JPH10237886A - 地下タンクの施工方法 - Google Patents

地下タンクの施工方法

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JPH10237886A
JPH10237886A JP9054097A JP5409797A JPH10237886A JP H10237886 A JPH10237886 A JP H10237886A JP 9054097 A JP9054097 A JP 9054097A JP 5409797 A JP5409797 A JP 5409797A JP H10237886 A JPH10237886 A JP H10237886A
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昌宏 菅田
Kozo Fukao
康三 深尾
Hideo Oka
日出夫 岡
Haruhiko Okamoto
晴彦 岡本
Katsuya Okada
克也 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地下埋設型の地下タンクの屋根をコンクリート
造にしても、大量の型枠や支保工、大きな揚重機等が不
要で、施工性のよい地下タンクの施工方法を提供するこ
と。 【解決手段】地下タンクの底板4上において多数のプレ
キャスト・コンクリート造のリブ部材51A1を組み立
てて屋根リブ組立体51を形成し、屋根リブ組立体51
を所定高さまでリフトアップして、屋根リブ組立体51
の周囲の部分を周囲壁3の上端の部分3Aに接合してか
ら、屋根リブ組立体にプレキャスト・コンクリート造の
屋根パネルを固着して屋根膜を形成し、少なくとも屋根
リブ組立体と屋根膜とで屋根を構成し、屋根の上側に土
を載せる。 【効果】周囲壁の形成と並行して屋根リブ組立体を組み
立てることができ、工期の短縮が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地下タンクの施
工方法、特に、地下埋設型の地下タンクの屋根をプレキ
ャスト・コンクリート造のリブ部材、屋根パネル等を使
って形成する地下タンクの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、LNGの地下タンクの屋根は、球の
一部を切り出した形状に設計されている。そして、地下
タンクの施工方法には、例えば、次の(1)〜(4)のよう
なものがある。 (1)地下タンクの建設個所の地中に地下タンクの筒形の
周囲壁と底板とを形成してから、周囲壁の上側に現場打
ちのコンクリート造の屋根を形成する方法。 (2)地下タンクの建設個所の地中に地下タンクの筒形の
周囲壁と底板とを形成する工事と平行して、建設個所の
近傍において地下タンクの屋根を形成し、該屋根を吊り
揚げて、外側壁の上側に設置する方法(例えば、特開平
4−254093号公報参照)。 (3)地下タンクの建設個所の地中に地下タンクの筒形の
周囲壁と底板とを形成してから、前記底板上で屋根を形
成し、該屋根を周囲壁に沿って上昇させて、屋根の外周
部を周囲壁の上端に接合する方法(例えば、特開平7−
253196号公報参照)。 (4)地下タンクの建設個所の地中に、平面視で地下タン
クの外形に一致する形状の地下連続壁を形成し、該地下
連続壁で囲まれる部分の地盤を所定の深さまで掘削して
床付けして床を形成してから、前記床上で屋根を形成
し、該屋根を地下連続壁に沿って順次上昇させながら、
地下タンクの底板及び周囲壁の構築、仕上等の工事を降
雨、降雪等に影響されることなく行い、前記屋根の周囲
の部分を周囲壁の上端に接合する方法(例えば、特開平
8−68061号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】LNG等の地下タンクの
屋根を球の一部を切り出した形状に設計して地下タンク
を構築すると、大きな上載土荷重(偏荷重)に対して
は、屋根躯体に大きな曲げモーメント、引張応力等が発
生し、その曲げモーメント、引張応力等に耐え得る屋根
躯体を鉄筋コンクリート造にて構築しようとすると、屋
根躯体を構成する部材の断面を大きくする必要があり、
経済的でない。前記(1)の施工方法は、屋根を現場打ち
のコンクリート造とするため、大量の型枠及び支保工が
必要であり、かつコンクリートの強度の発現までに永い
時間がかり、工期が長びく欠点がある。前記(2)の施工
方法は、地下タンクの建設個所の近傍において、地下タ
ンクの屋根を形成し、この屋根を吊り揚げて周囲壁の上
側に設置するため、地下タンクの建設個所の近傍に広い
作業場所が存在する場合でないと採用できないものであ
り、かつ完成した屋根を吊り揚げて周囲壁の上側に移動
させるためには、大型の揚重機が幾台も必要になるとい
う欠点もある。前記(3)の施工方法は、地下タンクの底
板上で屋根を形成し、該屋根を周囲壁に沿って上昇させ
て、屋根の外周部を外側壁の上端に連結するため、前記
(2)の施工方法と同様に、完成した重い屋根を周囲壁に
沿って上昇させることになり、大型の揚重機が幾台も必
要になり、屋根を鉄筋コンクリート造とする場合には採
用できないものである。前記(4)の施工方法は、地下連
続壁内の床付け部上で屋根を形成し、該屋根を地下連続
壁に沿って順次上昇させ、降雨、降雪等の影響を受ける
ことなく、地下タンクの底板、周囲壁等の構築、仕上等
の工事を行うため、その屋根は降雨、降雪等を凌ぎ得る
程度に完成したものにする必要があり、その屋根は重い
ものとなり、それを順次上昇させるには多数のジャツキ
と多くの人手が必要であり、屋根を鉄筋コンクリート造
とする場合には採用できない方法である。この発明の解
決しようとする課題は、上記のような従来技術の欠点を
有しない地下タンクの施工方法を提供すること、換言す
ると、地下埋設型の地下タンクの屋根をコンクリート造
にしても、大量の型枠や支保工、大きな揚重機等が不要
で、かつ施工性がよい地下タンクの施工方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決し得るものであり、この発明の地下タンクの施工方法
は、地下タンクの建築個所の地中に平面視で筒状の地下
連続壁を形成し、該地下連続壁の内側に鉄筋コンクリー
ト造の地下タンクの底板及び周囲壁を形成し、該周囲壁
の上側に地下タンクの鉄筋コンクリート造の屋根を形成
し、該屋根の上側に土を載せて埋設型とする地下タンク
の施工方法において、前記底板上において多数のプレキ
ャスト・コンクリート造のリブ部材を組み立てて屋根リ
ブ組立体を形成し、該屋根リブ組立体を所定高さまでリ
フトアップして、前記屋根リブ組立体の周囲の部分を前
記周囲壁の上端の部分に接合してから、屋根リブ組立体
にプレキャスト・コンクリート造の屋根パネルを固着し
て屋根膜を形成し、少なくとも屋根リブ組立体と前記屋
根膜とで屋根を構成し、該屋根の上側に土を載せること
を特徴とするものである。プレキャスト・コンクリート
造の屋根パネルとして、プレキャスト・コンクリート造
のハーフ屋根パネルを用いる場合は、屋根リブ組立体に
固着したハーフ屋根パネル上にコンクリートを打設して
屋根膜を形成する。
【0005】この発明の好適な実施形態においては、地
下タンクの底板上に載置したベント上でプレキャスト・
コンクリート造のリブ部材を組み立てて屋根リブ組立体
を形成してから、該屋根リブ組立体を吊り足場の形成に
必要な高さだけリフトアップして屋根リブ組立体の下側
に吊り足場を仮設し、その後に前記屋根リブ組立体を所
定高さまでリフトアップして、前記屋根リブ組立体の周
囲の部分を前記周囲壁の上端の部分に接合し、屋根リブ
組立体の開口を通して前記ベントを吊り揚げて撤去して
から、屋根リブ組立体にプレキャスト・コンクリート造
の屋根パネルを固着して屋根膜を形成し、少なくとも屋
根リブ組立体と前記屋根膜とで屋根を構成するようにす
る。また、この発明の好適な実施形態においては、屋根
の前記屋根膜の上側に軽量コンクリートを打設して該軽
量コンクリートの上面と屋根リブ組立体の上側とを面一
にしてその面の上に止水層を設けて屋根を構成する。前
記止水層として、実施例1では止水鉄板を用いるが、こ
れに限定するものではない。
【0006】この発明の好ましい実施形態においては、
次の(1)〜(6)ようにする。(1)屋根は鉄筋コン
クリート造でドーム型に造り、その屋根の形状は逆さ吊
りメンブレムシェルの原理を用いた数値解析により、屋
根のどの部分をとっても圧縮応力だけが作用し曲げモー
メントによる引張応力が殆ど発生しないように設計す
る。 (2)多数本の径リブが平面視で放射状に配設され、各
径リブが複数のプレキャスト・コンクリート造のリブ部
材を径方向に向けて配置して隣接するリブ部材同士を互
いに接合して形成され、隣接する径リブと径リブとの間
の径方向の複数の箇所にプレキャスト・コンクリート造
のリブ部材をそれぞれ径方向に対して交差する方向又は
周方向に向けて配置し、径方向に対して交差する方向又
は周方向に向けて配置したリブ部材の両端をこれらに対
応する径リブに接合し、ドーム型の屋根リブ組立体を形
成する。なお、好適な実施形態では、隣接する径リブと
径リブとの間の径方向の複数の箇所にプレキャスト・コ
ンクリート造のリブ部材をそれぞれ同心円の周方向に向
けて配置し、同心円の周方向に向けて配置したリブ部材
の両端をこれらに対応する径リブに接合して複数のリン
グリブとして、ドーム型の屋根リブ組立体を形成する。 (3)多数のプレキャスト・コンクリート造の屋根パネ
ルをそれらの下側面が屋根リブ組立体の下側面と面一に
なるように屋根リブ組立体に固着して屋根膜を形成す
る。 (4)地下タンクの底板上に載置したベント上でプレキ
ャスト・コンクリート造のリブ部材を組み立てて外周部
に副テンションリングを備えた屋根リブ組立体を形成し
てから、該屋根リブ組立体を所定高さまでリフトアップ
して、前記屋根リブ組立体の周囲の副テンションリング
と周囲壁の上端に形成した主テンションリングとを一体
化する。 (5)プレキャスト・コンクリート造のリブ部材として
は、それらを接合して径リブ又はリングリブとする以前
にプレストレスを導入したもの、それらを接合して径リ
ブ又はリングリブとしてからプレストレスの導入を可能
にしてあるものを使用する。 (6)プレキャスト・コンクリート造の屋根パネルとし
て、それを径リブ、リングリブ等に接合する以前にプレ
ストレスを導入したもの、それを径リブ、リングリブ等
に接合してからプレストレスの導入を可能にしてあるも
のを使用する。なお、プレキャスト・コンクリート造の
リブ部材、屋根パネル等の接合には、プレキャスト・コ
ンクリート造の部材の通常の接合手段を使用する。
【0007】
【実施例】実施例1は、図1〜図25に示され、本願の
発明を鉄筋コンクリート造のドーム型の屋根を備えた埋
設型のLNG等の地下タンクの施工に適用した例である。
埋設型のコンクリート造の地下タンク10は、図1に示
すように、地下タンクの建設個所の地中に、平面視で地
下タンクの外形に一致する円筒形の地下連続壁1を形成
し、この地下連続壁1で囲まれた部分の地盤を所定の深
さまで掘削して床2を形成し、地下連続壁1の内側に適
宜のやり方で鉄筋コンクリート造の地下タンクの周囲壁
3を形成しながら、床2上に適宜のやり方で鉄筋コンク
リート造の地下タンクの底板4を形成し、周囲壁3の上
端に地下タンクのコンクリート造のドーム型の屋根5を
形成し、屋根5上に土6を載せ、土6の上面を平らにし
て構築される。
【0008】コンクリート造の屋根5は、コンクリート
のための理想的な屋根形状、すなわち、ドーム型の屋根
のシェル構造のどの部分をとっても、圧縮応力だけが作
用し、曲げモーメントによる引張応力が全く発生しない
ように設計する。コンクリートのための理想的な屋根形
状は、「逆さ吊りメンブレムシェルの原理」を用いた数
値解析により決定する。「逆さ吊りメンブレムシェルの
原理」は、曲げ、圧縮応力に抵抗できない膜(及び又は
ケーブル)を吊り下げてできる曲面(又は曲線)を上下
逆さにし、同じ支点で支持すれば、圧縮力のみが作用す
ることになるというものである。屋根5の理想的な屋根
形状は、「逆さ吊りメンブレムシェルの原理」を用い、
屋根躯体荷重と上載土荷重(偏荷重)とに釣り合う吊り
下げ曲面を数値解析により求める。初期形状として球殻
の逆転曲面を用い、図2の(a)に示すように、それは膜
Mとケーブル要素Cとからなり、その頂点座標P1は固
定される。屋根躯体荷重は、図2の(b)に示すように、
等分布荷重とし、上載土荷重下部は、図2の(c)に示す
ように、中心から外周部にゆくにしたがって順次増大す
る荷重(すなわち、屋根5上に載せられる土の厚さに応
じた荷重)とする。図3に示された曲線L1は、モデル
屋根(例えば、スパン70m、ライズ7m)についての解析
結果の最適形状を示す曲線であり、その曲線L2は球殻
を示す曲線である。
【0009】屋根5は、屋根リブ組立体51、屋根膜5
2、軽量コンクリート層及び止水層53で構成される。
屋根リブ組立体51は、図23に示すように、径方向に
延びる多数本(40本)の径リブ51A1〜51A3、同
心円状に配される複数本(4本)のリングリブ51B1
〜51B4等が強固に結合されて構成される。屋根リブ
組立体51の主要部となる多数の径リブ51A1〜51
3は、複数個のプレキャスト・コンクリート造のリブ
部材51A1を互いに接合して造られ、それらのリブ部
材51A1は前記曲線L1に沿って配置される。なお、
リブ部材51A1の横断面の寸法は、例えば、幅が1,00
0mmで成が2,000mmである。屋根リブ組立体51と一体に
設けられる屋根膜52は、屋根リブ組立体51に多数の
プレキャスト・コンクリート造の屋根パネル52A1〜
52A4を取り付けて形成され、屋根膜52も前記曲線
1に沿うように配置される。
【0010】径リブ51A1〜51A3は、図4〜図13
に示すように、径方向に放射状に配置した複数のプレキ
ャスト・コンクリート造の径リブ用のリブ部材51A1
を互いに接合して形成される。リブ部材51A1は、例
えば、図4及び図5に示すように、下側のフランジ51
A1aと、上側のフランジ51A1bと、各フランジを
連結するウェブ51A1cとからなる横断面I字型に造
られ、その両端に複数の貫通孔51A1d1のある接合
部51A1dが形成され、下側のフランジ51A1aの
下側の両端にパネル受け部51A1eが形成されてい
る。屋根リブ組立体51の中央部に配するリングリブ5
1B1は、図11に示すように、プレキャスト・コンク
リート造の一体の環体で構成され、または複数のプレキ
ャスト・コンクリート造の円弧状部材を互いに環状に接
合して構成され、リングリブ51B1には、これに径リ
ブ51A1を接合するためのPC鋼材(PC鋼棒、PC
鋼線等)を通す径方向の貫通孔(鞘)がその所定位置に
多数設ける。
【0011】屋根リブ組立体51の外周のリングリブ
(副テンションリング)51B4は、図9に示すよう
に、前記組立体51の各径リブの外周部に対応するリブ
部材51A1間にリングリブ用のリブ部材51B4aを
配し、外周のリングリブ51B4のリブ部材51B4aを
各径リブ51A1〜51A3のリブ部材51A1に接合し
て形成される。各リブ部材51B4aには、その所定位
置にリブ部材51A1と同様の接合用のPC鋼材(PC
鋼棒、PC鋼線等)を通す貫通孔(鞘)が多数設けてあ
る。屋根リブ組立体51の径方向の中間の同心円上に配
置される二つのリングリブ51B2、51B3は、図9及
び図11に示すように、これに対応する各径リブののリ
ブ部材51A1間にそれぞれリブ部材51B2a、51
3aを配し、各リブ部材51B2a、51B3aを各リ
ブ部材51A1に接合して形成する。各リブ部材15B
2a、51B3aには、その所定位置にリブ部材51A1
と同様の接合用のPC鋼材(PC鋼棒、PC鋼線等)を
通す貫通孔(鞘)が多数設けてある。なお、各リブ部材
51A1,51B2a〜51B4aとして、予めプレスト
レスを導入したものを使用してもよい。また、リブ部材
51A1,51B2a〜51B4aを使って屋根リブ組立
体51を組み立ててから(又は組立中に)、径リブやリ
ングリブにプレストレスを導入したい場合には、リブ部
材51A1,51B2a〜51B4aにプレストレス導入
用のPC鋼材(PC鋼棒、PC鋼線等)を通す貫通孔
(鞘)を1個以上設けたものを使用する。
【0012】次に、屋根5の構築の仕方を、図6〜図2
9を参照しながら説明する。図6及び図7に示すよう
に、地下連続壁1の内側に下方から順次上側に向けて地
下タンクの鉄筋コンクリート造の周囲壁3を形成しなか
ら、周囲壁3の内側の床上に地下タンクの鉄筋コンクリ
ート造の底板4を形成する。例えば、地下タンクの周囲
壁3の内径は70.2m、周囲壁3の厚さ2.3m、地下連続壁
1の厚さ1.5m、地下連続壁1の上端面と底板4の上面と
の間の寸法は51mである。それから、地下連続壁1の上
端の外側にクレーンCR1を、底板4の上側にクレーン
CR2を配置し、多数のベント7をクレーンCR1,CR
2を使って底板4上の所定の位置に所定高さのベント7
を配置する。クレーンCR1、CR2を使って、6本のリ
ブ部材51A1を複数のベント7上に側面視でそれらが
前記曲線CL1と一致しかつ平面視で径方向の直線上に
並ぶように載置し、各リブ部材51A1の接合部51A
1dの貫通孔51A1d1にそれぞれ接合用のPC鋼材
(PC鋼棒、PC鋼線等)Stを通し、このPC鋼材St
に引張力を導入してその引張力を常に保持し得るように
PC鋼材Stの両端を適宜の手段で接合部51A1dに
係止し、6本のリブ部材51A1を一体化して、第1の
径リブ51A1を形成する。
【0013】第1の径リブ51A1に隣接して径方向に
配置した3本のリブ部材51A1を上記同様のやり方で
一体化して、第2の径リブ51A2を形成する。第2の
径リブ51A2に隣接して径方向に配置した4個のリブ
部材51A1を上記同様のやり方で一体化して、第3の
径リブ51A3を形成する。第2の径リブ51A2の内側
のリブ部材51A1の端面にリングリブ用のリブ部材5
1B3aの中央部を当て、適宜の接合手段にてリブ部材
51B3aを第2の径リブ51A2の前記リブ部材51A
1に接合する。前記リブ部材51B3aの一方の端面を
第1の径リブ51A1の側面に当て適宜の接合手段にて
これに接合し、その他方の端面を第3の径リブ51A3
の側面に当て適宜の接合手段にてこれに接合して、リブ
部材51B3aをその両側の径リブ51A1,51A3
リブ部材51A1に接合する。同様の接合作業を繰り返
すことにより中間のリングリブ51B3が形成される。
第3の径リブ51A3の内側のリブ部材51A1の端面
にリングリブ51B2用のリブ部材51B2aの中央を当
て、適宜の接合手段にてこれを第3の径リブ51A3
中心よりのリブ部材51A1に接合する。前記リブ部材
51B2aの両側の端面を第1径リブ51A1の側面に当
て適宜の接合手段にてこれに接合する。同様の接合作業
を繰り返すことにより中間のリングリブ51B2が形成
される。
【0014】各径リブ51A1〜51A3の外周部に対応
する各リブ部材51A1の外側の端部間にリングリブ5
1B4用のリブ部材51B4aを配し、各リブ部材51B
4aの端部を各径リブ51A1〜51A3の外周部のリブ
部材51A1に適宜の接合手段にて接合する。同様の接
合作業を繰り返すことにより外周のリングリブ(副テン
ションリング)51B4が形成される。なお、必要に応
じて、外周のリングリブ51B4のリブ部材51B4a及
び各径リブ51A1〜51A3のリブ部材51A1の貫通
孔(鞘)にPC鋼材(PC鋼棒、PC鋼線等)Stを通
し、このPC鋼材Stに引張力を導入してその引張力が
常に維持されるようにて、外周のリングリブ51B4
プレストレスを導入する。
【0015】また、底板4の中央のベント7上に、中央
のリングリブ51B1を配置し、第1の径リブ51A1
内側のリブ部材51A1の中心側の端面をリングリブ5
1B1の外周部に当接し、第1の径リブ51A1の中心側
の端面を適宜の接合手段にて中央のリングリブ51B1
に接合し、図11に示すように、10本の第1の径リブ
51A1を一体化する。図11に示す状態においては、
10本のリングリブ用のリブ部材51B2aの両端を1
0本の第1の径リブ51A1に接合することより中間の
リングリブ51B2が形成され、20本のリングリブ用
のリブ部材51B3aを10本の第1の径リブ51A1
び10本の第3の径リブ51A3に接合することより中
間のリングリブ51B3が形成され、40本のリングリ
ブ用のリブ部材51B4aを10本の第1径リブ51
1、10本の第3の径リブ51A3、及び10本の第2
の径リブ51A2に接合することより副テンションリン
グ51B3が形成されている。なお、この状態では、2
本の第2の径リブ51A2が未だ組み付けられていない
ため、2箇所に大きな仮設開口51Cが形成されてい
る。この仮設開口51Cの部分への第2の径リブ51A
2の接合はベント7の撤去後に行う。
【0016】図10に示すように、周囲壁3の上端に形
成したフランジ状の主テンションリング3Aの上側に各
径リブ51A1〜51A3の外側端に対応させて構台9a
を配置し、各構台9a上にそれぞれジャッキ9を配置す
る。図12に示すように、各ジャッキ9と屋根リブ骨組
体51の副テンションリング51B4又は各リブ51A1
〜51A3の外側部とをそれぞれロープ9bで連結す
る。なお、屋根リブ骨組体51をリフトアップする以前
に、屋根リブ骨組体51の径リブ51A1〜51A3、リ
ングリブ51B2〜51B4等のプレストレスを導入すべ
き箇所へのプレストレスの導入作業を行ない、リフトア
ップ中に屋根リブ骨組体51が変形しないようにする。
それから、各ジャッキ9を操作して、径リブ51A1
51A3とリングリブ51B1〜51B4とからなる屋根
リブ骨組体51を、所定高さ(吊り足場8aの上下方向
の寸法より少々大きい寸法)だけリフトアップする。そ
して、多数本の吊りワイヤー8a1の上端を径リブ51
1〜51A3及び(又は)リングリブ51B1〜51B4
に固着し、各吊りワイヤー8a1の下端に足場材8a2
取り付けて、吊り足場8aを形成する。吊り足場8aの
形成後に、各ジャッキ9を操作して、屋根リブ骨組体5
1を所定高さ(すなわち、周囲壁3の上端の主テンショ
ンリング3Aに対応する高さ)までリフトアップする。
【0017】屋根リブ骨組体51を主テンションリング
3Aに対応する位置までリフトアップした状態におい
て、図14に示すように、主テンションリング3Aの外
側に配置したクレーンを使って、底板4上の配置した多
数のベント7を吊り揚げてタンク空間から搬出する。そ
して、図15の(a)に示すように、その主な部分が主
テンションリング3Aに埋め込んだ鉄骨3A1の露出部
と、その主な部分が屋根リブ組立体51の副テンション
リング51B4のリブ部材51A4a及び(又は)径リブ
51A1〜51A3のリブ部材51A1に埋め込んだ鉄骨
51D1の露出部51D1aとを溶接等より接合する。
それから、構台9aからジャッキ9を外し、構台9aを
主テンションリング3Aから外し、主テンションリング
3Aの内周面と副テンションリング51B4の外周面
(リブ部材51B4aの外側面及び径リブ51A1〜51
3のリブ部材51A1の外側の端面)との間の隙間に
コンクリートCを充填し、主テンションリング3Aと副
テンションリング51B4とを一体的に接合する。 ま
たは、図15の(b)に示すように、主テンションリン
グ3Aの径方向に埋め込んだ多数本の鞘Sh1の孔、副テ
ンションリング51B4の径方向に埋め込んだ多数本の
鞘Sh2の孔及び前記鞘Sh1,Sh2間にそれぞれ配置した
鞘Sh3にPC鋼材(すなわち、鋼棒、鋼線等)Stを通
し、主テンションリング3Aの内周面と副テンションリ
ング51B4の外周面(リブ部材51B4aの外側面及び
径リブ51A1〜51A3のリブ部材51A1の外側の端
面)との間の隙間にコンクリートCを充填し、コンクリ
ートCを固化後に、PC鋼材Stに引張力を導入して緊
張させ、PC鋼材Stの両端を主テンションリング3A
の外周側の部分及び副テンションリング51B4の内側
の部分等に適宜の固定手段で固定して、PC鋼材の緊張
状態を常時維持させ得るようにし、主テンションリング
3Aと副テンションリング51B4とを一体的に結合す
る。それから、各構台9aからジャッキ9を外し、各構
台9aを主テンションリング3Aから外す。
【0018】屋根パネル52A1〜52A4は、屋根リ
ブ組立体51の径リブ51A1〜51A3間及びリングリ
ブ51B1〜51B4間の各面を径リブと交差する複数の
線又は同心円で複数に分割した形状のプレキャスト・コ
ンクリート造の板体で構成する。屋根パネル52aとし
ては、種々のものを使用することができる。なお、屋根
パネル52A1,52A3のコンクリートの厚さは、例
えば、550mmである。屋根パネル52A1〜52A4
は、図16及び図17に示すように、主テンションリン
グ3Aの外側に配置した移動式クレーンCR3にて吊り
揚げて、吊り足場8a上に載った作業者により、屋根リ
ブ組立体51の径リブ51A1〜51A3間等の所定位置
に取り付けられる。屋根パネル52A1〜52A4のリ
ブ組立体51への取付方としては、例えば、次の(A)
〜(G)のようなやり方がある。
【0019】(A)図5及び図18に示すように、屋根
パネル52A1にはその径リブ51A1〜51A3に面す
る側の薄肉部52A1aの端に係止突部52A1bが設
けてあり、この屋根パネル52A1をクレーンCR3
て吊り揚げて、その係止突部52A1bが各径リブ51
1〜51A3のリブ部材51A1のパネル受け部51A
1e上に位置するように載置し、吊り足場8a上に載っ
た作業者等が、屋根パネル52A1内に埋設した鉄筋5
2A1cの露出部と各径リブ部材51A1内に埋設した
鉄筋51A1fの露出部とを後施工鉄筋52A1dにて
連結し、屋根パネルの薄肉部52A1aの上側にコンク
リートCを打設し、そのコンクリートCの打設面を屋根
パネル52A1の厚肉部の上面と面一にする。 (B)図19に示す屋根パネル52A1には、その径リ
ブ51A1〜51A3に面する側の薄肉部52A1aの端
に係止突部52A1bが設けられていて、その屋根の周
方向に向けてPC鋼材Stを通す鞘Sh2が埋設されてい
る。屋根パネル52A1をクレーンCR3にて吊り揚げ
て、その係止突部52A1bが各径リブのリブ部材51
A1のパネル受け部51A1e上に位置するように載置
し、吊り足場8a上に載った作業者等が、各径リブ部材
51A1内に埋設した鞘Sh1の露出部と屋根パネル52
A1内に埋設した鞘Sh2の露出部とを後施工鞘Sh3を介
し又は介さずに連結し、前記鞘Sh1〜Sh3内にPC鋼材
Stを通し、屋根パネル52A1の薄肉部52A1aの
上側にコンクリートCを打設し、そのコンクリートCの
打設面を屋根パネル52A1の厚肉部の上面と面一にす
る。コンクリートCの固化後に前記鞘Sh1〜Sh3内に通
したPC鋼材Stに引張力を導入して緊張させ、PC鋼
材Stの両側の端をリブ部材51A1等に適宜の固定手
段にて固定し、PC鋼材Stの緊張状態を維持させ得る
ようにする。なお、上記(B)の場合に、図18に示す
屋根パネル52A1と同様に、屋根パネル52A1内に
埋設した鉄筋52A1cの露出部と各径リブのリブ部材
51A1内に埋設した鉄筋51A1fの露出部とを後施
工鉄筋52A1dで連結する連結法を併用することもで
きる。
【0020】(C)屋根パネル52A2として、図20
に示すような鉄筋52A2cを埋設した薄い板体の径リ
ブ51A1〜51A3側の端に係止突部52A1bを設け
たものを使用し、この屋根パネル52A2をクレーンC
3にて吊り揚げて、その係止突部52A1bが各径リ
ブのリブ部材51A1のパネル受け部51A1e上に位
置するように載置し、屋根パネル52A2上に後施工鉄
筋52A2dを配し、この後施工鉄筋52A2dの端を
各径リブ部材51A1内に埋設した鉄筋51A1fの露
出部に適宜の手段にて連結し、屋根パネル52A2の上
側にコンクリートCを打設し、そのコンクリートCの打
設面を屋根パネル52A2の下側面と平行な面にする。 (D)屋根パネル52A2として、図21に示すような
屋根の周方向に向けてPC鋼材Stを通す鞘Sh2が埋設
された薄い板体の各径リブのリブ部材51A1側の端に
係止突部52A1bを設けたプレキャスト・コンクリー
ト造のハーフ屋根パネルを使用し、この屋根パネル52
A2をクレーンCR3にて揚げて、その係止突部52A
1bが各径リブのリブ部材51A1のパネル受け部51
A1e上に位置するように載置し、屋根パネル52A2
内に埋設した鞘Sh2の端を各径リブ部材51A1内に埋
設した鞘Sh1の露出部に適宜の手段にて連結し、かつ屋
根パネル52A2上側に配した後施工鞘Sh3の端を各リ
ブ部材51A1内に埋設した鞘Sh1の露出部に適宜の手
段にて連結し、前記鞘Sh1〜Sh3内にPC鋼材Stを通
し、屋根パネル52A2の上側にコンクリートCを打設
し、そのコンクリートCの打設面を屋根パネル52A2
の下側面と平行な面にする。コンクリートCの固化後に
鞘Sh1〜Sh3内に通したPC鋼材Stに引張力を導入し
て緊張させ、PC鋼材Stの両側の端をリブ部材51A
1等に適宜の固定手段にて固定し、PC鋼材Stの緊張
状態を維持させ得るようにする。なお、上記(D)の場
合に、図20に示す屋根パネル52A2と同様に、屋根
パネル52A2のコンクリート内に鉄筋52A1cを埋
め込み、かつ後打ちのコンクリートC内の後施工鉄筋5
2A2dを埋め込むようにすることもできる。
【0021】(E)図22に示すように、屋根パネル5
2A3には、その各径リブ51A1〜51A3に面する側
の薄肉部52A3aの端に上側を傾斜させた係止突部5
2A3bが設けてある。各径リブのリブ部材51A1の
下面の両側に仮設ブラケットBrを取り付け、クレーン
CR3を使って屋根パネル52A3を吊り揚げて、その
端部を仮設ブラケットBr上に載置し、屋根パネル52
A3内に埋設した鉄筋52A3cの露出部と各径リブの
リブ部材51A1内に埋設した鉄筋51A1fの露出部
とを後施工鉄筋52A3dにて連結し、屋根パネル52
aの薄肉部52A3aの上側にコンクリートCを打設
し、その打設面を屋根パネル52A3の厚肉部と面一に
する。コンクリートCの固化後に仮設ブラケットBrを
撤去する。 (F)図23に示すように、その各径リブ51A1〜5
1A3に面する側の薄肉部52A3aに係止突部52A
3bを設け、かつ屋根の周方向に向けてPC鋼材Stを
通す鞘Sh2を埋設した屋根パネル52A3を使用し、各
径リブのリブ部材51A1の下面の両側に仮設ブラケッ
トBrを取り付け、屋根パネル52A3を吊り揚げて、
その両端部を仮設ブラケットBr上に載置し、屋根パネ
ル52A3内に埋設した鉄筋52A3cの露出部と各リ
ブ部材51A1内に埋設した鉄筋51A1fの露出部と
を後施工鉄筋52A3dにて連結し、かつ各リブ部材5
1A1内に埋設した鞘Sh1の露出部と屋根パネル52A
3内に埋設した鞘Sh2の露出部との間にそれぞれ後施工
鞘Sh3を配置し、前記鞘Sh1〜Sh3内にPC鋼材Stを
通し、屋根パネル52A3の薄肉部52A3aの上側に
コンクリートCを打設し、そのコンクリートCの打設面
を屋根パネル52A3の厚肉部と面一にする。コンクリ
ートCの固化後に前記鞘Sh1〜Sh3内に通したPC鋼材
Stに引張力を導入して緊張させ、PC鋼材Stの両側の
端をリブ部材51A1等に適宜の固定手段にて固定し、
PC鋼材Stの緊張状態を維持させ得るようにする。そ
れから仮設ブラケットBrを撤去する。この取付方は、
屋根リブ組立体51の外周部(副テンションリング51
4付近)のプレストレスを必要とする部分に適用する
とよい。
【0022】(G)屋根パネル52A4として、図24
に示すように、鉄筋コンクリート造の薄い板体で構成さ
れ、その板体にPC鋼線52A4c’が埋め込まれ、こ
のPC鋼線52A4c’に予めプレテンションが与えら
れたプレストレスのプレキャスト・コンクリート造のハ
ーフ屋根パネルを使用し、各径リブ51A1〜51A3
リブ部材51A1の下面の両側に仮設ブラケットBrを
取り付け、クレーンCR3を使って屋根パネル52A4
を吊り揚げて、その両端の係止突部52A4bを仮設ブ
ラケットBr上に載置し、屋根パネル52A4内に埋設
した鉄筋52A4cの露出部と各リブ部材51A1内に
埋設した鉄筋51A1fの露出部とを後施工鉄筋52A
4dにて連結し、かつ屋根パネル52A4上に上側鉄筋
52A4eを配筋し、上側鉄筋52A4eの両端と各リ
ブ部材51A1内に埋設した鉄筋51A1fの露出部と
を適宜の手段で連結し、屋根パネル52A4の上側にコ
ンクリートCを打設し、そのコンクリートCの打設面を
平らにし、屋根膜52を形成する。コンクリートCの固
化後に仮設ブラケットBrを撤去する。 上記の(C)、(D)及び(G)の取付方を採用する場
合に、図25に示すように、隣合う屋根パネル52A
2,52A4の屋根の径方向の端縁よりの部分52A2
f,52A4fを傾斜面(例えば、45゜の傾斜面)と
すると、圧縮力伝達の有効断面を増大させることができ
る。
【0023】屋根リブ組立体51への屋根パネル52A
1〜52A4の取付は、作業者又は機材等のタンク内へ
の出入口となる仮設開口を残して、屋根リブ組立体51
の全体にわたって行う。それから、吊り足場8aを使っ
て、屋根パネル52A1〜52A4を取り付けた屋根リ
ブ組立体51の内側面に断熱材、ライニング材等を設け
る断熱・ライニング工事を行う。また、図26に示すよ
うに、屋根リブ組立体51の上側に間隔をおいて多数の
ウインチ8b1を配設し、上端がウインチ8b1に連結さ
れているワイヤーロープ8b2を屋根パネル52A1〜
52A4の孔からタンク内に垂下させ、その下端に足場
材8b3を取り付けて吊り足場8bを形成する。ウイン
チ8b1の操作により上下動する吊り足場8bを使っ
て、吊り足場8aの解体、撤去等を行い、かつ周囲壁3
の内側面に断熱材、ライニング材等を設ける断熱・ライ
ニング工事を行う。さらに、図28に示すように、昇降
装置を備えたゴンドラ等8cを上端が屋根リブ組立体5
1に連結されているロープ8c1で吊り下げて設け、こ
のゴンドラ等8cを使って、解体した吊り足場8bの撤
去を行ない、かつタンク内の機械工事等を行なう。その
後、ゴンドラ8cも上昇させて撤去する。なお、実施例
1によると、径リブ51A1〜51A3とリングリブ51
1〜51B4とからなる屋根リブ組立体51に屋根パネ
ル52A1〜52A4を取り付けた屋根躯体のコンクリ
ートの平均厚さを薄く(例えば、900mm)することがで
きる。これに対して、従来技術の円弧(球殻)の屋根躯
体では、そのコンクリートの平均厚さが、例えば、1,50
0mmとなり、この実施例1によると、屋根躯体のコンク
リートの平均の厚さを大幅に小厚化することができる。
【0024】各屋根パネル52A1〜52A4は、その
下側(タンクの内側)面を各径リブ51A1〜51A3
び各リングリブ51B1〜51B4の下側(タンクの内
側)面と面一になるように屋根リブ組立体51に取り付
ける。屋根パネル52A1,52A3からなる屋根膜5
2又はハーフ屋根パネル52A2,52A4と後打ちコ
ンクリートとからなる屋根膜52の厚さが径リブ51A
1〜51A3及びリングリブ51B1〜51B4の成(厚
さ)よりも小さいから、屋根リブ組立体51の全面に屋
根パネルを取り付けて屋根膜52を形成した屋根躯体の
上面には、図27に示すように、径リブ51A1〜51
3及びリングリブ51B1〜51B4の上側の部分が突
出して凹凸面が形成されている。そのため、図28に示
すように、前記屋根躯体の凹凸面の凹みに軽量コンクリ
ートを後打して、その上面が各リブ51A1〜51A3
51B1〜51B4の上面と面一になるように後打ちの軽
量コンクリート層を形成する。それから、図29に示す
ように、後打ちコンクリート層の上面及び各リブ51A
1〜51A3,51B1〜51B4の上面に止水鉄板53を
取り付ける止水工事を行う。最後に、図1に示すよう
に、止水鉄板53の上側に土6を載せ、その上面を平に
する。実施例1により完成した地下タンク10は、土6
及び屋根5の荷重のほとんどが屋根リブ組立体51のリ
ブ51A1〜51A3,51B1〜51B4に流れるから、
これらのリブ材の重心(中心面)を前記曲線L1と合わ
せるようにする。
【0025】上記実施例1においては、放射状に配した
径方向に延びる10本の径リブ51A1の屋根の中心側
の端を一体のリングリブ51B1を介した互いに接合
し、リブ部材51B2aを介して10本の径リブ51A3
を径リブ51A1に接合し、リブ部材51B3aを介して
を20本の径リブ51A2を径リブ51A1,51A3
接合し、径リブ51A1〜51A3とリングリブ51B1
〜51B4とを一体化して屋根リブ組立体51を形成し
たが、屋根リブ組立体51は、放射状に配した径方向に
延びる多数の径リブを少なくとも同心円状に延びる複数
のリブ部材又は径方向と交差する方向に延びる複数のリ
ブ部材を介して互いに接合して一体化されていればよ
い。例えば、図30に示す実施例2のように、径方向に
延びる5本の径リブ51A1を同じ角度をおいて放射状
に配し、各径リブ51A1の屋根の中心側の端を互いに
一体に接合し、5本の径リブ51A2を同心円状に延び
る4本のリングリブ51B1〜51B4を構成するリブ部
材51B1a〜51B4aを介して径リブ51A1,51
3,51A4に接合し、10本の径リブ51A3を同心
円状に延びる3本のリングリブ51B2〜51B4を構成
するリブ部材51B2a〜51B4aを介して径リブ51
1,51A2,51A4に接合し、20本の径リブ51
4を同心円状に延びる2本のリングリブ51B3,51
4を構成するリブ部材51B3a,51B4aを介して
径リブ51A1〜51A3に接合し、径リブ51A1〜5
1A4及びリングリブ51B1〜51B4を一体化して屋
根リブ組立体51を形成するようにしてもよい。実施例
1における屋根パネル52A1〜52A4の平面視の形
状は、矩形状になっているが、屋根パネルの形状は、リ
ブとリブとの間に延在しリブに一体的に接合できるもの
ならどのような形状でもよい。屋根パネルの平面視の形
状は、例えば、図31に示す実施例2のように、矩形状
の屋根パネル52A1〜52A4の他に三角形状の屋根
パネル52A’1〜52A’4を含ませるようにしても
よい。
【0026】
【発明の作用効果】特許請求の範囲の請求項に記載され
た発明は、次の(イ)〜(チ)の作用効果を奏する。 (イ)請求項1記載の地下タンクの施工方法は、地下タ
ンクの底板上においてプレキャスト・コンクリート造の
リブ部材を組み立てて屋根リブ組立体を形成し、該屋根
リブ組立体をリフトアップして、前記屋根リブ組立体の
周囲の部分を前記外周壁の上端部に接合してから、屋根
リブ組立体にプレキャスト・コンクリート造の屋根パネ
ルを固着して屋根膜を形成し、少なくとも屋根リブ組立
体と前記屋根膜とで屋根を構成するから、屋根リブ組立
体を大型の揚重手段を使わなくても比較的容易に所定位
置まで吊り揚げて接合することができ、かつ型枠、支保
工を大量に使う必要もなく、地下タンクの周囲壁の形成
と並行して屋根リブ組立体を組み立てることができ、工
期の短縮が図れる。 (ロ)請求項2記載の地下タンクの施工方法は、地下タ
ンクの底板上に載置したベント上でプレキャスト・コン
クリート造のリブ部材を組み立てて屋根リブ組立体を形
成してから、該屋根リブ組立体を吊り足場分の高さだけ
リフトアップして屋根リブ組立体の下側に吊り足場を設
け、その後に前記屋根リブ組立体を所定高さまでリフト
アップして、前記屋根リブ組立体の周囲の部分を前記外
周壁の上端の部分に接合し、屋根リブ組立体の開口を通
して前記ベントを吊り揚げて撤去してから、屋根リブ組
立体にプレキャスト・コンクリート造の屋根パネルを固
着して屋根膜を形成し、少なくとも屋根リブ組立体と前
記屋根膜とで屋根を構成するので、屋根リブ組立体の組
み立てが容易になり、吊り足場の仮設やベントの撤去が
容易になり、前記吊り足場を使って屋根パネルの屋根リ
ブ組立体への固着作業等を行うことができ、施工性が向
上し、工期の短縮が可能になる。
【0027】(ハ)請求項3記載の地下タンクの施工方
法は、地下タンクの底板上にベント上でプレキャスト・
コンクリート造のリブ部材を組み立てて屋根リブ組立体
を形成してから、該屋根リブ組立体をリフトアップし
て、前記屋根リブ組立体の周囲の部分を前記外周壁の上
端部に接合し、多数のプレキャスト・コンクリート造の
屋根パネルを屋根リブ組立体に固着して屋根膜を形成
し、該屋根膜の上側に軽量コンクリートを打設して前記
軽量コンクリートの上面と屋根リブ組立体の上側とを面
一にしてその面の上に止水層を設けるから、屋根リブ組
立体と屋根膜とからなる屋根躯体上へ止水層を設ける作
業が容易になる。 (ニ)請求項4記載の地下タンクの施工方法は、地下タ
ンクの底板上でプレキャスト・コンクリート造のリブ部
材を組み立てて外周部に副テンションリングを備えた屋
根リブ組立体を形成してから、該屋根リブ組立体を所定
高さまでリフトアップして、前記屋根リブ組立体の副テ
ンションリングを前記外周壁の上端の主テンションリン
グに接合するから、接合面積を大きくすることができ、
屋根リブ組立体を地下タンクの周壁壁に容易かつ強固に
接合できる。
【0028】(ホ)請求項5記載の地下タンクの施工方
法は、多数のプレキャスト・コンクリート造の屋根パネ
ルをそれらの下側面が屋根リブ組立体の下側面と面一に
なるように屋根リブ組立体に固着して屋根膜を形成する
から、屋根リブ組立体と屋根膜とからなる屋根躯体の内
側(下側)面への断熱材、ライニング材を設ける断熱・
ライニング工事が容易になる。 (ヘ)請求項6記載の地下タンクの施工方法は、多数本
の径リブが平面視で放射状に配設され、各径リブが複数
のプレキャスト・コンクリート造のリブ部材を径方向に
向けて配置して隣接するリブ部材同士を互いに接合して
形成され、隣接する径リブと径リブとの間の径方向の複
数の箇所にプレキャスト・コンクリート造のリブ部材を
それぞれ径方向に対して交差する方向又は周方向に向け
て配置し、径方向に対して交差する方向又は周方向に向
けて配置したリブ部材の両端をこれらに対応する径リブ
に接合し、ドーム型の屋根リブ組立体を形成するから、
プレキャスト・コンクリート造のリブ部材を用いて変形
し難いドーム型の屋根リブ組立体を容易に製作できる。 (ト)請求項7記載の地下タンクの施工方法は、同心円
の周方向に向けて配置したリブ部材の両端をこれらに対
応する径リブに接合して複数のリングリブとしてドーム
型の屋根リブ組立体を形成するから、ドーム型の屋根リ
ブ組立体がさらに変形し難いものになる。すなわち、リ
ブが軸対称となり、荷重が均等に流れ、力学的に有利な
ものになる。 (チ)請求項8記載の地下タンクの施工方法は、屋根が
鉄筋コンクリート造でドーム型に造られ、その屋根の形
状が逆さ吊りメンブレムシェルの原理を用いた数値解析
により、屋根のどの部分をとっても圧縮応力だけが作用
し曲げモーメントによる引張応力が殆ど発生しないよう
に設計されているから、屋根に曲げモーメント、引張応
力が作用することがなく、径リブ、リングリブ及び屋根
膜の部材断面の縮小化が可能で、コンクリート量の大幅
削減、ひび割れの回避等が可能になり、力学的に合理的
な地下タンクの屋根の施工が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の地下タンクを縦断した正面図
【図2】実施例1の屋根の形状を決定するため条件等を
示す図で、(a)は膜とケーブル要素とからなる逆さ吊り
メンブレムシェルを示す図、(b)は屋根荷重を示す図、
(c)は屋根に作用する土荷重を示す図、
【図3】実施例1の解析結果を示す屋根形状の曲線を示
す図
【図4】実施例1のリブ部材の接合部等の正面図
【図5】実施例1のリブ部材と屋根パネルとの接合部等
を横断した側面図
【図6】実施例1のベント上で径リブの組み立てを始め
た状態の正面図
【図7】図6に示す状態の平面図
【図8】実施例1のベント上で径リブ等を組み立ててい
る状態の正面図
【図9】図8に示す状態の平面図
【図10】実施例1の屋根リブ組立体の組み立て後にリ
フトアップ用のジャッキを配置し始めた状態の正面図
【図11】図10に示す状態の平面図
【図12】実施例1の屋根リブ組立体を少しリフトアッ
プして吊り足場を設けた状態の正面図
【図13】図12に示す状態の平面図
【図14】実施例1のベントを解体して撤去している状
態の正面図
【図15】実施例1の屋根リブ組立体の副テンションリ
ングと周囲壁の上端の主テンションリングとの接合の仕
方を示す図で、(a)は埋め込み鉄骨の接合による接合法
を示す側面図、(b)はPC鋼材を使う接合法を示す側面
【図16】実施例1の屋根パネルを屋根リブ組立体に取
り付けている状態の側面図
【図17】図16に示す状態の平面図
【図18】実施例1の屋根パネルを径リブのパネル受け
部で受ける場合の屋根パネルと径リブとの接合状態を示
す側面図
【図19】実施例1の屋根パネル等にプレストレスを導
入する場合の屋根パネルと径リブとの接合状態を示す側
面図
【図20】実施例1のハーフ屋根パネルを使う場合のハ
ーフ屋根パネルと径リブとの接合状態を示す側面図
【図21】実施例1のハーフ屋根パネルを使って形成す
る屋根膜等にプレストレスを導入する場合のハーフ屋根
パネル等と径リブとの接合状態を示す側面図
【図22】実施例1の屋根パネルを径リブに仮設のブラ
ケットで受ける場合の屋根パネルと径リブとの接合状態
を示す側面図
【図23】実施例1の屋根パネル等にプレストレスを導
入する場合の屋根パネルと径リブとの接合状態を示す側
面図
【図24】実施例1の屋根パネルと径リブとの接合状態
を示す側面図
【図25】実施例1のハーフ屋根パネルの突き合わせ部
の形状等を示す正面図
【図26】実施例1の屋根リブ組立体に吊り下げた吊り
足場等を示す正面図
【図27】実施例1の屋根リブ組立体に屋根パネルを取
り付けた状態の屋根の平面図
【図28】実施例1の屋根に吊り下げたゴンドラ等を示
す正面図
【図29】実施例1の止水鉄板を取り付けた屋根の平面
【図30】実施例2の屋根リブ組立体の斜視図
【図31】実施例2の屋根パネルを取り付けた屋根リブ
組立体の斜視図
【符号の説明】
10 地下タンク 1 地下連続壁 2 床 3 周囲壁 3A 主テンションリング 4 底板 5 屋根 51 屋根リブ組立体 51A1〜51A4 径リブ 51A1 リブ部材 51A1d1 貫通孔 51A1e パネル受け部 51B1〜51B4 リングリブ 51B4 副テンションリング 51B2a〜51B4a リブ部材 51C 仮設開口 52 屋根膜 52A1〜52A4 屋根パネル 53 止水鉄板 6 土 7 ベント 8a,8b 吊り足場 8c ゴンドラ 9 ジャッキ CR1,CR2,CR3 クレーン Sh1〜Sh3 鞘 St PC鋼材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 晴彦 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 岡田 克也 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下タンクの建築個所の地中に平面視で筒
    状の地下連続壁を形成し、該地下連続壁の内側に鉄筋コ
    ンクリート造の地下タンクの底板及び周囲壁を形成し、
    該周囲壁の上側に地下タンクの鉄筋コンクリート造の屋
    根を形成し、該屋根の上側に土を載せて埋設型とする地
    下タンクの施工方法において、前記底板上において多数
    のプレキャスト・コンクリート造のリブ部材を組み立て
    て屋根リブ組立体を形成し、該屋根リブ組立体を所定高
    さまでリフトアップして、前記屋根リブ組立体の周囲の
    部分を前記周囲壁の上端の部分に接合してから、屋根リ
    ブ組立体にプレキャスト・コンクリート造の屋根パネル
    を固着して屋根膜を形成し、少なくとも屋根リブ組立体
    と前記屋根膜とで屋根を構成し、該屋根の上側に土を載
    せることを特徴とする地下タンクの施工方法。
  2. 【請求項2】地下タンクの建築個所の地中に平面視で筒
    状の地下連続壁を形成し、該地下連続壁の内側に鉄筋コ
    ンクリート造の地下タンクの底板及び周囲壁を形成し、
    該周囲壁の上側に地下タンクの鉄筋コンクリート造の屋
    根を形成し、該屋根の上側に土を載せて埋設型とする地
    下タンクの施工方法において、前記底板上に載置したベ
    ント上でプレキャスト・コンクリート造のリブ部材を組
    み立てて屋根リブ組立体を形成してから、該屋根リブ組
    立体を吊り足場の形成に必要な高さだけリフトアップし
    て屋根リブ組立体の下側に吊り足場を仮設し、その後に
    前記屋根リブ組立体を所定高さまでリフトアップして、
    前記屋根リブ組立体の周囲の部分を前記周囲壁の上端の
    部分に接合し、屋根リブ組立体の開口を通して前記ベン
    トを吊り揚げて撤去してから、屋根リブ組立体にプレキ
    ャスト・コンクリート造の屋根パネルを固着して屋根膜
    を形成し、少なくとも屋根リブ組立体と前記屋根膜とで
    屋根を構成し、該屋根の上側に土を載せることを特徴と
    する地下タンクの施工方法。
  3. 【請求項3】地下タンクの建築個所の地中に平面視で筒
    状の地下連続壁を形成し、該地下連続壁の内側に鉄筋コ
    ンクリート造の地下タンクの底板及び周囲壁を形成し、
    該周囲壁の上側に地下タンクの鉄筋コンクリート造の屋
    根を形成し、該屋根の上側に土を載せて埋設型とする地
    下タンクの施工方法において、前記底板上でプレキャス
    ト・コンクリート造のリブ部材を組み立てて屋根リブ組
    立体を形成してから、該屋根リブ組立体を所定高さまで
    リフトアップして、前記屋根リブ組立体の周囲の部分を
    前記周囲壁の上端の部分に接合し、多数のプレキャスト
    ・コンクリート造の屋根パネルを屋根リブ組立体に固着
    して屋根膜を形成し、該屋根膜の上側に軽量コンクリー
    トを打設して該軽量コンクリート層の上面と屋根リブ組
    立体の上側とを面一にしてその面の上に止水層を設けて
    屋根を構成し、該屋根の上側に土を載置することを特徴
    とする地下タンクの施工方法。
  4. 【請求項4】地下タンクの底板上に載置したベント上で
    プレキャスト・コンクリート造のリブ部材を組み立てて
    外周部に副テンションリングを備えた屋根リブ組立体を
    形成してから、該屋根リブ組立体を所定高さまでリフト
    アップして、前記屋根リブ組立体の周囲の副テンション
    リングを周囲壁の上端に形成した主テンションリングに
    接合することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    一つの項記載の地下タンクの施工方法。
  5. 【請求項5】多数のプレキャスト・コンクリート造の屋
    根パネルをそれらの下側面が屋根リブ組立体の下側面と
    面一になるように屋根リブ組立体に固着して屋根膜を形
    成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一
    つの項記載の地下タンクの施工方法。
  6. 【請求項6】多数本の径リブが平面視で放射状に配設さ
    れ、各径リブが複数のプレキャスト・コンクリート造の
    リブ部材を径方向に向けて配置して隣接するリブ部材同
    士を互いに接合して形成され、隣接する径リブと径リブ
    との間の径方向の複数の箇所にプレキャスト・コンクリ
    ート造のリブ部材をそれぞれ径方向に対して交差する方
    向又は周方向に向けて配置し、径方向に対して交差する
    方向又は周方向に向けて配置したリブ部材の両端をこれ
    らに対応する径リブに接合し、ドーム型の屋根リブ組立
    体を形成することを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れか一つの項記載の地下タンクの施工方法。
  7. 【請求項7】隣接する径リブと径リブとの間の径方向の
    複数の箇所にプレキャスト・コンクリート造のリブ部材
    をそれぞれ同心円の周方向に向けて配置し、同心円の周
    方向に向けて配置したリブ部材の両端をこれらに対応す
    る径リブに接合して複数のリングリブとして、ドーム型
    の屋根リブ組立体を形成することを特徴とする請求項6
    記載の地下タンクの施工方法。
  8. 【請求項8】屋根が鉄筋コンクリート造でドーム型に造
    られ、その屋根の形状が逆さ吊りメンブレムシェルの原
    理を用いた数値解析により、屋根のどの部分をとっても
    圧縮応力だけが作用し曲げモーメントによる引張応力が
    殆ど発生しないように設計されていることを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれか一つの項記載の地下タンク
    の施工方法。
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