JPH10239109A - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

Info

Publication number
JPH10239109A
JPH10239109A JP4091697A JP4091697A JPH10239109A JP H10239109 A JPH10239109 A JP H10239109A JP 4091697 A JP4091697 A JP 4091697A JP 4091697 A JP4091697 A JP 4091697A JP H10239109 A JPH10239109 A JP H10239109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
scale
magnetic
displacement
pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4091697A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Suzuki
信之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Manufacturing Systems Corp
Original Assignee
Sony Precision Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Precision Technology Inc filed Critical Sony Precision Technology Inc
Priority to JP4091697A priority Critical patent/JPH10239109A/ja
Publication of JPH10239109A publication Critical patent/JPH10239109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気スケールと光学スケールとの特長を合わ
せ持った新規な変位検出装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 繰り返しピッチPにて磁気記録したスケ
ール15と、直線偏光を有する又は直線偏光を出射する
ように構成された光源と、繰り返しピッチPにて複数の
透光部と遮光部とを有する格子板14a,14bと、検
光子16と、光電検出器17a,17bとより成る検出
部とを有し、この光源よりこの格子板14a,14bを
通り、このスケール15の複数の磁気記録部に照射され
た光がこの磁気記録部により偏光角が回転されて反射
し、この検光子16により、この偏光角の回転を光量の
増減に変換し、この光量の増減をこの光電検出器17
a,17bにて電気出力として得ることにより、このス
ケール15とこの検出部との相対変位を検出するように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば工作機械の位
置読み取りや位置制御等に適用して好適な変位検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
工作機械の位置読み取りや位置制御に使用される変位検
出装置の例として磁気スケール装置が提案されている。
【0003】この磁気スケール装置は例えば図14に示
す如く、磁性媒体上に一定ピッチλで磁気記録された目
盛りを有するスケール1と、2つの検出ヘッド(磁束応
答型マルチギャップヘッド)2a,2bと、検出回路3
とより構成されており、この磁気スケール装置はスケー
ル1が磁気記録目盛りのため油汚れ等の影響を受けにく
く工作機械、産業機械に広く使用されている。
【0004】汎用の磁気スケール装置の一例としては、
スケール1の磁気記録目盛ピッチλを200μmとし、
これを検出回路3で1/400になる如く内挿して、
0.5μm等の分解能を得る如くしている。
【0005】この磁気スケール装置において、より高分
解能を得るためには、この磁気記録目盛ピッチλを短く
する必要がある。しかしながらこの磁気記録目盛ピッチ
λを小さくしていくと、スケール1と検出ヘッド2a,
2bとの間隙dによる検出損失(再生分離損失)が大き
くなる。
【0006】この検出損失は次式で現すことができる。 検出損失=54.6d/λ (db)
【0007】例えば磁気記録目盛ピッチλを20μmに
した場合、このスケール1と検出ヘッド2a,2bとの
間隙d=2μmで検出損失は5.46db、つまり検出
出力が約半分に減少してしまい、この間隙dを小さく且
つ一定に保つ機構が必須となるが、これは非常に困難で
あり、この磁気スケール装置で高分解能を得るのに限界
があった。
【0008】また従来の変位検出装置の他の例として光
学スケール装置が提案されている。この光学スケール装
置は例えば図15に示す如く、光源ランプ5より出射さ
れた光がコンデンサレンズ6にて平行光とされ、この平
行光をインデックススケール7を介してスケール8に照
射するものである。
【0009】この光学スケール装置のスケール8はピッ
チPにて反射部と非反射部とを繰り返す目盛を有し、こ
のスケール8と光源ランプ5、コンデンサレンズ6及び
インデックススケール7等より成る検出部との相対変位
により、ピッチP毎に光量が増減する反射光を光電素子
9a,9b,9c,9dにより電気信号に変換し、この
電気信号をアンプ10を通して変位信号を得るようにし
たものである。
【0010】この光学スケール装置は光学的に検出する
ので目盛ピッチPを小さくしても、スケール8と検出部
との隙間は大きく取れるが、スケール8の作成は、ガラ
ス、金属等を基板として、機械的ルーリングエンジン、
レーザビームスキャン露光、電子ビームや光リソグラフ
ィー等を用い、その製造装置が大掛かりとなり、且つ長
尺のスケール8が作りにくく、また精度不良等作成に失
敗するとそのスケール8は再生不可能となる大きな欠点
を有していた。
【0011】本発明は斯る点に鑑み、磁気スケール装置
と光学スケール装置との特長を合わせ持った新規な変位
検出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明変位検出装置は繰
り返しピッチPにて磁気記録したスケールと、直線偏光
を有する又は直線偏光を出射するように構成された光源
と、繰り返しピッチPにて複数の透光部と遮光部とを有
する格子板と、検光子と、光電検出器とより成る検出部
とを有し、この光源よりこの格子板を通り、このスケー
ルの複数の磁気記録部に照射された光がこの磁気記録部
により偏光角が回転されて反射し、この検光子により、
この偏光角の回転を光量の増減に変換し、この光量の増
減をこの光電検出器にて電気出力として得ることによ
り、このスケールとこの検出部との相対変位を検出する
ようにしたものである。
【0013】斯る本発明によればスケールが磁気記録の
ため、任意のピッチで精度良く容易に作成でき、また磁
気記録のため、精度が悪い等作成に失敗した場合でも容
易に書き換えることができる。
【0014】また、本発明によれば光学的検出のため、
スケールの磁気記録目盛のピッチPが短くなってもスケ
ールと検出部との隙間を大きく取れ、安定した検出出力
が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、本
発明変位検出装置の第1の実施例につき説明しよう。
【0016】図1において、11は光源を構成するラン
プを示し、このランプ11よりの光をコンデンサレンズ
12、偏光フィルタ13及び格子板14a,14bを介
して磁気スケール15に照射する如くする。
【0017】このコンデンサレンズ12はランプ11よ
り出射する光を平行光にするもので、偏光フィルタ13
はこのコンデンサレンズ12よりの平行光を直線偏光の
光にするためのものである。この場合ランプ11よりの
光に変えてレーザ光等の如く直線偏光の光を使用すると
きには、この偏光フィルタ13は不用である。
【0018】格子板14a及び14bは、図2に示す如
く磁気スケール15の磁気記録目盛のピッチと同じ、繰
り返しピッチPにて複数の透光部と遮光部とを有する格
子で構成され、この格子板14aの各格子と格子板14
bの各格子との変位検出方向の間隔を図1,図2に示す
如く (m±1/4)P に配置する。但し、m=0,1,2,3‥‥の整数であ
る。
【0019】この磁気スケール15は、N極とS極との
繰り返しピッチPの磁気記録目盛が磁気記録されたもの
である。このN極とS極との繰り返しピッチPを必要に
応じた大きさとする。このときはN極及びS極を着磁す
るだけなのでこのピッチPを極めて小さくすることがで
きる。
【0020】この場合、図2に示す如く磁気スケール1
5のN極とS極との繰り返しピッチがPであり、格子板
14a及び14bの夫々の透光部のピッチもPであり、
この格子板14a又は14bの各透光部を通過した光
は、磁気スケール15に記録されたN極,S極の同じ磁
極関係の部分例えば夫々がN極、夫々がS極に照射され
る。
【0021】このとき、この照射された光はこの磁気ス
ケール15の目盛を構成する磁気記録面で磁極関係に応
じて偏光面が回転され反射される。この偏光面が回転さ
れた反射光を検光子を構成する偏光フィルタ16を通
し、格子板14a及び14bの夫々の透光部を通過した
反射光の夫々に対応した位置に配置された光電検出器を
構成するフォトダイオード17a及び17bに入射する
如くする。
【0022】本例においてはこの検光子を構成する偏光
フィルタ16の光通過軸160を図4に示す如く磁気ス
ケール15のS極にて回転反射した光の振動軸(偏光
面)16Sと直交する如くする。この図4において、1
6Nは磁気スケール15のN極にて回転反射した光の振
動軸(偏光面)である。
【0023】この場合、磁気スケール15のN極及びS
極の磁極関係が図3Aに示す如きであったときは、フォ
トダイオード17aの出力側に得られる検出信号は図3
Bに示す如くN極の中間点で最大となりS極の中間点で
最小となる周期Pの正弦波形となり、フォトダイオード
17bの出力側には図3Cに示す如くこれとP/4位相
の異なった検出信号となる。
【0024】従って本例の如く格子板14a及び14b
の間隔を(m±1/4)Pに配置していることにより、
P/4位相の異なる2相出力が得られる。この2相出力
を使用し、従来と同様にして相対変位方向を知ることが
でき、また内挿処理等を行うことができる。
【0025】本例において、この格子板14a,14b
と磁気スケール15との隙間dを d=A×P2 /B に設定する。但しA=1,2,3‥‥、Bは光源の波長
である。上述の如く設定することにより、格子板14
a,14bのフーリエイメージが磁気スケール15上に
結像される。
【0026】例えばA=1,P=20μm、レーザー光
を使用したときは(例えばB=780nm)、d=1×
(20μm)2 /780nm=512.8μmであり、
上述の如くすることにより、格子板14a,14bと磁
気スケール15との隙間dを約0.5mmと大きくする
ことができる。
【0027】また本例においては、ランプ11、コンデ
ンサレンズ12、偏光フィルタ13、格子板14a,1
4b、偏光フィルタ16及びフォトダイオード17a,
17bより構成される検出部は磁気スケール15との測
定方向に垂直な面に沿って配置する如くする。このよう
にすることにより、この磁気スケール15とこの検出部
の格子板14a,14bとの隙間dが変化しても磁気ス
ケール15の照射位置は磁気記録目盛のトラック幅方向
に変化するのみで、精度変化は生じない。
【0028】本例は上述の如く構成されているので、ラ
ンプ11、コンデンサレンズ12、偏光フィルタ13よ
り得られる直線偏光光を格子板14a,14bを介して
繰り返しピッチPにて磁気記録された磁気スケール15
に照射し、この磁気スケール15にて偏光角が回転され
た反射光を検光子である偏光フィルタ16を介してフォ
トダイオード17a及び17bに照射する如くして検出
信号を得ているので、この検出信号により、この磁気ス
ケール15とランプ11、コンデンサレンズ12、偏光
フィルタ13、格子板14a,14b、偏光フィルタ1
6及びフォトダイオード17a,17bより成る検出部
との相対変位を知ることができる。
【0029】本例によれば磁気スケール15が磁気記録
のため、任意のピッチで精度良く容易に作成でき、また
磁気記録のためこの磁気スケール15を精度が悪い等作
成に失敗した場合でも容易に書き換えることができる利
益がある。
【0030】また本例によれば光学的検出のため磁気ス
ケール15の磁気記録目盛のピッチPが短くなっても磁
気スケール15と検出部の格子板14a,14bとの隙
間dを大きく例えば0.5mmとすることができ、安定
した検出出力を得ることができる利益がある。
【0031】更に本例によれば磁気スケール15の複数
の記録位置より反射された反射光より検出信号を得るよ
うにしているので、平均化された精度の良い検出信号を
得ることができる。またこの場合、一部に出力低下部が
あっても複数の記録位置よりの反射光を検出しているの
で出力減少が少ない利益がある。
【0032】また本例によれば2つの格子板14a及び
14bを間隔(m±1/4)P離して設けているのでP
/4位相の異なる2相の検出信号を得ることができ、こ
れにより相対変位の方向を知ることができると共にこれ
を使用して内挿することができ、より高分解能を得るこ
とができる利益がある。
【0033】また図5〜図8は本発明の第2の実施例を
示す。この第2の実施例を説明するに図5〜図8におい
て図1〜図4に対応する部分には同一符号を付して示
し、その詳細説明は省略する。
【0034】図5例においても、光源を構成するランプ
11よりの光をコンデンサレンズ12、偏光フィルタ1
3及び格子板14a,14bを介して磁気スケール15
に照射する如くする。
【0035】本例においては格子板14a及び14bは
図6に示す如く磁気スケール15の磁気記録目盛のピッ
チと同じ、繰り返しピッチPにて複数の透光部と遮光部
とを有する格子で構成され、この格子板14aの各格子
と格子板14bの各格子との変位検出方向の間隔を図
5,図6に示す如く (m±1/8)P に配置する。但し、m=0,1,2,3‥‥の整数であ
る。
【0036】この磁気スケール15は、N極とS極との
繰り返しピッチPの磁気記録目盛が磁気記録されたもの
である。このN極とS極との繰り返しピッチPを必要に
応じた大きさとする。このときはN極及びS極を着磁す
るだけなので、このピッチPを極めて小さくすることが
できる。
【0037】この場合、図6に示す如く磁気スケール1
5のN極とS極との繰り返しピッチがPであり、格子板
14a及び14bの夫々の透光部のピッチもPであり、
この格子板14a又は14bの各透光部を通過した光
は、磁気スケール15に記録されたN極,S極の同じ磁
極関係の部分例えば夫々がN極、夫々がS極に照射され
る。
【0038】このとき、この照射された光はこの磁気ス
ケール15の目盛を構成する磁気記録面で磁極関係に応
じて偏光面が回転され反射される。この偏光面が回転さ
れた反射光を検光子を構成する偏光フィルタ16を通
し、格子板14a及び14bの夫々の透光部を通過した
反射光の夫々に対応した位置に配置された光電検出器を
構成するフォトダイオード17a及び17bに入射する
如くする。
【0039】本例においては、この検光子を構成する偏
光フィルタ16の光通過軸160を図8に示す如く、入
射光振動軸に対し直角に配置する如くする。この場合磁
気スケール15の着磁が無いときは光量は零であるが、
図8に示す如くN極及びS極何れの磁場によっても偏光
面は同様に回転するので、検出信号の周期は磁気スケー
ル15のピッチPの1/2となり、周波数は倍となる。
図8において、16N 0 は磁気スケール15のN極にて
回転反射した光の振動軸(偏光面)、16S0は磁気ス
ケール15のS極にて反射した光の振動軸(偏光面)で
ある。
【0040】この場合、磁気スケール15のN極及びS
極の磁極関係が図7Aに示す如きであったときは、フォ
トダイオード17aの出力側に得られる検出信号は図7
Bに示す如くN極及びS極の中間点で最大となりN極及
びS極の境界点で最小となる周期P/2の正弦波形とな
り、フォトダイオード17bの出力側には図7Cに示す
如く、これとP/8位相の異なった検出信号が得られ
る。
【0041】従って本例の如く、格子板14a及び14
bの間隔を(m±1/8)Pに配置していることによ
り、P/8位相の異なる2相出力が得られる。この2相
出力を使用し、従来と同様にして相対変位方向を知るこ
とができ、また内挿処理等を行い高精度の検出を行うこ
とができる。
【0042】また本例においては、この格子板14a,
14bと磁気スケール15との隙間dを d=A×P2 /B に設定する。このように設定することにより、格子板1
4a,14bのフーリエイメージが磁気スケール15上
に結像される。
【0043】例えばA=1、P=20μm、レーザー光
を使用したときはB=780nmであり、 d=1×(20μm)2 /780nm =512.8μm となり、上述の如くすることにより、格子板14a,1
4bと磁気スケール15との隙間dを約0.5mmと大
きくすることができる。
【0044】また本例においては、ランプ11、コンデ
ンサレンズ12、偏光フィルタ13、格子板14a,1
4b、偏光フィルタ16及びフォトダイオード17a,
17bより構成される検出部は磁気スケール15との測
定方向に垂直な面に沿って配置する如くする。このよう
にすることにより、この磁気スケール15とこの検出部
の格子板14a,14bとの隙間dが変化しても磁気ス
ケール15の照射位置は磁気記録目盛のトラック幅方向
に変化するのみで、精度変化は生じない。
【0045】斯る第2の実施例においても、第1の実施
例と同様の作用効果が得られることは容易に理解できよ
う。またこの第2の実施例においては上述の如く第1の
実施例の検出信号の1/2周期(2倍の周波数)の検出
信号が得られる。
【0046】また図9,図10,図11及び図12は夫
々第3,第4,第5及び第6の実施例を示す。この図
9,図10,図11及び図12を参照して第3,第4,
第5及び第6の実施例を説明するに図1,図5に対応す
る部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0047】図9に示す第3の実施例は図1又は図5の
第1又は第2の実施例において、ランプ11、コンデン
サレンズ12及び偏光フィルタ13よりなる光源と光電
検出器を構成するフォトダイオード17a,17bとの
光通路の間にビームスプリッタ18を配置したものであ
る。
【0048】斯かる図9に示す如き第3の実施例におい
てはランプ11より出射した光は、コンデンサレンズ1
2で平行光とされ且つ偏光フィルタ13で直線偏光の光
とされ、このビームスプリッタ18及び格子板14a,
14bを通り磁気スケール15に照射され、この磁気ス
ケール15よりの反射光は格子板14a,14bをもど
り、ビームスプリッタ18で光路が曲げられ、偏光フィ
ルタ16を通りフォトダイオード17a,17bに入射
される。
【0049】この場合格子板14a,14bと偏光フィ
ルタ16とフォトダイオード17a,17bとの位置関
係は第1又は第2の実施例がそのまま適用できる。
【0050】斯かる第3の実施例においては第1又は第
2の実施例と同様の作用効果が得られると共にこの第3
の実施例においてはビームスプリッタ18を使用して光
路を曲げているので、構成要素を同一平面内に配置で
き、コンパクトに構成できる利益がある。
【0051】図10に示す第4の実施例は図9の第3の
実施例において、検光子としての偏光フィルタ16の代
わりに偏光ビームスプリッタ19を使用したものであ
る。この場合偏光ビームスプリッタ19は磁気スケール
15の反射光の偏光軸に対して45度傾け配置する如く
する。
【0052】本例においては格子板14a及び14bを
(m±1/4)Pの間隔で配すると共に、この偏光ビー
ムスプリッタ19のビームスプリッタ18よりの光が透
過する面側で且つ格子板14a及び14bよりの光に対
応してフォトダイオード17a及び17bを配し、また
この偏光ビームスプリッタ19のビームスプリッタ18
よりの光の反射光が得られる面側で且つ格子板14a及
び14bよりの光に対応してフォトダイオード17c及
び17dを配する。
【0053】また本例においてはフォトダイオード17
a及び17cよりの検出信号を差動増幅器20aの一方
及び他方の入力端子に供給し、またフォトダイオード1
7b及び17dよりの検出信号を差動増幅器20bの一
方及び他方の入力端子に供給する如くする。
【0054】斯かる、第4の実施例においては差動増幅
器20aの出力端子21aに図3Bに示す如き、周期P
の正弦波形の検出信号が得られ、差動増幅器20bの出
力端子21bに図3Cに示す如きこれとP/4位相の異
なった周期Pの正弦波形の検出信号が得られる。
【0055】この第4の実施例においても第3の実施例
と同様の作用効果が得られることは容易に理解できよ
う。
【0056】図11に示す第5の実施例は図10の第4
の実施例において、ビームスプリッタ18を偏光ビーム
スプリッタに変えると共に格子板14a,14bと磁気
スケール15との間に1/4λ板22を配するようにし
たものである。
【0057】斯かる第5の実施例においては、磁気スケ
ール15よりの反射光はこの1/4λ板22を往復通過
するため、この反射光は入射光に対し偏光軸が1/2λ
(90度)回転され、反射光は偏光ビームスプリッタ1
8によりすべて偏光ビームスプリッタ19に入射するこ
ととなるので、第4の実施例に比し効率の良い検出がで
きる利益がある。
【0058】図12に示す第6の実施例は、図9に示す
如き偏光ビームスプリッタ18に検光子の機能を持たせ
るようにしたものである。この場合入射振動軸と検光子
即ち偏光ビームスプリッタ18の光通過軸との関係は図
8に示すと同じ状態と成る。
【0059】本例においては偏光ビームスプリッタ18
よりの光を並列に並べた4つのピッチPの格子を有する
格子板14a,14c,14b,14dを介して磁気ス
ケール15に照射する。
【0060】この場合格子板14aと14cとの間隔を
(m±1/4)Pとし、格子板14cと14bとの間隔
を(m±1/8)Pとし、格子板14bと14dとの間
隔を(m±1/4)Pとする。
【0061】また本例においては、偏光ビームスプリッ
タ18の磁気スケール15よりの反射光が曲げられて得
られる面側で且つ格子板14a,14c,14b及び1
4dを介して得られる光に対応してフォトダイオード1
7a,17c,17b及び17dを配する。
【0062】このフォトダイオード17a及び17cの
夫々の出力側に得られる検出信号を差動増幅器20aの
一方及び他方の入力端子に供給し、またフォトダイオー
ド17b及び17dの夫々の出力側に得られる検出信号
を差動増幅器20bの一方及び他方の入力端子に供給す
る如くする。
【0063】斯かる、第6の実施例においては差動増幅
器20aの出力端子21aに図7Bに示す如き、周期P
/2の正弦波形の検出信号が得られ、差動増幅器20b
の出力端子21bに図7Cに示す如き、これとP/8位
相の異なった周期P/2の正弦波形の検出信号が得られ
る。
【0064】この第6の実施例においても、第2の実施
例と同様の作用効果が得られることは勿論である。
【0065】また第3〜第6の実施例において、例えば
図13に示す如く磁気スケール15とランプ11とフォ
トダイオード17a,17b,17c,17dとの位置
関係を変更するようにしても良く、これによっても同様
の作用効果が得られることは勿論である。この図13例
は図12例の磁気スケール15とランプ11とフォトダ
イオード17a,17b,17c,17dとの位置関係
を変えた例である。
【0066】また、本発明は上述実施例に限ることなく
本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が
採り得ることは勿論である。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば磁気スケールが磁気記録
のため、任意のピッチで精度良く容易に作成でき、また
磁気記録のためこの磁気スケールを精度が悪い等作成に
失敗した場合でも容易に書き換えることができる利益が
ある。
【0068】また本発明によれば光学的検出のため磁気
スケールの磁気記録目盛のピッチPが短くなっても磁気
スケールと検出部の格子板との隙間dを大きく例えば
0.5mmとすることができ、安定した検出出力を得る
ことができる利益がある。
【0069】更に本発明によれば磁気スケールの複数の
記録位置より反射された反射光より検出信号を得るよう
にしているので、平均化された精度の良い検出信号を得
ることができる。またこの場合、一部に出力低下があっ
ても複数の記録位置よりの反射光を検出しているので出
力減少が少ない利益がある。
【0070】また本発明によれば、少なくとも2つの格
子板を間隔(m±1/4)P又は(m±1/8)P離し
て設けているのでP/4又はP/8位相の異なる2相の
検出信号を得ることができ、これにより相対変位の方向
を知ることができると共にこれを使用して内挿すること
ができ、より高分解能を得ることができる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明変位検出装置の第1の実施例を示す構成
図である。
【図2】図1の要部の例を示す構成図である。
【図3】図1の説明に供する線図である。
【図4】図1の説明に供する線図である。
【図5】本発明変位検出装置の第2の実施例を示す構成
図である。
【図6】図5の要部の例を示す構成図である。
【図7】図5の説明に供する線図である。
【図8】図5の説明に供する線図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示す構成図である。
【図11】本発明の第5の実施例を示す構成図である。
【図12】本発明の第6の実施例を示す構成図である。
【図13】図12の変形例を示す構成図である。
【図14】従来の変位検出装置の例を示す構成図であ
る。
【図15】従来の変位検出装置の例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
11 ランプ、12 コンデンサレンズ、13,16
偏光フィルタ、14a,14b,14c,14d 格子
板、15 磁気スケール、17a,17b,17c,1
7d フォトダイオード、18 ビームスプリッタ、1
9 偏光ビームスプリッタ、20a,20b 差動増幅
器、22 1/4λ板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返しピッチPにて磁気記録されたス
    ケールと、 直線偏光を有する又は直線偏光を出射するように構成さ
    れた光源と、繰り返しピッチPにて複数の透光部と遮光
    部とを有する格子板と、検光子と、光電検出器とより成
    る検出部とを有し、 前記光源より前記格子板を通り前記スケールの複数の磁
    気記録部に照射された光が前記磁気記録部により偏光角
    が回転されて反射し、前記検光子により前記偏光角の回
    転を光量の増減に変換し、前記光量の増減を前記光電検
    出器にて電気出力として得ることにより、前記スケール
    と前記検出部との相対変位を検出するようにしたことを
    特徴とする変位検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の変位検出装置において、 前記格子板を少なくとも2組設けると共に前記格子板の
    変位検出方向の間隔を (m±1/4)P (但しm=0,1,2‥‥の整数) としたことを特徴とする変位検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の変位検出装置において、 前記格子板を少なくとも2組設けると共に前記格子板の
    変位検出方向の間隔を、 (m±1/8)P (但しm=0,1,2‥‥の整数) としたことを特徴とする変位検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の変位検出装置において、 前記検出部は、測定方向に垂直な面に沿って配置されて
    いることを特徴とする変位検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の変位検出装置において、 前記光源と前記光電検出器との間のビーム通路には、ビ
    ームスプリッタが配置されていることを特徴とする変位
    検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の変位検出装置において前
    記検光子として偏光ビームスプリッタを使用したことを
    特徴とする変位検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の変位検出装置において、 前記偏光ビームスプリッタと前記スケールとの間に1/
    4λ板を配置したことを特徴とする変位検出装置。
JP4091697A 1997-02-25 1997-02-25 変位検出装置 Pending JPH10239109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4091697A JPH10239109A (ja) 1997-02-25 1997-02-25 変位検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4091697A JPH10239109A (ja) 1997-02-25 1997-02-25 変位検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10239109A true JPH10239109A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12593835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4091697A Pending JPH10239109A (ja) 1997-02-25 1997-02-25 変位検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10239109A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107017179A (zh) * 2015-10-13 2017-08-04 约翰内斯﹒海德汉博士有限公司 具有位置测量装置的x‑y工作台

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107017179A (zh) * 2015-10-13 2017-08-04 约翰内斯﹒海德汉博士有限公司 具有位置测量装置的x‑y工作台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101117241B1 (ko) 변위 검출 장치
JP3478567B2 (ja) 回転情報検出装置
US7324212B2 (en) Optical encoder having slanted optical detector elements for harmonic suppression
JPS60243514A (ja) 光電的測定装置
JPH09196705A (ja) 変位測定装置
JP3066923B2 (ja) エンコーダ及びこれを有するシステム
JPH0131127B2 (ja)
JPH0749971B2 (ja) 測定装置
JP2004333470A (ja) 光ファイバ受信器チャネルを使用した2次元測定装置
JP2007155720A (ja) 改良形補間エンコーダ
NL8005258A (nl) Interferometer.
JP2560513B2 (ja) 回析干渉型エンコーダ
US5825023A (en) Auto focus laser encoder having three light beams and a reflective grating
US7161139B2 (en) Position-measuring system and method for operating a position-measuring system
JPH09113213A (ja) 高調波信号成分を濾波する装置
US5184014A (en) Opto-electronic scale reading apparatus
JPH10239109A (ja) 変位検出装置
JPH01291194A (ja) X−yテーブル
JP2008232705A (ja) 光電式エンコーダ
JPH01282420A (ja) 光学式エンコーダ
CN113028998A (zh) 光学位置测量装置
JPS6213603B2 (ja)
JP2002139353A (ja) 光学式ロータリエンコーダ
JPH05126603A (ja) 格子干渉測定装置
JPH0861990A (ja) エンコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040217