JPH10236189A - 自動車用座席 - Google Patents

自動車用座席

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Publication number
JPH10236189A
JPH10236189A JP9046341A JP4634197A JPH10236189A JP H10236189 A JPH10236189 A JP H10236189A JP 9046341 A JP9046341 A JP 9046341A JP 4634197 A JP4634197 A JP 4634197A JP H10236189 A JPH10236189 A JP H10236189A
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JP
Japan
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seat
entrance
occupant
vehicle
plate
Prior art date
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Application number
JP9046341A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kishi
陽一 貴志
Michihiro Katsuragi
道裕 桂木
Shunsuke Hijikata
俊介 土方
Yoshihiro Nakahama
義弘 中浜
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の挙動によって降車パターンを予め検知
して該検知された動作に適した座席の降車モードに位置
を移動可能なる自動車用座席を提供すること。 【解決手段】 座部2が自動車の前後方向の軸5周りに
回転可能な第1回転手段6と、座部2の前部が乗降口7
側を向くように略垂直方向の軸周りに前記座部2を回転
可能な第2回転手段9と、乗員10の挙動によって該乗
員10の降車動作状態を検出可能な検出手段11と、該
検出手段11による乗員10の降車動作状態に適応して
前記第1回転手段6及び又は第2回転手段9により座部
2の前部2a側又は乗降口7側が低くなるように動作可
能なる制御手段12とを備えてなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用座席、特
に自動車との乗降性を向上した座席の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる自動車用座席としては、特
開平8ー89531号公報に示すように、座席の垂直方
向の軸周りに回転可能な回転手段と、座席の前後摺動自
在な手段と、座部の昇降手段とを併せ備えたもので、車
室内で前方を向く座席そのものを自動車側部の乗降口か
ら外部に搬出搬入自在なるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
座席にあっては、主に高年者や身障者が自動車に乗り降
りする際の、所謂乗降性を向上したものであるが、該座
席の駆動に時間が必要であり、必ずしも全ての乗員の要
求動作に適切に対応できる駆動モードのものとはいえ
ず、改善が求められている。
【0004】ところで、一般的に自動車の座席への乗降
動作には二つのパターンがあることがあきらかである。
【0005】一つ目は、図19及び図20に示すよう
に、自動車用座席1に着座した乗員10がドア52を開
けて、乗降口7側の足10a(二点鎖線表示)を実線で
示すように先ず乗降口7より路上51に降ろし、次に腰
10cを上げて、乗降口7と反対側の足10b(二点鎖
線表示)を路上51に降ろすという、所謂片足づつ順次
乗降する若年男性に多い動作パターンであり、素早い乗
降が可能であるが、乗降口7側の足10aと乗降口7と
反対側の足10bとが開脚動作となるため、スカートを
はいた女性には不向きな動作パターンである。また、乗
降口7側の足10aによる片足による乗降動作故に姿勢
が不安定になる。また、自動車用座席1の座部2のサイ
ドサポート部2bを乗り越えなければならないため、上
方への重心移動が大きく腰部10cや両足10a,10
bに対する負担が大きくなるおそれがある。
【0006】二つ目は、図21及び図22に示すよう
に、自動車用座席1に着座した乗員10が二点鎖線で示
すように前を向いた両足10a,10bを、ドア52を
開けて、座部2上で乗降口7側に回転させて実線で示す
ように両足10a,10b同時に降りたり、両足10
a,10bを揃えた状態、つまり自動車の横側を向いた
状態(実線)で座部2に座り込み、腰10cを中心に座
部2上で自動車の前部側を向くように回転させる(二点
鎖線)ことで乗り込んだりする乗降動作パターンで、ス
カートをはいた女性や高年者、身障者に比較的多いそれ
である。この動作パターンは、前記一つ目のパターンに
比較して両足10a,10bで乗降するので、姿勢が安
定するし、開脚しない分スカートをはいた女性に向いて
いる。しかし、この場合でも、座席1の座部2のサイド
サポート部2bを乗り越えなければならないことは同じ
であるので、前記パターンと同じ課題がある。また、駆
動ステップが多くなるため、素早い乗降性ができないと
いう課題が残る。
【0007】よって、本発明は、前記課題に鑑みてなさ
れたものであり、乗員の挙動によって降車パターンを予
め検知して該検知された動作に適した座席の降車モード
に位置を移動可能なる自動車用座席を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、座部が自動車の前後方向の軸周
りに回転可能な第1回転手段と、座部の前部が乗降口側
を向くように略垂直方向の軸周りに前記座部を回転可能
な第2回転手段と、乗員の挙動によって該乗員の降車動
作状態を検出可能な検出手段と、該検出手段による乗員
の降車動作状態に適応して前記第1回転手段及び又は第
2回転手段により座部の前部側又は乗降口側を選択的に
動作可能なる制御手段とを備えてなることを特徴とす
る。
【0009】請求項1の発明によれば、乗員の挙動によ
って該乗員の降車動作状態を検出して、制御手段により
第1回転手段及び又は第2回転手段により座部を自動車
の前後方向の軸周りに回転及び又は該座部の前部が乗降
口側を向くように略垂直方向の軸周りに回転して、両足
を揃えた状態で降車でき、座席のサイドサポート部が下
側に変位するので該サイドサポート部を乗り越えなくて
も良いことになる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の自動
車用座席であって、車室内にて前方に対向して位置する
座席を、自動車側部の乗降口が低くなるように前記第1
回転手段により回転する駆動モード並びにその反転モー
ドと、自動車側部の乗降口の方向に前記第2回転手段に
より回転させた後に前記乗降口が低くなるように前記第
1回転手段により回転する駆動モード並びにその反転モ
ードとに作動できる手段を備え、降車時における乗員の
片足づつ順次降車する動作を検出した場合に前者の駆動
モードを選択し、降車時における乗員の両足同時に降車
する動作を検出した場合に後者の駆動モードを選択する
制御手段を備えてなることを特徴とする。
【0011】請求項2の発明によれば、乗員の降車時に
おける乗員の片足づつ順次降車する動作を検出した場合
には、前者の駆動モード、即ち車室内にて前方に対向し
て位置する座席を、自動車側部の乗降口が低くなるよう
に前記第1回転手段により回転する駆動モードを選択
し、乗員の降車時における乗員の両足同時に降車する動
作を検出した場合に後者の駆動モード、即ち自動車側部
の乗降口の方向に前記第2回転手段により回転させた後
に前記乗降口が低くなるように前記第1回転手段により
回転する駆動モードを選択するので、座席のサイドサポ
ート部が下側に変位した状態での降車が可能になる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の自動車用座席であって、前記第1回転手段は、
車体に支持されてなる基手段と、該基手段の前記乗降口
側の部位に回転自在に軸支されてなり且つ前記座部を支
持してなる起立手段と、前記基手段及び該起立手段間に
介在されてなり前記起立手段の前記乗降口側の反対側の
部位を昇降自在なる昇降駆動手段とより構成されてなる
ことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の効果に加え、前記昇降駆動手段が稼働すること
により、前記起立手段の前記乗降口側の反対側の部位が
適宜昇降することができるので、前記基手段の前記乗降
口側の部位を中心にスムースな円弧運動が可能である。
【0014】請求項4の発明は、請求項3に記載の自動
車用座席であって、前記昇降駆動手段は、前記基手段に
支持され且つ前記制御手段によって駆動されてなる動力
伝達手段と、該動力伝達手段によって左右方向に進退可
能なる連結手段と、一方が該連結手段に回転自在に軸支
されてなり且つ他方が前記起立手段の前記乗降口側の反
対側の部位に回転自在に軸支されてなるリンク手段とよ
り構成されてなることを特徴とする。
【0015】請求項4の発明によれば、請求項3に記載
の効果に加え、前記動力伝達手段が稼働されなければ、
前記起立手段は、前記基手段に確実に固定されている。
【0016】前記制御手段により該動力伝達手段が稼働
されれば、連結手段が左右方向に進退するので、該連結
手段の進退移動に伴ってリンク手段の一方が移動する。
前記起立手段は、乗降口側が回転自在に軸支されてなる
ので、前記リンク手段の一方の移動により前記リンク手
段の他方が軸支されてなる前記起立手段が、前記リンク
手段の他方の移動方向に昇降できる。
【0017】請求項5の発明は、請求項3に記載の自動
車用座席であって、前記昇降駆動手段は、一方が前記基
手段に支持され且つ他方が前記起立手段の前記乗降口側
の反対側の部位に回転自在に接地されてなるリンク手段
と、前記制御手段によって駆動されてなる動力伝達手段
と、該動力伝達手段によって左右方向に進退可能なる連
結手段と、一方が前記基手段に支持され且つ他方が前記
リンク手段に支持されることで常時前記起立手段を基手
段側に付勢してなる付勢手段とより構成されてなること
を特徴とする。
【0018】請求項5の発明によれば、請求項3に記載
の効果に加え、前記動力伝達手段が稼働されなければ前
記基手段に確実に固定されている。
【0019】前記制御手段により該動力伝達手段が稼働
されれば、付勢手段の張力に抗して連結手段が左右方向
に進退するので、該連結手段の進退移動に伴ってリンク
手段の他方側が、前記基手段に回転自在に軸支されてな
る前記リンク手段の一方側を中心に回転移動する。前記
起立手段は、乗降口側が回転自在に軸支されてなるの
で、前記リンク手段の一方側を中心に、前記リンク手段
の他方が前記起立手段の前記乗降口側の反対側の部位に
対して持ち上げることができる。
【0020】また、この状態で、前記動力伝達手段の稼
働が停止されれば、前記付勢手段により、前記起立手段
が基手段側に移動できる。
【0021】このようにして、前記起立手段は、固持す
ることも昇降することもできる。
【0022】請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5
何れかに記載の自動車用座席であって、前記起立手段
は、前記基手段の前記乗降口側の部位に回転自在に軸支
されてなり且つ略中央に貫通穴が形成されてなる第1プ
レートと、該第1プレートの貫通穴内に略水平回転自在
に係合されてなる係合部が形成され且つ前記座部を下側
から支持してなる第2プレートとより構成されてなるこ
とを特徴とする。
【0023】請求項6の発明によれば、請求項2乃至請
求項5何れかに記載の効果に加え、前記第1プレート
は、前記基手段の前記乗降口側の部位を中心に左右方向
の回転が自在なるように支持され、第2プレートは、係
合部を中心に前後方向の回転が自在なるように、第1プ
レートに対して装設されてなる。
【0024】請求項7の発明は、請求項6に記載の自動
車用座席であって、前記第2回転手段は、前記第1プレ
ートに支持され且つ前記制御手段によって駆動する回転
駆動手段と、前記第2プレートの係合部に形成されてな
るねじ歯と、該ねじ歯に係合され且つ前記回転駆動手段
により回転駆動されることで前記第2プレートを第1プ
レートに対して回転可能なる歯車とより構成されてなる
ことを特徴とする。
【0025】請求項7の発明によれば、請求項6に記載
の効果に加え、制御手段により回転駆動手段を介して歯
車を回転制御すると、該歯車によって係合部のねじ歯が
位置を移動し、よって係合部と共に第2プレートが第1
プレートに対して回転することになる。
【0026】請求項8の発明は、請求項6に記載の自動
車用座席であって、前記第2回転手段は、前記第1プレ
ートに支持され且つ前記制御手段によって駆動する回転
駆動手段と、前記第1プレートに回転自在に支持されて
なる介在部材と、一方が前記第2プレートの係合部に支
持され且つ他方が介在部材を介して前記回転駆動手段に
支持されてなる第2連結手段とよりなり、前記回転駆動
手段により回転駆動されることで前記第2プレートを第
1プレートに対して回転可能なるように構成されてなる
ことを特徴とする。
【0027】請求項8の発明によれば、請求項6に記載
の効果に加え、前記制御手段によって回転駆動手段が駆
動されると、第2連結手段が介在部材を介して引っ張ら
れるので、第2プレートは係合部を中心に第1プレート
に対して回転付勢されることになる。
【0028】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8
何れかに記載の自動車用座席であって、前記基手段は、
自動車のフロアパネルに固定されてなる固定レールと、
該固定レールに摺動自在なるよう装設されてなる可動レ
ールと、該可動レール間を架設してなる第3プレートと
より構成されてなることを特徴とする。
【0029】請求項9の発明によれば、請求項1乃至請
求項8何れかに記載の効果に加え、座部の位置、即ち第
3プレートの位置が可動レールによって前後に適宜移動
するので、乗降口に対応した適宜の位置で乗員が乗降で
きることになる。
【0030】請求項10の発明は、請求項1乃至請求項
9何れかに記載の自動車用座席であって、前記制御手段
は、乗降口のロック状態を検出する手段と、座部に配設
した圧力検出手段と、その信号を収録する手段と、該収
録信号を演算解析する手段と、演算結果から駆動モード
を選択判断する手段と、演算並びに判断結果を記憶する
手段とを備え、乗降口のロック状態と座圧状態とにより
乗員の降車開始を判断した後、着座初期での座圧状態と
降車時における座圧分布の対比によって降車動作を予測
し、降車動作に応じた駆動モードを選択制御し得ること
を特徴とする。
【0031】請求項10の発明によれば、請求項1乃至
請求項9何れかに記載の効果に加え、ドアロック解除を
検出手段により検出すれば、圧力検出手段により座圧が
検知されて、信号を収録し演算して降車時のパターンを
予測し、その予測に沿った座部の傾き移動ができるの
で、乗降性が向上することになる。
【0032】請求項11の発明は、請求項1乃至請求項
10何れかに記載の自動車用座席であって、前記制御手
段は、ドアロックが解除される信号により前記検出手段
が乗員の体圧を測定し、乗降口側の足のみの大腿部座圧
が低下する座圧分布パターンか、或いは乗降口側のみの
座骨部座圧が増加する座圧分布パターンを検出すると、
第1回転手段を稼働して前記座部の乗降口と反対側の部
位のみを上昇させてなり、前記ドアロックが解除される
信号により前記検出手段が乗員の体圧を測定し、両大腿
部座圧が低下する座圧分布パターンを検出すると、第1
回転手段を稼働して前記座部の乗降口と反対側の部位の
みを上昇させると共に第2回転手段を稼働して前記座部
の前部側が前記乗降口側へ向けられてなり、降車後は座
圧が所定以下になるので駆動逆モードが稼働し、元の位
置に復帰する制御を行い得ることを特徴とする。
【0033】請求項11の発明によれば、請求項1乃至
請求項10何れかに記載の効果に加え、ドアロック解除
というトリガーにより座圧が検知されて降車時のパター
ンを予測し、その予測に沿った座部の傾き移動ができる
ので、乗降性が向上することになる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、乗員の挙動によって該
乗員の降車動作状態を検出して、制御手段により第1回
転手段及び又は第2回転手段により座部を自動車の前後
方向の軸周りに回転及び又は該座部の前部が乗降口側を
向くように略垂直方向の軸周りに回転して、両足を揃え
た状態で降車でき、座席のサイドサポート部が下側に変
位するので該サイドサポート部を乗り越えなくても良い
ことになる。
【0035】乗員の降車時における乗員の片足づつ順次
降車する動作を検出した場合には、前者の駆動モード、
即ち車室内にて前方に対向して位置する座席を、自動車
側部の乗降口が低くなるように前記第1回転手段により
回転する駆動モードを選択し、乗員の降車時における乗
員の両足同時に降車する動作を検出した場合に後者の駆
動モード、即ち自動車側部の乗降口の方向に前記第2回
転手段により回転させた後に前記乗降口が低くなるよう
に前記第1回転手段により回転する駆動モードを選択す
るので、座席のサイドサポート部が下側に変位した状態
での降車が可能になる。
【0036】前記昇降駆動手段が稼働することにより、
前記起立手段の前記乗降口側の反対側の部位が適宜昇降
することができるので、前記基手段の前記乗降口側の部
位を中心にスムースな円弧運動が可能である。
【0037】前記動力伝達手段が稼働されなければ、前
記起立手段は、前記基手段に確実に固定されている。
【0038】前記制御手段により該動力伝達手段が稼働
されれば、連結手段が左右方向に進退するので、該連結
手段の進退移動に伴ってリンク手段の一方が移動する。
前記起立手段は、乗降口側が回転自在に軸支されてなる
ので、前記リンク手段の一方の移動により前記リンク手
段の他方が軸支されてなる前記起立手段が、前記リンク
手段の他方の移動方向に昇降できる。
【0039】前記制御手段により該動力伝達手段が稼働
されれば、付勢手段の張力に抗して連結手段が左右方向
に進退するので、該連結手段の進退移動に伴ってリンク
手段の他方側が、前記基手段に回転自在に軸支されてな
る前記リンク手段の一方側を中心に回転移動する。前記
起立手段は、乗降口側が回転自在に軸支されてなるの
で、前記リンク手段の一方側を中心に、前記リンク手段
の他方が前記起立手段の前記乗降口側の反対側の部位に
対して持ち上げることができる。
【0040】また、この状態で、前記動力伝達手段の稼
働が停止されれば、前記付勢手段により、前記起立手段
が基手段側に移動できる。
【0041】このようにして、前記起立手段は、固持す
ることも昇降することもできる。
【0042】前記第1プレートは、前記基手段の前記乗
降口側の部位を中心に左右方向の回転が自在なるように
支持され、第2プレートは、係合部を中心に前後方向の
回転が自在なるように、第1プレートに対して装設され
てなる。
【0043】制御手段により回転駆動手段を介して歯車
を回転制御すると、該歯車によって係合部のねじ歯が位
置を移動し、よって係合部と共に第2プレートが第1プ
レートに対して回転することになる。
【0044】前記制御手段によって回転駆動手段が駆動
されると、第2連結手段が介在部材を介して引っ張られ
るので、第2プレートは係合部を中心に第1プレートに
対して回転付勢されることになる。
【0045】座部の位置、即ち第3プレートの位置が可
動レールによって前後に適宜移動するので、乗降口に対
応した適宜の位置で乗員が乗降できることになる。
【0046】ドアロック解除を検出手段により検出すれ
ば、圧力検出手段により座圧が検知されて、信号を収録
し演算して降車時のパターンを予測し、その予測に沿っ
た座部の傾き移動ができるので、乗降性が向上すること
になる。
【0047】ドアロック解除というトリガーにより座圧
が検知されて降車時のパターンを予測し、その予測に沿
った座部の傾き移動ができるので、乗降性が向上するこ
とになる。
【0048】
【発明の実施の形態】図1乃至図10は、本発明の第1
の実施形態を示し、図1は本発明の自動車用座席の正面
及び座圧制御説明図、図2は図1の座席の分解正面説明
図、図3は図1のSA−SA線に沿った上面図、図4は
図1の矢視B図、図5は図1の第1プレートが基手段に
対して傾いた状態を示す正面説明図、図6は図3の回転
状況を示す説明上面及び体圧分布説明図、図7は図5の
第1プレートに対して第2プレートと共に座部が回転し
た状態を示す正面説明図、図8は制御手段のフローチャ
ート図、図9は図5の状況の座部からの乗員の乗降姿勢
説明図、図10は図7の状況の座部からの乗員の乗降姿
勢説明図である。尚、図面中YFは自動車の前方向、Y
Rは自動車の後ろ方向、XCは自動車の左右中央側方
向、XSは自動車の左右反中央側方向を意味する。
【0049】本実施の形態における自動車用座席1は、
座部2と背もたれ部3とヘッドレスト4とより構成さ
れ、該座部2が、図5に示すように、自動車の前後方向
YF、YRの軸5周りに回転可能な第1回転手段6と、
座部2の前部2aが、図7に示すように、乗降口7側を
向く略垂直方向の軸8周りに前記座部2を回転可能な第
2回転手段9と、乗員10の挙動によって該乗員10の
降車動作状態を検出可能な検出手段11と、該検出手段
11による乗員10の降車動作状態に適応して前記第1
回転手段6及び又は第2回転手段9により座部2の前部
2a側又は乗降口7側が低くなるように動作可能なる制
御手段12とを備えてなる。
【0050】前記第1回転手段6は、車体としてのフロ
アパネル15に支持されてなる基手段16と、該基手段
16の前記乗降口7側の部位に回転自在に軸支されてな
り且つ前記座部2を支持してなる起立手段17と、前記
基手段16及び該起立手段17間に介在されてなり前記
起立手段17の前記乗降口7側の反対側の部位18を昇
降自在なる昇降駆動手段19とより構成されてなる。
【0051】前記昇降駆動手段19は、前記基手段16
の後述する第3プレート33に支持されてなるギアボッ
クス39に噛み合い且つ前記制御手段12によって前記
ギアボックス39が回転することで駆動されてなる動力
伝達手段としてのスクリュウ部材20と、図示しない回
り止めにより該スクリュウ部材20に噛み合い且つ該ス
クリュウ部材20の回転により自動車の左右方向XC、
XSに進退移動可能なる連結手段としてのナット21
と、一方22aがピン40により該ナット21に回転自
在に軸支されてなり且つ他方22bが前記起立手段17
の後述する第1プレート24の前記乗降口7側の反対側
の部位18にピン40により回転自在に軸支されてなる
リンク手段22とより構成されてなる。
【0052】前記起立手段17は、前記基手段16の後
述する第3プレート33の前記乗降口7側の部位23に
前後方向の軸5により回転自在に軸支されてなり且つ略
中央に貫通穴25が形成されてなる第1プレート24
と、該第1プレート24の貫通穴25内に略水平回転自
在に係合されてなる係合部27が形成され且つ前記座部
2を下側から支持してなる第2プレート26とより構成
されてなる。前記第1プレート24の貫通穴25及び第
2プレート26の係合部27は、共に前記垂直方向の軸
8を中心に同心円状に形成されてなる。
【0053】前記第2回転手段9は、前記第1プレート
24に支持され且つ前記制御手段12によって駆動する
回転駆動手段28と、前記第2プレート26の係合部2
7に形成されてなるねじ歯29と、該ねじ歯29に係合
され且つ前記回転駆動手段28により回転駆動されるこ
とで前記第2プレート26を第1プレート24に対して
回転可能なる平歯車30とより構成されてなる。前記回
転駆動手段28は、前記第1プレート24の下面に支持
された固定部材41に駆動モータ42が支持され、該駆
動モータ42により駆動されるウオームギア43により
回転されるウオームホイール44によって前記平歯車3
0が回転制御される。
【0054】前記基手段16は、自動車のフロアパネル
15に左右に離間して固定されてなる固定レール31、
31と、該固定レール31に摺動自在なるよう装設され
てなる可動レール32と、該可動レール32、32間を
架設してなる第3プレート33とより構成されてなる。
前記固定レール31は、断面U字状に形成され、可動レ
ール32は、断面逆T字状に形成され、固定レール31
は、該可動レール32の両端部の上を乗り越えて係合さ
れることで、両レール31、32が剥離しないように係
合されてなる。
【0055】前記検出手段11は、図示しないドアロッ
クが解除される信号を発するドア開閉センサ34と、前
記座部2の着座部2cの上に配設されてなる圧力マット
45と、前記ドア開閉センサ34がON信号を発信した
段階で該圧力マット45の収録データによりエリアA,
B,C,Dの座圧総和及びその総計を演算する収録部4
6と、前記座部2に着座しているか否か及び該圧力マッ
ト45のエリアA,B,C,Dにおける座圧により乗員
10の降車挙動データを予め記憶しているメモリ47
と、前記収録部46及び該メモリ47とのデータを演算
する演算部48とよりなる。
【0056】前記制御手段12は、前記検出手段11に
より、乗員10の大腿部座圧35、36の内、乗員10
の乗降口7側の足10aのみの大腿部座圧35が低下す
る座圧分布パターンか、或いは座骨部座圧37、38の
内、乗降口7側のみの座骨部座圧37が増加する座圧分
布パターンを検出すると、第1回転手段6を稼働して前
記座部2の乗降口7と反対側の部位18のみを上昇させ
てなり、前記ドアロックが解除される信号を発するドア
開閉センサ34により前記検出手段11が乗員10の体
圧を測定し、両大腿部座圧35、36が低下する座圧分
布パターンを検出すると、第1回転手段6を稼働して前
記座部2の乗降口7と反対側の部位18のみを上昇させ
ると共に第2回転手段9を稼働して前記座部2の前部2
a側が前記乗降口7側へ向けられてなり、降車後は座圧
が所定以下になるので駆動逆モードが稼働し、元の位置
に復帰する制御を行い得る。
【0057】以上の構成よりなるから、次に作用を説明
する。乗員10の挙動によって該乗員10の降車動作状
態を検出できる。 片足で降車する動作の場合;図1に示すように、ドア5
2を開成して乗降口7側の足10aをまず持ち上げて、
移動する動作から始まるので、図2(a)に示す通常の
着座時の座圧に対して図2(b)に示すように、乗降口
7側の大腿部座圧35が低下(図2(a)で斜線で示し
た座圧35が図2(b)では白抜きされていることで低
下したことを示す)するか、或いは乗員10の重心移動
によって乗降口7側の座骨部座圧37が増加(図2
(a)で斜線で示した座圧37が図2(b)では濃い色
に変色していることで増加したことを示す)する。
【0058】両足を揃えて降車する動作の場合;図3に
示すように、ドア52を開成して、両足10a,10b
を揃えて持ち上げ、乗員10の身体を座部2上で回転さ
せて両足10a,10b同時に降車させる動作であるか
ら、まず両足10a,10bを揃えて持ち上げる動作か
ら始まるので、図4(a)に示す通常の着座時の座圧に
対して両大腿部座圧35、36が低下(図4(a)で斜
線で示した座圧35、36が図4(b)では白抜きされ
ていることで低下したことを示す)するか、或いは乗員
10の重心移動によって両座骨部座圧37、38が増加
(図4(a)で斜線で示した座圧37が図4(b)では
濃い色に変色していることで増加したことを示す)す
る。
【0059】このような、降車動作初期の座圧の相違に
よって、乗員10の降車動作が予測される。図5は、通
常の着座状態における座圧分布を演算部48のディスプ
レイ49に示すものである。
【0060】また、図9は、乗降口7側の大腿部座圧3
5が低下した状態における座圧分布を演算部48のディ
スプレイ49に示すもので、この場合は、片足10aで
素早く降車したい初期動作をしている乗員10であると
判断できるので、制御手段12により前記昇降駆動手段
19が稼動する。
【0061】即ち、駆動モータ50によりギアボックス
39のウオームホイール39aを回転駆動させてスクリ
ュウ部材20によりナット21を矢印に示す左右方向X
C、XSに進退させることで、リンク手段22の他方2
2bが一方22aを中心に矢印方向に回転をし、起立手
段17が軸5を中心にスムースに円弧運動による回転を
行うことで、前記起立手段17の前記乗降口7側の反対
側の部位18が適宜上昇する。
【0062】つまり、座部2は、図13の細線で示す座
部2が太線で示すように乗降口7側に傾くことで、乗員
10は細線で示す状態から太線で示す状態に持ち上げら
れるので、サイドサポート部2bを乗り越えられる。
【0063】そして、降車動作中の身体的負荷が低減さ
れると共に片足10aを素早く路上51に着地できるの
で、素早い降車ができることになる。
【0064】降車後は、圧力マット45が座部2上に乗
員10の着座を認めないので、前記説明の逆により図1
の状態に復帰する。
【0065】また、図10は、図5に示した通常の両大
腿部座圧35、36に比較して低下した状態における座
圧分布を演算部48のディスプレイ49に示すもので、
この場合は、乗員10は両足10a,10bを揃えて降
車しようとしていると判断して駆動モータ42を作動さ
せる。
【0066】駆動モータ42の駆動力は、ウオームギア
43とウオームホイール44を介して平歯車30に伝達
され、図10の矢印方向に回転する。
【0067】この回転力は、第2プレート26のねじ歯
29に伝達され、第2プレート26が矢印方向に回転す
ることで、図11及び図14に示すように、座席1の座
部2の前部2aが乗降口7側を向くように略垂直方向の
軸8周りに回転する。
【0068】次に、軸5を中心に第1、第2プレート2
4、26、即ち起立手段17の乗降口7と反対側の部位
18が上昇する。
【0069】この結果、図14に示すように、乗員10
は、細線で示す状態から太線で示すように両足10a、
10bを揃えた状態で降車できるので、降車動作中の身
体的負荷が軽減される。
【0070】また、閉脚状態で降車できるので、スカー
トをはく女性にも降車が容易になる。また、座席1のサ
イドサポート部2bが下側に変位するので、乗員10
は、該サイドサポート部2bを乗り越えなくても良いの
で、より降車性が向上することになる。
【0071】前記動力伝達手段20が稼働されなけれ
ば、前記起立手段17は、前記基手段16に確実に固定
されている。
【0072】次に、図12に示すフローチャートに従っ
て、本実施態様の制御を説明する。
【0073】まず、ステップ1でドアロックの解除状態
をドア開閉センサ34で検出する。解除された場合、降
車動作に入るか或いは乗車動作に入るかを判断するため
に、ステップ2へ進む。ステップ1でドアロックが解除
されなければ、走行中或いは自動車の非使用時と判断
し、制御を終了する。
【0074】ステップ2では、乗員10の体圧の測定を
スタートし、座圧マット45のエリアA,B,C,Dの
座圧総和ΣPai、ΣPbi、ΣPci、ΣPdiとそ
の総和、即ち座部2にかかる圧力総和Piを逐次演算す
る。
【0075】次に、ステップ3に進み、圧力総和Piが
所定量よりも大きい場合、乗員10が既に着座してい
る、即ち降車状態に入ると判断してステップ4へ進む。
【0076】ステップ3で、圧力総和Piが所定量より
も小さい場合、乗員10が未だ着座していない、即ち乗
車状態に入ると判断してステップ17へ進む。
【0077】ステップ4では、大腿部のエリアC,Dの
圧力変化を演算する。後述するステップ26で演算した
乗車時における着座安定時の大腿部エリアC,Dの座圧
総和ΣPc1、ΣPd1に対する現在の座圧割合Pc=
ΣPci/ΣPc1、Pd=ΣPdi/ΣPd1を逐次
計算する。
【0078】ステップ5では、エリアCにおける現在の
座圧割合Pcが所定量P1より小さい場合、乗降口7側
の足(フローチャートでは説明を簡易にするため、「右
脚」とした)10aの大腿部座圧が初期状態に対して急
激に低減したこと、即ち、乗降口7側の足10aが座部
2に対して持ち上がった状態と判断して、次のステップ
に進む。
【0079】ステップ5で、エリアCにおける現在の座
圧割合Pcが所定量P1より大きい場合、即ち、座圧の
変化がないと判断してステップ104に戻り、座圧の計
測、計算を継続する。
【0080】ステップ6に進み、エリアDにおける現在
の座圧割合Pdが所定量P1より小さい場合、乗降口7
側と反対側の足(フローチャートでは説明を簡易にする
ため、「左脚」とした)10bの大腿部座圧が初期状態
に対して急激に低減したこと、即ち、乗降口7側の足1
0aのみならず、他の足10bが座部2に対して持ち上
がった状態(両足10a,10bが持ち上がった状
態)、と判断して、ステップ16に進む。
【0081】ステップ6で、エリアDにおける現在の座
圧割合Pdが所定量P1より大きい場合、即ち、エリア
Dのみ座圧の変化がないことであるから、乗降口7側の
足10aが座部2より持ち上がった状態と判断してステ
ップ7に進む。
【0082】ステップ7では、図9のディスプレイ49
に示す駆動モード1を選択し、ステップ16では、図1
0のディスプレイ49に示す駆動モード2を選択し、ス
テップ8へ進み、記憶して、次のステップ9に進む。
【0083】ステップ9で選択した駆動モードに従って
駆動モータ42及び又は50を作動させる。例えば、駆
動モード1では駆動モータ50のみをONにし、駆動モ
ード2では駆動モータ42をONし、リミッターがかか
った後駆動モータ50がONになる。
【0084】ステップ10でリミッターがかかった後、
ステップ11に進み、駆動モードを終了する。
【0085】次に、ステップ12に進み、乗員10が降
車動作が完了したかどうかを判断する。前記座部2にか
かる圧力総和Piが所定量P0より大きい場合、まだ乗
員10が座部2に接触している状態にあり、降車動作が
完了していないと判断し、座圧測定を継続する。前記座
部2にかかる圧力総和Piが所定量P0より小さい場
合、乗員10が座部2から離れて、降車動作が完了した
と判断し、ステップ13に進み、選択された駆動モード
を反転させ、座席1をリセット状態に戻す作動を開始す
る。
【0086】ステップ14で、リミッターがかかった
後、ステップ15で駆動モードの反転を終了させ、座席
1の位置のリセットが完了する。最終的に、ステップ1
に戻り、ドアがロックされた状態で制御が完了する。
【0087】一方、乗車状態に入ると判断して、ステッ
プ17に進んだ場合、ステップ17で記憶された駆動モ
ードを呼び込む。これは、乗車する直前に降車した乗員
10と今乗車しようとしている乗員10とが同一である
可能性が高いという仮定の下に、同一乗員であれば降車
モードと乗車モードは同じとする処理方法である。
【0088】ステップ18で読み込まれた駆動モードに
従って、駆動モータ50及び又は42を作動させる。
【0089】ステップ19でリミッターがかかった後、
ステップ20に進み、駆動モードを終了し、座部2を乗
車状態にする。
【0090】次に、ステップ21に進み、乗員の乗車動
作が開始されたかどうかを判断する。前記座部2にかか
る圧力総和Piが所定量P0より小さい場合、未だ乗員
10が座部2に接触していない状態で、乗車動作が開始
していないと判断し、座圧計測を継続する。前記座部2
にかかる圧力総和Piが所定量P0より大きい場合、乗
員10が座部2に接触し乗車動作が開始されたと判断
し、ステップ22に進み、選択された駆動モードを反転
させ、座席1をリセット状態に戻す作動を開始する。
【0091】ステップ23で、リミッターがかかった
後、ステップ24に進み、駆動モードを終了し、座席1
のリセットが完了する。
【0092】次に、ステップ24に進み、ドアロック状
態を検出し、ドアがロックされた場合、乗員10が着座
状態にあると判断し、ステップ26に進む。ドアがロッ
クされていない場合、未だ乗員10が乗車動作中である
と判断し、ステップ24に戻る。
【0093】ステップ26では、乗車時における着座安
定の大腿部エリアの座圧総和ΣPc1、ΣPd1を計測
・計算・記憶し、ステップ27で体圧の計測を終了した
後、ステップ1に戻る。
【0094】図15乃至図18は、本発明の第2の実施
形態を示し、図15は本発明の座席の分解正面説明図、
図16は図15の第1プレートが基手段に対して傾いた
状態を示す正面説明図、図17は図15の回転状況を示
す説明下面図、図18は制御手段のフローチャート図で
ある。尚、図面中YFは自動車の前方向、YRは自動車
の後ろ方向、XCは自動車の左右中央側方向、XSは自
動車の左右反中央側方向を意味する。図1乃至図10と
同様の部位部品は同一符号をもって説明する。
【0095】第2の実施形態における自動車用座席であ
って、前記第1の実施形態と主に異なる点は昇降駆動手
段の構造である。
【0096】即ち、前記昇降駆動手段60は、一方61
aが前記基手段16にピン62により回転自在に軸支さ
れ且つ他方61bが起立手段63の第1プレート24の
前記乗降口7側の反対側の部位64にローラー73によ
り回転自在に接地されてなるリンク手段61と、後述す
る制御手段65によって駆動されてなる動力伝達手段6
6と、該動力伝達手段66によって左右方向XC、XS
に進退可能なる連結手段としてのワイヤ67と、一方6
8aが前記基手段16の第3プレート33に支持され且
つ他方68bが前記リンク手段61に支持されることで
常時前記起立手段63を基手段16の第3プレート33
側に付勢してなる付勢手段としてのコイルばね68とよ
り構成されてなる。
【0097】前記第1プレート24の下面より垂下され
てなるストッパ78は、前記ローラー73の移動を所定
距離以上移動しないように支持されてなる。
【0098】前記動力伝達手段66は、前記制御手段6
5によって稼働される駆動モータ75と、該駆動モータ
75の駆動力を平歯車76を介して伝達ギア兼ワイヤ引
き込み部材77とよりなる。
【0099】符号69は第2回転手段で、該第2回転手
段69は、前記第1プレート24に支持され且つ前記制
御手段65によって駆動する回転駆動手段70と、前記
第1プレート24に回転自在に支持されてなる介在部材
としてのプーリー71と、一方72aが前記第2プレー
ト26の係合部74に植設されてなる固定ピン82に支
持され且つ他方72bが前記回転駆動手段70に支持さ
れてなる後述する伝達ギア兼ワイヤ引き込み部材81に
支持され、前記第1プレート24に回転自在に軸支され
てなるプーリー71を介して移動自在なる第2連結手段
としてのワイヤ72とよりなる。
【0100】前記回転駆動手段70は、前記制御手段6
5によって稼働される駆動モータ79と、該駆動モータ
79の駆動力を平歯車80を介して伝達ギア兼ワイヤ引
き込み部材81とよりなる。
【0101】前記駆動モータ79の駆動力で回転される
伝達ギア兼ワイヤ引き込み部材81の回転力によって、
ワイヤ72が引き込まれ、第2プレート26が係合部7
4の回転に伴い回転される。
【0102】また、固定ピン82は、付勢手段としての
ばね83を介して第1プレート24の下面に植設された
第2固定ピン84に連結され、ばね83の付勢力によっ
て第2プレート26の回転が規制されている。
【0103】以上のように、構成されてなるので、前記
動力伝達手段66が稼働されなければ、起立手段63
は、前記基手段16に確実に固定されている。
【0104】前記制御手段65により該動力伝達手段6
6の駆動モータ75が稼働されれば、コイルばね68の
張力に抗して平歯車76を介して伝達ギア兼ワイヤ引き
込み部材77が回転される。
【0105】この回転によって、ワイヤ67が矢印
(C)の方向、即ち左右方向XSに引き込まれ、該ワイ
ヤ67の移動に伴ってリンク手段61は一方61aを中
心に他方61b側が起立する。
【0106】作用点となるローラー73が、ストッパ7
8に干渉した位置(図15)から離れた位置(図16)
まで移動することにより、第1プレート24を図16の
二点鎖線の位置から矢印(D)の方向に押し上げて実線
で示す位置に移動することになる。
【0107】この時は、軸5を中心に回転して乗降口7
と反対側の部位64が上昇する。
【0108】乗員降車後は、駆動モータ75がOFFに
なり、矢印(C)方向の引き込み力が解除されるので、
コイルばね68の付勢力によって、リンク手段61は図
15の位置まで戻り、ストッパ78によって起立部材6
3が元の位置にセットされる。
【0109】前記制御手段65により前記回転駆動手段
70の駆動モータ79が稼働されれば、コイルばね83
の張力に抗して平歯車80を介して伝達ギア兼ワイヤ引
き込み部材81が回転される。
【0110】この回転によって、ワイヤ72が矢印
(A)の方向、即ち左右方向XSに引き込まれ、該ワイ
ヤ72の移動に伴って第2プレート26に固定された固
定ピン82が矢印(B)方向に回転移動されることで、
図17の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置にまで
移動することにより、第1プレート24に対して第2プ
レート26が回転して、図11に示すように、座部2の
前部2aが乗降口7を向くことになる。
【0111】この後、駆動モータ75が駆動して前記し
たように、第1、第2プレート24、26即ち起立手段
63の乗降口7と反対側の部位64が上昇する。
【0112】乗員降車後は、まず、駆動モータ75がO
FFになり、矢印(C)方向の引き込み力が解除される
ので、コイルばね68の付勢力によって、リンク手段6
1は図15の位置まで戻り、ストッパ78によって起立
部材63が元の位置にセットされる。
【0113】次に、駆動モータ79がOFFになり、矢
印(A)方向の引き込み力が解除されるので、ばね83
の付勢力によって、固定ピン82は図17の実線位置ま
で戻り、起立部材63が元の位置にセットされる。
【0114】前記起立手段63は、乗降口7側が回転自
在に軸支されてなるので、前記リンク手段61の一方6
1a側を中心に、前記リンク手段61の他方61bが前
記起立手段63の前記乗降口7側の反対側の部位64に
対して持ち上げることができる。
【0115】また、この状態で、前記動力伝達手段66
の稼働が停止されれば、前記コイルばね68により、前
記起立手段63が基手段16側に移動できる。このよう
にして、前記起立手段63は、固持することも昇降する
こともできる。
【0116】前記制御手段65によって回転駆動手段7
0が駆動されると、ワイヤ72がプーリー71を介して
引っ張られるので、第2プレート26は係合部74を中
心に第1プレート24に対して回転付勢されることにな
る。
【0117】次に、図18に示すフローチャートに従っ
て、本実施態様の制御を説明する。
【0118】まず、ステップ1でドアロックの解除状態
をドア開閉センサ34(図7参照)で検出する。解除さ
れた場合、降車動作に入るか或いは乗車動作に入るかを
判断するために、ステップ2へ進む。ステップ1でドア
ロックが解除されなければ、走行中或いは自動車の非使
用時と判断し、制御を終了する。
【0119】ステップ2では、乗員10の体圧の測定を
スタートし、座圧マット45(図8参照)のエリアA,
B,C,Dの座圧総和ΣPai、ΣPbi、ΣPci、
ΣPdiとその総和、即ち座部2にかかる圧力総和Pi
を逐次演算する。
【0120】次に、ステップ3に進み、圧力総和Piが
所定量よりも大きい場合、乗員10が既に着座してい
る、即ち降車状態に入ると判断してステップ4へ進む。
【0121】ステップ3で、圧力総和Piが所定量より
も小さい場合、乗員10が未だ着座していない、即ち乗
車状態に入ると判断してステップ17へ進む。
【0122】ステップ4では、大腿部のエリアC,Dの
圧力変化を演算する。後述するステップ26で演算した
乗車時における着座安定時の大腿部エリアC,Dの座圧
総和ΣPc1、ΣPd1に対する現在の座圧割合Pc=
ΣPci/ΣPc1、Pd=ΣPdi/ΣPd1を逐次
計算する。
【0123】ステップ5では、エリアCにおける現在の
座圧割合Pcが所定量P1より小さい場合、乗降口7側
の足(フローチャートでは説明を簡易にするため、「右
脚」とした)10aの大腿部座圧が初期状態に対して急
激に低減したこと、即ち、乗降口7側の足10aが座部
2に対して持ち上がった状態と判断して、次のステップ
に進む。
【0124】ステップ5で、エリアCにおける現在の座
圧割合Pcが所定量P1より大きい場合、即ち、座圧の
変化がないと判断してステップ104に戻り、座圧の計
測、計算を継続する。
【0125】ステップ6に進み、エリアDにおける現在
の座圧割合Pdが所定量P1より小さい場合、乗降口7
側と反対側の足(フローチャートでは説明を簡易にする
ため、「左脚」とした)10bのみならず、他の足10
bが座部2に対して持ち上がった状態(両足10a,1
0bが持ち上がった状態)、と判断して、ステップ13
に進む。
【0126】ステップ6で、エリアDにおける現在の座
圧割合Pdが所定量P1より大きい場合、即ち、エリア
Dのみ座圧の変化がないことであるから、乗降口7側の
足10aが座部2より持ち上がった状態と判断してステ
ップ7に進む。
【0127】ステップ7では、図9のディスプレイ49
に示す駆動モード1を選択し、ステップ8で記憶して、
次のステップ9に進む。
【0128】ステップ13では、図10のディスプレイ
49に示すモード2を選択し、ステップ14で記憶し
て、ステップ15へ進む。
【0129】ステップ15では、駆動モータ79をON
して、ステップ16で駆動モータ79にリミッターがか
かった後、ステップ9の駆動モータ75の駆動に切り替
わる。ステップ16で駆動モータ79にリミッターがか
からなければ、駆動モータ79は稼働を続ける。
【0130】ステップ9で、駆動モータ75を作動させ
た後、ステップ10に進み、乗員10が降車動作が完了
したかどうかを判断する。前記座部2にかかる圧力総和
Piが所定量P0より小さい場合、乗員10が座部2か
ら離れて、降車動作が完了したと判断し、ステップ11
に進み、駆動モータ75の駆動をOFFにする。
【0131】次に、ステップ12で、駆動モータ79の
駆動をOFFにすることで、座席1位置のリセットが完
了する。最終的に、ステップ1に戻り、ドアがロックさ
れた状態で制御が完了する。
【0132】一方、乗車状態に入ると判断して、ステッ
プ17に進んだ場合、ステップ17で記憶された駆動モ
ードを呼び込む。これは、乗車する直前に降車した乗員
10と今乗車しようとしている乗員10とが同一である
可能性が高いという仮定の下に、同一乗員であれば降車
モードと乗車モードは同じとする処理方法である。
【0133】ステップ18で読み込まれた駆動モードが
駆動モード1か駆動モード2かを判断する。
【0134】駆動モード2の場合、ステップ19で駆動
モータ79を作動させる。ステップ20でリミッターが
かかった後、ステップ21に進む。
【0135】駆動モード1の場合、直接ステップ21に
進み、駆動モータ75を作動させ、駆動モードを終了し
て座席1を乗車状態にする。
【0136】ステップ22に進み、乗員の乗車動作が開
始されたかどうかを判断する。前記座部2にかかる圧力
総和Piが所定量P0より小さい場合、未だ乗員10が
座部2に接触していない状態で、乗車動作が開始してい
ないと判断し、座圧計測を継続する。前記座部2にかか
る圧力総和Piが所定量P0より大きい場合、乗員10
が座部2に接触し乗車動作が開始されたと判断し、ステ
ップ23に進み、駆動モータ75をOFFにし、続けて
ステップ24で駆動モータ79をOFFにすることで、
座席1のリセットが完了する。
【0137】次に、ステップ25に進み、ドアロック状
態を検出し、ドアがロックされた場合、乗員10が着座
状態にあると判断し、ステップ26に進む。ドアがロッ
クされていない場合、未だ乗員10が乗車動作中である
と判断し、ステップ25を計属する。
【0138】ステップ26では、乗車時における着座安
定の大腿部エリアの座圧総和ΣPc1、ΣPd1を計測
・計算・記憶し、ステップ27で体圧の計測を終了した
後、ステップ1に戻る。
【図面の簡単な説明】
【図1】片足で降車する降車パターンを示す平面図。
【図2】図1の状態における座圧パターンを示す図。
【図3】両足を揃えて降車するパターンを示す平面図。
【図4】図2の状態における座圧パターンを示す図。
【図5】本発明の第1実施形態における自動車用座席の
正面及び座圧制御説明図。
【図6】図5の座席の分解正面説明図。
【図7】図5のSA−SA線に沿った上面図。
【図8】図5の矢視B図。
【図9】図5の第1プレートが基手段に対して傾いた状
態を示す正面説明図。
【図10】図7の回転状況を示す説明上面及び体圧分布
説明図。
【図11】図9の第1プレートに対して第2プレートと
共に座部が回転した状態を示す正面説明図。
【図12】制御手段のフローチャート図。
【図13】図9の状況の座部からの乗員の乗降姿勢説明
図。
【図14】図11の状況の座部からの乗員の乗降姿勢説
明図。
【図15】本発明の第2実施形態における座席の分解正
面説明図。
【図16】図15の第1プレートが基手段に対して傾い
た状態を示す正面説明図。
【図17】図15の回転状況を示す説明下面図。
【図18】制御手段のフローチャート図。
【図19】図1と同じ動作パターンを示す平面図。
【図20】図19における乗員の降車姿勢を示す説明
図。
【図21】図3と同じ動作パターンを示す平面図。
【図22】図21における乗員の降車姿勢を示す説明
図。
【符号の説明】
1 自動車用座席 2 座部 5 前後方向の軸 6 第1回転手段 7 乗降口 8 垂直方向の軸 9 第2回転手段 10 乗員 11 検出手段 12、65 制御手段 16 基手段 17、63 起立手段 18、23、64 乗降口と反対側の部位 19、60 昇降駆動手段 20、66 動力伝達手段 21 連結手段(ナット) 22、61 リンク手段 24 第1プレート 25 貫通穴 26 第2プレート 27、74 係合部 28、70 回転駆動手段 29 ねじ歯 30 歯車 34 ドア開閉センサ 35、36 大腿部座圧 37、38 座骨部座圧 42、75 駆動モータ 45 圧力マット 46 収録部 47 メモリ 48 演算部 49 ディスプレィ 50、79 駆動モータ 67 連結手段(ワイヤ) 68 付勢手段(コイルばね) 69 第2回転手段 71 介在部材(プーリー) 72 第2連結手段(ワイヤ) 77、81 伝達ギア兼ワイヤ引き込み部材 78 ストッパ 83 付勢手段(ばね)
フロントページの続き (72)発明者 中浜 義弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部が自動車の前後方向の軸周りに回転
    可能な第1回転手段と、前記座部の前部が乗降口側を向
    くように略垂直方向の軸周りに前記座部を回転可能な第
    2回転手段と、乗員の挙動によって該乗員の降車動作状
    態を検出可能な検出手段と、該検出手段による乗員の降
    車動作状態に適応して前記第1回転手段及び又は第2回
    転手段を選択的に動作可能なる制御手段とを備えてなる
    ことを特徴とする自動車用座席。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用座席であっ
    て、 車室内にて前方に対向して位置する座席を、自動車側部
    の乗降口が低くなるように前記第1回転手段により回転
    する駆動モード並びにその反転モードと、自動車側部の
    乗降口の方向に前記第2回転手段により回転させた後に
    前記乗降口が低くなるように前記第1回転手段により回
    転する駆動モード並びにその反転モードとに作動できる
    手段を備え、降車時における乗員の片足づつ順次降車す
    る動作を検出した場合に前者の駆動モードを選択し、降
    車時における乗員の両足同時に降車する動作を検出した
    場合に後者の駆動モードを選択する制御手段を備えてな
    ることを特徴とする自動車用座席。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動車用
    座席であって、 前記第1回転手段は、車体に支持されてなる基手段と、
    該基手段の前記乗降口側の部位に回転自在に軸支されて
    なり且つ前記座部を支持してなる起立手段と、前記基手
    段及び該起立手段間に介在されてなり前記起立手段の前
    記乗降口側の反対側の部位を昇降自在なる昇降駆動手段
    とより構成されてなることを特徴とする自動車用座席。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の自動車用座席であっ
    て、 前記昇降駆動手段は、前記基手段に支持され且つ前記制
    御手段によって駆動されてなる動力伝達手段と、該動力
    伝達手段によって左右方向に進退可能なる連結手段と、
    一方が該連結手段に回転自在に軸支されてなり且つ他方
    が前記起立手段の前記乗降口側の反対側の部位に回転自
    在に軸支されてなるリンク手段とより構成されてなるこ
    とを特徴とする自動車用座席。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の自動車用座席であっ
    て、 前記昇降駆動手段は、一方が前記基手段に支持され且つ
    他方が前記起立手段の前記乗降口側の反対側の部位に回
    転自在に接地されてなるリンク手段と、前記制御手段に
    よって駆動されてなる動力伝達手段と、該動力伝達手段
    によって左右方向に進退可能なる連結手段と、一方が前
    記基手段に支持され且つ他方が前記リンク手段に支持さ
    れることで常時前記起立手段を基手段側に付勢してなる
    付勢手段とより構成されてなることを特徴とする自動車
    用座席。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5何れかに記載の自
    動車用座席であって、 前記起立手段は、前記基手段の前記乗降口側の部位に回
    転自在に軸支されてなり且つ略中央に貫通穴が形成され
    てなる第1プレートと、該第1プレートの貫通穴内に略
    水平回転自在に係合されてなる係合部が形成され且つ前
    記座部を下側から支持してなる第2プレートとより構成
    されてなることを特徴とする自動車用座席。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の自動車用座席であっ
    て、 前記第2回転手段は、前記第1プレートに支持され且つ
    前記制御手段によって駆動する回転駆動手段と、前記第
    2プレートの係合部に形成されてなるねじ歯と、該ねじ
    歯に係合され且つ前記回転駆動手段により回転駆動され
    ることで前記第2プレートを第1プレートに対して回転
    可能なる歯車とより構成されてなることを特徴とする自
    動車用座席。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の自動車用座席であっ
    て、 前記第2回転手段は、前記第1プレートに支持され且つ
    前記制御手段によって駆動する回転駆動手段と、前記第
    1プレートに回転自在に支持されてなる介在部材と、一
    方が前記第2プレートの係合部に支持され且つ他方が介
    在部材を介して前記回転駆動手段に支持されてなる第2
    連結手段とよりなり、前記回転駆動手段により回転駆動
    されることで前記第2プレートを第1プレートに対して
    回転可能なるように構成されてなることを特徴とする自
    動車用座席。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8何れかに記載の自
    動車用座席であって、 前記基手段は、自動車のフロアパネルに固定されてなる
    固定レールと、該固定レールに摺動自在なるよう装設さ
    れてなる可動レールと、該可動レール間を架設してなる
    第3プレートとより構成されてなることを特徴とする自
    動車用座席。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9何れかに記載の
    自動車用座席であって、 前記制御手段は、乗降口のロック状態を検出する手段
    と、座部に配設した圧力検出手段と、その信号を収録す
    る手段と、該収録信号を演算解析する手段と、演算結果
    から駆動モードを選択判断する手段と、演算並びに判断
    結果を記憶する手段とを備え、乗降口のロック状態と座
    圧状態とにより乗員の降車開始を判断した後、着座初期
    での座圧状態と降車時における座圧分布の対比によって
    降車動作を予測し、降車動作に応じた駆動モードを選択
    制御し得ることを特徴とする自動車用座席。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10何れかに記載
    の自動車用座席であって、 前記制御手段は、ドアロックが解除される信号により前
    記検出手段が乗員の体圧を測定し、乗降口側の足のみの
    大腿部座圧が低下する座圧分布パターンか、或いは乗降
    口側のみの座骨部座圧が増加する座圧分布パターンを検
    出すると、第1回転手段を稼働して前記座部の乗降口と
    反対側の部位のみを上昇させてなり、前記ドアロックが
    解除される信号により前記検出手段が乗員の体圧を測定
    し、両大腿部座圧が低下する座圧分布パターンを検出す
    ると、第1回転手段を稼働して前記座部の乗降口と反対
    側の部位のみを上昇させると共に第2回転手段を稼働し
    て前記座部の前部側が前記乗降口側へ向けられてなり、
    降車後は座圧が所定以下になるので駆動逆モードが稼働
    し、元の位置に復帰する制御を行い得ることを特徴とす
    る自動車用座席。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016002780A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 アイシン精機株式会社 車両用シート制御装置
JP2020124973A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 トヨタ自動車株式会社 車両

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US11485257B2 (en) 2019-02-01 2022-11-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle with improved seat swivel lock mechanism

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