JPH10249296A - 自走式研掃装置 - Google Patents

自走式研掃装置

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JPH10249296A
JPH10249296A JP9064256A JP6425697A JPH10249296A JP H10249296 A JPH10249296 A JP H10249296A JP 9064256 A JP9064256 A JP 9064256A JP 6425697 A JP6425697 A JP 6425697A JP H10249296 A JPH10249296 A JP H10249296A
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JP
Japan
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wall surface
sweeper
polish
space
tank wall
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JP9064256A
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Inventor
Shuzo Kino
修三 城野
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Technol Kk U
U TECHNOL KK
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Technol Kk U
U TECHNOL KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B59/00Hull protection specially adapted for vessels; Cleaning devices specially adapted for vessels
    • B63B59/06Cleaning devices for hulls
    • B63B59/10Cleaning devices for hulls using trolleys or the like driven along the surface

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面に吸着しながら移動し、その壁面をより
効率的に研掃処理することができる自走式研掃装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 この装置においては、装置と壁面との間
に形成される実質上密閉された空間部を減圧して、装置
本体を壁面に吸着させた状態で、壁面に沿って移動させ
ながら、壁面に対して噴流を噴射するとともに、剥離部
材を用いて機械的に研掃する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面への吸着状態
を維持しその壁面に沿って移動しながら、壁面を研掃し
得る自走式研掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、船舶,高層建築物あるい
は大型のタンク類などにおける内外の壁面の清掃や塗装
前の素地調整等の作業は、人手で行うにはかなりの困難
を有するものである。そこで、これらの作業を人手に頼
らず自動的に行わせることが考えられており、このため
の装置が種々提案されている。例えば、特公昭60−2
8715号では、基本的には、受圧体と、装置本体を駆
動する車輪部材と、上記受圧体および外壁面と協同して
減圧空間を規定するシールと、減圧空間から流体を排出
するための減圧源とを備えて、壁面に吸着し且つ該壁面
に沿って移動する装置が開示されている。更に、特公昭
60−26752号には、この基本構成に加え、吸着し
て移動する壁面上に対し、研掃材を投射してブラストす
る機構を備えた装置が開示されている。上記装置によれ
ば、例えばスチールグリットのような研掃材を投射し
て、壁面上の紛塵や汚れを落としたり古い塗膜を剥離し
たりすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船舶,建築
物あるいは大型のタンク類を長期間使用する場合、その
表面状態(塗装状態)を維持するために定期的にメインテ
ナンスを行う必要がある。例えば、比較的短期間であれ
ば、必要箇所のみを部分的に補修塗装し、一定以上の長
期間を経た場合には、全体的な再塗装が必要となる。そ
して、壁面の補修・再塗装を行う際には、予め、その壁
面に対して、古い塗膜の剥離及び表面清掃等の前処理を
十分に行う必要がある。特に、対象物が、例えば、洋上
あるいは岸壁付近等、常々海水や潮風にさらされる環境
下に設置されている場合には、その壁面上には、紛塵や
汚れ等の通常の付着物のみならず、海水に運ばれた貝殻
等の付着物が堆積している場合がある。このような堆積
物等の異物の付着に対しては、研掃材を投射して行う従
来の研掃ブラスト装置では、効率良く除去することは困
難であった。また、上記のような環境下では、壁面母材
の耐久性に悪影響を及ぼす塩分が壁面に付着するので、
補修塗装前に、これを十分に除去することが求められ
る。
【0004】本発明は、上述した技術的課題に鑑みてな
されたもので、壁面に吸着しながら移動し、その壁面上
に付着した異物を効率良く研掃し、しかも壁面上の塩分
も除去することができる自走式研掃装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る発
明(以下、第1の発明という)は、壁面との間に空間部を
形成するケーシングと、上記ケーシングの周縁部もしく
はその近傍に装着され、上記空間部を気密にシールする
シール部材と、一端が上記空間部に開口し、他端側が減
圧装置に連通する減圧通路と、上記空間部内の壁面の研
掃を行う研掃手段と、上記空間部内を減圧し装置本体を
壁面に吸着させた状態で、該装置本体を上記壁面に沿っ
て移動させ得る移動手段とを有し、上記研掃手段が、高
圧水供給装置に接続され上記空間部内の壁面に向かって
噴流を噴射し得る噴流ノズルと、上記壁面上の塗装被膜
及び/又は異物等の付着物を剥離する剥離部材とを有し
ていることを特徴としたものである。
【0006】本願の請求項2に係る発明(以下、第2の
発明という)は、上記剥離部材がブラシ状に形成される
とともに、上記ケーシング上に軸支された回転軸に対し
て、該回転軸から半径方向に所定間隔をおいて連結さ
れ、上記空間内で旋回可能であることを特徴としたもの
である。
【0007】本願の請求項3に係る発明(以下、第3の
発明という)は、上記移動手段が、上記移動手段が、壁
面上を転動する上下方向走行用の転動部材と、該転動部
材を介して研掃装置本体を上方から壁面に沿って牽引す
る牽引装置とを有していることを特徴としたものであ
る。
【0008】本願の請求項4に係る発明(以下、第4の
発明という)は、上記移動手段が、走行モータを備えた
左右方向走行用の車輪部材を有するとともに、上記牽引
装置が、該車輪部材の駆動に対応して左右方向に滑走可
能であることを特徴としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、例
えば洋上あるいは岸壁に設置されたタンクの壁面の研掃
処理を行う研掃装置に適用した場合を例にとって、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。図1及び図2は、
本発明に係る自走式研掃装置10とその牽引ユニット2
5及び補助ユニット30からなる研掃システムの全体説
明図である。上記研掃装置10は、タンク壁面1に吸着
し、補助ユニット30から供給された高圧水をタンク壁
面に噴射して古い塗膜の剥離及び表面清掃等の研掃処理
を行う機構を備えている。上記補助ユニット30は、研
掃装置10に高圧水を供給する高圧水供給装置35と、
サイクロン及び減圧装置を含むブロワユニット32と、
このブロワユニット32の作用によって回収された噴射
後の水を処理する水処理装置33と、これら装置の駆動
源としてのジェネレータ34とを有している。本実施の
形態では、以上の構成の補助ユニット30が、タンク壁
面1に横付けされた作業船41上に搭載されている。
【0010】タンク壁面1の研掃処理を行う際には、ま
ず、上記研掃装置10を牽引ユニット25のワイヤ2
8,28で吊り下げた状態でタンク壁面1上に配置させ
た上で、上記ブロワユニット32内の減圧装置を駆動し
て、研掃装置10をタンク壁面1に吸着させる。この吸
着状態において、高圧水供給装置35から高圧で送り出
された高圧水が供給ホース37を通じて研掃装置10に
供給され、噴流としてタンク壁面1に対して噴射され
る。
【0011】タンク壁面衝突後の噴流水および塗膜や汚
れ等の剥離物は、上記ブロワユニット32の吸引作用に
よって回収される。吸引回収された水や剥離物は、吸引
ホース31を通じて、まず、上記水処理装置33に送ら
れ、汚水と剥離物とに分別される。分別後の汚水は、水
処理装置33に連通したポンプ(不図示)の作用によりシ
ステムの外部へ排出される。剥離物は、更に、接続ホー
ス39を通じて上記ブロワユニット32に吸引回収さ
れ、このユニット32内のサイクロンにより集積された
後、廃棄される。なお、各装置の駆動源としてジェネレ
ータ34が設けられており、そこから電源ケーブル40
を通じて各部に電力が供給される。本実施の形態では、
以上のような補助ユニット30による一連の処理・作業
によって、研掃装置10のタンク壁面1に対する研掃処
理が行なわれる。
【0012】また、研掃装置10は、詳しくは後述する
が、タンク壁面1上で転動する車輪部材を備えており、
その車輪部材を介して、研掃装置10をタンク壁面1に
沿って移動させるために、装置本体を上方から牽引する
ための牽引ユニット25がタンク壁面1の上方に設けら
れている。タンク壁面1の上方端部付近には、水平方向
に延びるレール部材23がタンク壁面1に対して平行に
取り付けられており、牽引装置21が、対のローラ22
を介してこのレール部材23に組み付けられ、タンク壁
面1の上方において支持されている。各ローラ22は駆
動モータ24を有しており、それら駆動モータ24を駆
動することにより、牽引装置21は、上記ローラ22を
介してレール部材23に沿って滑走可能である。また、
上記研掃装置10の上端部には、2本のワイヤ28の一
端側が連結されており、各ワイヤ28は、その他端側が
上記牽引装置21のドラム26に連結されている。以上
のような構成の牽引ユニット25を用いて、研掃装置1
0を上方から牽引し、装置本体をタンク壁面1に沿って
移動させることができる。
【0013】次に、研掃装置10の構成等について詳細
に説明する。図6は、図3のX−X線に沿った断面説明
図であり、上記研掃装置10のタンク壁面1への吸着状
態を示している。本実施の形態に係る研掃装置10は、
タンク壁面1側の周縁部がそのタンク壁面1の外周形状
に対応するケーシング2を備えており、このケーシング
2は、研掃装置10をタンク壁面1に対して設置させた
場合に、タンク壁面1との間に空間部20を形成する。
上記ケーシング2の周縁部には、上記空間部20を気密
にシールするシール部材3が装着されている。また、上
記ケーシング2には、一端側が上記空間部20に開口し
他端側が上記ブロワユニット32の減圧装置に連通する
減圧通路4が設けられており、この減圧通路4を介して
空間部20を減圧することにより、研掃装置10をタン
ク壁面1に吸着させることができるようになっている。
【0014】本実施の形態に係る研掃装置10では、ケ
ーシング2内の中央に、該ケーシング2に軸支された回
転軸9が取り付けられている。この回転軸9は、ケーシ
ング2の外側に設けられた回転モータ15により駆動さ
れ、タンク壁面1に略垂直な状態で回転可能であるよう
に設けられている。回転軸9の軸芯部には、上述の高圧
水供給装置35からの供給ホース37に連なる高圧水通
路11が形成されており、この高圧水通路11は、末端
側で複数の(本実施の形態では四本の)分岐通路11aに
分岐している。また、上記回転軸9の末端側には、円盤
状の回転部材18が、回転軸9に対して垂直に取り付け
られており、上記分岐通路11aは、それぞれ、回転部
材18に沿って伸びている。各分岐通路11aは、管1
1bを介して、上記回転軸9から所定間隔をおいてタン
ク壁面1に臨む噴射ノズル12に連通している。
【0015】一方、上記回転軸9のタンク壁面1とは反
対側の端部には、上記高圧水通路11に連通した高圧水
供給口16が設けられている。前述したような補助ユニ
ット30における高圧水供給装置35から供給された高
圧水は、この高圧水供給口16から上記噴流導管11を
通じてケーシング2内に導かれ、上記噴射ノズル12か
らタンク壁面1に向けて噴射される。上記回転モータ1
5を駆動して回転軸9を回転させた場合には、複数の噴
射ノズル12が空間部20内で旋回する。噴流ノズル1
2から高圧水が噴射された場合には、その旋回軌跡に沿
って壁面1が研掃処理される。
【0016】図7は、図3のY−Y線に沿った断面説明
図である。上記回転軸9の末端側に取り付けられた回転
部材18には、回転軸9から所定間隔(上記回転軸9か
ら噴射ノズル12までの所定間隔と略同間隔)をおい
て、ブラシホルダ13が取り付けられている。このブラ
シホルダ13はタンク壁面1に向かって延び、その端部
には、タンク壁面1上の付着物を除去する剥離部材とし
て、ブラシ14が装着されている。このブラシ14は、
ブラシホルダ13に支持されたブラシ軸部13aとキャ
ップ13bとの間に介装されたスプリング17によって
タンク壁面1側に所定の付勢力で付勢されており、上記
研掃装置10がタンク壁面1に対して配置された状態
で、上記ブラシ14がタンク壁面1に当接するように設
定されている。上記回転軸9を回転させた場合には、ブ
ラシ部材14が、空間部20内でタンク壁面1に当接し
ながら旋回する。この旋回動作に伴いブラシ14がタン
ク壁面1をこすることにより、タンク壁面1が研掃処理
される。なお、上記剥離部材としては、ブラシ14の代
わりに、砥石等の古い塗膜及び付着物を剥離できる他の
部材を用いてもよい。
【0017】以上の構成によれば、研掃装置10は、回
転軸9を回転させ、上記噴射ノズル12及びブラシ部材
14を空間部20内で旋回させた場合に、上記タンク壁
面1に対し高圧水を噴流として噴射するとともに、ブラ
シ部材14を用いてタンク壁面1を機械的に研掃するこ
とができるので、紛塵や汚れ等の通常の付着物のみなら
ず、貝殻等の堆積物をより効率良く除去することが可能
となる。また、特に噴流の噴射により、タンク壁面1に
付着した塩分を十分に洗い落とすことができる。また、
本実施の形態では、空間部20内で噴射ノズル12及び
ブラシ部材14の両方を旋回させるが、これに限定され
ることはなく、例えばブラシ部材14のみを回転軸9の
回転により旋回させるようにしてもよい。なお、タンク
壁面1の補修・再塗装等の作業は、効率的には最低限必
要な部分にのみ施されることが好ましい。この点に関
し、前述した研掃手段を備えた研掃装置は、比較的狭い
範囲に対応可能であるので、部分的な補修・再塗装等の
作業に適している。
【0018】図3,図4および図5は、それぞれ、上記
研掃装置10の平面図,正面図(図3のV−V線に沿った
矢視図)、および、右側面図(図3のW−W線に沿った矢
視図)である。上記研掃装置10の壁面1に沿った移動
手段として、上記ケーシング2の外周には4組みの全方
向性の車輪ユニット(所謂オムニローラ)5,6,7及び8
が設けられている。これら車輪ユニット5〜8は同様の
構成のもので、それぞれ第1及び第2の車輪部材と走行
モータとを有している。例えば車輪ユニット5を例にと
って説明すれば、第1及び第2の車輪部材5A,5B
と、それら車輪部材5A,5Bをタンク壁面1上で駆動
させるための走行モータ5Mとが1つのユニットとして
設けられている。
【0019】図4から良く分かるように、上記第1の車
輪部材5Aは、所定曲率の外周面を備えた4つの回転子
5aとホイール部材5Cとを有している。このホイール
部材5Cの周囲には、側面視L字形の4つのブラケット
部材5cが設けられており、上記回転子5aは、これら対
をなすブラケット部材5cに支持されて、それぞれ軸部
5dを軸にして転動することができる。また、この態様
では、各回転子5aの外周面が車輪部材5Aの外周に沿
って位置させられ、研掃装置10がタンク壁面1に対し
て配置された場合に、4つの回転子5aのうちのいずれ
か1つがタンク壁面1に当接するように設定されてい
る。上記ホイール部材5Cは走行モータ5Mの出力軸に
連結されており、走行モータ5Mを駆動することによ
り、ホイール部材5Cが出力軸の周方向に回転させら
れ、これに伴って、各回転子5aが出力軸の周方向に旋
回する。このように、上記車輪部材5Aは壁面1上で回
転駆動され、研掃装置10がタンク壁面1に沿って左右
方向に移動することが可能となる。
【0020】また、上記研掃装置10は、それがタンク
壁面1に対して配置された場合にタンク壁面1に当接す
る回転子5aを介して、前述したようにタンク壁面1の
上方に設けられた牽引装置21(図1及び図2参照)によ
り牽引され、タンク壁面1に沿って上下方向に移動する
ことができる。なお、このような第1の車輪部材5Aの
構造は、それに併設された第2の車輪部材5Bについて
も同様であり、更に、かかる車輪ユニット5の構成は、
他の車輪ユニット6,7及び8についても同様である。
【0021】本実施の形態では、上記牽引装置21を左
右方向について静止させた上で、壁面1上方から2本の
ワイヤ28を介して上記研掃装置10を牽引することに
より、研掃装置10をタンク壁面1に沿って上方へ移動
させる。研掃装置10は、タンク壁面1に対する吸着力
と、牽引装置21の牽引力とにより、その自重を支えた
上でタンク壁面1への吸着状態を維持しながら、上記車
輪ユニット5〜8における回転子5a〜8a,5b〜8bの
いずれかを介して、タンク壁面1に沿って移動すること
ができる。
【0022】一方、上記牽引装置21のワイヤ28の巻
上げ動作を停止させた上で、牽引装置21を上記レール
部材23に沿って移動させるとともに、上記走行モータ
5M〜8Mを駆動して、車輪部材5A〜8A,5B〜8
Bをタンク壁面1上で回転駆動させることにより、研掃
装置10をタンク壁面1に沿って左右方向に移動させる
ことが可能である。この場合、上記レール部材23に沿
った牽引装置21の移動に際し、必要に応じて、補助ユ
ニット30が搭載されている作業船41を海上で移動さ
せることができる。なお、本実施の形態では、上記補助
ユニット30が作業船41上に搭載されているが、これ
に限定されることはなく、例えば、タンク壁面1の下方
に水平方向に延びるレール部材を設け、そのレール部材
に沿って滑走可能な荷台上に補助ユニット30を搭載し
てもよい。
【0023】上記研掃装置10及び牽引装置21は、電
源ケーブル38を介して、制御ボックス36内に配置さ
れたコントローラに電気的に接続されており、該コント
ローラによって作動制御される。このようにして、研掃
装置10の移動速度,噴流の噴射及びブラシの回転駆動
のタイミング等が好適に制御されるようになっている。
【0024】本実施の形態では、上記牽引装置21を左
右方向について停止させた上で、タンク壁面1に沿って
上下方向に研掃装置10を移動させて所定領域を研掃処
理した後、上記研掃装置本体10を左右方向へ移動させ
て、研掃処理を施すべき壁面1上に配置するようにし
た。この工程を繰り返して、タンク壁面1上の必要とさ
れる領域を研掃処理する。
【0025】尚、本発明は、以上の例示された実施態様
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であ
ることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、ケーシング
と壁面との間に形成される空間部を減圧して、壁面に研
掃装置を吸着させた状態で、装置本体を壁面に沿って移
動させながら、上記空間部内の壁面に対して、高圧水を
噴射するとともに、剥離部材を用いて壁面を機械的に研
掃することができるので、壁面上の付着物をより効率良
く除去することが可能である。特に高圧水の噴射によ
り、壁面に付着した塩分を十分に洗い落とすことができ
る。
【0027】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。しかも、その上、上記剥離部材が、壁面とケーシン
グとの間の空間部内で、ケーシングに軸支された回転軸
から所定間隔をおいて旋回可能であるので、壁面に対し
てより効率的に研掃処理を施すことができる。
【0028】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。しかも、その上、壁面の上方からワイヤを介して研
掃装置を牽引し、上下方向走行用の転動部材を介して、
研掃装置本体を壁面上で上下方向に移動させることがで
きる。
【0029】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第1の発明と同様の効果を奏すること
ができる。しかも、その上、走行モータを駆動して、左
右方向走行用の車輪部材を壁面上で回転駆動させ、研掃
装置本体を壁面に沿って左右方向に移動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る研掃装置を備えた研掃システム
の全体説明図である。
【図2】 上記研掃システムの全体説明図である。
【図3】 上記研掃装置の平面図である。
【図4】 上記研掃装置の正面図である。
【図5】 上記研掃装置の右側面図である。
【図6】 図3のX−X線に沿った部分断面説明図であ
る。
【図7】 図3のY−Y線に沿った部分断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1…タンク壁面 2…ケーシング 3…シール部材 4…減圧通路 5,6,7,8…車輪ユニット 5A,5B,6A,6B,7A,7B,8A,8B…車輪部材 5a,5b,6a,6b,7a,7b,8a,8b…回転子 5M,6M,7M,8M…走行モータ 10…研掃装置 12…噴射ノズル 13…剥離部材 20…空間部 21…牽引装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面との間に空間部を形成するケーシン
    グと、 上記ケーシングの周縁部もしくはその近傍に装着され、
    上記空間部を気密にシールするシール部材と、 一端が上記空間部に開口し、他端側が減圧装置に連通す
    る減圧通路と、 上記空間部内の壁面の研掃を行う研掃手段と、 上記空間部内を減圧し装置本体を壁面に吸着させた状態
    で、該装置本体を上記壁面に沿って移動させ得る移動手
    段とを有し、 上記研掃手段が、高圧水供給装置に接続され上記空間部
    内の壁面に向かって噴流を噴射し得る噴流ノズルと、上
    記壁面上の塗装被膜及び/又は異物等の付着物を剥離す
    る剥離部材とを有していることを特徴とする自走式研掃
    装置。
  2. 【請求項2】 上記剥離部材がブラシ状に形成されると
    ともに、上記ケーシングに軸支された回転軸に対して、
    該回転軸から半径方向に所定間隔をおいて連結され、上
    記空間部内で旋回可能であることを特徴とする請求項1
    記載の自走式研掃装置。
  3. 【請求項3】 上記移動手段が、壁面上を転動する上下
    方向走行用の転動部材と、該転動部材を介して研掃装置
    本体を上方から壁面に沿って牽引する牽引装置を有して
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の自走式研
    掃装置。
  4. 【請求項4】 上記移動手段が、走行モータを備えた左
    右方向走行用の車輪部材を有し、上記牽引装置が、該車
    輪部材の駆動に対応して左右方向に滑走可能であること
    を特徴とする請求項3記載の自走式研掃装置。
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Cited By (12)

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