JPH10239595A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH10239595A
JPH10239595A JP9046711A JP4671197A JPH10239595A JP H10239595 A JPH10239595 A JP H10239595A JP 9046711 A JP9046711 A JP 9046711A JP 4671197 A JP4671197 A JP 4671197A JP H10239595 A JPH10239595 A JP H10239595A
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light
endoscope
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image
fiber
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Shinichiro Hattori
眞一郎 服部
Nobuyuki Watanabe
伸之 渡辺
Yoshitaka Miyoshi
義孝 三好
Hideyuki Shoji
秀幸 正治
Katsuya Ono
勝也 小野
Akira Kusumoto
晃 楠元
Akira Murata
晃 村田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡から雑音が放射されないようにでき、
かつ外部からの雑音に影響されないで観察することがで
きる内視鏡装置を提供する。 【解決手段】 ランプ6Aの光を水平方向に配置した多
数のファイバによりそれぞれ伝送し、途中に振動板で振
動させた遮光板により、それぞれ異なる周波数で変調す
る等して内視鏡15のイメージガイド33aに導光し、
さらに投影レンズ33bを経て被写体に投影し、その反
射光を対物レンズ34aで集光し、ライトガイド34b
により伝送した後、色分離用ダイクロイックプリズム3
6R,36Gを介して光電変換素子37R,37G,3
7Bで受光し、さらに周波数成分分離手段38aにより
被写体像における各波長成分を分離抽出してディスプレ
イ17に被写体像をカラー表示する。この構成により、
内視鏡15から外部に雑音を放射しないし、且つ外部の
雑音に影響されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数変調された
光スポットを被写体に投影して被写体像を得る内視鏡装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子内視鏡は超小型の撮像素子を
その先端に設け、内視鏡挿入部に内蔵されたライトガイ
ドを用いて体外から照明光を先端に導き、それによって
照明された体内を撮像素子で撮像し、撮像素子の出力を
電気的に処理してテレビモニタに表示していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、撮像素子の駆
動信号や出力信号は高周波であり、内視鏡外に電磁波が
放射され易いという問題があった。また、電気信号を伝
送する電線を細くしなければならず、電線が断線して画
像がでなくなる場合があった。
【0004】さらに、多くの端子を有する撮像素子と多
くの電線との接続がしづらいという問題があった。ま
た、撮像素子からの信号ケーブルが長くなり、外部から
飛来する電磁波によって、内視鏡内部の電線に雑音が乗
ってしまい、雑音で画像が見づらくなるような場合も起
こり易いという問題があった。
【0005】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、内視鏡から雑音が放射されないよ
うにでき、かつ外部からの雑音に影響されないで観察す
ることができる内視鏡装置を提供することを第1の目的
とする。
【0006】さらに電線が断線することを防止できた
り、複雑な配線作業を解消したり、挿入部の径を太くし
なくても高分解能にできる等の多くの長所を持つ内視鏡
装置を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】細長の挿入部の先端側か
ら被写体に光を投影し、対物光学系を介して前記挿入部
の後端側で被写体像を観察可能とする内視鏡装置におい
て、発光強度が複数の周波数で変調されている複数の光
スポットを被写体に投影する投影手段と、前記被写体に
投影された複数の光スポットの反射光を受光する受光手
段と、前記受光手段の出力を周波数分離する周波数分離
手段と、前記周波数分離手段で分離された出力信号から
前記反射光の明るさを検知する検知手段と、を設けるこ
とにより、高周波の駆動信号で駆動することを必要とし
ない受光手段を採用できるので、内視鏡内に信号線を挿
通した場合にも外部に放射さるノイズを実質上解消でき
ると共に、外部からのノイズの遮蔽が容易となり、画質
の良い内視鏡画像が得られるようにできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本発明の内視鏡装置の原理的な構
成を図1に示す。
【0009】図1に示すように本発明の内視鏡装置1は
被写体2を照明する照明部3と、照明された被写体2を
撮像する撮像部4と、撮像された被写体像を表示する画
像表示手段5とからなる。
【0010】照明部3は照明光を発生する光源6と、こ
の光源6の照明光を空間的にコーディングする空間コー
ディング手段7と、この空間コーディングされた光を被
写体2に投影する投影レンズ8とからなる。
【0011】また、撮像部4は空間コーディングされた
光で照明された被写体2の像を結ぶ結像レンズ9と、こ
の像を光電変換する光電変換手段10と、光電変換され
た信号に対し、デコーディング(復号化)する空間デコ
ーディング手段11と、空間デコーディング手段11に
よりデコーディングされた信号に対しビデオ信号を生成
する処理を行うビデオ信号合成手段12とを有し、この
ビデオ信号合成手段12から出力されるビデオ信号は画
像表示手段5に入力され、表示画面に被写体像を再生表
示する。
【0012】図1の照明部3は例えば図2に示すよう
に、光源としてのランプ6Aの光はその光路前方に配置
した空間コーディング部材7Aによって空間コーディン
グされた光となり、投影レンズ8により被写体側に投影
される。この空間コーディング部材7Aは空間コーディ
ング部材駆動回路7Bにより駆動されることにより、空
間コーディングを行う。
【0013】この空間コーディング部材7Aは例えばラ
ンプ6A側の入射面及び投影レンズ8側の出射面を多数
の領域13に分割して、各領域13の入射面に入射され
る光を他の領域13に入射された光とはそれぞれ異なる
ようにコーディング或いはコード化し、出射面から出射
し、投影レンズ8を介して被写体側に投影する機能を備
えている。なお、空間コーディング部材7Aと空間コー
ディング部材駆動回路7Bとにより空間コーディング手
段7が形成される。
【0014】図2では2次元領域にわたる照明光を直接
空間コーディングしているが、以下に説明するようにラ
イン状の領域をコーディングするライン状領域コーディ
ング手段と、このライン状領域コーディング手段をライ
ンと直交する方向に走査する駆動手段とにより2次元領
域をコーディングする構成にしても良い。
【0015】図3(A)及び図3(B)はメカニカルな
駆動方式の空間コーディング手段、より具体的には周波
数を用いて変調する周波数変調コーディング手段20を
示す。ここでの周波数変調は電気信号の周波数変調を意
味しないで、それぞれ異なる周波数で変調されることを
簡略化した表現で用いている。
【0016】光源6の照明光路の例えば水平面上に、第
1のファイバ21a,21b,…,21nからなる第1
のファイバアレイ22が一定のピッチ間隔で平行に配置
されている。この場合、光源6側の入射端は揃えて配置
されているが、出射端は少しづつ(例えば一定長さの整
数倍で)順次異なるようにして配置されている。
【0017】この第1のファイバアレイ22の出射端に
対向して第1のファイバ21と同じ本数の第2のファイ
バ24a,24b,…,24nからなる第2のファイバ
アレイ25の入射側の端面が配置され、ファイバ押さえ
部材26で固定されている。各第2のファイバ24i
(i=a,b,…,n)の途中は遊びが持たせてあり、
各出射端も一定のピッチで揃えて水平面内に配置され、
これらの端面に対向して投影レンズ8が配置され、第2
のファイバアレイ25によって伝送された光を被写体側
(後述する図4に示す内視鏡15を用いる場合には内視
鏡15の照明光伝送用イメージガイド33a)に投影す
るようにしている。
【0018】第2のファイバアレイ25も各第2のファ
イバ24iの入射側の端面位置が少しづつ長手方向にず
らしてあり、各第1のファイバ21iの出射端から僅か
に離間した位置で対向するように配置され、入射端付近
で移動しないようにファイバ押さえ部材26に固定され
ている。
【0019】また、各第1のファイバ21iの出射端と
これに対向する第2のファイバ24iの入射端との間に
は遮光する機能を備えた遮光板27がそれぞれ配置さ
れ、各遮光板27の下端はそれぞれ振動板28の一端に
固定され、各振動板28の他端はそれぞれ圧電素子(或
いは圧電アクチュエータ)29に取り付けてある。
【0020】各振動板28はそれぞれ第1のファイバ2
1iの下側で、その長さ方向に沿って配置され、かつ各
振動板28の長さが異なるようにしてその他端が圧電素
子29に取り付けられ、従ってその共振周波数がそれぞ
れ異なるように設定している。
【0021】各圧電素子29はリード線を介して圧電素
子駆動回路30に接続され、この圧電素子駆動回路30
は各圧電素子29にその圧電素子29に取り付けられた
振動板28の共振周波数と同じ周波数の正弦波状の駆動
信号をそれぞれ印加する。
【0022】また、第2のファイバアレイ25の出射端
は支持部材31を介してファイバ駆動手段32に取り付
けられ、このファイバ駆動手段32は図3(A)の矢印
で示すように支持部材31を垂直方向に移動する。つま
り、水平方向に配置された第2のファイバアレイ25の
出射端をこの水平方向と直交する垂直方向に走査する。
【0023】そして、振動板28を取り付けた圧電素子
29にそれぞれ振動板28の共振周波数の駆動信号を印
加することにより、振動板28は共振して大きく振動す
る。圧電素子29側は制動用部材などを介して大きく振
動しないように固定され、従って遮光板27が取り付け
られた他端は大きく(図3(A)では上下方向に)振動
し、その際最も上の位置に達した時には図3(A)に示
すように第1のファイバ21iの端部から対向する第2
のファイバ24i側に出射される光を遮光し、一方最も
下の位置に達した時には2点鎖線で示すように光を通過
する状態になる。
【0024】つまり、各第1のファイバ21iから対向
する第2のファイバ24i側に光が伝送される際にその
下に配置した振動板28の共振周波数で変調されること
になる。
【0025】さらに第2のファイバ24iの光を出射す
る端部はファイバ駆動手段32で上下方向(垂直方向)
に振動されるので、2次元領域を周波数による変調でコ
ーディングすることができる。なお、各周波数で変調さ
れた光は振幅変調された特性を持つ。なお、各振動板2
8毎に圧電素子29を設けているが、振動板全体を共通
の圧電素子の一端に取付け、共通の圧電素子に全ての振
動板の共振周波数の駆動信号を印加するようにしても良
い。
【0026】この周波数変調コーディング手段20を用
いた第1の実施の形態の内視鏡装置14を図4に示す。
この内視鏡装置14は細長の挿入部18を有する内視鏡
15と、この内視鏡15に周波数の変調によるコーディ
ングされた照明光を供給する光源装置部16a及びデコ
ーディング処理してビデオ信号を合成する信号処理装置
部16bとを内蔵したビデオプロセッサ16と、ビデオ
信号を表示するディスプレイ17とから構成される。
【0027】内視鏡15は体腔内に挿入される細長の挿
入部18と、この挿入部18の後端に設けられた操作部
19aと、この操作部19aから延出されたユニバーサ
ルケーブル19bとを備え、このユニバーサルケーブル
19bの端部に設けたコネクタをビデオプロセッサ16
に着脱自在で接続することができる。
【0028】この内視鏡15内には照明光伝送用イメー
ジガイド33aが挿通され、このイメージガイド33a
の入射端はコネクタに至る。このイメージガイド34a
の入射端に対向して光源装置部16a内には周波数変調
コーディング手段20が設けてある。
【0029】そして、この周波数変調コーディング手段
20には、ランプ駆動回路6Bからの駆動電源で発光す
るランプ6Aの白色光が入射され、この周波数変調コー
ディング手段20を通すこのとによって、(周波数変調
コーディング手段20の出力側に配置した投影レンズ8
を経て)イメージガイド33aの入射端には周波数で変
調された白色光が投影される。
【0030】即ち、この周波数変調コーディング手段2
0によりイメージガイド33aの入射端にはランプ6A
からの白色光が水平方向にライン状の光スポットとして
周波数で変調されて投影され、かつ垂直方向に順次スキ
ャンされ、その投影光をイメージガイド33aで伝送
し、挿入部18の先端部に取り付けた先端面からさらに
投影レンズ33bを介して被写体側に投影する。
【0031】従って、被写体にはライン状の光スポット
が投影されると共に、そのライン状の光スポットがその
ラインと直交する方向に順次走査されるように投影され
る。先端部にはこの投影レンズ33bに隣接して対物レ
ンズ或いは集光レンズ34aが配置され、被写体で反射
された光による像がその結像位置に配置したライトガイ
ド34bの先端面に入射される。
【0032】つまり、ライン状の光スポットが反射され
てこのライトガイド34bの先端面に重畳される。この
ライトガイド34bにより伝送された光はコネクタで固
定された出射側となる後端面から出射される。このライ
トガイド34bは単ファイバで構成できる。
【0033】そしてこの後端面に対向する集光レンズ3
5aにより集光され、光学的な色分離手段としてのダイ
クロイックプリズム36R、36Gを経て3つの光電変
換素子37R,37G,37Bで受光される。ダイクロ
イックプリズム36Rは赤の波長域の光を選択的に反射
し、他の波長域の光を透過する。また、ダイクロイック
プリズム36Gは緑の波長域の光を選択的に反射し、他
の波長域の光を透過する。
【0034】従って、光電変換素子37R,37G,3
7Bにはライトガイドファイバ34bの先端面の多重化
された光スポットにおける赤、緑、青の波長成分の光が
入射され、光電変換素子37R,37G,37Bにより
その波長成分の明るさに対応した電気信号に変換され、
各信号は周波数分離手段38aに入力される。
【0035】周波数分離手段38aは3組の周波数分離
手段から構成される。各組の周波数分離手段は入力信号
に対し、周波数変調コーディング手段20で周波数の変
調に用いた振動板28の共振周波数の信号成分を分離す
るフィルタ群などで構成されている。そして、赤、緑、
青の波長成分の光に対し、各組の周波数分離手段で各周
波数の信号成分が分離される。
【0036】この分離により被写体像におけるライン状
の各部における赤、緑、青の波長成分の信号強度或いは
明るさ(輝度値)のデータがそれぞれ抽出される。
【0037】抽出されたデータはそのデータの分離に使
用した周波数により、被写体像におけるライン状部分に
相当する位置の明るさデータの配列にする事ができる。
つまり、復元(デコード)できる。
【0038】そして、この復元されたデータは例えば画
像メモリにライン方向の位置アドレス、例えば水平アド
レスによりそれぞれR,G,Bの色信号データして記憶
される。
【0039】また、周波数分離手段38aはタイミング
コントローラ38cと接続され、このタイミングコント
ローラ38cからラインと直交する方向への走査に同期
したタイミング信号が入力され、このタイミング信号を
参照して、ライン状の光スポットの垂直方向の適宜移動
ピッチに応じて、分離したデータを前記ライン方向に隣
接するライン方向の位置アドレスによりそれぞれR,
G,Bの色信号データして記憶される。
【0040】なお、タイミングコントローラ38cは周
波数変調コーディング手段20におけるファイバ駆動手
段駆動回路はタイミングコントローラ38cと接続さ
れ、ファイバ駆動手段駆動回路はタイミングコントロー
ラ38cからのタイミング信号と同期してファイバ駆動
手段32の垂直方向の移動を制御する。
【0041】このようにして垂直方向に1フレーム分の
データが画像メモリに記憶される。そして、ラインに沿
って、順次ビデオ信号合成手段38bに入力される。ビ
デオ信号合成手段38bは入力されたR,G,Bの色信
号データを同期信号と共に、ビデオ信号に合成してディ
スプレイ17に出力し、その画面に被写体像をカラー表
示する。
【0042】本実施の形態によれば、内視鏡15内には
電気素子が設けてないので、外部の電気機器などにノイ
ズを放射することを防止できる。また、外部からのノイ
ズが混入することも解消できる。
【0043】このため、ディスプレイ17にはノイズの
影響のない画質の良い内視鏡画像を表示できる。また、
CCD等の固体撮像素子を採用した場合には多数の信号
線等との接続の際に複雑な配線作業が必要になるのに対
し、本実施の形態では、複雑な配線作業も不要となる。
【0044】また、既存のイメージガイドを像伝送に用
いた光学式内視鏡の場合には照明光を伝送するライトガ
イドと、イメージガイドとが必要で、ライトガイドは十
分な照明光を伝送することが必要なため、多数のファイ
バを束ねたものが必要になるのに対して、本実施の形態
はイメージガイド33aがこのライトガイドと同様に多
数のファイバを束ねたものが必要になるが、ライトガイ
ド34bは単ファイバで構成できるので、挿入部18を
大幅に細くできる。
【0045】また、本実施の形態においては解像度を向
上するにはイメージガイド33aのファイバの本数を多
くすることが必要になるが、ライトガイド34bは1本
で済むメリットがある。
【0046】なお、内視鏡15を用いないで、撮像する
撮像装置(図1或いはより具体的には図4のビデオプロ
セッサ16)を構成した場合には、周囲の外光に影響さ
れないで、撮像することができる。つまり、通常、外光
は商用周波数成分を含むものであるので、デコーディン
グ手段によりその周波数成分を殆ど除去できる。
【0047】このため、外光に殆ど影響されないで、常
に色再現性の良いカラーの被写体像を得ることができ
る。なお、内視鏡の場合には外光の影響を受けることは
少ないが、内視鏡15の場合にもこの効果がある。
【0048】なお、外光の高調波成分等が影響する場合
には変調に用いている周波数帯域と重ならないように変
調に用いる周波数を可変設定できるようにしても良い。
また、変調に用いる発振器の信号で同期検波することに
より、外光の影響を解消或いは低減化するようにしても
良い。
【0049】次に光変調板を用いて形成した周波数変調
コーディング手段20′を説明する。そして、図4の周
波数変調コーディング手段20の代わりにこの周波数変
調コーディング手段20′を用いて内視鏡装置を構成し
ても良い。
【0050】図5に示すようにランプ6Aの光は集光レ
ンズ41によってライン状に集光されて、モータ42に
より回転駆動される光変調円板43の動径方向に照射さ
れる。このモータ42はモータ駆動回路44からのモー
タ駆動信号の印加により一定速度で回転し、このモータ
42の回転軸42aにその中心が取り付けられた光変調
円板43も回転する。
【0051】この光変調円板43には図6に示すように
円周方向に開口の列、つまり開口列45が形成されてい
る。この開口列45はその透過光の強度が正弦波状に変
化するように開口が周期的に形成され、半径方向の位置
が異なると、その周波数が異なるように設定されてい
る。
【0052】集光レンズ41に対向してこの光変調円板
43の反対側には投影レンズ46が配置され、さらにこ
の投影レンズ46の投影側には投影レンズ46の光軸上
で、かつ光変調円板43の半径方向に沿った面(水平面
とする)にテープ状ファイバアレイ47の入射端が配置
され、この入射端付近はファイバ押さえ部材48で固定
されている。
【0053】このテープ状ファイバアレイ47の出射端
は支持部材51の上面(この上面は水平面とする)に各
ファイバの出射端が水平面に沿ってテープ状に固定さ
れ、この支持部材51の下端はファイバ駆動手段52に
取り付けられている。
【0054】図5に示すようにこのファイバ駆動手段5
2はファイバの出射端の配列方向(水平面)と直交する
上下方向に矢印で示すように支持部材51と共に、テー
プ状ファイバアレイ47の出射端を移動する。
【0055】なお、図5に示すファイバ駆動手段52の
具体例として、図6ではスピーカ52Aを示している。
この他に、図7に示すように圧電現象を利用してテープ
状ファイバアレイ47の出射端を上下方向に振動的に走
査する圧電アクチュエータ52Bを用いても良い。
【0056】ファイバアレイ47の出射端に対向して投
影レンズ8が配置され、被写体側にファイバアレイ47
の出射端の光像を投影する。この光変調円板43を用い
た場合にも、振動板28を採用した場合と同様に周波数
で変調することができる。
【0057】なお、光源と軸対称なレンズ(凸レンズ)
で、光変調円板43に当てる時は、まわりの開口からの
回折光があるので、光変調円板43の前後に図6の2点
鎖線で示すようにスリットS1、S2を配置してその影
響を防止すると良い。図5及び図7や以下の後述する図
8の場合に適用することもできる。
【0058】上述の説明では光源としてランプ6Aを用
いた例を説明したが、例えば図8に示すようにレーザ光
源55を用いても良い。レーザ光はビームの広がりが小
さいので、図8では2つの凸レンズ55a,55bによ
り、そのビーム径を広げる光学系としてのビームエキス
パンダ55を介して光変調円板43に照射し、その透過
光側に単ファイバアレイ56を配置している。この単フ
ァイバアレイ56の代わりにテープ状ファイバアレイ4
7でも良い。
【0059】この単ファイバアレイ56のファイバ径は
例えば30ミクロンである。この単ファイバアレイ56
の他端は図3のファイバ駆動手段32等で駆動される。
【0060】なお、可視光でのカラー撮像を行う場合に
は、図8のレーザ光源55として例えば3原色、つまり
赤、緑、青の各波長域の光を出すものを用いかつダイク
ロイックミラーを凸レンズ55bと光変調円板43の間
に介挿して光変調円板43を介して赤、緑、青の各波長
域の光を単ファイバアレイ56の入射端に投影するよう
にすれば良い。
【0061】また、図9ではレーザ光源55の代わりに
LED光源列57を用い、各LEDの発光面の前にそれ
ぞれ集光レンズ58を配置し、各集光レンズ58で集光
して光変調円板43に照射し、その透過光側に単ファイ
バアレイ56を配置している。
【0062】この場合、例えばLED光源列57の各L
EDはそれぞれ波長λ=632.8nmで、集光レンズ
58の径が30ミクロンでNAが0.1である。なお、
LED光源列57として赤、緑、青の波長で発光するも
のを順次配列すれば、カラーでの撮像も可能になる。
【0063】また、図10では光源からの光を単ファイ
バ列59で伝送し、単ファイバ列59の出射端の光を投
影する凸レンズ60aにより集光してその焦点位置付近
に配置した光変調円板43に照射し、その透過光側に配
置した凸レンズ60bで平行光束にして単ファイバアレ
イ56に入射されるように配置している。
【0064】また、光変調円板43の開口列として、以
下のようにすることにより、高調波との分離を可能にす
ることができる。基本的にはフーリエ解析により、使用
する開口形状に対してその大きさなどを高調波が発生し
ない条件で求めれば良い。その結果として、具体的数値
例として、図11のようにすれば良い。
【0065】例えば光変調円板43の角速度が1[ra
d/秒]とし、半径が30ミクロンづつずれた同心円周
上に円形の開口列を配置する。この場合、直径15ミク
ロンの円形開口が半径1mmの円周上に角度0.049
18[rad]の等間隔で配置する。この開口列の場合
には、その透過光強度は20.33[1/秒]の周波数
に変調される。
【0066】より一般化には、光変調円板43の角速度
が1[rad/秒]の場合、同心円周上に円形開口を以
下の条件を満たすように配置することによって、透過光
強度を任意の周波数に変調できる。即ち、20.33×
α[1/秒]の周波数を得るには、円形開口径は15/
α[ミクロン]とし、かつ隣接する開口間の角度を0.
04918/α[rad]とする。
【0067】また、開口列の開口形状を菱形にしても良
い。この場合、具体的数値例として、図11(B)のよ
うにしても良い。例えば光変調円板43の角速度が1
[rad/秒]とし、半径が30ミクロンづつずれた同
心円周上に菱形開口列を配置する。この場合、幅50ミ
クロン、高さ2ミクロンの菱形開口が半径1mmの円周
上に角度0.05[rad]の等間隔で配置する。
【0068】この開口列の場合には、その透過光強度は
20[1/秒]の周波数に変調される。より一般化に
は、光変調円板43の角速度が1[rad/秒]の場
合、同心円周上に菱形開口を以下の条件を満たすように
配置することによって、透過光強度を任意の周波数に変
調できる。
【0069】即ち、20×α[1/秒]の周波数を得る
には、菱形開口の幅50/α[ミクロン]とし、かつ隣
接する開口間の角度を0.05/α[rad]とする。
【0070】次に本発明の第2の実施の形態の内視鏡装
置の具体的な構成を説明する。図12に示すように内視
鏡装置61は内視鏡62とこの内視鏡62に周波数変調
によるコーディングされた照明光を供給する光源装置部
63及びデコーディング処理してビデオ信号を合成する
信号処理装置部64とを内蔵したビデオプロセッサ65
と、ビデオ信号を表示するディスプレイ66とから構成
される。
【0071】内視鏡62は体腔内に挿入される細長の挿
入部67と、この挿入部67の後端に設けられた操作部
68と、この操作部68から延出されたユニバーサルケ
ーブル69とを備え、このユニバーサルケーブル69の
端部に設けたコネクタ70をビデオプロセッサ65に着
脱自在で接続することができる。
【0072】この内視鏡62内には照明光伝送用イメー
ジガイド(以下、単にイメージガイドと略記)71が挿
通され、このイメージガイド71の入射端はコネクタ7
0に至る。このイメージガイド71の入射端に対向して
光源装置部63内には結像レンズ72が配置され、この
結像レンズ72により3色発光ダイオードアレイ73の
光をテープ状ファイバアレイ74で伝送し、さらに回動
的に振動される可動ミラー75で反射されたライン状の
光スポットアレイをイメージガイド71の入射端に入射
するようにしている。
【0073】つまり、赤(R),緑(G),青(B)の
3原色の光を同時に発光する3色発光ダイオードアレイ
73を構成する3色発光ダイオード73(r)(ここ
で、r=1,2,…,m)をそれぞれ発振周波数が異な
る発振器76R(r),76G(r),76B(r)の
発振出力を光源駆動回路77でそれぞれ増幅した駆動信
号で駆動するようにしている。
【0074】換言すると、図12に示すように3色発光
ダイオードアレイ73の赤色発光ダイオードアレイ部分
は赤色発光ダイオードアレイ駆動部80Rで駆動され、
緑色発光ダイオードアレイ部分は緑色発光ダイオードア
レイ駆動部80Gで駆動され、青色発光ダイオードアレ
イ部分は青色発光ダイオードアレイ駆動部80Bで駆動
される。そして、全ての発振器はその発振周波数が異な
るように設定し、信号処理装置部64側での周波数の弁
別手段で弁別(分離抽出)できるようにしている。
【0075】3色発光ダイオードアレイ73の各3色発
光ダイオード73(r)の3色の光は対向するようにそ
れぞれ配置された(テープ状ファイバアレイ74を形成
する)各ファイバの入射側の端面にそれぞれ入射され、
それぞれのファイバで伝送され、他方の端面、つまり出
射端面から可動ミラー75に出射される。
【0076】テープ状ファイバアレイ74の出射端は例
えば垂直方向にライン状に配置され、テープ状ファイバ
アレイ74の出射端から出射されたライン状のm個の光
スポットは可動ミラー駆動手段としての例えばモータ7
8によって回動的に振動される可動ミラー75で反射さ
れ、結像レンズ72によりイメージガイド71の端面の
垂直方向のファイバ列を水平方向に走査するように入射
される。なお、モータ78はモータ駆動回路79により
駆動される。
【0077】このイメージガイド71により伝送された
光は挿入部67の先端部に固定された出射端から照明レ
ンズ81を介して被写体82に投影され、被写体82に
はライン状の光スポットがこのラインと直交する方向に
走査される。
【0078】この先端部には対物レンズ或いは集光レン
ズ83が設けてあり、被写体82に照射された光の反射
光は集光されアバランシェ・フォトダイオード等の例え
ば感度が高く、応答速度が速い光電変換素子84で受光
される。
【0079】この光電変換素子84は単一の画素に対す
る光電変換機能を有するものであり、この光電変換素子
84で光電変換された信号は1本の同軸線で形成される
信号線85により伝送され、コネクタ70の接点を介し
てビデオプロセッサ65の信号処理装置部64を構成す
る増幅器86に入力され、増幅された後、周波数成分分
離手段87に入力される。
【0080】この周波数成分分離手段87は例えば多数
のフィルタ(具体的には各発振器の周波数を通過帯域と
する3m個のバンドパスフィルタ或いはm個のバンドパ
スフィルタを3回切り替えて使用するもの)とか、高速
のフーリエ変換処理を行い各周波数成分の信号データを
抽出する高速フーリエ変換手段(FFT手段)等で形成
され、受信された信号から発振器の周波数成分をそれぞ
れ分離する。この分離する動作はタイミングコントロー
ラ88からのタイミング信号により、可動ミラー75の
水平方向の走査に同期して行う。
【0081】このように同期して行うことができるよう
に可動ミラー75を駆動するモータ駆動回路79はタイ
ミングコントローラ88と接続され、タイミングコント
ローラ88からのタイミグ信号に同期してモータ78を
介して可動ミラー75を駆動する。
【0082】つまり、周波数成分分離手段87は周波数
分離により分離された信号データが垂直方向のどの位置
のファイバから出射されたかをデコードできるが、水平
方向(周波数成分分離手段87に対しては経時方向或い
は時間軸方向)は識別しないので、タイミングコントロ
ーラ88からのタイミング信号を参照して水平方向の位
置の分離或いはデコードを行う。
【0083】周波数成分分離手段87で分離された各信
号、具体的にはR,G,Bの画像信号データはビデオ信
号合成手段89に入力され、ビデオ信号が合成され、デ
ィスプレイ66に被写体像がカラー表示される。
【0084】本実施の形態によれば、内視鏡62内には
電気的な素子としては単一の光電変換素子84とこの光
電変換素子84に接続された信号線85のみで済む。こ
の信号線85は1本の同軸線で形成できるので、細い挿
入部67に対しても断線しない程度の強度を確保した外
径の同軸線を用いることができる。
【0085】また、この信号線85で伝送される信号は
微弱な信号であるので、仮に外部に放射されても外部の
装置にノイズとなって影響を及ぼすようなことは少な
い。本実施の形態では信号線85として同軸線を採用し
ていることにより、シールドの機能が高いなり、外部に
放射する影響は実質的に無視できる。
【0086】また、このように挿入部67内等には1本
の同軸線が挿通されるので、ノイズのある環境のもとで
使用してもこの同軸線によるシールド機能により、その
内側の内部導体側にノイズが混入することを十分に低減
することができる。
【0087】従って、本実施の形態によれば、内視鏡6
2から外部に放射されるノイズを実質的には皆無に近い
状態まで低減化できるので、外部の装置に影響を及ぼす
ことを解消できる。
【0088】また、外部からのノイズが混入することも
十分に低減化できるので、ディスプレイ66にはノイズ
の影響のない或いは殆どない画質の良い内視鏡画像を表
示できる。
【0089】また、上記のように信号線85は1本の同
軸線で済むので、断線しないような強度のものを使用で
き、断線が起こるのを実質的に解消できる。また、CC
D等の固体撮像素子を採用した場合には多数の信号線等
との接続の際に複雑な配線作業が必要になるのに対し、
本実施の形態では、複雑な配線作業も不要となる。
【0090】また、本実施の形態では挿入部67内には
既存の電子内視鏡の場合に使用されるライトガイドに対
応するイメージガイド71のファイバの本数を多くする
ことにより、分解能を向上できる。
【0091】図13は第1変形例の内視鏡装置91を示
す。この内視鏡装置91は図12の内視鏡装置61にお
いて、内視鏡62に設けた光電変換素子84及び信号線
85の代わりに被写体光伝送用ファイバ92を用いた内
視鏡93とし、対物レンズ或いは集光レンズ83により
集光されて一端に入射された光をコネクタ70側の他端
に伝送する。この被写体光伝送用ファイバ92はライト
ガイドファイバ等の光を伝送するファイバを用いること
ができ、単ファイバで良い。
【0092】この被写体光伝送用ファイバ92の他端に
対向して集光レンズ94が配置され、この他端から出射
された光を受光素子95に集光する。この受光素子95
で光電変換された光は増幅器86に入力される。
【0093】この受光素子95は例えば、アバランシェ
・フォトダイオードとかフォトマルを用いることができ
る。その他の構成は図12と同様である。また、その作
用及び効果は第2の実施の形態と殆ど同様である。本変
形例はこの他に、内視鏡93内には電気的な素子を必要
としないので、さらに外部に対し、ノイズを与えない
し、かつ外部のノイズが侵入することも解消できる。
【0094】また、本変形例はイメージガイドを用いた
既存の光学式内視鏡にくらべ、被写体光伝送用ファイバ
92は基本的には1本のファイバで構成できるので、同
じ径の挿入部にした場合、既存の光学式内視鏡にくら
べ、(前記1本のファイバで空いたスペース分を)イメ
ージガイド71のファイバの本数を多くして解像度をよ
り向上することができる。換言すると、挿入部の径を太
くしないでも既存の光学式内視鏡の場合よりも解像度を
より向上することができる。
【0095】図14は第2変形例の内視鏡装置97を示
す。この内視鏡装置97は図13の内視鏡装置91にお
いて、3色発光ダイオード73(r)を用いる代わり
に、赤色で発光する赤色発光ダイオード73R(r)か
らなる赤色発光ダイオードアレイ73R、緑色で発光す
る緑色発光ダイオード73G(r)からなる緑色発光ダ
イオードアレイ73G、青色で発光する青色発光ダイオ
ード73B(r)からなる青色発光ダイオードアレイ7
3Bを採用している。
【0096】また、この変更に応じて、図13で用いら
れた1本のテープ状ファイバアレイ74の代わりに3本
のテープ状ファイバアレイ74R,74G,74Bを採
用している。
【0097】そして、各赤色発光ダイオード73R
(r)は発振器76R(r)の発振出力を光源駆動回路
77を介して発光させ、各緑色発光ダイオード73G
(r)は発振器76G(r)の発振出力を光源駆動回路
77を介して発光させ、各青色発光ダイオード73B
(r)は発振器76B(r)の発振出力を光源駆動回路
77を介して発光させるようにしている。
【0098】また、各赤色発光ダイオード73R(r)
の光はテープ状ファイバアレイ74Rにおける対向する
1つのファイバの端面に入射され、他端から可動ミラー
75側に出射される。
【0099】また、各緑色発光ダイオード73G(r)
の光はテープ状ファイバアレイ74Gにおける対向する
1つのファイバの端面に入射され、他端から可動ミラー
75側に出射される。
【0100】同様に、各青色発光ダイオード73B
(r)の光はテープ状ファイバアレイ74Bにおける対
向する1つのファイバの端面に入射され、他端から可動
ミラー75側に出射される。
【0101】なお、3本のテープ状ファイバアレイ74
R,74G,74Bの出射端側は3枚のテープを重ねた
ように積層状にしている。この場合、出射端から出射さ
れる赤、緑、青の光は水平方向にファイバのピッチ程度
ずれるので、このずれを考慮して周波数分離手段87は
各成分の分離を行うようにしている。
【0102】その他の構成は図13の第1変形例と同様
である。この第2変形例は第1変形例と殆ど同様の作用
及び効果を有する。さらに、それぞれ個別の発光ダイオ
ードを採用することにより、光出力を大きくするのに適
する。
【0103】図15は第3変形例の内視鏡装置101を
示す。この内視鏡装置101は図14の構造を変形した
ものである。即ち、ビデオプロセッサ65の光源装置部
63に対応する光源ユニット102と信号処置装置部6
4に対応するビデオ信号処理ユニット103に分離する
と共に、被写体光伝送用ファイバ92で伝送された光を
受光する受光部をさらに分離した測定ヘッド104とを
有する。
【0104】この変更に応じて、図14の内視鏡93内
の被写体光伝送用ファイバ92の後端はユニバーサルケ
ーブル69を挿通されないで、挿入部67の後端からそ
の後方側に延出した延出部の後端付近に配置され、その
後端面に対向し、後端部に集光レンズ105を配置した
内視鏡106にしている。
【0105】この集光レンズ105が配置された部分に
は測定ヘッド104が装着され、この測定ヘッド104
内には集光レンズ107及びフォトマル或いはアバラン
シュ・フォトダイオード等の受光素子108が内蔵され
ている。
【0106】この受光素子108の出力は信号線を介し
てビデオ信号処理ユニット103内の増幅器86に入力
される。このビデオ信号処理ユニット103は増幅器8
6、周波数成分分離手段87、タイミングコントローラ
87、ビデオ信号合成手段89を内蔵している。
【0107】その他は図14の内視鏡装置97と同様の
構成である。また、その作用及び効果もほぼ同様であ
る。
【0108】図16は第4変形例の内視鏡装置111を
示す。この内視鏡装置111は図15と同じ構成の内視
鏡106を用いている。また、内部構成は異なるが、図
15と同様に光源ユニット112、ビデオ信号処理ユニ
ット113、測定ヘッド114を備えている。
【0109】光源ユニット112は図12の光源装置部
63と同様に3色発光ダイオードアレイ73を採用して
いるが、各3色発光ダイオード73(r)単位で周波数
が異なる発振器76(r)の出力を光源駆動回路77を
介して発光させるようにしている点が異なる。つまり、
この場合にはテープ状ファイバアレイ74のファイバの
本数と同じ数の発振器76(1),…,76(m)を用
いている(図12ではテープ状ファイバアレイ74のフ
ァイバの本数の3倍の数の発振器を用いている)。
【0110】従って、本装置111では各3色発光ダイ
オード73(r)の3色は同じ周波数で変調されて内視
鏡106を経て被写体に投影される。このため、測定ヘ
ッド114では集光レンズ107で集光された光を2つ
のダイクロイックプリズム115、116により3つの
色の光に分離し、分離された色の光をそれぞれ受光素子
108B,108G,108Rで受光している。
【0111】ダイクロイックプリズム115は青の波長
の光を選択的に反射し、他の波長域の光を透過し、ダイ
クロイックプリズム116は緑の波長の光を選択的に反
射し、他の波長域の光を透過する。従って、各受光素子
108B,108G,108Rには青、緑、赤の光成分
が入射される。
【0112】そして、各受光素子108B,108G,
108Rで光電変換された信号はビデオ信号処理ユニッ
ト113内の増幅器86B,86B,86Rでそれぞれ
増幅された後、周波数成分分離手段87B,87G,8
7Rに入力される。周波数成分分離手段87B,87
G,87Rで分離された信号成分はR,G,Bの画像デ
ータとなり、ビデオ信号合成手段89に入力される。
【0113】その他の構成は図15と同様の構成であ
る。この装置111によれば、発振器の数を削減でき
る。その他の作用及び効果は図15とほぼ同様である。
【0114】なお、上述の各実施の形態などでにおい
て、周波数の分離手段にロックインアンプを用い、変調
に用いた発振器の発振信号を参照信号に用い、(光電変
換手段で光電変換され、各周波数の信号が多重化され
た)入力信号に対して同期検波を行うことにより、各周
波数の信号成分を分離抽出するようにしても良い。ま
た、上述した実施の形態などを部分的等で組み合わせて
構成される実施の形態等も本発明に属する。
【0115】[付記] 1.細長の挿入部の先端側から被写体に光を投影し、対
物光学系を介して前記挿入部の後端側で被写体像を観察
可能とする内視鏡装置において、発光強度が複数の周波
数で変調されている複数の光スポットを被写体に投影す
る投影手段と、前記被写体に投影された複数の光スポッ
トの反射光を受光する受光手段と、前記受光手段の出力
を周波数分離する周波数分離手段と、前記周波数分離手
段で分離された出力信号から前記反射光の明るさを検知
する検知手段と、を具備したことを特徴とする内視鏡装
置。
【0116】2.付記1であって、前記投影手段は三原
色の光スポット光を投影し、前記受光手段は三原色の光
の波長それぞれに分離する色分離手段と、前記色分離手
段によりそれぞれ分離された光を受光する受光素子を有
する。 3.付記1であって、前記受光手段は前記挿入部の先端
部に配置される。 4.付記1であって、前記受光手段は前記挿入部の先端
部に先端が配置された光を伝送するファイバにより、前
記反射光を挿入部の後端側に導く。
【0117】5.付記4であって、前記ファイバによ
り、前記反射光を内視鏡の外部に導き、外部に配置した
受光素子で光電変換する。 6.付記1であって、前記周波数分離手段はFFTで構
成される。 7.付記1であって、前記周波数分離手段は複数の狭帯
域のフィルタで構成される。 8.付記1であって、前記周波数分離手段は前記発光強
度を変調するのに用いた周波数の信号に同期して同期検
波を行う同期検波手段を有する。
【0118】9.被写体を照明する照明手段と、照明さ
れた被写体を撮像する撮像手段とを有する撮像装置にお
いて、発光強度が複数の周波数で変調されている複数の
光スポットを被写体に投影することにより照明する投影
手段と、前記被写体に投影された複数の光スポットの反
射光を受光する受光手段と、前記受光手段の出力を周波
数分離する周波数分離手段と、前記周波数分離手段で分
離された出力信号から前記反射光の明るさを検知する検
知手段と、を具備したことを特徴とする撮像装置。
【0119】(付記9〜13の背景)通常の撮像装置で
は照明手段を備えていないか弱い照明のため、外光によ
り撮像した被写体像が影響され易いという問題があっ
た。この問題を解決するために付記1の構成にして、外
光等に影響されることを解消或いは軽減して撮像できる
ようにした。つまり、外光に殆ど影響されることなく、
常に再現性のある被写体像を得ることができる。
【0120】10.付記9であって、前記投影手段は三
原色の光スポット光を投影し、前記受光手段は三原色の
光の波長それぞれに分離する色分離手段と、前記色分離
手段によりそれぞれ分離された光を受光する受光素子を
有する。(付記10の効果)外光に殆ど影響されること
なく、常に色再現性のある被写体像を得ることができ
る。
【0121】11.付記9であって、前記周波数分離手
段はFFTで構成される。 12.付記9であって、前記周波数分離手段は複数の狭
帯域のフィルタで構成される。 13.付記9であって、前記周波数分離手段は前記発光
強度を変調するのに用いた周波数の信号に同期して同期
検波を行う同期検波手段を有する。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、細
長の挿入部の先端側から被写体に光を投影し、対物光学
系を介して前記挿入部の後端側で被写体像を観察可能と
する内視鏡装置において、発光強度が複数の周波数で変
調されている複数の光スポットを被写体に投影する投影
手段と、前記被写体に投影された複数の光スポットの反
射光を受光する受光手段と、前記受光手段の出力を周波
数分離する周波数分離手段と、前記周波数分離手段で分
離された出力信号から前記反射光の明るさを検知する検
知手段と、を設けているので、高周波の駆動信号で駆動
することを必要としない受光手段を採用できるので、内
視鏡内に信号線を挿通した場合にも外部に放射さるノイ
ズを実質上解消できると共に、外部からのノイズの遮蔽
が容易となり、画質の良い内視鏡画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的な説明図。
【図2】図1をより具体的な構成で示す斜視図。
【図3】図2の空間コーディング手段の具体的な構成を
示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置の構成
図。
【図5】光変調円板を用いた空間コーディング手段の具
体的な構成を示す側面図。
【図6】図5の斜視図。
【図7】図6と異なるファイバ駆動手段の変形例を示す
斜視図。
【図8】図5の第1変形例の一部を示す側面図。
【図9】図5の第2変形例の一部を示す側面図。
【図10】図5の第3変形例の一部を示す側面図。
【図11】光変調円板における開口列の具体例を示す
図。
【図12】本発明の第2の実施の形態の内視鏡装置の構
成図。
【図13】第2の実施の形態の第1変形例の内視鏡装置
の構成図。
【図14】第2の実施の形態の第2変形例の内視鏡装置
の構成図。
【図15】第2の実施の形態の第3変形例の内視鏡装置
の構成図。
【図16】第2の実施の形態の第4変形例の内視鏡装置
の構成図。
【符号の説明】
1… 内視鏡装置 2…被写体 3…照明部 4…撮像部 5…画像表示手段 6…光源 7…空間コーディング手段 8…投影レンズ 9…結像レンズ 10…光電変換手段 11…空間デコーディング手段 12…ビデオ信号合成手段 14…内視鏡装置 15…内視鏡 16…ビデオプロセッサ 17…ディスプレイ 18…挿入部 20…周波数変調コーディング手段 22,25…ファイバアレイ 27…遮光板 28…振動板 29…圧電素子 33a…照明光伝送用イメージガイド 33b…投影レンズ 34a…対物レンズ 34b…ライトガイド 36R,36G…ダイクロイックプリズム 37R,37G,37B…光電変換素子 38a…周波数分離手段 38b…ビデオ信号合成手段 38c…タイミングコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正治 秀幸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小野 勝也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 楠元 晃 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 村田 晃 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長の挿入部の先端側から被写体に光を
    投影し、対物光学系を介して前記挿入部の後端側で被写
    体像を観察可能とする内視鏡装置において、 発光強度が複数の周波数で変調されている複数の光スポ
    ットを被写体に投影する投影手段と、 前記被写体に投影された複数の光スポットの反射光を受
    光する受光手段と、 前記受光手段の出力を周波数分離する周波数分離手段
    と、 前記周波数分離手段で分離された出力信号から前記反射
    光の明るさを検知する検知手段と、 を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10243278A (ja) * 1997-02-28 1998-09-11 Olympus Optical Co Ltd テレビカメラ装置
JP2009279460A (ja) * 2002-04-09 2009-12-03 Spectros Corp 医用照明器プローブ及び組織酸素付与をモニタする方法
JP2010035971A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Mpi:Kk 内視鏡機器及びそれに用いられる内視鏡ユニット
JP2010172638A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Olympus Corp 撮像装置、内視鏡及び電子機器

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