JPH0341013Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、手動操作される主錠の他に電気錠を
具えるドアのロツク装置に関する。

〔従来の技術〕

特開昭59−41572号公報に示されているような
主錠である手動操作の機械錠の他に補助錠として
電気錠を具えるワンドア・ツウロツク方式の従来
のロツクシステムのにおいては、主錠が解錠状態
にあるのか旋錠状態にあるのかを確認する手段を
具えていないので、電気錠を遠隔操作する場合、
例えば、主錠が解錠、電気錠が旋錠されている時
に、帰宅した家人のために、電気錠の解錠操作を
行えば、帰宅した家人は直ぐにドアを開けること
ができるが、もし、該主錠が旋錠されていたり、
電気錠がこわれていた場合には、解錠操作をした
者は電気錠が解錠したものと思込んでいるので、
帰宅した家人は、直ぐに家に入ることができない
と云う不便な問題があつた。

〔考案の目的〕

本考案は上記問題を解消するためになされたも
ので、主錠の解錠状態および旋錠状態を一目で確
認することができ、ドアのロツクおよびロツク解
放を、確実に、家人の意図する通りに行うことが
できる安価なドアのロツク装置を得ることを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記問題を解決するため、主錠の旋錠
を検出して出力を発生する第１のリミツトスイツ
チ、上記電気錠の旋錠を検出してオン出力を発生
する第２のリミツトスイツチ、上記両リミツトス
イツチのいずれか一方が出力した時に表示される
表示部を設け、上記表示部が電気錠操作用スイツ
チの解錠操作時に上記第１のリミツトスイツチが
出力を発生していることを条件としてその表示状
態を変える構成としたものである。

〔実施例〕

図において、１０は扉の主錠（手動操作される
機械錠）、２０は補助錠である電気錠であつて、
共に、図示しない同一扉に設けられる。主錠１０
にはリミツトスイツチ１１が内蔵されている。こ
のリミツトスイツチ１１はロツク体１２が手動操
作により旋錠駆動されるとストライカ１２ａが係
合してオンし、そのオン出力は信号線ａを通して
操作表示盤３１にある表示灯３１（表示部）の点
灯制御回路３２に入力される。

電気錠２０は通電解錠形の電気錠であつて、リ
ミツトスイツチ２１を内蔵しており、該リミツト
スイツチ２１はロツク体２２がばね２３のばね力
により旋錠駆動されるとストライカ２２ａが係合
してオンし、そのオン出力は信号線ｂを通して操
作表示盤３０にある上記点灯制御回路３２に入力
される。

４０は電気錠２０の付勢回路であつて、電気錠
２０の付勢コイル２４はゲート回路４１及びリレ
ー４２を介して制御電源Ｅに接続されている。こ
のゲート回路４１はリミツトスイツチ１１のオフ
出力がインバータ４３により反転されてゲート信
号として入力される。また、リレー４２は電気錠
操作用スイツチ４４のスイツチ出力により付勢さ
れる。５０はゲート回路であつて、スイツチ４４
のスイツチ出力とリミツトスイツチ１１の出力が
導かれ、リミツトスイツチ１１のオン出力が入力
されたのちに押ぼたんスイツチ４４のスイツチ出
力が到来した場合に出力し該出力は表示灯３１の
点灯制御回路３３に供給される。点灯制御回路３
２は表示灯を静止点灯制御し、点灯制御回路３３
は表示灯３１をフリツカ点灯制御する。

〔作用〕

この構成においては、リミツトスイツチ１１及
び２１のいずれかがオン出力を発生すると、点灯
制御回路３２が表示灯３１を静止点灯制御するの
で、家屋内の家人は、表示灯３１の静止点灯か
ら、ドアが主錠１０と電気錠２０のいずれかによ
り、ロツクされていることを確認することができ
る。

次に、今、主錠１０が解錠され、電気錠２０が
旋錠されているものとすると、リミツトスイツチ
１１はオフし、リミツトスイツチ２１はオンして
いるので、点灯制御回路３２が表示灯３１を静止
点灯する。この状態で、帰宅した家人のために、
家屋内の家人がスイツチ４４を解錠操作した場
合、主錠１０が解錠されているので、ゲート回路
４１はゲートされており、リレー４２が付勢され
ることにより電気錠２０は解錠してリミツトスイ
ツチ２１がオフとなるので表示灯３１が消灯す
る。この表示灯３１の消灯によりドアのロツクが
解けたことが確認される。帰宅した家人が家に入
り内側から主錠１０を旋錠すると、リミツトスイ
ツチ１１がオンするので、閉表示灯３１は再び点
灯し、ドアのロツクされたことが家人に報知され
る。しかし、主錠１０が旋錠されていると、リミ
ツトスイツチ１１はオン出力を発生するので、ゲ
ート回路４１は閉となり、スイツチ４４が解錠操
作されても電気錠２０は解錠せず、他方、ゲート
回路５０が出力して点灯制御回路３３が表示灯３
１をフリツカ点灯制御する。家人はこの表示灯３
１のフリツカ点灯から主錠１０が旋錠されている
ことを知る。

このように、本実施例では、１個の表示灯で、
主錠の解錠及び旋錠、更に、電気錠の異常の有無
を報知させることができる。

なお、上記実施例では、表示部として表示灯を
用いたが、この表示部は、表示針などにより機械
的に表示するもの、メロデイなど音で表示するも
の等であつてもよい。

また、上記実施例では、リミツトスイツチ１
１，１２はそれぞれ主錠１０と電気錠２０の旋錠
を検出する構成となつているが、解錠を検出する
構成として、そのオフ出力を旋錠検出として用い
てもよい。

また、上記実施例は、回路を組合せたハード構
成で示してあるが、マイクロコンピユータを用い
てプログラムにより上記動作を実行させるよにし
てもよいことは明らかである。

〔考案の効果〕

本考案は以上説明した通り、主錠の解錠及び旋
錠状態を一目で確認することができるので、ドア
のロツク及びロツク解放を家人の意図した通りに
確実に行うことができ、しかも、１個の表示部で
主錠及び電気錠の上記状態を表示させることがで
きるので、安価な費用で上記効果を得ることがで
きる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すブロツク図であ
る。 １０……主錠、１１……リミツトスイツチ、２
０……補助錠（電気錠）、２１……リミツトスイ
ツチ、３１……表示灯（表示部）、３２，３３…
…点灯制御回路、４３，５０……ゲート回路、４
４……電気錠操作スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 手動操作される主錠と電気錠とを具えるドア・
   ロツクシステムにおいて、上記主錠の旋錠を検出
   して出力を発生する第１のリミツトスイツチ、上
   記電気錠の旋錠を検出して出力を発生する第２の
   リミツトスイツチ、上記両リミツトスイツチのい
   ずれか一方が出力した時に表示される表示部を具
   え、上記表示部が電気錠操作用スイツチの解錠操
   作時に上記第１のリミツトスイツチが出力を発生
   していることを条件としてその表示状態を変える
   ことを特徴とするドアのロツク装置。