JPH10236494A - 飲料用容器,その蓋材及びその製造方法 - Google Patents

飲料用容器,その蓋材及びその製造方法

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JPH10236494A
JPH10236494A JP9055488A JP5548897A JPH10236494A JP H10236494 A JPH10236494 A JP H10236494A JP 9055488 A JP9055488 A JP 9055488A JP 5548897 A JP5548897 A JP 5548897A JP H10236494 A JPH10236494 A JP H10236494A
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謙二 石井
Hisashi Suzuki
久志 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体への蓋材の取付け工程が一工程で済
む丈夫な構造の蓋材、及び飲料摂取時に衛生的な蓋材が
求められていた。 【解決手段】 飲料が充填される容器本体2と、この容
器本体の上端開口部を覆う蓋材とを備えた飲料用容器に
おいて、蓋材3は、容器本体2の上端開口部の周縁の容
器口縁部6に固着された下蓋7と、この下蓋とほぼ同じ
かわずかに小さい形状を有して下蓋7のほぼ全体を覆っ
て下蓋に接着された上蓋8とを備えた二重構造をなして
おり、下蓋7には不連続な切り目を設けることにより除
去可能部13を形成し、この除去可能部の上面と上蓋8
とを固着して一体化するとともに、除去可能部以外の下
蓋7の所定の上面15には上蓋を引き剥がし可能に接着
し、飲料摂取時に上蓋を下蓋から引き剥がすと切り目の
残し部分が破断して、除去可能部13が下蓋7から除去
されることにより下蓋に開口部16を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飲料用容器及びその
蓋材に係り、特に、寒天など固形物を含む飲料を入れる
ための使い捨て用の飲料用容器,その蓋材及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の食生活の多様化や消費者の好みに
合わせて、様々な種類の飲料用容器が提案されている。
コーヒーやジュース類などの飲料を入れるための飲料用
容器としては、缶や紙パックの他、その取扱いの簡便さ
から紙カップやEPSカップも普及しており、これら紙
カップ等は、使用後は廃棄される使い捨て式のものがほ
とんどである。
【0003】斯かる従来の飲料用容器の蓋材には、プル
タブ(プルトップ式の蓋のつまみ),シール又はラベル
等を設け、これらを引っ張るか又は引き剥すことによ
り、飲み口,注出口又はストロー孔などが出現するもの
が知られている(実開昭53−108545号公報,実
開昭64−23436号公報,実開昭63−10563
2号公報参照)。
【0004】容器内部に充填される飲料が、例えば寒
天,ナタデココ,みかんのつぶなど固形物を含んでいる
場合には、このような種類の飲料を流出させるための大
きめの開口部をあらかじめ蓋に形成するか、又は蓋全体
を剥がして開ける場合が多い。例えば、蓋にあらかじめ
ハーフカット部やミシン目を形成しておき、飲料の摂取
時に、プルタブを引っ張るか又はシール等を剥がすこと
により開口部を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開昭63−1114
50号公報及び実開昭64−23465号公報にも、ハ
ーフカット部を有する飲料用容器が開示されているが、
厚みの薄い蓋にハーフカット部を均一且つ正確な深さで
形成するには高度な加工技術が必要である。しかも、紙
製又はプラスチック製の容器の場合には、飲食者がプル
タブを引っ張ったりシール等を剥がして開口部を形成す
る時に、ハーフカット部やミシン目以外のところが破断
してしまうという不都合があった。
【0006】前記実開昭53−108545号公報等に
記載の蓋材のように、蓋の外周部の一部を切り取ること
により前記開口部を形成する場合には、飲料摂取時に、
飲食者の口唇が、蓋の外周部や切り取り後の切断面など
の凸凹した部分に押し当てられるので、飲食者に不快感
を与える可能性があった。また、飲食者の口唇と飲料用
容器との間に隙間が生じやすいので、この隙間から飲料
が溢れ出て手や衣服を汚してしまう恐れがあった。
【0007】蓋材を薄い紙やプラスチック等で形成する
と、強度が弱いので製造工程での蓋材の取扱いが難し
い。そのために、蓋材にアルミニウムの薄膜を形成して
強度を強くする場合がある(前記実開昭64−2343
6号公報等参照)。ところが、ゴミの減量化が叫ばれて
いる今日、燃えないアルミニウムを含む飲料用容器は、
使用後廃棄されてゴミになるとその取扱いが社会問題に
もなっている。そのため近年は、蓋材の素材として、プ
ラスチックやアルミニウムに代えて環境に優しい紙への
移行が望まれている。
【0008】一方、容器本体に取付けられた蓋は外部に
露出しているので、飲み口の部分にゴミや埃が付着して
非衛生的になりやすい。近年のプルトップ式の蓋は、環
境保護の点から、プルタブを曲げて容器内に入れるいわ
ゆるステイオンタブ方式のものがほとんどであるが、こ
れはプルタブが飲料に触れるので非衛生的である。
【0009】そこで、容器内部を密閉する蓋の上に更に
別のカバーを被せて、ゴミや埃が蓋に付着しないように
する場合がある。このようにすれば、衛生的ではある
が、蓋材の部品点数が前記蓋とカバーの二つになるの
で、容器本体への蓋材の取付け工程が二工程になって煩
雑になり、製造コストも高くなるという課題があった。
【0010】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、蓋材にハーフカット部を設けなくとも、
ワンタッチの簡単な操作で蓋材に大きな開口部を開ける
ことができ、また、容器本体への蓋材の取付け工程が一
工程で済む丈夫な構造の蓋材を有する飲料用容器,その
蓋材及びその製造方法を提供することを目的とする。本
発明の別の目的は、飲料摂取時に、飲み口にゴミや埃が
付着していない衛生的な蓋材にすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、飲料が充填される容器本体とこの容器本
体の上端開口部を覆う蓋材とを備えた飲料用容器におい
て、前記蓋材は、前記容器本体の前記上端開口部の周縁
の容器口縁部に固着された下蓋と、この下蓋とほぼ同じ
か又はわずかに小さい形状を有して前記下蓋のほぼ全体
を覆って前記下蓋に接着された上蓋とを備えた二重構造
をなしており、前記下蓋には不連続な切り目を設けるこ
とにより除去可能部を形成し、この除去可能部の上面と
前記上蓋とを固着して一体化するとともに、下蓋上面の
うち前記除去可能部以外の所定の上面には前記上蓋を引
き剥し可能に接着し、飲料摂取時に前記上蓋を前記下蓋
から引き剥すと前記切り目の残し部分が破断して、前記
除去可能部が前記下蓋から除去されることにより前記下
蓋に開口部を形成する。
【0012】また、別の構成の本発明は、飲料が充填さ
れる容器本体とこの容器本体の上端開口部を覆う蓋材と
を備えた飲料用容器において、前記蓋材は、前記容器本
体の前記上端開口部の周縁の容器口縁部に固着された下
蓋と、飲料摂取時に口唇が接する前記下蓋の一部分を少
なくとも覆って前記下蓋に接着された上蓋とを備えた二
重構造をなしており、前記下蓋には不連続な切り目を設
けることにより除去可能部を形成し、この除去可能部の
上面と前記上蓋とを固着して一体化するとともに、下蓋
上面のうち前記除去可能部以外の所定の上面には前記上
蓋を引き剥し可能に接着し、前記飲料摂取時に前記上蓋
を前記下蓋から引き剥すと前記切り目の残し部分が破断
して、前記除去可能部が前記下蓋から除去されることに
より前記下蓋に開口部を形成する。
【0013】本発明に係る蓋材は、飲料が充填される容
器本体の上端開口部を覆う飲料用容器の蓋材において、
この蓋材は、前記容器本体の前記上端開口部の周縁の容
器口縁部に固着される下蓋と、この下蓋とほぼ同じか又
はわずかに小さい形状を有して前記下蓋のほぼ全体を覆
って前記下蓋に接着された上蓋とを備えた二重構造をな
しており、前記下蓋には不連続な切り目を設けることに
より除去可能部を形成し、この除去可能部の上面と前記
上蓋とを固着して一体化するとともに、下蓋上面のうち
前記除去可能部以外の所定の上面には前記上蓋を引き剥
し可能に接着し、飲料摂取時に前記上蓋を前記下蓋から
引き剥すと前記切り目の残し部分が破断して、前記除去
可能部が前記下蓋から除去されることにより前記下蓋に
開口部を形成する。
【0014】別の構成に係る蓋材は、飲料が充填される
容器本体の上端開口部を覆う飲料用容器の蓋材におい
て、この蓋材は、前記容器本体の前記上端開口部の周縁
の容器口縁部に固着される下蓋と、飲料摂取時に口唇が
接する前記下蓋の一部分を少なくとも覆って前記下蓋に
接着された上蓋とを備えた二重構造をなしており、前記
下蓋には不連続な切り目を設けることにより除去可能部
を形成し、この除去可能部の上面と前記上蓋とを固着し
て一体化するとともに、下蓋上面のうち前記除去可能部
以外の所定の上面には前記上蓋を引き剥し可能に接着
し、前記飲料摂取時に前記上蓋を前記下蓋から引き剥す
と前記切り目の残し部分が破断して、前記除去可能部が
前記下蓋から除去されることにより前記下蓋に開口部を
形成する。
【0015】好ましくは、前記下蓋は坪量が約50乃至
約300g/cm2 の紙製で、前記下蓋の下面には熱可塑性
の合成樹脂層がコーティングされるとともに前記所定の
上面のみにはインキの皮膜が形成され、前記上蓋は坪量
が約50乃至約180g/cm2の紙製で、前記上蓋の下面
には熱可塑性の合成樹脂層がコーティングされ、前記切
り目の部分及びその近傍の全周囲部分のうち少なくとも
一方の部分は前記下蓋と前記上蓋が連続的に密着してシ
ールされている。なお、前記下蓋の前記所定の上面に
は、前記インキ皮膜により文字及び図形の少なくとも一
方が印刷されているのが好ましい。
【0016】本発明に係る飲料用容器の蓋材を製造する
方法は、前記下蓋及び前記上蓋の各下面には熱可塑性の
前記合成樹脂層をそれぞれコーティングし、前記下蓋の
前記除去可能部以外の前記所定の上面のみに印刷機で前
記インキ皮膜を形成し、その後、前記下蓋と前記上蓋と
を重ね合わせて圧力をかけ且つ加熱することにより、前
記下蓋の前記インキ皮膜の形成部分に前記上蓋を引き剥
し可能な弱い接着力で接着するとともに、前記下蓋の前
記インキ皮膜形成部分以外の部分と前記上蓋とを強い接
着力で接着させる。
【0017】
【発明の実施の形態】飲料用容器(以下、容器と記載)
においては、消費者が容器内部の飲料を飲み干すまで
は、飲料が絶対に外部に漏れ出ないように、蓋材は容器
本体に完全に密着している機能が必要である。そのた
め、従来から、容器本体から蓋材が剥がれることがない
ように、蓋材の厚みや材質及び構造などが種々改良され
てきた。一方、消費者が飲料を飲むために蓋材に飲料の
排出部を形成する時には、蓋材が容易に開く必要があ
る。このように、蓋材には、互いに矛盾する二つの機能
が求められている。
【0018】そこで本発明者は、蓋材を、内容物が漏れ
出ないように容器本体に固着される下蓋と、この下蓋に
対して積極的に引き剥し可能な上蓋との二重構造にする
という全く新しい発想の下で、本発明を完成させた。本
発明では、下蓋を容器本体に固着させたまま取り除かな
い状態で、上蓋を下蓋から引き剥すと同時に下蓋に飲料
排出用の開口部が形成されるようにして、前記二つの機
能を満足させた。
【0019】以下、本発明における実施の形態の一例
を、図1乃至図14を参照して説明する。図1は容器の
外観を示す斜視図、図2は前記容器の正面断面図、図3
は前記容器の蓋材の組立て断面図で、厚み方向(図3の
上下方向)を拡大して示している。図4は前記容器の蓋
材の下蓋の部分平面図、図5は動作を示す図で前記容器
の斜視図、図6は前記容器で飲料を飲んでいる状態を示
す斜視図である。
【0020】図1及び図2に示すように、容器(飲料用
容器)1は、飲料Lが充填される容器本体2と、容器本
体2の上部に取付けられて上端開口部5を覆う蓋材3と
を備えており、主として使用後は廃棄される使い捨て用
の容器である。飲料Lは、例えば、ホットコーヒー,コ
コア,ホットチョコ又はスープ等のホット飲料や、アイ
スコーヒー,ソーダ類又はジュース類などのコールド飲
料であってもよいが、本実施形態では、飲料Lに、ナタ
デココ,寒天,ミカンのつぶなど固形物4が含まれてい
る場合を示している。
【0021】容器本体2は、円形状の底板2aと、底板
2aに密着して取付けられた筒状の側板2bとを有して
いる。側板2bは全体が断面円形をなし、上部が広がっ
たテーパ状に形成されており、容器口縁部6は、半径方
向外方に渦巻き状に折曲されて膨らんだ形状を有してい
る。容器口縁部6をこのような形状にすることにより、
容器1の上端部の強度が増して、容器1を手で持っても
変形し難くしている。底板2aと側板2bの内側には、
コーティング加工により、例えばポリエチレンを素材と
する合成樹脂層が一体的に積層されている。
【0022】図1乃至図6に示すように、ほぼ円形状の
蓋材3は、容器本体2の上端開口部5の周縁の容器口縁
部6に固着された円形状の下蓋7と、下蓋7を覆って下
蓋7に接着されたほぼ円形状の上蓋8とを備えた二重構
造をなしている。上蓋8は、下蓋7とほぼ同じか又はわ
ずかに小さい形状を有して下蓋7のほぼ全体を覆ってい
る。なお、上蓋は下蓋の一部のみを覆っている場合でも
よい。上蓋8が、飲料摂取時に飲食者9の口唇10が接
する下蓋7の一部分11を少なくとも覆うのが衛生的な
点で好ましいので、上蓋8に設けられた突出部38が、
口唇10が接する下蓋7の一部分11を覆って、下蓋7
の外方に突出している。
【0023】下蓋7には、不連続な切り目12を設ける
ことにより除去可能部13が形成されている。即ち、下
蓋7を不連続に打ち抜くことにより切り目12が形成さ
れている。上蓋8は、下蓋7の上面のうち除去可能部1
3の上面14と強い接着力で固着して一体化するととも
に、下蓋7の上面のうち除去可能部13以外の予め定め
られた所定の上面15とは、容易に引き剥しできるよう
に弱い接着力で接着されている。
【0024】上蓋8の突出部38は、除去可能部13の
近傍に位置し且つ半径方向外方に突出している。飲料摂
取時には、突出部38を指で摘んで上方に引っ張って、
上蓋8を下蓋7から引き剥す。すると、切り目12の残
し部分12aが破断して、除去可能部13が下蓋7から
除去されることにより、下蓋7に飲料排出用の開口部1
6が形成されるようになっている。開口部16は、飲料
L中の固形物4がスムーズに排出可能なようにやや大き
めになっている。
【0025】図4(A),(B)に示すように、除去可
能部13は、やや大きめのほぼ扇形をなしており、その
一辺は、容器本体2の側板2bに沿ってほぼ円弧状にな
っている。蓋材3の加工工程では、除去可能部13は、
脱落しない程度の弱い係止力で下蓋7に係止されていれ
ばよい。したがって、除去可能部13を形成するために
下蓋7に設けられた不連続な切り目12の残し部分12
aの数を少なくし寸法を小さくしておけば、上蓋8を引
き剥した時に、残し部分12aが容易に且つ確実に破断
して、上蓋8に固着している除去可能部13が下蓋7か
ら分離するので好ましい。
【0026】例えば、図4(B)に示すように、残し部
分12aを、隅部37と他の隅部37との間にそれぞれ
一つずつ形成すれば、残し部分12aは合計三箇所にな
るので、除去可能部13の除去が更に容易になるので好
ましい。なお、ミシン目加工により、切り目と残し部分
とを規則的に形成する場合であってもよい。また、除去
可能部13の鋭角状の隅部37は、切り目12になって
残し部分12aがなく連続的に切断されているのが好ま
しい。このようにすれば、上蓋8を下蓋7から引き剥す
時に、下蓋7が隅部37のところから余分に破断してし
まう恐れがない。
【0027】その結果、除去可能部13は、予定通りの
きれいな形で下蓋7から分離して、開口部16が正しい
扇形に形成される。やや大きめの開口部16の一辺17
は、容器本体2の側板2bに沿って円弧状をなしてい
る。したがって、飲料Lと一緒に固形物4が大きめの開
口部16からスムーズに排出し、また、容器1から飲料
Lを直接飲む場合には飲み残しがなくなるので好まし
い。
【0028】図1乃至図6において、下蓋7は紙製(好
ましくは、耐酸紙製)であり、下蓋7の下面25には熱
可塑性の合成樹脂層26がコーティングされている。下
蓋7の素材としては、容器1に充填される飲料Lによっ
ては紙製で十分の場合もあるが、飲料Lの種類,成分等
に拘わらず、紙内部への水分の滲みを常時完全に防止す
るには耐酸紙製が望ましい。ここで、「耐酸紙」とは、
酸性の液又はガスに侵されないように加工してある紙の
総称である。下蓋上面のうち予め定められた所定の上面
15のみには、一般的な印刷(パターンコート,塗工な
どを含む)によりインキの皮膜27が形成されている。
【0029】上蓋8は紙製であり、その下面20には熱
可塑性の合成樹脂層28がコーティングされている。上
蓋8の上面21の全面には、一般的な印刷により表面側
インキ皮膜24が形成されて文字22や図形23等が印
刷されている。上蓋8は内容物Lには接触しないので、
その合成樹脂層28は内容物に対して直接影響は与えな
い。
【0030】下蓋7の素材である紙は、坪量が例えば3
00〔g/cm2 〕を越えるような厚みだと、層間強度が弱
くなって層間剥離が生じ、下蓋7の紙の上部層が上蓋8
と一緒に引き剥されてしまう恐れがある。したがって、
下蓋7の坪量としては、約50乃至約300〔g/cm2
(例えば、約0.1乃至約0.3mmの厚み)程度が望ま
しい。
【0031】一方、上蓋8の素材である紙は、厚みが厚
すぎると引き剥しにくくなるとともにコストも高くなる
ので、破断しない程度の引っ張り強度を有する薄い紙が
適している。したがって、上蓋8の紙の坪量としては、
約50乃至約180〔g/cm2 〕(例えば、約0.1乃至
約0.2mmの厚み)程度が望ましい。
【0032】下蓋下面25の熱可塑性の合成樹脂層26
の材質としては、例えば、ポリエチレン単体でもよいが
ポリエチレンにポリスチレンをブレンドした素材を用い
て、コーティング加工により下面25に一体的に被覆し
ている。このようにすれば、ヒートシール即ち接着剤を
使用しないで熱のみで下蓋7を容器口縁部6に接着する
際に、容器本体2との接着シール性を良好にできるの
で、容器1内の飲料Lがヒートシール部から外部に漏れ
出ることを防止できる。なお、下蓋7と容器本体2とを
接着するのに、その接着力が弱くてもよい場合にはホッ
トメルトなどの接着剤を使用してもよい。
【0033】上蓋下面20にコーティングされた合成樹
脂層28は、例えばポリエチレンを素材としたコーティ
ング加工により、上蓋下面20に一体的に積層されてい
る。ポリエチレンは一般的に接着剤として使用される場
合が多いが、インキ被膜27は比較的軟化点が高く耐熱
性を有するので、合成樹脂層28のポリエチレンはイン
キ被膜27に対しては接着性が悪い。したがって、上蓋
下面20の合成樹脂層28は、下蓋7のインキ皮膜27
に対して容易に引き剥すことができるような弱い接着力
(なお、接着力が零の場合も含む)で接着されている。
【0034】下蓋7の所定の上面15のみには、インキ
皮膜27により文字35及び図形36の一方又は両方が
印刷(パターンコート,塗工などを含む)されている。
例えば、文字35(及び、上蓋上面21の文字22)や
図形36(及び、上蓋上面21の図形23)としては、
占い,クイズ,広告,懸賞などの情報を配するのが好ま
しい。これにより、最初、上蓋8を引き剥す前には、上
蓋上面21の文字22や図形23のみが見えていたが、
飲料摂取の際に上蓋8を引き剥した時に、初めて、開口
部16が形成される。これと同時に、占い等を表現する
文字35や図形36等が突然出現するので、飲食者9を
驚嘆させるという意外性が発揮される。なお、所定の上
面15の面積をなるべく広くとった方が、文字35や図
形36の情報を印刷する場所に余裕が出て、よりファッ
ション性を発揮させる工夫ができるので好ましい。
【0035】下蓋7の上面のうち予め定められた所定の
上面15のみにインキ皮膜27を形成する手段として
は、グラビア印刷機,オフセット印刷機,フレキソ印刷
機などの汎用の印刷機が使用される。この印刷機によ
り、文字35,図形36の一方又は両方を印刷(例え
ば、塗工)するとともに、所定の上面15の全体にイン
キ皮膜27を形成している。皮膜27用のインキ(塗
料,塗工剤を含む)の材質としては、例えば、上蓋8の
合成樹脂層28との接着力が弱くて接着部が簡単に分離
するような下記の材質が好ましい。これらの材質は、い
ずれも軟化点が高く耐熱性を有する樹脂系のインキであ
る。
【0036】・天然樹脂系のロジン変性マレイン酸樹脂
系インキ ・アルキッドとニトロセルロースの共重合体樹脂系イン
キ ・ニトロセルロース主体樹脂系インキ ・酢酸セルロース主体樹脂系インキ ・水性アクリル樹脂系インキ ・溶剤アクリル樹脂系インキ ・エポキシ樹脂系インキ なお、前記材質以外のインキ(塗料,塗工剤などを含
む)でも、シリコン樹脂やワックス成分が添加されてい
れば合成樹脂層28との接着力が弱められるので、上蓋
8は下蓋7のインキ被膜27から容易に分離する。
【0037】下蓋7の所定の上面15に形成されるイン
キ皮膜27は、切り目12で囲まれる除去可能部13
と、切り目12の部分及びその近傍の全周囲部分39の
両方(又は、いずれか一方)の部分と、下蓋7における
除去可能部13の反対側の周縁部の切欠き円形状部40
には、形成されていない。即ち、本実施形態における下
蓋7の「所定の上面」15とは、下蓋上面全体から、除
去可能部13と切り目12と全周囲部分39と切欠き円
形状部40とを除いた残りの部分のことである。なお、
下蓋の「所定の上面」としては、下蓋上面全体から除去
可能部のみを除いた残りの部分でもよいが、下蓋上面全
体から、切り目,全周囲部分及び切欠き円形状部のうち
少なくとも一つと除去可能部とを除いた残りの部分であ
ってもよい。
【0038】切り目12の全周囲部分39は、いわゆる
「のりしろ」に該当する部分であり、無端環状をなして
いる。この部分39は、必ずしも設けられていなくても
よいが、後述するように紙の内部に水分が滲まないよう
にするためには、設けられている方が好ましい。全周囲
部分39は環状をなしているので、下蓋7から上蓋8を
引き剥した時に、飲み口になる下蓋7の外周部42が引
き剥されずに残ることになり、飲料摂取時における口唇
の接触感覚が良好になる。
【0039】このようにして、上蓋下面20の合成樹脂
層28に密着する下蓋上面全体には、接着力の強い場所
と弱い場所とが共存することになる。即ち、インキ皮膜
27が形成された場所は接着力が弱いので、上蓋8が下
蓋7に対して容易に引き剥し可能になっているが、イン
キ皮膜27が形成されていない場所では接着力が強いの
で、下蓋7と上蓋8とは固着して一体化している。
【0040】紙自体は水分に対して弱く、しかも、食品
衛生上の基準を満足させる観点からも、飲料Lに触れる
部分には適正な素材で表面処理を行う必要がある。その
ため、下蓋7の下面25には合成樹脂層26がコーティ
ングされている。一方、上述のように、切り目12の部
分とこの近傍の幅の狭い全周囲部分39にはインキ皮膜
27が形成されていないので、全周囲部分39がのりし
ろとなって、下蓋7と上蓋8とが連続的に密着してシー
ルされている。したがって、容器内部の飲料Lやその蒸
気など水分が、切り目12から全周囲部分39を通って
下蓋7と上蓋8との間に侵入することを防止できるの
で、防水処理のなされていない下蓋上面が濡れることは
ない。
【0041】上蓋8を下蓋7から引き剥す時に、全周囲
部分39以外の下蓋7の一部が上蓋8と一緒に引き剥さ
れないようにするためには、全周囲部分39の幅寸法d
はなるべく小さい方が望ましい。これとは反対に、前記
幅寸法dをある程度大きくした方が、容器内部の水分が
下蓋7と上蓋8との間に進入して紙内に滲むことを防止
でき、また、インキ皮膜27の形成時や下蓋7と上蓋8
との貼り合わせ時に若干の位置ずれが生じても、「のり
しろ」部分を確実に確保できる。
【0042】したがって、全周囲部分39での上蓋8の
引き剥しをスムーズにし、且つ紙内部への水分の滲みを
防止するには、前記幅寸法dとしては例えば約1mmにす
るのが好ましい。更に、下蓋7を耐酸紙製にすれば、切
り目12における紙の切断面に容器内部の飲料が触れて
も、この切断面から下蓋7の紙内部に水分が浸透するこ
とがなくなるので好ましい。なお好ましくは、インキ被
膜27を切り目12の部分にも形成しないようにすれ
ば、上蓋8の合成樹脂層28が切り目12を塞いでシー
ルするので、水分が切り目12の切断面から紙内部に侵
入しなくなり、この紙内部への水分の滲みがなくなる。
【0043】また、切欠き円形状部40では、下蓋7と
上蓋8とが強く密着しているので、上蓋8を引き剥した
時に、上蓋8は、取り外されない「ステイオン」の状態
で残るのでバラバラにならず環境上好ましい。切欠き円
形状部40を開口部16より反対側に設けたので、上蓋
8を、切欠き円形状部40の境界線41のところで向こ
う側に折り曲げてステイオンの状態にすれば、飲料Lを
飲む時に上蓋8が邪魔にならない。なお、上蓋8をステ
イオンにせずに下蓋7から取り除くことも可能である。
【0044】斯かる構成の容器1において、飲料摂取時
には突出部38を摘んで上蓋8を上方に引き剥して、切
欠き円形状部40の境界線41の所で外方に折り曲げ
る。上蓋8は、薄い紙なのでしなやかに曲がってスムー
ズに引き剥すことができる。除去可能部13は上蓋8に
固着して一体化しているので、この引き剥し動作によ
り、切り目12の残し部分12aが破断し、除去可能部
13が下蓋7から除去され、下蓋7に開口部16が現れ
る。切り目12の全周囲部分39の幅dは小さいので、
この部分39に接着していた合成樹脂層28は下蓋7か
ら容易に分離する。
【0045】インキ皮膜27が塗布されている下蓋7の
所定の上面15と上蓋8との接着力は弱いので、上蓋8
は下蓋7からスムーズに分離する。その結果、下蓋7に
開口部16が必然的に形成されるとともに、下蓋7の上
面に文字35や図形36が突然現れて、飲食者9を驚嘆
させる。開口部16近傍の下蓋7の一部分11はそれま
で上蓋8により覆われて保護されていたので、開口部1
6の周辺の飲み口は、ゴミや埃の付着がない清潔な状態
になっている。
【0046】そして、飲食者9は開口部16から飲料L
を飲むことができる。この開口部16が大きいので、飲
料Lに固形物4が含まれていても、固形物4は、容器1
内に残ることなく飲料Lと一緒に開口部16からスムー
ズに流出する。近年、一般的に消費者は衛生に対して敏
感になってきており、抗菌技術の開発が進み、これを応
用した各種抗菌グッズも販売されている。このような環
境下で、本発明では、上蓋8を引き剥すことにより下蓋
7に清潔な飲み口が現れるので、飲食者9に対して衛生
面で好印象を与えることができる。
【0047】従来のように、厚みの薄い蓋材にハーフカ
ット部を高精度に形成するためには、高度な加工技術が
必要である。これに対して、本発明では、このような難
しいハーフカットの加工技術を用いないで、開口部16
を開けるための切り目12を下蓋7に形成して除去可能
部13を予め設け、その上に上蓋8を貼り合わせて蓋材
3とした。これにより、ハーフカットの加工技術により
加工したのと同等又はそれ以上の効果を発揮するととも
に、より確実に開口部16を形成することができる。こ
のように、蓋材にハーフカット部を設けなくとも、ワン
タッチの簡単な操作で蓋材3に開口部16を開けて、飲
料Lを容器1から直接飲むことができる。
【0048】図7は本実施形態の変形例に係る容器1a
の斜視図で図1相当図、図8は図7に示す容器1aにお
ける動作を示す斜視図で図5相当図である。なお、図7
乃至図12に示す各変形例においては、前記実施形態と
同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を省略
する。
【0049】図7及び図8に示す容器1aの蓋材3aで
は、切り目で囲まれる除去可能部13aの形が、前記蓋
材3の除去可能部13とは逆方向を向いてほぼ正三角形
になっている。また、除去可能部13aの外周側先端部
50が、容器本体2の側板2bの内面にほぼ一致してい
る。これにより、下蓋7に対して上蓋8を引き剥した時
にできる開口部16aが、容器本体側板2bの内面とほ
ぼ一致するので、飲食者は、容器内部の飲料を残さず飲
むことができる。
【0050】この場合には、内部の飲料が開口部16a
の尖った部分から流れ出るので、飲料に固形物が含まれ
ていないか又は小さな固形物の場合に適している。な
お、図示するように、下蓋7の所定の上面15に例えば
懸賞に関する文字29や図形等を印刷しておけば、上蓋
8を引き剥すとはじめて文字29等が出現して意外性が
発揮されることになる。全周囲部分39が環状をなして
いるので、上蓋8を引き剥した時に、飲み口になる下蓋
7の外周部43が引き剥されずに残ることになり、飲料
摂取時における口唇の接触感覚が良好になる。
【0051】図9は他の変形例に係る容器1bの斜視図
で図1相当図、図10は前記容器1bの斜視図で図5相
当図,図11は更に他の変形例に係る容器1cの斜視図
で図5相当図である。図9,図10に示す容器1bの蓋
材3bの除去可能部13bと、図11に示す容器1cの
蓋材3cの除去可能部13cは、それぞれ円形状に形成
されているので、下蓋7には円形の開口部16b,16
cが形成される。切り目12で円形を作ればよいので、
下蓋7に除去可能部13b,13cを形成するのが容易
である。
【0052】図10に示す容器1bにおける円形の開口
部16bの場合には、切り目の全周囲部分39aは円環
状をなしている。その結果、上蓋8を引き剥した時に、
飲み口になる下蓋7の外周部51が引き剥されないの
で、飲料摂取時における口唇の接触感覚が良好になる。
また、蓋材3bの上蓋8の突出部38aで下蓋7の一部
分11aを周方向に幅広く覆うとともに、突出部38a
を下方に折曲しておけば、開口部16bの周辺の飲み口
がより衛生的になるので好ましい。
【0053】図11に示す蓋材3cの場合には、切り目
の全周囲部分39bが下蓋7の外周縁にまで至ってい
る。この全周囲部分39bには、一対の切込み44を下
蓋端部45に予め形成することにより、下蓋7の予定外
の部分が破断することを防止している。下蓋端部45の
上面にはインキ皮膜27が形成されていないので、下蓋
端部45は上蓋8に固着している。
【0054】したがって、上蓋8を下蓋7から引き剥す
と、上蓋8と一体化している下蓋端部45の表層部と除
去可能部13cとが、切込み44で案内されながら下蓋
7から離れて、開口部16cが形成される。下蓋7に切
込み44が予め形成されているので、上蓋8の引き剥し
動作により、下蓋7の予定外の部分が破断することな
く、下蓋端部45の表層部に続いて除去可能部13cが
スムーズに下蓋7から除去される点で好ましい。
【0055】図12は、開口部(すなわち、除去可能
部)の他の変形例を示す下蓋7の部分平面図である。図
示するように、開口部は、容器内の飲料の種類や量など
に応じて任意の形状にすることができる。例えば、開口
部16の形状としては、楕円形(図中(A)),三つ葉
の形状(図中(B)),四つ葉の形状(図中(C)),
異形状(図中(D)),又は下蓋7の外周縁部52に開
放する形状(図中(E))等であってもよい。
【0056】これらの形状の開口部と、上蓋上面の文字
22,図形23や、下蓋上面の文字35,図形36とを
組み合わせることにより、意外性や楽しさを発揮する蓋
材にすることができる。開口部の面積としては、約50
mm2 から、下蓋7の全面積の約50%までが好ましい
が、例えば、約25mm2 のストロー孔であってもよい。
【0057】従来、開口部の位置は限定される場合が多
かったが、本発明では下蓋の任意の位置に形成できる。
例えば、開口部を容器本体の側板の近傍に設ければ、容
器から直接飲む場合には飲み残しがなくなるので好まし
いが、開口部にストローを差し込んで飲むような場合に
は、除去可能部を下蓋の中央部又はその近くに形成して
もよい。
【0058】図13は蓋材3の製造方法の一例を示す説
明図で、厚み方向(図13の上下方向)を拡大して示し
ている。図14は蓋材3を容器本体2に取り付ける方法
の一例を示す説明図である。前記蓋材3を製造する場合
には、図13(A)に示すように、下蓋7と、これより
外形の小さい上蓋8の各下面25,20に、熱可塑性の
合成樹脂層26,28をそれぞれコーティングする。
【0059】次いで、図13(B)に示すように、下蓋
7の上面のうち除去可能部13の上面14以外の所定の
上面(例えば、除去可能部13と切り目12近傍の全周
囲部分39と切欠き円形状部40とを除いた下蓋上面)
15のみに、印刷機でインキの皮膜27を形成する。そ
の後、図13(C)に示すように、下蓋7の一部分11
(図1)を覆うように上蓋8を下蓋7上に重ね合わせ
て、ヒーティングロール(又は、加熱プレス)53で上
下から圧力をかけ且つ加熱する。
【0060】これにより、下蓋7のインキ皮膜27の形
成部分と上蓋8の合成樹脂層28とが、容易に引き剥し
可能なように弱い接着力で接着する。これと同時に、下
蓋7のインキ皮膜形成部分以外の部分(例えば、除去可
能部13と全周囲部分39と切欠き円形状部40)の紙
上面と上蓋8の合成樹脂層28とが、ヒートシールによ
り強い接着力で接着する。こうして、下蓋7と上蓋8と
が貼り合わされることにより蓋材3が形成される。
【0061】図13に示すように、下蓋7と上蓋8をそ
れぞれシート材54,55から形成する場合には、下蓋
7及び上蓋8の形に打ち抜けるように、シート材54,
55に予めミシン目46,47(又は、切り込み)をそ
れぞれ形成しておけばよい。この場合には、上述のよう
に下蓋7と上蓋8とが貼り合わされた状態で、図13
(D)に示すように、上蓋8を押圧装置56で矢印Eの
ように下方に押せば、シート材54,55がミシン目4
6,47で破断されて、蓋材3が打ち抜きされた状態で
完成する。なお、下蓋7と上蓋8を予め打ち抜き又は型
抜きして枚葉の状態にした後、図13(A)乃至(C)
の工程と同様の手順で、下蓋7と上蓋8から蓋材3を製
造してもよい。
【0062】ところで、前記実施形態とは逆に、下蓋7
の上面全体にポリエチレン等の熱可塑性の合成樹脂層を
コーティングし、上蓋8の下面20に、印刷機によりイ
ンキの皮膜を形成してもよい。この場合には、インキ皮
膜を形成する場所としては、前記所定の上面15に対応
する上面の一部分である。このようにすれば、下蓋7の
除去可能部13とその全周囲部分39及び切欠き円形状
部40が上蓋8に固着して一体化する。これにより、前
記実施形態と同様の作用効果をする。
【0063】次に、蓋材3を容器本体2に取付ける方法
について説明する。この場合には、図14に示すよう
に、円環状のヒータ部57を有するシールヘッド58を
用いるのが好ましい。まず最初に、蓋材3を容器本体2
の容器口縁部6上に載せて位置決めする。次いで、ヒー
タ部57が上蓋8を跨ぐように、容器本体2と蓋材3を
シールヘッド58の下部の所定位置に移動させた後、ヒ
ータ部57で下蓋7の周縁部を下方に押圧する。
【0064】本実施形態では、上蓋8の外径Dは下蓋7
の外径よりわずかに小さく形成され、円環状をなしてい
るヒータ部57の内径Bは、上蓋8の外径Dよりわずか
に大きくなっている。したがって、ヒータ部57は、上
蓋8の突出部38以外の部分では上蓋8を押さえずに、
下蓋7の周縁部のみを容器本体2の容器口縁部6に押し
付けて圧力をかけながら加熱している。これにより、下
蓋7は容器口縁部6に連続的にヒートシールされて十分
に固着するので内部飲料の液漏れはない。
【0065】一方、上蓋8はヒータ部57で押さえ付け
られないので、上蓋8の合成樹脂層28が下蓋7のイン
キ皮膜27に必要以上に密着することはなく、したがっ
て、上蓋8は下蓋7からスムーズに引き剥される。な
お、下蓋7の一部分11(図1)は上蓋8に覆われてい
るが、上蓋8を容易に引き剥すことができるように、こ
の部分11における下蓋7と上蓋8との接着力は弱いの
が好ましい。そのためには、例えば、下蓋7の一部分1
1に対応するヒータ部57の温度を下げるか又は押圧力
を弱くするのが好ましい。
【0066】このシールヘッド58によれば、蓋材3の
周辺部のみを加熱できる。したがって、下蓋上面のイン
キ皮膜27と上蓋下面の合成樹脂層28とは、必要以上
に加熱されることはないので、互いに強く接着しすぎる
ことはない。また、容器内部の飲料に対して余分な熱を
与えないので、飲料の品質に悪影響を及ぼすことがな
く、液体上部の空気が膨張して容器本体2と蓋材3との
シール部分が剥がれてしまうといったトラブルを防止で
きる。
【0067】蓋の上に更にカバーを被せていた前記従来
の蓋材と比べて、本発明の蓋材は、内容物の漏洩を保護
するためのシール機能を発揮する下蓋と、この下蓋に開
口部を出現させるための上蓋とを貼り合わせた二重構造
にした。容器内部に飲料を充填した後は、二枚の薄い紙
を密着させた構造になっている一つの蓋材を容器本体に
取付ければよいので、容器本体への蓋材の取付け工程が
一工程になって簡略化される。
【0068】下蓋と上蓋の厚みが薄くても、アルミニウ
ムの薄膜を用いた従来の場合と同様に蓋材自体が二重構
造になって丈夫になるので、蓋材を容器本体に取付ける
時に、水分や湿気によって蓋材がカールすることを防止
でき、また、一枚の厚い紙を使用するよりもコストを低
減できる。更に、飲料摂取時に口唇が接する下蓋の一部
分を上蓋で覆って保護しているので、飲料摂取時に上蓋
を引き剥すことにより衛生的に飲むことができる。な
お、飲み口を清潔にするためには、上蓋は、下蓋の除去
可能部及びその近傍部分、及び飲料摂取時に口唇が接す
る下蓋の一部分のみを覆うような小さな外形のものであ
ってもよい。
【0069】従来の蓋材ではアルミニウムの薄膜など金
属を使う場合があったが、本発明の蓋材は紙製であり金
属を使用していない。したがって、印刷機で蓋材に自在
に印刷することができ、使用済みの容器を燃えるゴミと
して焼却処理することができ、容器のまま電子レンジに
入れて内容物を加熱することもできる。なお、下蓋と上
蓋をプラスチックにより形成することも可能であるが、
蓋材の表面にアルミニウムの薄膜をコーティングしても
よい。
【0070】本発明は、従来のようにハーフカット部を
破断して開口部を形成する構成ではないので、開口部が
予定通りのきれいな形に形成されることになり、飲食者
の口唇が蓋材に接した時の感触が良好になる。また、口
唇と飲料用容器との間に隙間が生じにくいので、隙間か
ら飲料が溢れ出て手や衣服が汚れるといった恐れはな
い。なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0071】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、蓋
材にハーフカット部を設けなくとも、ワンタッチの簡単
な操作で蓋材に大きな開口部を開けることができ、ま
た、容器本体への蓋材の取付け工程が一工程になる。本
発明の蓋材によれば、飲料摂取時に上蓋を引き剥すこと
により、ゴミや埃の付着のない清潔な飲み口から飲料を
衛生的に飲むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図14は本発明の実施形態の一例を示
す図で、図1は飲料用容器の外観を示す斜視図である。
【図2】前記容器の正面断面図である。
【図3】前記容器の蓋材の組立て断面図である。
【図4】前記容器の蓋材の下蓋の部分平面図である。
【図5】本実施形態の動作を示す前記容器の斜視図であ
る。
【図6】前記容器で飲料を飲んでいる状態を示す斜視図
である。
【図7】本実施形態の変形例に係る飲料用容器の斜視図
で図1相当図である。
【図8】図7に示す容器における動作を示す斜視図で図
5相当図である。
【図9】他の変形例に係る飲料用容器の斜視図で図1相
当図である。
【図10】前記容器の斜視図で図5相当図である。
【図11】更に他の変形例に係る飲料用容器の斜視図で
図5相当図である。
【図12】開口部の他の変形例を示す下蓋の部分平面図
である。
【図13】蓋材の製造方法の一例を示す説明図である。
【図14】蓋材を容器本体に取付ける方法の一例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 飲料用容器 2 容器本体 3,3a,3b,3c 蓋材 5 上端開口部 6 容器口縁部 7 下蓋 8 上蓋 10 口唇 11,11a 下蓋の一部分 12 切り目 12a 切り目の残し部分 13,13a,13b,13c 除去可能部 15 下蓋の所定の上面 16,16a,16b,16c 開口部 20 上蓋の下面 25 下蓋の下面 26 合成樹脂層 27 インキの皮膜 28 合成樹脂層 29,35 文字 36 図形 39,39a,39b 切り目近傍の全周囲部分 L 飲料
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】好ましくは、前記下蓋は坪量が約50乃至
約300g/ の紙製で、前記下蓋の下面には熱可塑
性の合成樹脂層がコーティングされるとともに前記所定
の上面のみにはインキの皮膜が形成され、前記上蓋は坪
量が約50乃至約180g/ の紙製で、前記上蓋の
下面には熱可塑性の合成樹脂層がコーティングされ、前
記切り目の部分及びその近傍の全周囲部分のうち少なく
とも一方の部分は前記下蓋と前記上蓋が連続的に密着し
てシールされている。なお、前記下蓋の前記所定の上面
には、前記インキ皮膜により文字及び図形の少なくとも
一方が印刷されているのが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】下蓋7の素材である紙は、坪量が例えば3
00g/m を越えるような厚みだと、層間強度が弱く
なって層間剥離が生じ、下蓋7の紙の上部層が上蓋8と
一緒に引き剥されてしまう恐れがある。したがって、下
蓋7の坪量としては、約50乃至約300g/m (例
えば、約0.1乃至約0.3mmの厚み)程度が望まし
い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】一方、上蓋8の素材である紙は、厚みが厚
すぎると引き剥しにくくなるとともにコストも高くなる
ので、破断しない程度の引っ張り強度を有する薄い紙が
適している。したがって、上蓋8の紙の坪量としては、
約50乃至約180g/m 例えば、約0.1乃至約
0.2mmの厚み)程度が望ましい。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料が充填される容器本体とこの容器本
    体の上端開口部を覆う蓋材とを備えた飲料用容器におい
    て、 前記蓋材は、前記容器本体の前記上端開口部の周縁の容
    器口縁部に固着された下蓋と、この下蓋とほぼ同じか又
    はわずかに小さい形状を有して前記下蓋のほぼ全体を覆
    って前記下蓋に接着された上蓋とを備えた二重構造をな
    しており、 前記下蓋には不連続な切り目を設けることにより除去可
    能部を形成し、 この除去可能部の上面と前記上蓋とを固着して一体化す
    るとともに、下蓋上面のうち前記除去可能部以外の所定
    の上面には前記上蓋を引き剥し可能に接着し、 飲料摂取時に前記上蓋を前記下蓋から引き剥すと前記切
    り目の残し部分が破断して、前記除去可能部が前記下蓋
    から除去されることにより前記下蓋に開口部を形成する
    ことを特徴とする飲料用容器。
  2. 【請求項2】 飲料が充填される容器本体とこの容器本
    体の上端開口部を覆う蓋材とを備えた飲料用容器におい
    て、 前記蓋材は、前記容器本体の前記上端開口部の周縁の容
    器口縁部に固着された下蓋と、飲料摂取時に口唇が接す
    る前記下蓋の一部分を少なくとも覆って前記下蓋に接着
    された上蓋とを備えた二重構造をなしており、 前記下蓋には不連続な切り目を設けることにより除去可
    能部を形成し、 この除去可能部の上面と前記上蓋とを固着して一体化す
    るとともに、下蓋上面のうち前記除去可能部以外の所定
    の上面には前記上蓋を引き剥し可能に接着し、 前記飲料摂取時に前記上蓋を前記下蓋から引き剥すと前
    記切り目の残し部分が破断して、前記除去可能部が前記
    下蓋から除去されることにより前記下蓋に開口部を形成
    することを特徴とする飲料用容器。
  3. 【請求項3】 飲料が充填される容器本体の上端開口部
    を覆う飲料用容器の蓋材において、 この蓋材は、前記容器本体の前記上端開口部の周縁の容
    器口縁部に固着される下蓋と、この下蓋とほぼ同じか又
    はわずかに小さい形状を有して前記下蓋のほぼ全体を覆
    って前記下蓋に接着された上蓋とを備えた二重構造をな
    しており、 前記下蓋には不連続な切り目を設けることにより除去可
    能部を形成し、 この除去可能部の上面と前記上蓋とを固着して一体化す
    るとともに、下蓋上面のうち前記除去可能部以外の所定
    の上面には前記上蓋を引き剥し可能に接着し、 飲料摂取時に前記上蓋を前記下蓋から引き剥すと前記切
    り目の残し部分が破断して、前記除去可能部が前記下蓋
    から除去されることにより前記下蓋に開口部を形成する
    ことを特徴とする飲料用容器の蓋材。
  4. 【請求項4】 飲料が充填される容器本体の上端開口部
    を覆う飲料用容器の蓋材において、 この蓋材は、前記容器本体の前記上端開口部の周縁の容
    器口縁部に固着される下蓋と、飲料摂取時に口唇が接す
    る前記下蓋の一部分を少なくとも覆って前記下蓋に接着
    された上蓋とを備えた二重構造をなしており、 前記下蓋には不連続な切り目を設けることにより除去可
    能部を形成し、 この除去可能部の上面と前記上蓋とを固着して一体化す
    るとともに、下蓋上面のうち前記除去可能部以外の所定
    の上面には前記上蓋を引き剥し可能に接着し、 前記飲料摂取時に前記上蓋を前記下蓋から引き剥すと前
    記切り目の残し部分が破断して、前記除去可能部が前記
    下蓋から除去されることにより前記下蓋に開口部を形成
    することを特徴とする飲料用容器の蓋材。
  5. 【請求項5】 前記下蓋は坪量が約50乃至約300g/
    cm2 の紙製で、前記下蓋の下面には熱可塑性の合成樹脂
    層がコーティングされるとともに前記所定の上面のみに
    はインキの皮膜が形成され、 前記上蓋は坪量が約50乃至約180g/cm2 の紙製で、
    前記上蓋の下面には熱可塑性の合成樹脂層がコーティン
    グされ、 前記切り目の部分及びその近傍の全周囲部分のうち少な
    くとも一方の部分は前記下蓋と前記上蓋が連続的に密着
    してシールされたことを特徴とする請求項3又は4に記
    載の飲料用容器の蓋材。
  6. 【請求項6】 前記上蓋は、前記下蓋の外形とほぼ同じ
    か又はわずかに小さい形状を有して前記下蓋のほぼ全体
    を覆っていることを特徴とする請求項4又は5に記載の
    飲料用容器の蓋材。
  7. 【請求項7】 前記下蓋の前記所定の上面には前記イン
    キ皮膜により文字及び図形の少なくとも一方が印刷され
    ていることを特徴とする請求項5又は6に記載の飲料用
    容器の蓋材。
  8. 【請求項8】 請求項5,6又は7に記載の蓋材を製造
    する方法であって、 前記下蓋及び前記上蓋の各下面には熱可塑性の前記合成
    樹脂層をそれぞれコーティングし、 前記下蓋の前記除去可能部以外の前記所定の上面のみに
    印刷機で前記インキ皮膜を形成し、 その後、前記下蓋と前記上蓋とを重ね合わせて圧力をか
    け且つ加熱することにより、前記下蓋の前記インキ皮膜
    の形成部分に前記上蓋を引き剥し可能な弱い接着力で接
    着するとともに、前記下蓋の前記インキ皮膜形成部分以
    外の部分と前記上蓋とを強い接着力で接着させることを
    特徴とする飲料用容器の蓋材の製造方法。
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