JPH10234276A - リールを内蔵した釣り竿 - Google Patents

リールを内蔵した釣り竿

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JPH10234276A
JPH10234276A JP4332197A JP4332197A JPH10234276A JP H10234276 A JPH10234276 A JP H10234276A JP 4332197 A JP4332197 A JP 4332197A JP 4332197 A JP4332197 A JP 4332197A JP H10234276 A JPH10234276 A JP H10234276A
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磯次郎 篠崎
Katsuyuki Kogure
勝之 木暮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り竿1の手元部分にリール8を内蔵し、し
かもこの手元部分が必要以上に太くならない構造を実現
する。 【解決手段】 ガイド軸3の周囲に支持したリール8
は、駆動歯車14の回転に伴って回転しつつ軸方向に往
復移動する。そして、ガイド36を挿通した釣り糸を、
全長に亙って巻き取り、或は全長に亙って送り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るリールを内蔵
した釣り竿は、魚釣りに使用する釣り竿のグリップ部分
にリールを内蔵する事により、リール及び竿の運搬を容
易にするものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら一般的に使用されている釣り竿とリールとは、互いに
別体としている。そして、釣りを行なう際には、上記リ
ールを釣り竿の手元部分(グリップ部近傍)の外周面に
結合固定する。従って、リールを装着した状態で釣り竿
の手元部分は、リールが大きく突出する状態となり、相
当に嵩張る。従って、リールを装着した状態のまま釣り
竿をケースに収納する事は難しく、釣りの開始時と終了
時とには、釣り竿にリールを着脱する作業が必要にな
り、面倒である。本発明のリールを内蔵した釣り竿は、
この様な面倒を解消すべく、釣り竿の手元部分にリール
を内蔵し、しかもこの手元部分の直径が大きくならずに
済む構造を実現するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明のリールを内蔵し
た釣り竿は、釣り竿の手元部分に設けた中空円筒状のケ
ースと、このケース内に、このケースの仮想中心である
第一の中心軸とほぼ平行な第二の中心軸を中心とする回
転並びにこの第二の中心軸に沿う往復平行移動自在に設
けたリールと、上記ケースの内周面でこのリールの往復
平行移動に拘らずこのリールの外周面に対向する部分に
支持され、釣り糸(てぐす)の中間部を挿通自在なガイ
ドと、上記リールを上記第二の中心軸を中心として回転
させつつこの第二の中心軸に沿って往復移動させる駆動
手段とを備えている。
【0004】
【作用】上述の様に構成する本発明のリールを内蔵した
釣り竿の場合には、駆動手段によりリールを、第二の中
心軸を中心として回転させつつこの第二の中心軸に沿っ
て往復移動させる事により、ガイドを挿通した釣り糸を
上記リールに巻き取ったり、或はこのリールに巻いた釣
り糸を送り出す。このリールは、釣り竿の手元部分に設
けた中空円筒状のケース内に、このケースの軸方向に設
けている為、リールを設ける事により釣り竿の手元部分
が太くなる事はない。
【0005】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の1例を示している。釣り竿1の手元部分(釣りをする
者が持つ握り部分)には、中空円筒状のケース2を設け
ている。このケース2と釣り竿1とは一体でも良いが、
着脱自在な分割構造とする事もできる。この点は、従来
から知られている一般的な釣り竿と同様に、任意の構造
を選択できる。何れにしても、上記ケース2の外径は、
釣りをする者が握るのに適当な大きさ(太さ)としてい
る。又、上記ケース2の内径は、このケース2の強度、
剛性を確保できる限り、可及的に大きくしている。この
様なケース2は、ステンレス鋼板等の金属板、或は合成
樹脂、グラスファイバ等の非金属材により造る。何れに
しても、このケース2の外周面は適宜のカバーで被覆
し、手で持った場合の感触を良好にする。
【0006】上述の様なケース2内には、第二の中心軸
であるガイド軸3を、このケース2に沿って設けてい
る。このガイド軸3は、上記ケース2の仮想中心である
第一の中心軸と平行に配置している。図示の例の場合に
は上記ガイド軸3を、上記第一の中心軸から少しだけ外
れた位置に固定している。即ち、上記ケース2の内周面
で軸方向に離隔した2個所位置に、それぞれ支持腕4、
4を、このケース2の内周面から直径方向内方に突出す
る状態で固定し、これら両支持腕4、4に、上記ガイド
軸3の軸方向両端部を固定している。従って、このガイ
ド軸3は上記ケース2内に、回転不能に支持している。
【0007】この様なガイド軸3の先半部(図1〜2の
右半部)外周面には、第一、第二のガイド螺旋溝5、6
を形成している。これら第一のガイド螺旋溝5と第二の
ガイド螺旋溝6とは、傾斜方向が互いに逆で、軸方向両
端部で互いに連通している。即ち、これら第一のガイド
螺旋溝5及び第二のガイド螺旋溝6の先端部(図1〜2
の右端部)同士は、上記ガイド軸3の先端部外周面に円
周方向に亙って形成した、先端側ガイド周溝7を介し
て、互いに連通している。又、上記第一のガイド螺旋溝
5及び第二のガイド螺旋溝6の基端部(図1〜2の左端
部)同士は、上記ガイド軸3の中間部外周面に円周方向
に亙って形成した、図示しない基端側ガイド周溝を介し
て、互いに連通している。
【0008】上述の様なガイド軸3にはリール8を、こ
のガイド軸3を中心とする回転並びにこのガイド軸3に
沿う往復平行移動自在に外嵌している。上記リール8は
上記ガイド軸3の全長よりも短い円筒状に形成してお
り、上記ガイド軸3の周囲に、回転及び軸方向に亙る変
位自在に外嵌している。上記リール8は、円筒状のリー
ル本体9と、それぞれが円輪状に造られ、このリール本
体9の軸方向両端部外周面に固定した1対の鍔板10
a、10bとから成り、上記リール本体9の外周面で上
記1対の鍔板10a、10bにより挟まれる部分に、釣
り糸を巻回自在としている。尚、本発明者の試算による
と、上記リール本体9の外径を10mm程度とし、上記1
対の鍔板10a、10bの間隔を80mm程度とし、これ
ら両鍔板10a、10bの直径を25mm程度にすれば、
25kgf の荷重に耐えられる釣り糸を、凡そ300m巻
ける。
【0009】上記1対の鍔板10a、10bのうち、前
記ケース2の先端寄り(図1〜2の右寄り)に設けた鍔
板10aの外側面(リール本体9とは反対側の面で、図
1〜2の右側面)には、短円筒状のガイドホルダ11を
固定しており、このガイドホルダ11の内側に上記ガイ
ド軸3を、回転及び軸方向に亙る変位自在に挿通してい
る。このガイドホルダ11の一部にはガイドピン12を
ねじ止め等により固定し、このガイドピン12の先端部
で上記ガイドホルダ11の内周面から突出した部分に、
特許請求の範囲に記載したガイド突部としての役目を持
たせている。即ち、上記ガイドピン12の先端部で上記
ガイドホルダ11の内周面から突出した部分を上記第
一、第二のガイド螺旋溝5、6、先端側ガイド溝7、基
端側ガイド溝に、これら各ガイド溝5〜7に沿う変位自
在に係合させている。従って、上記ガイドホルダ11を
固定した上記リール本体9が回転した場合にはこのリー
ル本体9が、上記ガイド軸3の周囲で回転しつつ、軸方
向に往復移動する。尚、この様にガイド螺旋溝を形成し
たガイド軸に外嵌した物体を、このガイド軸の周囲で回
転しつつ往復移動させる為の機構は、従来から一般的に
使用されているので、詳しい説明は省略する。
【0010】一方、上記1対の鍔板10a、10bのう
ち、前記ケース2の基端寄り(図1〜2の左寄り)に設
けた鍔板10bの外側面(リール本体9とは反対側の面
で、図1〜2の左側面)には、上記リール本体9と同心
の従動歯車13を固設している。又、上記ケース2の内
部で上記リール本体9を含むリール8の側方には、上記
ガイド軸3の軸方向に長い駆動歯車14を、このガイド
軸3と平行に、且つ回転自在に支持している。そして、
この駆動歯車14と上記従動歯車13とを、上記リール
8の往復平行移動の全範囲に亙り噛合させている。即
ち、駆動歯車14を回転させ、上記従動歯車13を介し
て上記リール8を回転させるとこのリール8は、上記ガ
イドピン12と上記各ガイド溝5〜7との係合に基づい
て、上記ガイド軸3の周囲で回転しつつ、軸方向に往復
移動する。そこで、この往復移動の間中、上記従動歯車
13と駆動歯車14とを噛合したままの状態に維持すべ
く、この駆動歯車14の軸方向寸法を確保している。
【0011】上記駆動歯車14は、手動式の駆動手段を
構成する手動ハンドル15と、電動式の駆動手段を構成
する回転方向の変換を自在な電動モータ16との何れか
一方により選択的に、所望方向に回転自在としている。
これら手動式、電動式の、両駆動手段のうち、先ず、電
動式の駆動手段に就いて説明する。上記電動モータ16
の出力軸17の回転は、この出力軸17の先端部に固定
したピニオン18から、第一のフェースギヤ19に伝達
される。この第一のフェースギヤ19は、前記ケース2
内で上記ガイド軸3からこのケース2の基端側(図1〜
2の左側)に外れた位置に回転自在に支持した伝達軸2
0の中間部に固定しており、この伝達軸20の一端部
(図1の上端部)には、小歯車21を固定している。
又、上記ケース2内で、上記伝達軸20と上記ガイド軸
3の基端部(図1〜2の左端部)との間部分には、上記
手動ハンドル15と同期して回転する回転軸22を、上
記伝達軸20と平行に支持している。そして、この回転
軸22の一端部近傍に、伝達ギヤ23を、この回転軸2
2に対する回転自在に支持している。
【0012】この伝達ギヤ23は、大歯車24と第二の
フェースギヤ25とを一体的に結合したもので、このう
ちの大歯車24を上記小歯車21と、第二のフェースギ
ヤ25を上記駆動歯車14と、それぞれ噛合させてい
る。この構成により、上記電動モータ16の出力軸17
を所望方向に回転させる事で、上記駆動歯車14を所望
方向に回転させる、電動式の駆動手段を構成している。
尚、上記回転軸22の一端(図1、3の上端)を支持す
るブラケット29の側面と上記伝達ギヤ23の側面との
間には、図示しないスラスト滑り軸受を設けている。こ
のスラスト滑り軸受は、次述する手動式の駆動手段の作
動時に、上記伝達ギヤ23に上記ブラケット29に向か
うスラスト荷重が加わった場合にも、この伝達ギヤ23
の回転が円滑に行なわれる様にする。又、上記回転軸2
2の他端(図1、3の下端)は、上記ケース2の側面に
形成した通孔を通じてこのケース2外に突出している。
そして、この突出した部分に、前記手動ハンドル15の
基端部を結合固定している。
【0013】一方、上記手動ハンドル15により上記駆
動歯車14を回転させる手動式の駆動手段は、上記ハン
ドル15と同期して回転する回転板26と上記伝達ギヤ
23との間にクラッチ機構27を設けて成る。即ち、上
記回転軸22の中間部で上記伝達ギヤ23に隣接する部
分に上記回転板26を、この回転軸22と共に回転自在
に支持している。この為に上記回転板26を円輪状に形
成すると共に、この回転板26の内周縁と上記回転軸2
2の外周面とを、欠円状、スプライン状等の非円形係合
させたり、或はキー係合させている。従って上記回転板
26は上記回転軸22の中間部に、この回転軸22と共
に回転するが、この回転軸22の軸方向(図1、3の上
下方向)に亙る若干の変位自在に支持されている。そし
て、この回転板26の側面と上記伝達ギヤ23の側面と
の間に、1乃至複数枚のスラストワッシャ30、30
を、これら回転板26及び伝達ギヤ23、並びに上記回
転軸22に対する回転自在に設けている。
【0014】又、上記回転軸22の中間部で、上記回転
板26に関して上記スラストワッシャ30、30と反対
側部分には、ロック解除機構付のローラクラッチ31を
設けている。このローラクラッチ31は、上記クラッチ
機構27の接続状態でロック解除機構の非作動時には、
上記回転軸22を所定方向(前記リール8に釣り糸を巻
き取る方向)にのみ回転自在とし、反対方向(上記リー
ル8から釣り糸を送り出す方向)には上記回転軸22を
回転させない機能を有する。但し、上記ロック解除機構
の作動時には、上記回転軸22を何れの方向にも回転自
在とする。この様なローラクラッチ31は、上記回転軸
22の周囲に、その内周面をカム面とした円筒状の外輪
32を配置すると共に、この外輪32の内周面と上記回
転軸22の外周面との間に図示しない複数本のローラ
と、これら各ローラを円周方向同方向に押圧する弾性部
材とを設けて成る。この様なローラクラッチ31の構造
及び作用に就いては、従来から一般的に知られている
為、詳しい説明は省略する。尚、図示の例の場合、この
うちの外輪32を、前記ケース2内で上記回転軸22の
周囲に、軸方向(図1の上下方向)に亙る若干の変位の
み自在(回転不能)に支持し、この外輪32の軸方向一
端縁(図1、3の上端縁)を、上記回転板26の片側面
(図1、3の下面)に対向させている。
【0015】又、上記外輪32の軸方向他端縁(図1、
3の下端縁)は、ナット片33の片側面(図1、3の上
面)に対向させている。このナット片33は前記ケース
2内の片隅部に、上記外輪32の軸方向に亙る変位のみ
自在に支持している。そして、上記ケース2の側壁部に
回転のみ自在に支持した、筒状の押圧ボルト34のねじ
部を、上記ナット片33に螺合させている。そして、こ
の押圧ボルト34に、ドラッグレバーと呼ばれるクラッ
チ操作レバー35の基端部を結合している。上記回転軸
22は、上記押圧ボルト34の内側を、回転自在に挿通
している。
【0016】更に、上記ケース2の内周面で前記リール
8の往復平行移動に拘らずこのリール8の外周面に対向
する部分には、釣り糸の中間部を挿通自在なガイド36
を設けている。上記リール8に巻かれ、上記ガイド36
を挿通した釣り糸は、上記ケース2の他の部分の内周面
に固定した、他のガイド37、37により案内して、上
記ケース2から釣り竿の先端部に向け導かれる。尚、上
記ケース2の外面には、リール8から送り出した釣り糸
の長さを表示する為の表示器38を設けている。この様
な表示器の構造及び作用は、従来から一般的に知られて
おり、本発明の要旨でもない為、詳しい図示及び説明は
省略する。
【0017】上述の様に構成する本発明のリールを内蔵
した釣り竿の場合には、駆動手段によりリール8を、第
二の中心軸であるガイド軸3を中心として回転させつつ
このガイド軸3に沿って往復移動させる事により、ガイ
ド36、37を挿通した釣り糸を上記リール8に巻き取
ったり、或はこのリール8に巻いた釣り糸を送り出せ
る。この様な、リール8により釣り糸を巻き取ったり、
送り出したりする際の作用に就いて、電動モータ16に
より行なう場合と、手動ハンドル15により行なう場合
とに分けて、それぞれ説明する。
【0018】先ず、電動モータ16により釣り糸の巻き
取り、送り出しを行なう際には、前記クラッチ機構27
の接続を断っておく。この為に、前記クラッチ操作レバ
ー35を操作する事により、前記ナット片33を前記回
転板26から遠ざかる方向に退避させて、前記外輪32
がこの回転板26を前記伝達ギヤ23に押圧する力を解
除する。この結果この伝達ギヤ23が、前記手動ハンド
ル15に関係なく(この手動ハンドル15を回転させる
事なく)、回転自在となる。そこで、上記電動モータ1
6に通電してこの電動モータ16の出力軸17を所定方
向に回転させれば、前記第一のフェースギヤ19、伝達
軸20、小歯車21、伝達ギヤ23の大歯車24及び第
二のフェースギヤ25、駆動歯車14、従動歯車13を
介して、上記リール8が所定方向に回転する。そして、
前記第一、第二のガイド螺旋溝5、6、先端側ガイド周
溝7、基端側ガイド周溝と前記ガイドピン12の先端と
の係合に基づき、上記リール8が回転しつつ軸方向に往
復移動する。この結果、このリール8に上記釣り糸をこ
のリール8の全長に亙って巻き取ったり、或はこのリー
ル8から釣り糸を全長に亙って送り出す事ができる。こ
の際、上記クラッチ機構27の接続を断っている為、上
記手動ハンドル15が回転する事はない。
【0019】これに対して、上記手動ハンドル15の操
作により釣り糸の巻き取り、送り出しを行なう際には、
上記クラッチ機構27を接続しておく。この為に、上記
クラッチ操作レバー35を操作する事により、上記ナッ
ト片33を上記回転板2に向け進行させて、上記外輪3
2により上記回転板26を上記伝達ギヤ23に押圧す
る。この結果、これら回転板26と伝達ギヤ23とが一
体的に回転する様になる。そこで、上記手動ハンドル1
5を所望方向に回転させる事により上記伝達ギヤ23を
回転させ、上記電動モータ23による場合と同様にし
て、このリール8に上記釣り糸をこのリール8の全長に
亙って巻き取ったり、或はこのリール8から釣り糸を全
長に亙って送り出す。尚、手動により釣り糸を送り出す
際には、前記ローラクラッチ31のロック解除機構を作
動させて、上記回転板26を支持した回転軸22を、何
れの方向にも回転自在としておく。
【0020】以上に述べた通り構成され作用する本発明
のリールを内蔵した釣り竿の場合、リール8を、釣り竿
の手元部分に設けた中空円筒状のケース2の軸方向に設
けている為、リール8を設ける事により釣り竿の手元部
分が必要以上に太くなる事はない。従って、この釣り竿
を使用する釣り人に違和感を与える事はない。又、本発
明のリールを内蔵した釣り竿の場合、従来の様に釣り竿
の手元部分の上方にリールを固定した構造の場合に比べ
て、重量的なバランスが良く、上記手元部分を握る為に
必要な力が小さくて済む。従って、長時間釣りをした場
合でも手の疲れが少なくて済む。
【0021】更に、ケース2の先端部と図示しない釣り
竿の本体部分とを、このケースの先端部に設けた継手部
分で着脱自在とし、上記釣り竿の本体部分のみを交換自
在とすれば、異なる魚種への対向が容易となる。即ち、
釣りに行って目的とする魚とは異なる魚が釣れ始めた場
合、弾性強度、長さ等が異なる別の釣り竿を使用する必
要があるが、この場合、上記継手部分で釣り竿の本体部
分を交換する事により、これに対応できる。釣り竿の手
元(握り)部分となる上記ケース2並びにこのケース2
に内蔵したリールは、魚種が変わってもそのまま使用で
きるので、考えられる魚種に合わせて複数種類持ち運ぶ
のは、釣り竿の本体部分のみで済む。従って、上記ケー
ス2に相当する手元部分の分だけ、従来に比べて釣り場
に運ぶ荷物を少なくできる。
【0022】尚、本発明の要旨は、ケース2内に軸方向
に長いリール8を、このケース2の中心軸と平行に配置
し、このリール8を回転させつつ軸方向に変位させる事
により、上記ケース2の直径を大きくする事なく、上記
リール8に十分な長さを有する釣り糸を巻き付ける部分
の構造にある。電動モータ16或は手動ハンドル15に
より上記リール8を回転させる為の駆動歯車14を回転
駆動させる部分の構造に就いては、図示の例に限らず、
従来から知られている構造も含め、他の構造を採用する
事もできる。例えば、図示の例とは逆に、ナット片33
をケース2に固定すると共に押圧ボルト34を軸方向に
亙る変位自在にし、この押圧ボルト34により前記外輪
32を押圧自在とする事もできる。
【0023】又、海底近くに居る魚を釣る場合、釣り糸
の先端部に固定した重りを一度海底に着底させた後、所
定長さだけ上記釣り糸を巻き上げる。この場合、リール
8から釣り糸は、上記重りの重力に基づいて勢い良く引
き出され、上記リール8も勢い良く回転する。従って、
上記釣り糸の引き出し時に、上記リール8に所望の制動
力を付与しておかないと、上記重りが海底に着底した後
も上記リール8が回り続けて、このリール8の周囲で釣
り糸が弛む、所謂フラッシャーと呼ばれる現象が発生す
る可能性がある。この様な原因で釣り糸が弛むのを防止
する為には、例えば前記第二のフェースギヤ25の外周
縁に摩擦部材を押し当てて、この第二のフェースギヤ2
5を介して上記リール8に制動力を付与しつつ、上記釣
り糸の引き出しを行なう事もできる。上記摩擦部材を上
記第二のフェースギヤ25の外周縁に押し当てる為に
は、上記ケース2の一部でこの外周縁対向する部分に押
ボタンを、上記ケース2の断面の直径方向に亙る変位自
在に設け、この押ボタンを押した場合にのみ、上記摩擦
部材を上記第二のフェースギヤ25の外周縁に押し付け
る構造等が考えられる。更には、上記リース8と共に回
転する他の部材に、上記摩擦部材を押圧する構造を採用
する事もできる。
【0024】
【発明の効果】以上に述べた通り構成され作用する、本
発明のリールを内蔵した釣り竿は、釣り竿の手元部分に
リールを内蔵し、しかもこの手元部分の直径が大きくな
らずに済む為、運搬時に嵩張る事がなく、釣り人の負担
軽減を図れる。又、複数種類の魚種に対応すべく、異な
る釣り竿を運搬する場合も、上記手元部分を1種類のみ
運べば済む為、やはり釣り人の負担を軽減できる。更に
は、手元部分を握る為に要する力を小さくできて、長時
間釣りをした場合の疲労軽減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、釣り竿の手
元部分の透視図。
【図2】図1の下方から見た側面図。
【図3】手動ハンドルによる駆動部分のみを取り出し
て、図1と同方向から見た拡大図。
【符号の説明】
1 釣り竿 2 ケース 3 ガイド軸 4 支持腕 5 第一のガイド螺旋溝 6 第二のガイド螺旋溝 7 先端側ガイド周溝 8 リール 9 リール本体 10a、10b 鍔板 11 ガイドホルダ 12 ガイドピン 13 従動歯車 14 駆動歯車 15 手動ハンドル 16 電動モータ 17 出力軸 18 ピニオン 19 第一のフェースギヤ 20 伝達軸 21 小歯車 22 回転軸 23 伝達ギヤ 24 大歯車 25 第二のフェースギヤ 26 回転板 27 クラッチ機構 29 ブラケット 30 スラストワッシャ 31 ローラクラッチ 32 外輪 33 ナット片 34 押圧ボルト 35 クラッチ操作レバー 36、37 ガイド 38 表示器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り竿の手元部分に設けた中空円筒状の
    ケースと、このケース内に、このケースの仮想中心であ
    る第一の中心軸とほぼ平行な第二の中心軸を中心とする
    回転並びにこの第二の中心軸に沿う往復平行移動自在に
    設けたリールと、上記ケースの内周面でこのリールの往
    復平行移動に拘らずこのリールの外周面に対向する部分
    に支持され、釣り糸の中間部を挿通自在なガイドと、上
    記リールを上記第二の中心軸を中心として回転させつつ
    この第二の中心軸に沿って往復移動させる駆動手段とを
    備えたリールを内蔵した釣り竿。
  2. 【請求項2】 第二の中心軸がケースの内部に回転不能
    に固定されたガイド軸であり、このガイド軸の外周面に
    は、傾斜方向が互いに逆で軸方向両端部で互いに連通し
    た第一、第二のガイド螺旋溝が形成されており、リール
    は上記ガイド軸の全長よりも短い円筒状に形成されて、
    上記ガイド軸の周囲に、回転及び軸方向に亙る変位自在
    に外嵌されており、上記リールの一部に固設されたガイ
    ド突部が上記第一、第二のガイド螺旋溝に、これら第
    一、第二のガイド螺旋溝に沿う変位自在に係合してお
    り、上記リールの軸方向一端部には、このリールと同心
    の従動歯車が固設されており、上記ケースの内部で上記
    リールの側方に、第二の中心軸の軸方向に長い駆動歯車
    が、この第二の中心軸と平行に且つ回転自在に支持され
    ており、この駆動歯車と上記従動歯車とは、上記リール
    の往復平行移動の全範囲に亙り噛合しており、上記駆動
    歯車を、手動ハンドルと回転方向の変換を自在な電動モ
    ータとの何れか一方により選択的に回転自在とする事に
    より、上記従動歯車及び駆動歯車と共に駆動手段を構成
    している、請求項1に記載したリールを内蔵した釣り
    竿。
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ITMI20090409A1 (it) * 2009-03-18 2010-09-18 Ignazio Abruzzo Mulinello per la pesca dal corpo generalmente cilindrico e con bobina rotante intorno allo asse del corpo del mulinello stesso e della canna da pesca alla quale va applicato di seguito, al manico, come se ne facesse parte
CN105325381A (zh) * 2015-11-23 2016-02-17 黄新强 一种钓鱼竿
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