JPH10237651A - フェライト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜の形成方法 - Google Patents
フェライト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜の形成方法Info
- Publication number
- JPH10237651A JPH10237651A JP4558397A JP4558397A JPH10237651A JP H10237651 A JPH10237651 A JP H10237651A JP 4558397 A JP4558397 A JP 4558397A JP 4558397 A JP4558397 A JP 4558397A JP H10237651 A JPH10237651 A JP H10237651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- volume
- gas
- ferritic stainless
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
以上の濃い食塩水や、0.5%以上の強酸液や強アルカ
リ液が存在する環境では、耐食性の高いフェライト系ス
テンレス鋼であっても容易に腐食するという課題を有し
ている。 【解決手段】 適切な条件で表面に酸化不動態被膜を形
成して、耐食性を十分に高めたフェライト系ステンレス
鋼の製造方法としているものである。
Description
ンレス鋼に対する酸化不動態皮膜の形成方法に関するも
のである。
とから、建材を始め自動車部品や家電製品、厨房用など
多方面で使用されている。これらの材料には、SUS304を
中心としたオーステナイト系ステンレス鋼が多く用いら
れている。しかし、特に臨海地域を中心とした塩素イオ
ン濃度の高い塩害地域では、クロムの含有率を高めると
ともにモリブデンを添加した耐食性の高いステンレス鋼
が使用されている。例えば、オーステナイト系のステン
レス鋼としてSUS316(18Cr-12Ni-2.5Mo-Fe)、フェライト
系のステンレス鋼としてSUS444(19Cr-2Mo-Ti,Nb-Fe)が
使用されている。
ンレス鋼であっても、1%以上の濃い食塩水や、0.5%
以上の強酸液や強アルカリ液が存在する環境では、耐食
性の高いフェライト系ステンレス鋼であっても容易に腐
食するという課題を有している。
表面に酸化不動態被膜を形成して、耐食性を十分に高め
たフェライト系ステンレス鋼の製造方法としているもの
である。
洗浄し表面から水分を除去したフェライト系ステンレス
鋼を所定の混合ガス雰囲気中で1000℃〜1200℃
で熱処理することによって、クロム酸化物が還元反応を
生ずることが無く、同時に鉄酸化物を還元して最表面に
クロム酸化物を有する酸化不動態皮膜を形成するフェラ
イト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜の形成方法とし
ている。
重量含有率が組成式(Cr+4Mo)において、25重
量%以上のフェライト系ステンレス鋼を使用するように
して、表面に形成される酸化不動態皮膜の膜厚の厚い酸
化不動態皮膜の形成方法としている。
して、窒素が80〜88容積%、水素ガスが1〜5容積
%、一酸化炭素ガスが1〜5容積%、二酸化炭素ガスが
5〜15容積%、酸素ガスが0.05〜0.2容積%である混
合ガスを使用し、熱処理温度を1000℃〜1100℃
として、Cr酸化物を優先的に表面に析出でき、耐久性
の高い酸化不動態皮膜の形成方法としている。
して、窒素が41〜49容積%、水素ガスが14〜18
容積%、一酸化炭素ガスが14〜18容積%、二酸化炭
素ガスが17〜27容積%、酸素ガスが0.50〜1.50容積
%である混合ガスを使用し、熱処理温度を1050℃〜
1150℃として、Cr酸化物を優先的に表面に析出で
き、耐久性の高い酸化不動態皮膜の形成方法としてい
る。
は、本実施例の製造方法を説明するフローチャートであ
る。先ず材料であるフェライト系ステンレス鋼の表面を
酸またはアルカリ洗いによって脱脂洗浄し、水洗する。
次に脱脂洗浄を終了した材料を適当な温度で乾燥し、表
面から水分を除去する。こうして不純物を除去して乾燥
した材料を、不活性ガスと水素と一酸化炭素と二酸化炭
素と酸素との混合ガス雰囲気中で熱処理する。このとき
の熱処理温度は、1000℃〜1200℃が適切であ
る。この熱処理によって、材料であるフェライト系ステ
ンレスは、最表面にクロム酸化物を有する酸化不動態皮
膜を形成されるものである。
動態被膜を緻密なものにするめためには、フェライト系
ステンレス鋼が含有しているCrの量が多い方が望まし
いものである。また、形成した酸化不動態被膜の耐食性
を高めるためには、フェライト系ステンレス鋼にMoを
添加する方がよいものである。
CrとMoの含有率の和と孔食電位との関係を把握した
結果を示している。図2の横軸は、実験に使用している
ステンレス鋼のCrとMoの含有率を、組成式(Cr+
4Mo)での重量%で示している。また縦軸は孔食電位
を示している。孔食電位とは、孔食が発生する臨界電位
を示している。本実施例では、この孔食電位を、基準電
極を飽和KCl溶液を電解質とするカロメル電極(S.
C.E=Saturated Calomel Electrode)として測定して
いる。サンプルとしては、SUS304・SUS316・22Cr-2Mo・
20Cr-5Al-La,Ti・23Cr-15Ni-Si,Mn・18Cr-4Al-Si,Mn・2
0Cr-20Ni-2Mo・SUS444を採り上げている。それぞれの組
成(Cr+4Mo)と孔食電位は、(18,25)、
(28,120)、(30,150)、(20,5
5)、(23,50)、(18,26)、(28,12
0)、(27,100)となっている。すなわち、SUS3
04の組成は、Crが18重量%でMoは含有していない
ものである。従って(Cr+4Mo)は18重量%に相
当する。またSUS316の組成は、Crが18重量%、Mo
は2.5重量%となっている。従って(Cr+4Mo)
は28重量%に相当する。22Cr-2Moは、Crが22重量
%Moは2重量%で(Cr+4Mo)は30重量%に相
当する。20Cr-5Al-La,Tiは、Crが20重量%Moは0
で(Cr+4Mo)は20重量%に相当する。23Cr-15N
i-Siは、Crが23重量%Moは0で(Cr+4Mo)
は23重量%に相当する。18Cr-4Al-Siは、Crが18
重量%Moは0で(Cr+4Mo)は18重量%に相当
する。20Cr-20Ni-2Moは、Crが20重量%Moは2重
量%で(Cr+4Mo)は28重量%に相当する。SUS4
44は、Crが19重量%Moは2重量%となっており、
(Cr+4Mo)は27重量%に相当するものである。
この孔食電位は、数字が大きいほど、すなわち貴となる
ほど孔食が発生しにくいものである。逆に言えば、数字
が小さいほど、すなわち卑となるほど孔食が発生しやす
いものである。
で説明した、耐食性の高いステンレス鋼である。22Cr-2
Moは、市販されているフェライト系ステンレス鋼では
(Cr+4Mo)の含有率が最も大きなステンレス鋼で
あり、本実施例では住友金属工業(株)製のNAR-FC-4を用
いている。20Cr-5Al-La,Tiは、微量のLaを添加するこ
とによって高温で酸化した時に生成する酸化アルミニウ
ム皮膜の耐久性が増し、耐高温酸化性に優れた鋼種とさ
れているもので、本実施例では川崎製鉄(株)製のリバー
ライトR20-5SRを用いている。23Cr-15Ni-Si,Mnは、SUS31
0よりもさらに耐酸化性を有する鋼種で、本実施例では
日本金属工業(株)製のNTK-309Bを用いている。18Cr-4Al
-Si,MnはSUH21相当のフェライト系ステンレス鋼で、ア
ルミニウムの含有量が多く耐酸化性に優れているとされ
ている。本実施例では日本金属工業(株)製のNTK-No.4L
を用いている。20Cr-20Ni-2Moは高温シーズヒーター用
のシーズ管として開発されたものであり、特に耐高温腐
食性に優れているとされている。本実施例では住友金属
工業(株)製のNAR-AH-1を用いている。またSUS444には18
Cr-2Mo(日本金属工業(株)製NTK U-2)を使用してい
る。
22Cr-2Mo・18Cr-2Mo・23Cr-15Ni-Si,Mn・20Cr-5Al-La,T
i・18Cr-4Al-Si,Mn・20Cr-20Ni-2Moについて耐食性試験
を行った結果を記載している。この耐食性試験は、食塩
水・酸・アルカリに対するものである。耐食塩水試験
は、シーズヒータに供試ステンレス鋼を巻き付けて、6
00℃に温度制御しながら、30分通電−60分停電の
サイクルを200回繰り返し、50回毎に1%の食塩水
に浸漬して、表面に発生する錆の状況から腐食の度合い
を判定している。また耐酸性水試験は、0.5%硫酸に
48時間浸漬した後、十分に水洗し、600℃で24時
間熱処理した後、表面に発生する錆の状況から腐食の度
合いを判定している。また耐アルカリ水試験は、0.5
%苛性ソーダに48時間浸漬した後、十分に水洗し、6
00℃で24時間熱処理した後、表面に発生する錆の状
況から腐食の度合いを判定している。
出荷状態のままでは、食塩水・酸・アルカリ試験の全て
で、表面に錆または腐食が発生するものであり、耐食性
に課題を有していることを確認できるものである。
皮膜を形成して、同様の耐食性試験を行った結果を表2
に示している。この場合、前記酸化皮膜は6種類の鋼材
を大気中で950℃で30分熱処理して形成したもので
ある。
ての鋼材で錆の発生がほとんど見られず改良されている
が、食塩水と酸の試験ではすべて表面に錆または腐食が
発生しているものである。つまり、このような大気中で
の鋼材の熱処理では依然として耐食性に課題を有するも
のである。この原因を解明するために、表面の酸化物の
組成をX線マイクロアナライザーを使用して解析した。
この結果、表面にはFeとMoが偏析しており、Crが
存在していないことを確認した。
いることが知られているため、次にCr系酸化物を鋼材
の表面に形成する熱処理条件を検討した。つまり、熱処
理に使用する雰囲気ガスの組成と処理温度を変化させ
て、同様に表面の酸化物の組成をX線マイクロアナライ
ザーを使用して解析した。この結果、2種類の組成のガ
スが適していることを見い出した。1つは、不活性ガス
として、窒素が80〜88容積%、水素ガスが1〜5容
積%、一酸化炭素ガスが1〜5容積%、二酸化炭素ガス
が5〜15容積%、酸素ガスが0.05〜0.2容積
%、熱処理温度を1000℃〜1100℃とするもので
ある。また1つは、不活性ガスとして、窒素が41〜4
9容積%、水素ガスが14〜18容積%、一酸化炭素ガ
スが14〜18容積%、二酸化炭素ガスが17〜27容
積%、酸素ガスが0.50〜1.50容積%である混合
ガスを使用し、熱処理温度を1050℃〜1150℃と
するものである。こうして作製したサンプルについて同
様の耐食性試験を行った結果を表3に示している。
に、22Cr-2Mo鋼と18Cr-2Mo鋼のフェライト系ステンレス
鋼については、食塩水と酸とアルカリ試験において表面
に錆および腐食が発生せず、格段に耐食性が向上してい
るものである。なお不活性ガスとしては例えば、同濃度
のアルゴンなどの希ガスを用いても同じ耐食性能が得ら
れるが、より安価な窒素ガスを使用しても十分な性能が
得られるものである。
を変えたものについて、前述した孔食試験を行った結果
を説明する。図3は、この孔食試験の結果を示してい
る。図3のaは、前述したSUS304・SUS316・22Cr-2Mo・
20Cr-5Al-La,Ti・23Cr-15Ni-Si,Mn・18Cr-4Al-Si・20Cr
-20Ni-2Mo・SUS444についての無処理品の特性を示して
いる。またbは、フェライト系ステンレスのCrとMo
の組成を変えたものを前記雰囲気条件で処理したものの
特性を示している。図3から分かるように、CrとMo
の重量含有率の合計が組成式(Cr+4Mo)におい
て、25重量%以上のフェライト系ステンレス鋼は、無
処理品に比べて孔食電位が格段に貴となっており、耐食
性が向上しているものである。
囲気ガスの組成が不活性ガスとして、窒素が80〜88
容積%、水素ガスが1〜5容積%、一酸化炭素ガスが1
〜5容積%、二酸化炭素ガスが5〜15容積%、酸素ガ
スが0.05〜0.2容積%であり、熱処理温度を10
00℃〜1100℃としたものについて、表面組成をX
線マイクロアナライザーで測定したところ、表面にはC
rと酸素が偏析していることが確かめられた。また断面
方向からCrと酸素の表面偏析層を走査電子顕微鏡を用
いて観察したところ、およそ3μmの膜厚を有している
ものである。また第2の処理条件、雰囲気ガスの組成
が、不活性ガスとして、窒素が41〜49容積%、水素
ガスが14〜18容積%、一酸化炭素ガスが14〜18
容積%、二酸化炭素ガスが17〜27容積%、酸素ガス
が0.50〜1.50容積%であり、熱処理温度を10
50℃〜1150℃としたものについても、同様な分析
結果を得ているものである。
て約100倍から1000倍となっているものである。
従来知られているものとして、例えば文献(G.Okamoto:
Proc.5th Int.Cong. on Metallic Corrosion,(1972),P
8)に引用されている値や、特開平7−233476号
(発明の名称 フェライト系ステンレス鋼の酸化不動態
皮膜の形成方法)がある。これらの文献では、形成され
る酸化不動態皮膜は数nmから数10nmとされてい
る。
スと水素と一酸化炭素と二酸化炭素と酸素との混合ガス
雰囲気中で1000℃〜1200℃でフェライト系ステ
ンレス鋼を熱処理するようにして、最表面にクロム酸化
物を有する酸化不動態皮膜を形成するようにしているも
のである。
中に水素ガス・一酸化炭素ガス・二酸化炭素ガスが適量
含有されていることである。すなわち、これらのガス
は、表面に鉄酸化物が形成されないような還元効果を有
しているが、クロム酸化物に対する還元作用は有してい
ないものである。第2に、水素ガス・一酸化炭素ガス・
二酸化炭素が存在し、かつ少量で適量の酸素ガスが含有
されていることである。このため、酸化反応と還元反応
とが適正に平衡して行われ、フェライト系ステンレス鋼
の表面に優先的なCr酸化物不動態皮膜が形成されるも
のである。また第3に、雰囲気ガスの組成条件と熱処理
温度とが適正に組み合わされていることである。つまり
第1の熱処理条件では、不活性ガスとして窒素を80〜
88容積%、水素ガスを1〜5容積%、一酸化炭素ガス
を1〜5容積%、二酸化炭素ガスを5〜15容積%およ
び酸素ガスを0.05〜0.2容積%の混合雰囲気ガスか
ら構成し、1000℃〜1100℃の温度で熱処理する
のに対して、第2の熱処理条件では、不活性ガスとして
窒素を41〜49容積%、水素ガスを14〜18容積
%、一酸化炭素ガスを14〜18容積%、二酸化炭素ガ
スを17〜27容積%および酸素ガスを0.50〜1.5
0容積%から構成し、1050℃〜1150℃の温度で
熱処理しているものである。この第2の熱処理条件で
は、不活性ガスの濃度は低くなるが、その分、鉄酸化物
の還元効果がある水素ガス・一酸化炭素ガス・二酸化炭
素ガスの濃度を高めているため、第1の熱処理条件に対
して多少酸素ガスの濃度を高め、やや高温側で熱処理を
行っているため、同様にCr酸化物不動態皮膜が形成さ
れると考えられる。
整した電気炉のバッチ処理でも、都市ガスを雰囲気ガス
原料とした発熱型雰囲気ガス発生装置(DX装置)でも
実現可能である。また前記第2の熱処理条件について
は、同じくガス雰囲気を調整した電気炉のバッチ処理で
も、LPGと空気とを雰囲気ガス原料とした吸熱型ガス
発生装置(RX装置)でも実現可能である。
し、表面から水分を除去して、不活性ガスと水素と一酸
化炭素と二酸化炭素と酸素との混合ガス雰囲気中で1000
℃〜1200℃で熱処理して、最表面にクロム酸化物を有す
る酸化不動態皮膜を形成するフェライト系ステンレス鋼
への酸化不動態皮膜の形成方法として、耐食性を著しく
向上できるフェライト系ステンレス鋼を実現できるもの
である。
ライト系ステンレス鋼を、CrとMoの含有量を組成式
(Cr+4Mo)で計算して25重量%以上とすること
によって、耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼を
実現できるものである。
して、窒素が80〜88容積%、水素ガスが1〜5容積
%、一酸化炭素ガスが1〜5容積%、二酸化炭素ガスが
5〜15容積%、酸素ガスが0.05〜0.2容積%で
ある混合ガスを使用し、熱処理温度を1000℃〜11
00℃として、Cr酸化物を優先的に表面に析出でき、
耐久性の高い酸化不動態皮膜を有するフェライト系ステ
ンレス鋼を実現できるものである。
して、窒素が41〜49容積%、水素ガスが14〜18
容積%、一酸化炭素ガスが14〜18容積%、二酸化炭
素ガスが17〜27容積%、酸素ガスが0.50〜1.
50容積%である混合ガスを使用し、熱処理温度を10
50℃〜1150℃として、Cr酸化物を優先的に表面
に析出でき、耐久性の高い酸化不動態皮膜を有するフェ
ライト系ステンレス鋼を実現できるものである。
鋼への酸化不動態皮膜の形成方法を説明するフローチャ
ート
とMoの含有率と孔食電位との関係を示す特性図
テンレス鋼における、CrとMoの含有率と孔食電位と
の関係を示す特性図
Claims (4)
- 【請求項1】 脱脂洗浄し、表面から水分を除去して、
不活性ガスと水素と一酸化炭素と二酸化炭素と酸素との
混合ガス雰囲気中で1000℃〜1200℃で熱処理し
て、最表面にクロム酸化物を有する酸化不動態皮膜を形
成するフェライト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜の
形成方法。 - 【請求項2】 フェライト系ステンレス鋼は、CrとM
oを、組成式(Cr+4Mo)において25重量%以上
有している請求項1に記載したフェライト系ステンレス
鋼への酸化不動態皮膜の形成方法。 - 【請求項3】 不活性ガスとして、窒素が80〜88容
積%、水素ガスが1〜5容積%、一酸化炭素ガスが1〜
5容積%、二酸化炭素ガスが5〜15容積%、酸素ガス
が0.05〜0.2容積%である混合ガスを使用し、熱処理温
度を1000℃〜1100℃とした請求項1または2に
記載したフェライト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜
の形成方法。 - 【請求項4】 不活性ガスとして、窒素が41〜49容
積%、水素ガスが14〜18容積%、一酸化炭素ガスが
14〜18容積%、二酸化炭素ガスが17〜27容積
%、酸素ガスが0.50〜1.50容積%である混合ガスを使用
し、熱処理温度を1050℃〜1150℃とした請求項
1または2に記載したフェライト系ステンレス鋼への酸
化不動態皮膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04558397A JP3446520B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フェライト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04558397A JP3446520B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フェライト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237651A true JPH10237651A (ja) | 1998-09-08 |
JP3446520B2 JP3446520B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=12723379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04558397A Expired - Fee Related JP3446520B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フェライト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3446520B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1647609A1 (en) * | 2004-10-13 | 2006-04-19 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | A method of producing a NI based alloy |
JP2006274374A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Ni基合金の製造方法 |
JP2007224371A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
JP2007224372A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP04558397A patent/JP3446520B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1647609A1 (en) * | 2004-10-13 | 2006-04-19 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | A method of producing a NI based alloy |
JP2006274374A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Ni基合金の製造方法 |
JP4529761B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2010-08-25 | 住友金属工業株式会社 | Ni基合金の製造方法 |
JP2007224371A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
JP2007224372A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
JP4702096B2 (ja) * | 2006-02-24 | 2011-06-15 | 住友金属工業株式会社 | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
JP4702095B2 (ja) * | 2006-02-24 | 2011-06-15 | 住友金属工業株式会社 | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3446520B2 (ja) | 2003-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3161644B2 (ja) | オーステナイト系ステンレス製品の窒化方法 | |
JP2012082488A (ja) | 皮膜に対する密着性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼 | |
CA3085589C (en) | Ferritic stainless steel having excellent salt corrosion resistance | |
CA2407591C (en) | Surface treatments to improve corrosion resistance of austenitic stainless steels | |
WO2015064739A1 (ja) | 燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼およびその製造方法 | |
JPH10237651A (ja) | フェライト系ステンレス鋼への酸化不動態皮膜の形成方法 | |
Park et al. | Effect of W, Mo, and Ti on the corrosion behavior of low-alloy steel in sulfuric acid | |
AU2001279169A1 (en) | Surface treatments to improve corrosion resistance of austenitic stainless steels | |
JP3499418B2 (ja) | 酸化不動態膜を有するステンレス鋼およびその形成方法 | |
JPS648694B2 (ja) | ||
JPH09143614A (ja) | 耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼 | |
JP2005307283A (ja) | 易酸化性成分を含む冷延鋼板の製造方法 | |
EP1437423A1 (en) | Method for producing nitriding steel | |
JPH0770730A (ja) | 耐孔食性ステンレス鋼 | |
JP2992226B2 (ja) | 耐食性を有するニッケル合金及びそれらの合金から作られる建設部材 | |
JPH0417615A (ja) | 耐食性、加工成形性のすぐれたステンレス鋼板の製造法 | |
JPH0754123A (ja) | 鋼の窒化方法 | |
KR102075220B1 (ko) | 내산화성을 향상시키는 페라이트계 스테인리스강 표면처리방법 | |
JPH0633264A (ja) | 耐食性に優れる高純度ガス用オーステナイト系ステンレス鋼材及びその製造方法 | |
JP2002348700A (ja) | Cr系ステンレス冷延焼鈍鋼板の脱スケール方法 | |
JPH10280123A (ja) | オゾン含有超純水用ステンレス鋼部材およびその製造方法 | |
KR100289286B1 (ko) | 스테인레스 질화제품 | |
KR102276233B1 (ko) | 저농도 황산/염산 복합 응축 분위기에서 내식성을 갖는 강판 및 그 제조방법 | |
JPH07268669A (ja) | ステンレス鋼の表面処理方法 | |
JP7281929B2 (ja) | ステンレス鋼板およびステンレス鋼板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070704 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |