JP2008072799A - ウイスカ溶断除去方法、ウイスカ溶断除去装置 - Google Patents

ウイスカ溶断除去方法、ウイスカ溶断除去装置 Download PDF

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達男 武
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Abstract

【課題】複雑な電流制限装置等がなくても被装置を損傷することなく、検電電極等に発生するウイスカを確実に除去する。
【解決手段】U,V,Wの複数相の母線1の検電を一括して行う検電回路102の検電端子13に対して、インダクタンス15、スイッチ16、交流電源17を含むウイスカ溶断除去装置110を接続し、検電回路102に発生したウイスカ18を含む当該検電回路102の共振周波数fRにて共振電流iRを流すことで、ウイスカ18の溶断除去を行い、検電回路102の検電機能を回復する。交流電流をウイスカ18に流すため、溶断完了後は電流がゼロの点で切れてアーク放電に移行しないため、溶断完了後の電流制御のための特別な電流制限装置等を必要とすることなく、検電回路102の絶縁物等の損傷を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウイスカ溶断除去方法、ウイスカ溶断除去装置に関し、たとえば、ガス絶縁開閉装置の母線に電圧が印加されていることを検出する検電電極におけるウイスカ除去技術等に適用して有効な技術に関する。
たとえば、ガス絶縁開閉装置では、高電圧が印加される母線に当該電圧が印加されているか否かを外部から確認するための検電電極が設けられる。
このような検電電極としては、たとえば、特許文献1に開示される技術が知られている。
すなわち、ガス絶縁容器の内部に収容された母線(充電導体)の近傍に検電電極を配置し、ガス絶縁容器の外部から検電電極に接続される接地線に磁気的に結合する変流器を介して検電装置を接続する構成としたものである。
ところで、接地されたガス絶縁容器とシール付き貫通部の絶縁物を挟んで対向した検電電極で形成されるコンデンサーCの静電容量は、ガス絶縁容器の内面と検電電極のいずれかに発生するウイスカによって短絡される場合があり、この短絡状態では、検電電極は動作不能となる。
すなわち、ガス絶縁容器の内面や検電電極がめっきされた金属(たとえば亜鉛メッキ)の場合には、このメッキからウイスカと呼ばれる導電性の細線が電極から発生して数年から数十年の間に徐々に伸びて電極間が短絡さる場合がある。このウイスカは電極に形成されたメッキや、はんだ表面より生じるものが一般的に知られていて、太さが0.1μm〜10μm程度のひげ状の金属結晶であり導体である。
たとえば、検電電極から発生したウイスカにより上記コンデンサーCが短絡されると、その静電容量が零となり、この間の電圧が零となって電圧が発生せず母線(充電導体)に電圧が印加されていても検電端子の電圧はゼロとなり検電機能が損なわれる。
なお、U,V,W相の各々の母線に対応して設けられた検電電極を相互に接続して各相の検電を一括して行うことを可能にした三相一括型の検電回路であって、例えばV、W相間を短絡接続するとともにU、V相間を検電用のコンデンサーで繋ぎ、U相の検電電極に三相共通の検電端子を接続した構成として、三相の母線のいずれかに電圧が印加されていれば上記検電端子に電圧が発生するようにした検電回路では、U相にウイスカが発生した場合には、コンデンサーCが短絡されるのでU,V,W相に電圧が印加されていても検電端子の電圧はゼロである。V相又はW相にウイスカが発生した場合には何らかの不具合でU相母線に電圧が印加されていなくて、V相又はW相に電圧が印加されていても当該V相またはW相の各々のコンデンサーCの静電容量は短絡されるので検電端子の電圧はゼロである。このようにウイスカが発生して電極間が短絡されると母線電圧を測定することのできない検電不能になる。
すなわち、三相一括型検電回路ではU相にウイスカが発生した場合にはU,V,W相いずれの母線に電圧が印加されていても検電端子電圧は零となり検電不能となる。
検電機能を回復するには、密閉状態のガス絶縁容器を開放して、ウイスカの発生した部分を分解調査して分解清掃したり、ウイスカの発生した検電電極を交換するなどの対策が行われる。
しかし、密閉状態のガス絶縁容器を開放して専門技術者が点検して電極部分からのウイスカを除去する対策では、開放するための作業工数の費用がかかり、さらに作業も長時間を要するため、ガス絶縁開閉装置を含む配電設備の停止期間が長くなるなどの課題がある。
密閉状態のガス絶縁容器を分解せずにウイスカを除去するには、たとえば特許文献2に開示されているような、ウイスカに直流電流をながしてそのジュール熱により溶断除去する方法を適用することが考えられる。
しかし、溶断電流が直流ではウイスカが溶断後も電流が切れることなく溶断電流が継続して流れることがあり、絶縁物を損傷する恐れがあるため溶断後はあらかじめ設定した時間で電流を切るなどの対策が必要となる。さらにウイスカが複数本発生して電極間を短絡している場合には、ウイスカの本数が不明なためその溶断電流値と設定時間の決定ができない、という技術的課題がある。
また上記のような三相一括検電方式ではU、V相間は検電用のコンデンサーで繋がれているために、V、W相に発生したウイスカを取り除くには、直流ではV,W相に発生したウイスカに電流を流して溶断することが出来ない、という技術的課題がある。
また交流であってもU、V相間は検電用のコンデンサーのインピーダンスにより電流が制限され、流せる電流でウイスカを溶断できる本数が決まるため制限されるとウイスカを溶断できる本数が少なくなる課題がある。
一方、ウイスカは数年から数十年の間に徐々に伸びて電極間を短絡するので、ウイスカで何時短絡されるかは判らない。またウイスカで短絡された時には瞬時にウイスカを除去していつでも検電機能が正常であることが望まれるが、検電端子電圧を計って検電電圧が零であることや、正規の電圧が発生していないことを検知してからウイスカ除去作業が行われる。このため、ウイスカによる短絡が発生してからウイスカを取り除くまで長期間検電不能になる、という技術的課題があった。
また、ガス絶縁容器を分解せずに、電流によって溶断する場合には、溶断電流の値はウイスカの持つ熱容量できまり、そのジュール損で溶断する。したがってウイスカに流す電流は、電流が大きければ通電時間が短く、電流が小さければ通電時間が短くなるが、1本のウイスカ当りの溶断電流はウイスカの溶断に寄与しないウイスカ表面から逃げる熱、放射やウイスカの熱伝導で逃げる熱があり、この熱損失を与える最低電流値が存在し、この最低電流値以下では通電時間を長くしても溶断できない。溶断にはその最低電流を超えた電流値で溶断に必要なジュール熱を与えるだけの時間電流を流す必要がある。
このため、長期間の放置によってウイスカの本数が多くなると電源から供給する溶断電流は増加する。このためウイスカで短絡される本数が増加するとウイスカが複数本並列にあることになり電流はウイスカに分流して流れるためにウイスカの本数×最低電流値の最低溶断電流が必要である。このための溶断電流を流すには大きな電源容量のものを準備しておく必要があり、本数が多い場合には電源容量が不足して溶断できない懸念があるという技術的課題が生じていた。
特開平9−219912号公報 特開2006−134590号公報
本発明の目的は、複雑な電流制限装置等がなくても被装置を損傷することなく、検電電極等に発生するウイスカを確実に除去することが可能なウイスカ除去技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、複数相の母線の各々に対応した複数の検電電極を容量結合して、複数相の母線の一括した検電を行う場合において、個々の検電電極に発生するウイスカを確実に除去することが可能なウイスカ除去技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、ウイスカに集中的に大きな電流を流して、溶断できるウイスカの数を増加させることが可能なウイスカ除去技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、ガス絶縁開閉装置の検電電極等に発生するウイスカを放置せずに確実に除去することで、ウイスカに起因する検電不能期間を解消することが可能なウイスカ除去技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、電流容量の大きな高価な電源を必要することなく、低コストにて、ウイスカを確実に除去することが可能なウイスカ除去技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、絶縁物を挟んで配置された電極の間を短絡させるウイスカに交流電流を流すことにより前記ウイスカに発生するジュール熱で前記ウイスカを溶断するウイスカ溶断除去方法を提供する。
本発明の第2の観点は、絶縁物を挟んで配置された電極の間を短絡させたウイスカに交流電流を印加する交流電源を備え、前記ウイスカに交流電流を流すことにより前記ウイスカに発生するジュール熱で前記ウイスカを溶断するウイスカ溶断除去装置を提供する。
本発明の第3の観点は、絶縁物を挟んだ電極間に発生するウイスカにより前記電極間が短絡されたときに、前記電極が前記ウイスカによって短絡されて構成される回路での共振周波数の電流が流れるように、常時、前記回路に前記共振周波数の電圧を印加するウイスカ溶断除去方法を提供する。
本発明の第4の観点は、絶縁物を挟んだ電極間に発生するウイスカにより前記電極間が短絡されたときに、前記電極が前記ウイスカによって短絡されて構成される回路での共振周波数の電流が流れるように、常時、前記回路に前記共振周波数の電圧を印加する交流電源を備えたウイスカ溶断除去装置を提供する。
本発明の第1および第2の観点では、電極から発生したウイスカは導電性材料であるため、検電端子から電流を流して溶断する。
このときの溶断電流はウイスカの持つ熱容量できまり、ウイスカに電流を流してそのジュール損で溶断する。したがってウイスカに流す電流は電流が大きければ通電時間が短く、電流が小さければ通電時間が短くなるが、1本のウイスカ当りの溶断電流はウイスカの溶断に寄与しないウイスカ表面から逃げる熱伝達、放射やウイスカの熱伝導で逃げる熱があり、この熱を与える最低電流値があり、この電流値以下では通電時間を長くしても溶断できない。溶断にはその最低電流を超えた電流値で溶断に必要なジュール熱を与えるだけの時間電流を流す必要がある。ウイスカが複数本並列にある場合には電流はウイスカに分流して流れるためにおおよそそのウイスカ本数分倍の最低溶断電流が必要である。このためウイスカの本数が多くなると電源から供給する溶断電流は増加する。
電流が直流では、ウイスカ溶断後も電流の零点がないため検電電極間の距離が短いこともありアークでつながり継続して電流が流れるので絶縁物の損傷の恐れがある。さらにウイスカが複数ある場合を想定して大きな直流電流を流すと電流の値が大きくなるのでアーク時のエネルギーも大きくなり電極間の絶縁物が損傷する恐れが更に増す。
そこで、本発明では、直流電流に変えて交流電流を流す。これにより、ウイスカ溶断後はアークで流れつづける電流は電流に零点がくるためこの時点で電流が切れるため特別な電流を制限する装置がなくても絶縁物の損傷の恐れが少ない。
次に三相検電の場合にはU相とV相の間に接続された後述のコンデンサーCX1のため直流電流ではV、W相に発生したウイスカに溶断電流を流すことはできない。このため直流ではなく交流電流を流すことが必要である。
また、交流電流を流すとしても、三相検電の場合にはU,V間に直列にあるコンデンサーCX1の静電容量のために電流値が制限されてしまう。このためこの静電容量のインピーダンスを打ち消すことができればウイスカの抵抗だけとなるので大きな電流を流すことができる。さらにその電流の大きさにより電極間を短絡したウイスカの本数が多くても溶断可能となる。このインピーダンスを打ち消す方法として、本発明では、共振電流を流す。
検電端子にコンデンサーCX1と直列になるようにタンク外でインダクタンスをつなぎ直列共振を起こし共振周波数の高周波電流を流す。このようにすればコンデンサーのインピーダンスはインダクタンスのインピーダンスにより打ち消され零とすることができるので、ウイスカには同じ電圧でも大きな電流を流すことができ、ウイスカが並列に繋がったときにより多くのウイスカを溶断できることになる。また溶断後はウイスカが切れてウイスカと並列にあった静電容量が直列に繋がるため共振周波数がずれ、特別な電流を制限するための装置を付加することなく電流は自然に絞られるために、ウイスカ溶断後は絶縁物を損傷する大きな電流は流れない。
本発明の第3および第4の観点によれば、電極から発生したウイスカは導電性材料であるため、検電端子から電流を流して溶断することができる。そこで絶縁物を挟んだ電極間でメッキされた電極から発生したウイスカによりその電極間が短絡されたその瞬時に、検電端子からウイスカで検電電極が短絡した時の回路での共振周波数電流が流れるように常時その回路にその共振周波数の電圧を印加し、電流によるジュール熱でウイスカを溶断する。このようにすればウイスカが発生していない時には回路の静電容量とインダクタンスの大きなインピーダンスによりウイスカを溶断するための電源電圧が検電端子に印加されていても検電回路に流れる電流はほとんど無視でき、ウイスカで検電電極が短絡された時だけウイスカに大きな溶断電流を流すことができる。母線電圧を測定するときには電源を取りはずして、検電電圧を測定すればよい。また、本発明の場合にはウイスカが電極間を短絡した瞬時に共振電流が流れてウイスカを溶断するため、複数本のウイスカを溶断できる大きな電流を流す必要はなく、1本のウイスカを溶断できる小さな電流を流すだけで済む。このために電源容量を小さくできウイスカの本数が多くて電源容量が不足して溶断できないという懸念はない。
本発明によれば、複雑な電流制限装置等がなくても被装置を損傷することなく、検電電極等に発生するウイスカを確実に除去することができる。
また、複数相の母線の各々に対応した複数の検電電極を容量結合して、複数相の母線の一括した検電を行う場合において、検電電極に発生するウイスカを確実に除去することができる。
また、ウイスカに集中的に大きな電流を流して、溶断できるウイスカの数を増加させることができる。
また、ガス絶縁開閉装置の検電電極等に発生するウイスカを放置せずに確実に除去することで、ウイスカに起因する検電不能期間を解消することができる。
また、電流容量の大きな高価な電源を必要することなく、低コストにて、ウイスカを確実に除去することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態であるウイスカ溶断方法を実施するウイスカ溶断除去装置の構成の一例を示す概念図である。図2は、本発明の一実施の形態であるウイスカ溶断方法および装置が適用されるガス絶縁開閉装置の検電電極部分の一例を示す部分断面図であり、図3は、本実施の形態の検電電極を含む検電回路の等価回路を示す概念図である。
図2に例示されるように、ガス絶縁開閉装置100の密閉容器のタンク壁14の内部には、母線1が収容され、この母線1は、絶縁スペーサ2、スペーサフランジ6を介してタンク壁14に支持されている。なお、図2は、U相,V相、W相の各々における母線1を示している。
各相個別の検電ではU相,V相、W相の母線1の近傍のスペーサフランジ6に検電電極3が取り付けられて、その検電電極3から各相ごとに検電端子13がタンク外に取り付けらそれぞれに検電される。
検電電極3は、スペーサフランジ6に対して、ボルト絶縁リング4、絶縁間隔スペーサ5を介して絶縁状態で検電電極支持ボルト7によって固定されている。
この検電電極3は、検電電極リード線12、リード接続ボルト11、検電端子リード9を介して、タンク壁14の外部に露出した検電端子13に接続されている。
検電端子13のタンク壁14における貫通部には、絶縁リング10が設けられており、この絶縁リング10により、検電端子13は、タンク壁14から電気的に絶縁されている。タンク壁14には、検電端子13とペアになる検電端子8が突設されている。
図3に、本実施の形態の検電端子13を含む検電回路101の電気的等価回路を示す。C1は母線1と検電電極3と間の静電容量でC4は絶縁物(ボルト絶縁リング4、絶縁間隔スペーサ5)を挟んだ検電電極3とタンクに取り付けられたスペーサフランジ6と間の静電容量でありタンク壁14は接地されて電位は零である。
C1とC4の静電容量はC4がC1に比べて500倍大きければC4の静電容量間には母線1の電圧の1/500の電圧が検電電極3に発生する。検電電極3の電圧をタンク壁14に取り付けられた検電端子13と検電端子8を使って、タンク壁14の外で測定して母線1に電圧が印加されているか否かをタンク壁14の外部から判断する。
図4はU,V,W相の各々の母線1の電圧を個別に検電せず、三相母線電圧を一括して検電する検電回路102の等価回路である。
この検電回路102において、
C1:中心導体U相(母線1)と検電電極3との間の静電容量、
C2:中心導体V相(母線1)と検電電極3との間の静電容量、
C3:中心導体W相(母線1)と検電電極3との間の静電容量、
C4:U相の検電電極3とスペーサフランジ6との間の静電容量、
C5:V相の検電電極3とスペーサフランジ6との間の静電容量、
C6:W相の検電電極3とスペーサフランジ6との間の静電容量、
CX1:U相とV相をつなぐ三相一括検電に必要な検電用静電容量、
である。
この検電回路102では、一つの検電端子で三相の各々の母線1のいずれかに電圧がかかっていれば検電端子に電圧が発生するように検電電極3の間を接続している。この検電回路102の場合はU相とV相間にCX1のコンデンサーが設けられ、このコンデンサーCX1があることで上記の三相の母線1のいずれかに電圧が印加されていれば検電端子13と検電端子8に電圧が発生する。
アース電極(検電端子8)と、ボルト絶縁リング4、絶縁間隔スペーサ5等の絶縁物を挟んで対向した検電電極3でコンデンサーを作ったC4の静電容量は、ウイスカと呼ばれる導電性の細線が検電電極3から発生して数年から数十年の間に徐々に伸びて電極間が短絡させる場合がある。
図4の三相一括型の検電回路では、U相の検電電極3にウイスカが発生した場合には、C4が短絡されるのでU,V,W相の母線1に電圧が印加されていても検電端子13の電圧はゼロである。V相又はW相の検電電極3にウイスカが発生した場合には何らかの不具合でU相の母線1に電圧が印加されていなくて、V相又はW相の母線1に電圧が印加されていてもC5、C6の静電容量は短絡されるので検電端子13の電圧はゼロである。このようにウイスカが発生して検電電極3とスペーサフランジ6が短絡されると母線1の電圧を測定できない検電不能状態になる。
本実施の形態の後述のウイスカ溶断除去装置110やウイスカ溶断除去装置120では、この検電電極3に発生するウイスカを除去して検電機能を回復させる。
図1に例示されるように、ウイスカ溶断除去装置110は、三相一括型の検電回路102でV、W相の検電電極3に発生したウイスカ18を溶断する回路を構成しており、検電端子13に直列にインダクタンス15を繋ぎ直列共振回路を形成した回路となっている。このインダクタンス15には、スイッチ16を介して可変周波数を発生できる装置とその周波数の電力増幅器を備えた交流電源17が接続されている。
図5は、周波数と共振電流の大きさの関係を示す線図である。本実施の形態の場合、図1のような構成の検電回路102の共振周波数は、直列に繋がれた静電容量(CX1)が三相一括型検電の場合には数1000PFであるために直列につなぐインダクタンス15の大きさが200μHでは共振周波数fRは数100kHz程度と成る。
ウイスカ18の溶断後はウイスカ18に並列にある静電容量C5、C6が直列に入り共振周波数がずれるため共振電流は絞られるので、ボルト絶縁リング4、絶縁間隔スペーサ5等の絶縁物の損傷の恐れはない。
共振周波数fRを見つけるには、図1のように検電端子13に対して、周波数発生器とその周波数を電力増幅する電力増幅器を含む交流電源17をつなぎ、交流電源17の可変周波数の周波数を調整して共振周波数fRを見つけ、その周波数で電力増幅して共振電流iRを増加させてウイスカ18を溶断する。
ウイスカ18が溶断されると、ウイスカ18に並列にあるC5、C6の静電容量によって共振周波数fRがずれるため、共振電流iRは急激に減少する。この共振電流iRの変化を観察すればウイスカ18が溶断できたことが判る。また、ウイスカ18の溶断後は共振電流iRが急激に減少するため検電回路102に電流が流れていても問題がない。
検電回路102の共振周波数fRを調整する際に、検電回路102の導線によるインダクタンス15だけでは少ない時には検電回路102にインダクタンスをつなげば良い。
また別の場合にインダクタンスだけでなく静電容量もつないで共振周波数fRを調整してもよい。
図6は、U,V,Wの各相の母線1に個別に設けられた検電回路101に適用されたウイスカ溶断除去装置120を示す概念図である。ウイスカ溶断除去装置120は、スイッチ16、交流電源17を含んでいる。
このウイスカ溶断除去装置120では、ガス絶縁開閉装置100の検電端子13に、スイッチ16を介して交流電源17をつないで、共振周波数fRの溶断電流(共振電流iR)を流し、各相の母線1に対応して設けられた検電電極3のウイスカ18を溶断して除去する。
この実施の形態1のウイスカ溶断除去装置110、ウイスカ溶断除去装置120によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、この実施の形態1によれば、ウイスカ18を除去してガス絶縁開閉装置100の検電を可能とするために、ガス絶縁開閉装置100のタンク壁14を分解することなく、ガス絶縁開閉装置100の検電端子13に接続された交流電源17から交流電流(共振電流iR)を流すことでウイスカ18を溶断除去でき、コスト削減とガス絶縁開閉装置100の停電期間の短縮を実現できる。
またウイスカ18が再度発生しても同じ手順で除去できる。交流電流(共振電流iR)でウイスカ18を溶断するために、ウイスカ18の溶断後に、電流がゼロ点で切れてアークに移行しないため、検電電極3とスペーサフランジ6の間がアークで繋がることがなく、特別な電流制御装置等を設けることなく、溶断後のアーク放電等によるボルト絶縁リング4、絶縁間隔スペーサ5等の絶縁物の損傷を防止できる。
また、交流電流として、共振電流iRをながすことで、検電回路102のインピーダンスがウイスカ18のインピーダンスだけになり同じ電流をながすための、交流電源17の電源容量が小さくでき、低コストとなる。
また、交流電流として、共振電流iRを用いることで、ウイスカ18に直列に静電容量のコンデンサが繋がっていても、直流電流の場合と異なり、支障無く、当該ウイスカ18に共振電流iRを流して溶断できる。
共振周波数の共振電流を利用するため、ウイスカ18の溶断後は共振周波数fRがずれるために特別な電流制限方法や装置を設けなくても共振電流iRは極端に減衰するため、ボルト絶縁リング4、絶縁間隔スペーサ5等の絶縁物の損傷の恐れがない。
(実施の形態2)
図7は、本発明の他の実施の形態であるウイスカ溶断除去装置の構成の一例を示す概念図である。本実施の形態2では、ウイスカ溶断除去装置130を、検電回路101の検電端子13に対して常時接続状態とし、ウイスカ18による検電電極3の短絡が発生した瞬間に、当該ウイスカ18を除去する例について説明する。
本実施の形態のウイスカ溶断除去装置130は、図7のように、検電回路101の検電端子13に対して、コンデンサー20とインダクタンス21を当該検電端子13に直列になるようにつなぎ、さらに、可変周波数発生器とその周波数を電力増幅する電力増幅器を含む交流電源22をつないだ構成となっている。
ウイスカ18で検電電極3が短絡した時の共振周波数fRは、図8に示すようにあらかじめ検電電極3を模擬ウイスカ導体Rで短絡して、周波数が可変な交流電源22の出力周波数を調整して共振周波数fRを決定しておく。
共振周波数fRを見つけた後に模擬ウイスカ導体Rは取りはずされる。
次にその共振周波数fRで電力増幅してウイスカ18を溶断できるまで共振電流iRを増加させるように設定しておき、検電電極3の検電端子13に、常時、その設定状態の交流電源22を接続し電圧を印加しておく。
このようにすればウイスカ18で検電電極3が短絡されると瞬時に共振電流iRが検電回路101に流れてウイスカ18が溶断される。溶断後はウイスカ18に並列にあるC4等の静電容量のために検電電極3を含む検電回路101の共振周波数がfRからずれるため共振電流iRは急激に減少する。
すなわち、ボルト絶縁リング4、絶縁間隔スペーサ5等の絶縁物を挟んだ検電電極3とスペーサフランジ6の間でメッキされた検電電極3から発生したウイスカ18により、検電電極3とスペーサフランジ6とが短絡されたその瞬時に、検電端子13から、ウイスカ18で検電電極3が短絡した時に形成される検電回路101での共振周波数fRの共振電流iRが流れるように、常時、検電電極3を含む検電回路101に、当該回路の共振周波数fRの電圧を印加しておき、共振電流iRによるジュール熱でウイスカ18を溶断することができるようにしておく。
このようにすればウイスカ18が発生していない時には、検電電極3等を含む回路の静電容量とインダクタンスの大きなインピーダンスによりウイスカ18を溶断するための電源電圧が検電端子13に印加されていても検電回路101に流れる電流はほとんど無視でき、ウイスカ18で検電電極3が短絡された時だけウイスカ18に大きな溶断電流を流すことができる。母線1の電圧を測定するときにはウイスカ溶断除去装置130を切り離して、検電回路101の検電電圧を測定すればよい。
ウイスカ溶断除去装置130における電流と周波数特性の関係は、上述した図5と同様である。
また、本実施の形態2によればウイスカ18が検電電極3を短絡した瞬時に共振電流iRが流れてウイスカ18を溶断するため、複数本のウイスカを溶断できる大きな電流を流す必要はなく、高々1本のウイスカを溶断できる電流を流せばよい。このために交流電源22の電源容量を小さくでき、ウイスカの発生本数が多いために電源容量が不足して溶断できないという不都合が発生することは無い。
図9は、本実施の形態2のウイスカ溶断除去装置の変形例を示すブロック図である。この図9に例示されるウイスカ溶断除去装置140では、検電回路101に発生したウイスカ18に溶断電流が流れてウイスカ除去が行われたことを表示するウイスカ検出回路141を備えた点が、上述の図7に例示されるウイスカ溶断除去装置130の場合と異なっている。
図9に例示されるウイスカ溶断除去装置140に備えられたウイスカ検出回路141は、コイル巻線32(CT)、電流検出器30、表示器31で構成されている。
そして、コイル巻線32により、検電回路101を流れる電流を測定して電流検出器30により共振電流iRが流れたことを判別して表示器31で表示する。
これにより、このウイスカ溶断除去装置140においては、ウイスカ18が発生すると瞬時ウイスカを除去するとともに、ウイスカ検出回路141の表示器31により、ウイスカ18の除去処理が行われたことを知らせる警報を出す。
検電回路101が共振回路要素を持たない時には検電端子13にコンデンサーまたはインダクタンス、その両方を直列につないで共振回路を構成すればよい
図10は、ガス絶縁開閉装置100においてU,V,Wの三相一括検電を行う検電回路102に適用されるウイスカ溶断除去装置150を示す概念図である。
このウイスカ溶断除去装置150は、スイッチ42、コンデンサー20およびインダクタンス21を介して検電端子13に接続される交流電源40を含む第1溶断回路部151と、スイッチ43、インダクタンス21を介して検電端子13に接続される交流電源41を備えた第2溶断回路部152と、を備えている。
すなわち、検電回路102においてコンデンサーCX1によって分離されたU相およびV、W相の各々にウイスカ18が発生したことを想定して、U相に発生したウイスカ18の除去用の共振電流iRは第1溶断回路部151の交流電源40から、V、W相に発生したウイスカ18の除去用の共振電流iRは第2溶断回路部152の交流電源41から供給されるように、スイッチ42,43を使って交流電源40と交流電源41を交互に切り替えてウイスカ18を除去する。
この第1溶断回路部151と第2溶断回路部152の検電回路102に対する交互接続の切り替え周期は1日程度の間を置いて切り替えればよい。その理由はウイスカ18は検電電極3から発生して数年から数十年の間に徐々に伸びてスペーサフランジ6に到達して短絡が発生するから、1日程度の切り替え間隔でも、ウイスカ18の発生による短絡に間に合わせるには十分である。
この実施の形態2によれば、ウイスカ18を除去してガス絶縁開閉装置100の検電を可能とするために、ガス絶縁開閉装置100を分解してウイスカ18を除去することなく、ガス絶縁開閉装置100の検電端子13から共振電流iRをながすことでウイスカ18を瞬時に溶断除去できるため、ガス絶縁開閉装置100を含む送電システムを停電する必要が無く、またガス絶縁開閉装置100を開放して除去する必要もないためコスト低減と安定した送電が可能となる。
また、ウイスカ溶断除去装置130、ウイスカ溶断除去装置140、ウイスカ溶断除去装置150は、検電回路101や検電回路102に対して常時接続され、検電電極3で発生したウイスカ18で短絡された瞬時に当該ウイスカ18を溶断除去するため、溶断電流は1本のウイスカ18を溶断するだけの比較的小さな電源容量を持つ電源を準備すればよくウイスカ溶断除去装置のコストを低減できる。
また、ウイスカ溶断除去装置140のように、ウイスカ検出回路141によって、ウイスカ18が発生して除去したことを示す警報を発することにより、ガス絶縁開閉装置100の点検の際に、必要に応じて検電電極3をより詳細に点検して安全確保をすることが可能となる。
また、ウイスカ18による短絡が発生した瞬間に当該ウイスカ18の除去が行われるので、ウイスカ18が検電電極3に付着している状態がなくなり、常にガス絶縁開閉装置100の母線1の電圧を監視する機能が確保できるので安全である。
ウイスカ18は、検電電極3の各部から徐々に伸びるので一度除去してもまた除去する必要があるが、本実施の形態2の場合には、上述のように何回でも瞬時に除去可能である。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態であるウイスカ溶断除去装置の構成の一例を示す回路図である。 本発明の一実施の形態であるウイスカ溶断方法および装置が適用されるガス絶縁開閉装置の検電電極部分の一例を示す部分断面図である。 本発明の一実施の形態における検電電極を含む検電回路の等価回路を示す概念図である。 本発明の一実施の形態における検電電極を含む三相一括検電回路の等価回路である。 本発明の一実施の形態であるウイスカ溶断除去装置における周波数と共振電流の大きさの関係を示す線図である。 各相の個別検電を行う検電回路に適用されるウイスカ溶断除去装置を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態であるウイスカ溶断除去装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態であるウイスカ溶断除去装置における共振周波数の決定方法の一例を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態であるウイスカ溶断除去装置の変形例を示すブロック図である。 本発明の他の実施の形態であるウイスカ溶断除去装置を三相一括検電回路に適用した場合の変形例を示す概念図である。
符号の説明
1 母線
2 絶縁スペーサ
3 検電電極
4 ボルト絶縁リング
5 絶縁間隔スペーサ
6 スペーサフランジ
7 検電電極支持ボルト
8 検電端子
9 検電端子リード
10 絶縁リング
11 リード接続ボルト
12 検電電極リード線
13 検電端子
14 タンク壁
15 インダクタンス
16 スイッチ
17 交流電源
18 ウイスカ
20 コンデンサー
21 インダクタンス
22 交流電源
30 電流検出器
31 表示器
32 コイル巻線
40 交流電源
41 交流電源
42,43 スイッチ
100 ガス絶縁開閉装置
101 検電回路
102 検電回路
110 ウイスカ溶断除去装置
120 ウイスカ溶断除去装置
130 ウイスカ溶断除去装置
140 ウイスカ溶断除去装置
141 ウイスカ検出回路
150 ウイスカ溶断除去装置
151 第1溶断回路部
152 第2溶断回路部
R 模擬ウイスカ導体
fR 共振周波数
iR 共振電流

Claims (18)

  1. 絶縁物を挟んで配置された電極の間を短絡させるウイスカに交流電流を流すことにより前記ウイスカに発生するジュール熱で前記ウイスカを溶断することを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  2. 請求項1記載のウイスカ溶断除去方法において、
    前記電極は、ガス絶縁開閉装置の内部に設けられた検電電極であり、
    前記検電電極および前記ウイスカを含む回路の共振電流を前記ウイスカに流すことを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  3. 請求項2記載のウイスカ溶断除去方法において、
    前記検電電極に接続され、前記ガス絶縁開閉装置の外部に引き出された検電端子の外側に共振周波数を決めるためのインダクタンスを接続することを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  4. 請求項2または請求項3記載のウイスカ溶断除去方法において、
    前記検電電極に接続され、前記ガス絶縁開閉装置の外部に引き出された検電端子の外側に共振周波数を決めるためのコンデンサーを接続することを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  5. 絶縁物を挟んで配置された電極の間を短絡させたウイスカに交流電流を印加する交流電源を備え、前記ウイスカに交流電流を流すことにより前記ウイスカに発生するジュール熱で前記ウイスカを溶断することを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
  6. 請求項5記載のウイスカ溶断除去装置において、
    前記電極は、ガス絶縁開閉装置の内部に設けられた検電電極であり、
    前記交流電源は、前記検電電極および前記ウイスカを含む回路の共振電流を前記ウイスカに流すことを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
  7. 請求項6記載のウイスカ溶断除去装置において、
    さらに、前記検電電極に接続され、前記ガス絶縁開閉装置の外部に引き出された検電端子の外側に、共振周波数を決めるためのインダクタンスを接続してなることを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
  8. 請求項6または請求項7記載のウイスカ溶断除去装置において、
    さらに、前記検電電極に接続され前記ガス絶縁開閉装置の外部に引き出された検電端子の外側に、共振周波数を決めるためのコンデンサーを接続してなることを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
  9. 絶縁物を挟んだ電極間に発生するウイスカにより前記電極間が短絡されたときに、前記電極が前記ウイスカによって短絡されて構成される回路での共振周波数の電流が流れるように、常時、前記回路に前記共振周波数の電圧を印加することを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  10. 請求項9記載のウイスカ溶断除去方法において、
    前記電極は、ガス絶縁開閉装置の内部に設けられた検電電極であり、
    前記ウイスカが発生する前記検電電極間の静電容量以外に前記ガス絶縁開閉装置の外部の検電端子からみて静電容量だけが接続されている時には、前記静電容量と直列になるようにインダクタンスを前記検電端子と、当該検電端子に接続される電源との間に接続し、前記静電容量と前記インダクタンスとで直列共振回路を構成することを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  11. 請求項9記載のウイスカ溶断除去方法において、
    前記電極は、ガス絶縁開閉装置の内部に設けられた検電電極であり、
    前記回路にインダクタンスだけが接続されている時には、前記インダクタンスと直列になるように静電容量を、前記ガス絶縁開閉装置の外部から前記検電電極に接続される検電端子と電源との間に接続し、前記インダクタンスと前記静電容量とで直列共振回路を構成することを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  12. 請求項9記載のウイスカ溶断除去方法において、
    前記ウイスカが発生する検電電極と直列になるように静電容量とインダクタンスを、前記ガス絶縁開閉装置の外部から前記検電電極に接続される検電端子と電源との間に接続し、前記静電容量と前記インダクタンスとで直列共振回路を構成することを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  13. 請求項9記載のウイスカ溶断除去方法において、
    前記回路に前記共振周波数の電流が流れたことを検出して、警報を出すことを特徴とするウイスカ溶断除去方法。
  14. 絶縁物を挟んだ電極間に発生するウイスカにより前記電極間が短絡されたときに、前記電極が前記ウイスカによって短絡されて構成される回路での共振周波数の電流が流れるように、常時、前記回路に前記共振周波数の電圧を印加する交流電源を備えたことを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
  15. 請求項14記載のウイスカ溶断除去装置において、
    前記電極は、ガス絶縁開閉装置の内部に設けられた検電電極であり、
    前記ウイスカが発生する前記検電電極間の静電容量以外に前記ガス絶縁開閉装置の外部の検電端子からみて静電容量だけが接続されている時には、前記静電容量と直列になるようにインダクタンスが前記検電端子と、当該検電端子に接続される前記交流電源との間に接続され、前記静電容量と前記インダクタンスとで直列共振回路が構成されることを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
  16. 請求項14記載のウイスカ溶断除去装置において、
    前記電極は、ガス絶縁開閉装置の内部に設けられた検電電極であり、
    前記回路にインダクタンスだけが接続されている時には、前記インダクタンスと直列になるように静電容量が、前記ガス絶縁開閉装置の外部から前記検電電極に接続される検電端子と前記交流電源との間に接続され、前記インダクタンスと前記静電容量とで直列共振回路が構成されることを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
  17. 請求項14記載のウイスカ溶断除去装置において、
    前記ウイスカが発生する検電電極と直列になるように静電容量とインダクタンスが、前記ガス絶縁開閉装置の外部から前記検電電極に接続される検電端子と前記交流電源との間に接続され、前記静電容量と前記インダクタンスとで直列共振回路が構成されることを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
  18. 請求項14記載のウイスカ溶断除去装置において、
    前記回路に前記共振周波数の電流が流れたことを検出して警報を出す警報手段を備えたことを特徴とするウイスカ溶断除去装置。
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