JPH1023912A - 鞄および鞄の枠体用芯材 - Google Patents
鞄および鞄の枠体用芯材Info
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- JPH1023912A JPH1023912A JP20291896A JP20291896A JPH1023912A JP H1023912 A JPH1023912 A JP H1023912A JP 20291896 A JP20291896 A JP 20291896A JP 20291896 A JP20291896 A JP 20291896A JP H1023912 A JPH1023912 A JP H1023912A
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- bag
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 形状記憶材料を鞄の外枠部に損傷を与えるこ
となく容易に配設でき、所望の形状を維持することので
きる鞄およびこの鞄の枠体に使用される芯材を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 鞄は、略円形の形状を成す第1、第2の
布状体12、13と、略円筒状に形成された第3の布状
体14とからなる袋部を備える。第1の布状体12と第
3の布状体14の間および第2の布状体13と第3の布
状体14との間には、袋部を所定の形状に維持するた
め、形状記憶合金25と軟質のチューブ26と巻き布2
7とからなる第1、第2の枠体22、23が配設されて
いる。
となく容易に配設でき、所望の形状を維持することので
きる鞄およびこの鞄の枠体に使用される芯材を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 鞄は、略円形の形状を成す第1、第2の
布状体12、13と、略円筒状に形成された第3の布状
体14とからなる袋部を備える。第1の布状体12と第
3の布状体14の間および第2の布状体13と第3の布
状体14との間には、袋部を所定の形状に維持するた
め、形状記憶合金25と軟質のチューブ26と巻き布2
7とからなる第1、第2の枠体22、23が配設されて
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鞄およびこの鞄の
枠体に使用される芯材に関する。
枠体に使用される芯材に関する。
【0002】
【従来の技術】このような鞄の一種として、複数の布状
体を接続することによりにより袋部を形成すると共に、
当該袋部に手提部等を付設したものが知られている。そ
して、この布状体として、例えば化学繊維等を素材とし
た軟質のものを使用することにより、物品の非収納時に
鞄自体を折り畳むことが可能となり、その携帯性を高め
ることができる。
体を接続することによりにより袋部を形成すると共に、
当該袋部に手提部等を付設したものが知られている。そ
して、この布状体として、例えば化学繊維等を素材とし
た軟質のものを使用することにより、物品の非収納時に
鞄自体を折り畳むことが可能となり、その携帯性を高め
ることができる。
【0003】しかしながら、このような軟質素材よりな
る鞄を折り畳んだ場合には、鞄自体の形状が変形し、型
くずれするという問題がある。このため、軟質素材より
なる鞄においては、その外枠部に可撓性の枠体を配設
し、この枠体の弾性力により型くずれを防止しようとし
ているが、この枠体自体もいずれは変形することから、
上述した型くずれを完全に防止することは不可能であ
る。
る鞄を折り畳んだ場合には、鞄自体の形状が変形し、型
くずれするという問題がある。このため、軟質素材より
なる鞄においては、その外枠部に可撓性の枠体を配設
し、この枠体の弾性力により型くずれを防止しようとし
ているが、この枠体自体もいずれは変形することから、
上述した型くずれを完全に防止することは不可能であ
る。
【0004】一方、実開平5−76318号公報におい
ては、上部に開口部と手提部分を持つ可撓性素材よりな
る袋部と、前記開口部の外周上縁に取り付けられ、開口
部外周の長さより小径に形状記憶した超弾性合金(形状
記憶合金)製の枠体と、からなることを特徴とする買い
物袋が開示されている。
ては、上部に開口部と手提部分を持つ可撓性素材よりな
る袋部と、前記開口部の外周上縁に取り付けられ、開口
部外周の長さより小径に形状記憶した超弾性合金(形状
記憶合金)製の枠体と、からなることを特徴とする買い
物袋が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平5−763
18号公報に記載された買い物袋は、形状記憶合金の特
性により所定の形態を維持できるものではあるが、形状
記憶合金製の枠体を袋部に取り付けることが困難であ
り、また、取付後においても、袋部が硬質の形状記憶合
金よりなる枠体と接触することにより、袋部における枠
体との接触部が損傷を受けやすいという難点がある。
18号公報に記載された買い物袋は、形状記憶合金の特
性により所定の形態を維持できるものではあるが、形状
記憶合金製の枠体を袋部に取り付けることが困難であ
り、また、取付後においても、袋部が硬質の形状記憶合
金よりなる枠体と接触することにより、袋部における枠
体との接触部が損傷を受けやすいという難点がある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、形状記憶材料を鞄の外枠部に損傷を与
えることなく容易に配設でき、所望の形状を維持するこ
とのできる鞄およびこの鞄の枠体に使用される芯材を提
供することを目的とする。
れたものであり、形状記憶材料を鞄の外枠部に損傷を与
えることなく容易に配設でき、所望の形状を維持するこ
とのできる鞄およびこの鞄の枠体に使用される芯材を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、鞄であって、形状記憶材料と、当該形状記憶材料の
外周部を覆う軟質のチューブと、当該チューブを包囲す
る巻き布とからなる枠体と、前記枠体の巻き布と接続さ
れた布状体よりなる袋部とを備えたことを特徴とする。
は、鞄であって、形状記憶材料と、当該形状記憶材料の
外周部を覆う軟質のチューブと、当該チューブを包囲す
る巻き布とからなる枠体と、前記枠体の巻き布と接続さ
れた布状体よりなる袋部とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、略同一形状を有
する第1、第2の布状体を互いに対向して配置し、当該
第1、第2の布状体をファスナーを有する第3の布状体
を介して互いに接続することにより袋部を形成した鞄で
あって、前記第1の布状体と第3の布状体とを、形状記
憶材料と当該形状記憶材料の外周部を覆う軟質のチュー
ブと当該チューブを包囲する巻き布とからなる環状の第
1の枠体を介して接続すると共に、前記第2の布状体と
第3の布状体とを、形状記憶材料と当該形状記憶材料の
外周部を覆う軟質のチューブと当該チューブを包囲する
巻き布とからなり、前記第1の枠体と略同一形状を有す
る環状の第2の枠体を介して接続したことを特徴とす
る。
する第1、第2の布状体を互いに対向して配置し、当該
第1、第2の布状体をファスナーを有する第3の布状体
を介して互いに接続することにより袋部を形成した鞄で
あって、前記第1の布状体と第3の布状体とを、形状記
憶材料と当該形状記憶材料の外周部を覆う軟質のチュー
ブと当該チューブを包囲する巻き布とからなる環状の第
1の枠体を介して接続すると共に、前記第2の布状体と
第3の布状体とを、形状記憶材料と当該形状記憶材料の
外周部を覆う軟質のチューブと当該チューブを包囲する
巻き布とからなり、前記第1の枠体と略同一形状を有す
る環状の第2の枠体を介して接続したことを特徴とす
る。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2いずれかに記載の発明において、前記形状記憶材料
は、直線状に復元するように形状記憶されている。
2いずれかに記載の発明において、前記形状記憶材料
は、直線状に復元するように形状記憶されている。
【0010】請求項4に記載の発明は、巻き布により包
囲された状態で鞄を構成する袋部の外枠部に配設される
枠体用芯材であって、形状記憶材料と、前記形状記憶材
料の外周部を覆う軟質のチューブとを備えることを特徴
とする。
囲された状態で鞄を構成する袋部の外枠部に配設される
枠体用芯材であって、形状記憶材料と、前記形状記憶材
料の外周部を覆う軟質のチューブとを備えることを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る
鞄の斜視図である。
施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る
鞄の斜視図である。
【0012】この鞄は、略円形の形状を成す第1、第2
の布状体12、13と、略円筒状に形成された第3の布
状体14とからなる袋部を備える。
の布状体12、13と、略円筒状に形成された第3の布
状体14とからなる袋部を備える。
【0013】第1、第2の布状体は、互いに対向して配
置され、襠部を構成する。また、第3の布状体は、ファ
スナー15を有し天部を構成する布状体16と、前胴を
構成する布状体17と、後胴を構成する布状体18との
3枚の布状体から構成されている。そして、布状体16
と17との間および布状体16と18との間には、一対
の手提部19、20の端部が鋲着されている。
置され、襠部を構成する。また、第3の布状体は、ファ
スナー15を有し天部を構成する布状体16と、前胴を
構成する布状体17と、後胴を構成する布状体18との
3枚の布状体から構成されている。そして、布状体16
と17との間および布状体16と18との間には、一対
の手提部19、20の端部が鋲着されている。
【0014】これらの第1、第2、第3の布状体12、
13、14および一対の手提部19、20は、化学繊維
からなる軟質の布から構成されている。従って、第1、
第2、第3の布状体よりなる袋部および一対の手提部1
9、20は、任意の形状に折り畳むことが可能である。
13、14および一対の手提部19、20は、化学繊維
からなる軟質の布から構成されている。従って、第1、
第2、第3の布状体よりなる袋部および一対の手提部1
9、20は、任意の形状に折り畳むことが可能である。
【0015】前記第1の布状体12と第3の布状体14
の間および第2の布状体13と第3の布状体14との間
には、袋部を所定の形状に維持するため、その内部に芯
材24を内蔵した略円形の第1、第2の枠体22、23
が配設されている。
の間および第2の布状体13と第3の布状体14との間
には、袋部を所定の形状に維持するため、その内部に芯
材24を内蔵した略円形の第1、第2の枠体22、23
が配設されている。
【0016】先ず、芯材24の構成について説明する。
図2は、この芯材24の構成を示す斜視図である。この
図に示すように、芯材24は、形状記憶合金25と、こ
の形状記憶合金25の外周部を覆う軟質のチューブ26
とから構成される。
図2は、この芯材24の構成を示す斜視図である。この
図に示すように、芯材24は、形状記憶合金25と、こ
の形状記憶合金25の外周部を覆う軟質のチューブ26
とから構成される。
【0017】形状記憶合金25は、例えばニチノールと
も呼称されるNi−Ti合金を針金状に形成したもので
あり、その直径は例えば0.9mmとなっている。な
お、形状記憶合金とは、塑性変形された合金をマルテン
サイト変態温度以上にすると変形以前の形状に戻る性質
をもつ合金であり、上述したNi−Ti合金以外に、C
u−Zn合金やIn−Tl合金等が知られている。
も呼称されるNi−Ti合金を針金状に形成したもので
あり、その直径は例えば0.9mmとなっている。な
お、形状記憶合金とは、塑性変形された合金をマルテン
サイト変態温度以上にすると変形以前の形状に戻る性質
をもつ合金であり、上述したNi−Ti合金以外に、C
u−Zn合金やIn−Tl合金等が知られている。
【0018】この形状記憶合金25としては、特に、直
線状に復元するように形状記憶したものが使用される。
また、この形状記憶合金25のマルテンサイト変態温度
は、常温より十分低い温度となっている。
線状に復元するように形状記憶したものが使用される。
また、この形状記憶合金25のマルテンサイト変態温度
は、常温より十分低い温度となっている。
【0019】次に、第1、第2の枠体22、23の構成
について説明する。図3は、第1の布状体12と第3の
布状体14とを、芯材24を内蔵した第1の枠体22を
介して接続する状態を示す断面図である。なお、この図
においては、完成時には互いに直交する方向に延びる第
1の布状体12と第3の布状体14とを、同一方向に配
置した状態を示している。
について説明する。図3は、第1の布状体12と第3の
布状体14とを、芯材24を内蔵した第1の枠体22を
介して接続する状態を示す断面図である。なお、この図
においては、完成時には互いに直交する方向に延びる第
1の布状体12と第3の布状体14とを、同一方向に配
置した状態を示している。
【0020】この図に示すように、前述した形状記憶合
金25と、この形状記憶合金25の外周部を覆う軟質の
チューブ26とからなる芯材24は、その外周を第1、
第2、第3の布状体12、13、14と同様の材質より
なる巻き布27により包囲されている。そして、芯材2
4と巻き布27とにより第1の枠体22が形成される。
即ち、前記巻き布27は、芯材24と同程度の長さを有
し、芯材24の外径より大きな幅を有する長尺の布より
構成されている。この巻き布27は、図3に示すよう
に、芯材24を包囲した状態でその端部を糸28により
止着されており、芯材24は巻き布27に固定されてい
る。
金25と、この形状記憶合金25の外周部を覆う軟質の
チューブ26とからなる芯材24は、その外周を第1、
第2、第3の布状体12、13、14と同様の材質より
なる巻き布27により包囲されている。そして、芯材2
4と巻き布27とにより第1の枠体22が形成される。
即ち、前記巻き布27は、芯材24と同程度の長さを有
し、芯材24の外径より大きな幅を有する長尺の布より
構成されている。この巻き布27は、図3に示すよう
に、芯材24を包囲した状態でその端部を糸28により
止着されており、芯材24は巻き布27に固定されてい
る。
【0021】第1の枠体22を形成する際には、形状記
憶合金25と軟質のチューブ26とからなる芯材24を
巻き布24により包囲した状態で巻き布24を糸28に
より縫いつけた後、所望の長さに断裁するという作業を
行う必要があるため、芯材24における形状記憶合金2
5とチューブ26とは、互いに固定されていることが好
ましい。また、チューブ26は、硬質の形状記憶合金2
5により巻き布24が損傷を受けることを防止するため
のものであることから、適度の弾性を有することが必要
となる。
憶合金25と軟質のチューブ26とからなる芯材24を
巻き布24により包囲した状態で巻き布24を糸28に
より縫いつけた後、所望の長さに断裁するという作業を
行う必要があるため、芯材24における形状記憶合金2
5とチューブ26とは、互いに固定されていることが好
ましい。また、チューブ26は、硬質の形状記憶合金2
5により巻き布24が損傷を受けることを防止するため
のものであることから、適度の弾性を有することが必要
となる。
【0022】このため、チューブ26として、例えば熱
収縮性を有するポリオレフィンまたはシリコーンゴム製
のものを使用し、このチューブ26を形状記憶合金25
の周囲に装着した後、ドライヤーや蒸気等で加熱するこ
とによりチューブ26を収縮させ、形状記憶合金25と
チューブ26とを互いに固定するようにすればよい。こ
のような熱収縮性のチューブとしては、例えば、株式会
社フジクラ製のFチューブ(商品名)をあげることがで
きる。
収縮性を有するポリオレフィンまたはシリコーンゴム製
のものを使用し、このチューブ26を形状記憶合金25
の周囲に装着した後、ドライヤーや蒸気等で加熱するこ
とによりチューブ26を収縮させ、形状記憶合金25と
チューブ26とを互いに固定するようにすればよい。こ
のような熱収縮性のチューブとしては、例えば、株式会
社フジクラ製のFチューブ(商品名)をあげることがで
きる。
【0023】なお、第2の枠体23も、上述した第1の
枠体22と同様の構成を有する。
枠体22と同様の構成を有する。
【0024】図3に示すように、第1の布状体12と第
3の布状体14とは、第1の枠体22を介して接続され
ている。すなわち、芯材24を包囲した巻き布27の端
部と、第1、第3の布状体12、14の端部とは、端縁
カバー30と共に、糸29により互いに縫いつけられて
いる。そして、図1に示すように、第1の枠体22の両
端部はカバー31内で互いに接合され、第1の枠体22
は略円形の形状となっている。なお、同様に、第2の布
状体13と第3の布状体14とは、第2の枠体23を介
して接続されている。
3の布状体14とは、第1の枠体22を介して接続され
ている。すなわち、芯材24を包囲した巻き布27の端
部と、第1、第3の布状体12、14の端部とは、端縁
カバー30と共に、糸29により互いに縫いつけられて
いる。そして、図1に示すように、第1の枠体22の両
端部はカバー31内で互いに接合され、第1の枠体22
は略円形の形状となっている。なお、同様に、第2の布
状体13と第3の布状体14とは、第2の枠体23を介
して接続されている。
【0025】このように、第1の布状体12と第3の布
状体14、また、第2の布状体13と第3の布状体14
を、各々、形状記憶合金25とチューブ26を有する第
1、第2の枠体22、23の巻き布27を介して接続し
ているため、形状記憶合金25を含む枠体22、23を
第1、第2、第3の布状体12、13、14よりなる袋
部の所望の箇所に容易に固定することが可能となる。ま
た、第1、第2の枠体22、23内に内蔵される芯材2
4として、形状記憶合金25の外周部に軟質のチューブ
26を配設したものを使用していることから、硬質の形
状記憶合金25が第1、第2の枠体22、23を構成す
る巻き布27に損傷を与えることを防止することができ
る。
状体14、また、第2の布状体13と第3の布状体14
を、各々、形状記憶合金25とチューブ26を有する第
1、第2の枠体22、23の巻き布27を介して接続し
ているため、形状記憶合金25を含む枠体22、23を
第1、第2、第3の布状体12、13、14よりなる袋
部の所望の箇所に容易に固定することが可能となる。ま
た、第1、第2の枠体22、23内に内蔵される芯材2
4として、形状記憶合金25の外周部に軟質のチューブ
26を配設したものを使用していることから、硬質の形
状記憶合金25が第1、第2の枠体22、23を構成す
る巻き布27に損傷を与えることを防止することができ
る。
【0026】また、特に、この実施の形態においては、
略同一形状を有し互いに対向して配置された第1、第2
の布状体12、13の周囲に、形状記憶合金25を有す
る第1、第2の枠体22、23を配置したことから、鞄
の袋部全体を所定の形状に維持することができる。この
時、第1、第2の布状体12、13は略円形となってお
り、第1、第2の枠体22、23も略円形の状態を維持
すればよいことから、形状記憶合金25として、特に、
直線状に復元するように形状記憶された針金状のものを
使用し、この形状記憶合金25の弾性により略円形の形
状を維持することが可能となる。このため、形状記憶合
金25として、安価な市販品を利用することができる。
略同一形状を有し互いに対向して配置された第1、第2
の布状体12、13の周囲に、形状記憶合金25を有す
る第1、第2の枠体22、23を配置したことから、鞄
の袋部全体を所定の形状に維持することができる。この
時、第1、第2の布状体12、13は略円形となってお
り、第1、第2の枠体22、23も略円形の状態を維持
すればよいことから、形状記憶合金25として、特に、
直線状に復元するように形状記憶された針金状のものを
使用し、この形状記憶合金25の弾性により略円形の形
状を維持することが可能となる。このため、形状記憶合
金25として、安価な市販品を利用することができる。
【0027】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図4は本発明の第2実施形態に係る鞄の斜視図である。
なお、図1乃至図3と同一の部材については、同一の符
号を付して詳細な説明を省略する。
図4は本発明の第2実施形態に係る鞄の斜視図である。
なお、図1乃至図3と同一の部材については、同一の符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】この鞄は、面取りを施された矩形状の形状
を成す第1、第2の布状体42、43と、第3の布状体
44とからなる袋部を備える。
を成す第1、第2の布状体42、43と、第3の布状体
44とからなる袋部を備える。
【0029】第1、第2の布状体は、互いに対向して配
置され、それぞれ前胴部および後胴部を構成する。第1
の布状体42には、手提部49と前ポケット46とが配
設されている。また、第2の布状体43には、手提部5
0が配設されている。さらに、第3の布状体44には、
天部にファスナー45が配設されている。
置され、それぞれ前胴部および後胴部を構成する。第1
の布状体42には、手提部49と前ポケット46とが配
設されている。また、第2の布状体43には、手提部5
0が配設されている。さらに、第3の布状体44には、
天部にファスナー45が配設されている。
【0030】これらの第1、第2、第3の布状体42、
43、44および一対の手提部49、50は、化学繊維
からなる軟質の布から構成されている。従って、第1、
第2、第3の布状体42、43、44よりなる袋部およ
び一対の手提部49、50は、任意の形状に折り畳むこ
とが可能である。
43、44および一対の手提部49、50は、化学繊維
からなる軟質の布から構成されている。従って、第1、
第2、第3の布状体42、43、44よりなる袋部およ
び一対の手提部49、50は、任意の形状に折り畳むこ
とが可能である。
【0031】前記第1の布状体42と第3の布状体44
の間および第2の布状体43と第3の布状体44との間
には、袋部を所定の形状に維持するため、その内部に芯
材24を内蔵した上記第1、第2の枠体22、23同様
の第1、第2の枠体52、53が配設されている。
の間および第2の布状体43と第3の布状体44との間
には、袋部を所定の形状に維持するため、その内部に芯
材24を内蔵した上記第1、第2の枠体22、23同様
の第1、第2の枠体52、53が配設されている。
【0032】この芯材24は、第1実施形態の場合と同
様、直線状に復元するように形状記憶された形状記憶合
金25と、この形状記憶合金25の外周部を覆う軟質の
チューブ26とから構成される。また、この形状記憶合
金25のマルテンサイト変態温度は、常温より十分低い
温度となっている。
様、直線状に復元するように形状記憶された形状記憶合
金25と、この形状記憶合金25の外周部を覆う軟質の
チューブ26とから構成される。また、この形状記憶合
金25のマルテンサイト変態温度は、常温より十分低い
温度となっている。
【0033】第1の布状体42と第3の布状体44と
は、第1実施形態の場合と同様、第1の枠体52を介し
て接続されている。そして、図4に示すように、第1の
枠体52の両端部はカバー61内で互いに接合され、第
1の枠体52は面取りを施された矩形状の形状となって
いる。なお、同様に、第2の布状体43と第3の布状体
44とは、第2の枠体53を介して接続されている。
は、第1実施形態の場合と同様、第1の枠体52を介し
て接続されている。そして、図4に示すように、第1の
枠体52の両端部はカバー61内で互いに接合され、第
1の枠体52は面取りを施された矩形状の形状となって
いる。なお、同様に、第2の布状体43と第3の布状体
44とは、第2の枠体53を介して接続されている。
【0034】この実施の形態においても、第1の布状体
42と第3の布状体44、また、第2の布状体43と第
3の布状体44は、各々、形状記憶合金25とチューブ
26を有する第1、第2の枠体52、53の巻き布27
を介して接続されている。このため、形状記憶合金25
を含む枠体52、53を第1、第2、第3の布状体4
2、43、44よりなる袋部の所望の箇所に容易に固定
することが可能となる。また、第1、第2の枠体52、
53内に内蔵される芯材24として、形状記憶合金25
の外周部に軟質のチューブ26を配設したものを使用し
ていることから、硬質の形状記憶合金25が第1、第2
の枠体52、53を構成する巻き布27に損傷を与える
ことを防止することができる。
42と第3の布状体44、また、第2の布状体43と第
3の布状体44は、各々、形状記憶合金25とチューブ
26を有する第1、第2の枠体52、53の巻き布27
を介して接続されている。このため、形状記憶合金25
を含む枠体52、53を第1、第2、第3の布状体4
2、43、44よりなる袋部の所望の箇所に容易に固定
することが可能となる。また、第1、第2の枠体52、
53内に内蔵される芯材24として、形状記憶合金25
の外周部に軟質のチューブ26を配設したものを使用し
ていることから、硬質の形状記憶合金25が第1、第2
の枠体52、53を構成する巻き布27に損傷を与える
ことを防止することができる。
【0035】また、この実施の形態においても、略同一
形状を有し互いに対向して配置された第1、第2の布状
体42、43の周囲に、形状記憶合金25を有する第
1、第2の枠体52、53を配置したことから、鞄の袋
部全体を所定の形状に維持することができる。
形状を有し互いに対向して配置された第1、第2の布状
体42、43の周囲に、形状記憶合金25を有する第
1、第2の枠体52、53を配置したことから、鞄の袋
部全体を所定の形状に維持することができる。
【0036】この時、第1、第2の布状体42、43は
面取りを施された矩形状となっていることから、形状記
憶合金25として、特に、直線状に復元するように形状
記憶された針金状のものを使用することが可能となる。
このため、形状記憶合金25として、安価な市販品を利
用することができる。この場合、形状記憶合金25の両
端部がチューブ26および巻き布27へ応力を付与する
ことを防止するため、第1、第2の枠体52、53の両
端部は、第1、第2の布状体42、43における外周の
直線部分において互いに接合させることが好ましい。
面取りを施された矩形状となっていることから、形状記
憶合金25として、特に、直線状に復元するように形状
記憶された針金状のものを使用することが可能となる。
このため、形状記憶合金25として、安価な市販品を利
用することができる。この場合、形状記憶合金25の両
端部がチューブ26および巻き布27へ応力を付与する
ことを防止するため、第1、第2の枠体52、53の両
端部は、第1、第2の布状体42、43における外周の
直線部分において互いに接合させることが好ましい。
【0037】上述した実施の形態においては、第1、第
2、第3の布状体12、13、14、42、43、44
および巻き布27として、化学繊維からなる軟質の布を
使用した場合について説明したが、その他の布や、合成
樹脂、あるいは皮革等を使用することも可能である。
2、第3の布状体12、13、14、42、43、44
および巻き布27として、化学繊維からなる軟質の布を
使用した場合について説明したが、その他の布や、合成
樹脂、あるいは皮革等を使用することも可能である。
【0038】また、上述した実施の形態においては、直
線状に復元するように形状記憶された形状記憶合金25
を使用しているが、各枠体の形状に対応する形状を記憶
した形状記憶合金を使用してもよい。
線状に復元するように形状記憶された形状記憶合金25
を使用しているが、各枠体の形状に対応する形状を記憶
した形状記憶合金を使用してもよい。
【0039】さらに、上述した実施の形態においては、
形状記憶材料として、特に、形状記憶合金を使用した場
合について述べたが、適度の弾性と形状記憶性とを有す
る材質であれば、例えば、形状記憶高分子等の他の材質
のものを使用することも可能である。
形状記憶材料として、特に、形状記憶合金を使用した場
合について述べたが、適度の弾性と形状記憶性とを有す
る材質であれば、例えば、形状記憶高分子等の他の材質
のものを使用することも可能である。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、形状記
憶材料とチューブとを包囲する巻き布と布状体よりなる
袋部とを接続することから、形状記憶材料を容易に袋部
に接続することができる。また、形状記憶材料の外周部
を軟質のチューブで覆った後に当該チューブを巻き布に
より包囲していることから、形状記憶材料により巻き布
等に損傷を与えることがない。
憶材料とチューブとを包囲する巻き布と布状体よりなる
袋部とを接続することから、形状記憶材料を容易に袋部
に接続することができる。また、形状記憶材料の外周部
を軟質のチューブで覆った後に当該チューブを巻き布に
より包囲していることから、形状記憶材料により巻き布
等に損傷を与えることがない。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、互いに対
向して配置した第1、第2の布状体と第3の布状体と
を、形状記憶材料と当該形状記憶材料の外周部を覆う軟
質のチューブと当該チューブを包囲する巻き布とからな
る環状の枠体を介して各々接続していることから、上記
の効果に加え、さらに簡易な構成で鞄の袋部全体を所定
の形状に維持することができる。
向して配置した第1、第2の布状体と第3の布状体と
を、形状記憶材料と当該形状記憶材料の外周部を覆う軟
質のチューブと当該チューブを包囲する巻き布とからな
る環状の枠体を介して各々接続していることから、上記
の効果に加え、さらに簡易な構成で鞄の袋部全体を所定
の形状に維持することができる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、形状記憶
材料が直線状に復元するように形状記憶されていること
から、形状記憶材料として安価な市販品を利用すること
ができる。
材料が直線状に復元するように形状記憶されていること
から、形状記憶材料として安価な市販品を利用すること
ができる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、巻き布に
より包囲された状態で鞄を構成する袋部の外枠部に配設
される枠体用芯材として、形状記憶材料と前記形状記憶
材料の外周部を覆う軟質のチューブとを備えていること
から、従来の枠体用芯材に換えてこの枠体用芯材を使用
することにより、鞄を所定の形状に維持することが可能
となる。このとき、形状記憶材料の外周部を軟質のチュ
ーブで覆った後に当該チューブを巻き布により包囲する
構成をとることから、形状記憶材料により巻き布等に損
傷を与えることがない。
より包囲された状態で鞄を構成する袋部の外枠部に配設
される枠体用芯材として、形状記憶材料と前記形状記憶
材料の外周部を覆う軟質のチューブとを備えていること
から、従来の枠体用芯材に換えてこの枠体用芯材を使用
することにより、鞄を所定の形状に維持することが可能
となる。このとき、形状記憶材料の外周部を軟質のチュ
ーブで覆った後に当該チューブを巻き布により包囲する
構成をとることから、形状記憶材料により巻き布等に損
傷を与えることがない。
【図1】この発明の第1実施形態に係る鞄の斜視図であ
る。
る。
【図2】芯材24の斜視図である。
【図3】第1の枠体22による布状体12、14の接続
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図4】この発明の第2実施形態に係る鞄の斜視図であ
る。
る。
12 第1の布状体 13 第2の布状体 14 第3の布状体 15 ファスナー 22 第1の枠体 23 第2の枠体 24 芯材 25 形状記憶合金 26 チューブ 27 巻き布 42 第1の布状体 43 第2の布状体 44 第3の布状体 45 ファスナー 52 第1の枠体 53 第2の枠体
Claims (4)
- 【請求項1】 形状記憶材料と、当該形状記憶材料の外
周部を覆う軟質のチューブと、当該チューブを包囲する
巻き布とからなる枠体と、 前記枠体の巻き布と接続された布状体よりなる袋部と、 を備えたことを特徴とする鞄。 - 【請求項2】 略同一形状を有する第1、第2の布状体
を互いに対向して配置し、当該第1、第2の布状体をフ
ァスナーを有する第3の布状体を介して互いに接続する
ことにより袋部を形成した鞄であって、 前記第1の布状体と第3の布状体とを、形状記憶材料と
当該形状記憶材料の外周部を覆う軟質のチューブと当該
チューブを包囲する巻き布とからなる環状の第1の枠体
を介して接続すると共に、前記第2の布状体と第3の布
状体とを、形状記憶材料と当該形状記憶材料の外周部を
覆う軟質のチューブと当該チューブを包囲する巻き布と
からなり、前記第1の枠体と略同一形状を有する環状の
第2の枠体を介して接続したことを特徴とする鞄。 - 【請求項3】 前記形状記憶材料は、直線状に復元する
ように形状記憶されている請求項1または2いずれかに
記載の鞄。 - 【請求項4】 巻き布により包囲された状態で鞄を構成
する袋部の外枠部に配設される枠体用芯材であって、 形状記憶材料と、 前記形状記憶材料の外周部を覆う軟質のチューブと、 を備えることを特徴とする鞄の枠体用芯材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20291896A JPH1023912A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 鞄および鞄の枠体用芯材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20291896A JPH1023912A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 鞄および鞄の枠体用芯材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1023912A true JPH1023912A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16465328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20291896A Pending JPH1023912A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 鞄および鞄の枠体用芯材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1023912A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002219014A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-06 | Camel:Kk | 携帯型電子計算機のキャリングケース |
JP2014172623A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-09-22 | Hitachi Systems Ltd | 電子機器用包装体 |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP20291896A patent/JPH1023912A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002219014A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-06 | Camel:Kk | 携帯型電子計算機のキャリングケース |
JP3927369B2 (ja) * | 2001-01-29 | 2007-06-06 | 株式会社キャメル | 携帯型電子計算機のキャリングケース |
JP2014172623A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-09-22 | Hitachi Systems Ltd | 電子機器用包装体 |
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