JPH10240237A - 電子楽器の鍵機構 - Google Patents

電子楽器の鍵機構

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JPH10240237A
JPH10240237A JP9062137A JP6213797A JPH10240237A JP H10240237 A JPH10240237 A JP H10240237A JP 9062137 A JP9062137 A JP 9062137A JP 6213797 A JP6213797 A JP 6213797A JP H10240237 A JPH10240237 A JP H10240237A
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JP
Japan
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key
chassis
electronic musical
musical instrument
key mechanism
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JP9062137A
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Hiroyuki Makino
裕之 牧野
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャーシにアウトサート成形を施したりせず、
また、シャーシに複雑な加工を行うことを必要とせず、
少ない部品点数ならびに少ない作業工数でコスト・パフ
ォーマンスの高い電子楽器の鍵機構を得る。 【解決手段】バネ保持凹部10cとアクチュエータ10
dとを有し、シャーシ14に対して揺動自在に配設され
た鍵10と、バネ保持部16aと基板取付部16bと鍵
ガイド部16cとが一体成形され、シャーシ14に装着
されるアタッチメント16と、バネ保持凹部10cに一
方の端部を保持されるとともに、バネ保持部16aに他
方の端部を保持されて、鍵10が押鍵された際に鍵10
に復帰力を付与するコイルバネ28とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器の鍵機構
に関し、さらに詳細には、電子楽器における手で演奏さ
れる鍵盤(以下、「手鍵盤」と称する。)や足で演奏さ
れる鍵盤(以下、「足鍵盤」と称する。)に用いて好適
な電子楽器の鍵機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器の鍵機構として、例え
ば、実公平5−26635号公報の第2図に開示された
ような構成を備えた電子楽器の鍵機構が知られている。
【0003】図11は、実公平5−26635号公報の
第2図に開示されたような従来の電子楽器の鍵機構を示
している。この従来の電子楽器の鍵機構においては、鍵
102を押圧すると回動支点部104を中心として鍵1
02が図2上矢印方向に回動し、この回動により鍵10
2に形成されたアクチュエータ106がシャーシ108
上に設けられた鍵盤スイッチ110に当接することにな
り、これにより鍵102の押鍵が検出されるものであ
る。
【0004】鍵102とシャーシ108との間には、一
端を鍵102に形成されたバネ収納凹部112に支持さ
れるとともに、他端をシャーシ108にアウトサート成
形されたバネ収納部材114に支持されたバネ116が
張設されており、このバネ116が鍵102に対して押
鍵された際に元の位置へ戻るための復帰力を付与してい
る。
【0005】ここで、鍵102の回動における上死点
は、シャーシ108の一部を加工して形成された鉤型状
の上限ストッパ118により規制されるとともに、鍵1
02の回動における下死点は、シャーシ108の下面に
形成された下限ストッパ120によりそれぞれ規制され
ている。また、鍵102の左右方向への揺動を防止する
鍵ガイドは、図示されてはいないが、上限ストッパ11
8と同様にシャーシ108の一部を加工して形成されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電子楽器の鍵機構においては、シャーシにバネ
収納部材をアウトサート成形するとともに、シャーシに
上限ストッパおよび鍵ガイドを形成するための複雑な加
工を行う必要があるため、部品点数が増加するととも
に、シャーシに複雑な加工を行うために作業工数が増大
し、コストを上昇させているという問題点があった。
【0007】本発明は、上記したような従来の技術の種
々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、シャーシにアウトサート成形を施したりせ
ず、また、シャーシに複雑な加工を行うことを必要とせ
ず、少ない部品点数ならびに少ない作業工数でコスト・
パフォーマンスの高い電子楽器の鍵機構を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、押鍵により
鍵盤スイッチを押圧する鍵を、シャーシに対して揺動自
在に配設する電子楽器の鍵機構において、第1の保持手
段と押鍵操作に応じて鍵盤スイッチを押圧するアクチュ
エータ手段とを有し、シャーシに対して揺動自在に配設
された鍵と、第2の保持手段と上記鍵盤スイッチを保持
する鍵盤スイッチ保持手段と上記鍵の揺動方向に直交す
る方向への変位を規制する鍵ガイド手段とが一体成形さ
れ、上記シャーシに装着される取付部材と、上記第1の
保持手段に一方の端部を保持されるとともに、上記第2
の保持手段に他方の端部を保持されて、上記鍵が押鍵さ
れた際に上記鍵に復帰力を付与する弾性手段とを有する
ようにしたものである。
【0009】従って、請求項1に記載の発明によれば、
シャーシ側で弾性手段を保持する第1の保持手段と鍵盤
スイッチを保持する鍵盤スイッチ保持手段と鍵の揺動方
向に直交する方向への変位を規制する鍵ガイド手段とを
一体成形した取付部材をシャーシとは別部材として構成
し、別部材として構成した取付部材をシャーシに装着す
るようにしたので、シャーシに弾性手段を保持するため
の保持部材をアウトサート成形する必要がなくなるとと
もに、シャーシに鍵ガイドなどを形成するための加工を
行う必要がなくなり、少ないコストで従来と同様の機能
を実現することができる。
【0010】ここで、例えば、請求項2に記載の発明の
ように、上記鍵は、上記鍵の揺動方向に突出形成された
突起部を有し、上記鍵ガイド手段が、上記突起部を上記
鍵の揺動方向に沿って移動自在に支持するようにしても
よい。
【0011】また、例えば、請求項3に記載の発明のよ
うに、上記取付部材は、上記鍵の配列方向に沿って複数
鍵分一体成形されているものでもよい。
【0012】また、例えば、請求項4に記載の発明のよ
うに、上記シャーシは、開孔を有し、上記鍵の上記突起
部は、上記鍵から上方向に突出形成されるとともに、先
端部に上記鍵の揺動方向と直交する方向に曲折された引
っかけ部を形成され、上記鍵を上記シャーシに配設する
際に、上記引っかけ部を上記開孔に係止して、上記シャ
ーシに上記鍵を仮止め可能としてもよい。
【0013】このため、請求項4に記載の発明によれ
ば、ネジを用いることなしに、鍵をシャーシに仮止めす
ることができ、わざわざ仮止めするための部品を付けた
り、加工したりする必要がなくなるという効果もある。
【0014】また、請求項5に記載の発明のように、上
記鍵を上記シャーシに配設した後において、上記引っか
け部が上記鍵の揺動の上死点を規制するようにしてもよ
い。また、請求項6に記載の発明のように、上記アクチ
ュエータ手段は、上記鍵の揺動方向に突出形成され、上
記鍵ガイド手段が、上記アクチュエータ手段を上記鍵の
揺動方向に沿って移動自在に支持するようにしてもよ
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による電子楽器の鍵機構の実施の形態の一例
を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明による電子楽器の鍵機構を
足鍵盤に実施した場合の上面図であり、図2は図1のA
−A矢視断面図であって、図2(a)は離鍵時の状態を
示し、図2(b)は押鍵時の状態を示している。また、
図3は図2の要部拡大図であって、図3(a)は離鍵時
の状態を示し、図3(b)は押鍵時の状態を示してい
る。
【0017】この足鍵盤においては、後述するように鍵
10がボルト12によって金属製のシャーシ14に図2
上矢印方向に揺動自在に軸支されており、シャーシ14
に装着された合成樹脂製のアタッチメント16に鍵盤ス
イッチ18の基板部18aが配設されている。
【0018】ここで、図4は鍵10の構成説明図であっ
て、図4(a)は図1に示すA−A矢視方向からの見た
際の正面図を示し、図4(b)は図4(a)のE矢視図
を示しており、図5はシャーシ14の上面図を示してお
り、図6はアタッチメント16の構成説明図であって、
図6(a)は図1に示すA−A矢視方向から見た際の正
面図を示し、図6(b)は図6(a)のB矢視図を示
し、図6(c)は図6(a)のC矢視図を示し、図6
(d)は図6(a)のD矢視図を示しており、図1乃至
図3にこれら図4乃至図6を併せて参照しながら、この
足鍵盤の構成をさらに詳細に説明する。
【0019】シャーシ14には、ボルト12を挿通する
ためのボルト孔14aの他に、第1開孔14b、第2開
孔14c、第3開孔14d、第4開孔14eおよび第5
開孔14fが穿設されているとともに、シャーシ14の
下面の後端部と前端部にはそれぞれ、鍵10の揺動の下
死点を規制する第1ストッパ部20と上死点を規制する
第2ストッパ部22とが設けられている。
【0020】鍵10には、ボルト12が挿通される貫通
孔10aが穿設されており、この貫通孔10aの下部
は、断面半円形凹部に形成された軸受け部10bとなさ
れている。そして、鍵10をボルト12によってシャー
シ14に軸支するには、軸受け部10bの断面半円形凹
部に摺接する断面半円形凸部に形成された軸受け部24
aを備えるとともに、ボルト12が挿通される貫通孔2
4bが穿設された半円部材24を、軸受け部10bと軸
受け部24aとが摺接するように介在させて、ボルト1
2を貫通孔24bならびに貫通孔10aに鍵10の下面
から挿通し、シャーシ14の上面でナット26とネジ結
合するものである。
【0021】従って、鍵10が押鍵された際には、貫通
孔24bならびに貫通孔10aに挿通されたボルト12
の下端に設けられた半円部材24を回動軸として、軸受
け部10bと軸受け部24aとが摺動し、鍵10は図2
上矢印方向に揺動自在とされるものである。
【0022】また、鍵10の回動軸よりも後端側には、
鍵10が押鍵された際に鍵10に対して元の位置への復
帰力を付与する弾性手段としてのコイルバネ28の下方
端部を保持するバネ保持凹部10cが形成されており、
さらに、鍵盤スイッチ18のスイッチ部18bに当接す
るアクチュエータ10dが上方に突設されるとともに、
アタッチメント16の後述する鍵ガイド部16cに摺接
する摺接部10eが上方に突設されており、摺接部10
eの先端はシャーシ14に沿って後方に延設された、即
ち、鍵10の揺動方向と直交する方向に曲折された引っ
かけ部10fが形成されている。
【0023】アタッチメント16は、コイルバネ28の
上方端部を保持するバネ保持部16aと、鍵盤スイッチ
18の基板部18aが取り付けられる基板取付部16b
と、図1の破線矢印方向に示す鍵10の揺動方向と直交
する方向への変位を防止する鍵ガイド部16cとを備え
ている。
【0024】ここで、バネ保持部16aの下面は、コイ
ルバネ28の外周よりも一回り大きく形成され、コイル
バネ28の上方端部の外縁部を保持するようになされて
おり、バネ保持部16aの上面には、シャーシ14の第
4開孔14eと嵌合して、アタッチメント16をシャー
シ14に仮止めし、シャーシ14へのアタッチメント1
6の取り付け位置を一時的に位置決めするための位置決
め突起16dが形成されている。
【0025】また、基板取付部16bには、上方から下
方へ鍵盤スイッチ18のスイッチ部18bが貫通するス
イッチ用開孔16eが穿設されるとともに、鍵盤スイッ
チ18の基板部18bに穿設された貫通孔18cと嵌合
して、鍵盤スイッチ18を基板取付部16bに仮止め
し、基板取付部16bへの鍵盤スイッチ18の取り付け
位置を一時的に位置決めするための基板用位置決め突起
16fが形成されている。
【0026】さらに、鍵ガイド部16cは、互いに対向
する鍵ガイド部16c同士の間で鍵10に形成された摺
接部10eを摺動可能に挟み込むようにして、鍵10の
押鍵時に鍵10の揺動方向と直交する方向への変位を防
止するようになされている。また、鍵ガイド部16cは
シャーシ14の第1開孔14bに挿入されて緊密に嵌合
するように寸法設定されている。従って、鍵ガイド部1
6cがシャーシ14の第1開孔14bに挿入されて緊密
に嵌合すると、鍵ガイド部16cの周りが金属性のシャ
ーシ14によって補強されることになるので、摺接部1
0eの鍵10の揺動方向と直交する方向への変位を規制
する効果が極めて高いものとなる。
【0027】なお、鍵ガイド部16cには、鍵10の揺
動方向に沿って溝16gが形成されており、この溝16
gがグリス溜まりの機能を果たすようになされている。
また、基板取付部16bには、貫通孔16hが穿設され
ている。
【0028】ここで、シャーシ14へのアタッチメント
16ならびに鍵盤スイッチ18の取り付け方法を説明す
る。
【0029】まず、シャーシ14へアタッチメント16
を装着するには、バネ保持部16aをシャーシ14の第
3開孔14dに挿通し、位置決め突起16dをシャーシ
14に穿設された第4開孔14eに嵌合させて仮止め
し、鍵ガイド部16cを第1開孔14bに挿入して緊密
に嵌合させる。
【0030】次に、鍵盤スイッチ18のスイッチ部18
bを下向きにして、アタッチメント16の基板取付部1
6bに穿設されたスイッチ用開孔16eへ挿入し、さら
に、鍵盤スイッチ18の基板部18aに穿設された貫通
孔18cに基板取付部16bに形成された基板用位置決
め突起16fを嵌合させて仮止めして位置決めする。そ
れから、鍵盤スイッチ18の基板部18aに穿設された
貫通孔18dと、アタッチメント16の基板取付部16
bに穿設された貫通孔16hと、シャーシ14に穿設さ
れた第5開孔14fとを貫通するように、上方からビス
30を打ち込むことによって、シャーシ14とアタッチ
メント16と鍵盤スイッチ18の基板部18aとを一体
的に固定すればよい。
【0031】なお、シャーシ14へのアタッチメント1
6ならびに鍵盤スイッチ18の取り付け方法は上記した
通りであるが、鍵10をシャーシ14へ取り付ける際に
は、上記したようにしてシャーシ14とアタッチメント
16と鍵盤スイッチ18の基板部18aとを一体的に固
定した後に、鍵10の引っかけ部10fを第1開孔14
bに引っかけて鍵10をシャーシ14に仮止めし、それ
から上記した方法により鍵10をシャーシ14への取り
付けるようにすればよい。
【0032】このように、この足鍵盤においては、コイ
ルバネ28を保持するバネ保持部16aと、鍵盤スイッ
チ18の基板部18bが取り付けられる基板取付部16
bと、鍵10の揺動方向に直交する方向への変位を規制
する鍵ガイド部16cとを一体成形したアタッチメント
16をシャーシ14とは別部材として構成し、別部材と
して構成したアタッチメント16をシャーシ14に装着
するようにしたので、シャーシ14にコイルバネ28を
保持するための保持部材をアウトサート成形する必要が
なくなるとともに、シャーシ14に鍵ガイドなどを形成
するための加工を行う必要がなくなり、少ないコストで
従来と同様の機能を実現することができる。
【0033】また、各構成部材を組み合わせて固定する
際に、ネジを用いる必要なしに簡便に仮止めすることが
できるので、作業性を向上することができる。
【0034】なお、上記した実施の形態においては、鍵
10に形成された摺接部10eをアタッチメント16の
鍵ガイド部16cでガイドすることにより、鍵10の揺
動方向と直交する方向への変位を規制するようにした
が、鍵10の揺動方向と直交する方向への変位を規制す
るための構成は、上記した実施の形態に限定されるもの
でないことは勿論である。
【0035】例えば、上記した実施の形態において、鍵
盤スイッチ18のスイッチ部18bと当接するアクチュ
エータ10dの機能と鍵ガイド部16cの機能とを兼用
した部材を備えるようにしてもよい。
【0036】こうした場合の構成としては、例えば、図
7および図8に示すもの(第2の実施の形態)や、図9
に示すもの(第3の実施の形態)などがある。なお、図
7は第2の実施の形態の要部の構成を示すものであっ
て、図7(a)は図3(a)に対応する断面図であり、
図7(b)は図7(a)のB−B矢視要部概略断面図で
あり、図8は図7に示す構成に用いたアタッチメントの
構成説明図であって、図8(a)は図6(a)に対応す
る正面図を示し、図8(b)は図8(a)のB矢視図を
示し、図8(c)は図8(a)のC矢視図を示し、図8
(d)は図8(a)のD矢視図を示し、図9は第3の実
施の形態の要部の構成を示すものであって、図9(a)
は図3(a)に対応する外観構成説明図であり、図9
(b)は図9(a)のB−B矢視要部概略断面図であ
る。
【0037】また、理解を容易にするために、図7およ
び図8ならびに図9においては、図1乃至図6に示す構
成と共通する構成に関しては、図1乃至図6において用
いた符号を付して示すものとし、図1乃至図6に示す構
成に相当する構成に関しては、図7および図8について
は図1乃至図6において用いた符号に「’」を付して示
し、図9については図1乃至図6において用いた符号に
「’’」を付して示すものとする。
【0038】この図7および図8に示す第2の実施の形
態においては、鍵10’のアクチュエータ10d’が、
アタッチメント16’の基板取付部16b’から下方に
延設された鍵ガイド部16c’に挟まれて、鍵10’の
押鍵時に鍵10’の揺動方向と直交する方向への変位を
防止するようになされている。
【0039】一方、図9に示す第3の実施の形態におい
ては、鍵10’’の後部の両側に切欠部10g’’を形
成し、アタッチメント16’’の基板取付部16b’’
から下方に延設された鍵ガイド部16c’’によって切
欠部10g’’を挟み込むことにより、鍵10’の押鍵
時に鍵10’の揺動方向と直交する方向への変位を防止
するようになされている。
【0040】また、上記した実施の形態においては、シ
ャーシ14の下面の前端下部に第2ストッパ部22を設
け、この第2ストッパ部22により鍵10の揺動の上死
点を規制していたが、鍵10の揺動の上死点を規制する
ための構成は、上記した実施の形態に限定されるもので
ないことは勿論である。
【0041】こうした場合の構成としては、例えば、図
10に示すもの(第4の実施の形態)などがある。な
お、図10は第4の実施の形態の要部の構成を示すもの
であって、図10(a)は図3(a)に対応する断面図
であり、図10(b)は図3(b)に対応する断面図で
ある。
【0042】また、理解を容易にするために、図10に
おいては、図1乃至図6に示す構成と共通する構成に関
しては、図1乃至図6において用いた符号を付して示す
ものとする。
【0043】この図10に示す第4の実施の形態におい
ては、シャーシ14の上面の第1開孔14bの後方に、
鍵10の揺動の上死点を規制する第2ストッパ部40が
設けられている。即ち、この第4の実施の形態は、鍵1
0の摺接部10eから鍵10の揺動方向と直交する方向
に曲折されて後方に延設された引っかけ部10fが第2
ストッパ部40に当接して、鍵10の揺動の上死点を規
制するようになされている。
【0044】また、上記した実施の形態においては、ア
タッチメントは5鍵分の鍵を取り付け可能であるが、1
個の鍵のみを取り付けるようにしてもよいことは勿論で
ある。なお、本発明による電子楽器の鍵機構を足鍵盤に
実施する場合には、好ましくは、アタッチメントは4鍵
あるいは5鍵分の鍵を取り付け可能に一体成形して構成
するとよい。
【0045】また、上記した実施の形態においては、回
動軸たるボルト12より後方にコイルバネ28、アクチ
ュエータ10d、鍵ガイド部16cの順に並んで配置さ
れているが、この順番はいかなる順番であってもよいこ
とは勿論であり、上記した実施の形態とは異なる順番で
並んでいる場合には、その並んでいる順番に応じて、バ
ネ保持部16a、基板取付部16bおよび鍵ガイド部1
6cの順番を入れ換えたアタッチメントを構成すればよ
い。
【0046】また、上記した実施の形態は、本発明によ
る電子楽器の鍵機構を足鍵盤に実施した場合を示してい
るが、これに限られることなしに、本発明による電子楽
器の鍵機構を手鍵盤に実施してよいこと勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上において説明したように構成されて
いるので、本発明による電子楽器の鍵機構によれば、シ
ャーシにアウトサート成形を施す必要がなく、また、シ
ャーシに複雑な加工を行うことも必要もないので、少な
い部品点数ならびに少ない作業工数でコスト・パフォー
マンスの高い電子楽器の鍵機構を得ることができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子楽器の鍵機構を足鍵盤に実施
した場合の上面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図であって、(a)は離
鍵時の状態を示し、(b)は押鍵時の状態を示す。
【図3】図2の要部拡大図であって、(a)は離鍵時の
状態を示し、(b)は押鍵時の状態を示す。
【図4】鍵の構成説明図であって、(a)は図1に示す
A−A矢視方向からの見た際の正面図を示し、(b)は
(a)のE矢視図を示す。
【図5】シャーシの上面図を示す。
【図6】アタッチメントの構成説明図であって、(a)
は図1に示すA−A矢視方向から見た際の正面図を示
し、(b)は(a)のB矢視図を示し、(c)は(a)
のC矢視図を示し、(d)は(a)のD矢視図である。
【図7】第2の実施の形態の要部の構成を示すものであ
って、(a)は図3(a)に対応する断面図であり、
(b)は(a)のB−B矢視要部概略断面図であり、
【図8】図7に示す構成に用いたアタッチメントの構成
説明図であって、(a)は図6(a)に対応する正面図
を示し、(b)は(a)のB矢視図を示し、(c)は
(a)のC矢視図を示し、(d)は(a)のD矢視図を
示す。
【図9】第3の実施の形態の要部の構成を示すものであ
って、(a)は(a)に対応する外観構成説明図であ
り、(b)は(a)のB−B矢視要部概略断面図であ
る。
【図10】第4の実施の形態の要部の構成を示すもので
あって、(a)は図3(a)に対応する断面図であり、
図10(b)は図3(b)に対応する断面図である。
【図11】従来の電子楽器の鍵機構を示す図2(a)に
対応する断面図である。
【符号の説明】
10 鍵 10c バネ保持凹部 10d アクチュエータ 10e 摺接部 10f 引っかけ部 12 ボルト 14 シャーシ 16 アタッチメント 16a バネ保持部 16b 基板取付部 16c 鍵ガイド部 18 鍵盤スイッチ 18a 基板部 18b スイッチ部 20 第1ストッパ部 22 第2ストッパ部 28 コイルバネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押鍵により鍵盤スイッチを押圧する鍵
    を、シャーシに対して揺動自在に配設する電子楽器の鍵
    機構において、 第1の保持手段と押鍵操作に応じて鍵盤スイッチを押圧
    するアクチュエータ手段とを有し、シャーシに対して揺
    動自在に配設された鍵と、 第2の保持手段と前記鍵盤スイッチを保持する鍵盤スイ
    ッチ保持手段と前記鍵の揺動方向に直交する方向への変
    位を規制する鍵ガイド手段とが一体成形され、前記シャ
    ーシに装着される取付部材と、 前記第1の保持手段に一方の端部を保持されるととも
    に、前記第2の保持手段に他方の端部を保持されて、前
    記鍵が押鍵された際に前記鍵に復帰力を付与する弾性手
    段とを有することを特徴とする電子楽器の鍵機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子楽器の鍵機構におい
    て、 前記鍵は、前記鍵の揺動方向に突出形成された突起部を
    有し、 前記鍵ガイド手段は、前記突起部を前記鍵の揺動方向に
    沿って移動自在に支持することを特徴とする電子楽器の
    鍵機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれか1項
    に記載の電子楽器の鍵機構において、 前記取付部材は、前記鍵の配列方向に沿って複数鍵分一
    体成形されていることを特徴とする電子楽器の鍵機構。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電子楽器の鍵機構におい
    て、 前記シャーシは、開孔を有し、 前記鍵の前記突起部は、前記鍵から上方向に突出形成さ
    れるとともに、先端部に前記鍵の揺動方向と直交する方
    向に曲折された引っかけ部を形成され、 前記鍵を前記シャーシに配設する際に、前記引っかけ部
    を前記開孔に係止して、前記シャーシに前記鍵を仮止め
    可能としたことを特徴とする電子楽器の鍵機構。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子楽器の鍵機構におい
    て、 前記鍵を前記シャーシに配設した後において、前記引っ
    かけ部は前記鍵の揺動の上死点を規制することを特徴と
    する電子楽器の鍵機構。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電子楽器の鍵機構におい
    て、 前記アクチュエータ手段は、前記鍵の揺動方向に突出形
    成され、 前記鍵ガイド手段は、前記アクチュエータ手段を前記鍵
    の揺動方向に沿って移動自在に支持することを特徴とす
    る電子楽器の鍵機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216929A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Yamaha Corp 鍵盤楽器の蓋開閉装置

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