JPH08289600A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents

誘導電動機の制御装置

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JPH08289600A
JPH08289600A JP7092165A JP9216595A JPH08289600A JP H08289600 A JPH08289600 A JP H08289600A JP 7092165 A JP7092165 A JP 7092165A JP 9216595 A JP9216595 A JP 9216595A JP H08289600 A JPH08289600 A JP H08289600A
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JP7092165A
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Motosumi Yura
元澄 由良
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/06Rotor flux based control involving the use of rotor position or rotor speed sensors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄心の磁気飽和の影響やモータの製造上の寸
法精度などによる励磁インダクタンスMの変動およびモ
ータの温度変化等による2次抵抗r2 の変動の影響を受
けず、常に精度良く所望の出力トルクを得る。 【構成】 トルク指令値T* が所定値Trf以下の場合
に、トルク電流指令i1q*とトルク電流i1qとに基づき
算出されるトルク同相電圧指令Gq ・Δi1qに基づき、
励磁インダクタンスMを補正する。一方、前記トルク同
相電圧指令G・Δi1qに基づき、2次抵抗値r2 を補正
する。この2次抵抗値r2 と磁束密度指令φ* とトルク
電流指令i1q* とに基づきすべり角周波数ωs を算出
し、さらに角周波数指令ωを算出する。そして、補正さ
れた励磁インダクタンスMおよび角周波数指令ωなどに
基づき、磁束密度指令φ* 、トルク指令T* をモータに
印加する励磁電圧指令ed*およびトルク電圧指令eq*に
変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機械の主軸駆動など
に利用され、誘導電動機の出力トルクを任意に制御する
誘導電動機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、速度制御やトルク制御を必要とす
る電動機としては制御が容易な直流電動機が広く用いら
れてきた。しかしながら、直流電動機は回転子に巻線を
持つために構造上複雑であり高価であること、ブラシが
摩耗するため定期的に保守が必要であることなどの問題
があった。近年、誘導電動機の制御方式としてベクトル
制御と呼ばれる制御方式が考案され、この制御方式を採
用する誘導電動機は出力トルクを任意に制御できるの
で、特に工作機械の主軸駆動などの用途に直流電動機に
代わって構造が簡単かつ堅牢でブラシ交換の不要な誘導
電動機が多く用いられる傾向にある。図4にベクトル制
御を用いた従来の誘導電動機の制御装置のシステム構成
の一例を示す。この制御装置に対して外部からの入力指
令としてはトルク指令T* および磁束密度指令φ* が入
力される。前記磁束密度指令φ* は一般的にはモータの
設計上、予め設定された固定値である場合がほとんどで
ある。しかし高速の回転数領域においてモータの端子電
圧をある程度以下に抑えたい場合や、あえてモータの磁
束密度を低減して使用したい場合などには適宜可変され
た指令値として磁束密度指令φ* が入力される。変換器
1は磁束密度指令φ* に応じて必要な励磁電流指令値i
1d* を発生する励磁電流指令発生器である。磁束密度と
励磁電流の関係は後述するように励磁インダクタンスM
を意味しており、この変換器1ではMの逆数を乗算する
ことによって励磁電流指令値i1d* が出力される。な
お、図中においてi1d* はid*と略記されている。除算
器2はトルク指令T* を磁束密度指令φ* で除算するも
のであり、誘導電動機の出力トルクは磁束密度とトルク
電流値との積に比例することから、除算器2の出力がト
ルク電流指令値i1q*として出力される。なお、図中に
おいてi1q* はiq*と略記されている。
【0003】この従来のベクトル制御による誘導電動機
の制御装置の動作を以下に簡単に説明する。上記励磁電
流指令値i1d* およびトルク電流指令値i1q* からモー
タの1次電流指令値iu*、iv*、iw*はモータ電流の角
周波数ωを用いて次のように表され、この演算処理は図
中の2相3相変換器3によって行われる。
【数1】 iu*=i1d* ・sin ωt+i1q* ・cos ωt ・・・(1)
【数2】 iv*=i1d* ・sin(ωt−120 °) +i1q* ・cos(ωt−120 °) =( −i1d* /2+√3/2・i1q*)sin ωt +(−√3/2・i1d* −i1q* /2)cosωt ・・・(2)
【数3】 iw*=i1d* ・sin(ωt+120 °) +i1q* ・cos(ωt+120 °) =( −i1d* /2−√3/2・i1q*)sin ωt +( √3/2・i1d* −i1q* /2)cosωt ・・・(3) 図4において電流誤差アンプ4a、4b、4c、減算器
5a、5b、5cおよび電流検出器6a、6b、6cの
働きによってモータの電流がフィードバック制御される
ことによってこの1次電流指令値iu*、iv*、iw*に等
しい1次電流がモータに通電される。このときモータの
1次電流の合成ベクトルI1 は、実際のモータ内部の励
磁電流i1dおよびトルク電流i1qの位相が上記励磁電流
指令値i1d* およびトルク電流指令値i1q* の位相と等
しいという仮定のもとではi1d、i1qを用いて次のよう
に表される。
【数4】 I1 =i1d・sin ωt+i1q・cos ωt ・・・(4)
【数5】 I1 =( i1d2 +i1q2 ) 1/2 ・sin(ωt+θ2) ・・・(5)
【数6】θ2 = tan-1( i1q/i1d) ・・・(6)
【0004】このような1次電流I1 がモータに流れる
ことによって、モータに発生する電圧について考える。
ここで一般的な誘導電動機の等価回路を図2に示す。1
次漏れインダクタンスL σおよび1次抵抗r1 の両端に
は電圧降下が発生し、その結果、モータの端子電圧には
次のような電圧が発生する。なお、pは微分演算子d/d
tである。
【数7】 E1 =Em +( p・L σ+r1)I1 ・・・(7) (7)式の第2項は第1項Em に比較して小さいので無
視すると次式を得る。
【数8】 E1 =Em ・・・(8) このEm は一般に速度誘起電圧と呼ばれるものであり、
モータ内部の励磁電流i1dとの間に次のような関係があ
る。
【数9】 Em =ω・M・i1d・cos ωt ・・・(9)
【0005】また、図2の誘導電動機の等価回路から明
らかなようにEm とトルク電流i1qについて次のような
関係がある。
【数10】 Em =r2 ・i1q/s( ただしs=ωs /ω) ・・・(10) なお、ωs はすべり周波数と呼ばれ、モータの回転角周
波数をωm として
【数11】 ωs =ω−ωm ・・・(11) と表される。この結果から実際のモータ内部のトルク電
流i1qを所望の値に制御するためには(10)、(1
1)式の関係をみたすすべり周波数ωs をモータに与え
る必要があることがわかり、図4においては除算器7お
よび変換器8によってトルク電流指令i1q* に応じたす
べり周波数ωs が出力されている。
【0006】以上の従来のベクトル制御による誘導電動
機の制御装置の動作について簡単にまとめると、以下の
ようになる。すなわち、まず(1)、(2)、(3)式
に基づいてモータの1次電流がフィードバック制御さ
れ、(4)式に表される1次電流I1 が所望の値に制御
される。このときに同時に(10)式によって表される
すべりがモータに与えられることによってモータ内部の
実際のトルク電流i1qが所望の値、すなわちi1q* に等
しく制御される。その結果(4)式に表されるように1
次電流I1 とトルク電流i1qとのベクトル差である励磁
電流i1dを任意の値に制御することができる。
【0007】ここでモータの出力するトルクについて考
える。モータの軸出力Pは図2の誘導電動機の等価回路
から明らかなようにモータの2次回路に投入された電力
から2次抵抗r2 の損失分を差し引くことによって求め
ることができる。ある1相分の電力Pu は
【数12】 Pu =Em ・i1q・cos ωt−r2 /s・i1q2 ・・・(12) と表される。近似的に2次抵抗r2 の損失分を無視し、
(9)式を代入すると
【数13】 Pu =ω・M・i1d・i1q(cosωt) 2 ・・・(13) が得られる。ここで3相の電動機を考慮して他の2相の
電力Pv 、Pw についても考えると
【数14】 Pv =ω・M・i1d・i1q{cos(ωt−120 °) }2 ・・・(14)
【数15】 Pw =ω・M・i1d・i1q{cos(ωt+120 °) }2 ・・・(15) であり、これらの3相分の電力を合計すると最終的な軸
出力Pが得られる。
【数16】 P=Pu +Pv +Pw =ω・M・i1d・i1q{(cosωt) 2 +{cos(ω−120 °) }2 +{cos(ωt+120 °) }2 } ・・・(16) さらに、この式を変形すると次式が得られる。
【数17】 P=3/2・ω・M・i1d・i1q ・・・(17) ωはモータ回転角周波数ωm にほぼ等しいと近似すると
モータの出力トルクTは
【数18】 T=P/ωm =3/2・M・i1d・i1q ・・・(18) と表され、以上の結果より励磁電流i1dとトルク電流i
1qを任意の値に制御できればモータの出力トルクTを任
意に制御できることがわかる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のベクトル制御に
よる誘導電動機の制御装置においては、以下に示すよう
に2つの問題を有している。その第1は(9)式に示し
た速度誘起電圧Em と励磁電流i1dの関係において、モ
ータの励磁インダクタンスMがパラメータとして存在し
ているが、その値は鉄心の磁気飽和の影響やモータの製
造上の寸法精度によって大きく変動し、実際のモータに
適合した値を制御に用いることは非常に困難である。そ
の結果、発生する速度誘起電圧Em が所望の値にはなら
ず、出力トルクを正確に制御することができない。また
第2は(10)式においてトルク電流i1qは2次抵抗r
2 の値に影響を受けているが、このr2 はモータの温度
変化等によって2倍程度に大きく変動する。その結果、
モータに与えられるすべりsは(10)式の関係を満た
すことが困難となり、出力トルクを正確に制御すること
ができない。本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、本発明は誘導電動機の励磁インダクタン
スMおよび2次抵抗r2 の値が正確に把握できない場合
やこれらの値が変動する場合においても常に出力トルク
を精度良く制御できる誘導電動機の制御装置の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明にかかる誘導電動機の制御装置は、トルク
指令と磁束密度指令を入力とし、モータ電流角周波数ω
を入力としてsin ωt信号およびcos ωt信号を出力す
る2相正弦波発生手段と、前記sin ωt信号とcos ωt
信号およびモータ電流の瞬時値iu 、iv 、iw を入力
として励磁電流検出値およびトルク電流検出値を出力す
る3相2相変換手段と、励磁電流同相電圧指令とトルク
電流同相電圧指令および前記sin ωt信号とcos ωt信
号を入力としてモータに印加する各相電圧指令eu 、e
v 、ew を出力する2相3相変換手段と、前記磁束密度
指令を励磁インダクタンスMに相当する係数で除算し、
励磁電流指令に変換して出力する励磁電流指令発生手段
と、前記励磁電流指令と前記励磁電流検出値を減算して
励磁電流誤差を出力する第1の減算器と、前記励磁電流
誤差を入力としてモータに印加する前記励磁電流同相電
圧指令を出力する第1の増幅手段と、前記トルク指令を
前記磁束密度指令に除算することによって得たトルク電
流指令と前記トルク電流検出値を減算してトルク電流誤
差を出力する第2の減算器と、前記トルク電流誤差を入
力としてモータに印加する前記トルク電流同相電圧指令
を出力する第2の増幅手段と、前記トルク電流指令また
は前記トルク指令を入力とし、モータの2次抵抗値r2
に相当する係数を乗じることによってすべり角周波数を
出力する第3の増幅手段と、前記第2の増幅手段の出力
値を入力とし、前記2次抵抗値r2 に相当する係数の補
正値を出力する第4の増幅手段と、前記第2の増幅手段
の出力値を入力とし、前記トルク指令値が所定値以下の
場合のみ励磁インダクタンスMの補正値を出力する第5
の増幅手段と、前記トルク指令値が所定値を越えた場合
は前記第5の増幅手段の出力値を保持する保持手段とを
有し、前記第3の増幅手段は、前記第4の増幅手段の出
力値を入力とし、前記2次抵抗値r2 に相当する係数の
補正値を修正し、前記第1の増幅手段は、前記第5の増
幅手段の出力値を入力とし、前記励磁インダクタンスM
に相当する係数の補正値を修正することを特徴とする誘
導電動機の制御装置。さらに、前記保持手段は前記第5
の増幅手段の出力を積分し、当該積分値を入力された前
記磁束密度指令の値をアドレスとする複数個のデータと
して格納する補正データテーブルとすることもできる。
また、本発明にかかる誘導電動機の他の態様は、直流電
流から変換された三相交流電流によって駆動される誘導
電動機の制御装置であって、トルク指令と磁束密度指令
の二相指令を前記電動機の1次電流を制御するための三
相指令に変換し、前記電動機の実際の三相の1次電流を
トルク電流検出値と励磁電流検出値の二相の検出値に変
換し、フィードバック制御を行う誘導電動機の制御装置
において、前記磁束密度指令と前記インダクタンスに基
づき励磁電流指令値を算出する励磁電流指令発生手段
と、前記励磁電流指令と前記励磁電流検出値に基づき励
磁電流誤差を算出する励磁電流誤差算出手段と、前記励
磁電流誤差に基づき、励磁電流と同相の励磁電圧指令を
算出する励磁電圧指令算出手段と、前記トルク指令と前
記磁束密度指令に基づきトルク電流指令を算出するトル
ク電流指令発生手段と、前記トルク電流指令と前記トル
ク電流検出値に基づきトルク電流誤差を算出するトルク
電流誤差算出手段と、前記トルク電流誤差に基づき、ト
ルク電流と同相のトルク電流同相電圧指令を算出するト
ルク電圧指令算出手段と、前記トルク電流同相電圧指令
に基づきモータの2次抵抗値の補正値を算出する2次抵
抗補正値算出手段と、前記トルク電流指令および磁束密
度指令と、前記モータ2次抵抗補正値によって補正され
た2次抵抗値とに基づきすべり角周波数を算出するすべ
り角周波数算出手段と、前記すべり角周波数と実際のモ
ータの角周波数に基づき角周波数指令を算出する角周波
数指令算出手段と、前記トルク電流指令と1次漏れイン
ダクタンスと角周波数指令に基づき前記励磁電圧指令を
補正して、補正励磁電圧指令を算出する補正励磁電圧指
令算出手段と、前記励磁電流指令と1次漏れインダクタ
ンスと角周波数指令に基づき前記トルク電圧指令を補正
し、さらに前記トルク電流指令と1次抵抗に基づき補正
を行い補正トルク電圧指令を算出する補正トルク電圧指
令算出手段と、前記トルク電圧指令に基づき励磁インダ
クタンスの補正値を算出し、当該補正値に基づき前記励
磁電流指令算出手段において用いられる励磁インダクタ
ンスの補正指示する励磁インダクタンス補正指示算出手
段と、前記補正励磁電圧指令および前記補正トルク電圧
指令と、前記角周波数指令とに基づきモータに印加する
三相電圧指令を算出する三相電圧指令算出手段と、を有
している。さらに、前記励磁インダクタンス補正指示手
段は、前記トルク指令が、予め定められたしきい値以下
である場合のみ前記励磁インダクタンス補正値を算出
し、補正指示を行うものとすることもできる。
【0010】
【作用】本発明による誘導電動機の制御装置において
は、3相2相変換手段によってモータ電流の瞬時値iu
、iv 、iw からモータ内部の励磁電流i1dおよびト
ルク電流i1qを直流量として検出しており、これらを磁
束密度指令から変換した励磁電流指令i1d* およびトル
ク指令を変換したトルク電流指令i1q* のそれぞれに対
して独立にフィードバック制御している。そしてトルク
電流指令i1q* とトルク電流i1qとの誤差を増幅して得
られるトルク電流同相電圧指令はトルク指令が微小の際
には速度誘起電圧に相当することからこのトルク電流同
相電圧指令を用いて励磁インダクタンスMの実際の値を
同定することができる。また、励磁インダクタンスMに
ついて同定ができているという前提のもとでは、トルク
電流指令に対するトルク電流同相電圧指令の変化は与え
られているすべり周波数が適性かどうかを意味している
ことから2次抵抗r2 の変動を同定することができる。
その結果、これらの励磁インダクタンスMや2次抵抗r
2 について制御装置が制御に用いるパラメータと、実際
のモータ内部の値とを常に精度良く一致させることが可
能となる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る誘導電動機の制御装置の
一実施例のブロック図である。図1に示す従来の誘導電
動機の制御装置と同じ構成要素は同一符号で示してあ
り、その説明は重複するので省略する。図中の3相2相
変換器9はモータ電流の瞬時値iu 、iv 、iw と2相
正弦波発生器10の出力したsin ωt信号およびcos ω
t信号とから以下の演算によって励磁電流検出値i1dお
よびトルク電流検出値i1qを演算している。
【数19】 i1d=iu ・sin ωt+iv ・sin(ωt−120 °) +iw ・sin(ωt+120 °) ・・・(19)
【数20】 i1q=iu ・cos ωt+iv ・cos(ωt−120 °) +iw ・cos(ωt+120 °) ・・・(20) これら(19)、(20)式の意味について説明する。
sin ωt信号およびcosωt信号は後述する2相3相変
換器3がモータ端子電圧指令の演算に使用するものと同
じであって、sin ωt信号の位相を位相基準信号として
3相のモータ電流を直交する2軸座標に投影するもので
ある。なお、この変換処理は一般的にdq軸変換とよば
れる。このようにして得られたi1d、i1qを用いて誘導
電動機の電圧、電流の関係を以下に説明する。誘導電動
機の等価回路を図2に示す。図中のE1 、I1 、I2 は
それぞれ、1次端子電圧、1次巻線電流、2次巻線電流
を表したものであり、交流量である。これらの各電流、
電圧は(19)、(20)式によって得られたi1d、i
1qを用いて以下のように表記できる。
【数21】 I1 =i1d・sin ωt+i1q・cos ωt ・・・(21)
【数22】 I2 =i2d・sin ωt+i2q・cos ωt ・・・(22)
【数23】 E1 =e1d・sin ωt+e1q・cos ωt ・・・(23)
【0012】ここでωは電源電圧の角周波数であるか
ら、i1d、i1q、i2d、i2q、e1d、e1qの各値は直流
量すなわちスカラ量である。なお、この直交する座標軸
をそれぞれd軸、q軸と称する。上記i1d〜e1qを用い
て図2の等価回路の電圧、電流を表すと次式を得る。た
だしpは微分演算子(d/dt)である。
【数24】 e1d=r1 ・i1d+p(Lσ+M) i1d−ω(Lσ+M) i1q −p・M・i2d+ω・M・i2q ・・・(24)
【数25】 e1q=ω(Lσ+M) i1d+r1 ・i1q+p(Lσ+M) i1q −ω・M・i2d−p・M・i2q ・・・(25) これらはモ−タの1次電圧と1次電流すなわちステ−タ
側電流、および2次電流すなわちロ−タ側電流との関係
を表す式であるが、このままでは1次電圧e1d、e1qは
1次側、2次側のどちらの電流にも影響を受けているこ
とから、誘導電動機の1次電流、2次電流は共に1次電
圧のみを操作量とするだけでは制御できないことを示し
ている。
【0013】次に2次回路について考える。図2の等価
回路は2次回路の電圧、電流を考えるにあたって不適当
であり、代わりに図3のような等価回路を考える。この
図から、誘導電動機はロ−タが1次電圧の角周波数ωに
対してωs =s・ωというすべり周波数を持って回転す
ることによって速度起電力のみ1:sの比率で伝達する
変圧器として考えることができる。このように考えて2
次回路の電圧方程式は次のように表すことができる。
【数26】 r2 ・i2d+p・M・i2d+s・ω・M( i1q−i2q) −p・M・i1d =0 ・・・(26)
【数27】 r2 ・i2q+p・M・i2q−s・ω・M( i1d−i2d) −p・M・i1q =0 ・・・(27) ここで、この座標軸の回転位置について誘導電動機内部
の磁束ベクトルΦの位置とd軸の位置が一致していると
仮定すると磁束ベクトルΦは次のように表される。
【数28】 Φ=φ・sin ωt ( ただしφはスカラ量) ・・・(28)
【数29】 φ=M・i1d−M・i2d ・・・(29) すなわち図2の等価回路において励磁インダクタンスM
に流れる励磁電流im は(30)式のように表され、ま
た、q軸成分の電流が励磁電流im には関与しないこと
から、q軸成分について(31)式を得る。
【数30】im =i1d−i2d ・・・(30)
【数31】i1q=i2q ・・・(31) これらの(30)、(31)式を(26)式に代入する
と次式を得る。
【数32】 r2 ・i1d=( r2 +p・M) im ・・・(32)
【0014】ここで(32)式からi1dに対するim の
応答を考えると
【数33】 im /i1d=r2 /( r2 +p・M) =1/( 1+p・M/r2) ・・・(33) であり、i1dに対してim は1次遅れで応答し、その時
定数はM/r2 である。なお、一般的な誘導電動機にお
いて、この時定数M/r2 は数100msであり、以降に
i1dおよびi1q( =i2q) の制御を考える上において
は、これらが十分に速い時定数で変化することからim
が一定であると仮定しても差しつかえないことがわか
る。またi1d=一定という条件のもとではim はi1dに
等しいことがわかる。次に(30)、(31)式を(2
7)式に代入することによって(34)式を得られ、さ
らにこれを変形して(35)式を得る。
【数34】 r2 ・i1q=s・ω・M・im ・・・(34)
【数35】 ωs =r2 ・i1q/( M・im) ・・・(35) 上記のようにi1qの変化に対してim を一定として仮定
すると、(35)式を満たすようにωs を誘導電動機に
与えることによってi1qすなわちi2qを自在に制御でき
ることがわかる。
【0015】以上の2次回路に基づく結果を踏まえて再
び1次回路について考える。(24)式に(30)、
(31)式を代入すると(36)式を得る。
【数36】 e1d=( r1 +p・L σ) i1d−ω・L σ・i1q+p・M・im ・・・(36) この式のうち第3項は(33)式で示したようにim の
変化が十分に緩やかであることから無視できる。よって
次の(37)式を得る。
【数37】 e1d=( r1 +p・L σ) i1d−ω・L σi1q ・・・(37) 今、i1dを所望の指令値i1d* に等しくするという制御
系を考えたとき、i1d* とi1dとの誤差Δi1d( =i1d
* −i1d) をもとに次の(38)式のようにd軸電圧指
令e1d* を出力する制御系を考えることができる。
【数38】 e1d* =Gd ・Δi1d−ω・L σ・i1q* ・・・(38) なお、Gd は比例積分アンプなどを用いた増幅率であり
十分に大きな値である。また第2項は後述するようにi
1qをi1dとは独立して制御することから、q軸からの干
渉項としてフィ−ドフォワ−ド的に加算される。図1の
本発明の実施例においてはこの(38)式に基づいて減
算器11にてΔi1d( =i1d* −i1d) を求め、増幅器
12のよって増幅率Gd の増幅を行い、(38)式の第
1項を得ている。また変換器13によってi1q* にL σ
を乗算し、さらに乗算器14によってωを乗算すること
によって第2項を得ている。
【0016】同様に(25)式に(30)、(31)式
を代入すると(39)式を得る。
【数39】 e1q=ω・L σ・i1d+( r1 +p・L σ) i1q+ω・M・im ・・・(39) 上記と同様にi1qを指令値i1q* に等しく制御するとい
う系を考えるとき、(39)式より次の(40)式のよ
うな制御系を考えることができる。なおGq はGd と同
様に十分に大きな値であり、また上述したようにi1d*
=一定という仮定のもとでim をi1d* に置き換えてい
る。
【数40】 e1q* =Gq ・Δi1q+ω(Lσ+M)i1d* +r1 ・i1q* ・・・(40) 図1の本発明の実施例においては減算器15にてΔi1q
( =i1q* −i1q) を求め、増幅器16によって増幅率
Gq の増幅を行い、(40)式の第1項を得ている。ま
た第2項のうちω・M・i1d* は速度誘起電圧Em を意
味しており、M・id*が磁束密度指令φ* であることか
ら変換器17によって磁束密度指令φ* に誘起電圧定数
Kemを乗算し、その結果に変換器18によってi1d* に
L σを乗算したものを加算し、さらに乗算器19におい
てωを乗じることによって第2項を得ている。また第3
項は変換器20においてi1q* にr1 を乗算することに
よって得ている。以上の(38)、(40)式によって
誘導電動機の1次電流i1d、i1qはそれぞれ独立して任
意に制御することが可能となる。
【0017】上記は(38)、(40)式は1次電流i
1d、i1qを1次電圧を操作することによって任意に制御
できることを示すものであるが、そのためには前提条件
として(30)、(31)式に示した2次回路側の条件
を満たしていることが必要であり、さらにそのためには
(35)式に示したωs の条件が満たされている必要が
ある。しかしながら(35)式のうち、r2(2次抵抗)
はロ−タの温度変化等によって、またM( 励磁インダク
タンス) は鉄心の磁気飽和等によって一定値とはならな
い。その結果、所望のi1dに対して(35)式を満たす
ωsをモータに与えることが困難となり、モ−タ内部に
おける実際のi1d、i1qを制御することは不可能とな
る。そこで、これらの定数Mおよびr2 を実際のモ−タ
の状況にあった真値に同定する方法について考える。
【0018】まず、(39)、(40)式から励磁イン
ダクタンスの値についてコントロ−ラ側で想定したノミ
ナル値Mn と実際のモ−タ内部の真値Mとの間に設定誤
差ΔM( =Mn −M) がある場合を仮定する。このとき
実際にモ−タに発生するq軸電圧は(39)式の通りで
あるが、コントロ−ラの出力する電圧は次のように表さ
れる。
【数41】 e1q* =Gq ・Δi1q+ω・L σ・i1d* +r1 ・i1q* +ω・Mn ・im* ・・・(41) 今、モ−タが無負荷で、i1q≒i1q* ≒0と近似できる
とすると(39)、(41)式は次のように変形でき
る。
【数42】 e1q=ω・L σ・i1d+ω・M・im ・・・(42)
【数43】 e1q* =Gq ・Δi1q+ω・L σ・i1d* +ω・Mn ・im* ・・・(43) これらの式中でi1d* 、i1dは(38)式によって正確
に制御されることから、また(33)式で示したように
im の変化が十分に緩やかであることから
【数44】i1d* =i1d ・・・(44)
【数45】im*=im ・・・(45) と考えることができる。これら(44)、(45)式の
条件のもとで(42)式と(43)式との差を考えると
次の(46)式となり、変形して(47)式を得る。
【数46】 e1q−e1q* =ω( M−Mn)im −Gq ・Δi1q=0 ・・・(46)
【数47】 Gq ・Δi1q=ω( M−Mn)im = ω・ΔM・im ・・・(47) (47)式よりi1q* ≒0のときにGq ・Δi1qは励磁
インダクタンスMの設定誤差ΔMを表しており、よって
Gq ・Δi1qを用いてコントロ−ラ側で想定したMn を
真値に補正することが可能である。そこで図1の実施例
においては増幅器16の出力すなわちGq ・Δi1qを増
幅器21において増幅し、その出力をコンパレータ22
およびスイッチ23によってトルク指令T* が予め設定
されたTrfより少ない場合のみデータテーブル24に入
力する。このデータテーブル24では磁束密度指令φ*
の値をアドレスとして各磁束密度ごとに増幅器21の出
力を積分して保持する。この積分値は励磁インダクタン
スMの設定誤差ΔMであり、トルク指令が0でない場合
においても磁束密度指令φ* に応じて保持されている設
定誤差ΔMを取り出して変換器1の係数1/Mを補償し
ているので常に励磁インダクタンスMを真値に校正する
こと可能である。なお増幅器21の増幅率Gmは同定ゲ
インであり、この値が高いほど励磁インダクタンスMの
同定時間が短くなる。
【0019】次に2次抵抗r2 についてもコントロ−ラ
側で想定したノミナル値r2nと実際の値r2 との間に設
定誤差Δr2 がある場合を仮定する。まず(35)式を
変形して(48)式を得る。
【数48】 ω・M・im =( ω/ωs)r2 ・i1q ・・・(48) この(48)式に(39)式を代入することによって、
実際にモ−タに発生するq軸電圧は次のように表すこと
ができる。
【数49】 e1q=ω・L σ・i1d+( r1 +p・L σ) i1q +( ω/ωs)r2 ・i1q ・・・(49) 一方、コントローラの出力する電圧e1q* は(40)、
(48)式から次のように表すことができる。
【数50】 e1q* =Gq ・Δi1q+ω・L σ・i1d* +r1 ・i1q* +( ω/ωs)r2n・i1q* ・・・(50) ここでi1d、i1d* は(44)式の通り、またi1q、i
1q* についても(40)式に基づいて次のように等しい
と考える。
【数51】i1q=i1q* ・・・(51) この仮定のもとで(49)と(50)式との差を考える
と(52)式を得る。
【数52】 e1q−e1q* =p・L σ・i1q−Gq ・Δi1q +( ω/ωs)・( r2 −r2n) ・i1q=0 ・・・(52) 第1項は他の項に比べて比較的小さいので無視すると次
の(53)式を得る。
【数53】 Gq ・Δi1q=Δr2(ω/ωs)i1q ・・・(53) すなわち(53)式よりGq ・Δi1qは2次抵抗r2 の
設定誤差Δr2 を表しており、この誤差はGq ・Δi1q
を用いて補正することが可能である。そこで図1の実施
例においては増幅器25において増幅器16の出力すな
わちGq ・Δi1qに同定ゲインGr を乗算し、その出力
に応じて変換器8の係数r2 を補償している。
【0020】このように(38)、(40)式に基づい
て構成した制御系は励磁インダクタンスMと2次抵抗r
2 をそれぞれ、(47)、(53)式に示すように真値
に同定することが可能であり、同定された真値に基づい
て(35)式を満たすωs をモ−タに与えることが可能
となる。その結果、モ−タ内部における実際のi1d、i
1qを所望の指令値i1d* 、i1q* のとおりに制御するこ
とが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように本発明においてモ
ータ内部の励磁電流id およびトルク電流iq を励磁電
流指令id*およびトルク電流指令iq*に対してそれぞれ
独立にフィードバック制御しており、その制御に用いら
れるパラメータの励磁インダクタンスM、2次抵抗r2
について実際のモータにおける真値を同定し、自動的に
制御パラメータを適性に追従させている。その結果、鉄
心の磁気飽和の影響やモータの製造上の寸法精度などに
よる励磁インダクタンスMの変動およびモータの温度変
化等による2次抵抗r2 の変動の影響を受けず、常に精
度良く所望の出力トルクを得ることができるので従来は
適用するモータにあわせて制御パラメータの調整が必要
であったが、この調整を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による誘導電動機の制御装置の一実施例
のブロック図である。
【図2】誘導電動機の等価回路である。
【図3】誘導電動機の等価回路である。
【図4】従来の誘導電動機の制御装置のブロック図の一
例である。
【符号の説明】
1 変換器、 2 除算器、3 2相3相変換器、4
電流誤差アンプ、5減算器、6 電流検出器、7 除算
器、8 変換器、9 3相2相変換器、102相正弦波
発生器、11 減算器、12 増幅器、13 変換器、
14 乗算器、15 減算器、16 増幅器、17 変
換器、18 変換器、19 乗算器、20 変換器、2
1 増幅器、22 コンパレータ、23 スイッチ、2
4データテーブル、25 増幅器、26 インバータ、
27 直流電源、28 モータ、29 位置検出器、3
0 微分器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク指令と磁束密度指令を入力とする
    誘導電動機の制御装置において、 モータ電流角周波数ωを入力としてsin ωt信号および
    cos ωt信号を出力する2相正弦波発生手段と、 前記sin ωt信号とcos ωt信号およびモータ電流の瞬
    時値iu 、iv 、iwを入力として励磁電流検出値およ
    びトルク電流検出値を出力する3相2相変換手段と、 励磁電流同相電圧指令とトルク電流同相電圧指令および
    前記sin ωt信号とcos ωt信号を入力としてモータに
    印加する各相電圧指令eu 、ev 、ew を出力する2相
    3相変換手段と、 前記磁束密度指令を励磁インダクタンスMに相当する係
    数で除算し、励磁電流指令に変換して出力する励磁電流
    指令発生手段と、 前記励磁電流指令と前記励磁電流検出値を減算して励磁
    電流誤差を出力する第1の減算器と、 前記励磁電流誤差を入力としてモータに印加する前記励
    磁電流同相電圧指令を出力する第1の増幅手段と、 前記トルク指令を前記磁束密度指令に除算することによ
    って得たトルク電流指令と前記トルク電流検出値を減算
    してトルク電流誤差を出力する第2の減算器と、 前記トルク電流誤差を入力としてモータに印加する前記
    トルク電流同相電圧指令を出力する第2の増幅手段と、 前記トルク電流指令または前記トルク指令を入力とし、
    モータの2次抵抗値r2 に相当する係数を乗じることに
    よってすべり角周波数を出力する第3の増幅手段と、 前記第2の増幅手段の出力値を入力とし、前記2次抵抗
    値r2 に相当する係数の補正値を出力する第4の増幅手
    段と、 前記第2の増幅手段の出力値を入力とし、前記トルク指
    令値が所定値以下の場合のみ励磁インダクタンスMの補
    正値を出力する第5の増幅手段と、前記トルク指令値が
    所定値を越えた場合は前記第5の増幅手段の出力値を保
    持する保持手段とを有し、 前記第3の増幅手段は、前記第4の増幅手段の出力値を
    入力とし、前記2次抵抗値r2 に相当する係数の補正値
    を修正し、 前記第1の増幅手段は、前記第5の増幅手段の出力値を
    入力とし、前記励磁インダクタンスMに相当する係数の
    補正値を修正する、 ことを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の誘導電動機の制御装置
    において、 前記保持手段は前記第5の増幅手段の出力を積分し、当
    該積分値を入力された前記磁束密度指令の値をアドレス
    とする複数個のデータとして格納する補正データテーブ
    ルであることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  3. 【請求項3】 直流電流から変換された三相交流電流に
    よって駆動される誘導電動機の制御装置であって、トル
    ク指令と磁束密度指令の二相指令を前記電動機の1次電
    流を制御するための三相指令に変換し、前記電動機の実
    際の三相の1次電流をトルク電流検出値と励磁電流検出
    値の二相の検出値に変換し、フィードバック制御を行う
    誘導電動機の制御装置において、 前記磁束密度指令と励磁インダクタンスに基づき励磁電
    流指令値を算出する励磁電流指令発生手段と、 前記励磁電流指令と前記励磁電流検出値に基づき励磁電
    流誤差を算出する励磁電流誤差算出手段と、 前記励磁電流誤差に基づき、励磁電流と同相の励磁電圧
    指令を算出する励磁電圧指令算出手段と、 前記トルク指令と前記磁束密度指令に基づきトルク電流
    指令を算出するトルク電流指令発生手段と、 前記トルク電流指令と前記トルク電流検出値に基づきト
    ルク電流誤差を算出するトルク電流誤差算出手段と、 前記トルク電流誤差に基づき、トルク電流と同相のトル
    ク電流同相電圧指令を算出するトルク電圧指令算出手段
    と、 前記トルク電流同相電圧指令に基づきモータの2次抵抗
    の補正値を算出する2次抵抗補正値算出手段と、 前記トルク電流指令および磁束密度指令と、前記モータ
    2次抵抗補正値によって補正された2次抵抗値とに基づ
    きすべり角周波数を算出するすべり角周波数算出手段
    と、 前記すべり角周波数と実際のモータの角周波数に基づき
    角周波数指令を算出する角周波数指令算出手段と、 前記トルク電流指令と1次漏れインダクタンスと前記角
    周波数指令に基づき前記励磁電圧指令を補正して、補正
    励磁電圧指令を算出する補正励磁電圧指令算出手段と、 前記励磁電流指令と1次漏れインダクタンスと前記角周
    波数指令に基づき前記トルク電圧指令を補正し、さらに
    前記トルク電流指令と1次抵抗に基づき補正を行い補正
    トルク電圧指令を算出する補正トルク電圧指令算出手段
    と、 前記トルク電圧指令に基づき励磁インダクタンスの補正
    値を算出し、当該補正値に基づき前記励磁電流指令算出
    手段において用いられる励磁インダクタンスの補正指示
    する励磁インダクタンス補正指示算出手段と、 前記補正励磁電圧指令および前記補正トルク電圧指令
    と、前記角周波数指令とに基づきモータに印加する三相
    電圧指令を算出する三相電圧指令算出手段と、を有する
    ことを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の誘導電動機の制御装置
    であって、前記励磁インダクタンス補正指示手段は、前
    記トルク指令が、予め定められたしきい値以下である場
    合のみ前記励磁インダクタンス補正値を算出し、補正指
    示を行うことを特徴とする誘導電動機の制御装置。
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