JPH10235239A - 散粒器 - Google Patents

散粒器

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JPH10235239A
JPH10235239A JP4659597A JP4659597A JPH10235239A JP H10235239 A JPH10235239 A JP H10235239A JP 4659597 A JP4659597 A JP 4659597A JP 4659597 A JP4659597 A JP 4659597A JP H10235239 A JPH10235239 A JP H10235239A
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JP
Japan
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impeller
disk
granulator
nozzle
granular material
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JP4659597A
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Masahisa Nemoto
正久 根本
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Yamato Nohji Ltd
Original Assignee
Yamato Nohji Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の散粒器を使用する場合、散粒器そのも
のを身体の正面に抱えた状態で作業を行わなければなら
ないので足元が見え難く、また農薬の散布域が作業者の
前方の比較的狭い範囲に限られてしまうために操作性に
劣る面がある。 【解決手段】 粒状物が収納される収納部10と、この
収納部10に屈曲自在なジャバラ21を介して取り付け
られたパイプ部20と、このパイプ部20の先端に取り
付けられたノズル30とを備え、ノズル30の内部に
は、モータ32によって回転駆動されて収納部10から
パイプ部20を通じて供給される粒状物を弾き飛ばして
噴出口31から噴出させるインペラ40が設けられてい
る散粒器を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農耕地に農薬や肥
料等の粒状物を散布するための散粒器に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の環境問題のひとつとして農薬の自
然環境に与える影響が挙げられる。この問題に関して、
農薬自体が改良されたことにより農薬の施薬基準が改定
され、ある種の農薬については所定の作付面積に対する
農薬の散布量が従来の3分の1に引き下げられた。この
ため、農薬を散布する機器についても従来より疎に農薬
を散布する能力が求められている。
【0003】農薬散布の機器のうち、粒状の農薬を散布
する散粒器には、手動式のものから駆動源を備える動力
散布機に至るまで様々な種類があり、散布を行う農耕地
の規模や散布する農薬の種類に応じて使い分けされてい
る。
【0004】このうち、比較的小規模の農耕地に粒状の
農薬を散布することを目的とした散粒器として、手動式
もしくは電動式の散布機構を備えるものがある。この散
粒器は、手動もしくはモータにより回転駆動される羽根
車に向けて農薬を供給し、この農薬を羽根車で弾いて飛
散させる散布機構を備えるもので、作業者の身体の正面
に抱えて保持され、散布機構を作動させることで作業者
の正面前方に農薬を散布することができるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような散粒器においては次のような問題点を挙げられ
る。すなわち、作業者は散粒器を身体の正面に抱えた状
態で作業を行うので足元が見え難く、足場が不安定な水
田や畝等の凹凸の多い畑では足を取られたり躓いたりす
る恐れがあることや、農薬の散布域が作業者の前方の比
較的狭い範囲に限られてしまうため、例えば水田内に入
らず周囲のあぜ道から水田に向けて散布しようとすれば
作業者はあぜ道に沿って横歩きしながら散粒器を操作し
なければならない等、操作性に劣る面がある。さらに、
散粒器を首から下げて身体の正面に抱え、腹に当てて保
持することになるので、特に電動式のものは作業者の首
や腹にかかる負担が大きく、作業者が疲労し易い。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、操作が簡単なうえに作業者に与える身体的な負
担が少なく、さらに広い範囲に正確な散布が可能な散粒
器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載された散粒器は、粒状
物が収納される収納部と、この収納部に屈曲自在な屈曲
部を介して取り付けられたパイプ部と、このパイプ部の
先端に取り付けられたノズルとを備え、ノズルの内部に
は、モータによって回転駆動されて収納部からパイプ部
を通じて供給される粒状物を噴出口から外に弾き飛ばす
羽根車が設けられていることを特徴としている。
【0008】請求項1に記載された散粒器においては、
収納部を背負う等して作業者がこれを装着し、パイプ部
を持ってノズルを所望の方向に向けてモータを駆動させ
ると、収納部からパイプ部を通じてノズルに供給された
粒状物が、回転する羽根車に弾かれて噴出口から外に噴
出されて散布される。さらに、パイプ部を所望の方向に
向けて操作することで、ノズルを作業者の前方のみなら
ず側方をも含めたあらゆる範囲に散布を行えるようにな
る。
【0009】請求項2に記載された散粒器は、ノズルの
内部に、収納部から羽根車に供給される粒状物の供給量
を調節する供給量調節機構として、粒状物が流通する流
通口と、この流通口に沿って往復移動可能に支持されて
流通口の開口面積を変化させる仕切板とを備えており、
この流通口は、仕切板の移動方向と交叉する方向に離間
して対向する2辺を有する形状とされ、さらにこれら2
辺の間隔は、仕切板が流通口を閉じる方向に向けて漸次
狭くなるように形成されていることを特徴としている。
【0010】請求項2に記載された散粒器においては、
流通口の開口面積が縮小されたときほど、仕切板の移動
量に対する流通口の開口面積の変化量が小さくなるの
で、粒状物をより疎に散布する場合に、流通口を通過す
る粒状物の流量を制限して粒状物の供給量の微調整が容
易に行えるようになる。
【0011】請求項3に記載された散粒器は、流通口に
臨む仕切板の端面が、粒状物の流通方向前方に向けて面
を開いて傾斜した状態に形成されていることを特徴とし
ている。
【0012】請求項3に記載された散粒器においては、
仕切板によって開口面積が縮小された供給口を粒状物が
通過するとき、仕切板の端面と供給口周辺の壁面との間
につまりが生じ難くなる。
【0013】請求項4に記載された散粒器は、羽根車
が、モータの回転軸に固定された円板と、この円板上に
立設されかつ円板の半径方向とほぼ平行に配置された羽
根部とからなり、さらに粒状物を弾く羽根部の側面は、
円板を回転軸方向から見たときに円板の半径方向の中央
が凹んだ円弧状に形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項4に記載された散粒器においては、
羽根車に向けて供給された粒状物が円板上に留まりつつ
羽根部の側面にすくわれることで、遠心力による粒状物
の回転方向外方への広がりが抑えられ、噴出口からノズ
ルの前方に向けて適度な広がりをもって噴出される。
【0015】請求項5に記載された散粒器は、羽根車
が、モータの回転軸に固定された円板と、この円板上に
立設されかつ円板の半径方向とほぼ平行に配置された羽
根部とからなり、さらに粒状物を弾く羽根部の側面は、
円板を半径方向から見たときに円板の上方に向けて面を
開いて傾斜した状態に形成されていることを特徴として
いる。
【0016】請求項5に記載された散粒器においては、
羽根車に向けて供給された粒状物が円板の面方向よりも
上方に弾き出されるので、円板に近い羽根部の側面で弾
かれた粒状物が円板に当って阻まれることがなくノズル
から噴出される。
【0017】請求項6に記載された散粒器は、ノズルの
内部に、パイプ部に連通して粒状物を羽根車上に供給す
る供給管が設けられており、この供給管の先端は、噴出
口の開口方向に直交しかつ羽根車の回転中心を通る仮想
線よりも羽根車の回転方向後方に配置されていることを
特徴としている。
【0018】請求項6に記載された散粒器においては、
羽根車上に供給されて弾き飛ばされる粒状物の飛散方向
が噴出口の開口方向に一致し、ノズルの前方に向けて噴
出される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る散粒器の一実施形態
を図1ないし図8に示して説明する。図1に示す散粒器
1は、農薬等の粒状物が収納される収納部10と、収納
部10に取り付けられたパイプ部20と、パイプ部20
の先端に取り付けられ、収納部10からパイプ部20を
通じて供給される粒状物を噴出させるノズル30とを備
えている。
【0020】収納部10は縦長の箱形で、その上面には
着脱可能な蓋11が取り付けられており、この蓋11を
外して内部に粒状物を収納するようになっている。ま
た、収納部10は内部の空間を斜めに仕切る隔壁部12
で上下に仕切られており、上部空間13に粒状物が収納
され、下部空間14には後述するモータを駆動する電源
15として乾電池が収納されている。また、収納部10
には散布を行う作業者の両肩に掛けるストラップ16が
取り付けられている。
【0021】パイプ部20は、隔壁部12によって斜め
に仕切られた上部空間13の最下部にあたる収納部10
に、屈曲自在なゴム製のジャバラ(屈曲部)21を介し
て連結されており、作業者は収納部10を背中に背負っ
た状態でパイプ部20を作業者の前方のみならず側方を
も含めたあらゆる範囲に向けることができるようになっ
ている。
【0022】図2に示すように、ノズル30は、パイプ
部20と連結される連結部30a、後述する供給量調節
機構が内蔵されるスイッチボックス30b、上ケース3
0c、下ケース30d、インペラを覆うカバー30eと
が組み合わされて構成されている。
【0023】ノズル30の先端には、粒状物を噴出する
噴出口31が下ケース30dとカバー30eとの間に設
けられている。噴出口31はパイプ部20をやや下げて
保持したときに地面に対して平行となるように開口して
いる。
【0024】上ケース30cと下ケース30dとの間に
はモータ32が設置されている。このモータ32の回転
軸は下ケース30dの下方に突出しており、この回転軸
にインペラ(羽根車)40が取り付けられている。
【0025】モータ32は電源15によって駆動される
ようになっており、パイプ部20の内側には電源15か
らモータ32に向けて通電コード33が配線されてい
る。
【0026】図3、図4に示すように、インペラ40
は、モータ32の回転軸に中心を固定された円板41
と、この円板41上に立設されかつ円板41の中心を挟
んで円板41の半径方向とほぼ平行に配置された2枚の
羽根部42とを備えている。インペラ40は噴出口31
の幅方向に面方向を一致させてノズル30の内部に配置
されており、モータ32を駆動させることによって一方
向に回転し、収納部10からパイプ部20を通じて円板
41上に供給される粒状物を円板41とともに回転する
羽根部42によって弾き飛ばすようになっている。
【0027】羽根部42の粒状物を弾く側面42aは、
円板41を回転軸方向から見たときに円板41の半径方
向に沿う中央が凹んだ円弧状に形成されているだけでな
く、円板41を半径方向から見たときに円板41の上方
に向けて面を開くように円板41に対して所定の角度で
傾斜した状態に形成されている。
【0028】また、ノズル30の内部には、収納部10
からパイプ部20を通じて供給される粒状物を円板41
上に供給する供給管35が設けられている。この供給管
35はノズル30の内部でパイプ部20と連通してお
り、さらに供給管35の先端35aは、噴出口31の開
口方向すなわちインペラ40により粒状物を噴出させる
べき方向(図中矢印A)に直交しかつ円板41の中心を
通る仮想線lよりもインペラ40の回転方向後方に配置
されており、この位置からインペラ40に向けて粒状物
を落下させるようになっている。
【0029】さらに、インペラ40に向けて供給される
粒状物の単位時間当りの供給量を調節する供給量調節機
構50として、ノズル30の内部には、図5、図6に示
すように、供給管35よりも上流側に設けられた隔壁5
1に粒状物が流通する流通口52が形成されるととも
に、隔壁51に沿って移動して流通口52の開口面積を
変化させる調節弁(仕切板)53が設けられている。
【0030】流通口52は、調節弁53の移動方向と交
叉する方向に離間して対向する辺部52a、52bを有
しており、これら辺部52a、52bの間隔は、調節弁
53が流通口52を閉じる方向に向けて漸次狭くなるよ
うに形成されている。
【0031】調節弁53は隔壁51に接した状態で往復
移動可能に支持されており、一方向に移動することで流
通口52の開口面積を拡大して粒状物の散布量を増大さ
せ、他方向に移動することで流通口52の開口面積を縮
小して粒状物の散布量を減少させ、最終的に流通口52
を閉じるようになっている。また、流通口52に臨む調
節弁53の端面53aは、粒状物の流通方向前方に向け
て面を開いて傾斜した状態に形成されている。
【0032】調節弁53の上部には、調節弁53の移動
方向に向けて延出された雄ネジ部54が一体に形成され
ている。さらに雄ネジ部54には、内側に雌ネジ部55
が形成されたスリーブ56が螺合されており、このスリ
ーブ56はノズル30の内部で雄ネジ部54の軸方向へ
の移動を規制されつつ雄ネジ部54まわりに回転可能に
支持されている。スリーブ56の上端はノズル30の外
面に露出しており、この上端にはダイヤル57が取り付
けられ、このダイヤル57を正逆両方向に回転させるこ
とで調節弁53を往復移動させるようになっている。
【0033】ダイヤル57の周面には1箇所に切り欠き
部57aが設けられており、さらにダイヤル57の周面
が常時近接するノズル30の内側には、押し込まれるこ
とで接続されてモータ32を作動させる電源スイッチ5
8が取り付けられている。そして、流通口52を閉じて
いるときには電源スイッチ58が切り欠き部57aに填
り込んで接続が切れた状態となりモータ32は停止して
いるが、ダイヤル57を回して流通口52を開くと、電
源スイッチ58が切り欠き部57aから外れてダイヤル
57の周面に押し込まれ、電源スイッチ58が接続され
てモータ32が作動するようになっている。なお、ダイ
ヤル57によってモータ32の回転数調節は行われず、
モータ32は常時一定の回転数で回転するようになって
いる。
【0034】上記のように構成された散粒器1を使用
し、粒状の農薬を散布するに際しては、まず、図7に示
すように、農薬を収納した収納部10を背負い、パイプ
部20を片方の手で掴んで保持する。このとき、先端の
ノズル30をもち上げて保持しておき、農薬がパイプ部
20の先端に届かないようにしておく。この状態でダイ
ヤル57を回転させ、電源スイッチ58を接続してモー
タ32を回転させるとともにダイヤル57を調節して流
通口52の開口面積を変化させ、農薬の供給量を選択す
る。そのうえでパイプ部20を下方に傾けてノズル30
の噴出口31を水平方向に向けると、農薬は収納部10
からパイプ部20を通じてノズル30に向けて流下し、
さらに流通口52を通過する際に供給量の調節がなされ
たうえで供給管35からインペラ40上に供給され、回
転する羽根部42に弾き飛ばされて噴出口31から噴出
される。農薬は収納部10から継続的に供給されてノズ
ル30から噴出されるので、散布を行う農耕地にノズル
30を向け、作業者は一定の速度で歩きながら散布を行
う。なお、散布を中断する場合には、ノズル30を上方
に掲げるようにすればパイプ部20に農薬が流れなくな
って噴出が停止する。
【0035】上記のようにしてこの散粒器1を使用すれ
ば、従来の散粒器では不可能であった様々な散布の仕方
を実施することができる。例えば、比較的規模の小さな
水田に農薬を散布する場合、ノズル30を身体の側方に
向けた状態を保ちながら水田の周囲のあぜ道を1周すれ
ば、水田内に入らずにしかも楽な体勢で散布作業を進め
ることができる。
【0036】また、水田の中に入って散布を行う場合で
も、ノズル30を左右に振りながら移動することで作業
者の前方のみならず側方をも含めた広い範囲に農薬を散
布することができ、これによって水田内での移動の距離
を短縮し、効率よく散布作業を行うことができる。
【0037】この散粒器1は作業者の身体の正面に何も
装着しないので、従来の散粒器のように足元が見え難い
といった問題が生じず、安全に散布作業を進めることが
できる。
【0038】ところで、この散粒器1ではダイヤル57
を回転させて調節弁53を移動させ、流通口52の開口
面積を変化させることで流通口52を通過する農薬の単
位時間当りの流量を変化させて農薬の供給量を調節す
る。供給量調節機構50において、図8(a)に示すよ
うに流通口52を小さく絞った状態からさらに調節弁5
3を所定の距離dだけ閉じる方向に移動させたときの流
通口52の開口面積の変化量Saは、図8(b)に示す
ように流通口52を大きく広げた状態から調節弁53を
所定の距離dだけ閉じる方向に移動させたときの流通口
52の開口面積の変化量Sbに比べて格段に小さくな
る。これは、流通口52の離間した辺部52a、52b
の間隔が、調節弁53が流通口52を閉じる方向に向け
て漸次狭くなるように形成されているためである。ま
た、調節弁53の移動はダイヤル57を回転させること
により行われ、しかも調節弁53の移動量はダイヤル5
7の回転量に比例して得られる。これらのことから、ダ
イヤル57の回転量は同じでも流通口52を小さく絞っ
たときほど流通口52の開口面積の変化量が小さくなる
ので、流通口52の開口面積を縮小させ、農薬をより疎
な状態に散布しようとするときほど農薬の供給量の調節
をより正確に行うことができる。
【0039】さらに、流通口52に臨む調節弁53の端
面53aは、粒状物の流通方向前方に向けて面を開いて
傾斜した状態に形成されており、開口面積が縮小された
供給口52を農薬が通過するとき、調節弁53の端面と
流通口52周辺の壁面との間につまりが生じ難くなるの
で、散粒器1を常に良好な状態で使用することができ
る。
【0040】インペラ40において、農薬を弾く羽根部
42の側面42aが円弧状に形成されており、インペラ
40に向けて供給された農薬が円板41上に留まりつつ
羽根部42の円弧状の側面にすくわれ、遠心力による外
方への広がりを抑えられて回転方向前方に弾き飛ばされ
るので、農薬を噴出口31から前方に向けて適度な広が
りをもって散布することができる。
【0041】農薬を弾く羽根部42の側面42aが円板
41の上方に向けて面を開いて傾斜した状態に形成され
ており、インペラ40に向けて供給された農薬が円板4
1の面方向に対して斜め上方に弾き飛ばされるので、円
板41に近い羽根部42の側面42aで弾かれた農薬が
円板41に当って飛散が阻まれるようなことがなく、す
べての農薬を遠方にまで飛散させることができる。
【0042】インペラ40上に農薬を供給する供給管3
5の先端35aが、噴出口31の開口方向に直交しかつ
インペラ40の回転中心を通る仮想線lよりもインペラ
40の回転方向後方に配置されており、インペラ40に
弾き飛ばされる農薬の飛散方向が噴出口31の向きに一
致するので、農薬を噴出口31から前方に向けて正確に
噴出させることができる。
【0043】なお、上記実施形態において説明した散粒
器1の各構成部の仕様を適宜変更しても構わない。例え
ば、インペラに設けられる羽根部を2枚以上設けてもよ
い。また、モータの電源に充電式の蓄電池を採用しても
よい。
【0044】上記実施形態においては粒状物の一例とし
て農薬を使用した場合について説明したが、本発明の散
粒器1は農薬のみならず、肥料や作物の種子等の粒状物
を散布する際に使用することもできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた散粒器によれば、収納部を背中に背負った状態でパ
イプ部を手に持ち、ノズルから粒状物を噴出させて散布
を行い、身体の正面には何も装着しないので、従来の散
粒器のように足元が見え難いといった問題がなく、安全
に散布作業を進めることができる。また、従来の散粒器
では不可能であった様々な散布の仕方を実施することが
でき、効率のよい散布作業を行うことができる。例え
ば、ノズルを身体の側方に向けた状態で前進しながら散
布を行えば、水田に入らなくてもあぜ道から楽な体勢で
散布を行うことができる。また、ノズルを左右に振りな
がら移動することで、作業者の前方のみならず側方をも
含めた扇形の広い範囲に対して効率よく散布を行うこと
ができる。
【0046】請求項2に記載された散粒器によれば、流
通口の離間した2辺の間隔が、調節弁が流通口を閉じる
方向に向けて漸次狭くなるように形成されており、調節
弁を移動させて流通口を小さく絞るほど流通口の開口面
積の変化量が小さくなるので、流通口の開口面積を縮小
させ、粒状物を農耕地に対して疎な状態に散布しようと
するときに粒状物の供給量の調節をより正確に行うこと
ができる。
【0047】請求項3に記載された散粒器によれば、流
通口に臨む調節弁の端面が、粒状物の流通方向前方に向
けて面を開いて傾斜した状態に形成されており、開口面
積が縮小された供給口を粒状物が通過するとき、調節弁
の端面と供給口周辺の壁面との間につまりが生じ難くな
るので、散粒器を常に良好な状態で使用することができ
る。
【0048】請求項4に記載された散粒器によれば、粒
状物を弾く羽根部の側面が円弧状に形成されており、羽
根車に向けて供給された粒状物が円板上に留まりつつ羽
根部の円弧状の側面にすくわれ、遠心力による外方への
広がりを抑えられて回転方向前方に弾き飛ばされるの
で、粒状物をノズルの噴出口から前方に向けて適度な広
がりをもって散布することができる。
【0049】請求項5に記載された散粒器によれば、粒
状物を弾く羽根部の側面が円板の上方に向けて面を開い
て傾斜した状態に形成されており、羽根車に向けて供給
された粒状物が円板の面方向に対して斜め上方に弾き飛
ばされるので、円板に近い羽根部の側面で弾かれた粒状
物が円板に当って飛散が阻まれるようなことがなく、す
べての粒状物をより遠方に飛散させることができる。
【0050】請求項6に記載された散粒器によれば、粒
状物を羽根車上に供給する供給管の先端が、噴出口の開
口方向に直交しかつ羽根車の回転中心を通る仮想線より
も羽根車の回転方向後方に配置されており、羽根車に弾
き飛ばされる粒状物の飛散方向が噴出口の開口方向に一
致するので、粒状物を噴出口からノズルの前方に向けて
正確に噴出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る散粒器の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】 図1におけるノズルの分解斜視図である。
【図3】 エンペラを側方から見たときの平面図であ
る。
【図4】 エンペラを上方から見たときの平面図であ
る。
【図5】 ノズルを側方から見たときの供給量調節機構
の断面図である。
【図6】 図5におけるVI−VI線矢視断面図であ
る。
【図7】 図1に示した散粒器の使用状態図である。
【図8】 図1に示した散粒器において供給量調節機構
を操作したときの流通口の状態を示す図である。
【符号の説明】
10 収納部 20 パイプ部 21 ジャバラ(屈曲部) 30 ノズル 31 噴出口 32 モータ 35 供給管 40 インペラ(羽根車) 41 円板 42 羽根部 50 供給量調節機構 52 流通口 53 調節弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農薬等の粒状物を散布する散粒器であっ
    て、 粒状物が収納される収納部と、該収納部に屈曲自在な屈
    曲部を介して取り付けられたパイプ部と、該パイプ部の
    先端に取り付けられたノズルとを備え、 ノズルの内部には、モータによって回転駆動され、収納
    部からパイプ部を通じて供給される粒状物を弾き飛ばし
    て噴出口から噴出させる羽根車が設けられていることを
    特徴とする散粒器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された散粒器において、 前記ノズルの内部に、収納部から羽根車に供給される粒
    状物の供給量を調節する供給量調節機構として、粒状物
    が流通する流通口と、該流通口に沿って往復移動可能に
    支持されて流通口の開口面積を変化させる仕切板とを備
    え、 該流通口は仕切板の移動方向と交叉する方向に離間して
    対向する2辺を有する形状とされ、 さらにこれら2辺の間隔は、仕切板が流通口を閉じる方
    向に向けて漸次狭くなるように形成されていることを特
    徴とする散粒器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された散粒器において、 前記流通口に臨む仕切板の端面が、粒状物の流通方向前
    方に向けて面を開いて傾斜した状態に形成されているこ
    とを特徴とする散粒器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれかに記載され
    た散粒器において、 前記羽根車は、モータの回転軸に固定された円板と、該
    円板上に立設されかつ円板の半径方向とほぼ平行に配置
    された羽根部とからなり、 さらに粒状物を弾く羽根部の側面は、円板を回転軸方向
    から見たときに円板の半径方向に沿う中央が凹んだ円弧
    状に形成されていることを特徴とする散粒器。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3、4のいずれかに記載
    された散粒器において、 前記羽根車は、モータの回転軸に固定された円板と、該
    円板上に立設されかつ円板の半径方向とほぼ平行に配置
    された羽根部とからなり、 さらに粒状物を弾く羽根部の側面は、円板を半径方向か
    ら見たときに円板の上方に向けて面を開いて傾斜した状
    態に形成されていることを特徴とする散粒器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された散粒器において、 前記ノズルの内部に、パイプ部に連通して粒状物を羽根
    車上に供給する供給管が設けられ、 該供給管の先端は、噴出口の開口方向に直交しかつ羽根
    車の回転中心を通る仮想線よりも羽根車の回転方向後方
    に配置されていることを特徴とする散粒器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100523590B1 (ko) * 2002-02-15 2005-10-24 윤종대 휴대용 액제 연무기
JP2021073863A (ja) * 2019-11-06 2021-05-20 ワコーコーポレーション株式会社 粒状物散布装置及び移動型散布装置

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KR100523590B1 (ko) * 2002-02-15 2005-10-24 윤종대 휴대용 액제 연무기
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