JPH10240349A - 回転機械の調節方法及び前記方法を実施するためのサーボコントロールシステム及びこのようなシステムを備えた回転機械 - Google Patents

回転機械の調節方法及び前記方法を実施するためのサーボコントロールシステム及びこのようなシステムを備えた回転機械

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JPH10240349A
JPH10240349A JP10025566A JP2556698A JPH10240349A JP H10240349 A JPH10240349 A JP H10240349A JP 10025566 A JP10025566 A JP 10025566A JP 2556698 A JP2556698 A JP 2556698A JP H10240349 A JPH10240349 A JP H10240349A
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Olivier Bethoux
オリビエ・ベトウー
Serge Poullain
セルジユ・プラン
Jean Luc Thomas
ジヤン−リユツク・トマ
Mahrez Camal Ait
カマル・エ・マレ
Guy Bornard
ギイ・ボルナール
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Alcatel Alsthom Compagnie Generale dElectricite
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/12Stator flux based control involving the use of rotor position or rotor speed sensors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
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    • H02M7/53871Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration with automatic control of output voltage or current
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非同期回転機械の電磁トルク及び固定子フラ
ックスの調節方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、固定子位相の電圧ベクトルの
n個の状態を規定する電圧インバータを介して給電さ
れたn個の位相をもつ回転機械の調節方法であって、前
記回転機械が電磁トルクΓと固定子フラックス│φS
を制御される調節方法において、計算器は、トルクΓと
フラックス│φS│を設定値Γref、│φSrefに近づけ
るために、位相の電圧ベクトルのn個の状態の連続を計
算し、各サンプリングにおいて、現行状態の残りの適用
時間と位相ベクトルのその後の状態の更新された適用時
間を計算し、さらにサンプリング及び計算の時間と非同
期になるように、計算器は、現行状態から次の状態へ切
替えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転機械の調節方
法及び前記方法を実施するためのサーボコントロールシ
ステム及びこのようなシステムを備えた回転機械に関す
るものである。
【0002】より厳密には、本発明は、低速から高速ま
で広いダイナミックレンジを有する非同期回転機械の電
磁トルク及び固定子フラックスの調節方法に関するもの
である。
【0003】
【従来の技術】米国特許US−A―4678248は、
制御の対象となるパラメータが電磁トルク及び固定子フ
ラックスである調節方法に関するものである。
【0004】この方法は、回転機械と電圧インバータの
ベクトルのモデル化を通して行われる。
【0005】回転機械については、電磁トルクは、回転
子フラックス回転ベクトルと固定子フラックス回転ベク
トルとの間に存在する角度とこれらフラックスベクトル
の係数に応じて異なることが知られている。いいかえれ
ば、電磁トルクГemは、回転フラックスベクトルのベク
トル積によって決まる。
【0006】Γem=K(φR×φS) 固定子電圧ベクトルVsは、三相電圧インバータによっ
て与えられ、各相は、2状態式スイッチを備えている
(SP2LL:Single Pole 2 Logic Levels/2論理レ
ベル型単極)。このため、固定子電圧ベクトルVsは、
インバータの三つのSP2LLの組合わせに応じて、八
つの状態V1…V8(23)をとることができ、そのうち
の二つV1、V8は、固定子固定参照フレーム(α、β)
において振幅ゼロとなる(ゼロ状態)。
【0007】DTC(Direct Torque Control)と呼ば
れるシステムは、固定マーク(α、β)においては、ヒ
ステリシス帯Hにおける固定子フラックスの回転ベクト
ルφSの係数│φS│の保持に依拠しており、トルクГem
の増大(二つのフラックスベクトル間の角度の増大)の
ために回転子フラックスのベクトルφRに対して固定子
フラックスの回転ベクトルφSを加速することによっ
て、また回転子フラックスのベクトルφRがトルクГem
を減少させるように(二つのフラックスベクトル間の角
度の減少)それを制御するために固定子フラックスベク
トルφSを停止させることによって、トルクГemの制御
に依拠している。
【0008】固定子フラックスベクトルφSの制御は、
有限表を介して行われる。この表は、固定子の平面
(α、β)において回転する固定子フラックスベクトル
φSの一定の位置決定Ni(i=1…6)のために、固定
子フラックスベクトルを停止させることができる(ゼロ
状態V1、V8)ような固定子位相電圧ベクトルVsの状
態V1…V8と、ヒステリシス帯Hにおいて固定子フラッ
クスベクトルφSを保持しながらもフラックスベクトル
φSとφR間の角度を開くことができる状態を含んでい
る。
【0009】回転子の回転速度が小さい場合には、上記
の解決策のダイナミックレスポンスが非常に悪くなる。
特に、負の段階のレスポンス時間は、同一振幅の正の段
階のレスポンス時間のおよそ4倍となる。
【0010】さらに、提案されている技術は、トルクの
制御に固定子フラックスの制御(ヒステリシス帯におけ
る固定子フラックスの係数の維持)を合わせるものであ
る。トルクГemの制御に付随して固定子フラックスの制
御を行おうとする構成は考えられていない。
【0011】技術文献EP−A−0674381は、ト
ルクにヒステリシスを付け加えることによって、ある速
度領域について先の方法DTCを継承する非同期回転機
械の制御方法に関するものである。さらに、この方法
は、一方は低速用、もう一方は高速用と二つの補足動作
モードを想定している。
【0012】低速動作モードは、インバータの切換周波
数の強要に依拠している。
【0013】高速動作モードは、全波モードである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法の大きな欠
点の一つは、位相ベクトルのある状態から他の状態への
切換えは、ヒステリシスのいずれか一つを超えたとサー
ボコントロールシステムが認める場合には、サンプリン
グの時間に行われるという点である。このため、システ
ムが優れたダイナミックレンジをもつためには(オーバ
ーシュートが大きくなりすぎるのを防ぐためには)、一
般にリアルタイム装置の中で使用されるサンプリング周
波数よりはるかに高いサンプリング周波数をもたらす非
常に短いサンプリング周期(Tech=50μs;fech
20kHz)を使用することが必要となる。
【0015】さらに、トルクの制御に合わせられた固定
子フラックス制御の問題(ヒステリシス帯における固定
子フラックス係数の維持)は解決しない。トルクГem
制御に付随して固定子フラックスの制御を行おうとする
構成は相変わらず想定されていない。
【0016】さらに、全波モードへの移行を行うことも
簡単ではない。
【0017】本発明の目的の一つは、非同期回転機械の
電磁トルク及び固定子フラックスの調節方法であって、
インバータの切換えの時間が、計算によって予想され、
サンプリングまたは計算の時間と非同期的に行われる方
法を提案することにある。このようにして、サンプリン
グ周波数はもはや従来技術ほど大きい必要がなく、従来
のリアルタイム装置において標準的に使用されている周
波数(2kHzから5kHzの間)まで下げられる。
【0018】本発明の他の目的は、非同期回転機械の電
磁トルク及び固定子フラックスの調節方法であって、電
磁トルクと固定子フラックスの調節を同時に行うことが
できる方法を提案することにある。
【0019】本発明の他の目的は、非同期回転機械の電
磁トルク及び固定子フラックスの調節方法であって、全
波モードへの移行がいかなるストラテジー(strategy)
の変更も必要としないような方法を提案することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、固
定子位相の電圧ベクトルのmn個の状態を規定するn個
のSPmLLスイッチを有する電圧インバータを介して
交流電流が給電されたn個の位相をもつ回転機械の調節
方法であって、前記回転機械は、さまざまな制御ストラ
テジーに従うことができるサーボコントロールシステム
によって、設定値Γref、│φSrefで、電磁トルクΓ
と固定子フラックス│φS│を制御され、各ストラテジ
ーは適用条件を有し、さらに前記サーボコントロールシ
ステムは、検知された値がオブザーバ−サンプラに伝達
されるようなセンサの集合を有し、一定のサンプリング
周期Teに応じてサンプリングされるオブザーバの出力
が計算器に供給され、前記計算器が、出力において電圧
インバータのSPmLLスイッチの制御信号を出力する
方法に関するものである。
【0021】本発明によれば、計算器は、使用される制
御ストラテジーの適用条件に応じて、一方では、トルク
Γとフラックス│φS│を設定値Γref、│φSrefに近
づけるために、位相の電圧ベクトルの連続したn個の状
態の連続的切換えによって、前記ベクトルのn個の状態
の連続を計算し、その一方では、前記の連続したn個の
状態の各々の適用時間dtkk∈{1、・・・、n}を計算
し、各サンプリングにおいて、計算器は、現行状態の適
用時間と位相のベクトルのその後の状態の更新された適
用時間を計算し、さらに現行状態の適用時間の終わり
に、サンプリング及び計算の時間と非同期になるよう
に、計算器が、現行状態から次の状態へ切替えるために
SPmLLスイッチの制御信号を送る。
【0022】ある動作モードにおいて、計算器は、固定
子フラックスφSの固定子平面(φ、φ)と、ト
ルクΓを表わす固定子平面(φ、φ)に垂直な軸
を有する直交三次元の計算座標系において計算を行い、
設定値Γref、│φSrefは、│φSrefの半径を有
し、Γrefにおいて前記垂直軸を遮り、前記垂直軸上に
中心が位置する固定子平面(φ、φ)に平行な平
面の中に含まれる円ηrefによって表わされ、回転機械
によって与えられる値Γ、φSは、│φS│の半径を有
し、Γにおいて前記垂直軸を遮り、前記垂直軸上に中心
が位置する固定子平面(φ、φ)に平行な平面の
中に含まれる円ηにおける点A(φ、φ、Γ)に
よって表わされ、さらに制御ストラテジーは回転機械の
回転周波数との非同期ストラテジーであり、ここでは、
電圧ベクトルのn個の状態の連続は、点A(φ、φ
、Γ)が、予め定められた一定時間において、n個
の状態の連続的適用によって、│φScalの半径を有
し、Γcalにおいて前記垂直軸を遮り、前記垂直軸上に
中心が位置する円ηcalのいずれかの点Dを集めるよう
に計算され、前記計算器は、連続した状態の適用時間に
おいて、発生した平均トルクΓと平均固定子フラックス
│φS│が、それぞれ設定値Γref、│φSrefにほぼ等
しくなるように、円ηcalの方程式を計算する。
【0023】とりわけ、nが3に等しくなると、制御ス
トラテジーは、計算器が、開始状態Viと、Viに隣接し
た二つの状態のうちの一つVadjとゼロ状態V0を有する
三つの状態の連続を構成し、それらのそれぞれの適用時
間dti、dtadj、dt0が正となり、それらの和がイ
ンバータの切換時間Tdの半分に等しいような、電圧ベ
クトルの状態の単一のトリプレット(V0、Vi
adj)i∈{2…mn−1}の存在を求めるようなSO
CMLIサイクルの適用に基づいている。
【0024】このため、この方法には以下の段階があ
る: a)計算器が単一のトリプレット(V0、Vi、Vadj
i∈{2…mn−1}を求め、円ηcalにおける推定到達
点D’を計算する段階、 b)計算器が、状態Viに切替えるためにSPmLLス
イッチの制御信号を送る段階、 c)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点A’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態Viの残りの適
用時間dtirと、その後の状態Vadj及びV0の更新され
た時間dtadj及びdt0を計算する段階、 d)dtir≦Teのとき、計算器が状態Viから状態V
adjへの切換えの時間を予想する段階、 e)サンプリングと計算の時間と非同期となるように、
切換えの時間が来ると、計算器が状態Vadjに切替える
ためにSPmLLスイッチの制御信号を送る段階、 f)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点B’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態Vadjの残りの
適用時間dtadjrと、その後の状態V0の更新された時
間dt0を計算する段階、 g)dtadjr≦Teのとき、計算器が、状態Vadjから状
態V0への切換えの時間を予想する段階、 h)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V0に切替
えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送る段階、 i)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点C’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態V0の残りの適
用時間dt0rを計算する段階、 j)dt0r≦Teのとき、計算器が、新しい単一のトリ
プレット(V’0、V’i、V’adj)i∈{2…mn
1}を求め、状態V0から状態V’iへの切換えの時間を
予想する段階、 k)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V’iに切
替えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送る段
階、 計算器は、段階c)からk)にしたがって、新しいトリ
プレット(V’0、V’i、V’adj)を処理する。
【0025】段階c)のとき、計算器は、以下の系を解
く。
【0026】
【数7】
【0027】ここにおいて、λは、D’における円η
calとの接線上の点Dの位置を規定するパラメータであ
る。
【0028】段階f)のとき、計算器は最小2乗法によ
って以下の系を解く。
【0029】
【数8】
【0030】段階i)のとき、計算器は、最小2乗法に
よって以下の系を解きながら、現在点C’(φSαc、φ
Sβc、Γc)について、状態V0の残りの適用時間dt0r
を計算する。
【0031】
【数9】
【0032】段階d)のとき、計算器は、円ηcalに向
けての点B’の軌道を再調整するために、状態Viから
iに隣接する他の状態への切換えを予想することがで
きる。
【0033】単一のトリプレット(V0、Vi、Vadj
が存在しない場合には、計算器は、時間の間隔1/2Td
おいて、点A(φ、φ、Γ)を円ηrefにできる
だけ近づけることができるゼロ状態とは異なる二つの状
態(Vi、Vadj)の連続を求める。
【0034】もう一つの動作モードにおいて、計算器
は、固定子フラックスφSの固定子平面(φ
φ)と、トルクΓを表わし、該固定子平面(φ
φ)に垂直な軸を有する直交三次元計算の座標系に
おいて計算を行い、設定値Γref、│φSrefは、│φS
refの半径を有し、Γrefにおいて前記垂直軸を遮り、
前記垂直軸上に中心が位置する固定子平面(φ、φ
)に平行な平面の中に含まれる円ηrefによって表わ
され、回転機械によって与えられる値Γ、φSは、│φS
│の半径を有し、Γにおいて前記垂直軸を遮り、前記垂
直軸上に中心が位置する固定子平面(φ、φ)に
平行な平面の中に含まれる円ηにおける点A(φ
φ、Γ)で表わされ、制御ストラテジーは、回転機
械の回転周波数との非同期ストラテジーであり、ここで
は、電圧ベクトルのn個の状態の連続は、点A
(φ、φ、Γ)が、固定子平面(φ、φ
の中の固定子フラックスベクトルの予め定められた最終
位置とともに、n個の状態の連続的適用によって、│φ
Scalの半径を有し、Γcalにおいて前記垂直軸を遮
り、前記垂直軸上に中心が位置する円ηcalの点Dに収
束するように計算され、前記計算器は、連続の適用時間
において、発生した平均トルクΓと平均固定子フラック
ス│φ│がそれぞれ設定値Γref、│φSrefにほ
ぼ等しくなるように、円ηcalの方程式を計算する。
【0035】固定子フラックスの順番に許可される予め
設定された位置の数は有限であり、回転機械の回転速度
の範囲によって決まる。
【0036】とりわけ、nが3に等しい場合には、制御
ストラテジーは、計算器が、それらのそれぞれの適用時
間dti、dtadj、dt0が正となるような、開始状態
iと、Viに隣接した二つの状態のうちの一つVadj
ゼロ状態V0を有する三つの状態の連続を構成する電圧
ベクトルの状態の単一のトリプレット(V0、Vi、V
adj)i∈{2…mn−1}を認識できるようなものであ
り、前記のトリプレットは従来の点Dに円ηcalを合わ
せることができる。
【0037】このため、この方法の各段階は以下のよう
になる:回転機械の初期化段階においては、回転機械の
回転速度のさまざまな範囲に応じて、固定子フラックス
ベクトルの予め定められたある位置から予め定められた
他の位置に移行させるために、計算器の中にトリプレッ
ト(V0、Vi、Vadj)i∈{2…mn−1}を記憶さ
せ、さらに作動段階においては、 a)計算器が、回転機械の回転速度及び固定子フラック
スベクトルの予め定められた位置に応じて適用されるト
リプレット(V0、Vi、Vadj)を認識し、 b)計算器が、状態Viへ切替えるためにSPmLLス
イッチの制御信号を送り、 c)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点A’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態Viの残りの適
用時間dtirと、その後の状態Vadj及びV0の更新され
た時間dtadj及びdt0を計算し、 d)dtir≦Teのとき、計算器が状態Viから状態V
adjへの切換えの時間を予想し、 e)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器が状態Vadjに切替
えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 f)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点B’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態Vadjの残りの
適用時間dtadjrと、その後の状態V0の更新された時
間dt0を計算し、 g)dtadjr≦Teのとき、計算器は状態Vadjから状態
0への切換えの時間を予想し、 h)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V0に切替
えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 i)各サンプリングにおいて、計算器は、現在点C’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態V0の残りの適
用時間dt0rを計算し、 j)dt0r≦Teのとき、計算器は、状態V0から状態
V’iへの切換えの時間を予想し、さらに、固定子フラ
ックスベクトルの到達しようとしている予め定められた
位置から次の位置に移行することができる新しい単一の
トリプレット(V’0、V’i、V’adj)を認識する。
さらに、 k)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V’iに切
替えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、計
算器は、段階c)からk)にしたがって、新しいトリプ
レット(V’0、V’i、V’adj)を処理する。
【0038】段階c)のとき、計算器は以下の系を解
く。
【0039】
【数10】
【0040】段階f)のとき、計算器は以下の系を解
く。
【0041】
【数11】
【0042】ここで、λは、トルクの軸が通り、到達し
なければならない固定子フラックスベクトルの予め定め
られた位置に平行な固定子平面に含まれる直線上の現在
点B’の予想可能な最終位置を規定するパラメータであ
る。
【0043】段階i)のとき、計算器は、以下のシステ
ムを解くことによって現在点C’(φSαc、φSβc、Γ
c)について、状態V0の残りの適用時間dt0rを計算す
る。
【0044】
【数12】
【0045】ここで、Γmeanは時間間隔dti+dtadj
において計算される平均電磁トルクである。
【0046】全波への移行は、ゼロ状態の適用時間dt
0が回転機械の回転速度の減少関数であり、回転機械の
回転速度の予め定められた値を超えてゼロに等しいとい
う事実の結果として生じる。
【0047】本発明はまた、上述の方法を実施するため
のサーボコントロールシステムに関するものである。
【0048】本発明はさらに、このようなサーボコント
ロールシステムを備えた回転機械に関するものである。
【0049】本発明の第一の利点は、切換えの時間のサ
ンプリング及び計算の時間の非同期化の結果として生じ
るものである。このことから、サンプリング時間を著し
く増大させることができ、その結果、特に標準サンプリ
ング装置によってこの方法を適用することができる。
【0050】本発明の他の利点は、出力変換器に固有の
最小伝導時間及び切換周波数の制約を高い信頼度をもっ
て考慮に入れることができる時間の観念が明白に存在す
るという事実の結果として生じる。
【0051】本発明の他の利点は、低速であっても最良
のトルクダイナミック(torque dynamic)である。
【0052】添付の図面を参照して、本発明の他の利点
及び特性を以下に説明する。
【0053】
【発明の実施の形態】本発明は、固定子位相電圧ベクト
ルVsのmn個の状態Vii∈{1、…、mn}を規定する
m個の位置をとるn個のスイッチ4(SPmLLスイッ
チ:Single Pole m Logic Levels/m個の論理レベルを
もつ単極)を有する電圧インバータ3を介して交流で給
電されるn個の位相をもつ回転機械1の調節方法に関す
るものである。
【0054】回転機械1は、さまざまな制御ストラテジ
ーに従うことができるサーボコントロールシステム5に
よって設定値Γref、│φSrefで、電磁トルクΓと固
定子フラックス│φS│を制御され、各ストラテジーは
適用条件を有している。
【0055】サーボコントロールシステム5は、検知さ
れた値がオブザーバ−サンプラ10に伝達されるような
センサ7、8、9の集合を有している。
【0056】一定のサンプリング周期Teにしたがって
サンプリングされたオブザーバ10の出力は、計算器1
3に供給される。
【0057】計算器13は、出力において、電圧インバ
ータ3のSPmLLスイッチ4の制御信号6を出力す
る。
【0058】オブザーバ10の出力は、トルクΓと固定
子フラックス│φS│を表わす値である。
【0059】サンプリングされた出力に加えて、計算器
はまた入力において、設定値Γref、│φSrefを表わ
す値を受取る。
【0060】本発明はより厳密には、計算器13の中で
実施する方法の段階に関するものである。
【0061】計算器13は、使用される制御ストラテジ
ーの適用条件に応じて、一方では、連続するn個の状態
の連続的切換えによって、トルクΓとフラックス│φS
│を設定値Γref、│φSrefに近づけるために、位相
電圧ベクトルVsのn個の状態の連続を計算し、もう一
方では、連続するn個の状態の各々の適用時間dtk
∈{1、・・・、n}を計算する。
【0062】各サンプリングにおいて、計算器は、現行
状態の残りの適用時間と、位相のベクトルのその後の状
態の更新された適用時間を計算し、また現行状態の適用
時間の終了時に、サンプリング及び計算の時間と非同期
となるように、現行状態から次の状態へ切替えるため
に、SPmLLスイッチ4の制御信号6を送る。
【0063】したがって、上述の方法は、計算によっ
て、来るべき切換えの時間を予測するとともに、サンプ
リングまたは計算の時間とは無関係に計算された時間に
おける切換えを行うことができる。
【0064】限定的なものとしてではないがここで説明
される実施の形態においては、計算器は、有利には固定
子フラックスφSの固定子平面(φ、φ)と、ト
ルクΓを表わす固定子平面(φ、φ)に垂直な軸
を有する直交三次元の計算座標系において計算を行う。
【0065】この計算空間においては、設定値Γref
│φSrefは、│φSrefの半径を有し、Γrefにおい
て前記垂直軸を遮り、前記垂直軸上に中心が位置する固
定子平面(φ、φ)に平行な平面の中に含まれる
円ηrefによって表わされる。
【0066】同様に、回転機械によって与えられる現在
値Γ、φSは、│φSc│の半径を有し、Γcにおいて前記
垂直軸を遮り、前記垂直軸上に中心が位置する固定子平
面(φ、φ)に平行な平面の中に含まれる円ηに
おける点A(φSαc、φSβc、Γc)によって表わされ
る。
【0067】さらに、方法の制御ストラテジーは、点A
(φ、φ、Γ)が、n個の状態の連続的適用によ
って、│φScalの半径を有し、Γcalにおいて垂直軸
を遮り、前記垂直軸上に中心が位置する円ηcalのいず
れかの点Dに収束するように、電圧ベクトルのn個の状
態の連続が計算されるストラテジーである。
【0068】このため、計算器は、連続したn個の状態
の適用時間において、発生した平均トルクΓと平均固定
子フラックス│φS│がそれぞれ、設定値Γref、│φS
refにほぼ等しくなるように、円ηcalの方程式を計算
する。
【0069】ここで説明する実施の形態においては、方
法の説明を簡単にするために、回転機械は三相回転機械
であり、インバータはSP2LLを備えている。しかし
ながら、この方法は、n個の位相をもつ回転機械及びS
PmLLスイッチとともに適用することもできる。
【0070】したがって、ここで説明する実施の形態に
おいては、位相ベクトルVsの可能な八つの状態(V1
…V8)が存在し、そのうちの二つ(V1、V8)は振幅
ゼロである。したがって、この方法は、設定値に達する
ために状態のトリプレットを適用する。
【0071】都合よく、またそれが存在する限り、この
方法は、開始状態Viと、Viに隣接した二つの状態のう
ちの一つVadjとゼロ状態V0を有する三つの状態の連続
で構成されたトリプレット(V0、Vi、Vadj)i∈
{2…mn−1}を適用するだろう。
【0072】したがって、この方法は、トリプレットの
それぞれの適用時間dti、dtadj、dt0を規定しな
ければならない。これら三つの時間の調節が三つの自由
度を許可するのである。ところで、トリプレットの適用
の終わりにトルク及び固定子フラックスがηcal上に存
在しなければならないような制御は、二つの自由度しか
制約しない。したがって、三つの適用時間を決定できる
ようにするためには追加制約を課さなければならない。
【0073】本発明による方法は、各々が異なる制御ス
トラテジーを決定する二つの追加制約を提案する。
【0074】非同期とよばれる制御ストラテジーにおい
ては、追加制約は、固定子フラックス回転ベクトルの位
置決めとは無関係なトリプレットの適用の終了時に考慮
すべき時間の制約である。
【0075】同期と呼ばれる制御ストラテジーにおいて
は、追加制約は、トリプレットの適用のために経過した
時間とは無関係にトリプレットの適用の終了時に固定子
フラックス回転ベクトルの位置を強要する制約である。
【0076】非同期ストラテジーの場合には(図2、図
3)、制御ストラテジーは、計算器が、開始状態V
iと、Viに隣接した二つの状態のうちの一つVadjとゼ
ロ状態V0を有する三つの状態の連続を構成し、それら
のそれぞれの適用時間dti、dtadj、dt0が正とな
り、それらの和がインバータの切換時間Tdの半分に等
しいような、電圧ベクトルの状態の単一のトリプレット
(V0、Vi、Vadj)i∈{2…mn−1}の存在を求め
るようなサイクルの適用に基づいており: dti+dtadj+dt0=1/2Td が成り立つ。
【0077】トリプレットの単一性がその存在を意味す
るわけではない。計算器が、正の三つの適用時間を有す
るトリプレットを見つけることができない場合には、こ
の方法は、後述する大型過渡現象(large transients)
と呼ばれる第三の制御ストラテジーを開始する。
【0078】非同期制御ストラテジーの場合には、 a)計算器が、単一のトリプレット(V0、Vi
adj)i∈{2…mn−1}を求め、円ηcalにおける
推定到達点D’を計算し、 b)計算器が、状態Viに切替えるためにSPmLLス
イッチの制御信号を送り、 c)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点A’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態Viの残りの適
用時間dtirと、その後の状態Vadj及びV0の更新され
た時間dtadj及びdt0を計算し、 d)dtir≦Teのとき、計算器が状態Viから状態V
adjへの切換えの時間を予想し、 e)サンプリングと計算の時間と非同期となるように、
切換えの時間が来ると、計算器が状態Vadjに切替える
ためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 f)各サンプリングにおいて、計算器は、現在点B’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態Vadjの残りの
適用時間dtadjrと、その後の状態V0の更新された時
間dt0を計算し、 g)dtadjr≦Teのとき、計算器が状態Vadjから状態
0への切換えの時間を予想し、 h)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V0に切替
えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 i)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点C’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態V0の残りの適
用時間dt0rを計算し、 j)dt0r≦Teのとき、計算器は、新しい単一のトリ
プレット(V’0、V’i、V’adj)i∈{2…mn
1}を求め、状態V0から状態V’iへの切換えの時間を
予想し、 k)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器は、状態V’iに切
替えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、計
算器は、段階c)からk)にしたがって、新しいトリプ
レット(V’0、V’i、V’adj)を処理する。
【0079】本発明の方法による計算例においては(図
2、図3)、線分ABには状態Viが適用される。サン
プリングの各時間において(段階c)、計算器は、三つ
の未知数をもつ三つの方程式系を解きながら、現在点
A’についての適用時間を計算する。
【0080】
【数13】
【0081】上記の三つの未知数をもつ三つの方程式系
は、推定される到達点D’を、D’において円ηcal
接している平面Gに置き換えることによって、線形化さ
れる。
【0082】上記の線形化された系は、結局以下の系を
解くことになる。
【0083】
【数14】
【0084】ここで、λは、以下のような、D’におけ
る円ηcalとの接線上の点Dの位置を規定するパラメー
タである。
【0085】
【数15】
【0086】Dは強要されるものではなく、さらにここ
【0087】
【数16】
【0088】は、固定子位相ベクトルVsの状態Vindex
に従う
【0089】
【数17】
【0090】の方向導関数である。
【0091】方向導関数の計算のためには、回転機械の
モデルが予め計算器の中に導入されていなければならな
い。
【0092】したがって、(SA1)は、線分ABにお
けるサンプリングの各時間に、三つの適用時間dtir
dtadj、dt0を与えることができる。
【0093】Vadjが適用されるとき(線分BC)、Vi
に関連した自由度の損失によって、この方法は、トリプ
レットの終了時において精度についての厳密さを減少さ
せてしまうことになる。というのも、dti=0である
場合の系(SA1)の解法は、正確な解をもたらさない
からである。計算器は、誤差を最小化する近似解を選択
する。たとえば、計算器は最小2乗法を使用する。
【0094】計算器は、最小2乗法によって以下の系を
解く(段階f):
【0095】
【数18】
【0096】(SA2)は適用時間dtadjrとdt0
与える。
【0097】V0が適用されるとき(線分CD)、Vadj
に関連した自由度の損失によって、この方法は、トリプ
レットの終了時において精度についての厳密さを減少さ
せてしまうことになる。
【0098】したがって、トリプレットの適用の終了時
には、トリプレットの適用時間について、さらにトリプ
レットの終了時のトルクの値について、二重の不正確が
生じてしまう。というのも、dtadj=0である場合の
系(SA2)の解法は、正確な解をもたらさないからで
ある。計算器は、誤差を最小化する近似解を選択する。
たとえば、計算器は最小2乗法を使用する。
【0099】計算器は、最小2乗法によって以下の系を
解く(段階i):最小2乗法によって以下の系が解かれ
る。
【0100】
【数19】
【0101】(SA3)はdt0rの計算を可能にする。
【0102】段階d)のとき、計算器は、円ηrefに向
けての点B’の軌道を再調整するために、状態Viから
iに隣接する他の状態への切換えを予想することがで
きる。このことは、dtiの経過中に必要となることも
あり、設定値はほぼ変更された。このため、計算器は、
iに隣接する他の状態の適用がより最適であると決定
することができる。このとき、Viに隣接する他の状態
は、予想された時間dtadj中に適用される。
【0103】図3においては、円ηcal、ηrefは同じ半
径を有している。しかしながら、計算器は、異なる半径
を有する円を決定することもできる。
【0104】正のdti、dtadj、dt0をともなう単
一のトリプレット(V0、Vi、Vadj)が存在しない場
合には、計算器は、“大型過渡現象”とよばれる制御ス
トラテジーに転換する。
【0105】計算器は、時間の間隔1/2Tdにおいて、点
A(φ、φ、Γ)を円ηrefにできるだけ近づけ
ることができるゼロ状態とは異なる二つの隣接する状態
(Vi、Vadj)の連続を求める。
【0106】計算器は、例示的なものとして、誤差を最
小化する一対の隣接状態を求めることができる。
【0107】ε=χ・εφ+(1−χ)・εΓ この誤差によって、バランスよく、固定子フラックス及
びトルクに関する誤差を考慮に入れることができる。
【0108】さらに、dti+dtadj=1/2Tdが絶対必
要になることによって、方法の特徴的なパラメータにつ
いてある程度の幅をもたせることができる。
【0109】同期ストラテジーの場合においては(図
4、図5)、電圧ベクトルのn個の状態の連続は、点A
(φ、φ、Γ)が、n個の状態の連続的適用によ
って、固定子平面(φ、φ)の固定子フラックス
の予め定められた位置とともに円ηcalのいずれかの点
Dを集めるように計算される。
【0110】固定子フラックスの順番に許可された予め
設定された位置の数は有限であり、回転機械の回転速度
の範囲に応じて決まる。
【0111】SP2LL型インバータによる三相回転機
械の場合には、制御ストラテジーは、計算器が、それら
のそれぞれの適用時間dti、dtadj、dt0が正とな
るような、開始状態Viと、Viに隣接した二つの状態の
うちの一つVadjとゼロ状態V0を有する三つの状態の連
続を構成する電圧ベクトルの状態の単一のトリプレット
(V0、Vi、Vadj)i∈{2…mn−1}を認識できる
ようなものであり、前記のトリプレットは要求された点
Dに円ηcalを合わせることができる。
【0112】この方法によれば、回転機械の初期化段階
において、回転機械の回転速度のさまざまな範囲に従っ
て、固定子フラックスベクトルの予め定められたある位
置から他の位置に移行させるために、計算器の中にトリ
プレット(V0、Vi、Vadj)i∈{2…mn−1}を記
憶させ、さらに作動において、 a)計算器が、回転機械の回転速度及び固定子フラック
スベクトルの予め定められた位置に応じて適用されるト
リプレット(V0、Vi、Vadj)を認識し、 b)計算器が、状態Viへ切替えるためにSPmLLス
イッチの制御信号を送り、 c)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点A’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態Viの残りの適
用時間dtirと、その後の状態Vadj及びV0の更新され
た時間dtadj及びdt0を計算し、 d)dtir≦Teのとき、計算器が状態Viから状態V
adjへの切換えの時間を予想し、 e)サンプリングと計算の時間と非同期となるように、
切換えの時間が来ると、計算器が状態Vadjに切替える
ためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 f)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点B’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態Vadjの残りの
適用時間dtadjrと、その後の状態V0の更新された時
間dt0を計算し、 g)dtadjr≦Teのとき、計算器が状態Vadjから状態
0への切換えの時間を予想し、 h)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V0に切替
えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 i)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点C’
(φSαc、φSβc、Γc)について、状態V0の残りの適
用時間dt0rを計算し、 j)dt0r≦Teのとき、計算器が、状態V0から状態
V’iへの切換えの時間を予想し、さらに、固定子フラ
ックスベクトルの到達しようとしている予め定められた
位置から次の位置に移行することができる新しい単一の
トリプレット(V’0、V’i、V’adj)を認識する。
さらに、 k)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V’iに切
替えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、計
算器は、段階c)からk)にしたがって、新しいトリプ
レット(V’0、V’i、V’adj)を処理する。
【0113】本発明による計算例においては(図4、図
5)、線分ABにおいて状態Viが適用される。サンプ
リングの各段階において、計算器は、現在の点A’につ
いて、以下の系を解きながら適用時間を計算する。
【0114】
【数20】
【0115】ここでθは先験的に強要される点Dに到達
するために定められた角度である。
【0116】段階c)の時には、計算器は、以下の線形
系を解く。
【0117】
【数21】
【0118】ここでDは先験的に強要される。
【0119】したがって、(SS1)は、サンプリング
の各時間において、線分ABにおいて、三つの適用時間
dtir、dtadj、dt0を与えることが可能である。
【0120】Vadjが適用されると(線分BC)、Vi
関連した自由度の損失によって、この方法は、トリプレ
ットの終了において精度についての厳密さを減少させる
ことになる。固定子フラックスの振幅に関連する目標は
切り捨てられる。このため、段階f)のときには、計算
器は以下の系を解く。
【0121】
【数22】
【0122】ここで、λは、トルクの軸が通り、到達し
なければならない固定子フラックスベクトルの予め定め
られた位置に平行な固定子平面に含まれる直線上の現在
点B’の予想可能な最終位置を規定するパラメータであ
る。
【0123】したがって、(SS2)は、線分BC上の
サンプリングの各時間において、二つの適用時間dt
adjr、dt0とλの値を与えることができる。
【0124】V0が適用されると(線分CD)、Vadj
関連した自由度の損失によって、この方法は、トリプレ
ットの終了において精度についての厳密さを減少させる
ことになる。トルクの目標のみが保たれる。このこと
は、機械的速度が大きいことから、適切に選択される。
このため、段階i)のときには、計算器は、以下の系を
解くことによって、現在点C’(φSαc、φSβc
Γc)について、状態V0の残りの適用時間dt0rを計算
する。
【0125】
【数23】
【0126】ここで、Γmeanは時間間隔dti+dtadj
において計算される平均電磁トルクである。
【0127】図5においては、円ηcal、ηrefは同じ半
径を有している。しかしながら、計算器は、異なる半径
を有する円を決定することもできるだろう。
【0128】ゼロ状態の適用時間dt0は回転機械の回
転速度の減少関数であり、回転機械の回転速度の予め定
められた値を超えてゼロに等しくなる。
【0129】この最後の特性によって、同期制御ストラ
テジーから全波ストラテジーへ非常に簡単に移行させる
ことができる。まず初めにゼロ状態の適用時間dt0
ゼロをめざし、さらにゼロになる。このとき系は全波型
である。
【0130】全波モードにおいては、ゼロ状態の適用時
間dt0はゼロに等しいことから、トルクをもはや直接
調節できない。このとき、回転機械では、以下の規則に
したがってフラックスを介してトルクの誘導が行われ
る。
【0131】トルクΓを大きくするためには、固定子フ
ラックスと回転子フラックスとの間の角度を大きくしな
ければならない。そのためには、固定子フラックスベク
トルの回転を加速させる。そのことはまた、固定子フラ
ックスノルムを減らすことを意味している。
【0132】トルクΓを小さくさせるためには、固定子
フラックスと回転子フラックスとの間の角度を小さくし
なければならない。そのためには固定子フラックスベク
トルの回転速度を下げる。そのことはまた、固定子フラ
ックスノルムを増やすことを意味している。
【0133】この誘導を行うためには、時間トルクと設
定トルクとの間の差の関数である適用された固定子フラ
ックスの補正が使用される。
【0134】トルクは、以下の規則にしたがって、ΔΓ
=Γref−Γcに応じてフラックスの補正によって調節さ
れる。
【0135】ΔΓ>0については、補正は、固定子フラ
ックスのノルムを減少させる。
【0136】ΔΓ<0については、補正は、固定子フラ
ックスのノルムを増大させる。
【0137】本発明はまた、上述の方法を実施するため
のサーボコントロールシステムに関するものである。
【0138】本発明はさらに、このようなサーボコント
ロールシステムを備えた回転機械に関するものである。
【0139】もちろん、本発明は、ここで説明した実施
または使用形態に限定されるわけではなく、本発明を逸
脱しない限り、当業者によって考えうる数多くの変形形
態が可能である。とりわけ、本発明を逸脱しない限り、
位相の数、各単極の論理レベルの数、計算空間、計算シ
ステムを変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の概略図である。
【図2】本発明による非同期モードにおける計算例の概
略を示す第1の図である。
【図3】本発明による非同期モードにおける計算例の概
略を示す第2の図である。
【図4】本発明による同期モードにおける計算例の概略
を示す第1の図である。
【図5】本発明による同期モードにおける計算例の概略
を示す第2の図である。
【図6】本発明による全波モードにおける補正例の概略
を示す図である。
【符号の説明】
1 回転機械 2 状態式スイッチ 3 電圧インバータ 4 スイッチ 6 制御信号 7、8、9 センサ 10 オブザーバ−サンプラ 13 計算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セルジユ・プラン フランス国、91700・サント−ジユヌビエ ーブ−デ−ボワ、アブニユ・ガブリエル・ ペリ・87 (72)発明者 ジヤン−リユツク・トマ フランス国、77810・トメリー、シユマ ン・デ・プレ・58 (72)発明者 カマル・エ・マレ フランス国、45200・アミリー、リユ・ド ユ・ラゾワール・310 (72)発明者 ギイ・ボルナール フランス国、38330・ビビエール、ドメ ヌ・デ・プランテ・36

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子位相の電圧ベクトルのmn個の状
    態を規定するn個のSPmLLスイッチを有する電圧イ
    ンバータを介して交流電流が給電されたn個の位相をも
    つ回転機械の調節方法であって、前記回転機械は、さま
    ざまな制御ストラテジーに従うことができるサーボコン
    トロールシステムによって、設定値Γref、│φSref
    で、電磁トルクΓと固定子フラックス│φS│を制御さ
    れ、各ストラテジーは適用条件を有し、さらに前記サー
    ボコントロールシステムは、検知された値がオブザーバ
    −サンプラに伝達されるようなセンサの集合を有し、一
    定のサンプリング周期Teに応じてサンプリングされる
    オブザーバの出力が計算器に供給され、前記計算器は、
    出力において電圧インバータのSPmLLスイッチの制
    御信号を出力し、さらに計算器は、使用される制御スト
    ラテジーの適用条件に応じて、一方では、トルクΓとフ
    ラックス│φS│を設定値Γref、│φSrefに近づける
    ために、位相の電圧ベクトルの連続したn個の状態の連
    続的切換えによって、前記ベクトルのn個の状態の連続
    を計算し、その一方では、前記の連続したn個の状態の
    各々の適用時間dtkk∈{1、・・・、n}を計算し、 各サンプリングにおいて、計算器は、現行状態の残りの
    適用時間と位相ベクトルのその後の状態の更新された適
    用時間を計算し、さらに現行状態の適用時間の終わり
    に、サンプリングと計算の時間と非同期になるように、
    計算器が、現行状態から次の状態へ切替えるためにSP
    mLLスイッチの制御信号を送ることを特徴とする調節
    方法。
  2. 【請求項2】 計算器は、固定子フラックスφSの固定
    子平面(φ、φ)と、トルクΓを表わす固定子平
    面(φ、φ)に垂直な軸を有する直交三次元の計
    算座標系において計算を行い、設定値Γref、│φS
    refは、│φSrefの半径を有し、Γrefにおいて前記垂
    直軸を遮り、前記垂直軸上に中心が位置する固定子平面
    (φ、φ)に平行な平面の中に含まれる円ηref
    によって表わされ、回転機械によって与えられる値Γ、
    φSは、│φS│の半径を有し、Γにおいて前記垂直軸を
    遮り、前記垂直軸上に中心が位置する固定子平面(φ
    、φ)に平行な平面の中に含まれる円ηにおける
    点A(φ、φ、Γ)によって表わされ、さらに制
    御ストラテジーは、回転機械の回転周波数との非同期ス
    トラテジーであり、ここでは、電圧ベクトルのn個の状
    態の連続は、点A(φ、φ、Γ)が、予め定めら
    れた一定時間において、n個の状態の連続的適用によっ
    て、│φScalの半径を有し、Γcalにおいて前記垂直
    軸を遮り、前記垂直軸上に中心が位置する円ηcalのい
    ずれかの点Dを集めるように計算され、前記計算器は、
    連続の適用時間において、発生した平均トルクΓと平均
    固定子フラックス│φS│がそれぞれ設定値Γref、│φ
    Srefにほぼ等しくなるように、円ηcalの方程式を計
    算することを特徴とする請求項1に記載の調節方法。
  3. 【請求項3】 nが3に等しく、制御ストラテジーは、
    計算器が、開始状態Viと、Viに隣接した二つの状態の
    うちの一つVadjとゼロ状態V0を有する三つの状態の連
    続を構成し、それらのそれぞれの適用時間dti、dt
    adj、dt0が正となり、それらの和がインバータの切換
    周期Tdの半分に等しいような、電圧ベクトルの状態の
    単一のトリプレット(V0、Vi、Vadj)i∈{2…mn
    −1}の存在を求めるようなSOCMLIサイクルの適
    用に基づいていることを特徴とする請求項2に記載の調
    節方法。
  4. 【請求項4】 a)計算器が単一のトリプレット
    (V0、Vi、Vadj)i∈{2…mn−1}を求め、円η
    calにおける推定到達点D’を計算し、 b)計算器が、状態Viに切替えるためにSPmLLス
    イッチの制御信号を送り、 c)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点A’
    (φSαc、φSβc、Γc)について、状態Viの残りの適
    用時間dtirと、その後の状態Vadj及びV0の更新され
    た時間dtadjとdt0を計算し、 d)dtir≦Teのとき、計算器が、状態Viから状態V
    adjへの切換えの時間を予想し、 e)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
    に、切換えの時間が来ると、計算器が状態Vadjに切替
    えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 f)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点B’
    (φSαc、φSβc、Γc)について、状態Vadjの残りの
    適用時間dtadjrと、その後の状態V0の更新された時
    間dt0を計算し、 g)dtadjr≦Teのとき、計算器が、状態Vadjから状
    態V0への切換えの時間を予想し、 h)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
    に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V0に切替
    えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 i)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点C’
    (φSαc、φSβc、Γc)について、状態V0の残りの適
    用時間dt0rを計算し、 j)dt0r≦Teのとき、計算器が、新しい単一のトリ
    プレット(V’0、V’i、V’adj)i∈{2…mn
    1}を求め、状態V0から状態V’iへの切換えの時間を
    予想し、 k)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
    に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V’iに切
    替えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 計算器が、段階c)からk)にしたがって、新しいトリ
    プレット(V’0、V’i、V’adj)を処理することを
    特徴とする請求項3に記載の調節方法。
  5. 【請求項5】 段階c)のとき、計算器が以下の系を解
    き、 【数1】 ここにおいて、λは、D’における円ηcalとの接線上
    の点Dの位置を規定するパラメータであり、 段階f)のとき、計算器が、最小2乗法によって以下の
    系、 【数2】 を解くことを特徴とする請求項4に記載の調節方法。
  6. 【請求項6】 段階i)のとき、 計算器が、最小2乗法によって以下の系、 【数3】 を解きながら、現在点C’(φSαc、φSβc、Γc)に
    ついて、状態V0の残りの適用時間dt0rを計算するこ
    とを特徴とする請求項4または5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 段階d)のとき、計算器は、円ηcal
    向けての点B’の軌道を再調整するために、状態Vi
    らViに隣接する他の状態への切換えを予想することを
    特徴とする請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 単一のトリプレット(V0、Vi
    adj)が存在しない場合には、計算器は、時間の間隔1
    /2Tdにおいて、点A(φ、φ、Γ)を円ηref
    できるだけ近づけることができるゼロ状態とは異なる二
    つの状態(Vi、Vadj)の連続を求めることを特徴とす
    る請求項4または5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 計算器は、固定子フラックスφSの固定
    子平面(φ、φ)と、トルクΓを表わす固定子平
    面(φ、φ)に垂直な軸を有する直交三次元の計
    算座標系において計算を行い、設定値Γref、│φS
    refは、│φSrefの半径を有し、Γrefにおいて前記垂
    直軸を遮り、前記垂直軸上に中心が位置する固定子平面
    (φ、φ)に平行な平面の中に含まれる円ηref
    によって表わされ、回転機械によって与えられる値Γ、
    φSは、│φS│の半径を有し、Γにおいて前記垂直軸を
    遮り、前記垂直軸上に中心が位置する固定子平面(φ
    、φ)に平行な平面の中に含まれる円ηにおける
    点A(φ、φ、Γ)で表わされ、 さらに、制御ストラテジーが、回転機械の回転周波数と
    の同期ストラテジーであり、ここでは、電圧ベクトルの
    n個の状態の連続は、点A(φ、φ、Γ)が、固
    定子平面(φ、φ)の中の固定子フラックスベク
    トルの予め定められた最終位置とともに、n個の状態の
    連続的適用によって、│φScalの半径を有し、Γcal
    において前記垂直軸を遮り、前記垂直軸上に中心が位置
    する円ηcalの点Dを集めるように計算され、前記計算
    器は、連続の適用時間において、発生した平均トルクΓ
    と平均固定子フラックス│φS│が、それぞれ設定値Γ
    ref、│φSrefにほぼ等しくなるように、円ηcalの方
    程式を計算することを特徴とする請求項1に記載の調節
    方法。
  10. 【請求項10】 固定子フラックスの順番に許可される
    予め定められた位置数は有限であり、回転機械の回転速
    度の範囲によって決まることを特徴とする請求項9に記
    載の調節方法。
  11. 【請求項11】 nが3であり、制御ストラテジーは、
    計算器が、それらのそれぞれの適用時間dti、d
    adj、dt0が正となるような、開始状態Viと、Vi
    隣接した二つの状態のうちの一つVadjとゼロ状態V0
    有する三つの状態の連続を構成する電圧ベクトルの状態
    の単一のトリプレット(V0、Vi、Vadj)i∈{2…
    n−1}を認識できるようなものであり、前記トリプ
    レットは円ηcalを従来の点Dに合わせることができる
    ことを特徴とする請求項9及び10に記載の調節方法。
  12. 【請求項12】 回転機械の初期化段階においては、回
    転機械の回転速度のさまざまな範囲に応じて、固定子フ
    ラックスベクトルの予め定められたある位置から予め定
    められた他の位置に移行させるために、計算器の中にト
    リプレット(V0、Vi、Vadj)i∈{2…mn−1}を
    記憶させ、さらに作動段階においては、 a)計算器が、回転機械の回転速度及び固定子フラック
    スベクトルの予め定められた位置に応じて適用されるト
    リプレット(V0、Vi、Vadj)を認識し、 b)計算器が、状態Viへ切替えるためにSPmLLス
    イッチの制御信号を送り、 c)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点A’
    (φSαc、φSβc、Γc)について、状態Viの残りの適
    用時間dtirと、その後の状態Vadj及びV0の更新され
    た時間dtadjとdt0を計算し、 d)dtir≦Teのとき、計算器が状態Viから状態V
    adjへの切換えの時間を予想し、 e)サンプリングと計算の時間と非同期となるように、
    切換えの時間が来ると、計算器が、状態Vadjに切替え
    るためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 f)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点B’
    (φSαc、φSβc、Γc)について、状態Vadjの残りの
    適用時間dtadjrと、その後の状態V0の更新された時
    間dt0を計算し、 g)dtadjr≦Teのとき、計算器は状態Vadjから状態
    0への切換えの時間を予想し、 h)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
    に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V0に切替
    えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 i)各サンプリングにおいて、計算器が、現在点C’
    (φSαc、φSβc、Γc)について、状態V0の残りの適
    用時間dt0rを計算し、 j)dt0r≦Teのとき、計算器が、状態V0から状態
    V’iへの切換えの時間を予想し、さらに、固定子フラ
    ックスベクトルの到達しようとしている予め定められた
    位置から次の位置への移行を可能にする新しい単一のト
    リプレット(V’0、V’i、V’adj)を認識し、さら
    に、 k)サンプリング及び計算の時間と非同期となるよう
    に、切換えの時間が来ると、計算器が、状態V’iに切
    替えるためにSPmLLスイッチの制御信号を送り、 計算器が、段階c)からk)にしたがって、新しいトリ
    プレット(V’0、V’i、V’adj)を処理することを
    特徴とする請求項11に記載の調節方法。
  13. 【請求項13】 段階c)のとき、計算器が以下の系を
    解き、 【数4】 段階f)のときには、計算器が以下の系を解き、 【数5】 ここで、λは、トルクΓの軸が通り、到達しなければな
    らない固定子フラックスベクトルの予め定められた位置
    に平行な固定子平面に含まれる直線上の現在点B’の予
    想可能な最終位置を規定するパラメータであることを特
    徴とする請求項12に記載の調節方法。
  14. 【請求項14】 段階i)のとき、 計算器が、以下の系を解きながら、現在点C’
    (φSαc、φSβc、Γc)について、状態V0の残りの適
    用時間dt0rを計算し、 【数6】 ここで、Γmeanは時間間隔dti+dtadjにおいて計算
    される平均電磁トルクであることを特徴とする請求項1
    2または13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 ゼロ状態の適用時間dt0が回転機械
    の回転速度の減少関数であり、回転機械の回転速度の予
    め定められた値を超えてゼロに等しいことを特徴とする
    請求項11から14までのいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 ゼロ状態の適用時間dt0がゼロに等
    しいとき、 ΔΓ>0については、補正は、固定子フラックスのノル
    ムを減少させ、 ΔΓ<0については、補正は、固定子フラックスのノル
    ムを増大させるという規則にしたがって、トルクが、Δ
    Γ=Γref−Γcに応じたフラックスの補正によって調節
    されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 固定子位相の電圧ベクトルのmn個の
    状態を規定するn個のSPmLLスイッチを有する電圧
    インバータを介して交流電流が給電されたn個の位相を
    もつ回転機械のサーボコントロールシステムであって、
    さまざまな制御ストラテジーに従うことができ、設定値
    Γref、│φSrefで、回転機械の電磁トルクΓと固定
    子フラックス│φS│を制御し、各ストラテジーは適用
    条件を有し、検知された値がオブザーバ−サンプラに伝
    達されるようなセンサの集合を有し、一定のサンプリン
    グ周期Teに応じてサンプリングされるオブザーバの出
    力が計算器に供給され、前記計算器が、出力において電
    圧インバータのSPmLLスイッチの制御信号を出力
    し、さらに、請求項1から16のいずれか一項に記載の
    方法を実施することを特徴とするシステム。
  18. 【請求項18】 固定子位相の電圧ベクトルのmn個の
    状態を規定するn個のSPmLLスイッチを有する電圧
    インバータを介して交流電流が給電されたn個の位相を
    もつ回転機械であって、前記回転機械は、さまざまな制
    御ストラテジーに従うことができるサーボコントロール
    システムによって、設定値Γref、│φSrefで、電磁
    トルクΓと固定子フラックス│φS│を制御され、各ス
    トラテジーは適用条件を有し、さらに前記サーボコント
    ロールシステムは、検知された値がオブザーバ−サンプ
    ラに伝達されるようなセンサの集合を有し、一定のサン
    プリング周期Teに応じてサンプリングされるオブザー
    バの出力が計算器に供給され、前記計算器が、出力にお
    いて電圧インバータのSPmLLスイッチの制御信号を
    出力し、さらにサーボコントロールシステムが請求項1
    7に記載のシステムであることを特徴とする回転機械。
JP10025566A 1997-02-06 1998-02-06 回転機械の調節方法及び前記方法を実施するためのサーボコントロールシステム及びこのようなシステムを備えた回転機械 Pending JPH10240349A (ja)

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