JPH10236538A - 複室容器 - Google Patents

複室容器

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JPH10236538A
JPH10236538A JP9059895A JP5989597A JPH10236538A JP H10236538 A JPH10236538 A JP H10236538A JP 9059895 A JP9059895 A JP 9059895A JP 5989597 A JP5989597 A JP 5989597A JP H10236538 A JPH10236538 A JP H10236538A
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absorbing sheet
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冨士夫 井上
Masamitsu Izumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複室容器内で薬剤等の吸湿防止や酸化防止の
ために封入する乾燥剤、脱酸素剤等の封入個所の制約を
少なくし、かつ容器内の水分や酸素の影響を少なくなし
得る複室容器を提供する。 【解決手段】 易酸化性や吸湿性を有する薬剤等を収容
した室8を水分・ガスバリアーフィルム10で覆うと共
に、乾燥剤16、脱酸素剤18等が封入された小袋1
4、または、水分吸収性シート42、酸素吸収性シート
44を略位置固定に室8内に収容するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末剤、液剤、固形
剤等を封入する可撓性複室容器の改良に関するものであ
る。本発明の複室容器は、例えば吸湿性や易酸化性を有
する薬剤等を収容するのに使用すれば、特に有効であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より吸湿性や易酸化性を有する薬剤
等と、溶解液や希釈液等とを隣合う別の室に分離して収
容し、使用時にシール部を連通させて混合するようにし
た複室容器が用いられているが、複室容器には吸湿性や
易酸化性を有する薬剤等を収容した室を水分非透過性お
よび/またはガス非透過性のフィルムで覆って密封し、
内側の空間部に脱酸素剤や乾燥剤等を封入したり、ある
いはこのような薬剤等を収容する室自体を水分吸収性の
層を有するフィルムで形成したりすることが行われてい
る。例えば、前者としては特開平4ー364851号の
複室容器、後者としては特開平8ー280775号の可
撓性複室容器等が該当する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の複室
容器では、吸湿性や易酸化性を有する薬剤等を収容した
室と、これを覆う水分非透過性および/またはガス非透
過性のフィルムとの間の空間部に脱酸素剤や乾燥剤等を
収容するので、収容個所が制約されるという問題点があ
り、後者の可撓性複室容器では、室を形成するリアーシ
ートとフロントシートのうちの一方のシートにのみ水分
吸収層(吸水層)が存在するのみで、かつ吸水層の片側
の面が直接もしくは水分透過性の層を介して室内に接す
るだけであるから、水分吸収面積が自ずから制約され、
室内湿気の吸収量を充分に確保し難いという問題点があ
り、また、酸素非透過性フィルムで外部と遮断するだけ
であるから、室内に存在する酸素の影響を避けることが
できないという問題点があった。本発明はこのような事
情を背景としてなされたものであり、本発明の目的は脱
酸素剤や乾燥剤等の封入個所の制約を少なくし、かつ室
内の水分や酸素の影響を十分減少させ得る複室容器を提
供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するためになされたものであり、本発明は下記の
通り構成されている。 A 可撓性フィルムで粉末剤、液剤、固形剤等を収容す
るための複数の室が形成され、かつ隣合う室を密封状態
に仕切る手段として剥離可能なシール部を含むように
し、さらに該複数の室の内の1または2以上の室を水分
非透過性および/またはガス非透過性のフィルムで覆い
密封するようにした複室容器において、水分非透過性お
よび/またはガス非透過性のフィルムで覆われた前記1
または2以上の室内には粉末剤、液剤、固形剤等を収容
すると共に脱酸素剤、乾燥剤、酸素吸収性シートおよび
水分吸収性シートのいずれか1または2以上を収容し、
かつ脱酸素剤、乾燥剤、酸素吸収性シートおよび水分吸
収性シートは前記室内でさらに水分透過性および/また
はガス透過性のフィルムで構成された小袋内に収容し、
しかも小袋は直接もしくは他の部材を介して前記室に連
結されるようにしたことを特徴とする複室容器。 B 前記A項記載の複室容器において、前記酸素吸収性
シートおよび水分吸収性シートは前記小袋内に収容せず
に前記室内に直接もしくは他の部材を介して連結するよ
うにした複室容器。 C 前記A項またはB項記載の複室容器において、前記
水分非透過性および/またはガス非透過性で覆われた室
内には易酸化性および/または吸湿性を有する粉末剤、
液剤、固形剤等を収容するようにした複室容器。 D 可撓性フィルムで粉末剤、液剤、固形剤等を収容す
るための複数の室が形成され、かつ隣合う室を密封状態
に仕切る手段として剥離通可能なシール部を含むように
し、さらに該複数の室の内の1または2以上の室を水分
非透過性および/またはガス非透過性のフィルムで覆い
密封するようにした複室容器において、前記1または2
以上の室を水分非透過性および/またはガス非透過性の
フィルムで覆うことにより形成された空間部内に酸素吸
収性シートおよび/または水分吸収性シートを配置する
か、または酸素吸収性シートと水分吸収性シートを配置
することに代えて前記空間部を形成するフィルムとして
水分吸収層および/または酸素吸収層を有するフィルム
を使用するか、あるいは前記空間部内に酸素吸収性シー
ト、水分吸収性シートを配置すると共に空間部を形成す
るフィルムとして前記フィルムを使用するようにしたこ
とを特徴とする複室容器。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を記載した図
面に基づいて、発明の実施の形態を詳細に説明する。図
1は本発明の実施例(請求項1記載の複室容器)を示
す。図1において、2は液剤を収容するための室4を構
成するフィルム、6は粉末剤等を収容するための室8を
構成するフィルム、10は室8を覆いその周りに密閉さ
れた空間部12を生じさせるフィルムである。室8には
粉末剤と共に、小袋14に入れられた乾燥剤16と脱酸
素剤18が封入され、室4には液剤が封入されると共に
口部22が取り付けられている。小袋14は水分透過性
とガス透過性を有するフィルムで構成され、かつ小袋1
4の一端部は室8内の上端側に溶着され、固定されてい
る。室8は2枚重ね合わせたフィルム6の周縁を溶着し
て形成される。すなわち、フィルム6は図1(ハ)に示
すようにポリエチレン(以下PEと略記する)からなる
外層26とPEとポリプロピレン(以下PPと略記す
る)との混合樹脂からなる内層28との多層フィルムで
あり、2枚の多層フィルムが周縁で溶着されて室8が形
成される。また、小袋14は図1(ト)に示すように、
吊下げ用シート31等の連結部材で室8内に固定しても
よい。
【0006】一方室4は、多層フィルムである前記フィ
ルム6が下方に伸び、溶着されて構成される。すなわ
ち、前記多層フィルムを2枚重ね合わせ、その周縁部を
溶着すると共に、その中間部において横方向に、周縁部
より強度が小さくなる状態に溶着し、仕切り手段として
の弱シール部30を形成し、これを境にして室8、室4
が形成される。なお、フィルム2とフィルム6は、連続
したフィルムである。
【0007】空間部12は2枚重ね合わせたフィルム1
0の周縁を溶着して形成される。すなわち、フィルム1
0は図1(ニ)に示すように、内層34がPEで、外層
36が水分非透過性、ガス非透過性のバリアーフィルム
からなる多層フィルムであり、バリアーフィルムとして
例えばポリエチレンテレフタレート(以下PETと略記
する)とポリ塩化ビニリデンとPEの3重層または、P
ETとポリビニルアルコールのシリカ蒸着フィルムとP
Eとの3重層が使用されている。そして、室8を覆う状
態に2枚の上記多層フィルムが配置され、その左右周縁
と上部周縁が溶着され、下部周縁は図1(ホ)に示すよ
うに弱シール部30上に重ね合わせて溶着されて空間部
12が形成される。
【0008】乾燥剤としては、例えばシリカゲル、ゼオ
ライト、シリカゲル成形物、脱酸素剤一体物等が使用さ
れている。また、脱酸素剤としても、市販のもの、例え
ば三菱瓦斯化学社製「エージレス(登録商標)」や、ア
モルファス銅を用いた脱酸素剤等が使用できる。
【0009】小袋14内に配置する乾燥剤16と脱酸素
剤18に代えて、水分吸収性シートや酸素吸収性シート
を配置してもよく、また、これらを乾燥剤や脱酸素剤と
一緒に配置してもよい。これらのシートを使用する場合
には、図1(ヘ)に示すように、小袋14を使用しない
で水分吸収性シート42、酸素吸収性シート44を室8
内に溶着し、直接固定してもよい。なお、水分吸収性シ
ートの水分吸収層を構成するものとしては、例えば佐々
木化学薬品株式会社製ドライキープ(登録商標)等が、
酸素吸収性シートの酸素吸収層を構成するものとして
は、例えば東洋製罐株式会社製オキシガード(OXYG
UARD)(登録商標)等が好適に使用できる。
【0010】上記各部の溶着温度は、室8、室2の周縁
部および空間部12の周縁部が最も高く、約170〜2
00℃であり、弱シール部30はこれより低く、約11
0〜130℃であり、さらに、フィルム6とフィルム1
0との溶着部は、周縁部と弱シール部の中間の温度にな
るよう設定される。その結果溶着強度は、室2、室8、
空間部12の各周縁部の溶着部、ついでフィルム6、フ
ィルム10間の溶着部となり、弱シール部30はこれら
より弱くなる。
【0011】以上のように構成された実施例において
は、粉末剤、液剤、固形剤等が封入された室内に乾燥
剤、脱酸素剤等が封入されるので、吸湿性や易酸化性を
有する薬剤等の吸湿防止や酸化防止を効率よく行なうこ
とができる。また、乾燥剤、脱酸素剤等は小袋14内に
入れられているので、薬剤類と直接接触するおるれはな
く、しかも小袋14は水分透過性、ガス透過性のフィル
ムで構成されているので、湿気や酸素の通過の妨げとな
らない。水分吸収性シート42や酸素吸収性シート44
を室8内に固定する場合には、小袋14を省略できる利
点がある。
【00012】なお、上記実施例の粉末剤として例え
ば、抗生剤、抗癌剤、ステロイド剤、血栓溶解剤または
ビタミン剤等の吸湿性、易酸化性および易熱変性の物質
が挙げられ、液剤としてこれらの溶解液または希釈液、
例えば生理食塩液や、ブドウ糖液および注射用蒸留水な
どが挙げられる。粉末剤の抗生剤等の中には、下部の液
剤で溶解する前に、炭酸ナトリウム等のアルカリ溶剤や
他の溶解補助剤で溶解しなければならないものがある
が、このような場合には、この粉末剤を収容した室に溶
剤等を混注するための注入口(図示省略)を設ける。
【0013】フィルム6としては、上記実施例に記載さ
れた多層フィルム以外にも、PE、PPおよびこれらの
混合樹脂から選ばれる一種以上の組合せによる単層もし
くは多層フィルムを使用することも可能であり、好まし
くは、フィルム6の内層を直鎖状低密度ポリエチレン
(以下LLDPEと略記する)とPPとの混合樹脂と
し、外層をLLDPEとした2層フィルムを用いること
ができる。フィルム10にはポリ塩化ビニリデン、PE
T、アルミ加工フィルム、エチレンビニルアルコール共
重合体(EVOH)、シリカ蒸着フィルムの単層もしく
は多層のシートを使用することも可能である。なお、フ
ィルム6とフィルム10を直接溶着する場合、溶着を良
好にするために少なくともフィルム10を多層フィルム
とし、フィルム10の最内層の材質とフィルム6もしく
はフィルム6の最外層の材質とを同一にすることが望ま
しい。例えば、フィルム6の最外層がLLDPEの場
合、フィルム10の最内層にはLLDPEを用いること
が望ましい。
【0014】前記実施例ではフィルム10で覆われた室
8内に粉末剤を封入し、フィルム10で覆われない室4
内に液体を封入したが、目的に応じて粉末剤を液剤に、
液剤を粉末剤に変えて封入することも可能である。室8
内に液剤を封入し、他の室内に粉末剤を封入する例とし
て、例えば液剤としてシステインまたはトリプトファン
をそれぞれ添加したアミノ酸製剤等の易酸化性の物質が
挙げられ、粉末剤として糖もしくは電解質、またはこれ
らの混合物等が挙げられる。この場合室8には脱酸素剤
のみを封入する。室8内に液剤を封入し、他の室内に他
の液剤を封入する例としては、例えば前者の液剤として
システインまたはトリプトファンをそれぞれ添加したア
ミノ酸製剤あるいはビタミン剤の易酸化性の物質が挙げ
られ、後者の液剤としては糖・電解質液が挙げられる。
【0015】また他の例としては、前者の液剤として脂
肪乳剤等の易酸化性の物質が、後者の液剤としては糖・
電解質液等が挙げられる。さらに、いずれか一方の室内
に固形剤を、他の室内に液剤を封入することも可能であ
る。さらにまた、上記粉末剤、液剤、固形剤の例とし
て、経静脈または経腸(経管、経口)投与する他の種々
の栄養剤や治療剤等が挙げられる。また、室8内に封入
した乾燥剤と脱酸素剤は、必要に応じていずれか一方の
み使用することも可能である。水分吸収性シートや酸素
吸収性シートについても同様である。
【0016】前記実施例は液剤と1種の粉末剤とを封入
する2室容器の例であるが、2室以上でも適用可能であ
る。例えば、フィルム10で覆われた空間部12内に粉
末剤、固形剤、液剤等を封入する室を複数個設けたり、
フィルム10で覆われない室を複数設けることも可能で
ある。
【0017】また、前記実施例では、弱シール部30の
形成は室8を構成する2枚のフィルム10の内面同士を
直接溶着する、いわゆる直接溶着方式で行なっている
が、これに代えてこのシート間に多層インサートフィル
ムを挟んだ状態で溶着し、弱シール部を形成させる、い
わゆる多層インサートフィルム挟持溶着方式で行なって
もよい。図2は2層インサートフィルムを使用した例を
示す。この場合48は室8を構成するフィルムで単層フ
ィルムまたは多層フィルムであり、50はフィルム48
またはフィルム48の最内層のシートに対して熱接着力
の強いシート、52は反対側のフィルム48またはフィ
ルム48の最内層のシートに対して熱接着力の弱いシー
トであり、弱シール部54が形成されている。
【0018】例えば、フィルム48がPEまたはPPの
単層フィルムである場合には、50はこれと同じPEま
たはPPのシートであり、52はPEとPPとの混合樹
脂である。この例ではフィルム48を2枚重ね合せて周
縁を溶着して袋状にしているが、これに代えてチューブ
状のフィルムを使用し、中間部に孔をあけ、そこからシ
ート50、52を挿入し、しかる後チューブ状フィルム
の外側から押付けた状態で溶着し、弱シール部を形成さ
せることも可能である。
【0019】図3は本発明の他の実施例(請求項4記載
の複室容器)を示す。なお、前記実施例と変更を要しな
い部分については、同一番号を付して詳しい説明は省略
する(以下同じ)。室4、室8、空間部12、弱シール
部30は前記実施例と同様に構成されているが、水分吸
収性シート42や酸素吸収性シート44は空間部12内
に封入されている点、乾燥剤や脱酸素剤が使用されてい
ない点および空間部12を形成するフィルム10の組成
が異なる点で前記実施例と相違する。すなわち、水分吸
収性シート42と酸素吸収性シート44は空間部12内
に溶着されると共に、空間部12を形成する前後のフィ
ルム10は、それぞれ図4(イ)、(ロ)に示すように
吸水層58や酸素吸収層60を有する多層フィルムであ
る。62は吸水層58の内層、64は外層であり、66
は酸素吸収層の内層、68は外層である。これは、図1
(ニ)に示す多層フィルム10の内層34と外層36の
間に吸水層58や酸素吸収層60を配置したのと同様な
組成を有している。なお、室8内に収容する薬剤等によ
っては、水分吸収性シート42と酸素吸収性シート44
のいずれか一方もしくは両方を省略したり、空間部12
の前後のフィルム10の両方を吸水層58を有するフィ
ルムもしくは酸素吸収層を有するフィルムのいずれか一
方にそろえるか、吸水層も酸素吸収層も有しないフィル
ムとして構成することも可能である。本実施例によれ
ば、空間部12内に乾燥剤や脱酸素剤を収容しないの
で、空間部12がかさばらず、複室容器がコンパクトに
なる利点がある。
【0020】前記各実施例の水分非透過性、ガス非透過
性のバリアーフィルムで覆われた空間部内に位置する室
には、吸湿性や易酸化性の粉末剤、液剤、固形剤等が収
容される。前記実施例では、室8は室4を構成するフィ
ルムと連続したフィルムで構成されるが、別々のフィル
ムを弱シール部30付近で接合して構成してもよい。以
上本発明のいくつかの実施例について説明したが、本発
明はこのような実施例に何等限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で
実施し得ることはもちろんである。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1〜請求項3記
載の複室容器によれば、可撓性フィルムで形成された室
内には粉末剤、液剤、固形剤等の収容対象物と一緒に、
脱酸素剤、乾燥剤、酸素吸収性シート、水分吸収性シー
ト等を収容するので、室内の水分や酸素の吸収が効率よ
く行われ、易酸化性や吸湿性を有する収容対象物の保存
が好適に行い得る利点がある。また、脱酸素剤、乾燥
剤、酸素吸収性シート、水分吸収性シート等は小袋に入
れられているので、収容対象物に直接触れず、かつ小袋
は水分やガスを透過するフィルムで構成されているの
で、水分や酸素の吸収の支障とはならない。さらに、小
袋は直接または他の部材を介して収容された前記室内に
連結されているので、移動が制約され、使用時隣室に移
動しないという利点がある。さらにまた、従来より脱酸
素剤、乾燥剤等の収容は、前記室を覆う水分非透過性、
ガス非透過性のバリアーフィルムとその室との間の空間
部に限られていたが、これに限定されず、収容個所選択
の自由度が大きくなるという利点がある。請求項2記載
の複室容器によれば、酸素吸収性シートや水分吸収性シ
ートは前記小袋に入れられていないので、室内の水分や
酸素の吸収がさらに効率よく行われるという利点があ
る。請求項4記載の複室容器によれば、前記空間部内に
収容する従来の脱酸素剤や乾燥剤に代えて水分吸収性シ
ートや酸素吸収性シートを使用し、あるいは前記空間部
を形成するフィルムとして吸水層や酸素吸収層を有する
フィルムを使用するので、水分や酸素を吸収する材料選
択の幅が広がるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ホ)は本発明の一実施例を示す正面
図、縦断面図、A部拡大断面図、B部拡大断面図、C部
拡大断面図、(ヘ)〜(ト)はそれぞれ同実施例の変形
例を示す部分断面図である。
【図2】同実施例の他の変形例を示す部分断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】(イ)、(ロ)は図3のD部とE部の部分拡大
断面図である。
【符号の説明】
2 フィルム 4 室 6 フィルム 8 室 10 フィルム 12 空間部 14 小袋 16 乾燥剤 18 脱酸素剤 30 弱シール部 42 水分吸収性シート 44 酸素吸収性シート 48 フィルム 54 弱シール部 58 吸水層 60 酸素吸収層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性フィルムで粉末剤、液剤、固形剤
    等を収容するための複数の室が形成され、かつ隣合う室
    を密封状態に仕切る手段として剥離可能なシール部を含
    むようにし、さらに該複数の室の内の1または2以上の
    室を水分非透過性および/またはガス非透過性のフィル
    ムで覆い密封するようにした複室容器において、水分非
    透過性および/またはガス非透過性のフィルムで覆われ
    た前記1または2以上の室内には粉末剤、液剤、固形剤
    等を収容すると共に脱酸素剤、乾燥剤、酸素吸収性シー
    トおよび水分吸収性シートのいずれか1または2以上を
    収容し、かつ脱酸素剤、乾燥剤、酸素吸収性シートおよ
    び水分吸収性シートは前記室内でさらに水分透過性およ
    び/またはガス透過性のフィルムで構成された小袋内に
    収容し、しかも小袋は直接もしくは他の部材を介して前
    記室に連結されるようにしたことを特徴とする複室容
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複室容器において、前記
    酸素吸収性シートおよび水分吸収性シートは前記小袋内
    に収容せずに前記室内に直接もしくは他の部材を介して
    連結するようにした複室容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の複室容器
    において、前記水分非透過性および/またはガス非透過
    性で覆われた室内には易酸化性および/または吸湿性を
    有する粉末剤、液剤、固形剤等を収容するようにした複
    室容器。
  4. 【請求項4】 可撓性フィルムで粉末剤、液剤、固形剤
    等を収容するための複数の室が形成され、かつ隣合う室
    を密封状態に仕切る手段として剥離通可能なシール部を
    含むようにし、さらに該複数の室の内の1または2以上
    の室を水分非透過性および/またはガス非透過性のフィ
    ルムで覆い密封するようにした複室容器において、前記
    1または2以上の室を水分非透過性および/またはガス
    非透過性のフィルムで覆うことにより形成された空間部
    内に酸素吸収性シートおよび/または水分吸収性シート
    を配置するか、または酸素吸収性シートと水分吸収性シ
    ートを配置することに代えて前記空間部を形成するフィ
    ルムとして水分吸収層および/または酸素吸収層を有す
    るフィルムを使用するか、あるいは前記空間部内に酸素
    吸収性シート、水分吸収性シートを配置すると共に空間
    部を形成するフィルムとして前記フィルムを使用するよ
    うにしたことを特徴とする複室容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005152618A (ja) * 2003-10-28 2005-06-16 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 医療用複室容器の製造方法
WO2006074084A1 (en) * 2004-12-30 2006-07-13 3M Innovative Properties Company Container assembly
CN110167845A (zh) * 2016-12-09 2019-08-23 勃克夏控股公司 清洁套件

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