JPH10235561A - アルマイト層の除去方法 - Google Patents

アルマイト層の除去方法

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Publication number
JPH10235561A
JPH10235561A JP4075197A JP4075197A JPH10235561A JP H10235561 A JPH10235561 A JP H10235561A JP 4075197 A JP4075197 A JP 4075197A JP 4075197 A JP4075197 A JP 4075197A JP H10235561 A JPH10235561 A JP H10235561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alumite layer
conduit
slurry
mixed fluid
aluminum tube
Prior art date
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Application number
JP4075197A
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English (en)
Inventor
Eiji Tawara
暎二 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10235561A publication Critical patent/JPH10235561A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルマイト層を有するアルミニウムから、ア
ルマイト層を除去する。 【解決手段】 アルマイト層に研磨剤を懸濁させたスラ
リーを噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルマイト層の除去
方法に関するものである。特に本発明は、電子写真感光
体用のアルミニウム管の内面に形成されたアルマイト層
の除去に適用するのに好適な、アルマイト層の除去方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の製法はいくつか知られ
ているが、その主要な一つの製法ではアルミニウム管に
陽極酸化処理を施して表面にアルマイト層を形成し、次
いでその上に有機感光層を塗布する方法が採用されてい
る。電子写真感光体は、電荷を発生させたり、残留電荷
を除去したりするため、電源などと電気的に接続する必
要があり、通常はアルミニウム管の内側表面を介して電
気的接続を確保している。しかしアルミニウム管の陽極
酸化に際しては、特別の処置を施さない限り、アルミニ
ウム管の内外全面にアルマイト層が形成される。アルマ
イト層は非導電性なので、通常は内側に形成されたアル
マイト層の一部を金属刷子などで研削除去してアルミニ
ウム面を露出させ、この部分を介して電気的接続を確保
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属刷
子で研削してアルマイト層を除去するのは、作業が煩雑
である。従って本発明は、金属刷子などを用いずにアル
マイト層を除去する方法を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、除去し
ようとする部分のアルマイト層に研磨剤スラリーを噴射
することにより、アルマイト層を容易に除去することが
できる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明について詳細に説明する
と、本発明では表面にアルマイト層が形成されているア
ルミニウム(本明細書において、アルミニウムはアルミ
ニウム合金を含む)の表面に研磨剤スラリーを噴射し
て、研磨剤の衝突エネルギーによりアルマイト層を除去
する。研磨剤としては通常はアルミナを用いるが、所望
ならばガラスビーズ、ダイヤモンド、炭化ケイ素などを
用いることもできる。研磨剤の粒径は通常1〜50ミク
ロンのものを用いるが、5〜30ミクロンのものを用い
るのが好ましい。この研磨剤を液状媒体、通常は水に5
〜50重量%、好ましくは10〜30重量%となるよう
に加えてスラリーとし、アルミニウム表面のアルマイト
層に噴射する。噴射速度はアルマイト層の厚さによって
も異なるが、後記する加圧気体との混合流体として噴射
する場合は、通常は50m/秒以上であり、100m/
秒以上が好ましい。スラリーを単独で噴射する場合に
は、これよりも小さな速度、例えば10m/秒程度の速
度で噴射すればよい。一般に噴射速度が大きいほどアル
マイト層は速やかに除去できる。
【0006】本発明の好ましい一態様では、研磨剤スラ
リーを加圧気体との混合流体として噴射する。特に加圧
気体を駆動流体とするエジェクターを用いて研磨剤スラ
リーを吸引し、スラリーと気体との混合流体として除去
すべきアルマイト層に噴射するのが好ましい。このよう
にすると、噴射された混合流体中の加圧気体が常圧まで
膨張する際の体積増加があるので、研磨剤スラリーを輸
送するポンプの圧力が低くても、大きな噴射速度を得る
ことができる。混合流体を形成する研磨剤スラリーと気
体との体積比は、大気圧換算でスラリー:気体=1:1
00〜1000が好ましい。また噴射された研磨剤スラ
リーは回収して循環使用するのが、経済的見地からは有
利である。
【0007】本発明によりアルマイト層の除去を行う方
法の1例を図面について説明すると、図1において、1
は内外両面にアルマイト層が形成された電子写真感光体
用のアルミニウム管であり、回転軸2の下端に取付けら
れたアルミニウム管把持装置3により垂直に懸垂されて
いる。4は回転軸2の回転機構であり、腕5を介して支
持装置6に回動及び昇降自在に取付けられている(図1
の装置は、アルミニウム管1の内表面の全周に亘りアル
マイト層を除去することができるようにアルミニウム管
1を回転させ得るように構成されているが、狭い幅でア
ルマイト層を除去する場合にはアルミニウム管1の回転
機構は不要である)。7は研磨剤スラリーの貯槽であ
り、スラリーは導管8、ポンプ9及び導管10を経てエ
ジェクター11に至る。エジェクター11には圧空源1
2及び導管13を経て圧空が供給され、スラリーを吸引
して混合流体を形成する。混合流体は導管14を経て噴
射ノズル15に至り、除去すべき部分のアルマイト層に
向けて噴射される。導管14における圧損を避けるた
め、エジェクターの出口から直ちに噴射する、すなわち
エジェクターの出口を噴射ノズルとするのが好ましい。
噴射されたスラリーは剥離したアルマイト片と共に貯槽
7に回収され、循環使用される。貯槽7の研磨剤スラリ
ーは攪拌機16で攪拌されている。
【0008】図1の装置を用いてアルミニウム管の内側
表面のアルマイト層を部分的に除去する例について説明
すると、純水100重量部に平均粒径15μmのアルミ
ナ研磨剤20重量部を加え、攪拌して均一としたものを
貯槽7に供給する。外径50mmのアルミニウム管を回
転軸2に取付ける。圧空源12から5kg/cm2 Gの
圧空を、貯槽7からポンプ9で2.5kg/cm2 Gに
加圧されたスラリーを、それぞれエジェクターに供給し
て混合流体を形成し、エジェクターの出口から直接アル
ミニウム管の内側に形成されているアルマイト層に85
m/秒の噴射速度で噴射する。スラリーと圧空との体積
比は大気圧換算で1:約500である。このようにする
と約0.5lの研磨剤スラリーの噴射により、アルマイ
ト層を幅10〜15mm、長さ約40mmに亘って除去
することができる。アルマイト層の除去された部分の電
気抵抗値は通常は2Ω未満であり、この部分を介して電
気的導通をとるのに十分である。
【0009】
【発明の効果】従来は金属刷子などを用いてアルマイト
層を除去するので多大の労力を要していたが、本発明に
よれば容易にアルマイト層を除去することができる。ま
たアルミニウム管の陽極酸化は、通常はコンベアにアル
ミニウム管を懸吊して陽極酸化槽に浸漬することにより
行われるので、本発明によればこの懸吊状態を維持した
ままでアルマイト層の除去作業を行うことができ、作業
効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の1例を模式的に示すも
のである。
【符号の説明】
1 アルミニウム管 2 回転軸 3 アルミニウム管把持装置 4 回転機構 5 腕 6 支持装置 7 スラリー貯槽 8 スラリー導管 9 ポンプ 10 スラリー導管 11 エジェクター 12 圧空源 13 圧空導管 14 混合流体の導管 15 噴射ノズル 16 攪拌機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にアルマイト層を有するアルミニウ
    ム表面に研磨剤スラリーを噴射して、研磨剤スラリーが
    衝突した部分のアルマイト層を除去することを特徴とす
    るアルマイト層の除去方法。
  2. 【請求項2】 表面にアルマイト層を有するアルミニウ
    ム表面に、気体と研磨剤スラリーとの混合流体を噴射し
    て、混合流体が衝突した部分のアルマト層を除去するこ
    とを特徴とするアルマイト層の除去方法。
  3. 【請求項3】 アルマイト層が電子写真感光体用のアル
    ミニウム管の内面に形成されたアルマイト層であること
    を特徴とする請求項1又は2記載のアルマイト層の除去
    方法。
JP4075197A 1997-02-25 1997-02-25 アルマイト層の除去方法 Pending JPH10235561A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017504736A (ja) * 2013-11-20 2017-02-09 エレメント、シックス、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングElement Six Gmbh ストライク構造体、該ストライク構造体を備えるピック、及び、ストライク構造体を形成するための方法

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JP2017504736A (ja) * 2013-11-20 2017-02-09 エレメント、シックス、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングElement Six Gmbh ストライク構造体、該ストライク構造体を備えるピック、及び、ストライク構造体を形成するための方法

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