JPH027248B2 - - Google Patents

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JPH027248B2
JPH027248B2 JP58196278A JP19627883A JPH027248B2 JP H027248 B2 JPH027248 B2 JP H027248B2 JP 58196278 A JP58196278 A JP 58196278A JP 19627883 A JP19627883 A JP 19627883A JP H027248 B2 JPH027248 B2 JP H027248B2
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JP
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time
accident
signal
voltage
operational amplifier
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JP58196278A
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JPS5996821A (ja
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Makuraudo Biguneru Aran
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Westinghouse Canada Inc
Original Assignee
Westinghouse Canada Inc
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Publication date
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Publication of JPH027248B2 publication Critical patent/JPH027248B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/26Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured
    • H02H7/265Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured making use of travelling wave theory

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Vending Machines For Individual Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、一般に交流送電線を保護する保護
継続器、特に超高速保護継電器に関するものであ
る。
〔従来技術〕
3相交流送電線および発電機器は、絶縁故障、
ひいてはシヤント抵抗の短絡または絶縁低下(こ
れは、電力系統を崩壊させ、高価な装置に大損害
を与えかつ人に危害を加える)から保護されなけ
ればならない。例えば、そのような事故は、送電
線から大地への或いは送電線導体間の雷撃誘導フ
ラツシオーバによつて起される。そのような事故
状態では、線路電流は正常値の数倍にも達し、こ
れにより発電機間の同期を外さしかつ送電線とこ
れに接続した機器との両方を損傷ないし破壊させ
る。
機器の損傷および電力系統全体の崩壊を避ける
ために、主送電線上の事故の起きた装置は回路網
から0.1秒〜0.5秒で切り離されなければならな
い。この切り離し時間に課せられた制限は、
80000Aまでの電流をしや断する複数台の大型回
路しや断器を動作させ、もしこれらの主保護機器
が適正に機能しないならばバツクアツプ動作を完
了させなければならない。回路をしや断するのに
充分な時間をとるために、事故の起きた場所は大
体8ms〜20ms4でつきとめられなければならな
い。送電線事故をつきとめて適切な回路しや断器
をトリツプすることにより切り離しを開始するこ
とは、交流電圧および交流電流を連続して監視す
る保護継電器の機能である。
送電線上の測定点に関して事故発生位置の方向
およびそこまでの距離は、通常、距離継電器の助
けを借りて測定される。この距離継電器には、正
しく機能するために大体正弦状の電力周波数入力
信号を要する電気機械的素子または電子的素子が
組み込まれている。送電線に事故が起ると、電力
周波数の電流信号および電圧信号の両方に偏差が
生じかつ過渡進行波も発生される。過渡進行波に
よつてひずませられたような電力周波数信号は距
離継電器で検出するには適さないので、保護継電
器の動作はひずみ効果すなわち過渡進行波の減衰
を持たなければならない。この減衰はかなりゆつ
くりしている。或は、周波数フイルタを使用して
過渡進行波の効果をろ波し、これにより電力周波
数成分を早い時期に保護継電器で評価することが
できる。事故発生時の定常状態値と比較されるよ
うな事故発生後の電力周波数信号の変化を評価す
ることにより、距離継電器は独立した、すなわち
ゾーン1のトリツプ決定を行うことができる。
そのようなゾーン1トリツプ決定を行うための
従来の一解決策は、米国特許第4287547号に開示
されているように、事故の発生に伴う電圧偏差
(X軸)と電流偏差(Y軸)の軌跡を偏差平面上
に時間の関数として描くことである。この軌跡は
時計方向の回転で惰円軌道を定め、順方向での事
故を示す。ゾーン1の閾値境界線は各象限毎に確
立され、もし軌跡が順方向境界線と交わるならば
その事故が順方向にありかつ被保護ゾーン内にあ
ることが分る。しかしながら、このゾーン1トリ
ツプ決定は、楕円軌道の位置および形状が事故開
始角γおよび電源インピーダンスXsの関数であ
ることから、複雑である。従つて、ゾーン1トリ
ツプに対して閾値境界線を設定することはとても
難しい。
米国特許第4371907号の発明は、電流偏差信号
を微分しかつこの微分した電流偏差信号をY軸に
とることにより、楕円軌道の概念に関係した実際
的な諸問題を解決する。或は、電圧偏差信号を積
分しても良い。ゾーン1トリツプ決定を行うため
に、進行波応答は偏差信号からろ波される。事故
方向に応答する回転方向を有する楕円の代りに、
順方向事故はこの変換された偏差平面上に直線の
軌跡を生じ、この直線は順方向事故に対して第2
象限と第4象限の間で原点と交わる。
位置および形状が事故開始角γおよび電源イン
ピーダンスXsに依存する楕円軌道と違い、直線
の軌跡は事故開始角によつて影響されない。直線
軌跡の傾斜だけは電源インピーダンスで変る。従
つて、ゾーン1での事故を検出するための閾値境
界線は、“最悪の場合”すなわち従来の楕円軌道
式のものに必要なXsおよびγの全範囲に亘つて
適応するように設定される必要はない。従来の直
線軌道式保護継電器は、従つて、はるかに長く被
保護線路に対して設定されて良く、かつ楕円軌道
概念を使用する電力系統よりももつと良くゾーン
1事故を検出して取り除く。
〔発明の概念〕
この発明は、従来の継電器の閾値境界線が微分
した電流偏差信号および電圧偏差信号の予期され
る最大振幅に基づいて確立される固定された直線
で表わされる点で、上述した米国特許第4371907
号の発明を良く改良したものである。
この発明の目的は、よりり速い事故検出を行う
ために可変の閾値境界線を有し、すなわち、閾値
境界線が直線軌道に応じて経時変化するので、ト
リツプさせるために微分した電流偏差信号または
電圧偏差信号の最大値が固定された直線閾値と交
わるのを待つ必要がない保護継電器を提供するこ
とである。
この目的に鑑み、この発明は、交流電源によつ
て付勢される送電線上の測定点から事故の方向を
測定するためのかつその事故が前記測定点から所
定の距離内にあるかどうかを測定するための保護
継電器であつて、事故前の定常状態電流からの事
故時の電流偏差を表わす電流被導出信号を時間の
関数として提供するための第1手段と、事故前の
定常状態電圧からの事故時の電圧偏差を表わす電
圧被導出信号を時間の関数として提供するための
第2手段と、前記電流被導出信号および前記電圧
被導出信号の各々から進行波活動による過渡状態
を除くことにより、ろ波した電流被導出信号およ
びろ波した電圧被導出信号を発生するためのろ波
手段と、前記ろ波した電流被導出信号に応答して
微分した信号を発生するための微分器と、前記微
分した信号と、前記測定点から所定の距離の所で
の前記送電線のリアクタンスとの積をY軸にとり
かつ前記ろ波した電圧被導出信号をX軸にとつた
X−Y平面に経時変化軌跡を生じさせるための第
3手段と、を備えた前記保護継電器において、前
記X−Y平面の第2象限および第4象限で第1経
時変化閾値境界線(たゞし、この第1経時変化閾
値境界線は単位傾斜並びに事故前の経時変化電圧
を事故時に表わす第2象限および第4象限中のY
軸交点を有する。)を生じるための、かつ前記X
−Y平面の第1象限および第3象限で第2経時変
化閾値境界線(たゞし、この第2経時変化閾値境
界線は負の単位傾斜並びに事故前の負の経時変化
電圧を事故時に表わす第1象限および第3象限中
のY軸交点を有する。)を生じるための第4手段
と、前記経時変化軌跡が前記X−Y平面の第2象
限または第4象限において所定の時間前記第1経
時変化閾値境界線を何時超えるかを測定すること
によりその事故が順方向にありそして前記測定点
から前記所定の距離内にあることを示すための、
かつ前記経時変化軌跡が前記X−Y平面の第1象
限または第3象限において所定の時間前記第2経
時変化閾値境界線を何時超えるかを測定すること
によりその事故が反対方向にありそして前記測定
点から前記所定の距離内にあることを示すための
第5手段と、を設けたことを特徴とする保護継電
器にある。
交流電源によつて付勢される送電線上の測定点
から事故の方向を判定するためのかつその事故が
測定点から所定の距離内にあるかどうかを測定す
るための保護継電器が開示される。保護継電器
は、事故前の定常状態値からの、事故発生に伴う
電流および電圧の偏差を測定する。事故によつて
誘発された進行波作業による過渡状態を除くため
のろ波後に、電流信号が微分されるか或は電圧信
号が積分される。経時変化電圧信号および微分し
た電流偏差信号はX−Y平面に描かれ、電圧偏差
信号、微分した電流偏差信号はそれぞれX軸、Y
軸にとられる。経時変化閾値境界線はX−Y平面
の2つの所定象限に確立され、コンパレータは経
時変化軌跡が経時変化閾値境界線と何時交わるか
を比較決定し、これによりその事故が順方向にあ
りかつ保護継電器から所定の距離内にあることを
示す。経時変化閾値境界線は逆方向事故を検出す
るために他の2つの象限においても確立されるこ
とができる。この決定は適切な回路しや断器をト
リツプさせて交流送電線のその部分を切り離すこ
とができる。
この発明は、添付図面に示す一実施例について
の以下の詳しい説明からもつと簡単に明らかとな
るだろう。
1 基本原理 上述した米国特許第4371907号の発明では、
固定された直線閾値境界線が変換した偏差平面
上に確立される。こゝでは、時間に対する電圧
偏差はX軸にとられ、時間に対する電流偏差の
微分はY軸にとられている。固定された閾値を
超えて事故の発生を示すのは、電圧偏差または
微分した電流偏差の最大値が閾値境界線を超え
る時だけである。すなわち、閾値境界線は電圧
偏差および電流偏差の微分が最大振幅の場合に
一定事故リアクタンスの線を表わす。固定され
た閾値境界線を使用すると、電圧偏差または電
流偏差の微分の最大振幅が生じるまで事故を検
出できない。上述した米国特許第4371907号で
は閾値境界線が下記の式で定義される。
d/dt△i(t)=1/Xf△v(t)+E/
Xf(1) たゞし、△i(t)、△v(t)は事故前の値
からのそれぞれ電流偏差、電圧偏差であり、
Xfは事故に対する線路インピーダンス(純粋
なリアクタンスと仮定した)であり、そしてE
は最高の電源電圧である。例示的な閾値境界線
および式(1)で定義した型式の軌跡は第1図に示
されている。
式(1)は上述した米国特許第4371907号に関係
した固定閾値境界線を定義することに注目され
たい。固定された閾値を使用することは、電流
偏差および電圧偏差の最大値に基づいて保護継
電器を設定することゝ等価である。最高電圧近
くで起る事故に対して、軌跡は固定された閾値
と直ちに交わる。しかし、進行波上の他の点で
起る事故に対しては、軌跡が個定された閾値と
交るまで遅れがある。移動する閾値を利用する
ことにより、軌跡は任意の開始角で起る事故の
ための閾値と直ちに交わる。移動する閾値を使
用することはこの発明の要旨である。
この発明の動作原理を適切に説明するため
に、送電線モデルは第2A図、第2B図および
第2C図に示されている。事故前のモデルは第
2A図に示されており、事故時のモデルは第2
B図に示されており、そして事故後のモデルは
第2C図に示されている。電源インピーダンス
X1,XS2をそれぞれ有する電源E1(t)、E2
(t)は送電線16へ電力を供給する。送電線
16には継電器10および12並びに送電線イ
ンピーダンスmXLおよび(1−m)XLがある。
第2B図に示す事故時のモデルでは、事故が送
電線16上の点18と中性導体22上の点20
との間で起つたと仮定する。電源−vpp(t)は
点18と20の間に挿入される。当業者には周
知のように、電源−vpp(t)は点18と20の
間の事故前電圧と反対の電圧を表わす。事故後
のモデルを示す第2C図には事故電流if(t)
が示れている。
第2C図に示した事故後のモデルから分るよ
うに、 11L である。なお、バーはベクトル表示である。代
表的な距離継電器では、電流1がレプリカ
(replica)インピーダンスすなわち補償インピ
ーダンスRに流されると、電圧は母線電圧1
から差し引かれる。この値は動作電圧と呼ばれ
る。もし事故時のリアクタンスmLが補償イ
ンピーダンスRに等しければ、事故は平衡点
にありそして動作電圧は零である。もし事故が
平衡点の内部または外部にあれば、動作電圧は
正か負である。動作電圧の極性を決定するため
に、動作電圧は分極電圧と呼ばれる電圧1
位相比較される。動作電圧と分極電圧は、もし
それらが互いに180゜離相している、すなわち逆
相ならば事故が平衡点の内部にあるし、また同
相ならば事故が平衡点の外部にある。
同じことは第2B図のモデルにも適用でき
る。事故時の抵抗が零と仮定するならば、第2
B図で事故の左側と右側の回路は切り離されて
別々と考えることができる。継電器10につい
ては、第2B図のモデルを第3図のように構成
し直すことができる。第2C図のモデルと第3
図のモデルとの類似性のために、同一技術を使
用して事故点までの距離を測定できる。下記の
式が用いられる(式を一般化するために添字の
数字は省略した)。
pp=△+△・mL (2) 式(2)は事故開始角および電源インピーダンス
と無関係に有効である。瞬時状態では、 vpp(t)=−△v(t)+LL(d/dt△i(t
)) (3) となる。これを整理すると LL(d/dt△i(t))=△v(t)+vpp (t) (4) となる。この式(4)は、普通の直角座標系におけ
る直線の一般式y=mx+b(たゞし、mは傾斜
であり、bはY軸との交点である。)と比較さ
れることができる。式(4)はLL(d/dt△i(t)) をY軸にそして△v(t)をX軸にとつた変換
した偏差平面において傾斜が1でY軸との交点
がvpp(t)である直線の式を表わす。この発明
ではY軸との交点vpp(t)が時間の関数である
のに、上述した米国特許第4371907号ではY軸
との交点が一定(E/Xf)である。電流偏差
を微分してそれにLR(継電器の設定値)を掛け
ると、同相電圧が両方の軸上に描かれる座標系
を作る。
変換した偏差平面を使用するこの解決策には
幾つかの利点がある。まず、事故開始角または
事故電流の非対称性への依存は微分が全ての直
流成分を効果的に阻止するので除かれることに
注目されたい。両方の電圧が同相であるので、
それらは直線の軌跡を作る。これは、両方の電
圧が正弦波でありかつ同様にその最大値、零値
および中間値に達することを意味する。同一の
電流△i(t)が電源インピーダンスXsおよび
送電線インピーダンスmXLに流れるので、こ
の直線軌跡の傾斜は事故時のリアクタンス対電
源リアクタンスの或る比率に依存する。
式(4)は、変換した偏差平面をおいてLLで特
定されたような一定の事故時リアクタンスの直
線について考察され得る。従つて、継電器設定
点LRを特定することにより、継電器平衡点に
相当する閾値は任意の時点で定義されることが
できる。この場合、閾値は固定されず傾斜1の
直線(そのY軸交点はvpp(t)で変る)である
ことに注目されたい。よつて、閾値は軌跡と同
様な仕方で移動する。この閾値と直線軌跡の間
で或る関係を引き出せる。もし事故が平衡点で
起るならば、LL=LRでありそして任意の時点
で軌跡上の点は閾値上に直接ある。もしLL
LRよりも小さければ、事故は平衡点の内部に
ありそして継電器はトリツプする。逆にLL
LRよりも大きければ、事故は平衡点の外部に
ある。
経時変化閾値境界線の概念は第4A図、第4
B図および第4C図に示されており、閾値境界
線はX−Y平面の第2象限中の時間t1およびt2
で示される。もし事故が平衡点を超える、すな
わち外部にあるならば、事故軌跡は閾値境界線
よりも常に遅れる。例えば、第4A図では軌跡
が時間t1では点34にありそして時間t2では点
36にある。第4B図は、事故が平衡点にある
状況を示す。この場合、軌跡は常に閾値境界線
にある。例えば、時間t1では軌跡が閾値境界線
上の点40にありそして時間t2では軌跡が閾値
境界線上の点42にある。第4C図では、事故
は平衡点の内部にありそして事故軌跡は常に閾
値境界線を超える。例えば、時間t1では軌跡が
閾値境界線を超えた点44にありそして時間t2
では軌跡が閾値境界線を超えた点46にある。
第4A図、第4B図および第4C図に示した
移動閾値を得るために、式(4)中の量vpp(t)を
求めることが必要である。もし事故前に負荷フ
ロウ(電力の実効分)が無いとするならば、第
2A図においてpp1p2pである。もし
負荷フロウ(load flow)が存在するならば、
ppはその値が1pおよび2pよりも小さくか
つその位相が負荷フロウ(電力の実効分の伝達
がないと仮定する)の方向次第で1pより進む
か遅れる電圧である。第5図では、電圧1p
2pよりも角αだけ進み従つて負荷フロウを母
線2に生じさせる。送電線16の真中での事故
を考察するに、もし1pppの差が大きけれ
ば、ppの値をその最低値にさせる。送電線1
6の両端間の角が60゜だとすれば、ppの値は
1pの86.6%である。ppの値が1pに等しいとい
う仮定によつて導入された誤差は少しであると
思われる。この仮定は、事故点が送電線16の
真中から遠去かるにつれて有意義でなくなる継
電器用アンダーリーチング(underreaching)
効果を生じさせるにすぎない。しかしながら、
1pppのベクトル差の問題はもつと重大で
ある。
移動閾値概念では軌跡TJと閾値TSを同相に
する必要がある。第6A図、第6B図および第
6C図を参照されたい。第6A図では、両方の
曲線が同相であり、閾値TSに相当する曲線は
軌跡TJに相当する曲線よりも常に大きい。そ
れは、常に閾値に劣つている軌跡に類似してい
る。たゞし、用語“劣つている”は、正半サイ
クル中正方向でより小さくかつ負半サイクル中
負方向でより小さいという意味である。問題が
起るのは、TJ曲線が第6B図に示したように
TS曲線よりも進む(か或は遅れる)時である。
この場合、正しくない動作領域AおよびBは正
しくないことを知らせる。事故が平衡点に近づ
きかつTJ曲線がTS曲線と大体同相で大きさも
大体等しくなる(第6C図参照)時には、問題
はもつと深刻になる。この状況では、正しくな
い動作範囲は大体90゜である。90゜がこの可能な
誤動作領域に対する制限であることに注目する
のは興味のあることだ。そしてそれは事故位置
と平衡点が大体等しい時に近づけられる。
第6A図、第6B図および第6C図に例示し
た問題を克服するために、一致タイマを使うこ
とが必要である。この一致タイマはトリツプ信
号が発生される前に所定の時間閾値を進ませる
ための軌跡を必要とする。
第6A図、第6B図および第6C図を研究す
れば明らかなように、正しくない動作領域は2
つの信号間の位相差および大きさの差に依存す
る。一般に、位相および大きさの差の正弦のた
めの式は下記のように表わせる。
f1(ωt)=Asinωt (5) f2(ωt)=Bsin(ωt+α) (6) 正しくない表示の総角φについて式(5)および
(6)を解けば、 φ=ωt=tan-1〔Bsinα/A−Bcosα〕 となる。角φは時間Tに相当する。たゞし、 T=φx360/16.67msu (7) である。式(7)は正しくない表示が起る間の総連
続時間を定める。従つて、Tよりも大きい一致
タイマを使用すれば誤動作を防げる。もし平衡
点でオーバリーチ(overreach)が所望されな
いならば、90゜すなわち4.17msの一致タイマを
使用しなければならない。
2 この発明の一実施例 第7図は、この発明に係る保護継電器50の
一実施例によつて保護される3相送電線系統4
8を示す。第7図の実施例では、3相送電線系
統48の各相は保護継電器50と同様な保護継
電器によつて事故が監視されるので、保護継電
器50だけを図示して詳しく説明する。
3相送電線系統48は、例えば50Hzまたは60
Hzの電力周波数を有する電源52を含む。この
電源52は回路しや断器54を介して3相送電
線系統48へ接続される。
保護継電器50は、方向比較モード(事故に
対する方向のみを与える)および独立したゾー
ン1モードで動作できる超高速継電器である。
方向比較モードでは、保護継電器が被保護区間
をオーバリーチするように設定される。また、
この方向比較モードでは、雷撃または隣接回路
からの結合雑音による高周波成分の影響を低減
するだけのためにろ波作用(大体1kHzのカツ
トオフ周波数を持つ低域フイルタ)が少々使用
される。ろ波作用が少しであるので、遅延は少
しゝかなくそして保護継電器はより速く動作す
るがオーバリーチの精度は良くない。しかしな
がら、方向比較モードでは、正確なオーバリー
チに欠けることはとるに足りないことである。
ろ波作用が増大するにつれて、オーバリーチの
精度は改善されるが動作は遅くなる。従つて、
ろ波作用と動作速度の妥協は、保護継電器50
が使用される特定用途に依存する。保護継電器
50は事故によつて生じさせられたような定常
状態からの電圧偏差および電流偏差を利用して
トリツプ決定を行う。
変流器56は3相送電線系統48の相Aへ磁
気結合されて電流信号i(t)を発生する。こ
の電流信号i(t)は2つの成分すなわち電源
52の周波数にある電力周波数成分および高周
波成分から成る。電流信号i(t)は、上述し
たような高周波成分をろ波するために保護継電
器50の低域フイルタ58へ入力される。この
低域フイルタ58の出力端子は帯域フイルタ6
0の入力端子へ接続されている。帯域フイルタ
60は、事故前の定常状態電流を測定するため
に“メモリ”として役立つ高Q帯域フイルタで
ある。事故前の定常状態電流を表わす信号ip
(t)は帯域フイルタ60によつて発生される。
低域フイルタ58の出力端子は加算増幅器6
2の第1入力端子へ接続されている。加算増幅
器62の第2入力端子はip(t)に応答する。
加算増幅器62は、事故前の定常状態電流から
の、事故時の電流偏差を表わす信号△i(t)
〔すなわち△i(t)は低域フイルタ58からの
出力信号マイナスip(t)に等しい〕を出力す
る。この電流偏差信号△i(t)は、微分器6
4中で利得XR(保護継電器50の設定値または
平衡点での3相送電線系統48の相Aのリアク
タンスを表わす)によつて微分される。従つ
て、微分器64から出力される信号は−XR
△′i(t)を表わす。
変圧器66は3相送電線系統48の相Aと大
地の間に接続されて電圧信号v(t)を発生す
る。この電圧信号v(t)は高周波成分および
電力周波数成分から成る。高周波成分をろ波す
るために電圧信号v(t)は低域フイルタ68
へ入力される。上述したように、低域フイルタ
68のカツトオフ周波数は保護継電器50の用
途次第で決まる。低域フイルタ68の出力端子
は帯域フイルタ70の入力端子へ接続されてい
る。帯域フイルタ70は、事故前の定常状態電
圧を測定するために“メモリ”として役立つ高
Q帯域フイルタである。事故前の定常状態電圧
を表わす信号vp(t)は帯域フイルタ70によ
つて発生される。
低域フイルタ68の出力端子は加算増幅器7
2の第1入力端子へ接続されている。加算増幅
器72の第2入力端子はvp(t)に応答する。
加算増幅器72からの出力信号は電圧偏差△v
(t)を表わす。電流偏差信号△i(t)と同様
に、電圧偏差信号△v(t)は3相送電線系統
48の相Aでの事故後と事故前の定常状態電圧
の差である。微分した電流偏差信号が微分器6
4によつて1つの付加極性反転段に従わされて
いるので、電圧偏差信号△v(t)は微分した
電流偏差信号−XR△′i(t)と電圧偏差信号
△v(t)の間に元の極性関係を保つためにイ
ンバータ74へ印加される。このインバータ7
4の出力端子は、反対方向のゾーン1事故を検
出するためのコンパレータ(第7図には示さな
い)へ接続される。
電流偏差信号△i(t)を微分する代りに、
電圧偏差信号△v(t)を積分しても結果は同
じである。保護継電器50を適正に機能させる
ためには、電流偏差信号の微分の次数が電圧偏
差信号よりも高い次数であるように少なくとも
1つの偏差信号が変換される必要がある。実際
問題として、唯一の偏差信号が変換される、す
なわち電流偏差信号が微分されるか或は電圧偏
差信号が積分されるのである。微分は積分の逆
であることに注目されたい。電流偏差信号が2
回微分されかつ電圧偏差信号が1回微分されて
も良いし、或は電流偏差信号が1回積分されか
つ電圧偏差信号が2回積分されても良い。多く
の組み合わせが可能であるが、第7図の実施例
のために電流偏差信号は1回微分されかつ電圧
偏差信号は微分もされないし積分もされない。
更に、電圧偏差信号を積分するよりもむしろ電
流偏差信号を微分することが望ましい。その理
由は、そうすることで電流偏差信号の直流成分
を除けるし、また保護継電器50を簡単化する
からである。
帯域フイルタ60からの事故前の定常状態電
流を表わす信号ip(t)は閾値発生器76の第
1入力端子へ入力される。帯域フイルタ70か
らの事故前の定常状態電圧を表わす信号vp(t)
は閾値発生器76の第2入力端子へ入力され
る。加算増幅器72からの電圧偏差信号△v
(t)は米国特許第4371907号について上述した
ように閾値発生器76の第3入力端子へ入力さ
れる。第8図における信号vp(t)は事故点で
の電圧vpp(t)を表わすのに使用され、この電
圧vpp(t)は第7図ではvp(t)−ip(t)Xfから
求められる。それはvp(t)とvpp(t)の大き
さの差が殆どないためである。閾値発生器76
は量〔−△v(t)−vpp(t)〕を表わす信号を
発生する。(式(4)を参照されたい。) 閾値発生器76からの信号〔−△v(t)−
vpp(t)〕はコンパレータ78および80の第
1入力端子へ入力される。微分した電流偏差信
号−XR△′i(t)はコンパレータ78および
80の第2入力端子へ入力される。コンパレー
タ78は電圧の正半サイクル中に印加された2
つの信号入力を比較し、コンパレータ80は電
圧の負半サイクル中に印加された2つの信号入
力を比較する。
もしコンパレータ78中で−XR△′i(t)
が〔−△v(t)−vpp(t)〕を超えるならばコ
ンパレータ78の出力は高レベルになる。もし
コンパレータ80中で−XR△′i(t)が〔−
△v(t)−vpp(t)〕を超えるならばコンパレ
ータ80の出力は高レベルになる。
コンパレータ78の出力端子はORゲート8
2の第1入力端子へ接続され、コンパレータ8
0の出力端子はORゲート82の第2入力端子
へ接続されている。コンパレータ78か80の
出力が高レベルになると、ORゲート82の出
力も高レベルになる。ORゲート82の出力端
子は一致タイマ83の入力端子へ接続されてい
る。上述したように、一致タイマ83は、トリ
ツプ信号が発生される前に軌跡が所定の時間閾
値よりも進むことを確保する。一致タイマ83
の入力が所定の時間高レベルであると、その出
力も高レベルになつて高レベル状態にラツチさ
れ、これによりトリツプ信号を発生する。独立
したゾーン1用途では、一致タイマ83の出力
端子がトリツプ・コイル84の入力端子へ接続
されている。このトリツプコイル84はその入
力が高レベルになると回路しや断器54をトリ
ツプする。もし保護継電器50が方向比較モー
ドで使用されるならば、トリツプ・コイル84
は不用である。その代り、保護継電器50は3
相送電線系統48の相手端にある同様な保護継
電器と通信して事故が3相送電線系統48の内
部で起つたかどうかを判断する。
3 この発明の他の実施例 第8図は保護継電器50の他の実施例の回路
図を示す。変流器56(第8図には示さない)
からの電流信号i(t)は絶縁トランス86の
1次コイルの両端間に入力される。抵抗88は
絶縁トランス86の2次コイルの両端間に接続
されている。抵抗88は、その第1端子がアー
スされ、その第2端子が抵抗90を介して演算
増幅器92の反転入力端子へ接続されている。
演算増幅器92の非反転入力端子は抵抗94を
介してアースされている。演算増幅器92の出
力端子は、コンデンサ96および抵抗98から
成る並列回路を介してその反転入力端子へ接続
されている。絶縁トランス86、演算増幅器9
2並びにこれらに関係した抵抗およびコンデン
サは、保護継電器50の抵域フイルタ58を構
成する。
演算増幅器92の出力端子は、抵抗100お
よびコンデンサ102から成る直列回路によつ
て演算増幅器104の反転入力端子へ接続され
る。抵抗100とコンデンサ102の接続点1
01はコンデンサ108を介して演算増幅器1
04の出力端子へ接続されている。抵抗106
は演算増幅器104の出力端子と反転入力端子
の間に接続されている。演算増幅器104の非
反転入力端子は抵抗110を介してアースされ
る。演算増幅器104の出力端子における信号
は、事故前の定常状態電流を表わすip(t)で
ある。演算増幅器104並びにこれに関係した
抵抗およびコンデンサは帯域フイルタ60を構
成する。
演算増幅器92の出力端子は抵抗112を介
して演算増幅器116の反転入力端子へ接続さ
れている。この反転入力端子は抵抗114を介
して演算増幅器104の出力端子にも接続され
ている。演算増幅器116の非反転入力端子は
抵抗120を介してアースされる。演算増幅器
116は、その出力端子が可変抵抗118を介
してその反転入力端子へ接続されている。可変
抵抗118は、演算増幅器116の利得が継電
器設定点XRに等しくなるように設定される。
演算増幅器116の出力端子での信号は電流偏
差信号△i(t)である。加算増幅器62は演
算増幅器116およびこれに関係した抵抗から
成る。
演算増幅器116の出力端子はコンデンサ1
22を介して演算増幅器124の反転入力端子
へ接続されている。演算増幅器124は、その
出力端子が抵孔126を介して反転入力端子へ
接続されている。演算増幅器124の非反転入
力端子は抵抗128を介してアースされる。演
算増幅器124の出力端子での信号は微分した
電流偏差信号−XR△′i(t)である。演算増
幅器124並びにこれに関係した抵抗およびコ
ンデンサは微分器64を構成する。
次に第8図中の電圧に関係した回路部分につ
いて説明すれば、変圧器66(第8図には示さ
ない)からの電圧信号v(t)は絶縁トランス
130へ入力される。この絶縁トランス130
の2次コイルは、その第1端子がアースされ、
その第2端子が抵抗132を介して演算増幅器
134の反転入力端子へ接続されている。演算
増幅器134は、その出力端子がコンデンサ1
36および抵抗138から成る並列回路を介し
てその反転入力端子へ接続されている。演算増
幅器134の非反転入力端子は抵抗140を介
してアースされる。絶縁トランス130、演算
増幅器134並びにこれらに関係した抵抗およ
びコンデンサは抵域フイルタ68を構成する。
演算増幅器134の出力端子は抵抗142を
介して接続点141へ接続され、この接続点1
41はコンデンサ150を介して演算増幅器1
44の反転入力端子へ接続されている。接続点
141はコンデンサ146を介して演算増幅器
144の出力端子にも接続されている。抵抗1
48は演算増幅器144の出力端子と反転入力
端子の間に接続されている。演算増幅器144
の非反転入力端子は抵抗152を介してアース
されている。事故前の定常状態電圧を表わす信
号vp(t)は演算増幅器144の出力端子に発
生される。演算増幅器144並びにこれに関係
したコンデンサおよび抵抗は帯域フイルタ70
を構成する。
演算増幅器144からの信号vp(t)は抵抗
154を通して演算増幅器158の反転入力端
子へ入力される。演算増幅器134の出力端子
も抵抗162を介して演算増幅器158の反転
入力端子へ接続されている。演算増幅器158
の出力端子は抵抗160を介してその反転入力
端子へ接続されている。演算増幅器158の非
反転入力端子は抵抗156を介してアースされ
る。演算増幅器158の出力端子での信号は電
圧偏差信号△v(t)である。演算増幅器15
8およびこれに関係した抵抗は加算増幅器72
を構成する。
電圧偏差信号△v(t)は抵抗164を通し
て演算増幅器168の反転入力端子へ入力され
る。演算増幅器168は、その出力端子が抵抗
170を介してその反転入力端子へ接続され、
またその非反転入力端子が抵抗172を介して
アースされる。演算増幅器168およびこれに
関係した抵抗はインバータ74を構成する。
第8図に示す閾値発生器76の詳細を説明す
れば、信号vp(t)は抵抗202を通して演算
増幅器206の反転入力端子へ入力される。演
算増幅器158の出力端子での電圧偏差信号△
v(t)も抵抗200を通して演算増幅器20
6の反転入力端子へ入力される。演算増幅器2
06の出力端子は抵抗204を介してその反転
入力端子へ接続されている。演算増幅器206
の非反転入力端子は抵孔208を介してアース
される。−△v(t)−vpp(t)を表わす信号は
演算増幅器206の出力端子に存在する。演算
増幅器206はその関連抵抗と一緒になつて閾
値発生器76を構成する。
演算増幅器206の出力端子はダイオード2
10のアノード端子へ接続され、そのカソード
端子は接続点208へ接続されている。演算増
幅器124の出力端子はダイオード214のア
ノード端子へ接続され、そのカソード端子は接
続点212へ接続されている。接続点208は
抵抗216を介して演算増幅器220の反転入
力端子へ接続され、また抵抗222を介してア
ースされる。接続点212は、抵抗218を介
して演算増幅器220の非反転入力端子へ接続
され、また抵抗224を介してアースされる。
演算増幅器220の出力端子はORゲート82
の第1入力端子へ接続されている。演算増幅器
220並びにこれに関係した抵抗およびダイオ
ードは第8図に示したコンパレータ78を構成
する。演算増幅器220の出力端子は、もしそ
の非反転入力端子での信号−XR△′i(t)が
正半サイクル中その反転入力端子での信号−△
v(t)−vpp(t)を超えるならば高レベル状態
になる。
演算増幅器124の出力端子はダイオード2
28のカソード端子へ接続され、そのアノード
端子は演算増幅器226の反転入力端子へ接続
されている。演算増幅器206の出力端子はダ
イオード230のカソード端子へ接続され、そ
のアノード端子は演算増幅器226の非反転入
力端子へ接続されている。演算増幅器226
は、その反転入力端子が抵抗232を介してア
ースされ、またその非反転入力端子が抵抗23
4を介してアースされる。演算増幅器226の
出力端子はORゲート82の第2入力端子へ接
続されている。負半サイクル中、演算増幅器2
26の反転入力端子での信号−XR△′i(t)
が非反転入力端子での信号−△v(t)−vpp
(t)を超えると、演算増幅器226の出力端
子は高レベル状態になる。
ORゲート82の出力が高レベルになつてこ
の高レベル状態が第7図で説明したように所定
の時間持続すれば、一致タイマ83の出力は高
レベルになり、トリツプ・コイル84をして回
路しや断器54をトリツプさせる。
〔発明の効果〕
保護継電器50を詳しく説明したが、その利点
および改良点は容易に明らかであろう。垂直単位
がXR△′i(t)であるようにX−Y平面の垂直
軸を修正すると、全ての継続器設定点に対して単
位傾斜の移動閾値を確定させる。また、保護継電
器50は式XR△′i(t)=△v(t)+vpp(t)に
従つて経時変化閾値を提供する。これらの改良点
の結果として、保護継電器50の事故検出時間は
相当短くなる。その理由は、事故点までの距離ま
たは方向を測定するために電圧偏差信号および微
分した電流偏差信号の最大値を待つ必要がないか
らである。
【図面の簡単な説明】
第1図は直線軌跡および従来の距離継電器の固
定された直線閾値境界線を例示する変換した偏差
平面のグラフ図、第2A図、第2B図、第2C図
は慣用の電力系統のためのそれぞれ事故前、事故
時、事故後のモデルを示す回路図、第3図は第2
C図の事故後のモデルの簡単化した回路図、第4
A図、第4B図および第4C図は直線軌跡および
この発明の経時変化閾値境界線を示すグラフ図、
第5図は第2A図、第2B図および第2C図の送
電線のためのベクトル図、第6A図、第6B図お
よび第6C図は軌跡と閾値境界線の可能な関係を
示すグラフ図、第7図は送電線を保護するための
この発明に係る保護継電器の一実施例のブロツク
図、第8図は保護継電器の他の実施例を示す回路
図である。 48は3相送電線系統、50は保護継電器、5
2は電源、54は回路しや断器、56は変流器、
66は変圧器、58と68は低域フイルタ、60
と70は帯域フイルタ、62と72は加算増幅
器、64は微分器、74はインバータ、76は閾
値発生器、78と80はコンパレータ、82は
ORゲート、83は一致タイマ、84はトリツ
プ・コイルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 交流電源によつて付勢される送電線上の測定
    点から事故の方向を測定するためのかつその事故
    が前記測定点から所定の距離内にあるかどうかを
    測定するための保護継電器であつて、 事故前の定常状態電流からの事故時の電流偏差
    を表わす電流被導出信号を時間の関数として提供
    するための第1手段と、 事故前の定常状態電圧からの事故時の電圧偏差
    を表わす電圧被導出信号を時間の関数として提供
    するための第2手段と、 前記電流被導出信号および前記電圧被導出信号
    の各々から進行波活動による過渡状態を除くこと
    により、ろ波した電流被導出信号およびろ波した
    電圧被導出信号を発生するためのろ波手段と、 前記ろ波した電流被導出信号に応答して微分し
    た信号を発生するための微分器と、 前記微分した信号と前記測定点から所定の距離
    の所での前記送電線のリアクタンスとの積をY軸
    にとりかつ前記ろ波した電圧被導出信号をX軸に
    とつたX−Y平面に経時変化軌跡を生じさせるた
    めの第3手段と、 を備えた前記保護継電器において、 前記X−Y平面の第2象限および第4象限で第
    1経時変化閾値境界線(たゞし、この第1経時変
    化閾値境界線は単位傾斜並びに事故前の経時変化
    電圧を事故時に表わす第2象限および第4象限中
    のY軸交点を有する。)を生じるための、かつ前
    記X−Y平面の第1象限および第3象限で第2経
    時変化閾値境界線(たゞし、この第2経時変化閾
    値境界線は負の単位傾斜並びに事故前の負の経時
    変化電圧を事故時に表わす第1象限および第3象
    限中のY軸交点を有する。)を生じるための第4
    手段と、 前記経時変化軌跡が前記X−Y平面の第2象限
    または第4象限において所定の時間前記第1経時
    変化閾値境界線を何時超えるかを測定することに
    よりその事故が順方向にありそして前記測定点か
    ら前記所定の距離内にあることを示すための、か
    つ前記経時変化軌跡が前記X−Y平面の第1象限
    または第3象限において所定の時間前記第2経時
    変化閾値境界線を何時超えるかを測定することに
    よりその事故が反対方向にありそして前記測定点
    から前記所定の距離内にあることを示すための第
    5手段と、 を設けたことを特徴とする保護継電器。
JP58196278A 1982-10-22 1983-10-21 保護継電器 Granted JPS5996821A (ja)

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US436101 1995-05-08

Publications (2)

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JPH027248B2 true JPH027248B2 (ja) 1990-02-16

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