JPH10234722A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH10234722A
JPH10234722A JP9058556A JP5855697A JPH10234722A JP H10234722 A JPH10234722 A JP H10234722A JP 9058556 A JP9058556 A JP 9058556A JP 5855697 A JP5855697 A JP 5855697A JP H10234722 A JPH10234722 A JP H10234722A
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JP
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scanner
temperature
ray tube
cooling
heat
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JP9058556A
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English (en)
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Tomotsune Yoshioka
智恒 吉岡
Mitsuru Tamura
充 田村
Hiroyuki Kobayashi
洋之 小林
Jun Hasegawa
潤 長谷川
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 冷却ファンの運転制御によって検出器特性変
動の原因となるスキャナ内温度変化を抑制したい。 【解決手段】 スキャナ内に吸気用ファン13及び排気
用ファン14を制御する冷却ファン制御装置15を設置
する。事前に設定しておいた病院での検査スケジュール
と現在時刻からスキャナ内発熱量を予測する、あるいは
X線管装置3またはスキャナ内に設置した温度センサ2
0の出力によりスキャナ内発熱量を検知する、更にX線
管装置3の曝射の状況から発熱量を算出するといった手
段で求めたスキャナ内温度に対応する適正冷却量の命令
を冷却ファン制御装置15に入力し吸排気の冷却ファン
13,14を運転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線CT装置に関
し、スキャナユニット内の冷却制御を最適化することに
よりスキャナユニット内温度変化を低減し測定系を安定
に動作させ良好な画像を得ることができるX線CT装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CTスキャナのスキャナユニット内には
中央に被検体をおくための穴をあけ被検体を中心に回転
する回転板があり、この回転板の上には、計測のための
X線を放射するX線管を内部に納めたX線管装置、X線
管での発熱を効率的に放熱するための放熱装置、X線管
からのX線を所定の幅に絞るコリメータ、被検体を通過
したX線を受けそのX線強度に対応した電気信号を出力
する検出器、検出器の信号を適正なレベルに増幅し画像
再構成演算を行うためにディジタルデータに変換する増
幅回路装置、さらに上記各装置を動作させるための電源
などが搭載されている。この回転板はベルトなどによっ
て結合されたスキャナユニット内に置かれモーターによ
って回転する構造となっている。最近のCTスキャナで
は連続回転で高速(1回転1秒程度)にデータ取得が行
えるようになっている。このように高速回転する回転板
の上には大型の装置がいくつか置かれているため被検体
である患者および操作者の安全を考慮し、外から回転部
分に接触することがないようにCTスキャナの外壁はす
べてカバーで覆われている。
【0003】スキャナユニットの内部には回転板以外
に、回転板用モーターの動きを制御する制御装置やスキ
ャナユニットと操作卓あるいは画像処理装置との間のデ
ータのやりとりを行うインターフェース装置、などが納
められている。これらのスキャナユニット内の各装置は
スキャナユニットが稼働している間は通電されそれに伴
って発熱することになる。検出器に接続されている増幅
回路装置では検出器チャンネル数だけ増幅回路を用意す
る必要がある。高性能スキャナでは検出器チャンネル数
は1000チャンネル弱となるため、1つの回路の発熱
量は大きくなくても全体としての発熱量はかなり大きく
なってくる。
【0004】また、X線管球での発熱は他の装置に比較
して特に大きいといえる。X線管は陰極と陽極管に高電
圧をかけ、この電圧によって加速された電子が陽極に衝
突したときの発生する制動X線を利用するものである
が、電子を加速するためのエネルギーのうちX線として
放出されるエネルギーは1%程度であり、残りはすべて
熱となり陽極を加熱することになる。陽極の焦点面の温
度が上がりすぎると陽極材料が溶融したり面が荒れたり
して管球の寿命を縮めてしまうため、熱負荷の大きなC
T用のX線管では強制冷却を行っている。通常は内部の
X線管とX線管装置ケースの間に冷却用の油を満たし、
放熱装置との間をホースでつなぎ冷却用の油を強制循環
させ冷却を行っている。冷却装置内部では高熱の油を熱
交換器(ラジエター)に通し周囲の空気に熱を逃がすこ
とにより油の温度を下げてからX線管球装置に戻してい
る。
【0005】近年、スキャナの回転板を連続回転中に一
定速度でテーブル送りを行いながらX線透過データの計
測を行うらせんスキャナ法の普及により、1回の計測で
の発熱量は増加しそれに対応して熱容量の大きなX線管
球が搭載されるようになってきている。X線管のX線発
生は原理的に決定されるためその効率を上げることは非
常に困難であること、1回での検査範囲の拡大などの要
求が強いことなどを考慮すると、今後もX線管装置の小
型化は困難であり計測時の発熱量は増加することが予想
される。
【0006】現在CT装置では、電離箱検出器あるいは
固体検出器が使用されている。X線ー電気信号の変換が
電離箱検出器ではガスが主体であるのに対し、固体検出
器は変換の主体が固体のシンチレータを使用するためこ
のように呼ばれている。
【0007】電離箱検出器は、ガスを満たした容器内に
電極板を配置し入射したX線がこの電極板間のガスを電
離させそれによって発生する電子あるいはイオンを電極
板に集めることにより電気信号を得ている。これに対し
て、固体検出器では入射したX線強度に対応して発光す
るシンチレータとこの光を受けて電気信号を出力するフ
ォトダイオードなどの光電変換素子を組み合わせてい
る。
【0008】どちらの検出器でも良好な画像を得るため
には、チャンネル幅が1mm程度の素子を1000チャ
ンネル弱を精度良く並べる必要がある。素子一つ一つを
並べていくことは困難であるため、通常は全体をいくつ
かに分割した複数のチャンネルをもつモジュールを組み
立て、そのモジュールを容器内部に配置していく方法で
検出器全体の組み立てを行っている。モジュールを構成
する材料は、電離箱検出器では電気絶縁性および寸法精
度が重要であるためセラミック材を加工したものなどが
使用され、固体検出器ではシンチレータ材及びシリコン
材(フォトダイオード基材)などが使用されている。こ
れに対し容器材料は全体として1メートル程度の大きさ
になること、精度の高い機械加工が要求されることなど
から金属材料が使用されている。このように、モジュー
ルを構成する材料とモジュールを固定する容器の材料が
異なるためモジュールを内蔵した容器に温度変化が生じ
ると熱膨張の違いから、モジュール間の距離が変化する
ため特定チャンネルの計測誤差が増大してしまうことに
なる。また、固体検出器では使用しているフォトダイオ
ートが半導体であるため特性が温度変化に対して敏感で
あり、このことも計測誤差増大の原因となっている。
【0009】このように、検出器は温度の変化が生じる
と計測誤差が発生するのが避けられないため高精度での
測定を行うためには検出器全体の温度制御を行ってい
る。温度制御は検出器の温度をセンシングして検出器温
度が設定値となるように冷却あるいは加熱することで達
成できるが、冷却は装置が大がかりになることなどの理
由で通常は加熱することで検出器温度を一定に保つ方法
が採用されている。検出器の温度制御の目標値を周囲の
温度よりも高いところに設定し、検出器温度が目標値よ
り低ければヒーターを通電し加熱し、検出器温度が目標
値よりも高くなればヒーターへの通電を停止し周囲への
放熱により検出器を冷却させるという方法で検出器温度
を一定に保つことが可能となる。
【0010】検出器容器の熱容量が大きく温度制御を開
始してから温度が一定になるまでの時間がかかることな
どの理由から、通常は検出器の温度制御は連続で常時行
っている。温度制御の目標値が高いと、夜間などのスキ
ャナユニット内の発熱量がほとんど無いときにも目標温
度を維持するために大容量のヒーターを必要とすること
になる。また、検出器温度が上昇することによって検出
器内部で使用している樹脂・接着剤・ゴムなどの劣化が
促進されることや固体検出器では使用するフォトダイオ
ードの暗電流が温度上昇とともに増加するため計測精度
が低下することなどを考慮すると、温度制御可能な範囲
で温度制御の設定温度は低くするべきである。
【0011】しかし、前述したようにスキャナユニット
は安全性を考慮すると全面をカバーで覆う必要があり内
部での発熱がスキャナユニット外へ伝わりにくい構造で
あり、内部には発熱量の大きな装置が内蔵されているた
め稼働時のスキャナユニット内温度は高くなってしまう
ことになる。検出器の温度制御方法から考えるとスキャ
ナユニット内温度が温度制御の目標値以上になると制御
不可能となりスキャナユニット内部の温度の変動がその
まま検出器温度の変動となってしまう。このため、スキ
ャナカバーの一部にスキャナユニット外部からの吸気お
よびスキャナユニット内部からの排気を目的とした冷却
用ファンを設け、スキャナ稼働時はこの冷却用ファンを
運転しスキャナユニット内温度が一定温度以上に上がら
ないようにする必要がある。内部の主な発熱体であるX
線管球や増幅回路装置などが大型化した場合はそれに合
わせて冷却用ファンを強化する必要がある。スキャナユ
ニット内での発熱が最大の場合でもスキャナユニット内
温度が検出器温度制御目標値を越えることがないように
冷却用ファンの能力を決定する必要がある。
【0012】以上の説明のようにスキャナユニット内の
最大発熱時を考慮して冷却用ファンを運転させることに
よりスキャナユニット内温度を検出器温度制御目的値よ
り低く維持することが可能となる。しかし、スキャナユ
ニット内に各種の装置はその目的に添ってレイアウトさ
れているため、ある部分では密に、またある部分では割
合と空間があるように配置されている。このため、冷却
用ファンによって生じる内部の空気の流れはある程度不
均一になり内部の各装置に対する冷却効果に偏りが生じ
ることは避けられない。また、内部の装置の発熱量の変
化によってスキャナユニット内の温度分布は異なるもの
となる。冷却ファンを強化することはスキャナユニット
内の温度の上限を低くすることには効果的であるが、冷
却効果が高い分だけ内部装置の稼働状態の違いにより温
度変化は大きくなってしまう。
【0013】また、冷却用ファンの能力を強化すると風
量が増加しそれにともなってファンから発生する騒音も
増えてしまう。CT装置の操作者と被検体である患者と
はインターフォンにより連絡ができるようになっている
が冷却ファンによる騒音が増加すると音声が聞き取りづ
らくなり、患者ー操作者間の意志の疎通を欠く可能性が
生じることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】スキャナユニット内部
の温度上昇を押さえるために強化した冷却ファンの連続
運転を行うと上述したようにスキャナユニット内部の温
度分布の不均一やスキャナユニット内の各装置の発熱状
況が異なったときに大きな温度変化が生じると言った問
題が発生する。特にCT装置運転開始直後などはスキャ
ナユニット内部の発熱がほとんどないにもかかわらず強
力な冷却ファンが運転されることで冷却効果が過剰な状
態となり、CT装置を使用し始めてX線の曝射を何回か
行ってからスキャナユニット内部の温度分布が定常とな
るまでの不安定な時間が長くなるという欠点がある。
【0015】またスキャナユニット内部の温度分布が安
定となった状態になっても検査の休止時間になるとスキ
ャナユニット内部の発熱量が低下しスキャナユニット内
部の温度は急変する。さらに検査を再開した後しばらく
はやはりスキャナユニット内の温度が不安定な状態が生
じることになる。
【0016】このようにスキャナユニット内の温度が不
安定であると、検出器を安定動作させるために検出器の
温度制御を強化する必要があり、加熱ヒーターの容量増
加や外部との断熱構造の強化などを要する。これらは消
費電力の増加や検出器外形寸法の増大、製造コストの増
加といった問題が発生する。上記問題点は、スキャナユ
ニット内部の温度状態にかかわらず冷却ファンを連続運
転させているために生じるものである。
【0017】本発明の目的は、冷却ファンの運転制御に
工夫をこらして上記問題点を解消するX線CT装置を提
供するにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線スキャナ
ユニットと、このユニットに設けられた冷却ファンと、
該冷却ファンの運転を上記X線スキャナユニットの稼働
状態(事前に定まる状態又は動的に定まる状態、又は予
測される状態のいずれかを含む)に応じて制御する制御
手段と、より成るX線CT装置を開示する。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 本発明のうち時刻あるいはスキャナ装置運転開始後の経
過時間によってスキャナ装置運転状況を予測して冷却フ
ァンの制御を行う第1の実施の形態を図1〜7に示す。
【0020】図1はスキャナユニット内部の各装置の配
置を示したものである。スキャナユニットカバー1の内
部の中央には中心に開口部を設けた回転板2が有り、こ
の回転板2にはX線管装置3、X線管装置3と送油ホー
ス4でつながれたX線管冷却装置5、X線管装置3から
放射されるX線を所望する幅に絞り込むX線コリメータ
装置6、X線管装置3からX線コリメータ装置6を通っ
て放射されてきたX線を受け電気信号に変換するX線検
出器7、X線検出器7の出力の電気信号を増幅しディジ
タルデータに変換する増幅回路装置8、X線管装置3に
高電圧を供給するための変圧器9、および回転板2上の
各装置を動作させるための電源装置10などが配置され
ている。
【0021】回転板2はベルト11により駆動用モータ
ー12につながっていることにより、駆動用モーター1
2を回転させることにより回転板2は上記各装置を搭載
した状態で回転できるようになっている。
【0022】スキャナユニットの内部にはスキャナカバ
ー1の一部を切り欠き外気をスキャナ内部に送り込むた
めの吸気ファン13、スキャナ内部の空気を外部へ送り
出すための排気ファン14、及び吸気ファン13及び排
気ファン14の送風量を可変して運転することができる
ファン制御装置15が設置されている。スキャナユニッ
ト内で発生した熱を吸気ファン13及び排気ファン14
による空気の流れによってスキャナユニットの外部に運
ぶことにより、スキャナユニット内部の温度の上昇を抑
えている。また、スキャナユニット内の各装置を適正に
動作させるための信号を発生するスキャナ制御装置16
があり、スキャナユニット内の各装置と接続されてい
る。回転板2上の装置とスキャナ制御装置16の間はス
リップリング等でつながり、回転板2の回転中での電力
の供給や信号のやりとりが行えるようになっている。回
転板2の開口部の中心にはテーブルユニットの天板18
の上に載せられた被検体17が配置されるようになって
いる。
【0023】図2は図1を横から見た図である。テーブ
ルユニットの機構部19はその上部に設置された天板1
8を横方向及び上下方向に移動させることができ、被検
体17の検査対象をスキャナユニットの回転中心に位置
合わせすることができるようになっている。
【0024】図3はCT装置全体のユニットの構成を示
した図であり、スキャナユニット21とテーブルユニッ
ト22は操作卓ユニット23と信号ケーブル24でつな
がれ、操作卓ユニット23からの命令に従って、スキャ
ナユニット21・テーブルユニット22は動作し被検体
を透過するX線の強度分布の計測を行い、その計測デー
タを操作卓ユニット23に信号ケーブル24を介して送
り、操作卓ユニット23内部の画像処理装置で画像化し
て操作者に表示する。
【0025】図4は操作卓ユニット23とスキャナユニ
ット21の内部のスキャナユニット内の冷却に関与する
部分を示したブロック図である。操作卓ユニット23の
内部にはCT装置システム全体の動作を制御するCPU
31があり、さらに時間計測を行うクロック32、デー
タの一時保存を行うメモリー33、大量のデータを電源
オフ時にも保存する磁気ディスク34、ユニット間の通
信を行うためのインターフェース35があり、これらは
信号バスケーブル36によってつながりお互いにデータ
のやりとりが可能となっている。
【0026】スキャナユニット21の内部にはスキャナ
ユニット内部の各装置の制御を行うためのCPU37が
あり、さらにユニット間の通信を行うためのインターフ
ェース38、冷却ファン39(図1の13、14に相当
する)への電力供給を調節することでファンの送風量を
制御する冷却ファン制御装置40(図1の15に相当)
が信号バスケーブル41によってつながっている。操作
卓ユニット23内の磁気ディスク34の中にはCT装置
の一日の間の検査状況に合わせた冷却動作の制御スケジ
ュールのファイルが格納されている。
【0027】この制御スケジュールはCT装置の立ち上
げ時に磁気ディスク34からメモリー33に読み込ま
れ、操作卓ユニット側CPU31はこのメモリー33上
の制御スケジュールとクロック32が出力する現在時刻
からその時の冷却量信号を判断し制御命令を受けたスキ
ャナユニット21へ出力する。操作卓ユニット23から
の冷却制御命令をスキャナユニット21ではスキャナ側
CPU37が冷却ファン制御回路40に対してファン運
転強度の信号を送る。ファン運転強度の信号を受けた冷
却ファン制御回路40は運転強度信号に対応した電力を
冷却ファン39に供給する。このようにして、操作卓ユ
ニット23の磁気ディスク34に格納されている冷却動
作制御スケジュールに従ってその時刻ごとに冷却ファン
39の送風量を調整して運転することが可能となる。
【0028】なお、スキャナユニット21にメモリを用
意しここに冷却ファン制御用のスケジュールを格納しス
キャナ側CPU37によって直接冷却制御回路40を制
御することによっても同様に冷却ファン39の送風量を
調節して運転することが可能となる。
【0029】図5の(a)〜(e)は実施例の一日の中
でのスキャナ運転状況、冷却ファン運転状況、X線曝射
状況、X線管装置の温度変化の状況、及びスキャナ内温
度変化の状況の一日の中での経過を示したグラフであ
る。一般的な病院でのCT装置での検査は午前と午後に
行われ、昼休みに対応する正午付近は休止してる。午前
の検査の前には検査作業前のウォームアップスキャンを
行い、X線管球およびスキャンユニット内の各装置の暖
気運転を行っている。午前および午後の検査時間の開始
と終了時刻は病院ごとに決まっている。ウォームアップ
スキャンおよび検査のためのスキャンを行う時にX線は
曝射され、検査が終了し患者の入れ替えを行う間及び正
午付近の休止時間にはX線は曝射されない。X線管の温
度はX線が曝射される時に上昇し、X線が曝射されない
間はX線管冷却装置によって冷却されるため下降する。
一回の検査を行うたびにX線管の温度は上昇し下降をす
るという変化をするが、患者を入れ替えて検査を繰り返
すに従い平均的な温度はしたいに上昇していく。これに
伴いスキャナ内温度も変化する。
【0030】しかし、スキャナ内温度変化はX線管温度
ほど変動は大きくない。これはX線管はX線を曝射する
ことにより急激に温度上昇した後管球外壁を環流してい
る冷却油により管球温度が低下していくため変動が速い
のに対し、スキャナ内温度は冷却油が循環しているX線
管冷却装置のラジエターからスキャナ内に放出される熱
によって変化するため冷却装置各部の熱容量や時遅れの
影響を受けることおよび回転板が回転しているためスキ
ャナ内の空気が撹拌され局部的な温度変化もスキャナ全
体に拡散されるため細かな変動はなくなり大きなうねる
ような変動だけが現れるためのである。かかる温度変化
例を図5(b)の破線で示す。
【0031】そこで、本実施の形態では、スキャナカバ
ーに取り付けられた冷却用ファンの運転の仕方を、図5
(b)のようにする。図5(b)で、縦軸がファン風量
を示す。図5(b)での運転の仕方を各運転パターンモ
ードP1〜P9を利用して以下で説明する。
【0032】P1…午前中のスキャナの運転開始直後で
あり、低風量状態での運転とする。この低風量状態は昼
休みに入ってから午後の検査開始時までの間(P5)及
び検査休止期間(P9)でも使う。 P2…熱上昇に伴って、それを冷却させるための冷却風
量を増加させる運転である。午後の検査開始直後
(P6)でも同様である。 P3…冷却風量を大きくした一定値とする運転であり、
午前中の検査開始後の所定時間経過後から午前中の検査
終了までの間中の運転中に行う。午後の検査中にあって
も、同様の運転(P7)を行う。 P4…検査終了に伴う熱下降の際に、その熱に応じた冷
却を行うための運転である。午後の検査終了後にも同様
の運転を行う(P8)。
【0033】このように、本実施の形態では、午前中の
スキャナの運転開始直後(P1)、検査の休止期間(P
5、P9)において風量を少なくし、運転中(P3、P7
にあっては風量を大きくする運転制御をとる。こうした
運転方法をとった場合のスキャナ内温度の変化を図5
(e)の実線で示す。この変化例からわかるように、ス
キャナ内温度の変化はグラフの実線のようにスキャナ運
転開始から短時間で温度上昇し、変動の少ない安定状態
となる。また、昼休みの休止期間の温度低下も少なく午
後の検査開始後も短時間で温度安定状態となる。スキャ
ナ内温度変動グラフ中破線で示したのは従来の送風量一
定の場合のスキャナ内温度変動例と比較すれば一層わか
る。本発明を実施することでスキャナ内温度変動は従来
に比較して顕著に低減することがよくわかる。
【0034】図5(b)の運転方法は、事前に運転パタ
ーン化(P1〜P9)してメモリに格納しておき、運転時
にはその内容を読出してこのパターンに従って一日のフ
ァン風量運転を行うようにすれば、自動運転が可能とな
る。また、運転パターンを種々用意しておき、その都度
最適な運転パターンを選ぶようにすると、運転効率は上
がる。例えば、病院によって検査の状況(検査開始・終
了時刻,検査時のX線条件,スキャナ室温度など)が異
なるためX線管温度の変化およびスキャナ内温度変化の
ようすはスキャナを使用する病院ごとに異なることにな
るが、使用状況に対応して操作卓ユニットの磁気ディス
クに格納されている複数の運転パターン(冷却動作制御
スケジュール)のファイルの内容の中から1つを選び出
せばよい。また、その都度運転パターンを書き換えるこ
とにより条件の異なる使用法に対しても冷却ファンの運
転を最適化しスキャナ内温度の変動を抑えスキャナ内装
置を安定動作させることも可能となる。
【0035】上記説明してきたような冷却ファンの運転
制御は操作卓ユニットのCPUなどを使わなくても、時
計回路などを内蔵した専用の冷却ファン制御装置によっ
ても実現することができる。このような専用の制御装置
による実施例を図6,7に示す。
【0036】図6は時刻によってファンの運転状況を制
御する実施例のブロック図である。冷却ファン制御装置
15は、現在の時刻を出力する時計回路51,時計回路
の出力を受けアドレスデータを出力するエンコーダ5
2,エンコーダが出力したアドレスデータにより書き込
まれた内容を出力するメモリ(ROM)53,メモリ出
力を受けその値に応じてファンの運転を行うファンドラ
イバ回路54により構成される。
【0037】メモリ(ROM)53には、各番地を一連
の時刻と想定し、検査の開始・終了時間等を考慮し各時
刻の冷却ファンの最適送風量の値がディジタルデータで
書き込んだ冷却スケジュールが格納されている。時計回
路の出力は現在時刻に応じて変化するが、エンコーダ5
2はこの時計回路出力を受けて現在時刻に応じたメモリ
(ROM)53の番地が読み出せるようにアドレスデー
タを出力するように設定されている。このため、メモリ
(ROM)53は現在時刻に応じた番地のデータをつね
に出力することになり、それを受けたファンドライバ回
路54は現在の最適送風量で13,14を運転するよう
になっている。
【0038】メモリ(ROM)53はソケット実装ある
いはICカードのように差し替え可能にしておくと、メ
モリ(ROM)53を差し替えればスキャナシステムの
使用条件の異なる場合でも最適冷却運転するよう設定す
ることができる。時計回路51については常時通電ある
いはバッテリー駆動させることにより、スキャナシステ
ムの電源がオフになっても常に正しい時刻を出力させる
ことができる。
【0039】図7は装置立ち上げ後の経過時間に応じて
冷却ファンの運転を制御する実施例である。ほとんどの
病院での検査では、検査開始時刻が決められているた
め、スキャナシステムの電源投入時刻はほとんど毎日同
時刻である。このためスキャナ電源投入後からの経過時
間からでも冷却ファンの最適な運転を予測することが可
能となる。
【0040】冷却ファン制御回路の中には一定時間毎に
クロックパルスを出力するタイマー55,そのクロック
パルスを受けパルス数を計数するカウンタ56,カウン
タ出力を受けアドレスデータを出力するエンコーダ5
2、エンコーダが出力したアドレスデータにより書き込
まれた内容を出力するメモリ(ROM)53,メモリ
(ROM)の出力に従って冷却ファン13,14を運転
するファンドライバ回路54によって構成されている。
【0041】メモリ53の内部には各番地をスキャナシ
ステム運転開始後の経過時間と想定し、検査の開始・終
了時間等を考慮し各経過時間に対する冷却ファンの最適
送風量の値がディジタルデータで書き込んだ冷却スケジ
ュールが格納されている。スキャナシステムに電源が投
入され運転を開始すると冷却ファン制御回路も同時に通
電される。タイマ55、カウンタ56は通電後から計時
動作を開始するのでカウンタ出力はスキャナシステムに
電源が投入された後の経過時間を示すことになる。この
カウンタ出力によって経過時刻に対応する送風量を書き
込まれたメモリ53の内容を読み出しその内容に応じて
ドライバ回路54がファン13、14を運転することに
よりファンの最適な冷却運転を行うことができる。この
実施例でもメモリ(ROM)53を差し替えできるよう
にしておくことによりスキャナシステムの異なる使用条
件に対してもスキャナ内温度を安定化させることができ
る。
【0042】実施の形態2 本発明の第2の実施の形態を図8から図11に示す。図
8はスキャナユニット内部の各装置の配置を示したもの
である。この第2の実施の形態でも第1の実施の形態と
同様にスキャナユニットカバー1の内部に回転板2,X
線管装置3,X線コリメータ装置6,X線検出器7,増
幅回路装置8,変圧器9,電源装置10,駆動用モータ
ー12などが収められている。X線管装置3の表面には
X線管装置3の温度に対応した信号を出力する温度セン
サ20が取り付けられている。温度センサ20の取り付
け場所は上記のX線管装置表面以外でも、X線管冷却装
置5のラジエター部分や送油ホース4の表面あるいは内
部を環流する冷却油そのものに接触させるなどしてX線
管装置3に対応した温度を測定できる場所であれば良
い。
【0043】スキャナユニットの内部にはスキャナカバ
ーの一部を切り欠き、外気をスキャナ内部に送り込むた
めの吸気ファン13,スキャナ内部の空気を外部へ送り
出すための排気ファン14,及び吸気ファン及び排気フ
ァンの送風量を可変して運転することができるファン制
御装置15が設置されており、このファン制御装置15
は温度センサ20と接続され、温度センサ20からの信
号出力を受け取ることが出来るようになっている。スキ
ャナユニット内で発生した熱を吸気ファン13および排
気ファン14による空気の流れによってスキャナユニッ
トの外部に運ぶことにより、スキャナユニット内部の温
度の上昇を抑えている。
【0044】また、スキャナユニット内の各装置を適正
に動作させるための信号を発生するスキャナ制御装置1
6があり、スキャナユニット内の各装置と接続されてい
る。回転板2上の装置とスキャナ制御装置16の間はス
リップリング等でつながり、回転板2の回転中でも電力
の供給や信号のやりとりが行えるようになっている。回
転板2の開口部の中心にはテーブルユニットの天板18
の上に載せられた被検体17が配置されるようになって
いる。
【0045】図9はスキャナユニットの内部のスキャナ
ユニット内の冷却に関与する部分を示したブロック図で
ある。スキャナユニットの内部には、X線管装置の温度
を測定し、その測定値に対応した電圧信号を冷却ファン
制御装置15に出力する温度センサ20、温度センサか
ら受け取ったX線管装置の温度をもとに冷却ファンの送
風量を決定し、それに見合った電力を冷却ファンに供給
する冷却ファン制御装置15,吸気ファン13と排気フ
ァン14からなる冷却ファンが配置されている。冷却フ
ァン制御装置15の内部構成は同図中に示してある。
【0046】前もって設定された基準電圧61と温度セ
ンサ20の出力電圧をコンパレータ62によって比較
し、この二つの電圧の大小関係に従って、次段のドライ
バ63を動作させる。以上の構成によって得られるのは
基準電圧62をしきい値としたON/OFF制御であ
り、X線管装置9の温度が特定のしきい値を超えたとき
に冷却ファン13,14が作動することになるが、コン
パレータの部分を差動増幅器に置き換えればアナログ制
御も可能である。その場合温度センサ20が示すX線管
装置3の温度が特定の基準値に比べ高ければ高いほど、
冷却ファン13,14の送風両を増大させる。このよう
にしてX線管装置3の温度によって冷却ファン13,1
4の送風量を制御することができる。また、コンパレー
タの代わりに温度センサ20の出力をスキャナ制御用C
PUへディジタルデータとしてわたし、あらかじめ設定
しておいたしきい値との比較を行い、その結果によって
ファンドライバ63を制御することによっも適切な制御
が行える。
【0047】図10(a)〜(e)は実施例のX曝射状
況,X線管装置の温度変化の状況,冷却ファン運転状
況,及びスキャナユニット内温度変化の状況,検出器の
温度変化の状況,冷却ファン運転状況,及びスキャナユ
ニット内温度変化の状況,検出器の温度変化の状況を示
したものである。X線曝射に応じてX線管装置表面温度
も変化するが、X線管装置の温度変化はX線管球温度ほ
ど変動は大きくない。これはX線管装置はX線を曝射す
ることにより急激に温度上昇した後X線管球外壁を環流
している冷却油により管球温度が低下しているため変動
が速いのに対し、X線管装置表面はその環流する冷却油
の作用により局所的な加熱が加わらない上、冷却油とあ
わせた全体の熱容量はX線管球に比べ大きいため小刻み
な温度変動は検出されず、大きくうねる変動となって現
れる。スキャナユニット内温度は冷却油が循環している
X線管冷却装置のラジエターからスキャナユニット内に
放出される熱によって変化するため冷却装置各部の熱容
量や時間遅れの影響を受けることおよび回転板が回転し
ているためスキャナユニット内の空気が撹拌され局部的
な温度変化もスキャナユニット全体に拡散されるため細
かな変動はなく、X線管装置表面と同じように大きなう
ねるような変動だけが現れる。図10(d)のようにX
線管装置表面の温度に対応した強度で冷却ファンを運転
させることで、X線管の休止時に冷却ファンの送風量が
低下し、スキャナユニット内の温度を過度に下げること
がなくなる。従って図10(e)に示したようにX線管
休止時の冷却ファンによる過冷却による落ち込みが緩和
され、安定したスキャナユニット内温度が実現できる。
また検出器は常にスキャナユニット内温度よりも高い設
定温度で温度制御されており、検出器周囲の空気温度に
ある程度以上の外乱が加えられない限り一定の温度を保
っている。ところが検査作業を始める前にスキャナユニ
ットの電源を入れるが、連続通電方式の冷却ファンはこ
のときに運転を始め、検出器温度の一時的な低下が起こ
る。これは、スキャナユニット内温度が低い状態で送風
されることにより、検出器から熱が奪われるためのであ
る。X線管装置温度により冷却ファンの制御を行った場
合には、スキャナユニット内温度がある程度上昇してか
ら冷却ファンが動作を始めるため検出器温度の一時的な
低下は起こらない。
【0048】以上のようにX線管装置温度による冷却フ
ァンの制御を行うことでスキャナユニット内及び検出器
の温度を常に安定に保つことが可能となる。
【0049】実施の形態3 本発明の第3の実施の形態を図10に示す。この第3の
実施の形態でも第1の実施の形態と同様にスキャナユニ
ットカバー1の内部に回転板2,X線管装置3,X線コ
リメータ装置6,X線検出器7,増幅回路装置8,変圧
器9,電源装置10,駆動用モーター12などが収めら
れている。またスキャナー内には内部の温度に対応した
信号を出力する温度センサー20が設置されている。温
度センサー20の取り付け場所はスキャナ内の温度を測
定できる場所であればどこでもよいが、ファンによる通
風が下から上に行われていることや、熱せられた空気が
上方に流れることなどを考慮するとスキャナ内部の上側
に温度センサー20を設置するのが望ましい。
【0050】温度センサ20からの信号により冷却用フ
ァン13,14を制御する手段は実施の形態2と全く同
じく図9の構成で行うことができる。温度センサが示す
スキャナ内の温度が特定の基準値に比べて低いときはフ
ァンの回転数を低下させたり回転させるファンの数を減
らしたりまたは全て停止させることによりスキャナ内の
空気の流れを抑え、温度センサの出力が基準値よりも大
きいときは冷却ファンの回転数を増加させたり全てのフ
ァンを回転させることにより、スキャナ内温度に応じて
冷却ファンの送風量を制御させることが可能となる。
【0051】従来の連続通電方式の冷却ファンはスキャ
ナユニットが通電されたときに運転を始めX線曝射が行
われスキャナ内部での発熱量が増加するまでは過剰な冷
却が行われることになる。このような状態では検出器温
度の安定性が一時的に悪化する。本実施の形態のように
スキャナ内温度により冷却ファンの制御を行った場合に
は、スキャナユニット内温度がある程度上昇してから冷
却ファンが動作を始めるため検出器温度の安定性の悪化
は起こらない。
【0052】第2の実施の形態では温度センサから冷却
ファン制御装置への信号を回転板からスキャナ内の固定
側へ伝達させなければならないためスリップリングを介
したりして配線が複雑になってしまうのに対して、第3
の実施の形態ではこの温度センサから冷却ファン装置へ
の配線は簡単な構成で実現できるという利点がある。
【0053】実施の形態4 図12に第4の実施の形態を示す。構成は主に操作卓ユ
ニット23とスキャナユニット21に分かれている。ス
キャナユニット内の構成は第1の実施の形態と同じ図1
の構成で実現できる。
【0054】操作卓ユニット23はCPU31,クロッ
ク32,メモリ33,磁気ディスク34及びインターフ
ェース35より構成され、メモリ33は更に前回照射時
点でのX線管蓄積熱量のデータを記憶する領域1、現時
点でのX線管蓄積熱量のデータを記憶する領域2,照射
1回で冷却ファンから排出される熱量のデータを記憶す
る領域3,ガントリー内部に蓄積された熱量のデータを
記憶する領域4,冷却ファンから排出される総熱量のデ
ータを記憶する領域5,外気ファン動作時間Tのデータ
を記憶する領域6及びその他の領域7に分割されてい
る。また磁気ディスク34には単位時間当たりにガント
リー外部に排出される熱量のデータを記憶しているデー
タテーブル2が存在する。スキャナユニット21はCP
U37,外気通用ファンドライバ40,外気通用ファン
39で構成されている。
【0055】本実施例の制御方法はX線管の蓄積熱量で
あるヒートユニットの数値を常時監視し、この数値の大
きさや変化の度合に合わせて外気通用ファンの吸気や排
気あるいは停止などの運転を制御するものである。
【0056】スキャナユニット内部の熱源は前述したよ
うに様々なものがあげられるが、このうち特に大きな熱
源の1つとなるのはX線管である。X線を発生させると
X線管に投入された電気的エネルギーの99%は熱とな
り、実際にX線として利用できるのは残りの若干1%で
ある。一般にX線管の回転陽極板部分は約1000°
C、陰極側のフィラメントは2000〜3000℃に達
しているといわれる。このためX線の曝射を繰り返し続
けると熱エネルギーがX線管に蓄積され高温になり、あ
る限界を超えるとX線管のターゲット部分である回転陽
極板が溶解しはじめX線管が破損する。このためにX線
管は常にどれだけ熱を蓄積しているか監視する必要があ
り、また安全に性能を発揮させるためにX線管の回転陽
極の温度が上昇しないように冷却が行われている。
【0057】まず本実施の形態におけるファン制御の制
御変数となるヒートユニットについて簡単に説明する。
一般にX線管に蓄積されたエネルギーを表わす単位とし
てヒートユニット(Heat Unit:HU)が使わ
れる。X線管の大きさを表す場合にもX線管に蓄積でき
る限界の熱容量で示し、5MHU(5メガ・ヒートユニ
ット)のX線管球などと呼び、最大熱容量が大きいほど
X線曝射を連続して行うことができることになる。この
熱量単位であるヒートユニットは次式に示すようにX線
管にかける管電圧、管電流及び負荷時間の積で表せられ
る。
【0058】
【数1】 ただし、K:整流回路の種類による係数(例:3相全波
の場合=1.35、定電圧の場合=1.41) U:管電圧(kV)、I:管電流(mA)、T:通電時
間(s) 従って例えば3相全波整流回路によるX線発生装置によ
って、120kV、200mA、2秒のX線曝射を行っ
た場合、近似的に全エネルギーが熱交換されたとみなす
と、 HU値=1.35×120×200×2=64800H
U の熱が発生したことになる。この熱量は1[HU]=
0.71[J]=0.17[Cal]の熱量換算式か
ら、水1リットルを2秒間で約11℃上昇されるエネル
ギーに相当する。
【0059】さて前述したようにX線管の蓄積熱量は曝
射条件により決定するが、実際はほとんどの場合が冷却
装置によりX線管の冷却が行われている。特に医用X線
管の場合は熱放射効率の良い強制油冷方式が用いられて
いる。従ってX線管が実際にどれだけ熱量を現時点で蓄
積しているかは、
【0060】
【数2】 の式で表される。冷却装置の冷却効率も同様に例えば5
000HU/秒のように表され、大きいX線管を用いる
場合は冷却効率の高い冷却装置を用いる必要がある。
【0061】以上のようにX線を曝射するときは常時、
上式で表される蓄積熱量を監視しX線管にかかる熱的負
担を少なくして使用しなければならない。
【0062】さて、次に本実施の形態について説明す
る。本実施の形態はこのX線管の蓄積熱量を表すヒート
ユニットを曝射条件と冷却効率から計算により算出する
ことによってX線管の発熱状態を常時モニターし、この
ヒートユニット値の増減の変化からX線管外部に放出さ
れた熱量(すなわち冷却装置から排気される熱風のもつ
熱量)を求め、これからスキャナユニット内部の温度環
境を予測しファン運転を制御するという方法である。
【0063】スキャナユニットは図1のように外部から
閉鎖された空間であり、外気通用ファン13及び14を
介して外気環境とつながっている。スキャナユニット内
部に蓄積された熱量はこのファン13及び14を動作さ
せることによって外部に排気されるようになっている。
従ってスキャナユニット内部恒温化のための制御対象が
外気通用ファン13及び14であり、制御変数がスキャ
ナユニット内部に蓄積された熱量値である。
【0064】ところでスキャナユニット内部にはX線管
3及びX線管を冷却するための冷却装置5が設置されて
いる。X線管3自身が熱源であり、X線管3に蓄積され
た熱量はX線管の外壁を伝っても放熱されるが、X線管
の持つ熱量の大部分は冷却装置5により排気される熱風
という形をとって放熱される。従って熱発生源はX線管
3であるが、スキャナユニット内部の環境を高温にさせ
る直接的要因はこの熱風という形をとっていると考えて
よいから、冷却装置から排気される熱風の熱量を常時計
算して監視し、スキャナユニット内部に蓄積される熱量
が予め設定しておいた熱量値以上に達した場合に冷却用
ファン13,14を動作させて排気することによってス
キャナユニット1内部の恒温が実現される。
【0065】次にこのスキャナユニット1内部に蓄積さ
れる熱量の算出方法について説明する。算出には(数
2)を用いる。X線曝射直後にX線管自身の蓄積熱量は
増大する冷却が進むに従ってこのX線管自身の蓄積熱量
は減少する。この減少した熱量分は冷却装置によってX
線管から排出された熱量であるが、同時にこれはスキャ
ナユニット内部に新たに蓄積された熱量に相当してい
る。X線曝射を断続的に繰り返した場合、X線管自身の
蓄積熱量値は大きくなったり小さくなったり増減を繰り
返すが、この時それぞれの減少した時の熱量の総和がス
キャナユニット1内部に蓄積されていることになる。こ
れについて図13を用いて説明する。
【0066】図13はX線管の負荷曲線を示しており、
連続的にX線曝射を行い、X線管に熱的負荷をかけた場
合のX線管に熱量が蓄積されていく状態を示したもので
ある。縦軸は蓄積される熱量(HU),横軸は負荷時間
である。X線管の冷却を行わずにX線曝射を繰り返した
場合は曲線(a)のようにX線管に蓄積される熱量は徐
々に増加していく。一方その後X線曝射を中止し、冷却
を開始すると曲線(b)のようにX線管に蓄積された熱
量は徐々に減少していく。ここで曲線(a)を負荷曲
線、曲線(b)を冷却曲線と呼んでいる。X線曝射を連
続して行い、X線管への負荷を大きくした場合は曲線
(a)′となり逆の場合は曲線(a)″となる。一方冷
却曲線(b)は冷却装置の冷却効率によって曲線が一意
に決まる。
【0067】一般に病院においてCT装置で検査を行う
場合、断続的なX線曝射とその間の放置冷却が繰り返さ
れることになる。このため、図14に示すように時刻T
1,T2,T3,T4の時、X線管自身に蓄積されてい
る熱量がそれぞれHX1,HX2,HX3,HX4であ
るとすると、1回目の曝射でX線管はH1の熱量を蓄積
し、時間T2までに冷却により蓄積熱量はH2まで減少
する。この時の減少分(HX1−HX2)が冷却により
X線管から排出された熱量であり、言い替えればスキャ
ナユニット内部に熱風という形で排出され蓄積された熱
量である。同様に2回目の曝射では(HX3−HX4)
がX線管から排出される熱量となる。スキャナユニット
内部に蓄積される熱量はこれらの総和で表される。一方
外気通用ファンの動作により単位時間当たりに外部に放
出される熱量Houtとすると、スキャナユニット内部に
蓄積される熱量Htotalは、
【0068】
【数3】 で表される。ここで、 Htotal :スキャナユニット内部に蓄積された熱量 HX :X線管の蓄積熱量 (HXn−HXn+1) :X線管の蓄積熱量の減少分 T :外気ファンの動作時間 である。外気通用ファンの動作により単位時間当たりに
外部に放出される熱量Houtは排気される空気の温度に
よって当然異なった値になるが、スキャナユニット内部
がある一定温度(一定熱量Hconst)になった場合にの
み外気通用ファンは動作するため排気される空気はほぼ
一定温度とみなしてよく、従って外気通用ファンの動作
により単位時間当たりに外部に放出される熱量Houtは
一定値として取り扱って構わない。これを図で示すと図
15のようになる。
【0069】そこで(数3)で示されるこのスキャナユ
ニット内部に蓄積された熱量Htotalがスキャナユニッ
ト内部恒温のために必要な熱量Hconstを超えた場合に
外気通用ファン13及び14を動作させて、Hconstを
超えない場合には外気通用ファン13及び14の動作を
停止させる。即ち、
【0070】
【数4】 とする。このとき外気ファンを動作させる時間は(数
3)及び(数4)により次式で表される。
【0071】
【数5】 以上により外気通用ファンの動作させるタイミングと動
作間隔が求められ、(数3)を常時算出して、(数4)
でスキャナユニット内部の蓄積熱量状態を監視すること
によってスキャナユニット内部の恒温化が実現される。
【0072】本実施の形態は以上説明した手法に従って
冷却ファンの制御を行うものであるが、本実施の形態で
の制御の具体的な詳細を図16のフローチャートで説明
する。前回照射時点でのX線管蓄積熱量HXn-1値は
(数1)によって計算され、この計算結果をメモリ33
の領域1に記憶する(フロー1)。次のX線照射が行わ
れる(フロー2)と、現時点でのX線管蓄積熱量HXn
を計算し、計算結果をメモリ33の領域2に記憶する
(フロー3)。次にメモリ33の領域1及び領域2から
データを取り出し減算して照射1回で冷却ファンから排
出される熱量(HXn−HXn-1)を計算し、メモリ33
の領域3に記憶する(フロー4)。一方メモリ33の領
域2のデータを領域1に記憶する。X線照射を繰り返し
た際にはメモリ33の領域3のデータを加算してその計
算結果を領域5に記憶する(フロー5)。
【0073】磁気ディスク34のデータテーブル1に記
憶されている単位時間当たりにガントリー外部に排出さ
れる熱量Houtのデータ(フロー7)と、メモリ33の
領域6に記憶されている外気ファン動作時間Tのデータ
及び、メモリ33の領域5に記憶されている冷却ファン
から排出される総熱量(Σ(HXn−HXn+1)のデータ
を呼び出し、ガントリー内部に蓄積された熱量Htotal
を計算式(数3)に従って計算し、計算結果をメモリ4
に記憶する(フロー6)。次に磁気ディスク34内のデ
ータテーブル2に記憶されているガントリー恒温化に必
要な熱量Hconstを呼び出し(フロー8)、領域4に記
憶されているガントリー内部に蓄積された熱量Htotal
のデータと(数4)に従って比較する(フロー9)。
(数4)が成立した場合は外気ファンの動作命令信号を
インターフェース35及びユニット間通信ケーブル36
及びインターフェース39を介して外気ファン39を動
作させる(フロー10)。次に外気ファン動作時間Tを
(数5)から算出し、カウンター32(a)にてファン
動作残り時間をカウントし(フロー11)、カウントが
ゼロになったならば外気ファンをOFFにする。以上の
ようにして外気通用ファン39をオンオフさせることに
よってガントリー内部の恒温化が実現される。
【0074】
【発明の効果】本発明により、スキャナ内発熱の少ない
状況では冷却ファンの運転を低下させ必要以上に温度が
低下することを防ぐことにより、スキャナ電源投入後短
時間でスキャナ内温度が安定した状態になり、また昼休
みなどのある程度継続したスキャン休止時間でもスキャ
ナ内温度の低下を最小とすることで検出器温度制御を常
に安定に行うことができ、精度が高く安定したデータ計
測が可能となり、アーチファクトのない良好な診断能の
高いCT画像を提供することが可能となる。また、スキ
ャナ内部の発熱の少ないときは冷却用ファンの運転を低
下させられることから、冷却用ファンの運転に関する消
費電力を低減させることが可能となり、それにともない
ファンからの騒音の発生を低下させ患者に対して快適な
検査状況を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の外観図である。
【図2】図1を横から見た図を示したものである。
【図3】CTスキャナ装置のシステムの構成を示したブ
ロック図である。
【図4】操作卓ユニット、スキャナユニットの中で実施
の形態に関与する部分について示したブロック図であ
る。
【図5】スキャナ運転状況、冷却用ファン運転状況、X
線曝射状況、X線管温度の変化の各々の対応及び実施の
形態の有無によるスキャナ内温度の変化の相違を示した
グラフである。
【図6】CPUを使用しない構成の実施の形態のブロッ
ク図である。
【図7】CPUを使用しない構成のもう一つの実施の形
態のブロック図である。
【図8】第2の実施の形態の外観を示したものである。
【図9】そのブロック図を示したものである。
【図10】X線曝射状況、X線管装置温度の変化、冷却
用ファン運転状況と実施の形態の有無によるスキャナ内
温度の変化、検出器温度変化の相違を示したグラフであ
る。
【図11】第3の実施の形態の外観を示したものであ
る。
【図12】第4の実施の形態の構成のブロック図を示し
たものである。
【図13】X線管に蓄積されている熱量の変化を示した
ものであり、(a)は連続的にX線を曝射したときの変
化、(b)はX線曝射を行わない冷却状態での変化であ
る。
【図14】断続的にX線縛射を行った時のX線に蓄積さ
れる熱量の変化を示したものである。
【図15】スキャナユニット内部での熱の移動と蓄積を
示した図である。
【図16】第4の実施の形態の動作のフローチャートを
示した図である。
【符号の説明】
1 スキャナカバー 2 回転板 3 X線管装置 4 送油ホース 5 X線管冷却装置 6 X線コリメータ装置 7 X線検出器 8 増幅回路装置 9 変圧器 10 電源装置 11 駆動ベルト 12 駆動用モータ 13 吸気ファン 14 排気ファン 15 ファン制御装置 16 スキャナ制御装置 17 被検体 18 天板 19 テーブル機構部 20 温度センサ 21 スキャナユニット 22 テーブルユニット 23 操作卓ユニット 24 信号ケーブル 31 操作卓側CPU 32 クロック 33 メモリ 34 磁気ディスク 35 インターフェース(操作卓側) 36 ユニット間信号ケーブル 37 スキャナ側CPU 38 インターフェース(スキャナ側) 39 冷却ファン 40 冷却ファン制御回路 51 時計回路 52 エンコーダ 53 メモリ(ROM) 54 ドライバ回路 55 タイマ 56 カウンタ 61 基準電圧発生器 62 コンパレータ 63 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 潤 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線スキャナユニットと、このユニット
    に設けられた冷却ファンと、該冷却ファンの運転を上記
    X線スキャナユニットの稼働状態(事前に定まる状態又
    は動的に定まる状態、又は予測される状態のいずれかを
    含む)に応じて制御する制御手段と、より成るX線CT
    装置。
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