JPH10236776A - 作業車のアウトリガ装置 - Google Patents

作業車のアウトリガ装置

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JPH10236776A
JPH10236776A JP4513897A JP4513897A JPH10236776A JP H10236776 A JPH10236776 A JP H10236776A JP 4513897 A JP4513897 A JP 4513897A JP 4513897 A JP4513897 A JP 4513897A JP H10236776 A JPH10236776 A JP H10236776A
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JP
Japan
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outer cylinder
outrigger
side plates
support
plate
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JP4513897A
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Inventor
Tamotsu Nagashima
保 長嶋
Masahiko Takeuchi
正彦 竹内
Katsunobu Ikeda
克伸 池田
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウトリガ外筒の上板先端寄り上面に2つの
側板を有するサポートを取付けたアウトリガ装置におい
て、従来では、各サポート側板がそれぞれアウトリガ外
筒の各側板の直上方において平行状態で設置されている
ので、ジャッキアップ時におけるアウトリガ内筒からの
反力に対して補強機能が低かった。 【解決手段】 アウトリガ外筒41の上板42上面に2
つの側板60を有するサポート6を取付け、アウトリガ
外筒上板42の先端部に切欠45を設けたアウトリガ装
置において、各サポート側板60の各基端部61を各外
筒側板43の略直上方に位置させる一方で、各サポート
側板を各先端63を切欠45の各対向縁部45aに可及
的に近接させるようにして、各サポート側板60の先端
側を相互に近接する方向に傾斜させ、それによってサポ
ート側板60の先端63でアウトリガ内筒51の側縁よ
り内側位置を支持させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トラッククレー
ン等の作業車に使用されるアウトリガ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】トラッククレーン等の作業車には、一般
にその車両フレームにアウトリガ装置が装備されてい
る。ところで、図5〜図7には従来のアウトリガ装置の
一例を示しているが、この従来例のアウトリガ装置4
は、車両フレーム11の下面に、車幅方向に向いた横向
き姿勢で取付けられている。尚、図5は、車両後方側か
ら見て、車幅方向の中心を示すP−P線より左半分(車
幅の1/2幅W1)を図示しており、該P−P線より右
側には逆向きに伸長する別のアウトリガ装置が装備され
ている。又、この従来例では、左右一対のアウトリガ装
置を車両フレーム11下面において車両前後方向に並置
したものを適用している。
【0003】図5〜図7に示す従来のアウトリガ装置4
は、中空矩形断面を有するアウトリガ外筒(以下、単に
外筒という)41と、該外筒41内に伸縮自在に嵌挿さ
れたアウトリガ内筒(以下、単に内筒という)51と、
該内筒51の先端部に取付けたジャッキ7と、該ジャッ
キ7を鎖線図示(符号7′)するようにジャッキアップ
したときに内筒51′からの反力を受けるサポート6と
を装備している。
【0004】外筒41は、その上板42を車両フレーム
11の下面に溶接して固定されている。外筒41の先端
部41は、内筒51の外方張出し幅を大きくするため
に、車幅外端Qまで延出させている。
【0005】内筒51は、上板52と下板54間に左右
の側板53,53を介在させて中空矩形断面としてい
る。尚、各内筒側板53,53と各外筒側板43,43
間には、それぞれスペーサ57,57が介在されている
ので、各内筒側板53,53は、内筒上板52の幅方向
外端よりそれぞれ若干内方側に寄っている。
【0006】サポート6は、2枚の側板60,60を有
し、該各サポート側板60,60の上部を連結板64で
連結している。尚、この各サポート側板60は、その基
端部61の高さが大きく(約400mm)、先端63の高
さが小さく(約80mm)なるような略三角形状のものが
使用されている。各サポート側板60,60は、外筒4
1の各側板43,43の直上方位置において、相互に平
行姿勢を維持した状態でその各サポート下端縁62(図
5)をそれぞれ外筒上板42の上面に溶接するととも
に、各サポート基端部61,61を図6に示すようにそ
れぞれ車両フレーム11の側面に溶接(符号A,A)し
ている。従って、各サポート側板60,60の各内面と
各内筒側板53,53の各外面との間には、平面視(図
6)及び側面視(図7)においてそれぞれかなりの寸法
M(M=約25mm)の間隔が形成されている。又、サポ
ート6の先端部6aは、外筒41の先端部41aと同様
に車幅外端Qまで延出させている。
【0007】ジャッキ7は、平面視矩形の筒体71内に
伸縮シリンダ72を収納し、該伸縮シリンダ72の下端
に接地板73を取付けて構成している。
【0008】外筒41の先端部41a及びサポート6の
先端部6aには、それぞれジャッキ7の筒体71を嵌入
させる切欠45,65が形成されている。尚、この各切
欠45,65は、ジャッキ7を車両側に格納したとき
に、ジャッキの最大外端部分となる接地板73の外端が
車幅外端Qから外方にはみ出さないようにするために、
かなりの奥行き深さ(例えば外筒上板42の切欠45で
は350mm程度)を有している。尚、外筒41側の切欠
45は、その上板42及び下板44の各先端部をそれぞ
れ略矩形に切除して形成されている。外筒上板42の先
端部は、ジャッキアップ時(図5の符号7′)において
内筒51′の上板52′からの反力を最も大きく受ける
部分であり、該外筒上板42側の切欠45の開口幅は、
ジャッキ7の筒体71を嵌入し得る程度で可及的に小さ
くしている(該開口幅は200mm程度である)。尚、外
筒上板42の先端部には、切欠45の両側にそれぞれ細
片46,46(幅50mm程度づつ)が残っている。この
各細片46,46の下面には、ジャッキアップ時に内筒
51の上板52と当接する受板47,47が取付けられ
ている。
【0009】この種のアウトリガ装置4では、図5に鎖
線図示するようにジャッキ7′を外方に張出してジャッ
キアップしたときに、内筒51′に対して鉛直面内で大
きな曲げモーメントが発生すると同時に、内筒51′か
らの反力が外筒上板42の各細片46,46先端部に集
中して加わるようになる。そして、該ジャッキアップ時
において、内筒51に発生する曲げモーメントは主とし
て各内筒側板53,53で受け、他方、外筒上板42の
各細片46,46に加わる押上げ力は主として各サポー
ト側板60,60で受けるようになる。ところで、内筒
51に曲げモーメントが発生したときに、その反力は、
主として内筒上板52における各内筒側板53,53の
直上方部(内筒上板52の各側縁近傍位置)に集中する
ようになる。この反力集中部分は、図6及び図7に示す
ように外筒上板42における両細片46,46の各内端
縁46a,46a部分が対応する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のアウトリガ装置4では、サポート6の各側板60,
60(特にその先端63,63付近)が外筒上板42に
おける両細片46,46の各外端縁付近に対応している
ので、該各細片46,46の各外端縁付近の剛性(補強
力)は比較的強いものの、各細片内端縁46a,46a
付近の剛性は該細片外端縁より弱くなる。他方、上記し
たようにジャッキアップ時においては、内筒51側から
発生する反力(各内筒側板53,53の直上方部に集中
する)が各細片46,46の各内端縁46a,46a部
分(剛性が比較的弱い部分)に集中して加わるようにな
る。
【0011】従って、上記した従来のアウトリガ装置4
では、ジャッキアップ時において、内筒51からの反力
に対して、各サポート側板60,60による外筒上板4
2の先端部(各細片46,46部分)の補強力に難点が
あり、補強力増強という観点で改善の余地があった。
【0012】尚、従来の大型トラッククレーンに使用さ
れるアウトリガ装置の中には、各サポート側板の内側
に、外筒上板の先端部(各細片の内端縁部分)を補強す
る袋状の補強板を取付けたものもあるが、この場合は、
補強板取付けスペースのある大型機種のみに適用可能と
なり、さらに該補強板が必要であるとともに補強板取付
け(溶接)のための作業も必要であるという問題があっ
た。
【0013】本願発明は、上記した従来のアウトリガ装
置の問題点に鑑み、外筒上板の先端側上面に取付けられ
るサポートの補強機能を増大させ得るようにしたアウト
リガ装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。即
ち、本願発明は、例えばトラッククレーン等の作業車に
使用されるアウトリガ装置であって、このアウトリガ装
置は、車幅方向に向けた状態で車両フレームに固定した
アウトリガ外筒(以下、単に外筒という)と、該外筒内
に伸縮自在に嵌挿した内筒(以下、単に内筒という)
と、該内筒の先端部に下向き姿勢で取付けたジャッキ
と、前記外筒の上板上面に溶接固定したサポートとを備
えている。
【0015】外筒は、上板と下板と2つの側板からなる
中空矩形断面で所定長さを有している。又、この外筒
は、内筒の外方張出し長さを大きくとるために外筒先端
部を車幅外端に位置合わせした状態で、車両フレームに
固定している。
【0016】内筒は、上板と下板と2枚の側板からなる
中空矩形断面で所定長さを有している。
【0017】サポートは、2つの側板を有している。こ
の各サポート側板は、その各基端部を車両フレームに対
して直接的又は間接的(車両フレームに溶接された他の
部材)に溶接固定する一方、各サポート側板の各下端縁
を前記外筒の上板上面に溶接固定している。又、このサ
ポートの先端部は、ジャッキアップ時の補強機能を増大
させるために車幅外端まで延出させている。
【0018】サポート及び外筒上板の各先端部には、そ
れぞれジャッキの上部寄り位置を遊嵌させるための切欠
を設けている。外筒上板に形成した切欠の開口幅は、ジ
ャッキにおける切欠内に嵌入される部分の車両前後方向
幅より僅かに大きい程度としている。尚、外筒上板の先
端部には、切欠を挟んで左右2つの細片が形成されてい
る。
【0019】そして、前記各サポート側板は、平面視に
おいて、その各基端部をそれぞれ前記外筒の各側板の略
直上方に位置させる一方で、各サポート側板の先端をそ
れぞれ外筒上板に形成した前記切欠の各対向縁部(上記
各細片の内側縁部)に可及的に近接させ、さらに該各サ
ポート側板の少なくとも各一部を、平面視において両サ
ポート側板間の間隔が基端側から先端側に向けて連続的
に漸減するように傾斜させた状態で設置している。この
ようにすると、平面視において、各サポート側板の各基
端部は内筒の幅より外側に位置するものの、該各サポー
ト側板の各先端は内筒上板の各側縁よりそれぞれ内側に
位置するようになる。
【0020】本願発明のアウトリガ装置では、使用時
(ジャッキアップ時)において内筒に対して鉛直面内で
大きな曲げモーメントが発生するが、各内筒側板が鉛直
面方向に高剛性を有しているので、該内筒に発生する曲
げモーメントに対しては強度面で十分である。他方、ジ
ャッキアップ時には、内筒からの上向きの反力が発生す
るが、その反力は外筒上板先端部における切欠外側の各
細片の内方寄り位置に集中するようになる。ところで、
各サポート側板の先端は、それぞれ内筒上板の各側縁よ
りそれぞれ内側に位置していて、内筒側からの反力が集
中する部分の略直上方に対応しており、従って、外筒上
板先端部の各細片(切欠の両側にある)に対して、側面
視において左右にこねるような力がほとんど働かなくな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本願
の実施形態を説明すると、この実施形態のアウトリガ装
置は、トラッククレーン等の作業車に適用されるもので
ある。即ち、この種の作業車には、一般に前後2位置に
おいてそれぞれ左右各側に張出す合計4基のアウトリガ
装置が装備されている。尚、図1〜図4には、車両1の
後端側に取付けたアウトリガ装置が示されている。
【0022】この実施形態では、左右各側に張出す一対
(2基)のアウトリガ装置2,4を車両フレーム11の
後端部において上下2段に配置した状態で取付けてい
る。
【0023】上部アウトリガ装置2は、図2に示すよう
に、適宜長さを有するアウトリガ外筒21内にアウトリ
ガ内筒31を嵌挿し、該アウトリガ内筒31をアウトリ
ガ外筒21に対して伸縮シリンダ(油圧シリンダ)30
で伸縮せしめ得るようにしている。又、下部アウトリガ
装置4も同様に、適宜長さを有するアウトリガ外筒41
内にアウトリガ内筒51を嵌挿し、該アウトリガ内筒5
1をアウトリガ外筒41に対して伸縮シリンダ(油圧シ
リンダ)50で伸縮せしめ得るようにしている。尚、以
下の説明では、便宜上、上部アウトリガ装置2のアウト
リガ外筒21を上部側外筒といい、上部アウトリガ装置
2のアウトリガ内筒31を上部側内筒といい、下部アウ
トリガ装置4のアウトリガ外筒41を下部側外筒とい
い、下部アウトリガ装置4のアウトリガ内筒51を下部
側内筒ということがある。
【0024】上部側外筒21は、上板22と左右2つの
側板23,23と下板(後述するように下部側外筒41
の上板を兼用している)42とで中空矩形断面形状に形
成されている。そして、この上部側外筒21は、下板4
2あるいは一方の側板23を車両フレーム11の後端部
に溶接して固定している。この上部側外筒21の先端部
21a(図1、図2における右側端部)は、図1に示す
ように車幅外端Qと同位置に位置合わせしている。
【0025】下部側外筒41は、上板42と下板44と
2つの側板43,43とで中空矩形断面形状に形成して
いる。この実施形態では、下部側外筒41の上板42
は、上部側外筒21の下板を兼用している。従って、上
部側外筒21と下部側外筒41とは一体的に連結された
状態で車両フレーム11の後端部に固定されている。
又、この下部側外筒41の先端部41a(図2において
左側端部)も、車幅外端Q(図1)と同位置に位置合わ
せしている。
【0026】上部側内筒31は、上板と、2つの側板
と、下板とで中空矩形断面形状に形成されている。この
上部側内筒31の先端部(右側端部)には、ジャッキ7
が下向き姿勢で取付けられている。このジャッキ7は、
平面視において矩形の筒体71内に伸縮シリンダ(油圧
シリンダ)72を収納し、該伸縮シリンダ72の下端に
接地板73を取付けて構成している。尚、上部側内筒3
1が全縮時においては、ジャッキ7の筒体71部分が上
部側外筒21先端部の切欠25内に嵌入し、接地板73
の外端が車幅外端Q(図1)から外方にはみ出さないよ
うにしている。
【0027】他方、下部側内筒51も、上板52と、2
つの側板53,53と、下板54とで中空矩形断面形状
に形成されている。各下部側内筒側板53,53と各下
部側外筒側板43,43間には、それぞれスペーサ5
7,57が介在されているので、各下部側内筒側板5
3,53は、下部側内筒上板52の幅方向外端よりそれ
ぞれ若干内方側に寄っている。尚、この実施形態では、
下部側内筒51における両側板53,53の外面間隔は
約210mmに設定している。又、下部側内筒51の先端
部(左側端部)にも、上部側内筒31のジャッキ7と同
様のジャッキ7が下向き姿勢で取付けられている。
【0028】下部側外筒41の上板42の先端側上面に
は、下部アウトリガ装置4のジャッキアップ時に補強用
となるサポート6が取付けられている。このサポート6
は、2枚の側板60,60を有し、該各サポート側板6
0,60の上部を連結板64で連結している。尚、この
各サポート側板60は、この実施形態では、厚さが約1
0mm、長さが約440mm、基端部61の高さが約400
mm、先端63の高さが約80mmの、略三角形状の鋼板が
使用されている。そして、この各サポート側板60,6
0は、その各基端部61,61を図4に示すように上部
側外筒21の各側板23,23の基端部(左側端部)2
3a,23aにそれぞれ溶接(符号B,B)する一方、
各サポート側板60,60の下端縁62,62を下部側
外筒41の上板42の上面に溶接して取付けている。
尚、各サポート側板60,60の各先端63,63に
は、それぞれ補強用の前面板68,68が溶接されてい
る。
【0029】下部側外筒41の先端部41a及びサポー
ト6の先端部6aには、それぞれジャッキ7の筒体71
を嵌入させる切欠45,65が形成されている。尚、こ
の各切欠45,65は、ジャッキ7を車両側に格納した
ときに、ジャッキの最大外端部分となる接地板73の外
端が車幅外端Qから外方にはみ出さないようにするため
に、かなりの奥行き深さ(例えば下部側外筒上板42の
切欠45では350mm程度の奥行き深さ)を有してい
る。下部側外筒41側の切欠45は、その上板42及び
下板44の各先端部をそれぞれ略矩形に切除して形成さ
れている。下部側外筒上板42の先端部は、ジャッキア
ップ時(図2の符号7′)において下部側内筒51の上
板52からの反力を最も大きく受ける部分であり、該下
部側外筒上板42側の切欠45の開口幅は、ジャッキ7
の筒体71を嵌入し得る程度で可及的に小さくしている
(該開口幅は200mm程度である)。尚、下部側外筒上
板42の先端部には、切欠45の両側にそれぞれ細片4
6,46(幅50mm程度づつ)が残っている。この各細
片46,46の下面には、ジャッキアップ時に下部側内
筒51の上板52と当接する受板47,47が取付けら
れている。
【0030】前記サポート6の各側板60,60は、そ
れぞれ1枚ものの鋼板で形成されている。又、この各サ
ポート側板60,60は、図4に示すように、その各基
端部61,61から長さL1の範囲(L1=約100mm)
がそれぞれ上部側外筒21の各側板23,23と面一状
に連続しており、残り(先端側)の長さL2の範囲(L2
=約340mm)が先端63側に向けて相互に近接する方
向に屈曲傾斜している。尚、この各サポート側板60,
60の各傾斜面部(長さL2の範囲)は、平面視におい
てそれぞれ直線状に形成されている。尚、この長さL2
の範囲は、他の実施形態では、平面視において各先端6
3,63側が上記のように相互に近接するものであれ
ば、曲面状(例えば緩やかなS字状)に形成することも
できる。そして、各サポート側板60,60の各先端6
3,63は、下部側外筒上板42の先端部に形成した切
欠45の各対向縁部45a,45a(両細片46,46
の各内端縁46a,46a)に可及的に近接させてい
る。即ち、この実施形態では、下部側外筒上板42の切
欠45の開口幅が約200mmであるのに対して、各サポ
ート側板60,60の両先端63,63の内面間隔を約
220mmに設定しており、該各先端63,63の内端か
ら切欠45の開口縁部45a(細片46の内端縁46
a)までにそれぞれ約15mmの幅の細片残余部が残るよ
うに設定している。尚、この細片残余部(幅約15mm)
は、サポート先端部63における下端縁62の内面と細
片46の上面との溶接代及び溶接垂れを防止するための
ものである。又、このように各サポート側板60,60
の先端側をそれぞれ相互に近接する方向に傾斜させる
と、各サポート側板60,60の各先端63,63が下
部側内筒51の各側板53,53の直上方位置に極めて
近接するようになる。尚、この実施形態では、下部側内
筒51の両側板53,53の外面間隔が約220mmであ
り、他方、各サポート側板先端63,63の内面間隔が
約230mmであるので、図4に示す平面視において、該
側板53の外面と該先端63の内面との間隔Nが約5mm
づつになる。尚、この実施形態では、下部側内筒側板5
3の外面とサポート側板先端63の内面との間隔Nを、
溶接代(細片残余部)等の関係で約5mmづつになるよう
に設定しているが、他の実施形態では、該サポート側板
先端63を下部側内筒側板53の直上方に重合させるよ
うにすることもできる。尚、この実施形態で示した上記
各寸法は、特に限定するものでなく、適宜に設計変更し
得ることは勿論である。
【0031】この実施形態の下部アウトリガ装置4にお
いて、図2に鎖線図示するように下部側内筒51を外方
に張出し且つジャッキ7を符号7′で示すようにジャッ
キアップしたときには、下部側内筒51に対して鉛直面
内で大きな曲げモーメントが発生するが、各下部側内筒
51の各側板53,53は鉛直面方向に高剛性を有して
いるので、該下部側内筒51に発生する曲げモーメント
に対しては強度面で十分である。他方、ジャッキアップ
時には、下部側外筒41の上板42先端部(各細片4
6,46の先端部)に下部側内筒51からの上向き反力
が加わるが、その反力は下部側内筒51の各側板53,
53の直上方に位置する各細片46,46の内方寄り位
置に集中するようになる。ところで、各サポート側板6
0,60の先端63,63は、それぞれ下部側内筒51
の上板52の各側縁よりそれぞれ内側に位置していて、
該下部側内筒51からの反力が加わる部分の略直上方に
対応している。従って、上記のように下部側内筒51か
らの反力が各細片46,46の内方寄り位置に集中して
も、図3に示す側面視において各細片46,46に対し
て左右にこねるような力がほとんど働かない。このこと
は、下部側内筒51からの反力に対して、下部側外筒4
1の上板42先端部の剛性が増大することを意味するも
のである。又、このように、各サポート側板60,60
の先端側を相互に近接する方向に傾斜させたものでも、
該各サポート側板60,60がそれぞれ1枚もので形成
されているので、各サポート6部分の剛性は低下するこ
とがない。さらに、各サポート側板の基端部61,61
寄り部分は、長さL1の範囲(約100mm)で上部側外
筒21の各側板23,23と面一状に連続しているが、
このようにすると、該各サポート側板60,60に下方
からの負荷が加わったときに、その応力をスムーズに上
部側外筒21の各側板23,23側に伝達できる(応力
集中が起こりにくくなる)という作用が得られるほか、
該各サポート側板60,60の各基端部61,61と各
上部側外筒側板23,23の各端面23a,23aとの
溶接強度が低下しない。
【0032】尚、この実施形態では、左右一対のアウト
リガ装置2,4を上下2段に配置して、サポート6の各
サポート側板60,60の基端部61,61を上部側外
筒21の各側板23,23の端面に溶接しているが、左
右一対のアウトリガ装置を車両前後方向に並置したもの
では、図5〜図7に示す従来例のように、各サポート側
板の各基端部をそれぞれ車両フレーム11の側面に直接
溶接するとよい。尚、この場合でも、各サポート側板の
各先端側を相互に近接する方向に傾斜させることは勿論
である。
【0033】
【発明の効果】本願発明の作業車のアウトリガ装置は、
外筒41内に内筒51を嵌挿し、外筒41の上板42の
先端部に切欠45を設け、外筒上板42の上面にサポー
ト6の各側板60,60を固定したものにおいて、各サ
ポート側板60,60の各基端部61,61を各外筒側
板43,43の略直上方に位置させる一方で、各サポー
ト側板60,60の各先端63,63を外筒上板42の
切欠45の各対向縁部45a,45aに可及的に近接さ
せ、さらに各サポート側板60,60の少なくとも一部
を平面視において両サポート側板60,60間の間隔が
基端側から先端側に向けて連続的に漸減するように傾斜
させている。
【0034】従って、本願発明のアウトリガ装置では、
各サポート側板60,60の各先端63,63が平面視
において内筒51の上板52の各側縁より内側位置(各
内筒側板に可及的に近接する位置)に対応するようにな
り、ジャッキアップ時において内筒51から作用する反
力(この反力は各内筒側板の直上方位置に集中する)に
対して、各サポート側板60,60による補強機能が増
大する。その結果、アウトリガ装置の支持能力を増大さ
せることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態のアウトリガ装置を装着した作業
車の一部平面図である。
【図2】図1のII−II拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III拡大矢視図である。
【図4】図2のIV−IV拡大断面図である。
【図5】従来のアウトリガ装置の一部縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI拡大矢視図である。
【図7】図5のVII−VII拡大断面図である。
【符号の説明】
1は車両、4はアウトリガ装置、6はサポート、6aは
サポート先端部、7はジャッキ、11は車両フレーム、
41は外筒、41aは外筒先端部、42は外筒上板、4
3は外筒側板、45は切欠、45aは切欠縁部、46は
細片、51は内筒、52は内筒上板、53は内筒側板、
60はサポート側板、61はサポート側板の基端部、6
3はサポート側板の先端、65は切欠である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に向け且つ先端部(41a)を
    車幅外端(Q)に位置合わせした状態で車両フレーム
    (11)に固定した中空矩形断面のアウトリガ外筒(4
    1)と、該アウトリガ外筒(41)内に伸縮自在に嵌挿
    した中空矩形断面のアウトリガ内筒(51)と、該アウ
    トリガ内筒(51)の先端部に下向き姿勢で取付けたジ
    ャッキ(7)と、2つの側板(60,60)を有し且つ
    該各側板(60,60)の基端部(61)が前記車両フ
    レーム(11)に直接的又は間接的に溶接固定されしか
    も先端部(6a)を車幅外端(Q)に位置合わせした状
    態で前記アウトリガ外筒(41)の上板(42)上面に
    溶接固定したサポート(6)とを備え、さらに前記サポ
    ート(6)の先端部及び前記アウトリガ外筒(41)の
    上板(42)の先端部にそれぞれ前記ジャッキ(7)を
    遊嵌させる切欠(45,65)を設けてなる作業車のア
    ウトリガ装置であって、 前記アウトリガ外筒(41)の上板(42)に形成した
    切欠(45)の開口幅は、前記ジャッキ(7)における
    切欠(45)内に嵌入される部分の車両前後方向幅より
    僅かに大きい程度とし、 平面視において、前記各サポート側板(60,60)の
    各基端部(61,61)をそれぞれ前記アウトリガ外筒
    (41)の各側板(43,43)の略直上方に位置させ
    る一方で、前記各サポート側板(60,60)の各先端
    (63,63)を前記アウトリガ外筒上板(42)の切
    欠(45)の各対向縁部(45a,45a)に可及的に
    近接させ、 しかも前記各サポート側板(60,60)の少なくとも
    各一部を、平面視において該両サポート側板(60,6
    0)間の間隔が基端側から先端側に向けて連続的に漸減
    するように傾斜させた、 ことを特徴とする作業車のアウトリガ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107842673A (zh) * 2017-11-30 2018-03-27 重庆科业动力机械制造有限公司 一种微耕农机附属安装支撑架

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