JPH102380A - 伝動ベルト及びその製造方法 - Google Patents

伝動ベルト及びその製造方法

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JPH102380A
JPH102380A JP8158491A JP15849196A JPH102380A JP H102380 A JPH102380 A JP H102380A JP 8158491 A JP8158491 A JP 8158491A JP 15849196 A JP15849196 A JP 15849196A JP H102380 A JPH102380 A JP H102380A
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JP
Japan
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mark
belt
rubber layer
adhesive rubber
sheet
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JP8158491A
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Tadahiko Noguchi
忠彦 野口
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/20V-belts, i.e. belts of tapered cross-section with a contact surface of special shape, e.g. toothed

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 背面駆動の可能な伝動ベルトにおいて、ベル
ト背面側におけるマーク部分の段差を少なくしてベルト
走行時の発音を回避できるのみならず、背面駆動によっ
てもマークが消滅しないようにする一方、ロット追跡
等、必要時にはマークを確認できるようにする。 【解決手段】 マーク5を、接着ゴム層1と上帆布層3
との間に埋設し、マーク5を確認するときには、接着ゴ
ム層1から上帆布層3を剥離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Vベルト、Vリブ
ドベルト及び歯付ベルト等、ベルト式多軸伝動装置にお
いて背面駆動させるために用いられる伝動ベルトに関
し、特にベルト製造時のロット番号やベルト製造者等を
表示するマークの配置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のベルトの背面にプリン
ト等によりマークが設けられていることは知られてい
る。このマークの役割としては、 部品番号の明確化、 ベルト不具合発生時のロット追跡、 製造者の明確化、 等があり、なくてはならないものである。
【0003】ところで、近年では、サーペンタイン使用
等、ベルト背面でも駆動させるようにする多軸背面駆動
が増えており、その上、自動車や工作機械等のベルト使
用者側からの静粛性の要求が強くなっていることから、
ベルト背面にプリント時に生じた上記マーク部分の段差
に起因するベルト走行時の発音の問題が重要になってき
ている。
【0004】そこで、この種のベルト騒音を解消するこ
とを目的として、従来では種々の提案がなされている。
例えば、特開平6−337038号公報に記載されてい
るものでは、転写マーク材を用い、転写によりベルト背
面にマークを表示させるようにすることで、マーク部分
の段差を極めて小さくし、このことで、そのような段差
による発音を回避できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の対策では、ベルト背面に設けられるマークが極めて
薄いものであるために、ベルト背面が背面プーリに接触
することで上記マークが極めて早く消滅することにな
り、したがって、不具合発生時等にロットを追跡するこ
とは困難になるという問題がある。
【0006】このような問題を解決するには、マークを
厚肉化すればよいが、そうすると、今度はマーク部分の
段差が大きくなり、そのような段差に起因する発音の問
題が解決されないことになる。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ベルト背面側にマークが設けられた
背面駆動可能な伝動ベルトにおいて、マークの設け方に
工夫を加えることで、マーク部分の段差に起因する背面
駆動時の発音を回避できるのみならず、背面駆動によっ
てもマークが消滅しないようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、背面プーリと接触することのないベ
ルト背面の内側にマークを埋設することとし、不具合発
生時等には、ベルト背面部分を剥がして上記マークを露
出させるようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、ベルト
背面側にマークが設けられた背面駆動可能な伝動ベルト
が前提である。
【0010】そして、上記マークは、ベルト本体内に埋
設されているものとする。
【0011】以上の構成において、マークは、ベルト本
体のベルト背面側の部分に埋設されているので、マーク
を設けることに伴うベルト背面の段差は形成され難く、
したがって、背面駆動時の発音も生じ難い。また、マー
クは、ベルト背面側部分により被覆されているので、ベ
ルト背面が背面プーリに接触しても、その接触により消
滅することはない。一方、上記マークを確認する必要の
あるときには、ベルトの背面側部分を剥離することで上
記マークは外部に露出されるので、ロット追跡も可能と
なる。よって、上記したような互いに相反する2つの問
題は同時に解決されることになる。
【0012】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、ベルト本体が、ベルト長さ方向に延びるよう
に設けられた断面矩形状の接着ゴム層と、この接着ゴム
層の背面側に積層された帆布層と、上記接着ゴム層内に
略ベルト長さ方向に延びかつベルト幅方向に所定ピッチ
間隔をおいてスパイラル状に埋設された心線とを有する
ものである場合に、マークは、上記接着ゴム層と帆布層
との間に埋設されているものとする。
【0013】上記の構成において、マークは、接着ゴム
層と帆布層との間に埋設されているので、背面駆動時に
は上記マークは帆布層により保護される。一方、上記帆
布層を剥離することで、マークは確認可能となる。よっ
て、上記請求項1の発明での作用は具体的にかつ適正に
営まれる。
【0014】請求項3の発明では、上記請求項2の発明
に係る伝動ベルトを製造する方法として、基材にマーク
が剥離可能に設けられてなる転写マーク材を用いる。そ
して、未加硫の接着ゴム層用シートの帆布層側の表面、
及び未加硫の帆布層用シートの接着ゴム層側の表面の何
れか一方に、上記転写マーク材のマークを転写し、しか
る後に、上記接着ゴム層用シートに帆布層用シートを重
ね合わせて加硫成形することとする。
【0015】上記の構成において、未加硫の接着ゴム層
用シートに未加硫の帆布層用シートが重ね合わされると
き、その接着ゴム層用シートの帆布層側表面、及び帆布
層用シートの接着ゴム層側表面の何れか一方に、転写マ
ーク材のマークは転写される。しかる後に、上記接着ゴ
ム層用シート及び帆布層用シートが加硫成形されること
で、接着ゴム層及び帆布層が形成される。その際に、上
記マークの転写されたシートの表面には、その転写によ
り多少の段差が形成されることになるが、上記段差は、
両シートが重ね合わされて加硫成形されることにより消
滅する。よって、上記請求項2の発明に係る伝動ベルト
が具体的にかつ適正に得られる。
【0016】請求項4の発明では、同じく、上記請求項
2の発明に係る伝動ベルトを製造する方法として、両面
に凹凸を有するフィルム状の基材にマークが表示されて
なるマーク部材を用いる。そして、未加硫の接着ゴム層
用シートと、未加硫の帆布層用シートとの間に上記マー
ク部材を挟み込み、しかる後に、上記接着ゴム層用シー
ト及び帆布層用シートを加硫成形することとする。
【0017】上記の構成において、接着ゴム層用シート
に帆布層用シートが重ね合わされるとき、その接着ゴム
層用シートと帆布層用シートとの間に、基材にマークの
表示されたマーク部材が挟み込まれる。しかる後に、上
記接着ゴム層用シート及び帆布層用シートが加硫成形さ
れることで、接着ゴム層及び帆布層が形成される。よっ
て、上記請求項2の発明に係る伝動ベルトが具体的にか
つ適正に得られる。また、上記マーク部材は、基材の凹
凸と接着ゴム層及び帆布層の各々とがベルト厚さ方向に
互いに食い込んだ状態で埋設されるので、ベルト本体の
伸縮にマーク部材は追従できるようになる。よって、ベ
ルト本体の伸縮に伴って接着ゴム層及び帆布層の各々と
マーク部材との間にセパレーションが生じるという事態
は防止される。
【0018】請求項5の発明では、上記請求項4の発明
において、基材の両面に格子状の凹凸が形成されてなる
マーク部材を用いることとする。
【0019】上記の構成において、基材の凹凸と接着ゴ
ム層及び帆布層の各々とがベルト厚さ方向に互いに食い
込んだ状態でマーク部材が埋設される際に、基材には、
同じ方向に延びるように設けられた凹溝ないし凸条と、
それら凹溝ないし凸条にそれぞれ交差する方向に延びる
ように設けられた凹溝ないし凸条とが形成されているの
で、上記マーク部材は、ベルト厚さ方向と直交するあら
ゆる方向におけるベルト本体の伸縮に十分に追従でき
る。よって、上記請求項4の発明での作用は具体的にか
つ効果的に営まれる。
【0020】請求項6の発明では、上記請求項4又は5
の発明において、基材の厚さが20μm以下であるマー
ク部材を用いることとする。
【0021】上記の構成において、マーク部材の基材の
厚さは20μm以下であるので、その厚さが20μmを
超える場合に生じ易い接着ゴム層及び帆布層の各々とマ
ーク部材との間のセパレーションや、ベルト本体に過張
力が加わったときにそのベルト本体にマーク部材が十分
に追従できないことに起因してベルト背面におけるマー
ク部材の埋設部分に生じる段差が共に回避される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて説明する。 (実施形態1)図3は、本発明の実施形態1に係る伝動
ベルトとしてのVリブドベルトを示している。このベル
トは、ベルト長さ方向に延びるように設けられた断面矩
形状の接着ゴム層1と、この接着ゴム層1のベルト内面
側(同図の下面側)に設けられた圧縮ゴム層2と、上記
接着ゴム層1のベルト背面側(同図の上面側)に設けら
れた帆布層としての上帆布層3と、上記接着ゴム層1内
に略ベルト長さ方向に延びかつベルト幅方向に所定ピッ
チ間隔をおいてスパイラル状に埋設された心線4とを有
してなるベルト本体を備えている。
【0023】上記各ゴム層1,2には、NR、SBR、
NBR、CR等の単一ゴム材、又はそれらのブレンドさ
れた複合ゴム材が用いられている。そして、圧縮ゴム層
2には、各々、ベルト長さ方向に延びるように設けられ
た複数条(図示する例では3条)のリブ2a,2a,…
が、ベルト幅方向に所定ピッチ間隔をおいて配置されて
いる。また、上記上帆布層3には、バイアス帆布又は広
角度帆布等の帆布を糊ゴム加工したものが用いられてい
る。上記心線4には、人絹等の天然繊維、PETやナイ
ロン、芳香族ポリアミド等の合成繊維、又はガラスや炭
素等の無機繊維からなるものが用いられている。
【0024】そして、本実施形態では、図1及び図2に
示すように、ベルト本体のベルト背面側に、ベルト製造
時のロット番号やベルト製造者等を表示するマーク5
(図示する例では、製造年月日としての1999.1
2.25)が埋設されている。具体的には、上記マーク
5は、上記接着ゴム層1と上帆布層3との間に配置され
ている。
【0025】ここで、上記Vリブドベルトの製造方法と
してのマーク5の埋設方法について、図4を参照しなが
ら説明する。先ず、Vリブドベルトの基本的な製造方法
について簡単に説明しておくと、外周面に複数条のリブ
溝が形成された成形ドラムを用い、この成形ドラムの外
周に、圧縮ゴム層2を形成するための未加硫の圧縮ゴム
層用シート、接着ゴム層1を形成するための未加硫の接
着ゴム層用シート1′、心線4、及び上帆布層3を形成
するための未加硫の帆布層用シートとしての上帆布層用
シート3′を順に巻き付け、これらを加硫成形して円筒
状のベルト成形体を得る。そして、そのベルト成形体を
所定ベルト幅にカットすることで、Vリブドベルトが得
られるようになっている。
【0026】そして、本実施形態では、上記マーク5を
埋設するに際し、図示は省略するが、基材にマークが剥
離可能に設けられてなる転写マーク材を用る。そして、
上記接着ゴム層用シート1′の上帆布層3側の表面(図
4の上側の表面)、及び上帆布層用シート3′の接着ゴ
ム層1側の表面(同図の下側の表面)の何れか一方に、
上記転写マーク材のマークを転写し、しかる後に、上記
接着ゴム層用シート1′に上帆布層用シート3′を重ね
合わせて上述の加硫成形を行なう。これにより、接着ゴ
ム層1及び上帆布層3間にマーク5が埋設されることに
なる。
【0027】したがって、本実施形態によれば、Vリブ
ドベルト1の背面側に設けられるマーク5を、接着ゴム
層1及び上帆布層3間に埋設するようにしたので、ベル
ト背面に外部に露出した状態で設けるようにする場合に
比べて、マーク5を設けることに伴うベルト背面の段差
は形成され難く、したがって、そのような段差に起因す
る背面駆動時のベルトの発音を生じ難くすることができ
る。そして、上記マーク5は、上帆布層3により被覆さ
れているので、ベルト背面が背面プーリに接触しても、
その接触により消滅することはない。
【0028】一方、上記Vリブドベルト1に不具合の発
生したとき等、上記マーク5を確認する必要のあるとき
には、上帆布層3を剥離することで外部に露出させるこ
とができるので、ロット追跡も可能となる。
【0029】尚、上記実施形態1では、接着ゴム層1と
上帆布層3との間にマーク5を埋設するようにしている
が、その埋設位置は特に限定されるものではなく、した
がって、ベルトの構成に応じて適宜設定することができ
る。
【0030】また、上記実施形態1では、転写マーク材
を用いてマーク5を設けるようにしているが、マーク5
を設ける方法については特に限定されるものではない。
【0031】さらに、上記実施形態1では、Vリブドベ
ルト1の場合について説明しているが、本発明は、背面
駆動可能なその他の伝動ベルトに適用することもでき
る。
【0032】(実施形態2)図5は、本発明の実施形態
2に係るVリブドベルト1の要部を示し、本実施形態に
おいても、マーク5は、接着ゴム層1及び上帆布層3間
に埋設されている。尚、上記実施形態1の場合と同じ部
分には同じ符号を付して示している。
【0033】そして、本実施形態では、上記マーク5を
埋設する際に、図5に示すように、両面に凹凸を有する
フィルム状の基材6aにマーク5が表示されてなるマー
ク部材6を用いる。具体的には、上記基材6aは、厚さ
が例えば20μmであるフィルムであって、その両面に
は、複数条の凹溝ないし凸条6b,6b,…が格子状に
配置されている。
【0034】次に、上記マーク部材6を用いたマーク5
の埋設方法について説明すると、ベルト製造時、未加硫
の接着ゴム層用シート1′及び未加硫の上帆布層用シー
ト3′間に上記マーク部材6を挟み込み、しかる後に、
それら接着ゴム層用シート1′及び上帆布層用シート
3′を加硫成形する。これにより、上記マーク部材6の
マーク5は、基材6aと共に接着ゴム層1及び上帆布層
3間に埋設されることになる。
【0035】したがって、本実施形態によれば、上記実
施形態1の場合と同じ効果を奏することができる他、加
硫成形時に、マーク部材5を、基材5aの凹溝ないし凸
条5b,5b,…と、接着ゴム層1及び上帆布層3の各
々とがベルト厚さ方向に互いに食い込んだ状態で埋設す
ることができるので、ベルト本体の伸縮動作に上記マー
ク部材5を追従させることができ、よって、Vリブドベ
ルト1に過張力が加わった場合でも、接着ゴム層1及び
帆布層3の各々とマーク部材6との間にセパレーション
が生じるという事態は防止される。その際に、上記基材
6aの凹凸が格子状に形成されているので、ベルト厚さ
方向と直交するあらゆる方向におけるベルト本体の伸縮
に十分に追従させることができる。
【0036】また、上記マーク部材6の基材6aの厚さ
を20μmに抑えたので、その厚さが20μmを超える
場合に生じ易い接着ゴム層1及び上帆布層3の各々との
間のセパレーションや、Vリブドベルト1に過張力が加
わったときにベルト本体の伸縮に十分に追従できないこ
とに起因して発生するベルト背面の段差を共に回避する
ことができる。
【0037】尚、上記実施形態2では、基材6aの両面
に複数条の凹溝ないし凸条6b,6b,…が格子状に配
置されてなるマーク部材6を用いているが、基材6aの
両面の凹凸の形状や配置は特に限定されるものではな
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ベルト製造時のロット番号等のマークがベルト
背面側に設けられた伝動ベルトにおいて、上記マークを
ベルト本体内に埋設するようにしたので、ベルト背面の
マーク部分に生じる段差を少なくして背面駆動時の発音
の発生を抑えることができ、かつベルト背面が背面プー
リに接触してマークが消滅するという事態を防止できる
一方、ベルト背面側部分を剥がして上記マークを表示さ
せることができ、したがって、そのベルトのロット追跡
を行うこともできる。
【0039】請求項2の発明によれば、上記ベルト本体
が、接着ゴム層と、該接着ゴム層の背面側に積層された
帆布層とを有するものである場合に、マークを、上記接
着ゴム層と帆布層との間に埋設するようにしたので、上
記請求項1の発明による効果を具体的にかつ適正に得る
ことができる。
【0040】請求項3の発明によれば、上記伝動ベルト
の製造方法として、基材にマークが剥離可能に設けられ
てなる転写マーク材を用い、未加硫の接着ゴム層用シー
トの帆布層側の表面、及び未加硫の帆布層用シートの接
着ゴム層側の表面の何れか一方に上記転写マーク材のマ
ークを転写し、しかる後に、上記接着ゴム層用シートに
帆布層用シートを重ね合わせて加硫成形するようにした
ので、上記請求項2の発明に係る伝動ベルトを具体的に
かつ適正に得ることができる。
【0041】請求項4の発明によれば、上記伝動ベルト
の別の製造方法として、両面に凹凸を有するフィルム状
の基材にマークが表示されてなるマーク部材を用い、接
着ゴム層用シート及び帆布層用シート間に上記マーク部
材を挟み込み、しかる後に、上記接着ゴム層用シート及
び帆布層用シートを加硫成形するようにしたので、この
発明によっても、上記請求項2の発明に係る伝動ベルト
を具体的にかつ適正に得ることができる。
【0042】請求項5の発明によれば、上記マーク部材
として、基材の両面に格子状の凹凸が形成されてなるも
のを用いるようにしたので、接着ゴム層及び帆布層の各
々とマーク部材との間でのセパレーションを抑えること
ができる。
【0043】請求項6の発明によれば、上記マーク部材
として、基材の厚さが20μm以下であるものを用いる
ようにしたので、接着ゴム層及び帆布層とマーク部材と
の間のセパレーションや、ベルト本体に過張力が加わっ
たときにそのベルト本体にマーク部材が十分に追従でき
ないことに起因してベルト背面に段差が生じるという事
態を共に効果的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るVリブドベルトをそ
の一部をベルト幅方向に切断しかつ上帆布層の一部を切
り欠いて示す斜視図である。
【図2】Vリブドベルトのベルト背面を部分的に示す平
面図である。
【図3】Vリブドベルトの全体構成を示す横断面図であ
る。
【図4】マークの埋設方法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態2に係るVリブドベルトの本
体に埋設されるマーク部材を示す平面図である。
【符号の説明】
1 接着ゴム層 1′ 接着ゴム層用シート 3 上帆布層(帆布層) 3′ 上帆布層用シート(帆布層用シート) 6 マーク 6 マーク部材 4 心線 5 マーク 6 マーク部材 6a 基材 6b 凹溝ないし凸条

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト背面側にマークが設けられた背面
    駆動可能な伝動ベルトにおいて、 上記マークは、ベルト本体内に埋設されていることを特
    徴とする伝動ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝動ベルトにおいて、 ベルト本体は、ベルト長さ方向に延びるように設けられ
    た断面矩形状の接着ゴム層と、該接着ゴム層の背面側に
    積層された帆布層と、上記接着ゴム層内に略ベルト長さ
    方向に延びかつベルト幅方向に所定ピッチ間隔をおいて
    スパイラル状に埋設された心線とを有し、 マークは、上記接着ゴム層と帆布層との間に埋設されて
    いることを特徴とする伝動ベルト。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の伝動ベルトを製造する方
    法であって、 基材にマークが剥離可能に設けられてなる転写マーク材
    を用い、 未加硫の接着ゴム層用シートの帆布層側の表面、及び未
    加硫の帆布層用シートの接着ゴム層側の表面の何れか一
    方に、上記転写マーク材のマークを転写し、 しかる後に、上記接着ゴム層用シートに帆布層用シート
    を重ね合わせて加硫成形することを特徴とする伝動ベル
    トの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の伝動ベルトを製造する方
    法であって、 両面に凹凸を有するフィルム状の基材にマークが表示さ
    れてなるマーク部材を用い、 未加硫の接着ゴム層用シートと未加硫の帆布層用シート
    との間に上記マーク部材を挟み込み、 しかる後に、上記接着ゴム層用シート及び帆布層用シー
    トを加硫成形することを特徴とする伝動ベルトの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の伝動ベルトの製造方法に
    おいて、 基材の両面に格子状の凹凸が形成されてなるマーク部材
    を用いることを特徴とする伝動ベルトの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の伝動ベルトの製造
    方法において、 基材の厚さが20μm以下であるマーク部材を用いるこ
    とを特徴とする伝動ベルトの製造方法。
JP8158491A 1996-06-19 1996-06-19 伝動ベルト及びその製造方法 Withdrawn JPH102380A (ja)

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