JP4315743B2 - 回転散水防除機のノズル構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、果樹園等において防除や散水を行うことができる防除機のノズル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、果樹園において防除や散水を行ったり、ゴルフ場や畑等の圃場で円形或いは扇形状に水平面方向に散水したり、防除を行える可搬式の揺動散水防除機は公知である。(例えば、実用新案文献1参照)。このような揺動散水防除機においては、散布ノズルを自動的に回転させるための回転機構部を有しており、散布ノズルに散布ノズルを回転させるための動力ノズルを連通連結するとともに、該動力ノズルからの水を受けて回転する回転羽根を取り付けて、散布ノズルに対して回転する回転羽根を散布ノズルに係合させて、散布ノズルを自動的に一定角度づつ回転させて、広範囲にわたる散水を行うようにしていた。
【0003】
【特許文献1】
実開平07−3738号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の揺動散水防除機は、前記散布ノズルにて一定の範囲内において散水を行っていたが、遠距離における散水を行っている為に、ノズルから近距離における散水がなされず、散水範囲内において散水むらが生じて、満遍なく散水を行うことができなかった。そこで、本発明では、散水範囲内において散水むらなく、満遍なく散水を行うことができるノズル構造を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
請求項1においては、散布する範囲の中央部に配置し、垂直方向を軸とする回転機構部(61)に吐水管(10)を付設し、回転しながら散水する回転散水防除機(6)において、該吐水管(10)を、ノズルパイプ(1)と、該ノズルパイプ(1)に付設する近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(4)により構成し、該ノズルパイプ(1)内には、直線状の遠距離用送水通路(24)と、途中から斜めに延設した近距離用送水通路(25)とを二股に分岐して構成し、該遠距離用送水通路(24)の吐出口(22)に前記遠距離用ノズル(4)を、近距離用送水通路(25)の吐出口(23)に前記近距離用ノズル(3)を、それぞれ取り付け、該近距離用ノズル(3)は、ノズル部(32)の先端の一部に切欠き(32a)を形成し、該切欠き(32a)は、軸心となる吐出口(34)から正面視で半径方向に徐々に広がる略扇形状で、かつ断面視で吐出口(34)端から斜め方向へ、流入口側に向けて傾斜させ、該遠距離用ノズル(4)は吐出口(22)に螺装するノズル部(42)、該ノズル部(42)内のノズル孔(43)、及びブレーカーで構成し、該ノズル孔(43)は、流入口(45)から吐出口(44)へ行くに従って小径に形成し、吐出口(44)から遠距離に散水し、前記ブレーカーは、ブレーカーアーム(46)と、ブレーカーピン(47)を有する調節ネジ(48)により構成し、該ブレーカーピン(47)を水束へ突出することで、水束を破砕するものである。
【0007】
請求項2においては、散布する範囲の中央部に配置し、垂直方向を軸とする回転機構部(61)に吐水管(10)を付設し、回転しながら散水する回転散水防除機(6)において、該吐水管(10)を、ノズルパイプ(1)と、該ノズルパイプ(1)に付設する近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(5)により構成し、該ノズルパイプ(1)内には、直線状の遠距離用送水通路(24)と、途中から斜めに延設した近距離用送水通路(25)とを二股に分岐して構成し、該遠距離用送水通路(24)の吐出口(22)に前記遠距離用ノズル(5)を、近距離用送水通路(25)の吐出口(23)に前記近距離用ノズル(3)を、それぞれ取り付け、該近距離用ノズル(3)は、ノズル部(32)の先端の一部に切欠き(32a)を形成し、該切欠き(32a)は、軸心となる吐出口(34)から正面視で半径方向に徐々に広がる略扇形状で、かつ断面視で吐出口(34)端から斜め方向へ、流入口側に向けて傾斜させ、該遠距離用ノズル(5)は、前記流入口(55)から吐出口(54)に行くに従って小径となるノズル孔(53)を設け、該ノズル孔(53)の内壁に、流入口側端から吐出口側端へかけて、傾斜面に沿って溝(56)を形成し、該溝(56)は、該流入口(55)側と吐出口(54)側とで円筒形の径を同じとし、該吐出口(54)と、正面視において、吐出口(54)の直径よりも若干小さい円筒形状に形成し、該吐出口(54)において、吐出口(54)と偏心した位置に穿設した溝(56)の吐出口を重複して開口し、該溝(56)を通って吐出口(54)に向かう液体の流速は、該ノズル孔(53)を通って吐出口(54)に向かう液体の流速に比べて遅くなるように構成し、流速の違う液体が、吐出口(54)近傍で衝突しながら外部に散水するため、水束を破砕するものである。
【0008】
請求項3においては、請求項1又は2に記載の回転散水防除機のノズル構造において、前記ノズルパイプ(1)は、該ノズルパイプ(1)の長手方向を中心に180度回転し、近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(4・5)の上下位置を変更可能としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。なお、図1におけるA方向を前方とする。図1は本発明の吐水管を示す側面図、図2(a)はノズルパイプの側面、(b)は同じく側面断面図、図3(a)は同じく正面図、(b)は同じく後面図、図4は同じく平面図である。図5(a)は近距離用ノズルの正面図、(b)は同じく側面断面図、図6(a)は遠距離用ノズルの側面図、(b)は同じく後面図、図7は同じく平面図、図8(a)は別実施例の遠距離用ノズルの正面図、(b)は同じく側面断面図、図9は別実施例の遠距離用ノズルを装着したノズル構造を示す側面図、図10は本発明の吐水管の使用形態を示す図である。
【0010】
本発明の吐水管の構造について説明する。本発明の吐水管10は、果樹園等の防除作業や散水作業に使用する回転(または揺動)散水防除機に取り付けられるもので、送水管や送水ホースの先端に連通される。該回転散水防除機における、垂直方向を軸とする回転機構部に吐水管10を着脱可能に取り付けている。該吐水管10は、送水管に連通するノズルパイプ1と、該ノズルパイプ1の先端の吐出口22・23に取り付けるノズル4・3等より構成されている。
【0011】
まず、ノズルパイプについて説明する。図1乃至図4に示すように、ノズルパイプ1は、内部に送水通路2が形成されており、一側(後側)には流入口21、他側(前側)には吐出口22・23が形成されている。該ノズルパイプ1には、一箇所の流入口21と二箇所の吐出口22・23を設けており、つまり、送水通路2を途中で分岐した二股に形成しており、二箇所の吐出口22・23から薬液等を吐水できる構成としている。該送水通路2は、流入口21から略水平(一直線状に、かつ、軸心上)に形成されている遠距離用送水通路24と、遠距離用送水通路24の基部近傍の途中から斜め下方に(「く」字状に曲げられて)延設されている近距離用送水通路25とが形成されている。
【0012】
該近距離用送水通路25の端部には、近距離用吐出口23が形成されており、該近距離用吐出口23に近距離用ノズル3が装着されている。一方、該遠距離用送水通路24の端部には、遠距離用吐出口22が形成されており、該遠距離用吐出口22に遠距離用ノズル4が装着されている。なお、近距離用吐出口23は遠距離用吐出口22よりも流入口21側に配置している。ここで、遠距離用ノズル4は、ノズルパイプ1を中心に円形に液体を散布しており、その遠距離の散布範囲とノズルパイプとの間を近距離用ノズル3により液体を散布するようにして、散水範囲内において散水むらなく、満遍なく散水を行うことができるようにしている。
【0013】
前記ノズルパイプ1には、取付部11が形成されている。該取付部11は、ノズルパイプ1の一側側面に形成されており、回転散水防除機に固定する際使用するものである。該取付部11は、ボルト等を挿入する固定穴11a・11aが形成されている。また、前記ノズルパイプ1は、回転機構部に対して、その上下位置を変更可能に装着できる構成としている。
【0014】
次に、前記近距離用ノズル3について説明する。図5に示すように、近距離用ノズル3は、前記近距離用吐出口23に螺装する挿入部31と、該挿入部31より径が大きく、六角形状に形成されたノズル部32とが一体的に形成されて構成されている。該近距離用ノズル3の内部にはノズル孔33が形成されており、該ノズル孔33の一側には流入口35、他側には吐出口34が形成されている。また、前記ノズル部32の先端の一部に切欠き32aが形成されている。該切欠き32aは、正面視略扇形状に形成されており、吐出口34から後側方に向けて形成されている。つまり、軸心となる吐出口34から正面視で半径方向に徐々に広がる略扇形状に、断面視で吐出口34端から斜め流入口側に傾斜して切欠き32aが形成されている。
【0015】
前記吐出口34は、正面視において、中央部に略円形の孔が設けられており、該孔から切欠き32aに沿って外側に延出して形成されている。このように、近距離用ノズル3に切欠き32aを設けることで、吐出する液体を直進(軸心と平行)及び斜め方向に飛散させることができ、近距離の防除作業や散水作業を行うことができる。また、前記近距離用ノズル3の散布距離は、遠距離用ノズル4の散布距離と同じにしており、このような構成とすることで、散布範囲内において平均した散布量を得ることができ、均一に散水を行うことができる。
【0016】
次に、前記遠距離用ノズル4について説明する。図1、図6、図7に示すように、遠距離用ノズル4は、前記遠距離用吐出口22に螺装する挿入部41、ノズル部42及びブレーカー等で構成されている。該遠距離用ノズル4の内部にはノズル孔43が形成されており、該ノズル孔43の一側に流入口45、他側には吐出口44が形成されている。流入口45は前記挿入部41の端部に形成されており、吐出口44はノズル部42の端部に形成されている。前記ノズル孔43は、流入口45から吐出口44へ行くに従って小径に形成されており、吐出口44から遠距離に散水できるようにしている。
【0017】
前記ブレーカーは、ブレーカーアーム46や、ブレーカーピン47(図1)を有するネジ48等で構成されている。該ブレーカーアーム46は、前記ノズル部42と一体的に形成されており、ノズル部42の側部から前方に突出して形成されている。該ブレーカーアーム46の端部には、ブレーカーピン47を装着するネジ孔46a(図6)が形成されている。そして、ブレーカーピン47を先端に形成したネジ48を、前記ネジ孔46aに挿着している。このとき、ネジ頭48aとブレーカーアーム46との間にスプリング49を介設して、ネジ48の緩みを防止している。また、ネジ48の位置を変更することで、水束の破砕する量を調節することができる。このように、遠距離用ノズル4にブレーカーを設けることで、水束を破砕して均一に散水できるようにしている。
【0018】
次に、前記遠距離用ノズルの別実施例について説明する。別実施例の遠距離用ノズルは、ブレーカー付きの遠距離用ノズルと同様に、水束を破砕して均一に散水できる構成としている。以下に具体的に説明する。図8、図9に示すように、別実施例の遠距離用ノズル5は、前記遠距離用吐出口22に螺装する挿入部51と、該挿入部51より径が大きく、六角形状に形成されたノズル部52とを一体的に形成して構成している。該遠距離用ノズル5は、正面の中央部に吐出口54が形成されており、後面に流入口55が形成されており、該吐出口54と流入口55とをノズル孔53により連通している。前記ノズル孔53は、流入口55から吐出口54へ行くに従って小径に形成されており、吐出口54から遠距離に散水するようにしている。
【0019】
また、ノズル孔53の内壁における流入口55側端から吐出口54側端へかけて溝56が形成されている。該溝56は、流入口55側と吐出口54側とで深さを同じとしており、該溝56は正面視において円弧状に形成されている。つまり、吐出口54の直径よりも若干小さい円筒形状の溝56を、遠距離用ノズル5内部に開口した円錐状のノズル孔53の上側斜辺と平行に、軸心を左右一側(左側)に偏心させて穿設している。このように、ノズル孔53に溝56を形成することで、ノズル孔53は吐出口54が流入口55に比べて小さく形成されているのに対して、前記溝56は、吐出口54と流入口55が同じ径に形成されているため、溝56を通って吐出口54に向かう液体の流速は、ノズル孔53を通って吐出口54に向かう液体の流速に比べて遅くなる。よって、流速の違う液体が、吐出口54近傍で衝突しながら外部に散水するため、水束を破砕でき、ブレーカーを使用したときと同様に、均一に散水できるようにしている。このように、ノズル孔53に溝56を形成することで、ブレーカーを装着しなくても、水束を破砕して均一に散水することができ、コスト削減を図ることができる。
【0020】
次に、ノズル構造の使用形態について説明する。本実施例のノズル構造を例えば、ぶどう棚畑の防除および散水に使用する。図10に示すように、回転散水防除機6を散布する範囲の中央部に配置し、該回転散水防除機6の垂直方向を軸とする回転機構部61に、前記ノズルパイプ1及び遠距離用・近距離用ノズル3・4を装着する。このとき、近距離用ノズル3を上部に、遠距離用ノズル4を下部に位置するように、ノズルパイプ1を回転機構部61に装着すると、ブレーカーピン47が上方に向けて配置されて上方に散水されるため、図10(a)に示すように、ぶどうの葉の消毒を行うことができる。
【0021】
また、図10(b)に示すように、ぶどう棚下方の畑に散水する際は、前記ノズルパイプ1を、回転機構部61に対してその上下位置を変更して(ノズルパイプ1の長手方向を中心に180度回転させて)、近距離用ノズル3を下部に、遠距離用ノズル4を上部に配置して、ぶどう棚畑の散水を行う。以上のように、前記ノズルパイプ1の上部及び下部に吐出口22・23を設け、上部の吐出口22に遠距離用ノズル4を、下部の吐出口23に近距離用ノズル3を取り付けることで、散布範囲内において散布むらがなく、満遍なく散水を行うことができる。また、前記ノズルパイプ1は、回転機構部61に対して、その上下位置を変更可能に装着されるので、目的に合わせてノズルパイプ1の取付方向を換えて、散水方向を変更することができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0023】
請求項1に示す如く、散布する範囲の中央部に配置し、垂直方向を軸とする回転機構部(61)に吐水管(10)を付設し、回転しながら散水する回転散水防除機(6)において、該吐水管(10)を、ノズルパイプ(1)と、該ノズルパイプ(1)に付設する近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(4)により構成し、該ノズルパイプ(1)内には、直線状の遠距離用送水通路(24)と、途中から斜めに延設した近距離用送水通路(25)とを二股に分岐して構成し、該遠距離用送水通路(24)の吐出口(22)に前記遠距離用ノズル(4)を、近距離用送水通路(25)の吐出口(23)に前記近距離用ノズル(3)を、それぞれ取り付け、該近距離用ノズル(3)は、ノズル部(32)の先端の一部に切欠き(32a)を形成し、該切欠き(32a)は、軸心となる吐出口(34)から正面視で半径方向に徐々に広がる略扇形状で、かつ断面視で吐出口(34)端から斜め方向へ、流入口側に向けて傾斜させ、該遠距離用ノズル(4)は吐出口(22)に螺装するノズル部(42)、該ノズル部(42)内のノズル孔(43)、及びブレーカーで構成し、該ノズル孔(43)は、流入口(45)から吐出口(44)へ行くに従って小径に形成し、吐出口(44)から遠距離に散水し、前記ブレーカーは、ブレーカーアーム(46)と、ブレーカーピン(47)を有する調節ネジ(48)により構成し、該ブレーカーピン(47)を水束へ突出することで、水束を破砕するので、散布範囲内において散布むらがなく、満遍なく均一に散水を行うことができる。
【0024】
請求項2に示す如く、散布する範囲の中央部に配置し、垂直方向を軸とする回転機構部(61)に吐水管(10)を付設し、回転しながら散水する回転散水防除機(6)において、該吐水管(10)を、ノズルパイプ(1)と、該ノズルパイプ(1)に付設する近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(5)により構成し、該ノズルパイプ(1)内には、直線状の遠距離用送水通路(24)と、途中から斜めに延設した近距離用送水通路(25)とを二股に分岐して構成し、該遠距離用送水通路(24)の吐出口(22)に前記遠距離用ノズル(5)を、近距離用送水通路(25)の吐出口(23)に前記近距離用ノズル(3)を、それぞれ取り付け、該近距離用ノズル(3)は、ノズル部(32)の先端の一部に切欠き(32a)を形成し、該切欠き(32a)は、軸心となる吐出口(34)から正面視で半径方向に徐々に広がる略扇形状で、かつ断面視で吐出口(34)端から斜め方向へ、流入口側に向けて傾斜させ、該遠距離用ノズル(5)は、前記流入口(55)から吐出口(54)に行くに従って小径となるノズル孔(53)を設け、該ノズル孔(53)の内壁に、流入口側端から吐出口側端へかけて、傾斜面に沿って溝(56)を形成し、該溝(56)は、該流入口(55)側と吐出口(54)側とで円筒形の径を同じとし、該吐出口(54)と、正面視において、吐出口(54)の直径よりも若干小さい円筒形状に形成し、該吐出口(54)において、吐出口(54)と偏心した位置に穿設した溝(56)の吐出口を重複して開口し、該溝(56)を通って吐出口(54)に向かう液体の流速は、該ノズル孔(53)を通って吐出口(54)に向かう液体の流速に比べて遅くなるように構成し、流速の違う液体が、吐出口(54)近傍で衝突しながら外部に散水するため、水束を破砕するので、簡単な構成でブレーカーと同様の効果を得ることができ、また、コスト削減を図ることもできる。
【0025】
請求項3に示す如く、請求項1又は2に記載の回転散水防除機のノズル構造において、前記ノズルパイプ(1)は、該ノズルパイプ(1)の長手方向を中心に180度回転し、近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(4・5)の上下位置を変更可能としたので、目的に合わせてノズルパイプ1の取付方向を換えて、散水方向を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の吐水管を示す側面図。
【図2】 (a)はノズルパイプの側面、(b)は同じく側面断面図。
【図3】 (a)は同じく正面図、(b)は同じく後面図。
【図4】 同じく平面図。
【図5】 (a)は近距離用ノズルの正面図、(b)は同じく側面断面図。
【図6】 (a)は遠距離用ノズルの側面図、(b)は同じく後面図。
【図7】 同じく平面図。
【図8】 (a)は別実施例の遠距離用ノズルの正面図、(b)は同じく側面断面図。
【図9】 別実施例の遠距離用ノズルを装着したノズル構造を示す側面図。
【図10】 本発明の吐水管の使用形態を示す図。
【符号の説明】
1 ノズルパイプ
3 近距離用ノズル
4 遠距離用ノズル
10 吐水管
22 吐出口
23 吐出口
24 遠距離用送水通路
25 近距離用送水通路
Claims (3)
- 散布する範囲の中央部に配置し、垂直方向を軸とする回転機構部(61)に吐水管(10)を付設し、回転しながら散水する回転散水防除機(6)において、該吐水管(10)を、ノズルパイプ(1)と、該ノズルパイプ(1)に付設する近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(4)により構成し、該ノズルパイプ(1)内には、直線状の遠距離用送水通路(24)と、途中から斜めに延設した近距離用送水通路(25)とを二股に分岐して構成し、該遠距離用送水通路(24)の吐出口(22)に前記遠距離用ノズル(4)を、近距離用送水通路(25)の吐出口(23)に前記近距離用ノズル(3)を、それぞれ取り付け、該近距離用ノズル(3)は、ノズル部(32)の先端の一部に切欠き(32a)を形成し、該切欠き(32a)は、軸心となる吐出口(34)から正面視で半径方向に徐々に広がる略扇形状で、かつ断面視で吐出口(34)端から斜め方向へ、流入口側に向けて傾斜させ、該遠距離用ノズル(4)は吐出口(22)に螺装するノズル部(42)、該ノズル部(42)内のノズル孔(43)、及びブレーカーで構成し、該ノズル孔(43)は、流入口(45)から吐出口(44)へ行くに従って小径に形成し、吐出口(44)から遠距離に散水し、前記ブレーカーは、ブレーカーアーム(46)と、ブレーカーピン(47)を有する調節ネジ(48)により構成し、該ブレーカーピン(47)を水束へ突出することで、水束を破砕することを特徴とする回転散水防除機のノズル構造。
- 散布する範囲の中央部に配置し、垂直方向を軸とする回転機構部(61)に吐水管(10)を付設し、回転しながら散水する回転散水防除機(6)において、該吐水管(10)を、ノズルパイプ(1)と、該ノズルパイプ(1)に付設する近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(5)により構成し、該ノズルパイプ(1)内には、直線状の遠距離用送水通路(24)と、途中から斜めに延設した近距離用送水通路(25)とを二股に分岐して構成し、該遠距離用送水通路(24)の吐出口(22)に前記遠距離用ノズル(5)を、近距離用送水通路(25)の吐出口(23)に前記近距離用ノズル(3)を、それぞれ取り付け、該近距離用ノズル(3)は、ノズル部(32)の先端の一部に切欠き(32a)を形成し、該切欠き(32a)は、軸心となる吐出口(34)から正面視で半径方向に徐々に広がる略扇形状で、かつ断面視で吐出口(34)端から斜め方向へ、流入口側に向けて傾斜させ、該遠距離用ノズル(5)は、前記流入口(55)から吐出口(54)に行くに従って小径となるノズル孔(53)を設け、該ノズル孔(53)の内壁に、流入口側端から吐出口側端へかけて、傾斜面に沿って溝(56)を形成し、該溝(56)は、該流入口(55)側と吐出口(54)側とで円筒形の径を同じとし、該吐出口(54)と、正面視において、吐出口(54)の直径よりも若干小さい円筒形状に形成し、該吐出口(54)において、吐出口(54)と偏心した位置に穿設した溝(56)の吐出口を重複して開口し、該溝(56)を通って吐出口(54)に向かう液体の流速は、該ノズル孔(53)を通って吐出口(54)に向かう液体の流速に比べて遅くなるように構成し、流速の違う液体が、吐出口(54)近傍で衝突しながら外部に散水するため、水束を破砕することを特徴とする回転散水防除機のノズル構造。
- 請求項1又は2に記載の回転散水防除機のノズル構造において、前記ノズルパイプ(1)は、該ノズルパイプ(1)の長手方向を中心に180度回転し、近距離用ノズル(3)と遠距離用ノズル(4・5)の上下位置を変更可能としたことを特徴とする回転散水防除機のノズル構造。
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