっても良い。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明はシステムの動作停止状態を自動的に復旧できるようにした情報表示システムを提供する。
従って、従来は人が情報表示システムの表示装置を監視してエラーウインドウの発生を発見し、さらに人がマウスを接続するなどしてシステムを正常に復旧する作業を行なうような一連の煩わしい監視・復旧作業を不要とする。
その結果、メンテナンスフリーの廉価で利用し易い情報表示システムを実現できるメリットがある。
【0024】
また、電子的で迅速な復旧処理が可能であり、実際の使用上、端末故障の発生率をほぼ零とできる。
さらに、従来はエラーウインドウが長時間表示されることに起因する画面の焼付き現象が有ったが、この問題を解決できる。
また、エラープログラム名の履歴記録を利用しシステムメンテナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報表示システムの1実施例を示すシステムブロック図である。
【図2】本発明による情報表示システムの動作停止状態の自動復旧を説明するフローチャートである。
【図3】エラーウインドウの1実施例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 パソコン
1a マルチタスクOS(Operating System)
1b 表示用プログラム
1c エラー監視プログラム
1d 終了処理プログラム
1e 起動処理プログラム
2 表示装置

Claims (8)

  1. マルチタスクOS(Operating System) が組み込まれるとともに業務毎に相応の表示用プログラムが導入されたパソコンと、前記パソコンが供給する表示用映像信号を入力して映像表示を行なう表示装置とで構成した情報表示システムにおいて、
    マルチタスクOS(Operating System) により生成されるエラーウインドウの発生を監視するエラー監視手段と、エラーウインドウを終了させる終了処理手段と、プログラムの起動を判断する起動処理手段とを設け、
    前記起動処理手段のエラーの軽重度の判定に基づきエラーウインドウを終了させる又はパソコンを再起動させることを特徴とした情報表示システム。
  2. 上記エラー監視手段を、エラー情報を格納するOSが管理するメモリの所定アドレスをポーリングしてエラーウインドウの発生を監視するとともにエラープログラム名を読み出すように監視動作を行なうエラー監視プログラムで構成した請求項1記載の情報表示システム。
  3. 上記エラー監視手段を、OS(Operating System) により生成されるエラーフラグをポーリングすることによりエラーウインドウの発生を監視するとともにエラープログラム名を読み出すように監視動作を行なうエラー監視プログラムで構成した請求項1記載の情報表示システム。
  4. 上記終了処理手段を、エラーウインドウの終了命令を格納すべきOS(Operating System) が管理するメモリの所定アドレスに終了命令を書込むようにして終了動作を行なう終了処理プログラムで構成した請求項1記載の情報表示システム。
  5. 上記終了処理手段を、エラープログラム名を外部メモリに記憶させるように構成した請求項4記載の情報表示システム。
  6. 上記起動処理手段を、エラープログラム名とエラーの軽重度とを関係付けた参照表に基づき、API(Application Program Interface )を介してパソコンの再起動を行なう、或いはエラー監視手段を起動する、或いは表示用プログラムを起動するように構成した請求項1記載の情報表示システム。
  7. マルチタスクOS(Operating System) が組み込まれるとともに業務毎に相応の表示用プログラムが導入されたパソコンと、前記パソコンが供給する表示用映像信号を入力して映像表示を行なう表示装置とで構成した情報表示システムにおいて、
    マルチタスクOS(Operating System) により生成されるエラーウインドウの発生を監視するエラー監視手段と、エラーウインドウを終了させる終了処理手段と、プログラムの起動を判断する起動処理手段とを設け、
    前記起動処理手段のエラー軽重度の判定が軽度である場合、エラーウインドウを終了させることを特徴とする情報表示システム。
  8. マルチタスクOS(Operating System) が組み込まれるとともに業務毎に相応の表示用プログラムが導入されたパソコンと、前記パソコンが供給する表示用映像信号を入力して映像表示を行なう表示装置とで構成した情報表示システムにおいて、
    マルチタスクOS(Operating System) により生成されるエラーウインドウの発生を監視するエラー監視手段と、エラーウインドウを終了させる終了処理手段と、プログラムの起動を判断する起動処理手段とを設け、
    エラーウインドウが検出された場合、パソコンを再起動させることを特徴とする情報表示システム。
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