JP2601795B2 - 保安装置付三相コンデンサ - Google Patents
保安装置付三相コンデンサInfo
- Publication number
- JP2601795B2 JP2601795B2 JP60260766A JP26076685A JP2601795B2 JP 2601795 B2 JP2601795 B2 JP 2601795B2 JP 60260766 A JP60260766 A JP 60260766A JP 26076685 A JP26076685 A JP 26076685A JP 2601795 B2 JP2601795 B2 JP 2601795B2
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- Japan
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- capacitor
- phase
- phase terminal
- capacitor element
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は主として高圧進相コンデンサの内部故障の検
出と保護を目的とした保安装置付三相コンデンサに関す
るものである。
出と保護を目的とした保安装置付三相コンデンサに関す
るものである。
従来の技術 高圧進相コンデンサがコンデンサ素子に故障を生じた
場合、この高圧進相コンデンサをそのまま継続運転する
と、故障部の発熱やアークの発生によって絶縁油が分解
してガスが発生し、コンデンサケース内の圧力が上昇し
て最終的にはケースの破裂、噴油に至り、火災などの大
きな災害に進展するおそれがある。このために故障した
コンデンサを早期に発見して電源より開路する保安装置
がいろいろ提案されている。その一例として、コンデン
サケース内の圧力の上昇を検知する圧力スイッチ、コン
デンサケース内の圧力の上昇によりケースの変形を検出
するケース変形検出スイッチなどが実用化されている
が、これらはコンデンサの故障によって生じるケース内
の圧力の上昇を利用したものである。
場合、この高圧進相コンデンサをそのまま継続運転する
と、故障部の発熱やアークの発生によって絶縁油が分解
してガスが発生し、コンデンサケース内の圧力が上昇し
て最終的にはケースの破裂、噴油に至り、火災などの大
きな災害に進展するおそれがある。このために故障した
コンデンサを早期に発見して電源より開路する保安装置
がいろいろ提案されている。その一例として、コンデン
サケース内の圧力の上昇を検知する圧力スイッチ、コン
デンサケース内の圧力の上昇によりケースの変形を検出
するケース変形検出スイッチなどが実用化されている
が、これらはコンデンサの故障によって生じるケース内
の圧力の上昇を利用したものである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記の圧力スイッチを利用した検出方
法、ケース変形検出スイッチを利用した検出方法は、コ
ンデンサが故障してケース内の圧力が上昇し検知装置が
作動するまでに時間を要し、故障の早期検出に難点があ
った。
法、ケース変形検出スイッチを利用した検出方法は、コ
ンデンサが故障してケース内の圧力が上昇し検知装置が
作動するまでに時間を要し、故障の早期検出に難点があ
った。
故障の早期検出に適した電気的検出方法として、Ｙ結
線コンデンサでは中性点電流検出方式などが実用化され
好成績を得ているが、三角結線コンデンサではあまり良
い方式ではなかった。
線コンデンサでは中性点電流検出方式などが実用化され
好成績を得ているが、三角結線コンデンサではあまり良
い方式ではなかった。
問題点を解決するための手段 本発明は三角結線コンデンサにおける内部故障の早期
検出ができる保安装置付三相コンデンサを提供しようと
するものである。
検出ができる保安装置付三相コンデンサを提供しようと
するものである。
即ち、複数個のコンデンサ素子を直列接続して一つの
コンデンサ素子群を形成し、該一つのコンデンサ素子群
を３個直列接続して一相とする三角結線に構成した三相
コンデンサにおいて、 上記三角結線の第１相端子と第２相端子間の第１相端
子から一つ目と二つ目のコンデンサ素子群の接続点と、
第２相端子と第３相端子間の第２相端子から二つ目と三
つ目のコンデンサ素子群の接続点とを第１の高インピー
ダンス素子で接続し、 また、第２相端子と第３相端子間の第２相端子から一
つ目と二つ目のコンデンサ素子群の接続点と、第３相端
子と第１相端子間の第３相端子から二つ目と三つ目のコ
ンデンサ素子群の接続点とを第２の高インピーダンス素
子で接続し、 第１と第２の高インピーダンス素子の各中央点との間
に電圧センサを接続し、該電圧センサにより駆動する接
点を利用してコンデンサの内部故障を検出して保護する
ことを特徴とする保安装置付三相コンデンサである。
コンデンサ素子群を形成し、該一つのコンデンサ素子群
を３個直列接続して一相とする三角結線に構成した三相
コンデンサにおいて、 上記三角結線の第１相端子と第２相端子間の第１相端
子から一つ目と二つ目のコンデンサ素子群の接続点と、
第２相端子と第３相端子間の第２相端子から二つ目と三
つ目のコンデンサ素子群の接続点とを第１の高インピー
ダンス素子で接続し、 また、第２相端子と第３相端子間の第２相端子から一
つ目と二つ目のコンデンサ素子群の接続点と、第３相端
子と第１相端子間の第３相端子から二つ目と三つ目のコ
ンデンサ素子群の接続点とを第２の高インピーダンス素
子で接続し、 第１と第２の高インピーダンス素子の各中央点との間
に電圧センサを接続し、該電圧センサにより駆動する接
点を利用してコンデンサの内部故障を検出して保護する
ことを特徴とする保安装置付三相コンデンサである。
作用 そして、上記三角結線された三相コンデンサは、第１
相、第２相、第３相の各端子の電位が一定で対称三相電
圧の時、上記インピーダンス素子の各中央点間には電位
は発生せず、上記三相コンデンサを形成するコンデンサ
素子群の何れか一つのコンデンサ素子群が絶縁破壊等の
損傷を起こすと、上記インピーダンス素子の中央点間に
電位差が発生し、該電位差を検知する電圧センサと、こ
れにより作動する接点を設けておけば、上記コンデンサ
の電源を即時に開放することができ、コンデンサのケー
ス破壊などの事故進展を未然に防止することができる。
相、第２相、第３相の各端子の電位が一定で対称三相電
圧の時、上記インピーダンス素子の各中央点間には電位
は発生せず、上記三相コンデンサを形成するコンデンサ
素子群の何れか一つのコンデンサ素子群が絶縁破壊等の
損傷を起こすと、上記インピーダンス素子の中央点間に
電位差が発生し、該電位差を検知する電圧センサと、こ
れにより作動する接点を設けておけば、上記コンデンサ
の電源を即時に開放することができ、コンデンサのケー
ス破壊などの事故進展を未然に防止することができる。
以下、本発明の保安装置付三相コンデンサを第１図に
示す実施例について説明する。
示す実施例について説明する。
第１図は本発明の保安装置付三相コンデンサの内部結
線図を示す。Ｕ、Ｖ、Ｗは三相電源に接続される三相コ
ンデンサの端子で、Ｕは第１相端子、Ｖは第２相端子、
Ｗは第３相端子を表している。各相端子間にはそれぞれ
複数個のコンデンサ素子を直列接続したコンデンサ素子
群Ｃが３個直列に接続され、これを三角結線して三相コ
ンデンサを構成している。端子Ｕ−Ｖ間のＵから一つ目
と二つ目のコンデンサ素子群Ｃの接続点Ｘと端子Ｖ−Ｗ
間のＶから二つ目と三つ目のコンデンサ素子群Ｃの接続
点Ｙとの間に第１の高インピーダンス素子（たとえば抵
抗）Ｒを接続する。同様に端子Ｖ−Ｗ間のＶから一つ目
と二つ目のコンデンサ素子群Ｃの接続点Ｔと端子Ｗ−Ｕ
間のＷから二つ目と三つ目のコンデンサ素子群Ｃの接続
点Ｚの間に第２の高インピーダンス素子（たとえば抵
抗）Ｒ′を接続する。これらの高インピーダンス素子
Ｒ、Ｒ′の中央点をＰ、Ｑとすると、各相端子Ｕ、Ｖ、
Ｗの電位が、 第１相端子Ｕ ＝Ｅ（ただし Ｅは相電圧） と対称三相電圧の場合、Ｐ点、Ｑ点の電位はいずれも零
となり、Ｐ−Ｑ間には電圧は発生しない。
線図を示す。Ｕ、Ｖ、Ｗは三相電源に接続される三相コ
ンデンサの端子で、Ｕは第１相端子、Ｖは第２相端子、
Ｗは第３相端子を表している。各相端子間にはそれぞれ
複数個のコンデンサ素子を直列接続したコンデンサ素子
群Ｃが３個直列に接続され、これを三角結線して三相コ
ンデンサを構成している。端子Ｕ−Ｖ間のＵから一つ目
と二つ目のコンデンサ素子群Ｃの接続点Ｘと端子Ｖ−Ｗ
間のＶから二つ目と三つ目のコンデンサ素子群Ｃの接続
点Ｙとの間に第１の高インピーダンス素子（たとえば抵
抗）Ｒを接続する。同様に端子Ｖ−Ｗ間のＶから一つ目
と二つ目のコンデンサ素子群Ｃの接続点Ｔと端子Ｗ−Ｕ
間のＷから二つ目と三つ目のコンデンサ素子群Ｃの接続
点Ｚの間に第２の高インピーダンス素子（たとえば抵
抗）Ｒ′を接続する。これらの高インピーダンス素子
Ｒ、Ｒ′の中央点をＰ、Ｑとすると、各相端子Ｕ、Ｖ、
Ｗの電位が、 第１相端子Ｕ ＝Ｅ（ただし Ｅは相電圧） と対称三相電圧の場合、Ｐ点、Ｑ点の電位はいずれも零
となり、Ｐ−Ｑ間には電圧は発生しない。
ここで、もしＵ−Ｘ間コンデンサ素子群Ｃが絶縁破壊
すると、接続点Ｘの電位が端子Ｕと同電位となり、Ｐ点
の電位は となり、Ｑ点の電位は依然として零であるので、Ｐ−Ｑ
間には上記のＰ点の電位に相当する電圧が発生する。
すると、接続点Ｘの電位が端子Ｕと同電位となり、Ｐ点
の電位は となり、Ｑ点の電位は依然として零であるので、Ｐ−Ｑ
間には上記のＰ点の電位に相当する電圧が発生する。
いま、 とすると、Ｐ−Ｑ間の電圧E0は E0≒1100V となり、かなり大きな電圧が発生することになる。
同様にして、もしＸ−Ｖ間のコンデンサ素子群Ｃの１
つが絶縁破壊した場合について計算すると、 Ｐ−Ｑ間の電圧E0は E0≒550V となる。
つが絶縁破壊した場合について計算すると、 Ｐ−Ｑ間の電圧E0は E0≒550V となる。
従って、Ｐ−Ｑ間に適切な電圧センサ（この電圧によ
り接点Tsを動作し得るもの、たとえば半導体素子などを
利用した電流増幅回路など）VSを挿入することにより、
コンデンサ素子群Ｃの１コンデンサ素子の絶縁破壊を確
実に検知して接点信号を得ることができる。この接点信
号により三相コンデンサの電源側に設けられた開閉器を
開路し、コンデンサケースの破壊などの事故の進展は確
実に防止することができる。
り接点Tsを動作し得るもの、たとえば半導体素子などを
利用した電流増幅回路など）VSを挿入することにより、
コンデンサ素子群Ｃの１コンデンサ素子の絶縁破壊を確
実に検知して接点信号を得ることができる。この接点信
号により三相コンデンサの電源側に設けられた開閉器を
開路し、コンデンサケースの破壊などの事故の進展は確
実に防止することができる。
尚、上記実施例においては、インピーダンス素子Ｒ、
Ｒ′の各接続点を三相コンデンサのＵ相を起点として説
明したが、他のＶ相あるいはＷ相を起点として接続して
も同様の作用・効果が得られる。
Ｒ′の各接続点を三相コンデンサのＵ相を起点として説
明したが、他のＶ相あるいはＷ相を起点として接続して
も同様の作用・効果が得られる。
この保安装置付三相コンデンサは、高インピーダンス
素子Ｒ、Ｒ′および電圧センサVSなどをコンデンサケー
スに内蔵してもよく、また高インピーダンス素子Ｒ、
Ｒ′のみを内蔵しＰ点およびＱ点よりコンデンサケース
外に導出して電圧センサVSをコンデンサケースの外部に
配置して接続してもよい。
素子Ｒ、Ｒ′および電圧センサVSなどをコンデンサケー
スに内蔵してもよく、また高インピーダンス素子Ｒ、
Ｒ′のみを内蔵しＰ点およびＱ点よりコンデンサケース
外に導出して電圧センサVSをコンデンサケースの外部に
配置して接続してもよい。
発明の効果 本発明の保安装置付三相コンデンサは上記のように構
成されているので、コンデンサ素子群の１コンデンサ素
子が絶縁破壊などを生じても電圧センサで迅速に故障を
検知でき、コンデンサを電源より開放して保護すること
ができる。また本発明の保安装置付三相コンデンサは構
造が簡単で、コンデンサケースに内蔵させてコンパクト
な構造にすることができるなどの効果があり、工業的な
らびに実用的価値大なるものである。
成されているので、コンデンサ素子群の１コンデンサ素
子が絶縁破壊などを生じても電圧センサで迅速に故障を
検知でき、コンデンサを電源より開放して保護すること
ができる。また本発明の保安装置付三相コンデンサは構
造が簡単で、コンデンサケースに内蔵させてコンパクト
な構造にすることができるなどの効果があり、工業的な
らびに実用的価値大なるものである。
第１図は本発明の保安装置付三相コンデンサの実施例の
内部接続図である。 「U:第１相端子、V:第２相端子、W:第３相端子 C:コンデンサ素子群 X:U−Ｖ間のＵから一つ目と二つ目のＣの接続点 Y:V−Ｗ間のＶから二つ目と三つ目のＣの接続点 T:V−Ｗ間のＶから一つ目と二つ目のＣの接続点 Z:W−Ｕ間のＷから二つ目と三つ目のＣの接続点 Ｒ、R:第１の高インピーダンス素子 Ｒ′、Ｒ′：第２の高インピーダンス素子 Ｐ、Q:高インピーダンス素子Ｒ、Ｒ′の中央点： VS:電圧センサ、Ts:接点
内部接続図である。 「U:第１相端子、V:第２相端子、W:第３相端子 C:コンデンサ素子群 X:U−Ｖ間のＵから一つ目と二つ目のＣの接続点 Y:V−Ｗ間のＶから二つ目と三つ目のＣの接続点 T:V−Ｗ間のＶから一つ目と二つ目のＣの接続点 Z:W−Ｕ間のＷから二つ目と三つ目のＣの接続点 Ｒ、R:第１の高インピーダンス素子 Ｒ′、Ｒ′：第２の高インピーダンス素子 Ｐ、Q:高インピーダンス素子Ｒ、Ｒ′の中央点： VS:電圧センサ、Ts:接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 遠藤 政明 審判官 杉崎 一也 審判官 山下 弘綱 (56)参考文献 特開 昭51−54247（ＪＰ，Ａ) 特公 昭49−10218（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (1)
- 【請求項１】複数個のコンデンサ素子を直列接続して一
つのコンデンサ素子群を形成し、該一つのコンデンサ素
子群を３個直列接続して一相とする三角結線に構成した
三相コンデンサにおいて、 上記三角結線の第１相端子と第２相端子間の第１相端子
から一つ目と二つ目のコンデンサ素子群の接続点と、第
２相端子と第３相端子間の第２相端子から二つ目と三つ
目のコンデンサ素子群の接続点とを第１の高インピーダ
ンス素子で接続し、 また、第２相端子と第３相端子間の第２相端子から一つ
目と二つ目のコンデンサ素子群の接続点と、第３相端子
と第１相端子間の第３相端子から二つ目と三つ目のコン
デンサ素子群の接続点とを第２の高インピーダンス素子
で接続し、 第１と第２の高インピーダンス素子の各中央点との間に
電圧センサを接続し、該電圧センサにより駆動する接点
を利用してコンデンサの内部故障を検出して保護するこ
とを特徴とする保安装置付三相コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60260766A JP2601795B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 保安装置付三相コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60260766A JP2601795B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 保安装置付三相コンデンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62123917A JPS62123917A (ja) | 1987-06-05 |
| JP2601795B2 true JP2601795B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=17352430
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60260766A Expired - Fee Related JP2601795B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 保安装置付三相コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2601795B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1404595A (en) * | 1972-04-13 | 1975-09-03 | Ici Ltd | Water-sobuble quinophthalone dyes |
| JPS5154247A (ja) * | 1974-11-07 | 1976-05-13 | Kinki Electrical Construct | Anzensochitsukisankakuketsusensansokondensa |
-
1985
- 1985-11-19 JP JP60260766A patent/JP2601795B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62123917A (ja) | 1987-06-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |