JPH10237497A - 漂白活性化剤及び漂白性組成物 - Google Patents

漂白活性化剤及び漂白性組成物

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JPH10237497A
JPH10237497A JP3905197A JP3905197A JPH10237497A JP H10237497 A JPH10237497 A JP H10237497A JP 3905197 A JP3905197 A JP 3905197A JP 3905197 A JP3905197 A JP 3905197A JP H10237497 A JPH10237497 A JP H10237497A
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JP
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bleaching
group
acid
alkyl
carbon atoms
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JP3905197A
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Kenji Yokoi
健二 横井
Ryuichi Nakagawa
龍一 中川
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酸化物と組み合わせると親水性汚れと疎水
性汚れの両方に対して高い漂白力を発揮でき、かつ被処
理物の変退色が少ない漂白活性化剤を提供すること。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される化合物又は
その類縁体を含有する漂白活性化剤。 【化1】 (式中、R1 は、炭素数1〜21のアルキル基又はアル
ケニル基、あるいはフェニル基、R2 は、炭素数1から
10のアルキレン基、R3 は、水素、炭素数1〜10の
アルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基、
Aは、炭素数2から4のアルキレン基及びその混合物、
l及びmは0〜20、nは0〜12、Lは水素原子、オ
キシフェニルスルホネート基、オキシフェニルカルボキ
シレート基などであるが、少なくとも一方のLは、水素
原子ではない。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶液中で過酸化
水素を放出する過酸化物の活性化剤及び該活性化剤を含
有する漂白剤、漂白洗浄剤、殺菌剤、カビ取り剤組成物
などの漂白性組成物に関するものである。
【従来の技術】漂白剤には、還元漂白剤と酸化漂白剤が
あるが、適応する汚れが多いことから酸化漂白剤が多用
されている。この酸化漂白剤は、更に塩素系漂白剤と酸
素系漂白剤に大別されるが、塩素系漂白剤は漂白力は非
常に強いものの、被処理物を変退色させるため色柄物衣
料には使用できないとの欠点のほかに、特有の臭気があ
るなどの欠点がある。これに対し酸素系漂白剤は塩素系
漂白剤に比べて使用できる範囲が広いこと、臭気がない
ことなどの点で優れている。
【0002】しかしながら、酸素系漂白剤のうち、過酸
化水素や過炭酸塩、過硼酸塩などの水溶液中で過酸化水
素を放出する過酸化物は、塩素系漂白剤に比べて漂白力
が劣り、短時間の漂白処理では充分な効果を得ることが
できないという欠点を有している。酸素系漂白剤のこの
欠点を解決するため、例えば、テトラアセチルエチレン
ジアミン、テトラアセチルグリコールユリル、グルコー
スペンタアセテートなど過酸化水素と反応して過酢酸を
生成するタイプの漂白活性化剤が併用されている。しか
し、これらの活性化剤は、紅茶汚れなどのような親水性
の汚れに対しては効果が高いが、血液汚れや下着の黄ば
みなど疎水性の汚れに対しては漂白効果が充分でない上
に、漂白活性化剤を充分に溶解しない状態で使用した場
合、被処理物が変退色することが有る。一方、親油性の
アルカノイル基を有し、親水性の汚れにも親油性の汚れ
にも効果のある漂白活性化剤としてアルカノイルオキシ
ベンゼンスルホン酸塩が開示されている(特公昭63−
12520号公報)が、この漂白活性化剤を用いても、
塩素系漂白剤に比べて満足できる効果を得るに至ってい
ないのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、過酸化物と
組み合わせると親水性汚れと疎水性汚れの両方に対して
高い漂白力を発揮でき、かつ被処理物の変退色が少ない
漂白活性化剤を提供することを目的とする。本発明は、
又、該漂白活性化剤を含む漂白性組成物を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、分子中に2個
の親油基と2個の親水基を有する特定の構造の化合物を
過酸化物とともに用いると、過酸化物の漂白力が著しく
向上し、しかも変退色が少ないとの知見に基づいてなさ
れたのである。すなわち、本発明は、下記一般式(1)
〜(4)で表される化合物の1種または2種以上を含有
することを特徴とする漂白活性化剤を提供する。
【0004】
【化3】
【0005】(式中、R1 は、炭素数1〜21の直鎖又
は分岐のアルキル基又はアルケニル基、あるいはフェニ
ル基、R2 、R5 、R7 及びR9 は、炭素数1から10
の直鎖、分岐または環状のアルキレン基、R3 は、水
素、炭素数1〜10の直鎖または分岐のアルキル基、ア
ルケニル基又はヒドロキシアルキル基、R4 、R6 及び
8 は、炭素数1〜22の直鎖または分岐のアルキルま
たは、アルケニル基、あるいはフェニル基、Aは、炭素
数2から4の直鎖又は分岐のアルキレン基及びその混合
物、l及びmは0〜20、nは0〜12、Lは下記の基
の群から選ばれる基、
【0006】
【化4】
【0007】(但し、少なくとも一方のLは、Hではな
い。)、rは、1〜11、xは、2〜11、Yは、H、
−SO3M又は−COOM、Mは、水素原子、アルカリ
金属、アルカリ土類金属又はアンモニウムである。) 本発明は、又、過酸化物と上記漂白活性化剤を含有する
ことを特徴とする漂白性組成物をも提供する。
【発明の実施の形態】上記一般式(1)〜(4)におけ
る2つR1 、R4 、R6 及びR8 は、それぞれ同じでも
異なっていてもよいが、同じ場合が好ましい。これらの
1 、R4 、R6 及びR8 におけるアルキル基及びアル
ケニル基は、ハロゲンで置換されていてもよく、またエ
ステル基、エーテル基、アミド基あるいはフェニレン基
が挿入されていてもよい。特に炭素数1から14の直鎖
または分岐のアルキル基が好ましく、各化合物の各々2
個のアルキル基は同一でもよく、異なっていてもよい。
これらの活性化剤(1)〜(4)は、上記アルキル基が
炭素数6程度から界面活性を呈し、特に炭素数8以上で
は特に優れた界面活性剤となり少量でも優れた洗浄力を
発揮するので、短鎖長のものと、長鎖長のものを組み合
わせて使用してもよい。
【0008】また、連結基R2 、R5 、R7 及びR9
おけるアルキレン基は、アルキレン鎖中にヒドロキシ、
エーテル、エステル、カルボニル、カーボネート、チオ
エーテル、スルホン、スルホキシド等の基や、二重結
合、三重結合、フェニレン基などを複数含んでいてもよ
い。このうち、好ましいアルキレン基としては、−(C
2)a − (a; 1〜10)、−Cb 2b−(OC
c 2c) d −OCe 2e− (b; 1〜4、c; 2〜4、
d; 0〜6、e; 1〜4)などがあげられる。特に好ま
しいアルキレン基としては炭素数2〜6のアルキレン基
及びエチレンオキシエチレン基又は、2−ヒドロキシプ
ロピレン基などがあげられる。更に、R3 としては、
H、炭素数1〜10のアルキル基、ヒドロキシアルキル
基が好ましく、メチル、エチル、プロピル、ブチル基、
ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロ
ピル、ヒドロキシブチル基、−CH(CH3)C25
−(CH2)p CH(CH3)2 のような分岐アルキルも好
ましい(ここで、pは1または2)。特に、水素及び炭
素数1〜3のアルキル基が好ましい。一般式(1)〜
(4)中の2つのl、m及びnはそれぞれ同じでも異な
っていてもよいが、同じ場合が好ましい。lは0〜4が
好ましく、mは0〜5が好ましく、nは0又は1が好ま
しい。一般式(1)〜(4)のLは、ベンゼン環上の置
換基がオルト位、メタ位、パラ位いずれでも良いがパラ
位にあるものが特に好ましい。
【0009】上記一般式(1)〜(4)で表される化合
物は、DE4440328号公報、EP680948号
公報、DE4441363号公報や特開平1−3040
33号公報の記載や下記参考例などに記載の方法により
容易に製造することができる。より具体的に示すと次の
通りである。 〔化合物(1)〜(4)の製造〕上記一般式(1)で表
される化合物の前駆体である一般式(5)で表されるビ
スアミドエーテルカルボン酸は、l、m、nが0でない
場合には、例えば2倍モルのアルカン酸またはそのエス
テル(6)とα,ω−ジアミン(7)とを高温で反応さ
せてビスアミドを製造し、ついで、これにアルカリ触媒
の存在下エチレンオキサイドを加圧下に付加させ、必要
に応じて更にアルキレンオキサイドを付加させた後、ア
ルカリの存在下にモノクロロ酢酸などのω−ハロアルカ
ン酸を反応させるか(DE4440328号公報)、ア
クリロニトリルを付加させシアノエーテルとし、酸また
はアルカリにより加水分解するかあるいは貴金属、ニト
ロキシドラジカルの存在下に末端ヒドロキシル基を酸化
することにより製造できる。
【0010】
【化5】
【0011】式中、R22はH又はC1 3 のアルキル基
である。また、lとmがいづれも0の場合は、上記で得
られたビスアミド(8)にアクリル酸エステル、メタア
クリル酸エステルあるいはアクリロニトリルを付加させ
て加水分解するか、ビスアミド(8)にアルデヒドを反
応させ、N−ヒドロキシアルキル化し、コバルトカルボ
ニルの存在下に一酸化炭素と反応させるか(EP680
948号公報)、或いは、α,ω−ジハロ化合物とアミ
ノカルボン酸とからビスアミノカルボン酸を製造後、ア
ルカン酸またはそのエステルあるいはその酸ハライドと
反応させることにより製造できる(X ;ハロゲン原
子)。
【0012】
【化6】
【0013】また、前記一般式(2)で表される化合物
の前駆体である一般式(10)で表されるビスアミドエーテ
ルカルボン酸は、l、m、nが0でない場合には、例え
ば2倍モルのアルキルアミン(11)とα,ω−ジカルボン
酸又はそのエステル(12)あるいはその酸ハライドとを反
応させビスアミド(13)を製造し、ついで、これにアルカ
リ触媒の存在下エチレンオキサイドを加圧下に付加さ
せ、必要に応じて更にアルキレンオキサイドを付加させ
た後(14)、アルカリの存在下にモノクロロ酢酸などのω
−ハロアルカン酸を反応させるか、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステルあるいはアクリロニトリルを
付加させ加水分解するか、あるいは貴金属、ニトロキシ
ドラジカルの存在下に末端ヒドロキシル基を酸化するこ
とにより製造できる。
【0014】
【化7】
【0015】また、lとmがいづれも0の場合は、上記
で得られたビスアミド(13)にアクリル酸エステル、メタ
アクリル酸エステルあるいはアクリロニトリルを付加さ
せ加水分解するか、ビスアミド(8)にアルデヒドを反
応させ、N−ヒドロキシアルキル化し、コバルトカルボ
ニルの存在下に一酸化炭素と反応させるか、或いは、
α,ω−ジカルボン酸ジハライドとN−アルキル−アミ
ノアルカン酸とを反応させることにより製造できる。
【0016】
【化8】
【0017】また、前記一般式(3)で表される化合物
の前駆体である一般式(15)で表されるビスエーテルカル
ボン酸は、例えば2倍モルのアルキレンオキサイド(16)
とα,ω−ジオール(17)と反応させ、エーテルジオール
(18)を生成させ、ついでこれに酸またはアルカリ触媒の
存在下にエチレンイキサイドを付加し、必要に応じて更
にアルキレンオキサイドを付加させた後(19)、アルカリ
の存在下にモノクロロ酢酸などのω−ハロアルカン酸を
反応させるか(DE4441363号公報)、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステルあるいはアクリロニ
トリルを付加させ加水分解するか、あるいは貴金属、ニ
トロキシドラジカルの存在下に末端ヒドロキシル基を酸
化することにより製造できる。
【0018】
【化9】
【0019】また、前記一般式(4)で表される化合物
の前駆体である一般式(20)で表されるビスエーテルカル
ボン酸は、例えば2倍モルのアルコール(21)とジグリシ
ジルエーテル(22)とを反応させ、エーテルジオール(23)
を生成させ(特開平1−304033号公報)、ついで
これに酸またはアルカリ触媒の存在下にエチレンオキサ
イドを付加し、必要に応じて更にアルキレンオキサイド
を付加させた後(24)、アルカリの存在下にモノクロロ酢
酸などのω−ハロアルカン酸を反応させるか、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステルあるいはアクリロニ
トリルを付加させ加水分解するか、あるいは貴金属、ニ
トロキシドラジカルの存在下に末端ヒドロキシル基を酸
化することにより製造できる。
【0020】
【化10】
【0021】以上のようにして得られた一般式(5)、
(10)、(15)および(20)で表されるジカルボン酸から、一
般式(1)〜(4)で表される化合物を製造する方法と
しては、基本的には公知の方法を応用することにより可
能である。ビスアシルオキシベンゼンスルホン酸とする
場合には、ジカルボン酸(5)、(10)、(15)および(20)
をエステルあるいは酸ハライドとし、アルカリの存在下
フェノールエステルとした後、スルホン化してもよく、
フェノールスルホン酸塩によりエステル化しても良い。
例えばジカルボン酸(5)を用いた場合は、次式で表さ
れる。
【0022】
【化11】
【0023】ビスアシルオキシ安息香酸(L;−O−p
h−COOM)とする場合も、ジカルボン酸(5)、(1
0)、(15)および(20)をエステル或いは、酸ハライドと
し、アルカリの存在下でヒドロキシ安息香酸塩でエステ
ル化すれば良い。例えばジカルボン酸(5)を用いた場
合は、次式で表される。
【0024】
【化12】
【0025】また、ジカルボン酸(5)、(10)、(15)お
よび(20)のビス−酸ハライドとラクタム或いはコハク酸
アミド誘導体とから各々
【0026】
【化13】
【0027】が得られる。例えばジカルボン酸(5)を
用いた場合は、次式で表される。
【0028】
【化14】
【0029】更に、ジカルボン酸(5)、(10)、(15)お
よび(20)を強酸を触媒として、ブチロラクタム、カプロ
ラクタムなどのラクタムと高温で開環反応させ、アミド
カルボン酸を生成させ、更に、酸ハライドとした後、ア
ルカリの存在下フェノールスルホン酸塩あるいは、ヒド
ロキシ安息香酸塩と反応させることにより、L;−NH
(CH2)r CO2 −ph−SO3 M或いは、L;−NH
(CH2)r CO2 - ph−COOMが得られる。例えば
ジカルボン酸(5)を用い、L;−NH(CH 2)r CO
2 −ph−SO3 Mの場合は、次式で表される。
【0030】
【化15】
【0031】本発明の漂白性組成物において用いる過酸
化物としては、水溶液中で過酸化水素を放出する過酸化
物であるのが好ましい。尚、このような過酸化物として
は水に溶解して過酸化水素を発生するものであればいず
れのものも使用し得る。例えば、過酸化水素、過炭酸
塩、過硼酸塩、及びピロリン酸塩、クエン酸塩、硫酸
塩、尿素、けい酸塩の過酸化水素付加物などの1種また
は2種以上を好適に使用し得るが、特に、過酸化水素、
過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、過硼酸ナトリウム一水
塩、四水塩等の過硼酸塩を用いるのが好ましい。これら
は単独でも、2種以上を組み合わせても良い。本発明の
漂白性組成物において、漂白活性化剤と過酸化物との配
合割合を重量比で、0.1:20〜1:2とするのが好ま
しく、より好ましくは、1:10〜1:1であるが、本
発明の漂白活性化剤は、臨界ミセル濃度が低く、低濃度
でも界面活性を有するため、界面活性剤を必要とする組
成においては、この比率以上に使用することができる。
【0032】本発明の漂白性組成物には、必要に応じて
種々の添加成分を用途に応じて適宣配合することができ
る。 例えば、pH調整剤、無機或いは有機の各種ビル
ダー、アニオン性、カチオン性、あるいは非イオン性の
各種界面活性剤、水溶性溶剤、可溶化剤、酵素、香料、
顔料、蛍光剤等を加えて調製することができる。ここ
で、ビルダーとしては、例えば、硫酸ナトリウム、珪酸
ナトリウム、トリポリ燐酸ナトリウム、エチレンジアミ
ン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、1−
ヒドロキシエタン−1、1−ジホスホン酸及びその塩等
が挙げられ、特にキレートビルダー、例えば燐酸塩、ポ
リアクリル酸塩、多価カルボン酸塩、ゼオライトなどが
挙げられる。
【0033】アニオン界面活性剤としては、例えば、ア
ルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、脂
肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスル
ホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂
肪酸エステル塩、モノアルキル燐酸エステル塩、アルキ
ル又はヒドロキシアルキルエーテルカルボン酸塩、アル
キルアミドエーテル硫酸エステル塩、アシルザルコシネ
ート、アシルタウライド、脂肪酸モノグリセライド硫酸
エステル塩、アシルアミノ酸塩、アルキルイミノジカル
ボン酸塩、二級アミド型N−アシルアミノ酸塩、酒石酸
アルキルアミド、リンゴ酸アルキルアミド、クエン酸ア
ルキルアミドなどがあげられる。非イオン界面活性剤と
しては、高級アルコールエトキシレート、蔗糖脂肪酸エ
ステル、アルキル(ポリ)グルコシド、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキル
アミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、メチルあるいはエ
チルグルコシド脂肪酸エステル、アシルグルカミドなど
があげられる。カチオン界面活性剤としては、モノ或い
はジアルキル四級アンモニウム塩、エーテル基或いはエ
ステル基を含有するモノ或いはジアルキル四級アンモニ
ウム塩、或いはこれらの塩酸塩、硫酸塩、有機酸塩など
があげられる。両性界面活性剤としては、カルボキシベ
タイン、スルホベタイン、ホスホベタイン、アミドアミ
ノ酸、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤などがあ
げられる。
【0034】水溶性溶剤としては、例えばメタノール、
エタノール等の一価アルコール、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等の二価アルコール、グリセリンな
どの三価アルコール、これら二価あるいは三価のモノま
たはジエーテル等も挙げられる。また、可溶化剤として
は、例えば尿素、p−トルエンスルホン酸塩などが挙げ
られる。また、酵素としては水の付加、除去を促進する
加水分解酵素、酸化還元を促進する酸化還元酵素、基を
1つの分子から他の分子へ移転し、汚れを変質させて除
去を促進する転位酵素、分子間の結合を切断し、汚れを
分解して除去を促進するリガーゼやリアーゼ、分子を異
性化し、汚れを化学的に変質して除去を促進する酵素等
が使用でき、これらの中では加水分解酵素が好ましく、
その中でも特にプロテアーゼが好ましい。本発明の漂白
性成物においては前記漂白活性化剤の1種または2種以
上を粒状に調製して配合するのが好ましい。この粒状化
に際しては漂白活性化剤100重量部に対し、バインダ
ーの1種または2種以上の混合物5〜200重量部、好
ましくは10〜100重量部を加えて造粒するのがよ
い。
【0035】この際に用いるバインダーとしては5〜6
0℃、好ましくは10〜40℃で流動性のある非イオン
系界面活性剤、ポリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、流動パラフィン、高級アルコール等を単独
または2種以上の混合物で用いるのが好ましい。該非イ
オン系界面活性剤の好適例としては、下記(i)〜(v
i)に示すものが挙げられる。 (i)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、1〜20モルのエチレンオキシドを付加
したポリオキシエチレンアルキルまたはアルケニルエー
テル。 (ii)平均炭素数6〜12のアルキル基を有し、1〜2
0モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル。 (iii)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、1〜20モルのプロピレンオキシドを付
加したポリオキシプロピレンアルキルまたはアルケニル
エーテル。
【0036】(iv)平均炭素数10〜20のアルキル基
またはアルケニル基を有し、1〜20モルのブチレンオ
キシドを付加したポリブチレンアルキルまたはアルケニ
ルエーテル。 (v)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、総和で1〜20モルのエチレンオキシド
とプロピレンオキシドあるいはエチレンオキシドとブチ
レンオキシドを付加したポリオキシアルキレンアルキル
またはアルケニルエーテル(ここで、エチレンオキシド
とプロピレンオキシドまたはブチレンオキシドとのモル
比は、1:99〜99:1が適当である)。 (iv)エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重
合体、あるいはエチレンオキシドとブチレンオキシドと
の共重合体。
【0037】また、造粒法としては、押し出し造粒法、
転動式造粒法、圧縮式造粒法等の公知の方法が用いら
れ、活性化剤やバインダーの種類になどに応じて適宣好
適なものを採択すればよい。例えば、押し出し造粒法を
用いて造粒する場合、造粒の前工程として粒径150μ
m以下に微粉砕した漂白活性化剤を公知の混合機で均一
に混合した後、バインダーを徐々に加えて粉体とバイン
ダーを十分に混練し、次いで混練した混合物を押し出し
造粒機にチャージして造粒した後、篩別するのがよい。
なお、必要に応じ、粒子特性を改善するため、篩別する
前に平均一次粒径0.1μm以下の無機微粉体、例えば微
粉シリカ等で造粒物の表面を被覆してもよい。本発明の
漂白性組成物を洗浄剤として用いる場合にはこれを洗浄
剤、特に粒状洗剤と混合するのがよい。ここで用いる洗
浄剤としては通常の衣料用洗浄剤として汎用されている
もの、例えば以下の(I)〜(X)に例示した各成分を
含有する洗浄剤が好ましい。これらの含有成分は使途に
応じて適宣選択される。粒状洗剤は所要の成分を含むス
ラリーを粒径200〜500μm、見掛けの比重0.15
〜0.40g/mlとなるように噴霧乾燥することにより
得られ、また得られた噴霧乾燥品にさらに所望の洗剤成
分の粉体をブレンドすることもできる。
【0038】(I)界面活性剤 1)平均炭素数10〜16の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩。 2)平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基またはアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜
8モルのエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたは
ブチレンオキシドあるいはエチレンオキシド/プロピレ
ンオキシドを1/99〜99/1のモル比で、またはエ
チレンオキシド/ブチレンオキシドを1/99〜99/
1のモル比で付加したアルキルまたはアルケニルエーテ
ル硫酸塩。 3)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニ
ル基を有する直鎖または分岐鎖(例えばガーベットアル
コール)アルキルまたはアルケニル硫酸塩。 4)平均炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸塩。 5)平均炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。 6)平均炭素数10〜20の飽和または不飽和脂肪酸
塩。
【0039】7)平均炭素数10〜20のアルキル基ま
たはアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜8モル
のエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはブチレ
ンオキシドあるいはエチレンオキシド/プロピレンオキ
シドを1/99〜99/1のモル比で、またはエチレン
オキシド/ブチレンオキシドを1/99〜99/1のモ
ル比で付加したアルキルまたはアルケニルエーテルカル
ボン酸塩。 8)一般式; R10CH(SO3Z)COOY (式中のR10は炭素数10〜20のアルキル基またはア
ルケニル基、Yは炭素数1〜3のアルキル基またはアル
カリ金属イオン等の対イオン、Zはアルキル金属イオン
等の対イオンである)で表されるα−スルホ脂肪酸塩ま
たはエステル。 9)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニ
ル基を有し、1〜20モルのエチレンオキシドを付加し
たポリオキシエチレンアルキルまたはアルケニルエーテ
ル。 10)平均炭素数6〜12のアルキル基を有し、1〜20
モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル。 11)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニ
ル基を有し、1〜20モルのプロピレンオキシドを付加
したポリプロピレンアルキルまたはアルケニルエーテ
ル。
【0040】12)平均炭素数10〜20のアルキル基ま
たはアルケニル基を有し、1〜20モルのブチレンオキ
シドを付加したポリブチレンアルキルまたはアルケニル
エーテル。 13)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニ
ル基を有し、総和で1〜30モルのエチレンオキシドと
プロピレンオキシドあるいはエチレンオキシドとブチレ
ンオキシドを付加したポリオキシアルキレンアルキルま
たはアルケニルエーテル(ここで、エチレンオキシドと
プロピレンオキシドまたブチレンオキシドとのモル比
は、1:99〜99:1が適当である)。 14)平均炭素数10〜20の脂肪酸とショ糖からなるシ
ョ糖脂肪酸エステル。 15)平均炭素数10〜20の脂肪酸とグリセリンからな
る脂肪酸グリセリンモノエステル。 16)アルキルポリグリコシド。 17)アルキルグリコシドエステル。 18)一般式;R11N(R12)2→O (式中のR11は炭素数10〜20のアルキル基またはア
ルケニル基、R12は炭素数1〜3のアルキル基である)
で表されるアルキルアミンオキシド。 19)下記一般式(a)で表されるカチオン界面活性剤。 20)下記一般式(b)で表されるカチオン界面活性剤。 21)下記一般式(c)で表されるカチオン界面活性剤。
【0041】
【化16】
【0042】(式中、R13、R14、R15、R16のうち、
少なくとも1つは炭素数8〜24のアルキル基またはア
ルケニル基、他は炭素数1〜5のアルキル基、R17は炭
素数8〜24のアルキル基またはアルケニル基、R18
炭素数8〜24のアルキル基またはアルケニル基あるい
は炭素数1〜5のアルキル基、R19およびR20は炭素数
2〜3のアルキレン基、mおよびnは1〜20、Xはハ
ロゲンまたはアルキルサルフェートである) 22)一般式; (R21−COOCH2CH2)2+(CH3)2 ・ X- (式中のXは前記と同じ意味を示し、R21は炭素数5〜
21のアルキル基またはアルケニル基)で表されるカチ
オン界面活性剤。
【0043】(II)二価金属イオン捕捉剤 1)オルトリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸
塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸、フィチン酸塩等
のリン酸塩。 2)エタン−1、1−ジホスホン酸塩、エタン−1、
1、2−トリホスホン酸塩、エタン−1−ヒドロキシ−
1、1−ジホスホン酸塩およびその誘導体、エタン−1
−ヒドロキシ−1、1、2−トリホスホン酸塩、エタン
−1、2−ジカルボキシ−1、2−ジホスホン酸塩など
のホスホン酸塩。 3)2−ホスホノブタン−1、2−ジカルボン酸塩、1
−ホスホノブタン−2、3、4−トリカルボン酸塩、α
−メチルホスホノコハク酸塩等のホスホノカルボン酸
塩。 4)グリシン塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等
のアミノ酸塩。 5)ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ジ
エチレントリアミン五酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩。 6)ジグリコール酸塩、オキシジコハク酸塩、カルボキ
シメチルオキシコハク酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石
酸塩、シュウ酸塩、リンゴ酸塩、グルコン酸塩、カルボ
キシメチルコハク酸塩、カルボキシメチル酒石酸塩の有
機酸塩。 7)ポリアクリル酸、ポリフマル酸、ポリマレイン酸、
ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸等の高分子電解質。 8)アルミノ珪酸塩。
【0044】(III)アルカリ剤あるいは無機電解質 例えば、ケイ酸塩、硫酸塩等が挙げられ、塩としてはア
ルカリ金属塩が好ましい。 (IV)再汚染防止剤 例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
ス等があげられる。 (V)酵素 例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラ
ーゼ等があげられる。 (VI)蛍光染料 (VII)香料、色素 (VIII)濯ぎ改良剤 (IX) 粘度調整剤 (X)柔軟付与剤
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、過酸化物と組み合わせ
ると親水性汚れと疎水性汚れの両方に対して高い漂白力
を発揮でき、かつ被処理物の変退色が少ない漂白活性化
剤が提供される。従って、過酸化物と該漂白活性化剤と
を含有する漂白性組成物は、漂白剤、漂白洗浄剤、殺菌
剤、カビ取り剤組成物などとして幅広く利用できる。次
に実施例により本発明を説明する。
【0046】
【実施例】
合成例1 一般式(1)で、R1 ; C7 15、R2 ; C2 4 OC
2 4 、R3 ; H、l;5.9、m;0、n: 1、L;−
O−ph−SO3 Na (phへの結合はパラ位にある、
以下同じ)の製造 温度計、攪拌機、ガス排出管或いは、凝集器を付けた四
つ口フラスコに、144gのオクタン酸と、52gの2
−アミノエチルエーテルを仕込み、180℃に加熱し、
発生する水蒸気を排出させつつ反応を行った。水蒸気の
発生が無くなった後、更に1時間加熱攪拌を続け、ビス
オクタン酸アミド157gを得た。ビスオクタン酸アミ
ド35.6gと0.5gの水酸化カリウムをガス圧入管をつ
けたオートクレーブに仕込み、窒素雰囲気で150℃に
加熱後、徐々に54gのエチレンオキサイドを圧入し
た。圧入終了後更に同温度で2時間熟成を行った。反応
終了後、生成物をエタノールに溶かし、燐酸で触媒を中
和ろ過し、エタノールを除去することにより、2−アミ
ノエチルエーテルのビス−オクタン酸アミドのエチレン
オキシド(P=5.9)付加物を得た。
【0047】四つ口フラスコに、この生成物35.0gと
1.0gのナトリウムメチラートを加え、100℃に加熱
し、メタノールを除去後、少量のハイドロキノンを添加
し、続いて14.0gのアクリロニトリルを80℃に保ち
ながら滴下した。滴下終了後、同温度で2時間熟成し、
減圧下で未反応のアクリロニトリルを留去し、シアノエ
チル化物を得た。このシアノエチル化物に50mlのイ
オン交換水を加え、更に濃塩酸を加え100℃で10時
間加熱し、攪拌を止めて静置分離した。これを更に2回
温イオン交換水で洗浄し、35.4gのビスアミドエーテ
ルカルボン酸を得た。四つ口フラスコに、30.6gのビ
スアミドエーテルカルボン酸と150mlのジエチルエ
ーテルを加え、攪拌しながら21.5gの塩化チオニルを
ゆっくり滴下した。滴下終了後30分熟成し、エーテル
と過剰の塩化チオニルをロータリーエバポレーターで溜
去した。2回イソオクタンを加えてエバポレーターで溜
去し、31.1gのビスアミドエーテルカルボン酸クロラ
イドを得た。
【0048】塩酸ガスを捕集するための排出管と窒素吹
き込み管を付けた四つ口フラスコに、7.8gのp−ヒド
ロキシベンゼンスルホン酸ソーダと上で得られたビスア
ミドエーテルカルボン酸クロライド21.1g、o−キシ
レン200mlを加え、窒素を吹き込みながら120℃
まで徐々に上昇させ、1時間反応させた。析出物をろ過
し、ヘキサンで洗浄してビスアミドエーテルカルボン酸
のフェノールスルホン酸エステル25.5gを得た。 合成例2 一般式(1)で、R1 ; C7 15、R2 ; C2 4 OC
2 4 、R3 ; H、l、m;0、n; 1、L; −O−p
h−COONa の製造 合成例1で得られた2−アミノエチルエーテルのビスオ
クタン酸アミド35.6gと2.1gのナトリウムメチラー
ト及びトルエン70mlを加え、100℃に加熱し、メ
タノールを除去後、少量のハイドロキノンを添加し、続
いて33.0gのアクリロニトリルを80℃に保ちながら
滴下した。滴下終了後、同温度で3時間熟成し、減圧下
でトルエン及び未反応のアクリロニトリルを留去し、シ
アノエチル化物を得た。このシアノエチル化物に100
mlのイオン交換水を加え、更に濃塩酸を加え100℃
で8時間加熱し、攪拌を止めて静置分離した。これを更
に2回温イオン交換水で洗浄し、45.3gのビスアミド
カルボン酸を得た。
【0049】合成例1と同様にして塩化チオニルにより
ビスアミドカルボン酸クロライドを合成し、その21.5
gを塩酸ガスを捕集するための排出管と窒素吹き込み管
を付けた四つ口フラスコに入れ、p−ヒドロキシ安息香
酸ソーダ13gとo−キシレン200gを加え、窒素を
吹き込みながら攪拌した。反応温度80℃まで徐々に上
昇させ、80℃で4時間攪拌した。反応後、析出物を減
圧ろ過しヘキサンで洗浄して、ビスアミドカルボン酸の
ヒドロキシ安息香酸エステル17.4gを得た。 合成例3 一般式(4)で、R8 ; C8 17、R9 ;C2 4 、R
3 ;H、l、m;0、n;0、L; カプロラクタムの製
造 エチレングリコールジグリシジルエーテル70gとオク
チルアルコール780gをカリウム0.8gの存在下で6
0℃、20時間反応させ、ついで蒸留により精製し1,
8−ビス(オクチルメチルオキシメチル)−3,6−ジ
オキサオクタン−1,8−ジオールを得た(沸点150
℃/0.03Torr)。この生成物1部をt−ブタノールに
溶解させ、ついで金属ナトリウム0.3部及び過剰のブロ
モ酢酸を滴下し75℃、20時間反応させた後、分別抽
出により精製して、ビスエーテルカルボン酸を得た。
【0050】合成例1と同様にして塩化チオニルにより
ビスエーテルカルボン酸クロライドを合成し、その35.
2gを塩酸ガスを捕集するための排出管と窒素吹き込み
管を付けた四つ口フラスコに入れ、カプロラクタム13.
5gとo−キシレン200gを加え、窒素を吹き込みな
がら攪拌した。反応温度100℃まで徐々に上昇させ、
同温度で2時間攪拌した。反応後、クロマト精製して、
カプロラクタムのN−アシル化物を得た。 合成例4 一般式(3)で、R6 ; C8 17、R7 ; C2 4 OC
2 4 、R3 ;H、l、m;0、n;0、L;−O- p
h -SO3Na の製造 合成例3の場合と同様に、1,2−エポキシデカンとジ
エチレングリコールとからジオールを合成し、更にブロ
モ酢酸によりカルボキシメチル化後、塩化チオニルによ
り酸クロライドとし、合成例1の場合と同様に、p−ヒ
ドロキシベンゼンスルホン酸ソーダにより、フェノール
スルホン酸エステルとした。
【0051】実施例1 一般式(1)で表される漂白活性化剤を用い、以下の方
法により漂白率及び退色性を試験した。結果を表−1に
示す。漂白効果試験法 (1)紅茶汚染布の作成法 平織綿布(#100)を市販洗剤(ライオン(株)製ハ
イトップ)を用いて洗濯機により浴比30バイで50℃
において15分間洗浄した後、5分間脱水する。再度洗
浄脱水を行う。オーバーフローすすぎを15分間行った
後、5分間脱水する。オーバーフローすすぎ及び脱水を
5回繰り返した後、風乾して前処理布とする。紅茶0.5
%溶液を5分間煮沸させ、この中に上記前処理布を浴比
30倍で浸して3分間煮沸し、更に40℃で30分間放
置した後、風乾して試験布とする。 (2)血液汚染布 EMPA111を市販洗剤(ライオン(株)製トップ)
で洗浄、水洗、すすぎを2回繰り返した後、脱水・風乾
し試験布とした。 (3)漂白率の測定法 25℃、3゜DH水溶液200mlに過炭酸ナトリウム
0.8g、炭酸ソーダ0.4gを添加したもの、およびこれ
に漂白活性化剤0.3g添加した物を用い、各々に汚染布
(5×5cm)5枚を10分間浸漬後、3分間オーバー
フローすすぎし、脱水を行い、アイロン掛けし、漂白処
理布を作成した。漂白処理布、汚染布、前処理布の反射
度を光電式反射度計(日本電色工業製、Σ90)を用い
てそれぞれ測定し、次式により漂白率を求めた。 漂白率(%) =100×(漂白処理布の反射度−汚染布
の反射度)/(前処理布の反射度−汚染布の反射度)
【0052】変退色試験法 (1)染色布の作成法 染料(C.I.No.Reactive Red-21)と無水硫酸ソーダを水
に溶解し、これに前処理布を入れ、60℃で60分間加
熱した。処理後、水洗し、酢酸水溶液で洗浄。更に、市
販洗剤溶液中で5分間煮沸し、水洗、乾燥し染色布とし
た。 (2)変退色度の評価法 染色布を5×5に細断し、この布に過酸化物系漂白剤と
漂白活性化剤とを重量比1:1に混合したものを0.2
g振りかけ、水を噴霧して30分間放置した後、水洗い
してアイロンがけにより乾燥し、布の変褪色状態を次の
基準で目視で評価した。 ◎:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分が全く変色せず、斑点状のものが認められな
い。 ○:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分の変褪色が極めて少ないく、斑点状のものが僅
かに認められるにすぎず、実用上全く支障はない。 △:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分がかなり変褪色し、斑点状のものがかなり認め
られる。 ×:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分が著しく変褪色し、斑点状のものが多数認めら
れる。
【0053】
【表1】 表−1 R1 R2 R3 l A m n L 漂白率(%) 退色性 No 紅茶 血液 1 C7H15 C2H4OC2H4 H 5.9 - 0 1 O-ph-SO3Na 37 24 ◎〜○ 2 C7H15 C2H4OC2H4 H 0 - 0 1 O-ph-CO2Na 37 25 ◎〜○ 3 C7H15 C2H4OC2H4 H 0 - 0 0 NH(CH2)5CO2phSO3Na 33 26 ◎〜○ 4 C7H15 C2H4 H 0 - 0 0 NH(CH2)5CO2phCO2Na 32 25 ○ 5 C7H15 C2H4OC2H4 H 3.1 - 0 0 カプロラクタム 32 26 ○ 6 C7H15 C2H4 H 0 - 0 1 スルホコハク酸イミド31 24 ◎〜○ 7 C9H19 CH2CH(OH)CH2 H 0 - 0 1 O-ph-CO2Na 35 23 ◎〜○ 8 C11H23 C2H4 H 0 - 0 1 O-ph-SO3Na 33 26 ◎〜○ 9 CH3 C2H4 H 2.5 - 0 1 O-ph-CO2Na 38 19 ○ 10 C7H15 C3H6 H 0 C3H6 1 0 O-ph-SO3Na 33 23 ◎〜○ 11 C7H15 C2H4 CH3 0 - 0 1 O-ph-SO3(Mg)1/2 36 20 ◎〜○ 1* テトラアセチルエチレンジアミン(TAED) 31 10 × 2* イソノナノイルオキシベンゼンスルホン酸Na 29 19 △ 3* 漂白活性化剤なし 20 7 ◎
【0054】表−1中、R1、 R2 、 R3 、l、 A、m 、
n及びL は、一般式(1)における基を示す。又、 1*
〜 3* は参考例である。尚、phへの結合位置はパラ位
である(以下、同じ)。 実施例2 一般式(2)で表される漂白活性化剤を用いて、実施例
1と同様にして漂白率および退色性を試験した。結果を
表−2に示す。
【0055】
【表2】 表−2 R4 R5 R3 l A m n L 漂白率(%) 退色性 No 紅茶 血液 12 C8H17 CH2OCH2 H 2.2 - 0 1 O-ph-SO3Na 35 23 ◎〜○ 13 C8H17 CH2OCH2 H 2.2 - 0 1 O-ph-CO2Na 34 24 ◎〜○ 14 C8H17 CH2OCH2 H 0 - 0 0 NH(CH2)5CO2phSO3Na 37 20 ○ 15 C8H17 C2H4 H 0 - 0 0 NH(CH2)5CO2phCO2Na 33 26 ○ 16 C8H17 C2H4 H 0 - 0 0 カプロラクタム 31 26 ○ 17 C8H17 C2H4 H 0 - 0 1 スルホコハク酸イミド 33 20 ◎〜○ 18 C10H21 C2H4 H 0 - 0 1 O-ph-SO3Na 32 23 ◎〜○ 19 C8H17 C2H4 H 0 C3H6 1 0 O-ph-SO3(Mg)1/2 31 25 ◎〜○ 20 C8H17 C2H4 CH3 0 - 0 1 O-ph-SO3Na 34 22 ◎〜○
【0056】表−2中、 R4 、 R5 、 R3 、l、A 、
m、n 及び Lは、一般式(2)における基を示す。 実施例3 一般式(3)で表される漂白活性化剤を用いて、実施例
1と同様にして漂白率および退色性を試験した。結果を
表−3に示す。
【0057】
【表3】 表−3 R6 R7 l A m n L 漂白率(%) 退色性 No 紅茶 血液 21 C8H17 C2H4OC2H4 O - 0 0 O-ph-SO3Na 37 25 ◎〜○ 22 isoC8H17(C2H4O)2C2H4 O - 0 1 O-ph-CO2Na 36 23 ◎〜○ 23 C8H17 C2H4OC2H4 O - 0 0 NH(CH2)5CO2phSO3Na 34 25 ◎〜○ 24 C8H17 C2H4 O - 0 0 NH(CH2)5CO2phCO2Na 32 27 ○ 25 C8H17 C2H4OC2H4 3.1 - 0 0 カプロラクタム 31 26 ◎〜○ 26 C8H17 C2H4 0 - 0 1 スルホコハク酸イミド 34 24 ◎〜○ 27 C10H21 C2H4 0 - 0 1 O-ph-CO2Na 36 23 ◎〜○ 28 C2H5 C2H4 0 - 0 1 O-ph-SO3Na 38 21 ○ 29 CH3 C2H4 0 - 0 1 O-ph-CO2(Mg)1/2 38 21 ○ 30 C8H17 C2H4 0 C3H6 1 0 O-ph-SO3Na 33 24 ◎〜○
【0058】表−3中、R6、 R7 、 l、A 、m 、n 及び
L は、一般式(3)における基を示す。但し、R3は全て
H。 実施例4 一般式(4)で表される漂白活性化剤を用いて、実施例
1と同様にして漂白率および退色性を試験した。結果を
表−4に示す。
【0059】
【表4】 表−4 R8 R9 l A m n L 漂白率(%) 退色性 No 紅茶 血液 31 C8H17 C2H4OC2H4 2.2 - 0 1 O-ph-SO3Na 36 23 ◎〜○ 32 C8H17 C2H4 2.2 - 0 1 O-ph-CO2Na 35 23 ◎〜○ 33 C8H17 C2H4 0 - 0 0 NH(CH2)5CO2phSO3Na 32 24 ◎〜○ 34 C8H17 C2H4 0 - 0 0 NH(CH2)5CO2phCO2Na 33 25 ○ 35 C8H17 C2H4 0 - 0 0 カプロラクタム 32 26 ○ 36 C8H17 C2H4 0 - 0 1 スルホコハク酸イミド33 22 ◎〜○ 37 C10H21 C2H4 0 - 0 1 O-ph-SO3Na 32 24 ◎〜○ 38 isoC8H17 C2H4 0 C3H6 1 0 O-ph-SO3Na 31 25 ◎〜○ 39 C4H9 C2H4 0 - 0 1 O-ph-SO3Na 36 21 ○
【0060】表−4中、R8、 R9 、 l、 A、 m、 n及び
Lは、一般式(4)における基を示す。但し、R3は全て
H。 実施例5 比較のための過酸化水素3wt%、カセイソーダ2wt
%からなる比較用カビ取り剤組成物と、該組成物に表−
5に示す漂白活性化剤を2wt%配合したカビ取り剤組
成物の除黴効果を以下の方法で試験した。結果を表−5
に示す。各試料の中に、カビ(Cladosporium cladospor
ioides)を綿布に培養被着させて調整した試験布を浸
し、25℃の恒温槽に入れ、15分間放置した後、試験
布を取り出し、水洗、乾燥し、もとの試験布に対する色
差測定を行い、漂白率を求めた。
【0061】
【表5】 表−5 漂白活性化剤 漂白率(%) 本発明品40 No. 1の化合物 41 本発明品41 No. 9の化合物 45 本発明品42 No. 14の化合物 43 本発明品43 No. 28の化合物 45 本発明品44 No. 39の化合物 42 比較品 漂白活性化剤なし 16
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 7/34 C11D 7/34 //(C11D 7/54 7:32 7:18) (C11D 7/54 7:34 7:18)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)〜(4)で表される化
    合物の1種または2種以上を含有することを特徴とする
    漂白活性化剤。 【化1】 (式中、R1 は、炭素数1〜21の直鎖又は分岐のアル
    キル基又はアルケニル基、あるいはフェニル基、R2
    5 、R7 及びR9 は、炭素数1から10の直鎖、分岐
    または環状のアルキレン基、R3 は、水素、炭素数1〜
    10の直鎖または分岐のアルキル基、アルケニル基又は
    ヒドロキシアルキル基、R4 、R6 及びR 8 は、炭素数
    1〜22の直鎖または分岐のアルキルまたは、アルケニ
    ル基、あるいはフェニル基、Aは、炭素数2から4の直
    鎖又は分岐のアルキレン基及びその混合物、l及びmは
    0〜20、nは0〜12、Lは下記の基の群から選ばれ
    る基、 【化2】 (但し、少なくとも一方のLは、Hではない。)、r
    は、1〜11、xは、2〜11、Yは、H、−SO3
    又は−COOM、Mは、水素原子、アルカリ金属、アル
    カリ土類金属又はアンモニウムである。)
  2. 【請求項2】 過酸化物と請求項1記載の漂白活性化剤
    を含有することを特徴とする漂白性組成物。
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