JPH0698909A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JPH0698909A
JPH0698909A JP4246802A JP24680292A JPH0698909A JP H0698909 A JPH0698909 A JP H0698909A JP 4246802 A JP4246802 A JP 4246802A JP 24680292 A JP24680292 A JP 24680292A JP H0698909 A JPH0698909 A JP H0698909A
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absorbent
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pulp
pulp fibers
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幹雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理工程などを必要とせずに体液吸収時の
吸収体形状を安定に維持し、吸収阻害が無く、更に風合
いにも優れた吸収性物品を提供すること。 【構成】 液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面
シートと、それらの間に設けれ、パルプ繊維及び吸水性
ポリマーを主体とする吸収体とからなる吸収性物品にお
いて、上記吸収体は、パルプ繊維より繊維長の長い親水
性繊維を該パルプ繊維内に分散させたものであることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収性物品に関するも
のであり、詳しくは、好適な吸収体を用いた使い捨てお
むつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】紙おむつ、生理用ナプキン、失禁者用パ
ッド等の吸収性物品は、主として中心部に配された、身
体から排泄される尿、経血などの体液を吸収、保持する
吸収体と、身体に接する側に配された柔軟な液透過性の
表面シートと、身体と接する反対側に配された液不透過
性の裏面シートとを有している。吸収体は通常パルプ繊
維と吸水性ポリマーから構成されている。吸収性物品
は、不織布を通して入ってきた尿等をパルプ繊維で一時
的に保持した後、吸水性ポリマーで体液を保持する。こ
の際に吸水性ポリマーは膨潤し、吸収体の体積が増加す
る。一般に吸収体の吸水性を向上させるために吸収性ポ
リマー量を増やすことを行った場合、吸収体中のパルプ
量は相対的に減少し、その絡みが少なくなるため、吸水
性ポリマーが膨潤した際に、赤ちゃんの動きの中で圧縮
や剪断力がかかると、吸収体が割れたり、偏ったりして
吸収阻害の原因となる。このような吸収阻害を防止する
方法としては、熱溶融繊維をパルプ繊維中に混ぜ込むこ
とで熱溶融繊維同士、及びパルプ繊維と熱溶融繊維との
間に接着力を発現させ、保形性を向上させる方法が採ら
れている。熱溶融繊維を混合し吸収体の形状安定化を向
上させる提案としては、特開昭63−92701号公
報、特開昭63−318941号公報、特開昭63−2
60555号公報及び特開平2−74254号公報等が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸収体
の保形性のために用いられる熱溶融繊維の混入は、吸収
体自身の剛性を高め、外部からの変形応力に対して大き
な抵抗力を発現するが、熱溶融繊維自体が疎水性である
ため、吸収性阻害のおそれがある。また、生産ライン上
に熱溶融システムが必要とされ、溶融時間との兼ね合い
で、生産速度が拘束されてしまう。更に、熱溶融繊維の
配合種、量、溶融温度によっては、吸収体が硬く成り過
ぎて、風合いの面で問題を生じるおそれがある。従っ
て、本発明の目的は、熱処理工程などを必要とせずに体
液吸収時の吸収体形状を安定に維持し、吸収阻害が無
く、更に風合いにも優れた吸収性物品を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性の表
面シートと、液不透過性の裏面シートと、それらの間に
介在する吸収体とを有し、該吸収体がパルプ繊維及び吸
水性ポリマーを主体としている吸収性物品において、上
記吸収体は、パルプ繊維より繊維長の長い親水性繊維
(以下親水性長繊維と称する。)を該パルプ繊維内に分
散させたものであることを特徴とする吸収性物品を提供
することにより上記目的を達成したものである。上記吸
収体の親水性長繊維は、パルプ繊維に対して、5〜50
重量%であることが好ましく、上記吸収体の吸水性ポリ
マーはパルプ繊維に対して、100〜500重量%であ
ることが好ましく、上記吸収体の親水性長繊維の繊度は
0.5〜5dであることが好ましく、上記親水性長繊維
の水分率は10%以上の親水性繊維であることが好まし
い。
【0005】
【作用】上記吸収性物品は、上記親水性長繊維が適度の
水分率を有し、且つパルプ繊維よりも長いので体液吸収
前でもその形状を維持している。上記吸収性物品が体液
を吸収すると、吸収性ポリマーにより体液は充分に保持
され、吸収体中のパルプ量が相対的に減少していても、
親水性長繊維がパルプ繊維と絡みあっているため、着用
者の動きの中で圧縮や剪断力が生じても、吸収体が割れ
るおそれがなく、偏よることもない。また、親水性長繊
維は、熱処理なしに分散された親水性繊維であるため、
吸収体全体としては、風合いが好適に維持され、体液吸
収阻害を生じるおそれも少ない。
【0006】
【実施の態様及び実施例】以下、本発明に係る吸収性物
品を図を参照しながら詳説する。図1は本発明に係る吸
収性物品(使い捨ておむつ)の斜視図、図2(a) 及び
(b) は図1の吸収性物品の吸収体の断面図及び部分平面
図であり、図3は本発明に係る吸収性物品の液吸収性を
測定する測定装置の斜視図である。図1及び図2に示す
如く、本発明に係る吸収性物品(使い捨ておむつ1)
は、液透過性の表面シート2と、液不透過性の裏面シー
ト3と、それらの間に介在する吸収体4とを有し、該吸
収体4がパルプ繊維6及び吸水性ポリマー7を主体とし
ている点で、従来の吸収性物品と同様な構成になってい
る。しかして、上記吸収体4は、パルプ繊維6より繊維
長の長い親水性長繊維8を該パルプ繊維6内に分散させ
たものである。
【0007】本発明を更に詳しく説明すると、生理用ナ
プキン1は、表面シート2、裏面シート3、吸収体4、
及びファスナ5a、5bとから成り、吸収体4は上面の
表面シート2と裏面シート3とに覆われている。表面シ
ート2は、液透過性を充分に有するものであれば特に制
限はなく、例えば、織布、不織布、又は多孔性シート等
が挙げられ、その素材としては、パルプ、レーヨン、ポ
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げら
れる。図1の表面シート2にはポリエステル/ポリエチ
レンからなる芯/鞘型熱バインダー繊維が用いらてい
る。裏面シート3は、吸収性物品に従来から用いられて
いる液不透過性のシートであれば特に制限されることは
なく、また、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した
液不透過性で且つ蒸気を透過させる蒸気透過性のシート
が好ましく、肌に近い感覚を有したもの、例えば、上記
フィルムと不織布との複合材、或いはフィルムと織布と
の複合材等も用いることができる。
【0008】吸収体4は、図2に示す如くパルプ繊維
6、吸水性ポリマー7、及びパルプ繊維より繊維長の長
い親水性長繊維8からなり、吸収性物品の目的に応じて
所定の形状に成形され、例えば、使い捨ておむつでは砂
時計型が好ましく、本実施態様の使い捨ておむつ1では
長尺物となっている。また、吸収体4の厚みも、吸収性
物品の目的に応じて適宜の厚みに成形される。パルプ繊
維6は、吸収体に従来から用いられているものであれば
特に制限はされないが、そのパルプ繊維の平均繊維長
は、粉砕、積層、圧縮処理等を考慮すると、通常0.8
〜3mmの範囲にあることが望ましい。吸水性ポリマー
7は、吸収体に従来から用いられているものであれば特
に制限はされないが、本発明では特に高吸水性ポリマー
を用いることが望ましく、高吸水性ポリマーの液吸収率
は、20w/w以上であることが望ましい。具体的な吸
水性ポリマーとしては、ポリアクリル酸ソーダ、アクリ
ル酸ビニルアルコール共重合体、ポリアクリル酸ソーダ
架橋体、デンプン−アクリル酸グラフト重合体、イソブ
チレン−無水マレイン酸共重合体又はそのケン化物、ポ
リアクリル酸カリウム、ポリアクリル酸セシウム等の粉
末が好適である。吸水性ポリマーはパルプ繊維に対し
て、100〜500重量%、特に130〜400重量%
であることが望ましく、この範囲で用いると、吸収体の
体液吸収が充分であると共に、吸収体の保形性が充分に
維持される。
【0009】親水性長繊維8はパルプ繊維6の繊維長よ
り長く、パルプ繊維6に分散されるものである。このよ
うな繊維長の長いものは、パルプ繊維及び繊維同士の絡
みを大とし、熱溶融繊維を用いないで吸収体4の保形性
を充分に発揮し得る。親水性長繊維7の具体的な繊維長
は、その固定効果の面からできる限る長い方が望ましい
が、パルプへの分散性と固定効果の両面を考慮すると5
mm〜50mm、望ましくは7mm〜30mm程度がよ
い。親水性長繊維8は、水分率が10%以上である親水
性繊維であることが重要であり、水分率が10%以上あ
ると、吸収体4が体液を吸収した時点で繊維内に液を取
り込むと共に繊維表面にある水分によって繊維が接着
し、繊維同士の絡みを相乗させ、吸収体4の保形性に寄
与する。親水性長繊維8の水分率が10%を下回ってく
ると、繊維中に体液を取り込み難くなり、その結果繊維
間の接着力が低下し、上記固定効果が減少する。また、
親水性長繊維8は、吸収体4での固定効果の面からでき
る限り細い方が望ましいが、繊維の生産性及びパルプへ
の分散性を考慮すると、その繊維径は0.5〜5d、特
に0.7〜4dが望ましい。
【0010】親水性長繊維8に用いる親水性繊維素材と
しては、繊維長、繊維径、及び水分率の望ましい範囲内
で選択できるものであれば特にその素材に制限はない
が、具体的には、レーヨン、綿、羊毛、麻等を単独又は
混合して用いることができる。親水性長繊維8は、パル
プ繊維6に対して、5〜50重量%、特に10〜40重
量%であることが望ましい。配合量が5重量%未満であ
ると固定効果が充分に発現されず、50重量%を超える
と吸収体4の厚みが厚くなりコスト的にも不利となる。
【0011】以上の如く構成された吸収性物品1におい
ては、着用時に吸収体4が偏ってしまったり、赤ちゃん
の動きにおいて圧縮や剪断力がかかっても、割れたりす
るおそれがなく、また体液吸収阻害を生じることもな
い。また、上記態様では、吸収性物品を使い捨ておむつ
として説明したが、生理用ナプキン等の場合では、風合
いが良く装着感に問題を生じない。従って、本発明の吸
収性物品は、保形性が要求される吸収性物品である限り
において、好適に適用することができる。
【0012】以下、本発明に係る実施例を示す、但し、
本発明は以下の実施例に限るものではない。 (実施例)シート状パルプにレーヨン繊維(実施例サン
プル1:水分率14.8%で0.8d×10mmのも
の、実施例サンプル2:水分率14.1%で1.5×3
0mmのもの)を対パルプ12重量%添加し、粉砕処理
を行い、同時に吸水性ポリマーをパルプに対して200
重量%混合させ、積層及び圧縮処理を行い、坪量390
g/m2 、密度0.2g/cm3 の吸収体を作製し、この
湿潤強度及び最大吸収量を測定した。尚、実施例サンプ
ル2において、該レーヨン繊維を対パルプ6重量%及び
3重量%を添加したものも実施例サンプル3及び実施例
サンプル4として湿潤強度及び最大吸収量を測定した。
結果を表1に示した。 (比較例)実施例において、レーヨン繊維を添加しない
で作製したものを比較例サンプル1とした。また、親水
性長繊維の代わりに、ポリエチレン−ポリプロピレン複
合繊維(2d×50mm)を添加した作製したものを比
較例サンプル2とした。親水性長繊維の代わりに、ポリ
エチレンテレフタレート(2d×50mm)を添加した
作製したものを比較例サンプル3とした。更に、親水性
長繊維の代わりに、ポリエチレン−ポリプロピレン複合
繊維(2d×50mm)を添加し、温度140℃、1秒
間プレスした場合の吸収体を比較例サンプル4とした。
結果を表1に示した。
【0013】〔測定方法〕 (1)水分率 水分率は、JIS L1013の水分率試験方法を準用
した。即ち、試料を60〜70℃の温度で、1〜2時間
予備乾燥を行なう。この試料を温度20±2℃、相対温
度65±2%の標準状態の試験室に放置し、吸湿を恒常
かつ均等とする。水分平衡における恒量は1時間以上の
間隔で2回重さを測り、その前後の重量差が後の重さの
一定割合以内(セルロース系繊維で0.1%)となった
状態を言う。これを乾燥前の重量とする。次に、この水
分率恒量を温度105±2℃の乾燥機中に入れ、水分を
蒸発させ、10分間乾燥した前後の重量差が、後の重さ
の一定割合以内(セルロース繊維系で0.1%)になる
まで乾燥し、試料の絶乾重量を測定し、次の式により水
分率を求め、2回の平均値でもってそれを表す。 水分率(%)=(W−W’/W’)×100 ここで、W:乾燥前の重量(g)、W’:絶乾重量
(g)
【0014】(2)湿潤強度 湿潤温度は、上記の吸収体を70mm×60mmに切り、こ
れに20ccの生理食塩水を加え、5分間放置後、チャッ
ク間50mm、サンプル幅60mm、引張速度300mm/mi
n.での破断強度の最大値で表した。この最大値が120
g/60mm以上であれば、実際、おむつとして使用した
場合に吸収体の割れが無いことが確認できている。 (3)最大吸収量 最大吸収量は、200mm×150mmの上記吸収体を作成
し、これを図3のように傾斜台の傾き45°の斜面に載
置し、生理食塩水を所定の注入点(端部から140mm×
75mm)に注入する。即ち、その点に幼児の1回分の排
泄量に相当する50ccの生理食塩水を5cc/秒の速度
で、5分間隔で注入した。ここで、最大吸収量とは、吸
収体に保持できた生理食塩水の最大量とした。紙おむつ
として必要と考えられる最大吸収量は尿量4回分(20
0cc)に相当することであり、これを目標とした。 (4)高吸収性ポリマー液吸収率 20℃、65%で恒温恒湿にした高吸収性ポリマー1.
00gを秤量する。これを過剰の生理食塩水(約150
cc)の中に浸漬し、ポリマーが平衡膨潤するまで30
分間放置する。その後、予め秤量した不織布袋(15×
15cm)に入れ、回転数1420rpm、遠心加速度
250Gで3分間遠心脱水し、即座に膨潤ポリマーの重
量を秤量する。この値からポリマー重量(1.00g)
を差し引いた値を高吸収性ポリマー液吸収率(w/w)
とする。
【0015】
【表1】
【0016】以上の結果、実施例サンプル4は、親水性
長繊維の添加量が少ないもののある程度の湿潤強度(吸
収体の保形性)があることが分かる。また、比較例サン
プル2及び3に湿潤強度がある程度見られるにしても、
吸収性が悪くなることが分かる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る吸収性物品は、熱処理工程
などを必要とせずに体液吸収時の吸収体形状を安定に維
持し、吸収阻害が無く、更に風合いにも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る使い捨ておむつの断面図である。
【図2】(a) 及び(b) は図1の吸収性物品の吸収体の断
面図及び平面図である。
【図3】本発明に係る吸収性物品の液吸収性を測定する
測定装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 表面シート 3 裏面シート 4 吸収体 6 パルプ繊維 7 高吸水性ポリマー 8 親水性長繊維
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】本発明は、液透過性の表面シートと、液不
透過性の裏面シートと、それらの間に介在する吸収体と
を有し、該吸収体がパルプ繊維及び吸水性ポリマーを主
体としている吸収性物品において、上記吸収体は、パル
プ繊維より繊維長の長い親水性繊維(以下親水性長繊維
と称する。)を該パルプ繊維内に分散させたものである
ことを特徴とする吸収性物品を提供することにより上記
目的を達成したものである。上記吸収体の親水性長繊維
は、パルプ繊維に対して、5〜50重量%であることが
好ましく、上記吸収体の吸水性ポリマーはパルプ繊維に
対して、100〜500重量%であることが好ましく、
上記吸収体の親水性長繊維の繊度は0.5〜5dである
ことが好ましく、上記親水性長繊維水分率(繊維含水
率)が10%以上の親水性繊維であることが好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明を更に詳しく説明すると、使い捨て
おむつ1は、表面シート2、裏面シート3、吸収体4、
及びファスナ5a、5bとから成り、吸収体4は上面の
表面シート2と裏面シート3とに覆われている。表面シ
ート2は、液透過性を充分に有するものであれば特に制
限はなく、例えば、織布、不織布、又は多孔性シート等
が挙げられ、その素材としては、パルプ、レーヨン、ポ
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げら
れる。図1の表面シート2にはポリエステル/ポリエチ
レンからなる芯/鞘型熱バインダー繊維が用いらてい
る。裏面シート3は、吸収性物品に従来から用いられて
いる液不透過性のシートであれば特に制限されることは
いが、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した液不
透過性で且つ蒸気を透過させる蒸気透過性のシートが好
ましく、肌に近い感覚を有したもの、例えば、上記フィ
ルムと不織布との複合材、或いはフィルムと織布との複
合材等も用いることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】親水性長繊維8の長さは、パルプ繊維6の
繊維長より繊維長が長いものが用いられ、パルプ繊維6
に分散されるものである。このような繊維長の長いもの
は、パルプ繊維及び繊維同士の絡みを充分なものとし、
熱溶融繊維を混合使用しないでも吸収体4の保形性を充
分に発揮し得る。親水性長繊維7の具体的な繊維長は、
その固定効果の面からできる限る長い方が望ましいが、
パルプへの分散性と固定効果の両面を考慮すると5mm
〜50mm、望ましくは7mm〜30mm程度がよい。
上記親水性長繊維8は、水分率が10%以上である親水
性繊維であることが重要であり、水分率が10%以上あ
ると、吸収体4が体液を吸収した時点で繊維内に液を取
り込むと共に繊維表面にある水分によって繊維が接着
し、繊維同士の絡みを相乗させ、吸収体4の保形性に寄
与する。親水性長繊維8の水分率が10%を下回ってく
ると、繊維中に体液を取り込み難くなり、その結果繊維
間の接着力が低下し、上記固定効果が減少する。また、
上記親水性長繊維8は、吸収体4での固定効果の面から
できる限り細い方が望ましいが、繊維の生産性及びパル
プへの分散性を考慮すると、その繊維径は0.5〜5
d、特に0.7〜4dが望ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】以上の如く構成された使い捨ておむつ1に
おいては、着用時に吸収体4が偏ってしまったり、赤ち
ゃんの動きにおいて圧縮や剪断力がかかっても、割れた
りするおそれがなく、また体液吸収阻害を生じることも
ない。また、上記態様では、吸収性物品を使い捨ておむ
つとして説明したが、生理用ナプキン等の場合では、風
合いが良く装着感に問題を生じない。従って、本発明の
吸収性物品は、保形性が要求される吸収性物品に、好適
に適用することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】以下、本発明に係る実施例を示す、但し、
本発明は以下の実施例に限るものではない。 (実施例)シート状パルプに親水性長繊維としてレーヨ
ン繊維(実施例サンプル1:水分率14.8%で0.8
d×10mmのもの、実施例サンプル2:水分率14.
1%で1.5×30mmのもの)を対パルプ12重量%
添加し、粉砕処理を行い、同時に吸水性ポリマーをパル
プに対して200重量%混合させ、積層及び圧縮処理を
行い、坪量390g/m2 、密度0.2g/cm3 の吸収
体を作製し、この繊維含水率、湿潤強度及び最大吸収量
を測定した。尚、実施例サンプル2において、該レーヨ
ン繊維を対パルプ6重量%添加したもの及び3重量
加したものも、それぞれ実施例サンプル3及び実施例
サンプル4として湿潤強度及び最大吸収量を測定した。
結果を表1に示した。〔表1〕に示すように、得られた
吸収体の繊維含水率は、全て12%であった。 (比較例)実施例(実施例サンプル1)において、レー
ヨン繊維を添加しないで作製したものを比較例サンプル
1とした。また、レーヨン繊維の代わりに、ポリエチレ
ン−ポリプロピレン複合繊維(2d×50mm)を添加
し作製したものを比較例サンプル2とした。レーヨン
維の代わりに、ポリエチレンテレフタレート(2d×5
0mm)を添加し作製したものを比較例サンプル3とし
た。更に、レーヨン繊維の代わりに、ポリエチレン−ポ
リプロピレン複合繊維(2d×50mm)を添加し、温
度140℃、1秒間プレスした場合の吸収体を比較例サ
ンプル4とした。結果を表1に示した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】〔測定方法〕 (1)繊維含水率(水分率) 繊維含水 率は、JIS L1013の水分率試験方法を
準用した。即ち、試料を60〜70℃の温度で、1〜2
時間予備乾燥を行なう。この試料を温度20±2℃、相
対湿度65±2%の標準状態の試験室に放置し、吸湿を
恒常かつ均等とする。次いで、1時間以上の間隔をあけ
て、前後2回重さを測り、その前後の重量差が後の重さ
の一定割合以内(セルロース系繊維で0.1重量%)と
なった状態を水分平衡における恒量とし、該恒量を乾燥
前の重量とする。次に、この恒量となった試料を温度1
05±2℃の乾燥機中に入れ、水分を蒸発させ、10分
間乾燥した際の前後の重量差が、後の重さの一定割合以
内(セルロース繊維系で0.1重量%)になるまで乾燥
させた試料の絶乾重量を測定し、次の式により含水率を
求め、更に、同様の操作を再度行い、2回の平均値で
維含水率を表す。 繊維含水率(%)=(W−W’/W’)×100 ここで、W:乾燥前の重量(g)、W’:絶乾重量
(g)
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】(2)湿潤強度 湿潤度は、上記の吸収体を70mm×60mmに切り、こ
れに20ccの生理食塩水を加え、5分間放置後、チャッ
ク間50mm、サンプル幅60mm、引張速度300mm/mi
n.での破断強度の最大値で表した。この最大値が120
g/60mm以上であれば、実際、おむつとして使用した
場合に吸収体の割れが無いことが確認できている。 (3)最大吸収量 最大吸収量は、200mm×150mmの上記吸収体を作成
し、これを図3のように傾斜台の傾き45°の斜面に載
置し、生理食塩水を所定の注入点(端部から140mm×
75mm)に注入する。即ち、その点に幼児の1回分の排
泄量に相当する50ccの生理食塩水を5cc/秒の速度
で、5分間隔で注入した。ここで、最大吸収量とは、吸
収体に保持できた生理食塩水の最大量とした。紙おむつ
として必要と考えられる最大吸収量は尿量4回分(20
0cc)に相当することであり、これを目標とした。 (4)高吸収性ポリマー液吸収率 20℃、65%で恒温恒湿にした高吸収性ポリマー1.
00gを秤量する。これを過剰の生理食塩水(約150
cc)の中に浸漬し、ポリマーが平衡膨潤するまで30
分間放置する。その後、予め秤量した不織布袋(15×
15cm)に入れ、回転数1420rpm、遠心加速度
250Gで3分間遠心脱水し、即座に膨潤ポリマーの重
量を秤量する。この値からポリマー重量(1.00g)
を差し引いた値を高吸収性ポリマー液吸収率(w/w)
とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/40 B 7199−3B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シートと、液不透過性の
    裏面シートと、それらの間に介在する吸収体とを有し、
    該吸収体がパルプ繊維及び吸水性ポリマーを主体として
    いる吸収性物品において、 上記吸収体は、パルプ繊維より繊維長の長い親水性繊維
    を該パルプ繊維内に分散させたものであることを特徴と
    する吸収性物品。
  2. 【請求項2】 上記吸収体の親水性繊維がパルプ繊維に
    対して、5〜50重量%であることを特徴とする請求項
    1記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 上記吸収体の吸水性ポリマーがパルプ繊
    維に対して、100〜500重量%であることを特徴と
    する請求項1記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 上記吸収体の親水性繊維の繊度が0.5
    〜5dであることを特徴とする請求項1記載の吸収性物
    品。
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