JPH1023658A - 三相コンデンサの故障検出装置 - Google Patents
三相コンデンサの故障検出装置Info
- Publication number
- JPH1023658A JPH1023658A JP17208496A JP17208496A JPH1023658A JP H1023658 A JPH1023658 A JP H1023658A JP 17208496 A JP17208496 A JP 17208496A JP 17208496 A JP17208496 A JP 17208496A JP H1023658 A JPH1023658 A JP H1023658A
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- Japan
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- capacitor
- phase
- current
- power supply
- detecting
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- Pending
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- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Protection Of Static Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンデンサの容量減少や絶縁破壊などによっ
て生じる三相コンデンサの電流不平衡を確実に検知し、
運転の異常を警報したり、電源側の開閉器を開放してコ
ンデンサを電源回路から切り離すことにより保護しよう
とするものである。 【解決手段】 第１及び第２の三相コンデンサと第１及
び第２の電流検出器とからなる三相コンデンサの故障検
出装置であって、第１と第２のコンデンサは略同一容量
で上記回路電流を検出する第１と第２の電流検出器をそ
れぞれ入力側にて電源に並列接続され、上記第１及び第
２の三相コンデンサは各相（Ｕ、Ｖ、Ｗ）の何れか１組
が上記電流検出器の出力端とそれぞれの入力端との間で
互いに交錯して接続され、上記第１と第２の電流検出器
の検出信号により上記各三相コンデンサの電流不平衡を
検知することにより警報を発し、電源を開路するように
構成した三相コンデンサの故障検出装置である。
て生じる三相コンデンサの電流不平衡を確実に検知し、
運転の異常を警報したり、電源側の開閉器を開放してコ
ンデンサを電源回路から切り離すことにより保護しよう
とするものである。 【解決手段】 第１及び第２の三相コンデンサと第１及
び第２の電流検出器とからなる三相コンデンサの故障検
出装置であって、第１と第２のコンデンサは略同一容量
で上記回路電流を検出する第１と第２の電流検出器をそ
れぞれ入力側にて電源に並列接続され、上記第１及び第
２の三相コンデンサは各相（Ｕ、Ｖ、Ｗ）の何れか１組
が上記電流検出器の出力端とそれぞれの入力端との間で
互いに交錯して接続され、上記第１と第２の電流検出器
の検出信号により上記各三相コンデンサの電流不平衡を
検知することにより警報を発し、電源を開路するように
構成した三相コンデンサの故障検出装置である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相コンデンサ設
備のコンデンサの故障を早期に検出し、警報もしくは開
閉器を開路して進相コンデンサ設備の故障時の事故拡大
を防止するものである。
備のコンデンサの故障を早期に検出し、警報もしくは開
閉器を開路して進相コンデンサ設備の故障時の事故拡大
を防止するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のコンデンサの故障検出は、絶縁破
壊などコンデンサの故障時の内部インピーダンス変化に
よって生じる回路電圧、電流の変化を検出する方法が広
く一般に用いられてきた。
壊などコンデンサの故障時の内部インピーダンス変化に
よって生じる回路電圧、電流の変化を検出する方法が広
く一般に用いられてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これ迄、電力回路に使
用される進相用などのコンデンサは電極にアルミ箔等の
金属箔を用いた箔電極形コンデンサ（以下これをＮＨ形
コンデンサと云う）が主流であった。ＮＨ形コンデンサ
はコンデンサ素子が絶縁破壊すると短絡モードとなりイ
ンピーダンスが大きく変化し回路電圧、電流が急激に変
化するのでコンデンサの故障検出が容易であった。しか
し最近では電極に蒸着電極を用いた自己回復形コンデン
サ（以下これをＳＨ形コンデンサと云う）が広く使用さ
れるようになり、ＳＨ形コンデンサでは、コンデンサ素
子が内部で絶縁破壊しても容易に短絡モードにならず、
故障コンデンサのインピーダンス変化が極めて小さく従
来形のＮＨ形コンデンサの故障検出方式は使用できず、
このためＳＨ形コンデンサではコンデンサの絶縁破壊で
生じるケースの内圧上昇を利用した機械的保護方式が採
用されてきた。
用される進相用などのコンデンサは電極にアルミ箔等の
金属箔を用いた箔電極形コンデンサ（以下これをＮＨ形
コンデンサと云う）が主流であった。ＮＨ形コンデンサ
はコンデンサ素子が絶縁破壊すると短絡モードとなりイ
ンピーダンスが大きく変化し回路電圧、電流が急激に変
化するのでコンデンサの故障検出が容易であった。しか
し最近では電極に蒸着電極を用いた自己回復形コンデン
サ（以下これをＳＨ形コンデンサと云う）が広く使用さ
れるようになり、ＳＨ形コンデンサでは、コンデンサ素
子が内部で絶縁破壊しても容易に短絡モードにならず、
故障コンデンサのインピーダンス変化が極めて小さく従
来形のＮＨ形コンデンサの故障検出方式は使用できず、
このためＳＨ形コンデンサではコンデンサの絶縁破壊で
生じるケースの内圧上昇を利用した機械的保護方式が採
用されてきた。
【０００４】また、最近では金属ケースを用いない乾式
モールド形ＳＨコンデンサが普及するようになり、これ
らのコンデンサは蒸着電極を小分割するなどして自己保
安機構を付加し、故障部分を運転中に切り離してコンデ
ンサの誘電体破壊の進展を制止する手法も汎用化してい
るが、容量減少を伴い、進相コンデンサバンクなどでは
直列リアクトルとの異常共振を生じるなど弊害を伴い、
コンデンサの故障時には故障コンデンサを回路から速や
かに開放することが強く要求されている。
モールド形ＳＨコンデンサが普及するようになり、これ
らのコンデンサは蒸着電極を小分割するなどして自己保
安機構を付加し、故障部分を運転中に切り離してコンデ
ンサの誘電体破壊の進展を制止する手法も汎用化してい
るが、容量減少を伴い、進相コンデンサバンクなどでは
直列リアクトルとの異常共振を生じるなど弊害を伴い、
コンデンサの故障時には故障コンデンサを回路から速や
かに開放することが強く要求されている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するもので、コンデンサの容量変化や絶縁破壊など
によって生じる三相コンデンサの電流不平衡を迅速かつ
確実に検知し、運転の異常を警報したり、電源側の開閉
器を開放して電流不平衡コンデンサを電源回路から切り
離すことにより保護しようとするものである。
解決するもので、コンデンサの容量変化や絶縁破壊など
によって生じる三相コンデンサの電流不平衡を迅速かつ
確実に検知し、運転の異常を警報したり、電源側の開閉
器を開放して電流不平衡コンデンサを電源回路から切り
離すことにより保護しようとするものである。
【０００６】即ち、第１の三相コンデンサ１Ａと、第２
の三相コンデンサ１Ｂと、第１の電流検出器２Ａと、第
２の電流検出器２Ｂとからなる三相コンデンサの故障検
出装置であって、第１のコンデンサ１Ａと第２のコンデ
ンサ１Ｂは、略同一容量で上記回路電流を検出する第１
の電流検出器２Ａと第２の電流検出器２Ｂをそれぞれ入
力側で電源に並列接続され、上記第１及び第２の三相コ
ンデンサは、各相Ｕ、Ｖ、Ｗの何れか１相が上記電流検
出器２Ａ、２Ｂの出力端とそれぞれコンデンサ入力端と
の間で互いに交錯して接続され、上記第１と第２の電流
検出器２Ａ、２Ｂの検出信号により上記各三相コンデン
サの電流不平衡を検知することにより警報を発し、電源
を開路するように構成した三相コンデンサの故障検出装
置である。
の三相コンデンサ１Ｂと、第１の電流検出器２Ａと、第
２の電流検出器２Ｂとからなる三相コンデンサの故障検
出装置であって、第１のコンデンサ１Ａと第２のコンデ
ンサ１Ｂは、略同一容量で上記回路電流を検出する第１
の電流検出器２Ａと第２の電流検出器２Ｂをそれぞれ入
力側で電源に並列接続され、上記第１及び第２の三相コ
ンデンサは、各相Ｕ、Ｖ、Ｗの何れか１相が上記電流検
出器２Ａ、２Ｂの出力端とそれぞれコンデンサ入力端と
の間で互いに交錯して接続され、上記第１と第２の電流
検出器２Ａ、２Ｂの検出信号により上記各三相コンデン
サの電流不平衡を検知することにより警報を発し、電源
を開路するように構成した三相コンデンサの故障検出装
置である。
【０００７】
【作用】この手段によれば、運転中の三相コンデンサの
容量減少や絶縁破壊などによって生じる電流不平衡を検
出し、運転の異常を警報し、電源を開路してコンデンサ
を電源回路から切り離し保護することができる。
容量減少や絶縁破壊などによって生じる電流不平衡を検
出し、運転の異常を警報し、電源を開路してコンデンサ
を電源回路から切り離し保護することができる。
【０００８】
【実施例１】図１は、本発明の三相コンデンサの故障検
出装置の一実施例を示す回路構成図である。図１におい
て、３は電源側の開閉器、４はリアクトル、１Ａは第１
の三相コンデンサ、１Ｂは第２の三相コンデンサで、２
Ａと２Ｂは回路電流を検出する第１の電流検出器、第２
の電流検出器で、これらは零相変流器２１Ａ、２１Ｂと
電圧継電器２２Ａ、２２Ｂで構成されそれぞれ入力側に
電源と並列接続し、第１と第２の三相コンデンサ１Ａ、
１Ｂは、各相（Ｕ、Ｖ、Ｗ）の何れか１相が電流検出器
２Ａ、２Ｂの出力端とコンデンサ入力端との間で互いに
交錯して接続し、第１と第２の電流検出器２Ａ、２Ｂの
検出信号により三相コンデンサの容量減少や絶縁破壊な
どによって生じる電流不平衡を検知して電源側の開閉器
３を開路する。
出装置の一実施例を示す回路構成図である。図１におい
て、３は電源側の開閉器、４はリアクトル、１Ａは第１
の三相コンデンサ、１Ｂは第２の三相コンデンサで、２
Ａと２Ｂは回路電流を検出する第１の電流検出器、第２
の電流検出器で、これらは零相変流器２１Ａ、２１Ｂと
電圧継電器２２Ａ、２２Ｂで構成されそれぞれ入力側に
電源と並列接続し、第１と第２の三相コンデンサ１Ａ、
１Ｂは、各相（Ｕ、Ｖ、Ｗ）の何れか１相が電流検出器
２Ａ、２Ｂの出力端とコンデンサ入力端との間で互いに
交錯して接続し、第１と第２の電流検出器２Ａ、２Ｂの
検出信号により三相コンデンサの容量減少や絶縁破壊な
どによって生じる電流不平衡を検知して電源側の開閉器
３を開路する。
【０００９】本発明の装置は、電源系統に接続されてい
る平常時においては負荷電流に応じて第１の電流検出器
２Ａに流れる各線の電流ＩU、ＩV、ＩWは、平常時には
第１の三相コンデンサ１Ａと第２の三相コンデンサ１Ｂ
とは、同一容量の場合
る平常時においては負荷電流に応じて第１の電流検出器
２Ａに流れる各線の電流ＩU、ＩV、ＩWは、平常時には
第１の三相コンデンサ１Ａと第２の三相コンデンサ１Ｂ
とは、同一容量の場合
【００１０】
【数１】
【００１１】但し、
【００１２】
【数２】
【００１３】であり、
【００１４】
【数３】
【００１５】となり、第１の電流検出器２Ａの零相変流
器２１Ａの二次側には電圧は発生しない。しかし、使用
中に第２の三相コンデンサ１Ｂの自己保安機構付コンデ
ンサが絶縁破壊し容量減少を呈すると、該コンデンサに
流れる電流が、
器２１Ａの二次側には電圧は発生しない。しかし、使用
中に第２の三相コンデンサ１Ｂの自己保安機構付コンデ
ンサが絶縁破壊し容量減少を呈すると、該コンデンサに
流れる電流が、
【００１６】
【数４】
【００１７】と変化し、
【００１８】
【数５】
【００１９】となり、
【００２０】
【数６】
【００２１】となるので、第１の電流検出器２Ａの零相
変流器２１Ａの二次側には、△Ｉに相当する電圧が発生
する。
変流器２１Ａの二次側には、△Ｉに相当する電圧が発生
する。
【００２２】この電圧を第１の電圧継電器２２Ａにて検
出し該継電器の動作信号により警報を発したり、電源側
の開閉器３を開路することにより、該コンデンサを電源
回路から保護するものである。
出し該継電器の動作信号により警報を発したり、電源側
の開閉器３を開路することにより、該コンデンサを電源
回路から保護するものである。
【００２３】上記一実施例は、三相回路に電流検出器を
それぞれ取り付けたが第２図のように一方のみに電流検
出器を取り付けてもこの目的を達することは可能であ
る。また、コンデンサは偶数個で、略同一容量であれば
よい。
それぞれ取り付けたが第２図のように一方のみに電流検
出器を取り付けてもこの目的を達することは可能であ
る。また、コンデンサは偶数個で、略同一容量であれば
よい。
【００２４】
【発明の効果】本発明の検出装置を用いれば極めて容易
にコンデンサ素子の絶縁破壊によるコンデンサの容量減
少を感度良く検出して故障コンデンサを回路から開放
し、事故の進展を防止することができ、本発明の技術は
工業的並びに実用的にその効果は極めて大なるものであ
る。
にコンデンサ素子の絶縁破壊によるコンデンサの容量減
少を感度良く検出して故障コンデンサを回路から開放
し、事故の進展を防止することができ、本発明の技術は
工業的並びに実用的にその効果は極めて大なるものであ
る。
【図１】図１は、本発明の三相コンデンサの故障検出装
置の一実施例を示す回路構成図である。
置の一実施例を示す回路構成図である。
【図２】図２は、本発明の他の実施例を示す回路構成図
である。
である。
１Ａ：第１の三相コンデンサ １Ｂ：第２の三相コンデンサ ２Ａ：第１の電流検出器 ２Ｂ：第２の電流検出器 ３：開閉器 ４：リアクトル ２１Ａ：第１の零相変流器 ２１Ｂ：第２の零相変流器 ２２Ａ：第１の電圧継電器 ２２Ｂ：第２の電圧継電器 Ｕ、Ｖ、Ｗ：三相回路の相
Claims (2)
- 【請求項１】 第１の三相コンデンサ（１Ａ）と、第２
の三相コンデンサ（１Ｂ）と、第１の電流検出器（２
Ａ）と、第２の電流検出器（２Ｂ）とからなる三相コン
デンサの故障検出装置であって、 第１のコンデンサ（１Ａ）と第２のコンデンサ（１Ｂ）
は、略同一容量で上記回路電流を検出する第１の電流検
出器（２Ａ）と第２の電流検出器（２Ｂ）をそれぞれ入
力側で電源に並列接続され、 上記第１及び第２の三相コンデンサは、各相（Ｕ、Ｖ、
Ｗ）の何れか１相が上記電流検出器（２Ａ、２Ｂ）の出
力端とそれぞれコンデンサ入力端との間で互いに交錯し
て接続され、 上記第１と第２の電流検出器（２Ａ、２Ｂ）の検出信号
により上記各三相コンデンサの電流不平衡を検知するこ
とにより警報を発し、電源を開路するように構成した三
相コンデンサの故障検出装置。 - 【請求項２】 電流検出器（２Ａ、２Ｂ）は３線の電流
のベクトル和を検出するものであり、零相変流器（２１
Ａ、２１Ｂ）と電圧または電流継電器（２２Ａ、２２
Ｂ）で構成される請求項１の三相コンデンサの故障検出
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17208496A JPH1023658A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 三相コンデンサの故障検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17208496A JPH1023658A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 三相コンデンサの故障検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1023658A true JPH1023658A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15935249
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17208496A Pending JPH1023658A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 三相コンデンサの故障検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1023658A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104569615A (zh) * | 2015-01-20 | 2015-04-29 | 国家电网公司 | 电容器组故障检测系统 |
| CN105182268A (zh) * | 2014-05-29 | 2015-12-23 | 国网山西省电力公司电力科学研究院 | 电容式电压互感器运行状态监测方法及装置 |
| CN110579650A (zh) * | 2019-07-19 | 2019-12-17 | 国家电网有限公司 | 配电变压器台区低压侧三相实负荷警示及重度失衡报警系统 |
-
1996
- 1996-07-02 JP JP17208496A patent/JPH1023658A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105182268A (zh) * | 2014-05-29 | 2015-12-23 | 国网山西省电力公司电力科学研究院 | 电容式电压互感器运行状态监测方法及装置 |
| CN104569615A (zh) * | 2015-01-20 | 2015-04-29 | 国家电网公司 | 电容器组故障检测系统 |
| CN110579650A (zh) * | 2019-07-19 | 2019-12-17 | 国家电网有限公司 | 配电变压器台区低压侧三相实负荷警示及重度失衡报警系统 |
| CN110579650B (zh) * | 2019-07-19 | 2021-08-03 | 国家电网有限公司 | 配电变压器台区低压侧三相实负荷警示及重度失衡报警系统 |
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