JPH10235563A - 超砥粒及びこれを利用した超砥粒ホイール - Google Patents

超砥粒及びこれを利用した超砥粒ホイール

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JPH10235563A
JPH10235563A JP3954497A JP3954497A JPH10235563A JP H10235563 A JPH10235563 A JP H10235563A JP 3954497 A JP3954497 A JP 3954497A JP 3954497 A JP3954497 A JP 3954497A JP H10235563 A JPH10235563 A JP H10235563A
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JP
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abrasive grain
diamond
abrasive grains
metal oxide
diamond abrasive
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Application number
JP3954497A
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English (en)
Inventor
Takuya Senba
卓弥 仙波
Makoto Sato
眞 佐藤
Keizo Takeuchi
恵三 竹内
Tomohiko Akiyama
智彦 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Noritake Diamond Industries Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Noritake Diamond Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来では処理できなかった粒度が極めて小さ
い砥粒についてもレジンによる保持能力を向上させるた
めの金属付着表面処理ができるようにする。 【解決手段】 ダイヤモンドまたはCBN等の超砥粒の
表面に、金属酸化物を10〜100nmの厚さで被覆し
た超砥粒によって超砥粒ホイールを形成するか、金属酸
化物の原子にイオン結合するX官能基を有し且つ樹脂と
水素結合するY官能基を有するカップリング剤を、カッ
プリング剤の最小被覆面積から得られる重量から最小被
覆面積から得られる重量の15%増加した重量の範囲で
被覆した超砥粒により超砥粒ホイールを形成し、金属酸
化物を介してレジンによる保持能力を高く維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削・研磨用の超
砥粒ホイールの製造に係り、特にレジンボンドホイール
に好適に利用できるようにした超砥粒及びこれを使用し
た超砥粒ホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドやCBN等の超砥粒を合成
樹脂によって結合して製作される超砥粒レジンボンドホ
イールでは、超砥粒の保持のためのボンドの特性が超砥
粒のボンドへの固着力(超砥粒の保持能力)に大きく影
響することが知られている。そして、ボンドによる砥粒
保持能力を高めるため、ダイヤモンドまたはCBNの砥
粒の表面にニッケル及び銅等の金属を無電解又は電解に
よって付着させることが有効とされ、この処理のための
各種の技術も既に確立されている。
【0003】このようなニッケル及び銅等の金属を砥粒
表面に付着処理することによって、ボンドによる超砥粒
の保持能力は未処理のものと比較すると格段に向上し、
レジンボンドホイールの切削・研磨性能や耐用性が大幅
に改善された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の表面処理技術においては、処理可能な対象となる超砥
粒はその粒度が粗いもの(一般的には、#60〜#15
00)に制約されてしまうという障害がある。これは、
従来使用されている電解または無電解法では、砥粒表面
の金属析出状態をコントロールすることが難しく、微細
なダイヤモンドまたはCBN砥粒表面に薄く均一に且つ
強固にニッケルや銅等を付着させることができないとい
う一つの理由に起因するものである。
【0005】このように、処理しようとする超砥粒の粒
度が粗いものに制限されるているので、粒度が#200
0以細の超砥粒については、電解法を採用したとしても
ニッケルや銅等の金属を表面に付着処理することはでき
ず、その処理方法は未だ見いだされていない。このた
め、微細な粒度の超砥粒を使用したレジンボンドでは、
レジンによる砥粒保持能力が十分でないまま市場に供給
されているのが現状である。
【0006】したがって、従来の微細粒度の超砥粒を用
いたレジンボンドホイールではその砥粒保持能力が低い
ため、需要者側からすれば研削性能の低下が生産性の面
から大きな問題であり、製造者側においても長年の懸案
事項であった。特に、CNCマシニングセンタ等の変位
制御の研削盤を用いて金型を鏡面研削する加工では、砥
粒の脱落によるダイヤモンドホイールの摩耗に起因して
金型の形状精度の低下を招き、精密研削加工に耐え得な
いという問題がある。
【0007】本発明において解決すべき課題は、従来で
は処理できなかった粒度が極めて小さい砥粒についても
レジンによる保持能力を向上させるための金属付着表面
処理ができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダイヤモンド
またはCBN等の超砥粒の表面に、金属酸化物を10〜
100nmの厚さで被覆した超砥粒によって超砥粒ホイ
ールを形成することによって先の課題を解決したもので
ある。
【0009】また、ダイヤモンドまたはCBN等の超砥
粒の表面に、金属酸化物を10〜100nmの厚さで被
覆し、金属酸化物の原子にイオン結合するX官能基を有
し且つ樹脂と水素結合するY官能基を有するカップリン
グ剤を、カップリング剤の最小被覆面積から得られる重
量から最小被覆面積から得られる重量の15%増加した
重量の範囲で被覆した超砥粒を利用する構成としてもよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては、ダイヤモンド
の砥粒表面にドライプロセス装置を用いて金属酸化物を
付着処理することによって、レジンより砥粒の保持能力
を高めることが可能となった。
【0011】ドライプロセス装置は、従来から知られて
るように、PVD(物理的気相成長法)とCVD(化学
的気相成長法)とに大別されるが、どちらの方法におい
ても金属酸化物を原子レベルまで分解して超砥粒表面に
付着させるプロセスを踏むので、付着対象となる超砥粒
の粒度に制限を受けることはない。このため、#200
0以細の微細な砥粒に対しても、金属酸化物を超砥粒表
面に付着させることが可能である。
【0012】超砥粒の表面に付着させる金属酸化物とし
ては、SiO2、Al23、TiO2が最も好ましく、必
要とされる超砥粒ホイールの砥粒保持力に応じてこれら
から適切なものを選択すればよい。
【0013】たとえば、金属酸化物としてSiO2を用
いた場合であれば、酸性度が強いためボンド剤である樹
脂と強固に結合させることができる。また、金属酸化物
としてTiO2を用いた場合では、酸性度が弱いためボ
ンド剤である樹脂と比較的弱く結合するが、超砥粒表面
を処理していない場合よりも強固に結合することは無論
である。
【0014】金属酸化物は10nmから100nmまで
の厚さの範囲であれば、超砥粒の表面に強力に付着させ
ることができる。これに対して、金属酸化物が10nm
未満の厚さでは、超砥粒の表面を均一に被覆するには不
十分であり、100nm以上の厚さであれば金属酸化物
に割れを生じやすくなり超砥粒表面から剥がれてしまう
という問題が生じる。
【0015】一方、砥粒表面に金属酸化物を付着させた
超砥粒を樹脂で結合させようとしても、金属酸化物と樹
脂との間では化学的な結合がないままで処理が進行して
しまうため、金属酸化物と樹脂との間の結合力には上限
があり、切削または研磨の際の抵抗負荷の値のオーダー
からみればその結合力は弱い。
【0016】これに対し、本発明では、金属酸化物に対
してはイオン結合するX官能基を有し且つ樹脂に対して
は水素結合するY官能基を有するカップリング剤によっ
て金属酸化物の表面を覆うようにする。このような操作
によって、金属酸化物と樹脂との間での化学的な結合が
行われ、レジンによる強力な超砥粒の保持が可能とな
る。たとえば、SiO2、Al23、TiO2の金属酸化
物に対しては、カップリング剤としてシラン系カップリ
ング剤及びチタネート系カップリング剤が好適である。
【0017】金属酸化物に対してはイオン結合するX官
能基を有し、樹脂に対しては水素結合するY官能基を有
するカップリング剤には、各被覆対象のそれぞれについ
て最小被覆面積が存在し、その適正重量は最小被覆面積
による次式で求められる。
【0018】
【数1】 したがって、カップリング剤の重量は、最小被覆面積か
ら得られる重量から最小被覆面積から得られる重量の1
5%増加した重量の範囲において、金属酸化物と樹脂と
の化学的な結合が強固に行われる。また、カップリング
剤の重量が最小被覆面積から得られる重量に未たない場
合は、カップリング剤の性能を十分に発揮できないまま
となり、金属酸化物と樹脂とを強力に結合させることは
できない。反対に、カップリング剤の重量が最小被覆面
積から得られる重量の16%以上増加した重量の場合
は、カップリング剤により塩基性が強くなり硬化時の樹
脂の強度が低下し、金属酸化物を被覆した超砥粒を強固
に保持できなくなる。
【0019】
【実施例】図1は金属酸化物を用いたダイヤモンド砥粒
の表面処理のための処理装置の概略図、図2は砥粒表面
に金属酸化物及びカップリング剤を被覆した本発明の超
砥粒を示す概念図である。
【0020】図1において、ドライプロセス装置は、P
VD装置として一般的な高周波イオンプレーティング装
置を用いたものであり、この高周波イオンプレーティン
グ装置の蒸発チャンバA内は10-3-4トール(Tor
r)の真空状態に維持しておき、不活性ガスとしてアル
ゴンガスが封入されている。
【0021】蒸発チャンバAの中には、ダイヤモンド砥
粒1が装入される回転式の金属製の容器2を陰極として
備える。この容器2の内部には中心周りに回転する攪拌
羽根3を設け、これに連接したステッピングモータ4を
コントローラ5によって制御することによって攪拌羽根
3を断続的に回転駆動可能としている。
【0022】また、容器2と対向する位置には陽極とし
て金属酸化物の蒸発源6をセットするとともにこの蒸発
源6の近傍に高周波コイル7を配置している。
【0023】容器2は皿状であって、図中の矢印で示す
ように蒸発源6からの金属酸化物の原子の照射方向に対
して30°〜60°の交叉角度を持つように傾斜した姿
勢として配置されている。このように容器2を傾斜させ
るのは、傾斜角が30度未満では、容器2の壁へ金属酸
化物の原子が照射され、容器2内のダイヤモンド砥粒1
に対する照射が十分でないことと、傾斜角度が60度以
上では容器2内のダイヤモンド砥粒1が容器2から滑り
落ち、表面処理出来るダイヤモンド砥粒1の量が少なく
なってしまうことによる。
【0024】ステッピングモータ4によって断続的に回
転駆動される攪拌羽根3は、金属酸化物の原子がダイヤ
モンド砥粒1に照射された後にこのダイヤモンド砥粒1
を攪拌することによって、ダイヤモンド砥粒1の表面に
金属酸化物を均一に被覆させることができた。
【0025】ここで、ダイヤモンド砥粒1はその平均粒
径が5μmの砥粒を用いるものとし、金属酸化物の蒸発
源6としてはSiO2を用いるものとする。そして、所
定の量のダイヤモンド砥粒1を容器2の中に装入して高
周波コイル7に通電して蒸発源6からの原子をダイヤモ
ンド砥粒1に向けて照射することによって、金属酸化物
の被膜をダイヤモンド砥粒1の表面に形成させる。
【0026】蒸発源6からの原子の照射及び金属酸化物
の被膜の形成は、30分間ダイヤモンド砥粒1にSiO
2を照射した後、撹拌羽根3を30rpmで3分間回転
させダイヤモンド砥粒1を撹拌し、更に再度再び30分
間SiO2を照射するというプロセスを20回繰り返す
要領によって行う。このような操作によって、図2に示
すようなダイヤモンド砥粒1の表面にSiO2の金属酸
化物8を30nmの厚さで被覆形成することができた。
【0027】次に、SiO2を被覆したダイヤモンド砥
粒1の表面に均一にシラン系カップリング剤を被覆する
工程に移行する。この工程は、SiO2を被覆したダイ
ヤモンド砥粒1とシラン系カップリング剤を水中で撹拌
する要領で行うものとした。
【0028】シラン系カップリング剤としては、メラミ
ン樹脂と水素結合するようにアミノ基(NH2)を有す
るもの(たとえば、日本コニカー株式会社製 商品名
「A−1100」)を使用した。シラン系カップリング
剤は最小被覆面積より得られる重量より10%増加した
重量を入れ、そして水中で撹拌したものを加熱炉内で1
00℃雰囲気中l時間放置して脱水した。このようにし
て脱水処理したダイヤモンド砥粒1は一つの塊として固
まっているため、乳鉢と乳棒を用いて砕いた。このよう
な操作の後、図2に示すダイヤモンド砥粒1の表面に3
0nmの厚さのSiO2金属酸化物8が被覆され、その
上にシラン系カップリング剤9を被覆したダイヤモンド
砥粒1aを得ることができた。
【0029】以上の表面処理を施したダイヤモンド砥粒
1aを用いた超砥粒ホイールの製造工程は次のとおりで
ある。
【0030】まず、表面処理を施したダイヤモンド砥粒
1aをダイヤモンド砥粒層に均一に分散させるため、ダ
イヤモンド砥粒1aと水溶性メラミン樹脂10を水中で
撹拌した。この水中攪拌での量的な条件は、ダイヤモン
ド砥粒1a:25体積%及びメラミン樹脂10:75体
積%の配合比であった。そして、水中で撹袢したものを
加熱炉内で120°C雰囲気中で30分間放置し予備縮
合を行うことにより脱水した。
【0031】脱水処理した撹拌物は予備縮合により固ま
っているので、ホイールを成形するために金型へ充填で
きるように乳鉢と乳棒を用いて砕いた。砕かれた攪拌物
を金型内に充填し、加熱炉を有するプレス成形機におい
て単位圧力600Kg/cm2,成形温度160°C,
成形時間30分にて圧縮加圧による成形を施した。これ
により、外径30mm,内径20mm,厚み10mmの
ダイヤモンド砥粒層を得ることができ、このようにして
製造したダイヤモンド砥粒層をアルミ材に接着しダイヤ
モンドホイールを製造することができた。
【0032】以上の方法で製造したダイヤモンドホイー
ルを使用し、被削材に超硬合金を用いた研削試験の結果
を次に示す。
【0033】比較対象として、砥粒の表面処理を行って
いない平均粒径が5μmのダイヤモンド砥粒と樹脂とし
てメラミン樹脂とを用いたダイヤモンドホイールと、平
均粒径が5μmのダイヤモンド砥粒の表面にSiO2
属酸化物を図1に示した装置を用いて被覆したのみであ
って樹脂としてメラミン樹脂を用いたダイヤモンドホイ
ールを用いた。
【0034】研削試験条件は機械に立軸マシニングセン
タを使用し、3μmの砥石切り込みを与えた後100パ
スのノーカット研削を行い、その後に再度3μmの砥石
切り込みを与えるといった方式での平面研削を実行さ
せ、設定砥石切り込み量30μmに達するまで行った。
マシニングセンタの主軸の回転数は500rpm,送り
速度は2m/minとし、研削液にはイオン交換水にカ
ルボキシメチルセルロースCMCと、平均径1.2μm
のアルミナ砥粒を10重量%混入させた溶液とを使用し
た。図3に試験結果を示す。
【0035】この試験結果から明らかなように、本発明
の超砥粒ホイールは、他のホイールに比べると被削材除
去率が高く、ホイールの磨耗が少ないことが判る。ま
た、試験終了後のホイールの砥面を観察した結果、本発
明の超砥粒ホイールではダイヤモンド砥粒が多く残って
いる事が確認された。
【0036】すなわち、ダイヤモンド砥粒の表面に対し
て金属酸化物の被膜処理と金属酸化物の原子とイオン結
合するX官能基を有し、且つ樹脂と水素結合するY官能
基を有するカップリング剤を被覆することにより、ダイ
ヤモンド砥粒とメラミン樹脂が強力に結合することにな
り、その結果、研削中での砥粒の脱落が少なく、多数の
ダイヤモンド砥粒により研削が進行し、高い被削材除去
率及び少ないホイール摩耗を示したものと判定できる。
【0037】更に、先のダイヤモンドホイールの製造方
法と同様にして、平均粒径が5μmのダイヤモンド砥粒
の表面に金属酸化物SiO2、Al23、TiO2を各々
被覆し、その上にシラン系カップリング剤を最小被覆面
積より得られる重量より10%増加した重量を被覆した
ダイヤモンド砥粒を用い、樹脂にメラミン樹脂を用いた
ダイヤモンドホイールを製造し、前記と同一の研削試験
を行った。
【0038】比較対象として、砥粒の表面処理を行って
いない平均粒径が5μmのダイヤモンド砥粒であって樹
脂にメラミン樹脂を用いたダイヤモンドホイールについ
ても試験を行った。図4に試験結果を示す。
【0039】この試験結果から明らかなように、本発明
の超砥粒ホイールにおいては、金属酸化物の種類により
被削材除去率とホイール摩耗がそれぞれ相違しているこ
とが判る。しかしながら、砥粒の表面処理を行っていな
いダイヤモンド砥粒を用いたボイールに比べると、表面
処理を施した本発明の超砥粒ホイールは全て被削材除去
率が高く、ホイールの摩耗が少ないことが判る。
【0040】すなわち、本発明の超砥粒ホイールにおい
ては、使用する金属酸化物により砥粒を保持する力を変
化させる事ができるが、砥粒の表面処理を行っていなに
ダイヤモンドに比べて砥粒の保持力が格段に優れている
と判定できる。
【0041】なお、以上の実施例では、樹脂としてメラ
ミン樹脂を使用しているが、フェノール樹脂についても
同様な試験を行い同様な効果があることも確認した。ま
た、CBN砥粒についても同様な試験を行うことによっ
て、先の例と同様な効果があることも確認できた。そし
て更に、超砥粒表面処理装置にはPVD装置を用いてい
るが、CVD(化学的気相成長法)装置を用いても同様
な効果があることも同様に確認できた。
【0042】
【発明の効果】本発明においては、粒度が#2000以
細の超砥粒においても表面処理が可能なので、強い砥粒
保持力が得られ、表面処理に用いる金属酸化物を適切に
選択する事により使用条件に適した砥粒保持力を得るこ
とができる。したがって、砥粒保持能力に優れ、加工中
の切れ味、ドレスインターバル、ホイールの寿命、加工
面品位に優れるほか、使用条件に適した超砥粒の保持力
をコントロールすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 砥粒に対する金属酸化物の被膜形成のための
ドライプロセス装置の概要を示す図である。
【図2】 砥粒表面に金属酸化物及びカップリング剤を
被覆した概念図である。
【図3】 研削試験の結果の一例を示すグラフである。
【図4】 研削試験の結果の他の例を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 :ダイヤモンド砥粒 1a:金属酸化物及びカップリング剤を被覆したダイヤ
モンド砥粒 2 :容器 3 :攪拌羽根 4 :ステッピングモータ 5 :コントローラ 6 :蒸発源 7 :高周波コイル 8 :金属酸化物 9 :カップリング剤 10 :樹脂 A :蒸発チャンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 恵三 福岡県浮羽郡田主丸町大字竹野210番地 ノリタケダイヤ株式会社内 (72)発明者 秋山 智彦 福岡県浮羽郡田主丸町大字竹野210番地 ノリタケダイヤ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤモンドまたはCBN等の超砥粒の
    表面に、金属酸化物を10〜100nmの厚さで被覆し
    た超砥粒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超砥粒によって形成した
    超砥粒ホイール。
  3. 【請求項3】 ダイヤモンドまたはCBN等の超砥粒の
    表面に、金属酸化物を10〜100nmの厚さで被覆
    し、金属酸化物の原子にイオン結合するX官能基を有し
    且つ樹脂と水素結合するY官能基を有するカップリング
    剤を、カップリング剤の最小被覆面積から得られる重量
    から最小被覆面積から得られる重量の15%増加した重
    量の範囲で被覆した超砥粒。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の超砥粒によって形成した
    超砥粒ホイール。
JP3954497A 1997-02-24 1997-02-24 超砥粒及びこれを利用した超砥粒ホイール Pending JPH10235563A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001010974A1 (en) * 1999-08-06 2001-02-15 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Abrasive grain with improved projectability
JP2005144653A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Fuji Dies Kk レジンボンドダイヤモンド砥石
JP2010012545A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Noritake Super Abrasive Co Ltd 超砥粒砥石、砥粒コート剤、ビトリファイド砥石用超砥粒の製造方法、および、砥粒コート剤の製造方法
CN106753243A (zh) * 2016-12-15 2017-05-31 华侨大学 一种用硅烷偶联剂在磨料表面涂覆有机壳层的方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040206