JPH10238188A - 戸先錠 - Google Patents

戸先錠

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JPH10238188A
JPH10238188A JP4634397A JP4634397A JPH10238188A JP H10238188 A JPH10238188 A JP H10238188A JP 4634397 A JP4634397 A JP 4634397A JP 4634397 A JP4634397 A JP 4634397A JP H10238188 A JPH10238188 A JP H10238188A
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JP
Japan
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sickle
lock
door
pin
cam
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Withdrawn
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JP4634397A
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English (en)
Inventor
Koichi Mase
孝一 間瀬
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Alpha Corp
Original Assignee
Alpha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸の先端に設けられる戸先錠は、引戸が激
しく閉められたときの衝撃で、鎌金が外れて仮施錠され
ない問題があった。 【解決手段】 一端に設けられた鎌ピン17が錠ケース
43に設けられた屈折形状孔15に挿入され、錠ケース
42から突出したときにストライクSに係合する鎌金1
6と、錠ケース42に枢着され鎌金16のカム孔19に
係入する駆動ピン10を有し、閉扉センサ30の没入に
より施錠角度に回動するカムプレート33を有する戸先
錠において、カムプレート33の外面34にカム面35
と被係合部36を設け、錠ケース42に枢着され外面3
4に圧接するプレートピン39を有するロックプレート
38に、カムプレート33の施錠角度において被係合部
36に係合する係合部41を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸の先端に設け
られ、閉扉したときに戸枠のストライクに係合する鎌金
を有する戸先錠に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、戸先錠の従来例を示す縦断面図
であり、引戸Dの端面に埋設された錠ケース1は、前壁
であるフロント2が引戸の先端面近くにあり、フロント
2には鎌金用孔3とセンサ用孔4が設けられ、センサ用
孔4に挿入される閉扉センサ5に長孔6が設けられ、錠
ケース1の内壁面に立設されたピン7が長孔6に挿入さ
れる。従って、閉扉センサ5の先端はフロント2より出
没可能である。
【0003】錠ケース1の内壁面に立設された支軸8に
枢着されるカムプレート9は、上端部に駆動ピン10が
設けられ、下端部には閉扉センサ5に当接する突起11
が設けられる。カムプレート9の左側にばね支持突起1
2が設けられ、フロント2の裏面に設けられたばね支持
ピン13とばね支持突起12との間にカムスプリング1
4が挿入され、カムプレート9は図9に示す解錠角度及
び図10の施錠角度に付勢される。
【0004】錠ケース1の側壁に、上方に延びる上端部
15aとフロント方向に屈曲する下端部15bとを有す
る案内長孔15が設けられ、鎌金16の上端部に設けら
れた鎌ピン17が案内長孔15に挿入される。鎌金16
下端部に、屈曲して突出する鉤部18が設けられ、中間
部に「へ」の字形状のカム孔19が設けられ、カム孔1
9にはカムプレート9の駆動ピン10が挿入される。
【0005】錠ケースの内面に固着された軸20と鎌ピ
ン17に鎌スプリング21の両端が取り付けられ、鎌ピ
ン17は案内長孔15の屈折点に付勢される。戸枠に固
着されたストライクSに、鎌金16が係入する係合孔2
2が設けられ、係合孔22の上下には鎌金16の係脱を
案内するための傾斜した案内壁23,24が設けられ
る。以上で、引戸Dを閉扉したときに引戸Dを閉扉状態
に仮施錠する仮施錠機構が構成される。
【0006】戸先錠の仮施錠機構を簡単に説明すると、
引戸Dが開かれているときには、図9に示すように、閉
扉センサ5の先端がフロント2より突出し、カムプレー
ト9は時計方向に傾動した解錠角度にあり、鎌スプリン
グ21に付勢された鎌金ピン17は案内長孔15の一箇
所(図9では屈折部)にあり、カムプレート9の駆動ピ
ン10に拘束された鎌金16は没入角度にある。
【0007】閉扉すると、ストライクSに当たった閉扉
センサ5がフロント2内に没入してカムプレート9の突
起11を押動し、カムプレート9は支軸8を支点として
反時計方向に回動し、駆動ピン10が鎌金16を押動す
るので、鎌金16が鎌ピン17を支点として回動し、鉤
部18がストライクSの係合孔22を通過してストライ
クSの裏面に係合するので、閉扉状態に仮施錠される
(図10参照)。
【0008】仮施錠状態で引戸Dを開扉方向に引っ張る
と、鎌金16を残して錠ケース1が引張方向に移動する
ので、鎌ピン17が下端部15bの端部に移動する。一
方、カム孔19の左端部にあった駆動ピン10がカム孔
19の中央に移動しながら鎌金16を没入方向に引っ張
り、鎌金16が、下端部15bの端部に移動した鎌ピン
17を支点として没入方向に回動する(図11参照)。
鎌金16の没入方向の回動と共に、カムプレート9は支
軸8を支点として時計方向に回動し、図9の解錠状態に
戻る。
【0009】仮施錠機構の上方に、閉扉状態の引戸Dを
本施錠する鎌金拘束プレート25が設けられる。鎌金拘
束プレート25は、錠ケース1に設けられた枢軸26に
枢着され、錠ケース1を貫通する縦長孔27と、鎌金拘
束プレート25に設けられたピン孔28を施解錠ピン2
9が貫通し(図9参照)、室外側からのシリンダ操作、
或いは室内側からのサムターン操作により施解錠ピン2
9が上下動し、施解錠ピン29が上昇したときに鎌金拘
束プレート25が枢軸26を支点として反時計方向に回
動し、鎌ピン17の移動を拘束して仮施錠状態に保持す
るようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の戸先錠は、引戸
Dを緩やかに(通常の閉扉速度で)閉扉した場合には上
記のように仮施錠されるが、引戸Dを激しく閉扉する場
合には、戸枠に当たった引戸Dが開扉方向に跳ね返り、
図11に示す開扉動作と同様に、鎌ピン17が案内長孔
15の下端部に移動し、移動した鎌ピン17を支点とし
て鎌金16が没入方向に回動するので、図9に示す解錠
状態となり、仮施錠できない不具合が生じる。特に、引
戸Dが、軽量化されており、上吊りの戸車によって軽快
にスライドする場合には、閉扉時の僅かな衝撃でも跳ね
返り易くなり、仮施錠できない不具合が発生し易くな
る。
【0011】このような不具合を解決するために、引戸
Dを激しく閉扉したときに、鎌金の没入方向の回動を防
止して仮施錠を保持する戸先錠が提案されている(実開
昭61−1569号,実開昭63−163369号,実
公平5−16363号などの公報参照)。上記の公報に
記載の戸先錠は、鎌金の上方に、ボールが転動する転動
路を設けたり、或いは、鎌金の上方に垂下されるレバー
を設け、鎌金がストライクに係合した瞬間に、ボール或
いはレバーが鎌金の背中を押さえて鎌金の没入方向の回
動を阻止して鎌金が外れないようにしたものである。
【0012】このような鎌金の外れを防止する機構は、
鎌金の上方に、鎌金の背中を押さえるボール或いはレバ
ーを設置されなければならないので、鎌金の上方に本施
錠機構である鎌金拘束プレート25を設けることができ
ない。鎌金拘束プレート25に代わる本施錠機構を錠ケ
ース内の別の位置に設ける場合には、戸先錠の全体構造
が大幅に変更され、且つ、複雑になるなどの問題が生じ
る。本発明は、かかる課題を解決するために、上記の従
来例の戸先錠に設けることができる鎌金外れ防止機構を
備えた戸先錠を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の戸先錠は、引戸の端面にフロントが固着さ
れ、側壁に、上方に延びる上端部と上記フロント方向に
屈曲する下端部を有する案内長孔を設けた錠ケースと、
上記フロントより出没可能に設けられる閉扉センサと、
上記錠ケースに枢着され一端に駆動ピンが設けられ、他
端には上記閉扉センサが連結される突起を有し、施錠角
度と解錠角度に回動するカムプレートと、一端に設けら
れた鎌ピンが上記案内長孔に係合し、他端には、上記カ
ムプレートの施錠角度及び解錠角度において戸枠のスト
ライクに係脱する鉤部が設けられ、上記駆動ピンが挿入
されるカム孔を有する鎌金と、上記鎌ピンを上記案内長
孔の一箇所に付勢する鎌スプリングを有する戸先錠にお
いて、上記カムプレートの外面にカム面と被係合部を設
け、上記錠ケースに枢着されるロックプレートに、上記
カム面に圧接するプレートピンと上記被係合部に係脱す
る係合部を設け、上記鎌ピンが上記案内長孔の下端部に
移動して上記カムプレートが施錠角度が最大になったと
きに、上記係合部が上記被係合部に仮係合することを特
徴とするものである。
【0014】或いは、引戸の端面にフロントが固着さ
れ、側壁に、下端部が上記フロントに接近する方向に屈
曲する案内長孔を設けた錠ケースと、上記フロントより
出没可能に設けられる閉扉センサと、上記錠ケースに枢
着され一端に駆動ピンが設けられ、他端には上記閉扉セ
ンサが連結される突起を有し、施錠角度と解錠角度に回
動するカムプレートと、一端に設けられた鎌ピンが上記
案内長孔に係合し、他端には、上記カムプレートの施錠
角度及び解錠角度において戸枠のストライクに係脱する
鉤部が設けられ、上記駆動ピンが挿入されるカム孔を有
する鎌金と、上記鎌ピンを上記案内長孔の一箇所に付勢
する鎌スプリングを有する戸先錠において、上記錠ケー
スに設けられたピンに長孔が係合して自重で垂下し、上
記フロント側に傾動したときに上記フロントに当接する
ロックレバーに、上記鎌金が上記案内長孔の下端部に移
動したときに上記鎌金の回動を阻止する阻止面を設けた
ことを特徴とするものである。
【0015】上記の戸先錠において、上記鎌金のカム孔
は、上記鎌ピンの方向に延びる上部案内部と、該上部案
内部から屈曲して延び、上記鎌金が上記ストライクに係
合する施錠状態において上記駆動ピンが係入する下部案
内部とにより構成され、該下部案内部に係入する上記駆
動ピンが開扉力を受けたときに、上記鎌金を没入方向に
駆動するように構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して第1実施例から説明するが、本発明は従来例
に述べた戸先錠を部分的に改良するものであり、従来例
と同一部品については同一符号を付してその詳細説明を
省略する。図1は、開扉され、解錠されている戸先錠の
縦断面図であり、閉扉センサ30に設けられたピン31
が、錠ケース42に設けられた長孔32に挿入され、閉
扉センサ30がフロント2より出没可能に設けられてい
る(従来例のように、閉扉センサ5の設けた長孔6に錠
ケース1に設けたピン7が挿入される構造であってもよ
い)。
【0017】カムプレート33は、支軸8を支点として
回動可能であり、先端部に駆動ピン10が設けられ、閉
扉センサ30に押動される突起11が形成され、カムス
プリング14により、図1に示す施錠角度と図2に示す
解錠角度に付勢されることは従来例と同様であるが、円
弧状の外面34の一端(突起11側の端部)にカム面3
5が形成され、他端に被係合部36が形成されることが
従来例と相違する。カム面35は、突起11に向かって
外方に突出する傾斜面に形成され、被係合部36は、円
弧状の外面34から起立する段部によって形成される。
【0018】鎌金16は、従来例と同様であり、錠ケー
ス42に設けられた案内長孔15に挿入される鎌ピン1
7と、駆動ピン10が挿入されるカム孔19と、ストラ
イクSに係合する鉤部18を有する。ストライクSも従
来と同様であり、係合孔22の上下に案内壁23,24
が設けられる。
【0019】錠ケース42にピン37が立設され、ピン
37に枢着されるロックプレート38に、円弧状の外面
34及びカム面35に当接可能なプレートピン39が設
けられ、ピン37に巻回されたロックプレートスプリン
グ40の一端40aがプレートピン39に圧接し、他端
40bが錠ケース42に係止される。従って、ロックプ
レート38はピン37を支点として時計方向に付勢さ
れ、プレートピン39が外面34或いはカム面35に圧
接し、カムプレート33が図2に示す施錠角度になった
ときに、ロックプレート38の角部である係合部41が
被係合部36に係合する(図2参照)。
【0020】以上のように構成された本発明の第1実施
例の戸先錠の作用を、開扉,解錠状態、緩やかな閉扉動
作、仮施錠状態から開扉動作、急激な閉扉動作の順に、
図1〜図4を参照しながら説明する。開扉,解錠状態の
戸先錠は、図1に示すように、閉扉センサ30の先端が
フロント2から突出し、カムプレート33は時計方向に
傾動した解錠角度に停止している。鎌スプリング21に
引張された鎌ピン17が案内長孔15の屈曲部にあり、
鎌金16は、カムプレート33の駆動ピン10により没
入方向に引っ張られて没入位置にある。
【0021】引戸Dを緩やかに閉鎖していくと、ストラ
イクSに当たった閉扉センサ30が没入してカムプレー
ト33の突起11を押動し、カムプレート33が反時計
方向に傾動する途中で、カムスプリング14により施錠
角度に付勢され、図2に示す施錠角度となる。
【0022】ロックプレート38のプレートピン39
は、カムプレート33の施錠方向の回動に伴って、外面
34に圧接しながらカム面35に移動し、ロックプレー
ト38がピン37を支点として反時計方向に僅かに回動
するので、係合部41が被係合部36に係合する。カム
プレート33の施錠方向の回動により、駆動ピン10に
押された鎌金16は、案内長孔15の屈曲部にある鎌ピ
ン17を支点として突出方向に回動し、ストライクSの
係合孔22に係入し、引戸Dが閉扉状態に仮施錠される
(図2参照)。
【0023】閉扉され、仮施錠されている戸先錠を開扉
方向に引っ張ると、鎌金16を残して錠ケース42が引
張方向に移動し、鎌ピン17が案内長孔15の下端部1
5bの端部まで移動する。一方、カム孔19の左端部に
あった駆動ピン10がカム孔19の中央に移動しながら
鎌金16を没入方向に引っ張り、カムプレート33が解
錠方向に僅かに回動するため、ロックプレート38のプ
レートピン39がカム面35に沿って円弧状の外面34
の方向に移動し始め、ロックプレート38が時計方向に
回動し、係合部41が被係合部36から離脱するので、
カムプレート33は解錠角度に回動可能になる。図4に
おて右方向に引っ張られる鎌金16が、下端部15bの
端部に移動した鎌ピン17を支点として没入方向に回動
し、カムプレート33は図4に示す解錠角度の方向に回
動し、カムスプリング14により解錠角度となる。
【0024】引戸Dを激しく閉鎖した場合には、引戸D
が戸枠に衝突し、カムプレート33が施錠角度に傾動し
て鎌金16がフロント2より突出すると共に、衝撃で引
戸Dが跳ね返り、急激に開扉方向に移動するので、図3
に示すようにカムプレート33の回動を伴うことなく鎌
ピン17が案内長孔15の下端部15b方向へ移動す
る。そして、錠ケース42は、ストライクSに係入した
鎌金16を残して開扉方向に移動し、鎌ピン17が、鎌
スプリング21の引張力に抗して案内長孔15の下端部
15bに半ばまで移動し、ストライクSとフロント2と
の間に図3に示すような間隔Lが生じる。
【0025】この状態では、すでに鉤部18の移動が先
行しているため、カムプレート33の時計方向への回動
速度は急激になり、ロックプレート38は、プレートピ
ン39がカム面35に沿って移動する間もなく回動する
ため、ロックプレート38の係合部41がカムプレート
33の被係合部36に係合し、カムプレート33は解錠
方向に回動することはできない。従って、鎌金16はス
トライクSに係合したままであり、跳ね返りの衝撃がな
くなると、鎌スプリング21に引張されている鎌ピン1
7が案内長孔15の屈曲部に戻り、駆動ピン10はカム
孔19の下端部に移動し、図3の状態から図2に状態に
なる。
【0026】図5〜図8は、本発明の戸先錠の第2実施
例を示す縦断面図であり、第1実施例のロックプレート
38に代えてロックレバー44が設けられる。従って、
カム面35と被係合部36を有するカムプレート33に
代えて、従来例と同様のカムプレート9が使用される。
ロックレバー44は、上端部に長孔45が設けられ、下
端部の右側に傾斜面を形成した阻止面46が設けられ、
下端部の左側に係合突起47が形成される。
【0027】長孔45には、錠ケース43の側壁の上部
のフロント2に接近する位置に立設される軸48が挿入
されて、ロックレバー44は自重により垂下し、軸48
と長孔45との隙間だけ上下動が可能である。閉扉セン
サには、第1実施例の閉扉センサ30が使用されている
が、その他の構成は従来例と同様である。
【0028】以上のように構成された戸先錠の作用を、
開扉,解錠状態、緩やかな閉扉動作、仮施錠状態から開
扉動作、急激な閉扉動作の順に、図4〜図8を参照しな
がら説明する。開扉,解錠状態の戸先錠は、図1に示す
ように、閉扉センサ30の先端がフロント2から突出
し、カムプレート9は時計方向に傾動した施錠角度に停
止し、鎌スプリング21に引張された鎌ピン17が案内
長孔15の屈曲部にあり、鎌金16は、カムプレート9
の駆動ピン10により没入方向に引っ張られて没入位置
にある。
【0029】引戸Dを緩やかに閉鎖していくと、ストラ
イクSに当たった閉扉センサ30が没入してカムプレー
ト9の突起11を押動し、カムプレート9が施錠角度に
回動し、駆動ピン10に押された鎌金16は、案内長孔
15の屈曲部にある鎌ピン17を支点として突出方向に
回動するので、鎌金16とロックレバー44の阻止面4
6との間には未だ僅かな隙間があり、鎌金16は、ロッ
クレバー44を押し上げることなく突出方向に回動可能
であり、ストライクSの係合孔22に係入し、引戸Dが
閉扉状態に仮施錠される(図6参照)。
【0030】閉扉され、仮施錠されている戸先錠を開扉
方向に引っ張ると、鎌金16を残して錠ケース43が引
張方向に移動し、鎌ピン17が案内長孔15の下端部1
5bの端部まで移動する。一方、カム孔19の左端部に
あった駆動ピン10がカム孔19の中央に移動しながら
鎌金16を没入方向に引っ張り、カムプレート9が解錠
方向に僅かに回動すると、図8におて右方向に引っ張ら
れる鎌金16が、下端部15bの端部に移動した鎌ピン
17を支点として没入方向に回動し、カムプレート9は
図8に示す解錠角度になる。ロックレバー44は、回動
しながら移動する鎌金16により、押し上げられながら
傾動し、案内長孔15の下端部15bの端部まで鎌ピン
17が移動したとき、駆動ピン10がカム孔19の中央
より上方へ移動しているため、カムスプリング14によ
り解錠する。
【0031】引戸Dを激しく閉鎖した場合には、引戸D
が戸枠に衝突し、カムプレート9が施錠角度に傾動して
鎌金16がフロント2より突出すると共に、衝撃で引戸
Dが跳ね返り、開扉方向に移動するので、錠ケース42
は、ストライクSに係入した鎌金16を残して急激に開
扉方向に移動し、鎌ピン17が、鎌スプリング21の引
張力に抗して案内長孔15の下端部15bに半ばまで移
動し、鎌金16がロックレバー44の阻止面46に圧接
して、ロックレバー44が回転する間もなく、ロックレ
バー44を押し上げる。
【0032】押し上げられたロックレバー44の係合突
起47が、フロント2の鎌金用孔3に係合し、阻止面4
6に圧接した鎌金16が突出状態に拘束され、没入方向
に回動することはできない(図7参照)。従って、鎌金
16はストライクSに係合したままであり、跳ね返りの
衝撃がなくなると、鎌スプリング21に引張されている
鎌ピン17が案内長孔15の屈曲部に戻り、鎌金16の
押圧から解除されたロックレバー44がもとの垂下状態
に戻るので図6の正規の仮施錠状態になる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、従来の戸先錠に、急激に閉扉
したときにカムプレートの施錠方向の回動を阻止するロ
ックプレート、或いは、鎌金の没入方向の回動を阻止す
るロックレバーを追加するだけで、急激な閉扉により鎌
金が没入されるのを瞬間的に阻止して、引戸が仮施錠さ
れない問題を解決することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の戸先錠の解錠状態を示す縦断面図
である。
【図2】第1実施例の戸先錠が緩やかな閉扉により施錠
状態になった状態を示す縦断面図である。
【図3】第1実施例の戸先錠が急激な閉扉の衝撃を受け
たときの動作を示す縦断面図である。
【図4】開扉により第1実施例の戸先錠が解錠される動
作を示す縦断面図である。
【図5】第2実施例の戸先錠の解錠状態を示す縦断面図
である。
【図6】第2実施例の戸先錠が緩やかな閉扉により施錠
状態になった状態を示す縦断面図である。
【図7】第2実施例の戸先錠が急激な閉扉の衝撃を受け
たときの動作を示す縦断面図である。
【図8】開扉により第2実施例の戸先錠が解錠される動
作を示す縦断面図である。
【図9】従来の戸先錠の解錠状態を示す縦断面図であ
る。
【図10】従来の戸先錠の施錠状態を示す縦断面図であ
る。
【図11】施錠された従来の戸先錠の解錠動作を説明す
る縦断面図である。
【符号の説明】
D 引戸 S ストライク 2 フロント 8 支軸 9,33 カムプレート 10 駆動ピン 14 カムスプリング 15 案内長孔 15a 上端部 15b 下端部 16 鎌金 17 鎌ピン 19 カム孔 21 鎌スプリング 22 係合孔 30 閉扉センサ 34 円弧錠の外面 35 カム面 36 被係合部 38 ロックプレート 39 プレートピン 41 係合部 42,43 錠ケース 44 ロックレバー 45 長孔 46 阻止面 47 係合突起 48 軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸の端面にフロントが固着され、側壁
    に案内長孔を設けた錠ケースと、上記フロントより出没
    可能に設けられる閉扉センサと、上記錠ケースに枢着さ
    れ一端に駆動ピンが設けられ、他端には上記閉扉センサ
    が連結される突起を有し、施錠角度と解錠角度に回動す
    るカムプレートと、一端に設けられた鎌ピンが上記案内
    長孔に係合し、他端には、上記カムプレートの施錠角度
    及び解錠角度において戸枠のストライクに係脱する鉤部
    が設けられ、上記駆動ピンが挿入されるカム孔を有する
    鎌金と、上記鎌ピンを上記案内長孔の一箇所に付勢する
    鎌スプリングを有する戸先錠において、 上記鎌金のカム孔は、上記鎌ピンの方向に延びる上部案
    内部と、該上部案内部から屈曲して延び、上記鎌金が上
    記ストライクに係合する施錠状態において上記駆動ピン
    が係入する下部案内部とにより構成され、該下部案内部
    に係入する上記駆動ピンが開扉力を受けたときに、上記
    鎌金を没入方向に駆動し、上記カムプレートの外面にカ
    ム面と被係合部を設け、上記錠ケースに枢着され、ロッ
    クプレートスプリングにより上記カム面に圧接するロッ
    クプレートに、上記被係合部に係脱する係合部を設け、 上記カムプレートが施錠角度に回動し、上記ロックプレ
    ートが上記カム面に圧接しながら回動したときに、上記
    係合部が上記被係合部に係合する位置から脱却すること
    を特徴とする戸先錠。
  2. 【請求項2】 引戸の端面にフロントが固着され、側壁
    に案内長孔を設けた錠ケースと、上記フロントより出没
    可能に設けられる閉扉センサと、上記錠ケースに枢着さ
    れ一端に駆動ピンが設けられ、他端には上記閉扉センサ
    が連結される突起を有し、施錠角度と解錠角度に回動す
    るカムプレートと、一端に設けられた鎌ピンが上記案内
    長孔に係合し、他端には、上記カムプレートの施錠角度
    及び解錠角度において戸枠のストライクに係脱する鉤部
    が設けられ、上記駆動ピンが挿入されるカム孔を有する
    鎌金と、上記鎌ピンを上記案内長孔の一箇所に付勢する
    鎌スプリングを有する戸先錠において、 上記鎌金のカム孔は、上記鎌ピンの方向に延びる上部案
    内部と、該上部案内部から屈曲して延び、上記鎌金が上
    記ストライクに係合する施錠状態において上記駆動ピン
    が係入する下部案内部とにより構成され、該下部案内部
    に係入する上記駆動ピンが開扉力を受けたときに、上記
    鎌金を没入方向に駆動し、上記錠ケースに設けられたピ
    ンに長孔が係合して自重で垂下し、上記フロント側に傾
    動したときに上記フロントに当接するロックレバーを設
    け、該ロックレバーに、上記鎌金が上記案内長孔の一箇
    所から反対位置に移動したときに鎌金に当接して上記ロ
    ックレバーを押上げると共に上記ロックレバーを傾動さ
    せる阻止面を設け、上記カムプレートが施錠角度で且つ
    上記駆動ピンが上記反対位置にあるときに上記阻止面が
    上記鎌金に圧接して上記鎌金の回動を阻止することを特
    徴とする戸先錠。
JP4634397A 1997-02-28 1997-02-28 戸先錠 Withdrawn JPH10238188A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100376254B1 (ko) * 2000-09-25 2003-03-15 안종섭 미닫이문용 록킹장치
GB2401393A (en) * 2003-05-08 2004-11-10 Southco Lock with spring-loaded hook bolt

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