JPH10238577A - 弾性ブッシュ - Google Patents
弾性ブッシュInfo
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- JPH10238577A JPH10238577A JP4573697A JP4573697A JPH10238577A JP H10238577 A JPH10238577 A JP H10238577A JP 4573697 A JP4573697 A JP 4573697A JP 4573697 A JP4573697 A JP 4573697A JP H10238577 A JPH10238577 A JP H10238577A
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- Granted
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Abstract
相対向させてアーム部材に取付けた弾性ブッシュにおい
て、ゴム弾性体のフランジ部分にも予備圧縮を容易に付
与でき、その予備圧縮の調整も容易に行なえるようにす
る。 【解決手段】 内筒2a,2bと外筒3a,3bの間に
ゴム弾性体4a,4bが介設されるとともに、軸方向の
一端部にフランジ11が設けられてなるブッシュ1a,
1bの二つを、フランジを有さない側を相対向させてア
ーム部材6に取付けてなる弾性ブッシュAとして、一方
のブッシュ1aにおけるフランジを有さない側の内筒2
aの端部を延長し、他方のブッシュ1bの内筒2bを、
前記内筒2aの延長部12aの外周に圧入して結合する。
Description
ペンション機構に組込まれて使用される弾性ブッシュに
関するものである。
り、自動車等の車両のサスペンションにおいては、車体
とサスペンションの連結部位、例えば車輪を支持するサ
スペンションのアーム部材と車体側メンバとの連結部位
には、緩衝を目的としての弾性ブッシュが使用されてい
る。
ように、同心的に配置した金属製の内筒(50)と外筒
(60)とが、両筒間に加硫接着手段により配されたゴ
ム弾性体(70)を介して結合されてなるものが一般的
である。該ブッシュの軸方向のばね特性を上げる目的
で、内外両筒(50)(60)の一端にそれぞれフラン
ジ(51)(61)を設けるとともに、この両フランジ
(51)(61)間にゴム弾性体(70)のフランジ部
分(71)を延設した形態のものがある。
に、図6のように、前記形態の二つのブッシュ(80)
(80)を、フランジを有さない側を相対向させてアー
ム部材(6)の取付け用孔(7)に圧入して結合構成す
ることが考えられている。
荷重負荷時のゴム弾性体の引張歪を低減し耐久性を向上
する目的で、ゴム弾性体に予備的な圧縮を与えておくこ
とが行なわれている。その手段として、例えば、絞り加
工により外筒を縮径して、内筒と外筒の間のゴム弾性体
に予備圧縮を与えることが考えられる。
対しては予備圧縮の効果があるものの、軸方向の荷重負
荷に対しては予備圧縮の効果が得られない。すなわち、
前記のフランジを有するタイプの弾性ブッシュにおいて
は、ゴム弾性体のフランジ部分に対しても、予備圧縮を
付与することが望まれるが、前記の絞り加工による縮径
の手段のみでは、フランジ部分に予備圧縮を与えること
ができない。
のものにおいて、両ブッシュの外筒をアーム部材の取付
け用孔に対し両側から圧入して、内筒を突き合せ状態に
結合しただけでは、予備圧縮を与えることはできない。
合、ゴム弾性体のフランジ部分に予備圧縮を与えるに
は、間隔を規制する部材によって、二つのブッシュを両
側から挟み付ける等の複雑な構造を採用する必要があ
り、しかもフランジ部の予備圧縮の程度を調整するのが
困難なものである。
り、特に一端部にフランジを有する二つのブッシュを相
対向させてアーム部材に取付けた弾性ブッシュにおい
て、両ブッシュの結合形態を利用して、ゴム弾性体のフ
ランジ部分にも予備圧縮を容易に付与でき、特にその予
備圧縮の調整も容易に行なえるようにしたものである。
決するものであり、請求項1の発明は、内筒と外筒の間
にゴム弾性体が介設されるとともに、軸方向の一端部に
フランジが設けられてなるブッシュの二つを、フランジ
を有さない側を相対向させて配設してなる弾性ブッシュ
であって、一方のブッシュの内筒に他方のブッシュの内
筒を圧入してなることを特徴とする。
シュにおけるフランジを有さない側の内筒端部を延長
し、他方のブッシュの内筒を、前記内筒の延長部の外周
に圧入して結合してなる構成とすることができる。
を、フランジを有さない側を相対向させて、アーム部材
の取付け用孔に対し外筒を圧入する等の手段により取付
ける際、同時に、一方のブッシュの内筒を他方のブッシ
ュの内筒に圧入する。
に当接して進入が止まった後、両ブッシュの内筒同士を
さらに若干圧入することにより、内筒のフランジと外筒
のフランジとの間隔が狭くなり、該間隔内のゴム弾性体
のフランジ部分が圧縮されるもので、これにより該フラ
ンジ部分に予備圧縮が与えられる。特にこの予備圧縮の
程度は、前記外筒がアーム部材に当接した位置からの内
筒の圧入量により容易に調整でき、ばね特性に応じた適
切な予備圧縮を与えることができる。
の内筒端部を延長しておいて、該延長部の外周に他方の
ブッシュの内筒を圧入するようにした場合、アーム部材
の取付け用孔への取付けの際、前記一方のブッシュの内
筒延長部が取付け用孔の他方側に露出することになるた
めに、内筒圧入のための位置合せが容易になり、圧入作
業が行ない易くなる。また内周面が一つの内筒により形
成されるため、内周面には内筒同士の境界部や段差が生
じず、ブッシュ軸に対し不都合なく嵌合して使用でき
る。また前記他方のブッシュの内筒が全長にわたり圧入
されていると、同軸度が出し易いものとなる。
基いて説明する。
(A)を示す断面図であり、図2は同X−X線の断面
図、図3はアーム部材への取付けのための圧入開始時の
断面図である。
ンのトレーリングアーム等のアーム部材(6)の端部に
有する取付け用孔(7)に対し、両側からや圧入等の手
段により取付けられて結合構成された二つのブッシュ
(1a)(1b)よりなる。
ぞれ同心的に配置された金属製の円筒状の内筒(2a)
(2b)と外筒(3a)(3b)とが、これら両筒間に
加硫接着手段により配された筒状のゴム弾性体(4a)
(4b)を介して一体的に結合されてなるもので、その
軸方向の一端部にはそれぞれフランジ(11)が設けら
れている。すなわち、両ブッシュ(1a)(1b)の前
記内筒(2a)(2b)と外筒(3a)(3b)の端部
に、それぞれ軸方向位置を異にして所要の間隔を存して
フランジ(21)(31)が設けられるとともに、両筒
間のゴム弾性体(4a)(4b)にもそれぞれ前記両フ
ランジ(21)(31)に挟まれた形でフランジ部分
(41)が一体に延設されており、これらが前記のフラ
ンジ(11)を構成する。
を、前記フランジ(11)を有さない側を相対向させる
ようにして、アーム部材(6)の取付け用孔(7)に対
し両側から圧入あるいは嵌入して取付けるので、各ブッ
シュ(1a)(1b)の外筒(2a)(2b)の長さ
は、アーム部材(6)の幅(W)の1/2より僅かに短
くして、外筒(3a)(3b)のフランジ(31)がア
ーム部材(6)の端面に当接する位置まで圧入もしくは
嵌入できるように形成されている。
は、前記のアーム部材(6)への取付けと同時に、内筒
(2a)(2b)同士を圧入して結合構成している。
の場合、特に一方のブッシュ(1a)の内筒(2a)の
フランジ(21)とは反対側の端部を延長し、他方のブ
ッシュ(1b)の内筒(2b)を、前記内筒(2a)の
延長部(12a)の外周に圧入して結合している。そのた
め、前記他方のブッシュの内筒(2b)は、前記一方の
ブッシュの内筒(2a)に対し圧入できる程度にやや径
大に形成されており、この圧入により任意の位置で固定
できるようになっている。
は、図1のように両ブッシュ(1a)(1b)を結合構
成した状態において、ブッシュ(1b)の内筒(2b)
の略全長が圧入される長さとなるように設定しておくの
が好適である。すなわち、ブッシュ(1b)の内筒(2
b)が全長にわたって圧入されることにより、両ブッシ
ュ(1a)(1b)の同軸度が出し易く、またブッシュ
内面に段差や突き合せ部が生じず、全体の一体性も良好
になる。
ュ(1a)の内筒(2a)と外筒(3a)との間隔より
も、他方の内筒(2b)と外筒(3b)の間隔が小さく
なり、両ブッシュ(1a)(1b)のゴム弾性体(4
a)(4b)の厚みに差が生じる。そのため、例えば図
4のように、一方のブッシュ(1a)の内筒(2a)の
ゴム弾性体(4a)が存在する部分の肉厚を大きくし
て、該部分の外径を他方の内筒(2b)の外径に合せる
等して、両ブッシュのゴム弾性体(4a)(4b)によ
るばね特性を一致させるようにする場合もある。
ーム部材(6)への取付けの際、一方のブッシュ(1
a)の内筒(2a)の延長部(12a)をアーム部材
(6)の取付け用孔(7)に挿入するとともに、外筒
(3a)を前記取付け用孔(7)に圧入し、また他方の
ブッシュ(1b)の外筒(3b)を前記取付け用孔
(7)の反対側から圧入するとともに、内筒(2b)を
前記内筒(2a)の延長部(12a)に対し圧入するもの
で、特に、両外筒(3a)(3b)が、アーム部材
(6)に当接してそれ以上進入しなくなった後、両内筒
(2a)(2b)同士をさらに僅かに圧入する。
外筒のフランジ(21)(31)間におけるゴム弾性体
によるフランジ部分(41)が圧縮されることとなっ
て、該フランジ部分(41)に予備圧縮が与えられるこ
ととなる。しかも前記の圧入量により予備圧縮の調整も
容易に行なえる。
内筒(2a)(2b)同士の圧入形態としては、図示す
る実施例のものに限らず、外筒をアーム部材に圧入した
状態において、さらに内筒同士を圧入でき、しかもその
内周にブッシュ軸を挿入して支持するのに不都合になら
ない種々の形態による実施が可能である。
は、一端部にフランジ部を有するブッシュ二つを相対向
させてアーム部材に取付ける際に、両ブッシュの内筒同
士を圧入して結合構成したことにより、フランジ部のゴ
ム弾性体にも予備圧縮を容易に付与できる。特にその予
備圧縮の程度を圧入量により容易に調整できるので、軸
方向の荷重負荷による引張歪やばね特性に応じた適切な
予備圧縮を与えることができ、耐久性向上に寄与でき
る。
図である。
の圧入開始時の断面図である。
る。
を例示する縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】内筒と外筒の間にゴム弾性体が介設される
とともに、軸方向の一端部にフランジが設けられてなる
ブッシュ二つを、フランジを有さない側を相対向させて
配設してなる弾性ブッシュであって、 一方のブッシュの内筒に他方のブッシュの内筒を圧入し
てなることを特徴とする弾性ブッシュ。 - 【請求項2】一方のブッシュにおけるフランジを有さな
い側の内筒端部を延長し、他方のブッシュの内筒を、前
記内筒の延長部の外周に圧入して結合してなる請求項1
に記載の弾性ブッシュ。 - 【請求項3】前記他方のブッシュの内筒が全長にわたり
圧入されていることを特徴とする請求項1または2に記
載の弾性ブッシユ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04573697A JP3502975B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 弾性ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04573697A JP3502975B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 弾性ブッシュ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10238577A true JPH10238577A (ja) | 1998-09-08 |
JP3502975B2 JP3502975B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=12727615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04573697A Expired - Fee Related JP3502975B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 弾性ブッシュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3502975B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002075177A1 (fr) * | 2001-03-15 | 2002-09-26 | Toyo Tire & Rubber Co.,Ltd. | Tige de connexion |
JP2010054017A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Kurashiki Kako Co Ltd | 防振装置 |
JP2015001271A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | 住友理工株式会社 | 防振装置 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP04573697A patent/JP3502975B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2002075177A1 (fr) * | 2001-03-15 | 2002-09-26 | Toyo Tire & Rubber Co.,Ltd. | Tige de connexion |
JP2010054017A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Kurashiki Kako Co Ltd | 防振装置 |
JP2015001271A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | 住友理工株式会社 | 防振装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3502975B2 (ja) | 2004-03-02 |
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