JPH10235190A - 吸収体 - Google Patents

吸収体

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JPH10235190A
JPH10235190A JP9318745A JP31874597A JPH10235190A JP H10235190 A JPH10235190 A JP H10235190A JP 9318745 A JP9318745 A JP 9318745A JP 31874597 A JP31874597 A JP 31874597A JP H10235190 A JPH10235190 A JP H10235190A
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absorbent
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理工程等を必要とせずに、体液吸収時の
吸収体形状を安定に維持し、吸収阻害が無く、更には、
吸収体及び吸収性物品の厚み回復を抑え、適度なコシを
有し、風合いにも優れた薄型の吸収体及び吸収性物品を
提供する。 【解決手段】 パルプ繊維及び吸水性ポリマーを主体と
し、これに該パルプ繊維と別の繊維又は薄片を含有させ
てなる液保持性の吸収体であって、上記別の繊維又は薄
片が、水分との接触により該別の繊維もしくは薄片相互
間又は該別の繊維もしくは薄片と他の構成部材との間に
粘着性を発現し、上記吸収体の形状を安定化させるもの
であることを特徴とする吸収体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収体、特に使い
捨ておむつ、生理用ナプキン等の薄型の吸収性物品に好
適に用いられる吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】紙おむつ、生理用ナプキン、失禁者用パ
ッド等の吸収性物品は、主として中心部に配された、身
体から排泄される尿、経血等の体液を吸収、保持する吸
収体と、身体に接する側に配された柔軟な液透過性の表
面シートと、身体と接する反対側に配された液不透過性
の裏面シートとを有している。吸収体は通常パルプ繊維
と吸水性ポリマーから構成されている。吸収性物品は、
不織布を通して入ってきた尿等をパルプ繊維で一時的に
保持した後、吸水性ポリマーで体液を保持する。この際
に吸水性ポリマーは膨潤し、吸収体の体積が増加する。
一般に吸収体の吸水性を向上させるために吸水性ポリマ
ー量を増やすことを行なった場合、あるいは吸収性物品
及び吸収体を薄型化するためには、嵩高いパルプ繊維を
減らさなければならず、その場合には吸収体中のパルプ
量は相対的に減少し、その絡みが少なくなるため、乾燥
時及び吸水性ポリマーが膨潤した際に、装着者の動きの
中で圧縮や剪断力がかかると、吸収体が割れたり、偏っ
たりして吸収阻害の原因となる。
【0003】このような吸収阻害を防止する方法として
は、熱溶融繊維をパルプ繊維中に混ぜ込むことで熱溶融
繊維同士、及びパルプ繊維と熱溶融繊維との間に接着力
を発現させ、保形性を向上させる方法が採られている。
熱溶融繊維を混合し吸収体の形状安定化を向上させる提
案としては、特開昭63−92701号公報、特開昭6
3−318941号公報、特開昭63−260555号
公報及び特開平2−74254号公報等がある。また、
他の方法としては、特開平6−98909号公報に、レ
ーヨン等の親水性長繊維をパルプ繊維内に混合する方法
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸収体
の保形性のために用いられる熱溶融繊維の混入は、熱溶
融繊維自体が疎水性であるため、吸収性阻害のおそれが
ある。また、生産ライン上に熱溶融システムが必要とさ
れ、溶融時間との兼ね合いで、生産速度が拘束されてし
まう。更に、熱溶融繊維の配合種、量、溶融温度によっ
ては、吸収体が硬く成り過ぎて、吸水性ポリマーの膨潤
を阻害したり、風合いの面で問題を生じたりするおそれ
がある。一方、レーヨン等の親水性長繊維をパルプ繊維
内に混合する方法では、上記熱溶融繊維のような問題点
は生じないが、吸収体の保形性向上効果は熱溶融繊維を
用いる方法より低く、特にパルプ使用量を低減した薄型
の吸収性物品では、十分な効果が得られない。
【0005】従って、本発明の目的は、熱処理工程等を
必要とせずに、体液吸収時の吸収体形状を安定に維持
し、吸収阻害が無く、更には、吸収体及び吸収性物品の
厚み回復を抑え、適度なコシを有し、風合いにも優れた
薄型の吸収体及び吸収性物品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、吸収体を構成するパルプ繊維及び吸水性
ポリマーに加えて、該パルプ繊維と別の繊維又は薄片を
含有させ、該別の繊維又は薄片を含有させることによ
り、水分との接触により該別の繊維もしくは薄片相互間
又は該別の繊維もしくは薄片と他の構成部材との間に粘
着性を発現させ、上記吸収体の形状を安定化させること
により、上記目的が達成することを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、パルプ繊維及び吸水性ポリマーを主体とし、これに
該パルプ繊維と別の繊維又は薄片を含有させてなる液保
持性の吸収体であって、上記別の繊維又は薄片が、水分
との接触により該別の繊維もしくは薄片相互間又は該別
の繊維もしくは薄片と他の構成部材との間に粘着性を発
現し、上記吸収体の形状を安定化させるものであること
を特徴とする吸収体を提供するものである。
【0008】また、本発明は、液透過性の表面シートと
液不透過性の裏面シートと、これら両シート間に介在す
る液保持性の吸収体層を有する吸収性物品において、上
記吸収体層として、上記吸収体を用いることを特徴とす
る吸収性物品を提供するものである。
【0009】また、本発明は、液透過性の表面シートと
液不透過性の裏面シートと、これら両シート間に介在す
る液保持性の吸収体層を有する吸収性物品において、上
記吸収体層が2つ以上の層からなり、少なくとも1つの
層が空隙率の高い繊維状基材からなる液拡散層であり、
該液拡散層の下層として上記吸収体を用いることを特徴
とする吸収性物品を提供するものである。
【0010】
【作用】上記吸収体が体液を吸収すると、上記別の繊維
又は薄片が体液中の水により、適度に可塑化、膨潤し、
この別の繊維もしくは薄片相互間及び別の繊維もしくは
薄片とパルプ繊維、吸水性ポリマーとの間に粘着性を発
現し、このことにより体液吸収時の吸収体形状が安定に
維持されると考えられる。
【0011】また、熱溶融繊維を混合する方法と異な
り、この別の繊維又は薄片自体が親水性であることと、
吸収体が体液を吸収して吸水性ポリマーが膨潤するのと
ほぼ同時に該別の繊維又は薄片が粘着性を発現すること
のために、吸水性ポリマーの膨潤を妨げる等の吸収阻害
を生じることもなく、パルプ繊維使用量を低減した薄型
の吸収体及び吸収性物品も十分な吸収体形状安定化の効
果が得られる。また、予め水を散布することにより、該
別の繊維又は薄片に粘着性を発現させることにより、乾
燥時に保形性を付与し厚みの回復を抑制することが可能
となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸収体及び吸収性
物品について詳細に説明する。本発明の吸収体は、上記
のようにパルプ繊維及び吸水性ポリマーを主体とし、こ
れに該パルプ繊維と別の繊維を又は薄片(以下、場合に
より別の繊維と総称する)含有させてなり、液保持性の
吸収体である。
【0013】ここで用いられる別の繊維とは、水分との
接触により該別の繊維相互間又は該別の繊維と他の構成
部材、具体的にはパルプ繊維及び吸水性ポリマーとの間
の相互作用により粘着性を発現し、上記吸収体の形状を
安定化させるものである
【0014】上記別の繊維として用いられる繊維は、ポ
リビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリド
ン、プルラン、カルボキシメチルセルロース(CM
C)、カルボキシエチルセルロース(CEC)、ヒドロ
キシプロピルセルロース、デンプン、ポリエチレングリ
コール(PEG)、ポリエチレンオキサイド(PE
O)、多糖類、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸、ある
種の形状記憶材料等からなる繊維が好ましく、特にポリ
ビニルアルコール繊維が好ましい。また、ポリビニルア
ルコールはマレイン酸やイタコン酸等で変性されたもの
でもよい。また、上記したポリビニルアルコール等の各
高分子材料は、繊維状のみに限らず、シート状、リボン
状等の薄片の形態にして吸収体中に組み込んでもよい。
【0015】これらの繊維に、上記したような別の繊維
としての特性を付与するには、例えばポリビニルアルコ
ール繊維であれば、その分子量、ケン化度、結晶化度等
を変化させることにより、制御可能であり、その様な繊
維は、例えば、クラレビニロン、クレモナ〔いずれも、
クラレ(株)製〕、ユニチカビニロン〔ユニチカ(株)
製〕、ソルブロン、ニチビロン〔いずれも、ニチビ
(株)製〕等の商品名で市販されている。
【0016】上記別の繊維の含有量は、繊維の種類によ
って適切に選択されるが、上記パルプ繊維に対して1〜
50重量%であることが好ましく、3〜30重量%であ
ることがより好ましい。
【0017】また、上記別の繊維の繊維長は、好ましく
は10〜100mm、より好ましくは15〜55mm、
更に好ましくは15〜30mmである。繊維長が10m
mより短いと十分な湿潤強度が得られない。一方、繊維
長が100mmを超えると繊維自身の絡まりが生じ、吸
収体に均等に混合されず、同様に強度が得られない。ま
た、上記別の繊維の繊度は、0.1〜10デニールであ
ることが好ましく、0.5〜5デニールであることがよ
り好ましい。薄片の形態として用いる場合は、面積20
〜500mm2 、好ましくは40〜200mm2 のリボ
ン状又は任意の形状のものとして用いる。
【0018】上記別の繊維は、水への溶解開始温度が5
0℃超であることが好ましく、50〜90℃であること
が更に好ましい。水への溶解開始温度が50℃未満の繊
維は、吸収体が体液を吸収した際に溶解してしまう場合
があるため好ましくない。
【0019】この水への溶解開始温度測定法を図1〜2
を参照して説明すると、図1に示されるように、幅約1
0mm、長さ20mmの窓bを開けた長方形の薄紙a
(幅約5mm、長さ約5mm、厚さ0.2mm)の単繊
維cを、そのたるみをとるために、ごく軽い張力をかけ
て張り、両端を接着剤dで固定する。次に窓bの長さ方
向の中央部付近で、薄紙aを点線eで示される幅方向に
切断した後、繊維下側に表示デニールの1/20cNの
荷重をかける。図2に示されるように、水槽f中にサン
プルをセットし、徐々に水温を上げ、繊維がおもりgに
よる重みに耐えきれずに切断される最低の温度を溶解開
始温度という。
【0020】また、上記別の繊維は、20℃の水中での
収縮率が10〜50%であることが好ましく、20〜4
0%であることが更に好ましい。上記繊維の収縮率が1
0%未満であると繊維同士あるいはパルプ繊維との絡み
合いが十分発現されず、十分な強度が得られない。ま
た、50%を超えるものは環境の影響を受けやすく、そ
の結果、繊維をパルプ繊維中に混合する際にダマになり
やすく、十分な強度が得られない。即ち、強度のある部
分とない部分が生じ、弱い部分が破壊することになる。
【0021】上記繊維の収縮率は下記の方法によって測
定される。即ち、JIS L 1015−1992 化
学繊維ステープル試験方法に準拠して行う。具体的に上
記した図1を参照して説明すると、幅約10mm、長さ
20mmの窓bを開けた長方形の薄紙a(幅約5mm、
長さ約50mm、厚さ0.2mm)に単繊維cを、その
たるみをとるために、ごく軽い張力をかけて張り、両端
を接着剤dで固定する。次に窓bの長さ方向の中央部付
近で、薄紙aを点線eで示される幅方向に切断した後、
水中に5分間浸漬する。その後濾紙で水切りをした後、
たるみをとる程度に張力をかけて繊維長(L2 )を測定
し下記式(1)により収縮率を測定する。
【0022】 収縮率(%)=[(L1 −L2 )/L1 ]×100……(1) L1 :初期繊維長(mm) L2 :浸漬後の繊維長(mm)
【0023】また、上記別の繊維は、30℃の水中での
膨潤度が30〜1000%であることが好ましく、40
〜500%であることが更に好ましい。上記繊維の膨潤
度が30%未満であると繊維同士あるいはパルプ繊維と
の粘着性や絡み合い等の相互作用が十分発現されず、十
分な強度が得られない。また、膨潤度が1000%を超
えるものは、膨潤により繊維自体の強度が低下してしま
うため、十分な強度が得られない。
【0024】上記繊維の膨潤度の測定は、次の方法によ
り行われる。即ち、予め重量を精秤した繊維10gを、
ナイロンメッシュで作成した袋の中に詰め、30℃の水
中に30min浸漬する。これを800rpmの遠心分
離器にかけ脱水し、膨潤後の重量を測定、以下の式に従
い膨潤度を計算する。
【0025】膨潤度(g)=[(膨潤後の重量(g)−
初期重量(g))/初期重量(g)]×100
【0026】パルプ繊維は、吸収体に従来から用いられ
ているものであれば特に制限はないが、そのパルプ繊維
の平均繊維長は、粉砕、積層、圧縮処理等を考慮する
と、通常0.8〜3mmの範囲にあることが望ましい。
【0027】吸水性ポリマーは、吸収体に従来から用い
られているものであれば特に制限はされないが、本発明
では特に高吸水性ポリマーを用いることが望ましく、高
吸水性ポリマーの液吸収率は20w/w以上であること
が望ましい。
【0028】また、上記高吸水性ポリマー0.5gを断
面積4.91cm2 (内径25mmφ)の円筒に生理食
塩水と共に充填し、該生理食塩水により該高吸水性ポリ
マーを飽和状態に達するまで膨潤させ、膨潤した該高吸
水性ポリマーが沈降した後に生理食塩水50mlを通過
させた際の液通過時間が20秒以下であることが望まし
い。
【0029】液通過時間は、高吸水性ポリマーのゲルブ
ロッキング現象の発生の尺度となるものであり、該液通
過時間が20秒を超えると、上記高吸水性ポリマーの使
用量を上記吸収体の総重量の45重量%以上とした場合
に、ゲルブロッキング現象が生じ、該高吸水性ポリマー
の吸収性能が阻害されてしまう。上記液通過時間は短い
程好ましいが、実用的な範囲として2〜20秒が好まし
く、2〜15秒が更に好ましい。
【0030】具体的な吸水性ポリマーとしては、ポリア
クリル酸ソーダ、アクリル酸−ビニルアルコール共重合
体、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、デンプン−アクリル
酸グラフト重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重
合体又はそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、ポリ
アクリル酸セシウム等の粉末が好適である。
【0031】吸水性ポリマーはパルプ繊維に対して、1
00〜500重量%、特に120〜300重量%である
ことが望ましく、この範囲で用いると、吸収体の体液吸
収が充分であると共に、吸収体の保形性が充分に維持さ
れる。
【0032】別の繊維又は薄片は、吸水性ポリマー及び
パルプ繊維と一様に混合してもよいし、パルプ繊維との
み混合し、吸水性ポリマーを別に散布してもよい。別の
繊維は完全に一様にパルプ繊維及び吸水性ポリマーと混
合される必要はなく、別の繊維が一定量集団で存在して
いてもよい。別の繊維を予め不織布状のシートとし、こ
れにパルプ繊維及び吸水性ポリマーを積層するか、又は
これをパルプ繊維及び吸水性ポリマーの層で挟んでサン
ドイッチ状として構成してもよい。また、パルプ繊維と
吸水性ポリマーの混合物を、別の繊維を予め不織布状の
シートとしたもので、包んで吸収体を構成してもよい。
【0033】吸収体における、パルプ繊維あるいは吸水
性ポリマーの分布は、目的に応じて適宜調整可能であ
る。例えば、吸水性ポリマーの散布幅を調整し、幅方向
中央部に集中させてもよい。あるいは排尿ポイントに集
中させ一部中高形状を付与してもよい。吸水性ポリマー
の前後偏在比は、前/後=100/0〜30/70、好
ましくは80/20〜40/60である。
【0034】本発明は特に薄型の吸収体として用いる場
合に有用である。従って、本発明の吸収体の厚みは10
mm以下、好ましくは5mm以下、更に好ましくは3m
m以下である。そして、上記吸収体の厚みを5mm以下
とした場合の破断強度が100cN以上であることが望
ましい。破断強度が100cN未満では実使用で吸収体
の破壊が顕著となり、漏れを生じる可能性があるので好
ましくない。また、本発明の吸収体は、JIS P 1
825 で規定されるテーバーこわさが平均で20g未
満であることが好ましい。テーバーこわさが平均で20
g以上では、おむつ全体がかなり硬いものとなり、好ま
しくない。
【0035】薄型の吸収体の坪量としては500g/m
2 以下、50g/m2 以上が、好ましくは300g/m
2 〜50g/m2 である。50g/m2 未満だと吸収体
としての吸収容量が不足する。500g/m2 超だと吸
収体が厚くなり、実使用時におけるフィットネス性に劣
る、携帯に不便等の不都合がある。
【0036】本発明の吸収性物品は、液透過性の表面シ
ートと液不透過性の裏面シートと、これら両シート間に
介在する液保持性の吸収体層とを有し、上記吸収体層と
して上記の吸収体を用いるものである。
【0037】また、本発明の吸収性物品において、薄型
の吸収体層を用いる際には、上記吸収体層を2つ以上の
層とし、少なくとも1つの層が空隙率の高い繊維状基材
からなる液拡散層であり、該液拡散層の下層として上記
の吸収体を用いるものである。
【0038】上記空隙率の高い繊維状基材からなる層と
は、例えば空隙率の高い不織布等をシート状にして重ね
合わせた層であって、排泄物の一時ストック層、液拡散
層あるいは肌との間を隔離する隔離層としての働きをも
たせることにより、吸収性能(素早い吸収、耐液戻り
性)を高めることができる。
【0039】上記繊維状基材としては、例えば、セルロ
ース系繊維、変性セルロース系繊維、合成繊維及びこれ
らの2種以上の混合物等が挙げられる。上記セルロース
系繊維としては、例えば木材パルプや綿等の天然繊維、
ビスコースレーヨンやアセテート等のセルロース系化学
繊維が挙げられる。
【0040】一方、上記合成繊維としては、例えば、ポ
リエチレン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエステ
ル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系
繊維、ポリビニルアルコール系繊維及びこれらの合成繊
維の少なくとも2種を芯鞘型等に複合化した繊維、並び
にこれらの合成繊維の少なくとも2種を混合した繊維等
が挙げられる。これらの繊維状基材のうち合成繊維は、
その表面をコロナ処理、プラズマ処理、界面活性剤の親
水化剤の塗布等により表面を親水化することが好まし
い。
【0041】特に、上記空隙率の高い繊維状基材からな
る層として、空隙率の高い合成繊維からなる不織布をシ
ート状に重ね合わせたものが好ましい。この際の不織布
は、坪量15〜70g/m2 、好ましくは20〜60g
/m2 を有し、不織布に用いられる繊維は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、PET、レーヨン等の繊維径3〜
10d、長さ38〜75mmのものが好ましい。また、
パルプ繊維とバインダー成分を主体とした乾式パルプシ
ートのようなものも用いてもよい。更に、多孔性フィル
ムや発泡体(ウレタン系、オレフィン系)を用いること
ができる。
【0042】本発明の上記吸収性物品の表面シートは、
液透過性を十分に有するものであれば特に制限はなく、
例えば、織布、不織布、または多孔性シート等が挙げら
れ、その素材としては、レーヨン、コットン、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
裏面シートは、吸収性物品に従来から用いられている液
不透過性のシートであれば特に制限されることはない
が、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した液不透過
性で且つ蒸気を透過させる蒸気透過性のシートあるいは
ある種のウレタンやポリエステル系のフィルムで透気性
のあるもの等が好ましく、さらに、上記シートと不織布
との複合材等も用いることができる。
【0043】また、本発明の吸収性物品の製造方法で
は、その製造工程において、上記吸収体に水を添加する
工程を含むことが望ましい。このように予め水を添加す
ることによって、乾燥時及び体液吸収時の吸収体の形状
が安定に維持できる。その際の水の添加量は、上記吸収
体100重量部に対して30重量部未満であることが望
ましい。また、このように吸収体に水を添加する場合、
平衡時に吸収体の水分活性値が0.6未満であることが
望ましい。水分活性値が0.6を越えるとカビの発生が
懸念されるばかりか、吸収体が固くなりすぎて風合いが
悪くなる。本発明の吸収性物品の製造方法におけるその
他の工程は、それ自体公知の方法で製造することができ
る。
【0044】本発明の吸収性物品は、使い捨ておむつに
好ましく適用されるほか、その他の吸収性物品、例え
ば、生理用ナプキン、失禁パッド及び母乳パッド等に適
用してもよい。
【0045】次に、本発明の吸収性物品の好ましい実施
形態を使い捨ておむつを例にとり、図面を参照して説明
する。ここで、図3は、本発明の吸収性物品の実施形態
としての使い捨ておむつを示す斜視図であり、図4は、
図3に示す使い捨ておむつを展開した状態を示す一部破
断平面図である。
【0046】図3及び図4に示す実施形態の使い捨てお
むつ1は、液透過性の表面材2と、液不透過性の裏面材
3と、該表面材2及び該裏面材3間に介在する液保持性
の吸収体4とを備えてなり、着用時に着用者の腹側に位
置する腹側ウエスト部5及び背側に位置する背側ウエス
ト部5’が形成されている。
【0047】上記使い捨ておむつ1の背側ウエスト部
5’の幅方向両側部には、該使い捨ておむつ1の装着時
に上記腹側ウエスト部5と上記背側ウエスト部5’とを
止着するための一対のファスニングテープ10、10’
が配設されている。また、上記使い捨ておむつ1の腹側
ウエスト部5における上記裏面材3の表面には、上記フ
ァスニングテープ10、10’の被止着部としてのラン
ディングテープ11が配設されており、上記ファスニン
グテープ10、10’が、上記ランディングテープ11
に止着するように構成されている。
【0048】上記吸収体4は、おむつの股下部に対応す
る部分が縊れており、砂時計状に湾曲形成されている。
また、上記吸収体4の周囲に位置する腹側ウエスト部5
及び背側ウエスト部5’並びに左右のレッグ部において
は、それぞれウエスト部弾性部材6及びレッグ部弾性部
材8が、上記表面材2と上記裏面材3との間に伸張状態
で挟持固定されている。そして、上記ウエスト部弾性部
材6及び上記レッグ部弾性部材8が自由状態で収縮し
て、図3に示すように、着用者のウエスト部及び股下部
にそれぞれウエストギャザー7、7’及びレッグギャザ
ー9、9’を形成して、上記ウエスト部及び上記股下部
にフィットし得るように構成されている。
【0049】上記使い捨ておむつ1を構成する各部材に
ついて説明すると、上記表面シート2としては、排泄物
を上記吸収体4へ透過させる液透過性シートであって、
肌着に近い感触を有したものが好ましい。このような液
透過性シートとしては、例えば、織布、不織布及び多孔
性フィルム等が好ましく挙げられる。また、上記表面シ
ート2の周縁にシリコン系油剤、パラフィンワックス等
の疎水性化合物を塗布する方法や、予めアルキルリン酸
エステルのような親水性化合物を全体に塗布し、周縁を
温水で洗浄する方法等により、上記表面シート2の周縁
に撥水処理を施し、該周縁部における尿等の滲みによる
漏れを防止したものも好ましく用いることができる。
【0050】上記裏面材3としては、液体は透過しない
が蒸気は透過する透湿性のある液不透過性シートであっ
て、肌着に近い感触を有するものが好ましい。かかる液
不透過性シートは、例えば、熱可塑性樹脂にフィラーを
加えて延伸することによって得られる。特に、かかる液
不透過性シートとして、透湿性を有する多孔性フィルム
や、該多孔性フィルムと不織布との複合材等を好ましく
用いることができる。
【0051】上記ウエストギャザー7、7’用のウエス
ト部弾性部材6及び上記レッグギャザー9、9’用のレ
ッグ部弾性部材8としては、糸ゴム、平ゴム、フィルム
タイプのゴムあるいはフィルム状の発泡ポリウレタン等
が好ましく用いられる。
【0052】
【実施例】以下実施例により、本発明を具体的に説明す
るが、本発明は実施例によって制限されるものではな
い。
【0053】(1)使い捨ておむつの作製 〔実施例1〕坪量15g/m2 のティッシュ上に、解繊
されたパルプ繊維60重量部と、水への溶解開始温度6
0℃のポリビニルアルコール(PVA)繊維(重合度1
700、完全ケン化物、2デニール、15mmカット
品)5重量部および高吸水性ポリマー100重量部を均
一混合し、坪量250g/m2 で積層し、上記ティッシ
ュで包み込んで厚み2mmの吸収体を得た。得られた吸
収体に、表面材としてポリエチレン繊維からなる坪量2
5g/m2 からなる不織布を、また、裏面シートとして
ポリエチレンシートを配し、使い捨ておむつを作製し
た。
【0054】〔実施例2〕実施例1におけるPVA繊維
の代わりに水への溶解開始温度90℃のPVA繊維(重
合度2400、完全ケン化物、2デニール、15mmカ
ット品)を10重量部を用いた以外は、実施例1と同様
にして、使い捨ておむつを作製した。
【0055】〔実施例3〕実施例1におけるPVA繊維
を20重量部用いた以外は、実施例1と同様にして、使
い捨ておむつを作製した。
【0056】〔実施例4〕実施例1におけるPVA繊維
の代わりに水への溶解開始温度80℃のPVA繊維(重
合度1700、完全ケン化物、1.5デニール、20m
mカット品)を5重量部を用いた以外は、実施例1と同
様にして、使い捨ておむつを作製した。
【0057】〔比較例1〕実施例1で用いた水への溶解
開始温度60℃のPVA繊維の代わりに、水不溶のレー
ヨン繊維(1.5デニール、15mmカット品)を用い
た以外は、実施例1と同様にして、使い捨ておむつを作
製した。
【0058】〔比較例2〕実施例2で用いた水への溶解
開始温度90℃のPVA繊維の代わりに、水への溶解開
始温度5℃以下のPVA繊維(2デニール、15mmカ
ット品)を用いた以外は、実施例2と同様にして、使い
捨ておむつを作製した。
【0059】〔比較例3〕実施例1で用いた水への溶解
開始温度60℃のPVA繊維の代わりに、ポリエチレン
(PE)繊維(2デニール、10mmカット品、融点1
00℃)を用いて、実施例1と同様に吸収体を作成した
こと及び該吸収体を表面温度140℃の熱エンボスロー
ルで熱処理したこと以外は、実施例1と同様にして、使
い捨ておむつを作製した。
【0060】(2)使い捨ておむつの評価 実施例1〜4及び比較例1〜2の使い捨ておむつの各々
について、一般のモニター20人に対して計200枚の
使用テストを実施し、全おむつに対する尿漏れが生じた
おむつの割合を求めた。また、使用後のおむつを回収
し、吸収体の破壊の状態を観察し、全おむつに対する吸
収体が破壊したおむつの割合を求めた。また、吸収体の
破断強度を下記の方法によって測定した。それぞれの結
果を表1に示す。
【0061】(吸収体の破断強度の測定法)図5に示さ
れるように、吸収体をMD×CD=100mm×70m
mにカットし、生理食塩水を0.5g/cm2 吸収させ
る。吸水ポリマーにより吸収が完了した後、両端をクリ
ップにより20mm幅に挟み、TENSILON(TO
YO−WALDWIN社)にて、引張強度300m/m
inで破壊強度を求めた。測定は5点行い、その平均値
で示した。
【0062】
【表1】
【0063】以上の実施例、比較例の結果から以下のこ
とが明らかである。 (イ)パルプ繊維に本発明でいう別の繊維であるPVA
繊維を含有させた吸収体から構成される使い捨ておむつ
(実施例1〜4)は、尿漏れが僅かであると共に、吸収
体の破断強度に優れ、吸収体の破壊も僅かである。 (ロ)一方、本発明でいう別の繊維に該当しないレーヨ
ン繊維(比較例1)あるいはPVA繊維(比較例2)を
含有させた場合は、尿漏れの割合が大であると共に、吸
収体の破断強度に劣り、吸収体の破壊の割合も大であ
る。 (ハ)本発明でいう別の繊維に該当しないPE繊維を含
有させ、かつ熱融着処理を行った吸収体から構成される
使い捨ておむつ(比較例3)は、吸収体の破断強度は良
好であり、吸収体の破壊は僅かであるが、尿漏れの割合
が大である。
【0064】
【発明の効果】本発明の吸収体及び吸収性物品は、体液
吸収時の吸収体形状を安定に維持し、吸収阻害が無く、
風合いにも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水への溶解開始温度測定法及び繊維の収縮率の
測定法におけるサンプルの調製の概略を示す模式図。
【図2】水への溶解開始温度測定法におけるサンプルを
水槽中にセットした状態を示す模式図。
【図3】本発明の吸収性物品の実施形態としての使い捨
ておむつを示す斜視図。
【図4】図3に示す使い捨ておむつを展開した状態を示
す一部破断平面図。
【図5】実施例及び比較例における吸収体の破断強度の
測定法を示す模式図。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 表面材 3 裏面材 4 吸収体 5 腹側ウエスト部 5’背側ウエスト部 6 ウエスト部弾性部材 7、7’ ウエストギャザー 8 レッグ部弾性部材 9、9’ レッグギャザー 10 ファスニングテープ 11 ランディングテープ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸収体及び吸収性
物品について詳細に説明する。本発明の吸収体は、上記
のようにパルプ繊維及び吸水性ポリマーを主体とし、こ
れに該パルプ繊維と「別の繊維又は薄片」(以下、場合
により別の繊維と総称する)を含有させてなり、液保持
性の吸収体である。
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】上記別の繊維は、水への溶解開始温度が5
0℃以上であることが好ましく、50〜90℃であるこ
とが更に好ましい。水への溶解開始温度が50℃未満の
繊維は、吸収体が体液を吸収した際に溶解してしまう場
合があるため好ましくない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この水への溶解開始温度測定法を図1〜2
を参照して説明すると、図1に示されるように、幅約1
0mm、長さ20mmの窓bを開けた長方形の薄紙a
(幅約20mm、長さ約50mm、厚さ0.2mm)
単繊維cを、そのたるみをとるために、ごく軽い張力を
かけて張り、両端を接着剤dで固定する。次に窓bの長
さ方向の中央部付近で、薄紙aを点線eで示される幅方
向に切断した後、繊維下側に表示デニールの1/20c
Nの荷重をかける。図2に示されるように、水槽f中に
サンプルをセットし、徐々に水温を上げ、繊維がおもり
gによる重みに耐えきれずに切断される最低の温度を溶
解開始温度という。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】上記繊維の収縮率は下記の方法によって測
定される。即ち、JIS L 1015−1992 化
学繊維ステープル試験方法に準拠して行う。具体的に上
記した図1を参照して説明すると、幅約10mm、長さ
20mmの窓bを開けた長方形の薄紙a(幅約20
m、長さ約50mm、厚さ0.2mm)に単繊維cを、
そのたるみをとるために、ごく軽い張力をかけて張り、
両端を接着剤dで固定する。次に窓bの長さ方向の中央
部付近で、薄紙aを点線eで示される幅方向に切断した
後、水中に5分間浸漬する。その後濾紙で水切りをした
後、たるみをとる程度に張力をかけて繊維長(L2 )を
測定し下記式(1)により収縮率を測定する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】本発明は特に薄型の吸収体として用いる場
合に有用である。従って、本発明の吸収体の厚みは10
mm以下、好ましくは5mm以下、更に好ましくは3m
m以下である。そして、上記吸収体の厚みを5mm以下
とした場合の破断強度が100cN/70mm以上であ
ることが望ましい。破断強度が100cN/70mm
満では実使用で吸収体の破壊が顕著となり、漏れを生じ
る可能性があるので好ましくない。また、本発明の吸収
体は、JIS P 1825 で規定されるテーバーこ
わさが平均で20g未満であることが好ましい。テーバ
ーこわさが平均で20g以上では、吸収体がかなり硬い
ものとなり、好ましくない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】薄型の吸収体の坪量としては50g/m2
〜500g/m2 、好ましくは50g/m2 300
/m2 である。50g/m2 未満だと吸収体としての吸
収容量が不足する。500g/m2 超だと吸収体が厚く
なり、実使用時におけるフィットネス性に劣る、携帯に
不便等の不都合がある。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】本発明の吸収性物品は、使い捨ておむつに
好ましく適用されるほか、その他の吸収性物品、例え
ば、生理用ナプキン、失禁パッド、母乳パッド、おねし
ょマット、介護用シーツ及びペット用シーツ等に適用し
てもよい。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ繊維及び吸水性ポリマーを主体と
    し、これに該パルプ繊維と別の繊維又は薄片を含有させ
    てなる液保持性の吸収体であって、 上記別の繊維又は薄片が、水分との接触により該別の繊
    維もしくは薄片相互間又は該別の繊維もしくは薄片と他
    の構成部材との間に粘着性を発現し、上記吸収体の形状
    を安定化させるものであることを特徴とする吸収体。
  2. 【請求項2】 厚みを5mm以下とした場合の破断強度
    が100cN/70mm以上である請求項1に記載の吸
    収体。
  3. 【請求項3】 テーバーこわさが平均で20g未満であ
    る請求項1又は2に記載の吸収体。
  4. 【請求項4】 上記別の繊維又は薄片が、ポリビニルア
    ルコール又はその変性物である請求項1、2又は3に記
    載の吸収体。
  5. 【請求項5】 上記別の繊維又は薄片の含有量が、上記
    パルプ繊維に対して1〜50重量%である請求項1〜4
    のいずれかに記載の吸収体。
  6. 【請求項6】 上記吸水性ポリマーの含有量が、上記パ
    ルプ繊維に対して100〜500重量%である請求項1
    〜5のいずれかに記載の吸収体。
  7. 【請求項7】 上記別の繊維の繊維長が、10〜100
    mmである請求項1〜6に記載の吸収体。
  8. 【請求項8】 上記別の繊維の繊度が、0.1〜10デ
    ニールである請求項1〜7に記載の吸収体。
  9. 【請求項9】 液透過性の表面シートと液不透過性の裏
    面シートと、これら両シート間に介在する液保持性の吸
    収体層を有する吸収性物品において、 上記吸収体層として請求項1〜8に記載の吸収体を用い
    ることを特徴とする吸収性物品。
  10. 【請求項10】 液透過性の表面シートと液不透過性の
    裏面シートと、これら両シート間に介在する液保持性の
    吸収体層を有する吸収性物品において、 上記吸収体層が2つ以上の層からなり、少なくとも1つ
    の層が空隙率の高い繊維状基材からなる液拡散層であ
    り、該液拡散層の下層として請求項1〜8に記載の吸収
    体を用いることを特徴とする吸収性物品。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載の吸収性物品
    の製造工程において、上記吸収体に水を添加する工程を
    含むことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記水の添加量が、上記吸収体100
    重量部に対して30重量部未満である請求項11に記載
    の吸収性物品の製造方法。
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