JPH10234750A - 咬合器のための補助具および咬合器への歯型模型の装着方法 - Google Patents

咬合器のための補助具および咬合器への歯型模型の装着方法

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JPH10234750A
JPH10234750A JP3507397A JP3507397A JPH10234750A JP H10234750 A JPH10234750 A JP H10234750A JP 3507397 A JP3507397 A JP 3507397A JP 3507397 A JP3507397 A JP 3507397A JP H10234750 A JPH10234750 A JP H10234750A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】咬合器上で上下一対の歯型模型を用いて、咬合
状態と開口状態との2通りの上下顎間関係を再現するこ
とができなかった。 【解決手段】患者から採取した咬合時のバイトと、開口
時のバイトとを用いて、上下一対の歯型模型により、咬
合器上で咬合状態と開口状態とを再現する。再現にはD
プレート9(Dual Mounting Plate)を用いる。Dプレー
ト9を使用すると、上顎歯列模型4と石膏で一体化され
たCブロックと、Cブロックと上マウンティングプレー
ト11(12)との間に取り付けるスペーサ用のS1ブ
ロック(またはS2ブロック)とを作成できる。S1ブ
ロックとS2ブロックとを交換することにより、歯型模
型により、咬合状態と開口状態とを再現することができ
る。 【効果】咬合器上で患者の上下顎間関係を複数通りに忠
実に再現でき、患者に最適なツースポジショナーの作成
等に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、咬合器におい
て、歯型模型を装着する場合に使用する補助具および咬
合器への歯型模型の装着方法に関する。特に、矯正治療
の最終段階等で使用されるツースポジショナーの作成に
好適な咬合器用の補助具および歯型模型の装着方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】矯正歯科臨床で、矯正治療の最終段階
に、より緊密な咬合(噛み合わせ)を達成するためや、
治療後暫くして後戻りした症例等のわずかな歯の移動に
用いる装置として、ツースポジショナー(Tooth Positio
ner)と称される器具がある。ツースポジショナーは、患
者の上下顎の印象を元に作成した歯型模型を、必要に応
じて歯牙部分を分割し、切りはずし、模型上で理想の歯
並びおよび咬合の状態に新たに再配列(セットアップ)
した、患者のセットアップ模型に基づいて作成される。
【0003】ツースポジショナーは、マウスピース(ボ
クシング等のスポーツで使用される)に似た構造で、ゴ
ムやシリコン様の弾性および原型復元力を有する素材で
作られており、セットアップ模型上の理想の歯列が刻印
されている。ツースポジショナーが患者の口に装着され
ると、実際の歯列と、ツースポジショナーに刻印された
セットアップ模型の歯列との違いにより、まずツースポ
ジショナーが変形する。その後ツースポジショナーの原
型復元力によって装着期間中は持続的な弱い力が歯列に
加えられ、歯を最終的にセットアップ模型で示される理
想的な位置に移動させる仕組みである。この器具の使用
により、矯正治療の最終段階で、複雑な装置を使用しな
くて済み、あるいは、複雑な装置の装着期間を短縮でき
る利点がある。近年は、かかる有用性が見直され、ツー
スポジショナーは比較的よく用いられる傾向にある。
【0004】図1に、ツースポジショナーの一例を斜視
図で示し、図2に患者の口に装着された状態のツースポ
ジショナーを図解的に示す。ツースポジショナー1に
は、前述したとおり、セットアップ模型上の理想的な歯
列2が刻印されている。通常、上顎歯列2と図に表われ
ていない下顎歯列とが刻印されている。この器具1が口
に装着されると、器具1に刻印された歯列2と実際の患
者の歯列TU,D とが係合するが、両者の違いにより、
まず、ツースポジショナー1が変形し、その後の原型復
元力により、持続的な弱い力が実際の歯列TU,D に加
わる。この加わる力は、図2において+および−で図示
されている。
【0005】しかしツースポジショナー1は、その構造
上、上顎歯列TU と下顎歯列TD との噛合面(上下の歯
が噛み合う面)もその素材で覆うため、上下の歯列TU,
D間(図2に3で示す部位)に器具1が介在すること
になる。つまりツースポジショナー1を装着すると、上
顎と下顎が開くことになる。実際は、上顎は頭部に固定
されているので、下顎が顎関節部を軸に下後方へ開くこ
とになる。
【0006】ところで、患者のセットアップ模型は、上
顎および下顎の歯列が噛み合わされた状態で作られる。
なぜなら、噛合面、歯牙サイズおよび歯牙形態は、患者
によって異なり、理想的な噛合状態の歯牙配列は予測す
ることができないからである。一方、ツースポジショナ
ーの作成は、噛み合わさった状態で作成されたセットア
ップ模型を、適量、すなわち上下顎を、上顎歯列および
下顎歯列間に介在させることになる器具の厚み分だけ開
き、その状態で作成される。
【0007】従って、この開く時の顎の移動状態の設定
は、患者の顎関節における解剖学的かつ生理学的な機能
と適合していなければならない。そうでなければ、ツー
スポジショナーの使用により、上顎歯列および下顎歯列
はそれぞれきれいに矯正されたとしても、この器具を外
して実際に上下歯列が噛み合わされた場合、うまく噛み
合わされなかったり、あるいは、間違った上下顎関係の
まま噛み合わされることになる。この結果、治療後すぐ
に歯列がずれたり、噛む度に上下顎間関係のずれを補正
している顎関節に無理な負担がかかることになるおそれ
がある。いずれにしても、上下顎間関係を不適切な設定
で作られた器具を装着することは、それ自体、下顎の位
置を歪め、顎関節に負担をかけることになってしまう。
【0008】そこでこのような弊害を除去するため、従
来より、上下顎間関係の開く量を設定する際には、咬合
器や側貌レントゲン写真が用いられている。咬合器は、
上顎、下顎および歯型模型をそれぞれつなぎ合わせ、ヒ
トの顎関節の動きを再現するために作られた装置であ
る。しかしこの装置は、あくまでも歯列が噛み合わされ
た状態を確認するための装置であり、顎関節の動きは、
ある程度の平均的な動きの再現にすぎない。つまり咬合
器は、個々の患者に合った顎関節の動きを正しく再現で
きるまでには至っていない。
【0009】従って、単に咬合器を用いて、個々の患者
の上下顎間の開き具合を忠実に再現することは不可能と
いえる。側貌レントゲン写真を用いる方法は、真横から
撮影した顔のレントゲン写真上で、上顎歯列、下顎歯列
をそれぞれトレースし、顎関節部を軸にして、下顎歯列
を開かせ、そのときにできる上下顎歯列間(空隙)の距
離を参考にし、顎関節の動きを設定する方法である。と
ころが、この方法には、まずレントゲン写真を撮る際
に、左右の顎関節部をきれいに重ねて撮ることが不可能
に近いという問題がある。また、たとえきれいに写真を
撮ることができたとしても、患者の三次元的上下顎間の
開き具合の動きを、真横から捉えたレントゲン写真で二
次元的に表わす性質上、正確さが十分とはいえないとい
う欠点がある。
【0010】以上のことを考えると、上下顎間関係を知
るには、実際に患者が噛んだ状態と、ツースポジショナ
ーの厚み分だけ顎を開いた状態とを、実際の患者の口の
中で記録し、咬合器上でその2通りを再現することが一
番正確だと言えよう。なぜならば、熟練した歯科医師で
あれば、患者の正しい咬合と開口位とを、患者の口腔内
で設定し、それぞれの上下顎間関係の記録(以下「バイ
ト」という)をとることは、それほど難しいことではな
いからである。なお、バイトをとるためには、シリコン
系の、操作性および再現性に優れた素材が容易に入手で
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、患者から採取
した2通りのバイトを使用して、咬合器上で咬合時およ
び開口時の2通りの上下顎間関係を再現することは、以
下の理由により実現することはできなかった。現在、咬
合器に歯型模型をマウンティングする際、咬合器の上顎
および下顎に当たる部分に、それぞれ上顎歯列および下
顎歯列の模型を直接石膏で固着する方法と、必要に応じ
て歯型模型を咬合器から取り外し可能なように、歯型模
型を磁石やねじを用いて咬合器に固定する方法とがあ
る。後者の方法では、通常、マグネット式やねじ式のマ
ウンティングプレートやスプリットキャストと言われる
ものが用いられる。ツースポジショナーを作る場合、技
工操作上、歯型模型が咬合器から取り外し可能な後者の
方法が適している。
【0012】そこで、患者の口腔内で採取した2通りの
バイトを利用して、上下顎歯列が噛み合わされた状態
と、ツースポジショナーの厚み分だけ開口した状態の2
状態の上下顎間関係を、咬合器上で再現することを考え
てみる。咬合器上でこの2通りの状態を再現する際、下
顎歯列模型のマウンティング位置はそのままで、上顎歯
列模型のマウンティングを、次の2通りの方法で行うこ
とが考えられる。
【0013】(1)上顎歯列模型のみ同じものを2つ用
意し、噛み合わさった状態で採取したバイトおよび開口
した状態で採取したバイトを用いて、2つの状態をそれ
ぞれ咬合器の上顎部にマウンティングする。この際、図
3(A)(B)に示すように、上顎歯列模型4を含む上
顎部のブロックがAとBの2通りできる(Aのブロック
は咬合状態を再現し、Bのブロックは開口状態を再現し
ている。)。よって、これら2つのブロックA,Bを咬
合器100に着け替えることで、2種類の上下顎間関係
を再現できる。
【0014】しかしながら、図3(A)に示す咬合状態
の歯型模型の歯牙を切離し、新たに再配列してセットア
ップ模型を作成しても、このセットアップ模型を第3図
(B)に示す状態、すなわち開口した状態にすることは
できない。逆に、第3図(B)に示す開口状態の歯型模
型からセットアップ模型を作成することはできない。な
ぜなら、前述したように、歯牙形態は患者によって異な
るので、開口状態から咬合状態の歯牙配列を予測するこ
とはできず、噛み合わされていない歯型模型からはセッ
トアップができないからである。
【0015】(2)そこで別の方法として、2つの上顎
歯列模型を用いず、上下一対の歯列模型を用いて、2通
りの上下顎間関係を再現する方法を考察する。この場
合、図4(A)に示すように、咬合時の状態は、図3
(A)と同じようにして得られる。ところが、開口時の
状態を再現しようとすると、図4(B)に示すように、
咬合器100自体の上顎部5を開く必要がある。
【0016】ところで、咬合器100は、前述したよう
に、ヒトの顎関節の動きを近似的または平均的に再現す
るもので、個々の患者の顎関節の動きを忠実に再現する
ものではない。このため、図4(B)に示す状態で、下
顎歯列模型と上顎歯列模型との間にバイト6を挟み、A
ブロックのマウンティング位置を微調整しようとして
も、上顎歯列模型4をバイト6に適合させるように調整
することはできない。
【0017】もし調整しようとするならば、図4(C)
に示すように、Aブロックの上に、さらに修正用のBブ
ロックを固着する必要がある。そしてこの場合、たとえ
開口時の上下顎間関係が再現できたとしても、Aブロッ
クには修正用のBブロックが固着されているため、この
A+Bブロックでは、咬合器100の上顎部5を降ろし
ても(閉じても)、図4(A)に示す噛合状態を再現す
ることはできない。
【0018】以上の考察から明らかなとおり、現在用い
られている方法では、咬合器上で、ツースポジショナー
を作成するために必要な2通りの上下顎間関係を再現す
ることはできなかった。そこでこの発明の1つの目的
は、患者の口腔内で採取された2通りのバイトを用い
て、ツースポジショナーを作成するために必要な咬合時
および開口時の2通りの上下顎間関係を、咬合器上で再
現するための補助具を提供することである。
【0019】この発明の別の目的は、患者の口腔内で採
取された異なる上下顎間関係のバイトを利用して、咬合
器上で、患者の複数通りの上下顎間関係を再現すること
のできる咬合器の使用方法およびそのために必要な補助
具を提供することである。またこの発明の他の目的は、
咬合器上での患者の複数通りの上下顎間関係を再現でき
る歯型模型の咬合器への装着方法を提供することであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上下一対の歯型模型を咬合器に装着する場合に使用され
る装着用の補助具であって、前記上下一対の歯型模型の
いずれか一方の歯型模型に固定されるメインプレート
と、メインプレートに対して着脱可能なサブプレートと
を含み、サブプレートは、石膏が盛りつけられることに
より石膏と一体的になって所定の厚みのスペーサ部材を
形成するようにされていることを特徴とする咬合器のた
めの補助具である。
【0021】請求項2記載の発明は、メインプレートに
は位置決めのための第1位置決め手段が備えられてお
り、スペーサ部材には、第1位置決め手段に係合する第
2位置決め手段が備えられていることを特徴とする請求
項1記載の補助具である。請求項3記載の発明は、第1
位置決め手段はメインプレートに形成された凸部または
凹部を含み、第2位置決め手段は前記凸部または凹部の
形状に沿って固化した石膏の凹部または凸部を含むこと
を特徴とする請求項2記載の補助具である。
【0022】請求項4記載の発明は、メインプレートま
たはサブプレートには磁力発生体が含まれており、サブ
プレートまたはメインプレートには磁力に吸引される被
吸引体が含まれており、メインプレートとサブプレート
とは磁力で連結状態が維持されることを特徴とする請求
項1ないし3のいずれかに記載の補助具である。請求項
5記載の発明は、スペーサ部材の、メインプレートへの
取付面と反対側には、咬合器への着脱可能な装着に使用
されるマウンティングプレートが固着されることを特徴
とする請求項1ないし4のいずれかに記載の補助具であ
る。
【0023】請求項6記載の発明は、スペーサ部材は、
上下一対の歯型模型が咬合状態のときのものと、所定の
開口状態のときのものとがそれぞれ作成されることを特
徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の補助具で
ある。請求項7記載の発明は、上下一対の歯型模型を咬
合器に装着する場合に使用される装着用の補助具であっ
て、前記上下一対の歯型模型のいずれか一方の歯型模型
に石膏で固定するための取付面およびその反対側に第1
連結面を有する第1プレートと、第1連結面に連結され
得る第2連結面およびその反対側に石膏が盛りつけられ
る取付面を有する第2プレートと、第1プレートと第2
プレートとの連結関係を所定の状態に位置決めするため
の位置決め手段と、を含むことを特徴とする咬合器のた
めの補助具である。
【0024】請求項8記載の発明は、位置決め手段は、
第1プレートに備えられた嵌合部と、第2プレートに備
えられ、嵌合部と嵌合する被嵌合部とを含むことを特徴
とする請求項7記載の補助具である。請求項9記載の発
明は、上下一対の歯型模型を咬合器に装着する場合の装
着方法であって、前記上下一対の歯型模型のいずれか一
方の歯形模型を咬合器の所定の装着部に装着し、前記上
下一対の歯型模型のいずれか他方の歯型模型を装着する
咬合器の装着部に、該装着部に対して取り外し可能なマ
ウンティングプレートを取り付け、いずれか他方の歯型
模型に中間プレートを石膏で固定し、かつ、該他方の歯
型模型を咬合器に装着した一方の歯型模型と噛み合わせ
状態に保持し、前記咬合器の装着部に取り付けたマウン
ティングプレートと噛み合わせ状態に保持した他方の歯
型模型に固定した中間プレートとの間に石膏を盛りつけ
て、マウンティングプレートに一体的に固定され、かつ
中間プレートからは着脱可能なスペーサ部材を形成する
ことを特徴とするものである。
【0025】請求項10記載の発明は、中間プレートに
は、他方の歯型模型に石膏で取り付けられたメインプレ
ートと、メインプレートに対して磁力で吸着された鉄板
とが含まれており、石膏を盛りつけてスペーサ部材を形
成する際に、鉄板は石膏と一体的に固定されることを特
徴とする請求項9記載の装着方法である。請求項11記
載の発明は、請求項9または10記載の装着方法におい
て、いずれか他方の歯型模型をいずれか一方の歯型模型
に対して噛み合わせ状態に保持するのに代えて、患者の
口腔内で、上下顎の歯列を所定の開口状態にして採取さ
れたバイトを使用して、上下一対の歯型模型がこのバイ
トによって再現される所定の開口状態になるように保
ち、その状態のスペーサ部材を形成することを特徴とす
るものである。
【0026】この発明にかかる補助具によれば、いずれ
か他方の歯型模型を咬合器に装着する場合に、歯型模型
と咬合器との間に所定の厚みのスペーサ部材を介在させ
て装着することができる。スペーサ部材は、歯型模型に
固定されたメインプレートに対して着脱可能である。ま
たスペーサ部材がメインプレートに連結される場合に
は、位置決め機構によって、歯型模型とスペーサ部材と
は所定の位置関係にされる。従ってスペーサ部材は歯型
模型と常に一定位置で連結されることになり、スペーサ
部材を用いることにより歯型模型の位置がずれる心配は
ない。
【0027】メインプレートおよびスペーサ部材の間
は、たとえば磁力や機械式の連結機構により連結され
る。磁力を用いた場合、歯型模型とスペーサ部材との連
結が非常に簡単で、しかも取り外しも容易である。機械
式の連結機構の場合にも、歯型模型とスペーサ部材とを
相対的に僅かに回動させること等により、簡単に両者を
着脱できる。
【0028】この発明にかかる補助具を用い、あるいは
この発明にかかる装着方法によれば、咬合器において、
患者の歯型模型を、噛み合わせ状態および所定の開口状
態に再現することができる。つまり開口時のスペーサ部
材を用いることにより、歯型模型を所定の開口状態に再
現できる。また、噛み合わせ時のスペーサ部材に交換す
れば、歯型模型は噛み合わせ状態で再現される。
【0029】従って、噛み合わせ状態で歯型模型の歯牙
を切離し、新たに再配列してセットアップ模型を作成
し、作成したセットアップ模型を所定の開口状態で再現
できる。よって開口状態で再現されたセットアップ模型
に基づき、ツースポジショナーの作成等が行える。
【0030】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、この
発明の一実施形態について詳細に説明をする。図5
(A)(B)にこの発明の一実施形態にかかる補助具を
使用して、歯型模型を咬合器にマウンティングする仕方
について説明をする。
【0031】まず、下顎歯列模型7を咬合器100の下
顎部8にマウンティングする。マウンティング後は、下
顎歯列模型7のマウンティング位置は変えないものと
し、この下顎歯列模型7を基準として、上顎歯列模型4
をマウンティングすることになる。上顎歯列模型4のマ
ウンティングでは、まず、上顎歯列模型4にたとえば石
膏でDプレート9(Dual Mounting Plate:このDプレー
トの具体的な構成については後述する。)を取り付け
る。上顎歯列模型4とDプレート9とが石膏で一体化さ
れたブロックを、以下Cブロックと呼ぶことにする。
【0032】次に、患者の口腔内で噛み合わせ時に採取
した咬合時バイト(図示せず。なお、咬合時の再現はバ
イトなしに行うこともできる。)を使用して、咬合器1
00にCブロックをマウンティングする。マウンティン
グは、マウンティングプレート11を咬合器の上顎部5
に取り付け、咬合時バイトを使用して、下顎歯列模型7
に対してCブロックを所定の位置に位置決めし、位置決
めしたCブロックとマウンティングプレート11との
間、より具体的にはDプレート9とマウンティングプレ
ート11との間に石膏を充填することにより行われる。
この石膏が固化すると、マウンティングプレート11は
石膏と一体的になる。この一体的になったブロックを、
S1ブロックと称することにする。S1ブロックは、下
顎歯列模型7が咬合状態のときに、Dプレート9と咬合
器の上顎部5との間に取り付けるスペーサとして機能し
ているといえる。
【0033】Dプレートを用いると、Dプレートより上
方のS1ブロックは、Dプレートから取り外すことがで
きる。次に、上述のようにして作成された噛み合わせ時
の上下顎間関係の再現状態(図5(A)の状態)から、
CブロックおよびS1ブロックを取り外す。上述のよう
にDプレート9を含むCブロックはS1ブロックから取
り外し可能である。またマウンティングプレート11を
含むS1プレートは咬合器100の上顎部5に対して着
脱可能である。
【0034】開口時の再現を次に述べる。患者の口腔内
で開口時に採取した開口時バイト6を使用して、Cブロ
ックを同じ咬合器100にマウンティングする。具体的
には、咬合器100の上顎部5にマウンティングプレー
ト12(このマウンティングプレート12は、図5
(A)で用いたマウンティングプレート11とは別のプ
レート(型式は同じもの)である。)を装着し、開口時
バイト6を用いて下顎歯列模型7に対して上顎歯列模型
4、すなわちCブロックを所定の位置に位置決めし、C
ブロックのDプレート9とマウンティングプレート12
との間に石膏を盛ってS2ブロックを作る。S2ブロッ
クは、マウンティングプレート12と一体化されるが、
Dプレート9からは着脱可能である。S2ブロックは、
下顎歯列模型7が開口状態のときに、Dプレート9と咬
合器100の上顎部5との間に取り付けるスペーサとし
て機能しているといえる。
【0035】以上のようにして、Cブロック、S1ブロ
ックおよびS2ブロックを作成する。Cブロックは咬合
時および開口時の2通りのマウンティングに用いられ、
同一であるため、S1ブロックとS2ブロックとを取り
替えることにより、同一の、または同じ状態(設定)の
咬合器100上で、かつ、一対の上下顎歯型模型4,7
により、2通りの上下顎間関係を再現できることにな
る。
【0036】これによりセットアップする際には、Cブ
ロックをS1ブロックと組合わせて咬合器100にマウ
ンティングして咬合時の上下顎間関係を再現することに
よって作業を行う。そしてセットアップが完成した後、
今度はセットアップされたCブロックをS2ブロックと
組合わせて咬合器100に取り付け、ツースポジショナ
ーを作成することができる。
【0037】次に、Dプレートについて説明をする。図
6は、Dプレートの一例を示す斜視図であり、参考のた
めに上顎歯列模型4およびSブロック(S1ブロックま
たはS2ブロック)が一点鎖線で示されている。Dプレ
ートは、上顎歯列模型4に固着されるメインプレート2
1と、Sブロックに固着される補助プレート22とを含
む。メインプレート21は、たとえば樹脂で形成された
円板上の薄板を備え、その下面に上顎歯列模型4が固着
されるようになっている。メインプレート21の上面2
3には位置決め用の突起24が形成されている。また上
面23のたとえば略中央部には磁石片25が配設されて
いる。この実施形態では、磁石片25を取り囲む囲い2
6が上面23上に形成され、囲い26の四方へ突起24
が張り出した構成になっている。
【0038】突起24は、位置決めのための突起であ
り、メインプレート21の上面23に盛られる石膏(S
ブロックを形成する石膏)が突起24から外れなくなら
ないように、突起24の外表面は滑らかな凸湾曲表面と
されている。さらに、メインプレート21の上面23
も、Sブロックを形成するために石膏を盛ったときに、
石膏が上面23から外れなくなるのを防止するために、
その表面が滑らかな表面に仕上げられている。
【0039】補助プレート22は、当接面31と、当接
面31の四方へ突設する小さな4つの埋設片32とを含
み、磁石片25で吸着されるように、金属板(たとえば
鉄板やステンレス板)で形成されている。Sブロックに
固着されてSブロックの一部となった補助プレート22
は、当接面31の下面は磁石片25および囲い26の上
面と当接するように露出されているが、埋設片32はD
ブロックの石膏内に埋設された状態となる。
【0040】図6のA−Aに沿うメインプレート21お
よび補助プレート22の断面図を図7に示す。図7で
は、メインプレート21に補助プレート22が当接され
た状態が示されている。メインプレート21の下面27
には、上顎歯列模型を石膏で固着する際に、石膏がメイ
ンプレート21にしっかりくっつくように、穴28が複
数個形成されている。穴28は、好ましくはアンダーカ
ットの穴とする。この穴28を形成するのに代え、下面
27表面を粗くしたり、下面27表面に、石膏が固着し
やすいような突起を形成してもよい。
【0041】囲い26内には、囲い26の内周面に沿っ
て筒皿状のたとえば鉄製の金属体29が配置され、金属
体29内に磁石片25が設置されている。金属体29お
よび磁石片25は、たとえば接着剤等で互いに接着さ
れ、かつ金属体29はメインプレート21に接着されて
いる。補助プレート22は、その当接面31が少なくと
も磁石片25の周囲、すなわち金属体29の上端縁を覆
う大きさにされている。こうすることにより、たとえ磁
石片25の上面上に空隙30が存在しても、Sブロック
形成のために石膏を盛る際に、石膏が空隙30内に進入
するのを防止することができる。
【0042】なお、メインプレート21は、樹脂で形成
する以外に、セラミックで形成してもよいし、あるいは
金属で形成してもよい。図8(A)(B)(C)に、他
の実施形態にかかるDプレートの構成例を示す。図8に
示すDプレートは、より薄型に形成されている。薄型に
するメリットは、咬合器の種類にかかわらず、良好に使
用できる点である。
【0043】このDプレートは、メインプレート41
と、メインプレート41に対して取り外し可能な磁石片
45と、補助プレートとして作用する金属板42とを有
する。図8(A)を参照して、Dプレートには、メイン
プレート41と、メインプレート41の上面43に突設
された複数個(たとえば4個)の位置決め用突起44
と、メインプレート41のほぼ中央部に形成された磁石
片45の磁石片埋設用穴46とを備える。該埋設用穴4
6の底面には金属板47が配置されている。また、メイ
ンプレート41の外周縁には、歯型模型を取り付けると
きに利用するフック48が突設されている。
【0044】図8(B)(C)を参照して、メインプレ
ート41の下面47には、下面49に石膏を付着する際
に、石膏がしっかりと固定されるように、好ましくはア
ンダーカットになった穴50が複数個(この実施形態で
は4個)形成されている。また金属板47の下面は、メ
インプレート41の下面49と面一にされている。この
メインプレート41においても、下面47は粗く仕上
げ、上面43は滑らかに仕上げるのが好ましい。
【0045】補助プレートとして機能する金属板42
は、磁石片埋設用穴46を完全に覆う大きさになってい
る。よってメインプレート41の上面43に石膏を盛る
際、この穴46内に石膏が進入することはない。また、
金属片42の四隅には、石膏内に埋設される係合片42
1が形成されている。かかるDプレートを使用すると、
磁石片45は取り外しができ、繰返し使用できる。つま
りメインプレート41および金属片42だけをディスポ
ーザブルとすればよく、安価に構成できる。
【0046】図9に、この発明のさらに他の実施形態に
かかるDプレートの構成例を示す。図9に示すDプレー
トは、メインプレートと補助プレートとを磁力でくっつ
けるものではなく、機械式に嵌め合わせる構成が採用さ
れている。すなわち、メインプレート51は、たとえば
樹脂,セラミックまたは金属等で形成された円板状薄板
で、その周縁から、四方に係合凹部52が突設されてい
る。メインプレート51の上面53には、この実施形態
では位置決め突起は形成されておらず、フラットな面と
なっている。
【0047】補助プレート54は、たとえば樹脂,セラ
ミックまたは金属で形成された円板状の薄板で、その平
面形状はメインプレート51とほぼ一致している。補助
プレート54の周縁には、メインプレート51の周縁に
形成された係合凹部52に対応する位置に係合突部55
が形成されている。補助プレート54の下面は、メイン
プレート51の上面53に密接するようにフラットな面
になっている。
【0048】メインプレート51と補助プレート54と
は、メインプレート51の上面53と補助プレート54
の下面とを当接させ、その状態で両者の位置を相対的に
ひねることにより、各係合凹部52に各係合凸部55が
進入し、位置決め固定される。係合凹部52および係合
凸部55は、石膏が盛られるメインプレート51の下面
や補助プレート54の上面56の外方へ突出しているか
ら、石膏が盛られても係合凹部52および係合凸部55
が石膏で埋まる等の心配はない。
【0049】メインプレート51の下面および補助プレ
ート54の上面56には、盛りつける石膏の付着を良く
するために、粗くされていたり、穴が形成されていた
り、突起が形成されているのが好ましい。この実施形態
では係合凹部52および係合突部55は、4対設けた例
を示したが、メインプレート51および補助プレート5
4が係合するのに必要な対数、つまり少なくとも2対以
上であればよい。
【0050】また係合凹部52はメインプレート51の
周縁部に沿って延びる連続した形状のものとしてもよ
い。要はメインプレート51に対して補助プレート54
を当接させた際に、メインプレート51と補助プレート
54とが位置決めされて固定されるような関係の嵌合対
が設けられていればよい。
【0051】図10に、この発明のさらに他の実施形態
にかかるDプレートの構成例を示す。図10に示すDプ
レートは、図9と同様、たとえば樹脂,セラミックまた
は金属等で形成されたメインプレート61および補助プ
レート62を有する。メインプレート61および補助プ
レート62は、その平面形状がほぼ等しい形状であり、
メインプレート61の上面と補助プレート62の下面と
が密着するようにされている。また、両者が密着した
際、メインプレート61と補助プレート62との相対的
な位置関係を決めるために、一方のプレートの対向面に
突起63が、他方のプレートの対向面に凹部64が形成
されている。
【0052】メインプレート61および補助プレート6
2の周縁には、対をなす固定用の突片65,66がそれ
ぞれ突設されている。突片65および突片66は、互い
に対応する位置に備えられており、両者は当接するよう
になっている。この実施形態では、この突片65,66
を挟むクリップ67が備えられている。クリップ67で
対をなす突片65,66を挟むことにより、メインプレ
ート61と補助プレート62は取り付けられる。
【0053】なお、この実施形態でも、メインプレート
61の下面68に、盛りつけた石膏をしっかりと固定す
るための突起69や穴70が備えられていてもよいし、
同様に、補助プレート62の上面71に、石膏をしっか
りと付着させるための突起72や穴73が形成されてい
てもよい。以上、Dプレートのいくつかの実施形態を具
体的に説明したが、この発明にかかるDプレートは、上
述の各実施形態に限定されるものではなく、請求項記載
の範囲の構成によって特定され、種々の変形が可能であ
る。
【0054】また、この発明にかかる使用方法も請求の
範囲記載の内容に限定されるだけで、実施形態記載の内
容に限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、患者の上下顎間関係
を咬合器上で忠実に再現でき、患者の口に良好に適合す
るツースポジショナーの作成に寄与する。またこの発明
によれば、上下一対の歯型模型によって、咬合器上で患
者の複数通りの上下顎間関係を再現することができ、歯
科臨床に有益な咬合器のための補助具を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知のツースポジショナーの一例の斜視図であ
る。
【図2】上記ツースポジショナーを患者の口に装着した
状態の図解的な図である。
【図3】上顎歯列模型のみ同じものを2つ用意し、咬合
器に噛み合わさった状態と開口した状態で装着した場合
の様子を示す図である。
【図4】上下一対の歯列模型を用いて、2通りの上下顎
間関係を再現する方法を説明するための図である。
【図5】この発明の一実施形態にかかる補助具を使用し
て、歯型模型を咬合器にマウンティングする仕方につい
て説明するための図である。
【図6】この発明の一実施形態にかかるDプレートの一
例を示す斜視図である。
【図7】図6のA−Aに沿う断面図である。
【図8】この発明の他の実施形態にかかるDプレートの
構成例を示す図である。
【図9】この発明のさらに他の実施形態にかかるDプレ
ートの構成例を示す図である。
【図10】この発明のさらに他の実施形態にかかるDプ
レートの構成例を示す図である。
【符号の説明】
4 上顎歯列模型 5 咬合器の上顎部 6 開口時バイト 7 下顎歯列模型 8 咬合器の下顎部 9 Dプレート 10 咬合時バイト 11 マウンティングプレート 12 上マウンティングプレート 21,41,51,61 メインプレート 22,54,62 補助プレート 23,43 上面 24 位置決め用の突起 25 磁石片 28 穴 31 当接面 42 金属板(補助プレート) 44 位置決め用突起 45 磁石片 47 金属板 52 係合凹部 55 係合凸部 63 突起 64 凹部 65,66 突片 67 クリップ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下一対の歯型模型を咬合器に装着する場
    合に使用される装着用の補助具であって、 前記上下一対の歯型模型のいずれか一方の歯型模型に固
    定されるメインプレートと、 メインプレートに対して着脱可能なサブプレートとを含
    み、 サブプレートは、石膏が盛りつけられることにより石膏
    と一体的になって所定の厚みのスペーサ部材を形成する
    ようにされていることを特徴とする咬合器のための補助
    具。
  2. 【請求項2】メインプレートには位置決めのための第1
    位置決め手段が備えられており、 スペーサ部材には、第1位置決め手段に係合する第2位
    置決め手段が備えられていることを特徴とする請求項1
    記載の補助具。
  3. 【請求項3】第1位置決め手段はメインプレートに形成
    された凸部または凹部を含み、 第2位置決め手段は前記凸部または凹部の形状に沿って
    固化した石膏の凹部または凸部を含むことを特徴とする
    請求項2記載の補助具。
  4. 【請求項4】メインプレートまたはサブプレートには磁
    力発生体が含まれており、 サブプレートまたはメインプレートには磁力に吸引され
    る被吸引体が含まれており、 メインプレートとサブプレートとは磁力で連結状態が維
    持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の補助具。
  5. 【請求項5】スペーサ部材の、メインプレートへの取付
    面と反対側には、咬合器への着脱可能な装着に使用され
    るマウンティングプレートが固着されることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の補助具。
  6. 【請求項6】スペーサ部材は、上下一対の歯型模型が咬
    合状態のときのものと、所定の開口状態のときのものと
    がそれぞれ作成されることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載の補助具。
  7. 【請求項7】上下一対の歯型模型を咬合器に装着する場
    合に使用される装着用の補助具であって、 前記上下一対の歯型模型のいずれか一方の歯型模型に石
    膏で固定するための取付面およびその反対側に第1連結
    面を有する第1プレートと、 第1連結面に連結され得る第2連結面およびその反対側
    に石膏が盛りつけられる取付面を有する第2プレート
    と、 第1プレートと第2プレートとの連結関係を所定の状態
    に位置決めするための位置決め手段と、を含むことを特
    徴とする咬合器のための補助具。
  8. 【請求項8】位置決め手段は、第1プレートに備えられ
    た嵌合部と、第2プレートに備えられ、嵌合部と嵌合す
    る被嵌合部とを含むことを特徴とする請求項7記載の補
    助具。
  9. 【請求項9】上下一対の歯型模型を咬合器に装着する場
    合の装着方法であって、 前記上下一対の歯型模型のいずれか一方の歯形模型を咬
    合器の所定の装着部に装着し、 前記上下一対の歯型模型のいずれか他方の歯型模型を装
    着する咬合器の装着部に、該装着部に対して取り外し可
    能なマウンティングプレートを取り付け、 いずれか他方の歯型模型に中間プレートを石膏で固定
    し、かつ、該他方の歯型模型を咬合器に装着した一方の
    歯型模型と噛み合わせ状態に保持し、 前記咬合器の装着部に取り付けたマウンティングプレー
    トと噛み合わせ状態に保持した他方の歯型模型に固定し
    た中間プレートとの間に石膏を盛りつけて、マウンティ
    ングプレートに一体的に固定され、かつ中間プレートか
    らは着脱可能なスペーサ部材を形成することを特徴とす
    る装着方法。
  10. 【請求項10】中間プレートには、他方の歯型模型に石
    膏で取り付けられたメインプレートと、メインプレート
    に対して磁力で吸着された鉄板とが含まれており、石膏
    を盛りつけてスペーサ部材を形成する際に、鉄板は石膏
    と一体的に固定されることを特徴とする請求項9記載の
    方法。
  11. 【請求項11】請求項9または10記載の装着方法にお
    いて、いずれか他方の歯型模型をいずれか一方の歯型模
    型に対して噛み合わせ状態に保持するのに代えて、患者
    の口腔内で、上下顎の歯列を所定の開口状態にして採取
    されたバイトを使用して、上下一対の歯型模型がこのバ
    イトによって再現される所定の開口状態になるように保
    ち、その状態のスペーサ部材を形成することを特徴とす
    る方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000210306A (ja) * 1999-01-22 2000-08-02 Kazuhiro Nagata 顎位調節性咬合器
JP2003093409A (ja) * 2001-09-21 2003-04-02 Morita Mfg Co Ltd 歯科咬合器、これを用いた歯科頭部模型、歯科実習台
JPWO2006033483A1 (ja) * 2004-09-24 2008-05-15 株式会社アイキャット 人体情報抽出装置、人体撮影情報の基準面変換方法および断面情報検出装置

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