JPH10238182A - 電気錠システムの通電構造 - Google Patents

電気錠システムの通電構造

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JPH10238182A
JPH10238182A JP9043420A JP4342097A JPH10238182A JP H10238182 A JPH10238182 A JP H10238182A JP 9043420 A JP9043420 A JP 9043420A JP 4342097 A JP4342097 A JP 4342097A JP H10238182 A JPH10238182 A JP H10238182A
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Takehiko Sato
健彦 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉と扉枠の間において電磁結合を用いること
により、無配線で通電可能にする電気錠システムの通電
構造を提供する。 【解決手段】 通電構造6は、扉枠側ユニット6aと扉
側ユニット6bとに分離される。扉枠側ユニット6a
は、電気錠制御器5から出力される制御信号の供給を受
けて制御信号を送信する制御信号送信手段15と、前記
施解錠モニタ信号を検知する施解錠モニタ信号検知手段
16とを具備する。扉側ユニット6bは、制御信号送信
手段15から送信される制御信号を受信すべく制御信号
送信手段15に近接して対向配置される制御信号受信手
段12と、施解錠モニタ信号発生手段8から施解錠モニ
タ信号の供給を受ける施解錠モニタ信号送信手段13と
を具備する。ユニット6a,6b間は、制御信号送信手
段15と制御信号受信手段12を備えた第1結合手段1
9で非接触接続されるとともに、施解錠モニタ信号送信
手段13と施解錠モニタ信号検知手段16を備えた第2
結合手段21で非接触接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉に設けられた電
気錠と、扉外に設けられて電気錠の施解錠を制御する電
気錠制御器との間を通電するための電気錠システムの通
電構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な電気錠システムは、扉側に取り
付けられた電気錠と、入力操作により暗証番号を入力す
るための扉内又は扉外に設置されたスイッチ,テンキー
等の入力器と、入力器から入力される暗証番号と予め設
定された暗証番号と照合して一致したときに制御信号を
出力して電気錠を施錠又は解錠制御する扉外に設けられ
た電気錠制御器から概略構成されている。
【0003】ところで、上記構成による電気錠システム
において、扉に取り付けられた電気錠を電気錠制御器か
ら出力される制御信号により動作させるには、電気錠と
電気錠制御器との間を電気的に接続する必要がある。
【0004】そこで、従来、電気錠と電気錠制御器との
間の電気的な接続には、周知の蝶番型や蛇腹型の通電金
具が用いられていた。この種の通電金具は、防犯上、電
線が外部にむき出しにならないように電線がカバーされ
た状態で扉と扉枠との間に設けられている。
【0005】更に説明すると、蝶番型の通電金具は、軸
心と一対の翼部で略形成されており、軸心を中心に回動
する。翼部の一方は扉枠に固定され、他方は扉に固定さ
れる。そして、電線は各翼部及び軸心の内部を通り、電
気錠制御器と電気錠との間を電気的に結線しており、外
部に表出しないようになっている。
【0006】また、蛇腹型通電金具は、金具本体が扉と
扉枠とに分離されて組み込まれ、分離された扉側の金具
本体と扉枠側の金具本体の内部を通る電線により電気錠
制御器と電気錠との間が電気的に結線されている。その
際、電線は、扉が開放している状態で表出し、閉鎖して
いる状態では表出しないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の通電金具では、蝶番型,蛇腹型のいずれにして
も、扉と扉枠の間を電線が通っているため、長期間扉の
開閉を行うと金具本体との接触により電線が磨耗した
り、扉の開閉に伴う電線自身の捩じれ等の症状により断
線するおそれがある。
【0008】また、上述した蝶番型の通電金具は、扉枠
に対して開閉可能に扉を支持するための蝶番とは別に、
扉と扉枠との間に取り付けられる構成なので、外観寸法
や色などが様々ある蝶番との意匠合わせができておら
ず、美観を大きく損ねていた。これに対し、蛇腹型の通
電金具は、閉扉時には問題はないが、開扉時には電線を
覆う蛇腹部分がむき出しになるため、蛇腹型の通電金具
と同様に美観を損ねるという問題があった。
【0009】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、扉と扉枠の間において電磁結合を用いることによ
り、無配線で通電可能にする電気錠システムの通電構造
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図1乃至図3
を参照して説明する。
【0011】請求項1の発明は、施解錠の状態及び扉の
開閉状態に応じて制御信号を出力する電気錠制御器5
と、前記制御信号による電力の供給を受けて施解錠を行
うアクチュエーター7及び施解錠の状態に応じた施解錠
モニタ信号を発生する施解錠モニタ信号発生手段8を有
する電気錠2とを備えた電気錠システム1の通電構造に
おいて、扉枠に取り付けられる扉枠側ユニット6aと前
記扉に取り付けられる扉側ユニット6bとに分離され、
前記扉枠側ユニット6aは、前記電気錠制御器5から出
力される前記制御信号を交流変換して送信する制御信号
送信手段15と、前記扉側ユニット6bから送信される
前記施解錠モニタ信号を検知する施解錠モニタ信号検知
手段16とを具備し、前記扉側ユニット6bは、前記制
御信号送信手段15に近接して対向配置され、該制御信
号送信手段15から送信される前記制御信号を受信し、
前記アクチュエーター7に電力供給する制御信号受信手
段12と、前記施解錠モニタ信号検知手段16に近接し
て対向配置されるとともに、前記制御信号受信手段12
と並列に接続されて該制御信号受信手段12で受信され
た前記制御信号による電力供給を受け、前記施解錠モニ
タ信号発生手段8の状態により前記施解錠モニタ信号を
送信する施解錠モニタ信号送信手段13とを具備し、前
記ユニット6a,6b間は、前記制御信号送信手段15
と前記制御信号受信手段12を備えた第1結合手段19
で非接触接続されるとともに、前記施解錠モニタ信号送
信手段13と前記施解錠モニタ信号検知手段16を備え
た第2結合手段21で非接触接続されることを特徴とす
る。
【0012】従って、上記請求項1の発明によれば、前
記制御信号送信手段15に施錠又は及び解錠の制御信号
が供給されると、前記制御信号送信手段15と前記制御
信号受信手段12を備えた第1結合手段で非接触接続さ
れることとなる。この接続により送信された制御信号の
電力は電気錠2のアクチュエーター7に供給されるとと
もに、施解錠モニタ信号発生手段8を介して施解錠モニ
タ信号送信手段13にも供給される。これにより、前記
施解錠モニタ信号送信手段13と前記施解錠モニタ信号
検知手段16を備えた第2結合手段で非接触接続される
こととなり、施解錠モニタ信号が前記電気錠制御器に送
信される。
【0013】なお、前記制御信号送信手段15は、前記
電気錠制御器5から出力される前記制御信号の供給を受
けて該制御信号を交流に変換する発振回路15aと、交
流に変換された前記制御信号を送信する1次コイル15
bを具備するとともに、前記制御信号受信手段12は、
前記1次コイル15bから送信される前記制御信号を受
信すべく前記1次コイル15bに近接して対向配置され
る2次コイル12aと、前記制御信号を直流に変換して
前記電気錠2に送信する変換回路12bを具備し、前記
第1結合手段19は、前記1次コイル15bと前記2次
コイル12aにより電磁結合する第1電磁結合手段であ
る構成としてもよい。
【0014】これにより、1次コイル15bに施錠又は
及び解錠の制御信号が供給されると、1次コイル15b
と2次コイル12aの電磁結合により非接触接続され
る。
【0015】また、前記施解錠モニタ信号送信手段13
は、前記施解錠モニタ信号発生手段8から前記施解錠モ
ニタ信号の供給を受ける電磁石からなり、前記施解錠モ
ニタ信号検知手段16は、前記施解錠モニタ信号を検知
する施解錠検知スイッチからなり、前記第2結合手段2
1は、前記電磁石13と前記施解錠検知スイッチ16に
より電磁結合する第2電磁結合手段である構成としても
よい。
【0016】更に、前記施解錠モニタ信号送信手段13
は、前記施解錠モニタ信号発生手段8から前記施解錠モ
ニタ信号の供給を受けるフォトダイオードPDからな
り、前記施解錠モニタ信号検知手段16は、前記施解錠
モニタ信号を検知するフォトトランジスタPTからな
り、前記第2結合手段21は、前記フォトダイオードP
Dと前記フォトトランジスタPTにより光結合する光結
合手段である構成としてもよい。
【0017】これにより、前記電磁石13に施解錠モニ
タ信号が送信されると、前記電磁石13と施解錠検知ス
イッチ16の電磁結合により非接触接続され、前記フォ
トダイオードPDに施解錠モニタ信号が供給されると、
前記フォトダイオードPDとフォトトランジスタPTの
光結合により非接触接続される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明による電気錠システ
ム1の通電構造6の一実施の形態を示す概略ブロック構
成図である。以下、本発明による通電構造6を通電時施
錠型の電気錠システム1に適用した場合を例にとって説
明する。
【0019】電気錠システム1は、電気錠2と、入力器
3と表示器4が接続された電気錠制御器5とを備え、こ
れら標準装備される既製の電気錠2と電気錠制御器5と
の間を非接触型の通電構造6を介して通電することによ
り、電気錠制御器5による電気錠2の制御が行われる。
【0020】電気錠2は、扉に設けられ、アクチュエー
ター7,施解錠モニタ信号発生手段としての施解錠モニ
タスイッチ8を備えて構成される。アクチュエーター7
は、例えばソレノイド,モータなどで構成され、電気錠
制御器5から通電構造6を介して受信される制御信号に
より、扉枠側のストライクに対するデッドボルトの移動
を阻止又は解除している。
【0021】施解錠モニタスイッチ8は、後述する電磁
石13に線路20を介して接続され、電気錠2の施解錠
の状態により接点が切り換わるもので、電気錠2が施錠
状態のときに接点が閉じ、電気錠2が解錠状態のときに
接点が開く。
【0022】なお、施解錠モニタスイッチ8は、特に図
示はしないが、シリンダ錠に鍵を差し込み回転操作して
施解錠を行ったとき、扉の内側に設けられたサムターン
を操作して施解錠を行ったときにも、その施解錠状態に
応じて接点が開閉される。
【0023】入力器3は、扉の外、例えば扉枠、室内
外、扉近傍の壁面などに設けられ、電気錠制御器5に電
気的に結線されている。入力器3は、電気錠2を解錠す
る際に直接操作者によって操作されるもので、例えばス
イッチ、テンキー、カードリーダなどで構成される。
【0024】具体的には、入力器3がスイッチやテンキ
ーで構成される場合、スイッチやテンキーを操作するこ
とにより、電気錠2を解錠するためのデータとして例え
ば暗証番号が入力される。また、入力器3がカードリー
ダで構成される場合には、電気錠2の解錠を許可するた
めのデータ、例えば暗証番号が予め記憶されたカードが
挿入されると、このカードのデータをカードリーダで読
み取る。この入力器3によるデータは、電気錠2を解錠
するための情報として電気錠制御器5に入力される。
【0025】電気錠制御器5は、扉の外、例えば扉枠、
室内外、扉の近傍の壁面などに設けられ、制御回路9、
出力回路10、表示出力回路11を備えて構成される。
【0026】制御回路9は、通電構造6を介して送られ
てくるモニタ信号の有無により電気錠2の施解錠及び扉
の開閉についての状態モニタを常時行いつつ、入力器3
によるデータ入力の有無を判断している。
【0027】そして、制御回路9では、電気錠2を解錠
するための入力器3によるデータ入力が有ると判断した
ときに、電気錠2を解錠する指令(解錠指令)を出力回
路10に出力している。これに対し、電気錠2を解錠す
るための入力器3によるデータ入力が無いと判断したと
きには、電気錠2の施錠を保持する指令(施錠指令)を
出力回路10に出力している。
【0028】また、制御回路9は、入力器3によるデー
タ及びモニタ信号に基いて所望の表示を行うための指令
を表示出力回路11に出力している。更に、制御回路9
は、内部にタイマー回路9aを備えている。タイマー回
路9aは、通電構造6を介して送られてくるモニタ信号
により時間管理されるもので、施解錠モニタスイッチ8
の接点が開いて扉枠側に「解錠」を示すときにセットさ
れる。そして、開扉後に「閉扉」を示すモニタ信号が入
力されるとリセットされる。
【0029】出力回路10は、制御回路9から施錠指令
が入力されたときに、電気錠2を施錠するための制御信
号(施錠制御信号)を通電構造6に出力している。これ
に対し、制御回路9から解錠指令が入力されたときに
は、通電構造6に対する施錠制御信号の出力を断ってい
る。
【0030】表示出力回路11は、制御回路9からの指
令により、入力器3によるデータ及び施解錠モニタ信号
に基く所望の表示を行うための表示制御信号を表示器4
に出力している。
【0031】表示器4は、電気錠制御器5の表示出力回
路11から入力される表示制御信号に基いて入力器3に
よる例えば暗証番号の照合表示や電気錠2及び扉の各種
状態表示(施錠、解錠、閉扉など)を行っている。表示
器4は、暗証番号の照合結果、電気錠2及び扉の動作状
態を点灯により表示するランプ,暗証番号の照合結果、
電気錠2及び扉の動作状態を文字情報として表示する液
晶などの表示管で構成される。
【0032】例えば表示器4をランプで構成した場合に
は、照合結果表示用ランプ,施錠表示用ランプ,解錠表
示用ランプ,閉扉表示用ランプが設けられる。そして、
表示出力回路11から入力される表示制御信号が「照合
一致」を示すときには照合結果表示用ランプが、「施
錠」を示すときには施錠表示用ランプが、「解錠」を示
すときには解錠表示用ランプがそれぞれ点灯する。ま
た、表示器4が液晶などの表示管で構成される場合に
は、表示制御信号が示す内容に応じて「照合一致」,
「施錠状態」,「解錠状態」,「閉扉状態」のように、
暗証番号の照合結果、電気錠2及び扉の動作状態を示す
情報表示がなされる。
【0033】通電構造6は、電気錠2と電気錠制御器5
との間に配設され、扉枠に設けられる扉枠側ユニット6
aと、扉に設けられる扉側ユニット6bとの2体に分離
して構成される。
【0034】扉枠側ユニット6aには、制御信号送信手
段15と、制御回路9に接続される施解錠モニタ信号検
知手段としての施解錠検知スイッチ16とが配設されて
いる。
【0035】制御信号送信手段15は、発振回路15a
と1次コイル15bを備えて構成されている。発振回路
15aは、電気錠制御器5の出力回路10に結線されて
おり、制御回路9の施錠指令により出力回路10から送
られてくる施錠制御信号(直流電流)を交流に変換して
1次コイル15bから発振出力している。これに対し、
出力回路10が制御回路9から解錠指令を受けたとき
は、出力回路10からの施錠制御信号が断たれるため、
発振回路15a及び1次コイル15bは電力供給を受け
ない。
【0036】施解錠検知スイッチ16は、後述する電磁
石13と近接して対向する位置に配置されており、制御
回路9に結線されている。
【0037】また、扉枠側ユニット6aにおけるストラ
イクには、扉の開閉状態を検出する扉モニタスイッチ1
7が設けられており、磁石14とともに磁気作用手段1
8を構成している。この扉モニタスイッチ17は、閉扉
したときに、扉の錠フロントに取り付けられた磁石14
の接近による磁気作用により接点が閉じて「閉扉」を示
すモニタ信号を制御回路9に出力するリードスイッチな
どで構成される。
【0038】扉側ユニット6bには、制御信号受信手段
12と施解錠モニタ信号送信手段としての電磁石13が
配設されている。また、扉側ユニット6bにおける扉の
錠フロントには磁石14が取り付けられている。
【0039】制御信号受信手段12は、2次コイル12
aと変換回路12bを備えて構成されている。2次コイ
ル12aは、1次コイル15bと近接して対向配置さ
れ、1次コイル15bとともに第1結合手段としての第
1電磁結合手段19を構成している。変換回路12b
は、2次コイル12aの一端にアノードが接続されたダ
イオードDと、2次コイル12aの他端とダイオードD
のカソードとの間に接続されたコンデンサCを備えて構
成される。なお、変換回路12bは、扉側ユニット内に
限らず、扉内に配設してもよい。
【0040】制御信号受信手段12では、1次コイル1
5bから送信される制御信号(交番電流)を電磁結合に
より2次コイル12aで受信し、この受信した制御信号
を変換回路12bに供給して直流化している。そして、
直流化された制御信号は、電気錠2のアクチュエーター
7及び施解錠モニタスイッチ8に供給される。
【0041】電磁石13のコイルの両端は、ダイオード
Dのカソードと2次コイル12aの他端との間に接続さ
れた線路20に対し、施解錠モニタスイッチ8を介して
結線されている。施解錠検知スイッチ16は、電磁石1
3と近接して対向する位置に配置されており、電磁石1
3とともに第2結合手段としての第2電磁結合手段21
を構成している。
【0042】そして、施解錠モニタスイッチ8が閉状態
のときには、2次コイル12aとの間にループ回路が形
成され、1次コイル15bから2次コイル12aに誘導
された制御信号により電磁石13が磁化される。これに
より、電磁石13と施解錠検知スイッチ16が電磁結合
して施解錠検知スイッチ16の接点が閉じ、このときの
接点信号が「施錠」を示すモニタ信号として制御回路9
に入力される。これに対し、施解錠モニタスイッチ8が
開状態のときには、電磁石13に電力供給されず、電磁
石13と施解錠検知スイッチ16は電磁結合しないの
で、施解錠検知スイッチ16の接点が開いてモニタ信号
が現れず、扉枠側に「解錠」を示している。
【0043】次に、上記のように構成される通電構造6
を採用した電気錠システム1の作用を図3のフローチャ
ート図に基づいて説明する。
【0044】電気錠2が施錠状態で閉扉のときに(ST
1)、制御回路9に対して入力器3から電気錠2を解錠
するための情報入力がなければ、制御回路9は出力回路
10に対して施錠指令を出力する。出力回路10では、
制御回路9からの施錠指令により、発振回路15aに対
して施錠制御信号を出力する(ST2)。
【0045】これにより、発振回路15aは、出力回路
10からの施錠制御信号を交流信号に変換して1次コイ
ル15bより発振出力する。1次コイル15bからの施
錠制御信号は、第1電磁結合手段19の電磁結合によ
り、2次コイル12aに誘導される。
【0046】2次コイル12aに誘導された施錠制御信
号は、変換回路12bに供給されて直流化される。この
直流化された施錠制御信号は、アクチュエーター7及び
施解錠モニタスイッチ8に送られる。アクチュエーター
7は、施錠制御信号の供給を受けて作動し、電気錠2の
施錠を保持する。
【0047】施解錠モニタスイッチ8は、電気錠2が施
錠状態なので、接点が閉じており(ST2)、この施解
錠モニタスイッチ8と2次コイル12aとの間にループ
回路を形成する。その結果、施錠制御信号により電磁石
13が直接磁化される。
【0048】なお、シリンダ錠に鍵を差し込み回転操作
して施錠を行ったとき、扉の内側に設けられたサムター
ンを操作して施錠を行って施錠状態となった場合も同様
である。
【0049】電磁石13が磁化されると、第2電磁結合
手段21をなす電磁石13と施解錠検知スイッチ16の
間で電磁結合が生じて施解錠検知スイッチ16の接点が
閉じ、そのときの接点信号が施錠モニタ信号として制御
回路9に入力される。
【0050】また、電気錠2が施錠状態で閉扉なので、
磁石14の磁気作用によって扉モニタスイッチ17の接
点が閉じ(ST2)、閉扉モニタ信号が制御回路9に入
力される。
【0051】制御回路9は、施錠モニタ信号と閉扉モニ
タ信号により、電気錠2が施錠で閉扉状態にあると認識
し、表示を行うための指令を表示出力回路11に出力す
る。
【0052】表示出力回路11は、制御回路9からの指
令により、表示制御信号を表示器4に出力する。そし
て、表示器4は、表示出力回路11からの表示制御信号
により、「施錠」及び「閉扉」を示す表示を行う。
【0053】次に、施錠状態にある電気錠2を解錠する
べく、入力器3より電気錠2を解錠するための情報が入
力されると(ST3)、制御回路9は出力回路10に対
して解錠指令を出力する。出力回路10は、制御回路9
から解錠指令が入力されると、発振回路15aに対する
施錠制御信号が断たれ(ST4)、発振回路15aに電
力供給がされない。このため、第1電磁結合手段19は
電磁結合せず、扉側のアクチュエーター7に電力供給が
されないこととなり、電気錠2が解錠する(ST5)。
そして、施解錠モニタスイッチ8の接点が開く(ST
6)。
【0054】また、施解錠モニタスイッチ8にも電力供
給されないので、電磁石13は磁化せず、第2電磁結合
手段21が電磁結合しない。これにより、施解錠検知ス
イッチ16の接点が開き、「解錠」を扉枠側に示す。
【0055】なお、シリンダ錠に鍵を差し込み回転操作
して施錠を行ったとき、又は扉の内側に設けられたサム
ターンを操作して解錠を行ったときは、入力器2からは
解錠入力がされてない。このため、第1電磁結合手段1
9が電磁結合して施解錠モニタスイッチ8に電力供給さ
れるが、電気錠2の解錠状態を検知して施解錠モニタス
イッチ8の接点が開いているため、第2電磁結合手段2
1は電磁結合せず、施解錠検知スイッチ16の接点が開
き、「解錠」を扉枠側に示す。
【0056】そして、制御回路9への施錠モニタ信号の
供給が断たれると、制御回路9内のタイマー回路9aが
セットされる(ST7)。次いで、制御回路9内で扉モ
ニタスイッチ17の開閉状態のチェックがなされる(S
T8)。
【0057】扉モニタスイッチ17の接点が閉じていて
閉扉状態と判断され(ST9−No)、かつ、タイマー
回路9aがタイムアップ(例えば10秒)していない場
合は(ST10−No)、再度制御回路9内で扉モニタ
スイッチ17の開閉状態がチェックがされる(ST
8)。
【0058】タイマー回路9aがタイムアップすると
(ST10−Yes)、制御回路9から出力回路10に
対して施錠指令が出力され、出力回路10から施錠制御
信号が発振回路15aに出力される(ST11)。
【0059】そして、発振回路15aは、出力回路10
からの施錠制御信号を交流信号に変換して1次コイル1
5bより発振出力する。そして、1次コイル15bから
の施錠制御信号は、第1電磁結合手段19の電磁結合に
より、2次コイル12aに誘導され、アクチュエーター
7に通電して電気錠2が施錠される。
【0060】これに対し、扉モニタスイッチ17の接点
が開いていて開扉状態と判断されると(ST9−Ye
s)、閉扉状態を検知するまで解錠状態を保持する。そ
して、開扉後に閉扉状態と判断されると(ST12−Y
es)、タイマー回路9aがリセットされ(ST1
3)、制御回路9から出力回路10に対して施錠指令が
出力される。そして、出力回路10から施錠制御信号が
発振回路15aに出力され(ST11)、アクチュエー
ター7に通電して電気錠2が施錠される。
【0061】従って、上述した実施の形態では、扉枠側
ユニット6aと扉側ユニット6bに分離された通電構造
6を採用し、扉枠側ユニット6aと扉側ユニット6bと
の間の電磁結合により、電気錠2と電気錠制御器5との
間を通電させているので、従来のような断線による電線
の劣化を招くことなく、扉と扉枠との間に配線を通すこ
となく無配線で、かつ、扉枠側の電力のみで電気錠2と
電気錠制御器5との間を通電させることができる。
【0062】その際、電気錠2及び電気錠制御器5は、
何れも標準装備した既製のものをそのまま使用すること
ができる。また、通電構造6には複雑なデータの処理回
路(例えばCPUによる処理)が不要なので、極めて構
造が簡単であり、既存の電気錠システムとの組合せも容
易に行うことができる。更に、扉と扉枠との間には電線
が通らないので、従来のように扉としての美観を損なう
こともない。
【0063】ところで、上述した実施の形態では、施解
錠モニタ送信手段が電磁石13で構成され、施解錠モニ
タ信号検知手段が施解錠検知スイッチ16で構成される
場合について述べたが、図2のように、施解錠モニタ送
信手段13をフォトダイオードPDで構成し、施解錠モ
ニタ信号検知手段16をフォトトランジスタPTで構成
し、フォトダイオードPDとフォトトランジスタPTに
より光結合手段を構成すれば、フォトダイオードPDと
フォトトランジスタPTとの間の光結合により施解錠モ
ニタ信号の送受を行うことができる。
【0064】なお、上述した実施の形態による通電構造
6は、施錠制御信号が出力されたときのみ通電して施錠
する通電時施錠型の電気錠システム1に採用した場合を
例にとって説明したが、解錠制御信号が出力されたとき
のみ通電して解錠する通電時解錠型の電気錠システムに
採用することもできる。
【0065】また、施錠制御信号が出力されたときのみ
ならず、解錠制御信号が出力されたときも通電して施解
錠を行う通電時施解錠型の電気錠システムに採用するこ
ともできる。この場合、図1の構成において、施錠モニ
タのための施解錠モニタスイッチ8及び電磁石13とは
別に、解錠モニタのため、解錠時に接点が閉じる施解錠
モニタスイッチ及び電磁石を線路20に接続して設ける
とともに、電磁石に近接して扉枠側ユニット6bに施解
錠検知スイッチを対向配置する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電気錠シス
テムの通電構造によれば、扉側ユニットと扉枠側ユニッ
トに分離された通電構造を採用し、扉側ユニットと扉枠
側ユニットとの間の第1又は及び第2結合手段により、
電気錠と電気錠制御器との間を非接触接続させているの
で、従来のような劣化による電線の断線を招くことな
く、扉と扉枠との間に配線を通すことなく無配線で、か
つ、扉枠側の電力のみで電気錠と電気錠制御器との間を
通電させることができる。
【0067】その際、電気錠及び電気錠制御器は、何れ
も標準装備した既製のものをそのまま使用することがで
きる。また、通電構造には複雑なデータの処理回路(例
えばCPUによる処理)が不要なので、極めて構造が簡
単であり、既存の電気錠システムとの組合せも容易に行
うことができる。更に、扉と扉枠との間には電線が通ら
ないので、従来のように扉としての美観を損なうことも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気錠システムの通電構造の一実
施の形態を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明による電気錠システムの通電構造の他の
実施の形態を示す図である。
【図3】本発明による通電構造を採用した電気錠システ
ムの動作を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
1…電気錠システム、2…電気錠、5…電気錠制御器、
6…通電構造、6a…扉枠側ユニット、6b…扉側ユニ
ット、7…アクチュエーター、8…施解錠モニタ信号発
生手段(施解錠モニタスイッチ)、12…制御信号受信
手段、12a…2次コイル、12b…変換回路、13…
施解錠モニタ信号送信手段(電磁石)、14…磁石、1
5…制御信号送信手段、15a…発振回路、15b…1
次コイル、16…施解錠モニタ信号検知手段(施解錠検
知スイッチ)、17…扉モニタスイッチ、18…磁気作
用手段、19…第1結合手段、21…第2結合手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施解錠の状態及び扉の開閉状態に応じて
    制御信号を出力する電気錠制御器と、前記制御信号によ
    る電力の供給を受けて施解錠を行うアクチュエーター及
    び施解錠の状態に応じた施解錠モニタ信号を発生する施
    解錠モニタ信号発生手段を有する電気錠とを備えた電気
    錠システムの通電構造において、 扉枠に取り付けられる扉枠側ユニットと前記扉に取り付
    けられる扉側ユニットとに分離され、 前記扉枠側ユニットは、 前記電気錠制御器から出力される前記制御信号を交流変
    換して送信する制御信号送信手段と、 前記扉側ユニットから送信される前記施解錠モニタ信号
    を検知する施解錠モニタ信号検知手段とを具備し、 前記扉側ユニットは、 前記制御信号送信手段に近接して対向配置され、前記制
    御信号送信手段から送信される前記制御信号を受信し、
    前記アクチュエーターに電力供給する制御信号受信手段
    と、 前記施解錠モニタ信号検知手段に近接して対向配置され
    るとともに、前記制御信号受信手段と並列に接続されて
    該制御信号受信手段で受信された前記制御信号による電
    力供給を受け、前記施解錠モニタ信号発生手段の状態に
    より前記施解錠モニタ信号を送信する施解錠モニタ信号
    送信手段とを具備し、 前記ユニット間は、前記制御信号送信手段と前記制御信
    号受信手段を備えた第1結合手段で非接触接続されると
    ともに、前記施解錠モニタ信号送信手段と前記施解錠モ
    ニタ信号検知手段を備えた第2結合手段で非接触接続さ
    れることを特徴とする電気錠システムの通電構造。
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