JP2000324890A - 回転機械を制御する方法、該方法を実施するためのサーボ制御システムおよびそのようなシステムに接続される回転機械 - Google Patents

回転機械を制御する方法、該方法を実施するためのサーボ制御システムおよびそのようなシステムに接続される回転機械

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JP2000324890A
JP2000324890A JP11306301A JP30630199A JP2000324890A JP 2000324890 A JP2000324890 A JP 2000324890A JP 11306301 A JP11306301 A JP 11306301A JP 30630199 A JP30630199 A JP 30630199A JP 2000324890 A JP2000324890 A JP 2000324890A
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flux
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Jean Luc Thomas
ジヤン−リユツク・トマ
Vincent Dionnet
バンサン・デイオネ
Serge Poullain
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/30Direct torque control [DTC] or field acceleration method [FAM]
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能の機械の使用を必要しない、最適コマ
ンドシーケンスを計算できる方法を提供する。 【解決手段】 コンピュータ(4)は、センサによって
観測装置へ与えられた値に基づいて、機械のトルクΓ及
び固定子磁束Φを基準値Γref及びΦSre へ近
づけるために、3つのベクトルを含むシーケンス形式で
制御信号をインバータのスイッチへ送る。計測サンプリ
ング期間は、インバータのスイッチング期間の半分に対
応するシーケンス期間DTMLに等しく選択される。各
シーケンスのベクトルの特性は、次の連立方程式を解く
ことによって得られる。 【数8】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転機械を制御す
る方法、この方法を実施するためのサーボ制御システ
ム、及びそのようなサーボ制御システムに接続される回
転機械に関する。
【0002】
【従来の技術】多相AC電源から非同期回転機械の固定
子巻線へ与えられる電力は、固定子磁束Ф及び回転子
磁束Фを発生することによって回転機械を磁化するよ
うに働く。具体的には、それは電磁トルクΓを作り出す
ように働く。
【0003】非同期回転機械の場合、固定子磁束制御を
使用することが一般的である。なぜなら、モータの動作
中に、機械をその電磁状態が可能な最良の状態の限界内
に保つことができ、従って、受け取られた電気エネルギ
ーを機械エネルギーへ変換する点に関して最高効率に上
げることができるからである。
【0004】当然のことながら、モータとして動作して
いる機械については、トルク出力を全面的に制御するこ
とが必要である。
【0005】従来の方法では、コンコーディア(Con
cordia)変換は、2つの独立成分VSα及びV
Sβによって、三相モータの固定子へ印加される電源電
圧Vを定めることを可能にし、その場合、中性点は配
分されない。
【0006】既知の制御方法は、文献EP−A−081
2059に具体的に説明されている。それはm個の状態
を取るn個のスイッチを有する電圧インバータによって
パワーを与えられ、単極m論理レベル(SPmLL)機
械として知られるn相回転機械に関する。この機械で
は、m個の別個の出力状態を得ることができ、従って
その場合、機械のためにm個の別個の固定子電源電圧
を得ることが可能である。通常、前記電圧の各々は、所
与の時点におけるベクトルとして表される。サーボ制御
システムが使用されて、すべての時点で最適な電源ベク
トルを定め、機械のトルクΓ及び固定子磁束Фを既に
定められた基準トルク及び基準磁束へ近づけるように、
多状態スイッチが状態を変化させる。そのサーボ制御シ
ステムは、一組のセンサ、観測装置、及びコンピュータ
を有する。コンピュータは、スイッチへ選択的に作用す
ることによって、最適電源ベクトルの選択を制御する。
動作している機械の固定子電源電圧ベクトルVの回転
は、その選択を時間と共に変化させる。従って、二状態
スイッチ、即ち1つの相当たり2つの論理状態を含む三
相インバータでは、図1の線図で示されるように、イン
バータの2個の論理の組み合わせ(又は出力状態)に
対応する8つのベクトルから選択が行われる。それらの
2つはゼロ振幅であり、従来では、スイッチのすべてが
開放されているか、スイッチのすべてが閉止されている
かの場合に対応する。
【0007】前述したところにより、文献EP−A−0
812059及び本発明の方法が実施される作業空間
は、(ΦSα、ΦSβ、Γ)領域である。この領域は2
つの副空間に分割することができる。即ち、一方の副空
間は(ΦSα、ΦSβ)平面によって構成され、他方の
副空間はトルクの時間変動(Γ、t)によって構成され
る。
【0008】サーボ制御の目的は、|Φref及び
Γrefによってそれぞれ与えられる磁束基準値及びト
ルク基準値に応じて、トルクΓ及び固定子磁束振幅|Φ
|に対する直接制御を達成することである。これらの
基準値は、図2の線図で示されるように、幾何学形式の
(ΦSα、ΦSβ、Γ)領域に変換することができる。
図2では、トルク値Γの目盛りを付けられた垂直軸、及
び磁束値の目盛りを付けられた2つの水平軸ΦSα及び
ΦSβを有する三次元基準座標が示される。
【0009】基準磁束ΦSrefのパスは回転磁界に対
応し、基準座標上のトルク軸Γに中心を有する垂直円柱
は基準磁束を表す。
【0010】ここで、基準トルクは、トルクΓref
対応する垂直軸上のトルク値目盛りに関連づけられた水
平基準面(ΦSα、ΦSβ)に置かれるものと仮定され
る。
【0011】高さΓrefの水平面が円柱と交差する水
平円は、基準(|Φref、Γ ref)に対応す
る。
【0012】サーボ制御の目的は、インバータを適切に
制御し、スイッチによって構成された手段を最良に使用
し、他方では、基準トルク値へできるだけ近く保つこと
によって、上記交差円によって限定される軌道を再生す
ることである。インバータが作り出すことのできる異な
った出力電圧ベクトルの数が制限されている限り、三次
元で理想の軌道を正確にたどることは不可能である。
【0013】従って、図2で示されるように、機械が動
作しているとき、所与の時点における磁束レベル及びト
ルクレベルに対応する現在の状態を表す点Aから出発し
て、制御システムの目的は、交差円上に置かれているD
のような点に達するように、且つ例えば1/(2f
に等しい所定の時間間隔内に達するように、インバータ
を制御することである。ここで、fはインバータのチ
ョッパ周波数である。
【0014】インバータから得られる出力電圧ベクトル
の数は少ないから、前述した結果を得るためには、単一
の時間間隔の間に複数の異なったコマンドを使用するこ
とが必要である。それは図2の3つのベクトルAB、B
C、CDによって表されている。これらベクトルの各々
は、インバータの出力電圧、従って固定子電源Vから
の電圧に対応する。
【0015】サーボ制御システム内のコンピュータは、
アルゴリズムを使用することによって、サーボ制御シス
テムのセンサによって与えられる値と磁束及びトルクに
関する基準値とに基づき、機械の動作時間を再分割する
連続時間間隔の各々の間にインバータを制御する最適シ
ーケンスを選択させることができる。
【0016】具体的には、前述したヨーロッパの文献で
は、各シーケンスが1/(2f)に等しい時間間隔に
わたり、3つの別個のインバータコマンドを含むように
される。これらコマンドは連続して実行され、その各コ
マンドは異なった固定子電圧ベクトルVに対応する。
最初の2つのコマンドは能動的であって、固定子磁束Φ
に対応する回転ベクトルが、回転子磁束Φに対応す
る回転ベクトルに対して加速又は減速するように、モー
タトルクを変化させる。第3のコマンドは受動的であっ
て、固定子磁束ベクトルが、回転子磁束ベクトルをキャ
ッチアップすることに対応してトルクを減少させる。
【0017】最適シーケンスのために各時間間隔で実行
される探索は、利用可能な時間間隔内で前述した交差円
上の点に達することを可能とする、それぞれの正の持続
時間を有する唯一のコマンドトリプレット(3つのコマ
ンド)を決定しようとする。最適シーケンスのこの探索
は、大きな過渡現象の場合成功しないことがある。その
場合には、前記のヨーロッパの文献EP−A−0812
059で詳細に説明されるように、より適切な方法が使
用される。
【0018】従来の方式では、コマンドトリプレットを
決定するのに必要な計算、更に具体的には、各コマンド
段が実行される持続時間はそれ自体複雑であり、ソフト
ウェア及びハードウェアの高価な投資を必要とする。
【0019】最適シーケンスを探す各サイクルの初め
に、コンピュータによって使用されるアルゴリズムは、
時間間隔1/(2f)の終わりに、交差円に到達させ
る正の持続時間を有する唯一のコマンドトリプレットを
選択する。
【0020】図2から図4におけるベクトルABに対応
する第1のステップにおいて、点A及びベクトルABに
沿ってAに続き且つ連続サンプルに対応するすべての現
在の点A’について計算することが必要である。これら
の計算は、次の方程式に基づいて、シーケンス中で与え
られる3つのコマンドの各々を適用するために、残りの
導通時間dt、dt、dtを決定しようとする。
ここで、tは現在の時間である。
【0021】
【数3】 3つの未知数に関して3つの式を含むこの連立方程式
は、動作点に関して線形化される。円柱の式は二次式で
あるから、図2に示される円柱ターゲットDを、現在の
到着点D’に接した平面ターゲットによって置換するこ
とができる。
【0022】結果の式1は次のように書ける。
【0023】
【数4】 それは、最適シーケンスに適用される3つの持続時間、
及び交差円への正接上でシーケンスの端点Dを定めるパ
ラメータλを与える。計算がサンプリング期間Tより小
さな値をdtに与えるとき、第1のステップから第2
のステップへ切替が生じる時間が起こる。この時間は図
2から図4までの点Bに対応する。
【0024】図2から図4までのベクトルBCに対応す
る第2の能動コマンド段では、前記の方程式1は、dt
=0、及び、残念ながらdtの正確な解は存在しな
いことを考慮して解くことが必要である。従って、誤差
を最小にする近似解を使用することが必要であり、この
場合、前記解は最小二乗法を適用することによって得ら
れるものと仮定される。方程式1から誘導され、前述し
た要素を考慮に入れた方程式2は、この第2の段の持続
時間dt、従って考慮されているシーケンスの3つの
段の最後の段の持続時間dt、及びλの新しい値を決
定するように働く。
【0025】計算がサンプリング期間Tよりも小さな値
をdtに与えるとき、第2の段が第3の段へ切り替わ
る時点が決定される。この時点は図2から図4までの点
Cに対応する。
【0026】ベクトルCDに対応する第3の受動コマン
ド段では、方程式1から得られた方程式2が、dt
0を考慮して解かれなければならない。その方程式は前
と同じく正確な解を与えず、再び最小二乗法を使用して
近似解を求めなければならない。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】前記に要約した段を実
行するサーボ制御システムによって制御される機械を動
作させるために必要な計算、及び連続的に必要となる最
適コマンドシーケンスの各々に必要な計算を実行するた
めには、現在では、それ自体非常に高価な機械、例え
ば、もっと普通の機械を制御するためには適していない
非常に高性能の機械を使用してのみソフトウェア及びハ
ードウェア手段を実現する必要があることを意味する。
【0028】
【課題を解決するための手段】そのような欠点を克服す
るため、本発明は各スイッチがm個の状態を有するn個
のスイッチを有し、それによって固定子電圧ベクトルV
(ここで、i∈{1、...、m})についてm
個の状態が定められるインバータを介してパワーを与え
られるn相を有する回転機械の電磁トルクを制御する方
法を提案する。この機械は、一組のセンサ、観測装置、
及びコンピュータを含むサーボ制御システムによって、
電磁トルクΓ及び固定子磁束Φに関し、基準電磁トル
クΓre 及び基準固定子磁束ΦSrefへサーボ制御
される。コンピュータは、センサによって観測装置へ与
えられる値に基づいて、インバータの多状態スイッチ
へ、制御信号を3つの連続したコマンドの連続シーケン
スとして送る。コンピュータは、各シーケンスのため
に、固定子電圧ベクトルのV個の可能な状態の中か
ら、連続して使用される3つのコマンドベクトルを決定
し、トルクΓ及び固定子磁束Φを、基準トルクΓ
ref及び基準磁束ΦSrefへ向けて最適に近づけ、
それに従って多状態スイッチに命令を与えるようにす
る。
【0029】本発明の特徴に従えば、測定目的のための
サンプリング期間が、3つの連続コマンドのシーケンス
に特定された期間DTMLに等しくなるように選択さ
れ、その期間がそれ自身インバータのスイッチング期間
の半分に等しいシステムにおいて、各シーケンスのベク
トルの時点及び持続時間は、次の連立方程式を解くこと
によって得られる。
【0030】
【数5】 ここで、dΓ/dtは能動ベクトルVが加えられて
いる間のトルクの時間変動に対応し、dΓ/dtは受
動ベクトルVが加えられている間のトルクの時間変動
に対応し、Γrefは基準トルクであり、Γは現在の
トルクであり、t 及びtは、能動ベクトル及び受動
ベクトルがそれぞれ加えられる時間である。
【0031】これによって、特に、コマンドベクトルの
配分によってインバータのスイッチへ与えられるコマン
ド順序を対称にすることが可能となり、それによって機
械のシャフト上のトルクインパルスを最小にするトルク
調波内容を生じるインバータコマンド方法が可能とな
る。
【0032】本発明、その特徴、及び利点は、図面を参
照してなされる次の説明で更に詳細に説明される。図面
の最初の5つは従来技術に関連している。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明のコマンド方法は、図5の
線図で示される種類のアセンブリに関連して回転機械の
トルクを制御するように構成される。このアセンブリ
は、電圧インバータ2によって交流を送られ、n個の相
を有する回転機械1を含む。各スイッチがm個の状態を
取るn個のスイッチを有し、従って出力電圧ベクトルV
のためにm個の状態を定める。図5は、各スイッチ
が2つの状態を有する3つのスイッチ3、3’、3”を
示す。
【0034】サーボ制御システムは、C1、C2、C3
として参照される信号によって、スイッチの各々の選択
的且つ調整された制御を提供する。これらの信号は、適
切にプログラムされ基準トルクΓref及び基準磁束Φ
refに関する指示を受け取ったコンピュータ4によっ
て設定される。更に、サーボ制御システムは、電子機械
トルクΓ及び固定子磁束Φの瞬時値を、機械への給電
リンク上で一組のセンサ6によって実行された計測から
推定する観測装置5を有する。前記の各種部材の構成は
ここで説明されない。なぜなら、本発明の主題はそれら
と直接の関連をもたず、それらは当業者に既知であるか
らである。
【0035】本発明の制御方法は、スイッチング時間を
予測するために、図1から図4までを参照して説明した
モデルを使用するが、本願の導入部で言及した従来技術
と比較して計算量を著しく制限することのできる手法を
使用する。この方法によって、磁束に関する制約を考慮
したトルク制御サーボ制御ループを提供することが可能
である。
【0036】考慮される作業空間は、再び図2の線図で
示される(ΦSα、ΦSβ、Γ)基準座標である。各最
適コマンドシーケンスはコマンドトリプレットによって
構成されていること、及び、コマンドは1/(2
)、即ちインバータのスイッチング期間の半分に等
しい期間DTMLで、相互に続くことが前もって決定さ
れている。本願の場合、サンプリング期間は、計測目的
のために期間DTMLと等しく選択される。
【0037】本発明に従えば、この方法は、コマンドト
リプレットによって構成される最適シーケンスの時間決
定に関連する計算を実行するとき、インバータ2によっ
て発生することのできるm個の出力電圧ベクトルV
の2つだけをコンピュータに選択させる。計算のこの簡
便性は、図6に示されるように、各シーケンスの計算中
に始点として取られた点をシフトすることによって可能
となる。
【0038】図4に示されるように、前に実施された最
適シーケンスの例では、最適シーケンスを計算するため
に使用される始点は、ベクトルABの始点Aである。そ
れは、サーボ制御機械の固定子へ加えられる前記ベクト
ルABに対応する出力電圧V を発生するインバータの
スイッチング時点に対応する。
【0039】本発明に従えば、最適シーケンスに関連す
る計算を実行するとき、1つのDTML期間当たり考慮
される必要がある2つだけのベクトルを有するように始
点がシフトされる。このオフセットは、2つの能動コマ
ンド及び1つの受動コマンドから構成されるコマンドト
リプレットを含む最適シーケンスを保存する。連続する
DTMLサンプリング期間の各々は、2つの連続する能
動コマンド、即ち2つの連続するシーケンスに属する2
つのコマンドの間の遷移時点で始まる。例として、この
時点は、ベクトルABとベクトルBCの間の遷移点B、
又は連続するベクトルDEとEFとの間の遷移点Eに対
応する。これらベクトルは、時点nDTMLと(n+
1)DTMLによって限定されるサンプリング期間の1
つに置かれ、他の1つは次の期間に置かれている。
【0040】本発明に従えば、任意の1つの期間で使用
される1つの受動ベクトルと2つの能動ベクトルが加え
られるそれぞれの時間に対応する持続時間t及びt
を計算する手段が設けられる。この計算によって、能動
ベクトル及び受動ベクトルに関連づけられたそれぞれの
トルク変動dΓ/dt及びdΓ/dtを決定するこ
とができる。
【0041】能動ベクトルVが加えられるときのトル
クの時間変動を表すdΓ/dtの表記、受動ベクトル
が加えられるときのトルクの時間変動を表すdΓ/
dt の表記、基準トルクΓrefの表記、現在のトル
クΓの表記を使用すると、次の連立方程式からt
びtの値を計算することができる。
【0042】
【数6】 図1の線図で示される基準座標(α、β)で、最も近時
に使用された能動ベクトルに隣接した可能な能動ベクト
ルの中から、磁束誤差を最小にすることに対応する能動
ベクトルを選択する手段が設けられる。
【0043】更に、任意の決定されたスイッチング周波
数でトルクのうねりを最小にするベクトルを、能動ベク
トルとして選択することができる。
【0044】もし結果の制御が数学的に正確であれば、
Γrefは常にΓに等しく、能動ベクトルを2つの部
分へ再分割すると、常に対称の配分を生じる。しかし、
実際には、現在のトルクΓは基準トルクΓrefと等
しくはなく、従って図6に示されるように、コマンド・
トリプレットのベクトル間の配分は、(V、t)、
(V、t)、(V、(t−t))となる。
【0045】トルクは、所与のトリプレットの2つの能
動ベクトルの間で分割される全能動持続時間tに対応
する利用可能な範囲の中の持続時間tに作用すること
によって、調節することができる。
【0046】この時間の分割は、次の方程式によって定
められる。
【0047】
【数7】 コマンドシーケンス(V、t)、(V、t)、
(V、(t−t))は、平均トルクが基準値に設
定され、固定子磁束誤差が最小になるように最終トルク
が基準値へ設定されることを保証する。
【図面の簡単な説明】
【図1】各スイッチが2つの論理レベルを有する3つの
スイッチを含むインバータによって回転機械の固定子へ
与えられる各種の電圧の瞬時ベクトルを示す図である。
【図2】本発明の環境で使用される作業空間を示す図で
ある。
【図3】基準円(|Φref、Γref)に結合す
るように構成された一連のコマンドの、軸ΦSα、Φ
Sβを有する作業平面の図である。
【図4】時間の関数としてのトルクを示し、且つコマン
ドシーケンスの段を示す図である。
【図5】サーボ制御システムに適合された回転機械のブ
ロック図である。
【図6】本発明に従ってコマンドシーケンスが実行され
るときの、時間関数としてのトルクを示す図である。
【符号の説明】
1 回転機械 2 電圧インバータ 3 3’ 3” スイッチ 4 コンピュータ 5 観測装置 6 センサ A、A’、C、D、F 点 AB、BC、CD、DE、EF、V1、V2、V3、V
4、V5、V6、V7、V8 ベクトル B、E 遷移点 C1、C2、C3 信号 dt、dt、dt 導通時間 DTML 特定期間 fd チョッパ周波数 m 状態の数 n 位相の数 T サンプリング期間 t 現在の時間 t 能動ベクトルが加えられる時間 t 受動ベクトルが加えられる時間 Va 能動ベクトル V 固定子電圧ベクトル V 受動ベクトル V 出力電圧ベクトル VSα、VSβ 独立成分 Γ 電磁トルク Γ 現在のトルク Γref 基準電磁トルク Φ、Φ 回転子磁束 ΦSref 基準固定子磁束 Φref 基準磁束 ΦSα、ΦSβ 磁束軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セルジユ・プラン フランス国、91290・アルパジヨン、ブー ルバール・ボルテール、4、レジダンス・ ル・クロ・ベリー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個のスイッチ(3、3’、3”)を有
    し、各スイッチがm個の状態を取ることができ、それに
    よって固定子電圧ベクトルV(ここで、i∈
    {1、...、m})についてm個の状態が定めら
    れるインバータ(2)を介してパワーを与えられるn相
    を有する回転機械の電磁トルクを制御する方法であっ
    て、該回転機械は、一組のセンサ(6)、観測装置
    (5)、及びコンピュータ(4)を含むサーボ制御シス
    テムによって、電磁トルクΓ及び固定子磁束Φ に関し
    て基準電磁トルクΓref及び基準固定子磁束Φ
    Srefへサーボ制御され、コンピュータは、センサに
    よって観測装置へ与えられた値に基づいて、インバータ
    の多状態スイッチへ制御信号を3つの連続コマンドの連
    続シーケンスとして送ると共に、各シーケンスについ
    て、トルクΓ及び固定子磁束Φを基準トルクΓref
    及び基準磁束ΦSrefへ最適に近づけるように、多状
    態スイッチを制御するため固定子電圧ベクトルのV
    の可能な状態の中から連続して使用される3つのコマン
    ドベクトルを決定し、 前記方法が、測定目的のためのサンプリング期間が、3
    つの連続コマンドのシーケンスに特定される期間DTM
    Lに等しく選択され、該期間DTML自身が、インバー
    タのスイッチング期間の半分に等しいシステムにおい
    て、次の連立方程式 【数1】 (ここで、dΓ/dtは能動ベクトルVが加えられ
    ている間のトルクの時間変動に対応し、dΓ/dt
    受動ベクトルVが加えられている間のトルクの時間変
    動に対応し、Γrefは基準トルクであり、Γは現在
    のトルクであり、t及びtは、能動ベクトル及び受
    動ベクトルがそれぞれ加えられる時間である)を解くこ
    とによって、各シーケンスのベクトルの時点及び持続時
    間が得られることを特徴とする電磁トルクの制御方法。
  2. 【請求項2】 シーケンスのために能動ベクトルが加え
    られる時間が、次の 【数2】 に従って、受動ベクトルが加えられる時間の前後に分割
    される、請求項1に記載の電磁トルクの制御方法。
  3. 【請求項3】 n個のスイッチ(3、3’、3”)を有
    し、各スイッチがm個の状態を取ることができ、それに
    よって固定子電圧ベクトルV(ここで、i∈
    {1、...、m})についてm個の状態が定めら
    れるインバータ(2)によってパワーを与えられるn相
    を有する回転機械のサーボ制御システムであって、該回
    転機械は、一組のセンサ(6)、観測装置(5)、及び
    コンピュータ(4)を含むサーボ制御システムによっ
    て、電磁トルクΓ及び固定子磁束Φに関して基準電磁
    トルクΓref及び基準固定子磁束ΦSrefへサーボ
    制御され、コンピュータは、センサによって観測装置へ
    与えられた値に基づいて、インバータの多状態スイッチ
    へ制御信号を3つの連続コマンドの連続シーケンスとし
    て送ると共に、各シーケンスについて、トルクΓ及び固
    定子磁束Φを基準トルクΓ ref及び基準磁束Φ
    Srefへ最適に近づけ多状態スイッチを制御するよう
    に、固定子電圧ベクトルのV個の可能な状態の中から
    連続して使用される3つのコマンドベクトルを決定し、 前記システムが請求項1又は2に記載の電磁トルクの制
    御方法に従って動作することを特徴とするサーボ制御シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 n個のスイッチ(3、3’、3”)を有
    し、各スイッチがm個の状態を取ることができ、それに
    よって固定子電圧ベクトルV(ここで、i∈
    {1、...、m})についてm個の状態が定めら
    れるインバータ(2)を介してパワーを与えられるn相
    回転機械であって、該回転機械は、一組のセンサ
    (6)、観測装置(5)、及びコンピュータ(4)を含
    むサーボ制御システムによって、電磁トルクΓ及び固定
    子磁束Φに関して基準電磁トルクΓref及び基準固
    定子磁束ΦSrefへサーボ制御され、コンピュータ
    は、センサによって観測装置へ与えられた値に基づい
    て、インバータの多状態スイッチへ制御信号を3つの連
    続コマンドの連続シーケンスとして送ると共に、各シー
    ケンスについて、固定子電圧ベクトルのV個の可能な
    状態の中から連続して使用される3つのコマンドベクト
    ルを決定することによって、トルクΓ及び固定子磁束Φ
    を基準トルクΓref及び基準磁束ΦSrefへ最適
    に近づけ、それに従って多状態スイッチを制御し、 該回転機械が、請求項1又は2に記載の電磁トルクの制
    御方法を実施するサーボ制御システムへ接続されている
    ことを特徴とするn相回転機械。
JP11306301A 1998-11-04 1999-10-28 回転機械を制御する方法、該方法を実施するためのサーボ制御システムおよびそのようなシステムに接続される回転機械 Pending JP2000324890A (ja)

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