JPH1023373A - 再生時間測定装置 - Google Patents

再生時間測定装置

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JPH1023373A
JPH1023373A JP8179348A JP17934896A JPH1023373A JP H1023373 A JPH1023373 A JP H1023373A JP 8179348 A JP8179348 A JP 8179348A JP 17934896 A JP17934896 A JP 17934896A JP H1023373 A JPH1023373 A JP H1023373A
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music
screen
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JP8179348A
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Kazuyuki Honda
和幸 本田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たなコストを必要とせず、音楽的な違和感
も感じることのない画像・音声および挿入音楽の時間長
を一致する再生時間測定装置を提供する。 【解決手段】 本発明の再生時間測定装置は、制御部
1、CPU2、ワークメモリ3、タイマー4、外部機器
との接続を行なうインタフェース回路5〜10、SCS
Iインタフェース回路11およびRS−232Cインタ
フェース回路14を主要素として構成される。各々イン
タフェース回路には、FD12、HD13、入出力装置
15、スイッチャー16、再生側ビデオテープレコーダ
17、フィルム再生機18、信号発生器19、収録側ビ
デオテープレコーダ20、タイムコード発生器21、M
IDI音源22等が接続され、CPU2によってテンポ
等を制御して画像・音声および挿入音楽の時間長を一致
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像・音声の開始
/終了の位置(タイムコード)を測定する再生時間測定
装置に関し、更に詳しくは、MIDI(Musical Instrum
ent Digital Interface)等の音楽情報におけるテンポ情
報や繰り返し回数を変化させることにより、画像・音声
の開始/終了および挿入音楽の開始/終了を一致させる
ようにした再生時間測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビ放送などは、スタジオのビ
デオカメラ等によるいわゆる生番組と、ビデオテープを
主とする再生番組とに分かれる。再生番組は生番組と違
って、放送前にビデオテープによる編集作業が行なわ
れ、本編、CM(コマーシャル・メッセージ)、スーパ
ーインポーズ等の番組の構成や時間が正確に規定されて
いる。また、現在の放送局の運用形態は、運用計画の管
理を司るEDPS(Electronic Data Processing Syste
m) 、定められたデータに基づき各種放送機器の制御を
行なうAPC(Auto Sketch Program Control) によって
運用されている。
【0003】しかしながら、EDPS上で作成されるデ
ータはあくまでスケジュールを決めるためのものであっ
て、実際に送出素材の記録されているビデオテープの時
間が把握されているわけではない。したがって、その番
組の時間長は、放送用の番組素材等が記録されているビ
デオテープを放送される前にプレビューをかねて確認し
ながら、人手によってストップウォッチ等で測定されて
いる。これらは、番組全体の時間は事前にわかっていて
も、CMなどそのテープ以外の素材を使用する場合、ど
こでCMを入れるか素材の内容で判断する必要があるた
め、人手に頼る場合が多いわけである。なお、このよう
な測定は検尺(けんじゃく)と呼ばれている。そして、
その測定された時間データを上述したEDPS等のシス
テムに供給するようにしている。
【0004】そのために、映像信号の第1の画面での時
間を示すデータを読み込み、映像信号の第2の画面での
時間を示すデータを読み込み、その時間差を演算する機
械が存在する。ここでの時間を示すデータとは、タイム
コードと一般的に呼ばれているもので、その情報は時/
分/秒/フレームよりなる。なお、フレームとは1秒内
の画像の位置を示すもので、日本や北米で使用されてい
るNTSC方式の場合、1秒が約30フレームより成る
ため、0から29を使用して位置を指定することにな
る。
【0005】例えば、開始が1時10分15秒15フレ
ームであり、終了が1時10分31秒1フレームなら
ば、その番組の番組長(Duration:以下、単に「DU
R」とも記す)は15秒16フレームということにな
る。また、以下の説明ではこれらのタイムコードを(例
えば、1時10分15秒15フレームなら)”01:1
0:15.15”のように表記する。なお、ここでの例
はNTSC方式を想定している点と、実際の番組ではフ
レームの値まで有する番組は存在しない点に注意された
い。(実際、EDPSとの番組長データのやり取りで
は、フレームの値は存在しないことが一般的である。)
【0006】ところで、放送では例えばアニメーション
番組のようにバックに音楽(BGM)を流す場合があ
る。このような場合、画面の画像(音声)に応じて音楽
を繰り返すパターンが多用される。特に、挿入音楽を導
入部、繰り返し部、終了部の各部に分け、繰り返しの必
要なときは繰り返し部を繰り返す場合が多い。しかも、
音楽の開始と終了はその番組の流れに依存し、番組の演
出を効果的に行なうためには画像(音声)の開始/終了
と音楽の開始/終了が一致していることが望ましい。
【0007】従来の画像(音声)および挿入音楽の開始
/終了の一致方法としては、 1.番組のシーンに応じて編曲も含めて演奏をその都度
やり直す。 2.画像(音声)の開始/終了を無視して音楽を重ね合
わせる。 3.音楽の繰り返し部分を途中で中断する。 4.技術的に録音済の音楽を多少早送り/遅送りして時
間内に音楽を収める。 5.録音済の音楽を再収録しないようにしたり、或いは
重複して収録する、等の方法が考えられるが、何れも一
長一短があった。すなわち、その1ないし3の方法で
は、演奏のための時間やコストが発生するとともに、位
置変更のための試行錯誤の作業が必要となる。また、音
楽の途切れにより音楽による演出効果が損なわれるとい
う欠点がある。その4および5の方法では、音の高低が
変わってしまうため、音楽的な意味を失い違和感を感じ
るという問題点がある。
【0008】本発明は、音楽がMIDIのようなコンピ
ュータにより処理可能な情報であるときに、時間測定器
によって測定した開始時間と終了時間に合わせ、MID
I上のピッチなどと呼ばれるスピード情報や、別途示さ
れる繰り返し部の情報を元に、繰り返し回数の入力によ
る音楽の時間長を示すことで、画像(音声)の開始およ
び終了位置に挿入音楽を収めることを骨子とするもので
ある。
【0009】本発明に関連するMIDIとは、異なる楽
器間や、コンピュータおよびシーケンサーなどを相互に
結合して音楽情報(音楽用データ)の交換を可能にする
ために制定された国際規格であり、規格の解釈や新しい
提案の検討等のためにMIDI Manufacturers Associa
tionと、日本国内ではMIDI規格協議会(JMSC)
が活動を行っている。MIDIはハードウェア規格(3
1.25 Kbit/sec 、5ピンDIN、非同期方式シリア
ル伝送など)と、ソフトウェア規格(データフォーマッ
トなど)がそれぞれ規定されている。なお、MIDI規
格については1989年1月1日第一版発行の「MID
I1.0規格」(MIDI規格協議会)に詳細が記述さ
れているとともに、本発明に関連して、特開平3−14
4985号公報に記載の「ビデオテープの再生時間測定
装置」が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたもので、その課題は、従来の画像(音
声)および挿入音楽の開始/終了の一致方法における試
行錯誤の作業や、新たなコストの発生を必要とすること
なく、また、音楽的な違和感も感じることなく画像(音
声)および挿入音楽の開始/終了を一致させて番組の演
出を効果的に行なうことのできる再生時間測定装置を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の課題を
解決するために以下の手段を講じた。すなわち、第1の
発明の再生時間測定装置は、収録済の画像/音声の時間
を示す情報と共に記録されている映像信号の第1の画面
から第2の画面までの再生時間を測定する再生時間測定
装置において、音楽の音楽用データを読み込む読込み手
段と、読込み手段によって読み込まれた音楽用データに
おけるテンポ情報から曲全体の時間長を算出して蓄積す
る音楽長算出手段と、映像信号の第1の画面から第2の
画面までの再生時間の情報に基づいて、音楽用データに
おけるテンポ情報を変更する変更手段と、変更手段によ
って変更された音楽を書き込む書込み手段とを備えて構
成されている。
【0012】第2の発明の再生時間測定装置は、収録済
の画像/音声の時間を示す情報と共に記録されている映
像信号の第1の画面から第2の画面までの再生時間を測
定する再生時間測定装置において、音楽の音楽用データ
を読み込む読込み手段と、読込み手段によって読み込ま
れた音楽用データにおける繰り返し回数から曲全体の時
間長を算出して蓄積する音楽長算出手段と、映像信号の
第1の画面から第2の画面までの再生時間の情報に基づ
いて、音楽用データにおける繰り返し回数を変更する変
更手段と、変更手段によって変更された音楽を書き込む
書込み手段とを備えて構成されている。
【0013】本発明の再生時間測定装置では、音楽の音
楽用データを読込み手段により読み込み、その音楽用デ
ータのテンポ情報から繰り返し部分の繰り返し回数、お
よび曲全体の時間長を音楽長算出手段によって算出する
とともに、変更手段によって音楽用データのテンポ情報
や繰り返し回数を任意に変更できるようにする。すなわ
ち、記録媒体に記録されている画像・音声信号の開始/
終了に応じて、音楽を繰り返し発生させたり音楽のテン
ポを変更することにより、画像・音声信号の時間長と、
音楽の時間長とが一致するように変更する。これによ
り、画像・音声信号の意図した範囲に挿入音楽を収める
ことができ、演出効果を高めた作品を容易に仕上げるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態につき添付図面を参照して説明する。
【0015】先ず、図1を参照して本発明の再生時間測
定装置の回路構成を説明する。図1は本発明の再生時間
測定装置の構成を示すブロック回路図である。なお、本
発明の再生時間測定装置の動作については、後述する工
程毎の表示画面やフローチャート図と共に順次説明する
こととする。また、インタフェース回路、フロッピーデ
ィスクおよびハードディスク装置等の名称はI/F、F
DおよびHDと一部略記して示す。
【0016】図1における符号1は本発明の再生時間測
定装置の制御部を指す。本発明の再生時間測定装置の制
御部1は、制御手段としてのマイクロプロセッサよりな
るCPU2、CPU2の動作に必要な一時的な情報を保
持するワークメモリ3、内部処理のためのタイマー4が
接続されている。なお、タイマー4によって動作を指示
することにより、指示以降一定間隔で信号を発生するも
のであり、このタイマー4は具体的にはCPU2への割
り込み信号となる。
【0017】符号5ないし9はCPU2と外部機器との
接続を行なうインタフェース回路であり、具体的にはR
S−422インタフェース回路である。符号10は外部
機器、具体的には後述するMIDI音源の制御のための
MIDIインタフェース回路である。符号12はSCS
Iインタフェース回路11に接続されるフロッピーディ
スク装置であり、前述のEDPSからの番組データを受
取し、検尺結果のデータをEDPSへ返す役目をする。
【0018】符号13はSCSIインタフェース回路1
1に接続され、検尺データや音楽データなどを記憶する
ためのハードディスク装置であり、CPU2の制御によ
り情報などが蓄積される。なお、実際のフロッピーディ
スク装置12およびハードディスク装置13は、デージ
ーチェインと呼ばれる方式でSCSIインタフェース回
路11に接続されている。符号14は外部機器の制御の
ための汎用のインタフェース回路であり、具体的にはR
S−232Cインタフェース回路である。符号15はR
S−232Cインタフェース回路14を介してCPU2
からの情報を表示したり、操作された情報をCPU2に
伝達する入出力装置である。
【0019】符号16は作成するビデオテープ上の素材
を選択するスイッチャーであり、インタフェース回路5
によりCPU2に接続される。このスイッチャー16に
は、オリジナル曲となる再生側ビデオテープレコーダ1
7や、再生側のフィルム再生機18、CB(カラーバー
スト)、BB(ブラックバースト)等の特殊な画像(音
声)信号を発生する信号発生器19および加工済音楽を
書き込む書込手段としての収録側ビデオテープレコーダ
20(ビデオテープレコーダは、単に「VTR」とも記
す)が接続されている。これら機器はそれぞれインタフ
ェース回路5、6、7、8を介してCPU2に接続され
ており、CPU2によって制御される。
【0020】収録側ビデオテープレコーダ20はインタ
フェース回路8に接続されるとともに、他方にはタイム
コード発生器21が接続されている。タイムコード発生
器21は収録側ビデオテープレコーダ20にタイムコー
ドを供給する。符号22はMIDIインタフェース回路
10からのMIDI情報を基に音楽を生成・供給するM
IDI音源であり、MIDI情報に応じて音を発生する
ものである。なお、図1における破線で示した接続線は
ビデオ信号やオーディオ信号であり、これらはAVケー
ブルによって結線されている。また、信号発生器19か
らはCBおよびBBの2つの信号が出力されているが便
宜的に1本で示している。
【0021】ここで、図2にMIDIのデータ形式を抜
粋して示し、その説明を行う。図2は本発明に係わるM
IDIのデータ形式の一部を抜粋して示す説明図であ
る。
【0022】図2におけるMIDIのデータ形式は、1
バイトが00H(Hexadecimal Number)から7FHまでが
データバイト(Data Byte) であり、80HからFFHま
でがステータスバイト(Status Byte:ステータスと呼ぶ
のはキーボードからの情報がコンピューターへ通知され
る場合もあるためである)となっている。なお、本実施
の形態例では基本的にコンピュータからの指示であるた
め、コマンドと呼称するものとする。
【0023】図2におけるMIDIデータ形式の一例を
説明するならば、鍵を離すなどして音無しを指示するノ
ート・オフ、鍵を押すなどして音を出すためのノート・
オン等である。プログラム・チェンジは音、音色等の変
更を意味する。また、これら各コマンドの後方にはデー
タが続いているが、そのバイト数はコマンドにより各々
規定されている。
【0024】例えば、ノート・オンの場合、直後に音程
と音量(ベロシティと呼ぶ)がデータとなり、音程は6
0(3CH)が中央Cを示し(これは、88鍵ピアノの
中央Cであり、物理的にキーボードの中央に位置される
必要はない)、音量は0〜27(00H〜FFH)でそ
の大きさを示すと定められている。図2に示す如き、9
1H 3CH 64Hは、チャネル番号1における中央
Cの音を音量100で鳴らすことを表している。なお、
9nHのnは、チャネル番号と呼ばれるもので、4ビッ
トで示すことになるため16種類を指定することができ
る。つまり、1つのチャネルで音色の変更をしなくても
各チャネルの先頭でそれぞれ音色を指定することによ
り、データ上は16音色を同時に発生させることが可能
というわけである。
【0025】また、MIDI接続されたシステムは、図
2下段に示すような4分音符あたり24の割合で送られ
るタイミング・クロック(F8H)によって同期をとる
ことができる。すなわち、音楽での4分音符あたり24
個の割合で送信するコマンドでテンポ60なら4分音符
が1秒ということになるため、1/24≒0.04se
c間隔でF8Hが送信され、テンポ120なら約0.0
2sec間隔で送信されることになる。MIDIでの送
信データは1チャネルとは限らないため、F8Hにより
チャネル間の同期を確保するわけである。また、演奏の
開始はスタート(FAH)によって指示されるととも
に、演奏の停止はストップ(FCH)で指示される。
【0026】次に、図3を参照して本発明の再生時間測
定装置における音楽データの一例を説明する。図3は本
発明の再生時間測定装置における音楽データの格納例を
示す説明図である。
【0027】本実施の形態例における音楽データは、1
つの曲に対して4つのファイルより構成される。その1
つは、曲全体の通常テンポと音量情報(ベロシティ)、
繰り返し部分の繰り返し回数の情報および各部分の時間
長より成るインフォメーション・ファイル(INF)
部。残る3つのファイルは、それぞれ導入部、繰り返し
部、終了部の音楽データより成り、先頭に0から15チ
ャネルまでの各々のチャネルの音符に相当する先頭のフ
ァイル位置が示されている。例えば先頭が0の場合は、
そのチャネルでの音楽データがないと見なされる。各音
符でのデータは、各部分からの先頭位置(時間長)と音
符自体の時間長を示す。なお、各部分での時間長および
先頭からの位置や音符の時間長は、前述のタイミング・
クロック(F8H)の整数倍で表現することとなる。例
えば、長さ24は4分音符を示し、長さ12は8分音符
を示すこととなる。
【0028】すなわち、図3の例では、オリジナル曲と
なるAAAがあり、そのテンポは120であり、導入部
のチャネル0、最初の音が4分音符の”ド、レ、ミ”で
あることを示している。つまり、本曲AAAはテンポ1
20で導入部(ファイルは.MST)のチャネルの先頭
がオフセット00096であるため、”00000−0
60−24”の音である。この音は、開始後すぐに発生
する音(00000)であり、音程がド(正確には中央
C)、長さが4分音符相当であることを示している。な
お、これらの情報は”文字化”されており、”120”
は120そのものを示している。以下.MMD(繰り返
し部)および.MED(終了部)も同様のため説明を省
略した。
【0029】次に、図4を参照して本発明の再生時間測
定装置におけるダビング工程の動作を説明する。図4は
本発明の再生時間測定装置におけるオリジナル曲から収
録テープを作成するダビング工程の表示画面である。な
お、ダビング工程の動作の詳細は後述する。
【0030】本発明のダビング工程では、それ以前に選
択した番組名や、カセットIDを基に画面表示を行な
い、どの枠区分のダビングを行なうかの指示を待つ。カ
セットIDとは、ビデオカセットの名称であり、通常は
バーコードプリンタによりその英数字をプリントしたラ
ベルを貼付する。そうすることで、ビデオカセットの識
別を行なったり、ライブラリ・マネージメント・システ
ム(LMS)と呼ばれる複数のビデオカセットを用いて
番組送出を行うようにすることが可能となる。
【0031】図4におけるOA時刻は、番組名:AAA
AAAAAの枠区分(番組提供者等、CM、V(映
像)、M(音声))毎の放送時間を示しており、DUR
はその枠区分毎の番組長を示している。素材機(入力ソ
ース)とは、収録時にどの画像・音声を収録するかを指
定するもので、例えば、V−1は図1の再生側ビデオテ
ープレコーダ17を指し、AAAおよびBBBはそれぞ
れオリジナル曲名を指し、F−1はフィルム再生機18
を指すものである。本発明のダビング工程は、これらを
指定した後、入出力装置15を操作して表示画面のスタ
ートをクリックする等により実行される。
【0032】図5を参照して本発明の再生時間測定装置
における一般的な検尺工程の動作を説明する。図5は本
発明の再生時間測定装置における番組長の確認を行なう
検尺工程の表示画面である。
【0033】使用者は先ず、収録済テープを図1に示し
た収録側ビデオテープレコーダ20にかけ、番組の頭出
し(以下、単に「SOM(Start Of Material) 点」と記
す)を行なう。これらは、周知であるビデオテープレコ
ーダのジョグ・シャトル・キーを操作して行なう。SO
M点をモニタの画像・音声で確認した後、画面上の枠区
分VやM等をクリック後、表示画面上のSOMボタンを
クリックしてCPU2にテープがSOM点であることを
通知する。同様にして、番組の終了(以下、単に「EO
M(End Of Material) 点」と記す)の頭出しを行ない、
画面上のEOMボタンをクリックしてCPU2にテープ
がEOM点であることを通知する。
【0034】CPU2では、SOM、EOMボタンがク
リックされたとき、後述する方法により、収録側ビデオ
テープレコーダ20におけるビデオテープ上のタイムコ
ードを読み込み、SOM点、EOM点の各時間値を表示
するとともに、EOMからSOMを減算してDUR(番
組長)を表示する。
【0035】同じく、図6を参照して本発明の再生時間
測定装置におけるM(Music) 検尺工程の動作を説明す
る。図6は本発明の再生時間測定装置における番組長の
確認を行なうM検尺工程を示す図であり、(a)はM検
尺工程の表示画面、(b)はテンポ120およびテンポ
100における時間長を示すグラフ図である。
【0036】使用者が枠区分Mをクリックした場合、C
PU2は音楽用の枠と判断し、図6(a)のような画面
表示を行なう。つまり、音楽の部分の先頭と終了位置を
検尺することになる。その際、素材機のところに記述さ
れている音楽名をクリック、若しくはその部分をクリッ
クして音楽名を入力すると、CPU2はその名前の音楽
ファイルをハードディスク装置13より読み込み、基準
のテンポ情報”例えば100”と繰り返し部分の回数”
例えば3”を表示する。更に、各部分および曲全体の時
間長、音楽枠長およびそれらの差を表示する。つまり、
曲全体の時間長および音楽枠長の差が0の場合、意図し
た部分に音楽が丁度収まることとなる。音楽の開始点お
よび終了点は本編枠内に存在することを前提とし、曲の
先頭と曲の時間長を加えてその値が枠の終了時間を越え
ていた場合にはエラーとしその旨を使用者に通知する。
【0037】本例では図3に示したオリジナル曲”AA
A”が指定された場合を示している。なお、テンポや開
始点、終了点のボタンのクリックで、意図した画像・音
声の開始/終了での長さが1分であることが予め判明し
ているものとする。図3で示すように本曲は、標準時は
テンポ120であり、72+768*3+144タイミ
ング・クロック分演奏される。すなわち、52.5秒=
52秒15フレーム演奏されるわけである。それをテン
ポ100で演奏する場合63秒かかり、図6(b)に示
すように、開始/終了での測定に対して3秒長くなるこ
とがわかる。
【0038】そこで使用者は、その差が0となるように
ピッチや繰り返し回数を変更する。曲全体の時間長およ
び音楽枠長の差が0となって使用者が最終的に作業完了
と見なし、終了ボタンをクリックすると、CPU2はそ
の時のテンポと繰り返し回数を”.RI1”(Result In
formation No.1) の拡張子を付けてハードディスク装置
13にストアする。なお、”.RI1”は形式的には図
3のINFと同一である。拡張子の最後が数字であるの
は1つの番組で同一の音楽を各種のパターンで演奏する
ことを想定したためである。
【0039】なお、ここでの画像・音声の信号形態はN
TSC方式におけるドロップフレームありを想定してい
る。一方、音楽の方はタイミング・クロックの整数倍で
あり音楽長の時間への換算での誤差は基本的に発生しな
いが、NTSC方式の場合、ドロップフレームによる方
式でも誤差を発生してしまう。つまり、NTSC方式の
場合、公称は29.97フレーム/秒であり、ドロップ
フレームを用いても10分で0.51msecの誤差が
発生する。このことは、音楽と映像がそれだけの誤差を
発生することを意味している。だだし、本実施の形態例
の場合、音楽がそれほど長時間にわたることが考え難い
こと、本実施例の用途として1、2フレーム程度の誤差
は十分許容範囲であることから、これらの誤差を無視す
るものとする。
【0040】引き続き、図7を参照して本発明の再生時
間測定装置をビデオテープフォーマットに適用した場合
の動作を説明する。図7は本発明の再生時間測定装置の
ビデオテープフォーマットへの適用例を示す構成図であ
る。
【0041】図7のビデオテープ上の形式を示す図にお
いて、先頭に画像チェック用のCB(カラーバースト)
と呼ばれる画像、その後方にはBB(ブラックバース
ト)と呼ばれる黒色の画像を収録する。なお、これらの
信号は、図1におけるスイッチャー16に入力されてい
るもので、通常CBでの音は1キロヘルツ0デシベルの
正弦波を、BBでの音は無音を収録することが多い。捨
てカットは通称”のりしろ”と呼ばれる画像を収録して
おく部分であり、ビデオテープレコーダ制御に多少のば
らつきが発生しても目立たないような工夫がなされてい
る。つまり、通常ではSOM点から送出され、EOM点
で終了するのが普通であるが、多少のばらつきにも対応
できるようになっている。
【0042】検尺に際しては、これらのSOM点、EO
M点をビデオテープの画像を見ながら決定する。通常の
ビデオテープでは、先頭のCBの部分の時間を23:5
9:00.00(一分前)とし、先頭枠のSOM点を0
0:00:00.00とする場合が多い。そのため、C
PU2はCBの収録直前にインタフェース回路9経由で
タイムコード発生器21に対して該当するタイムコード
を設定する。そして、前述のごとき編集の成された加工
済音楽をミキシングすることにより、例えば本編枠の音
楽挿入位置AにBGMとして収めることができる。
【0043】図8を参照して本発明の再生時間測定装置
で使用するビデオテープレコーダのプロトコルを説明す
る。図8は本発明の再生時間測定装置で使用するビデオ
テープレコーダのプロトコルを示す構成図である。
【0044】ビデオテープレコーダのプロトコルは、S
TX(スタート・オブ・テキスト0x02)で始まり、
BC(バイトカウント:次のCMD〜最後のCSまでの
バイト数)、CMD(コマンドの種類を示す)およびコ
マンドに応じた情報とCS(チェックサム:BC〜CS
の各バイトの総和の下位1バイトが0となる値)より構
成される。なお、STX、BC、CMD、CSは1バイ
トである。また、0xの後の2桁の数字はその数字が1
6進表記であることを示す。
【0045】図1では上述のVTR以外にもスイッチャ
ー16やフィルム再生機18、タイムコード発生器21
などが存在するが、プロトコルの構造は以下の点を除き
概略同一である。つまり、スイッチャー16には入力信
号の切り替え(クロスポイント変更と呼ぶ)用のコマン
ド等が存在し、フィルム再生機18にはフィルムの映写
(VTRでのPLAYに相当)の為のコマンド等が存在
し、タイムコード発生器21にはタイムコード設定のた
めのコマンド等が存在する。
【0046】CPU2からVTRに各種情報を問い合わ
せる場合、CMD=0x60からCMD=0x6Fを用
いる。例えば、STATUS RETURN(CMD=0x70)
は、CPU2がSENSE STATUS(CMD=0x60)コ
マンドを発信し、その後、ステータス状態のリターンと
してVTRから返ってくるものである。TIME CO
DE DATA RETURN(CMD=0x71)は、SENS
E TIME CODE DATA(図8ではSENSE T
C:CMD=0x61)に対するリターンである。実際にこれらの
値をプロトコル上で使用する場合は、それらを文字化し
てCPU2 に通知する。例えば、タイムコードが10:
24:33.14であれば、”10:24:33.1
4”という文字列をリターンし、これらはコードでは、
0x31303A−−−である。当然ながら、ここでの
コードとはASCIIコードを意味している。
【0047】再び、図1および図4ないし図7を参照し
て本発明の再生時間測定装置を上記ビデオテープレコー
ダのダビング工程に適用した動作の詳細を説明する。
【0048】CPU2では、電源投入時にハードディス
ク装置13に蓄積しているセットアップ情報をSCSI
インタフェース回路11経由で読み込み、ワークメモリ
3にストアしておく。その後、入出力装置15に各種情
報を表示し、入出力用装置15での操作(特にマウスで
の画面上のクリックなど)に基づき必要な画面の表示な
どを行なう。
【0049】ダビングが指示された場合、それ以前で指
示された番組名の情報を元にハードディスク装置13よ
り該当する番組情報をワークメモリ3にストアし、その
情報を基に図4に示すようなダビング画面を表示する。
当然ながら、EDPSから番組情報はフロッピーディス
ク装置12により受け取り、フロッピーディスク装置1
2経由で読み込み、事前にハードディスク装置13にス
トアされている。
【0050】図4における枠呼称を指定することで、そ
の枠呼称に該当する素材の画像・音声を収録機のビデオ
テープ上に収録する。図4では、枠呼称として”N−
1”を指定している。枠呼称とは、1つの番組内のCM
やCMとCMの間の画像・音声の識別のためのものであ
る。なお、図4での枠区分での”V”は番組そのものを
示す。その他の枠区分には提供(実際はテロップと呼ば
れる静止画)やCM、そしてスーパーインポーズするか
否かの指定および音楽部分の指定がある。ただし、本実
施例では”V”と音楽部分の”M”以外は本質ではな
い。
【0051】図4における枠区分”V”の1行の何れか
をクリックし、素材機の画像・音声の頭出しを行なって
おく。通常のVTRにおけるキューアップさせておくわ
けである。その後、スタートボタンをクリックすること
でその枠区分のダビングを行なう。そして、ダビング終
了時点で停止ボタンをクリックする。スタートボタンを
クリックしてから終了ボタンをクリックするまでが1つ
の枠のダビングとなる。
【0052】ダビング時、CPU2は図7のようなフォ
ーマットでVTRに録画するように各機器を制御する。
つまり、先頭の枠の場合、該当するVTRに収録(RE
C)の指示をし、50秒間CBを選択するようにインタ
フェース回路5経由でスイッチャー16を制御する。つ
まり、インタフェース回路5経由でスイッチャー16を
制御し、スイッチャー16にCBを選択するようにコマ
ンドを発行する。その後、50秒してスイッチャー16
にBBを選択するように指示する。必要に応じて再生側
ビデオテープレコーダ17の再生を指示したり、スイッ
チャー16に再生側ビデオテープレコーダ17の画像・
音声を選択するように指示する。
【0053】ダビング終了時には、図4における終了ボ
タンのクリック等でメインメニュー経由で検尺の指定画
面に移り、該当する番組が選択された場合、図5の検尺
の画面に移行する。
【0054】図5における検尺動作では、該当する番組
が表示されている状態で、検尺したい枠(枠区分=V)
を指定する。具体的には、図5の表形式の表示での各枠
をクリックすることとなる。使用者は枠を指定した後、
収録側ビデオテープレコーダ20でのPLAYボタン
や、ジョグ/シャトルといったボタン操作でSOM点、
若しくはEOM点の頭出しを行なう。その後、図5にお
けるSOM、若しくはEOMボタンをクリックする。す
ると、CPU2はインタフェース回路8経由で収録側ビ
デオテープレコーダ20に対して、TCのセンスコマン
ドを発信し、そのリターンを待つ。収録側ビデオテープ
レコーダ20からのTC値を取り込むと図5の検尺デー
タの部分にその値を表示する。SOM、EOM両方の値
を入力したときにDURを算出しその値を表示する。
【0055】使用者が図5の音楽部分(枠区分=M)を
クリックすると、CPU2は図6のような音楽部分の検
尺画面(タイトルに”M検尺”を表示)に移行する。既
に述べたように、その際に素材機のところに音楽名が記
述されている、若しくはその部分をクリックして音楽名
を入力すると、CPU2はその名前の音楽ファイルをハ
ードディスク装置13より読み込み、基準のテンポと、
各部分および曲全体の時間長および、繰り返し部分の回
数を表示する。それと同時に曲全体の時間長と図6での
開始点終了点のボタンクリックにより検尺した音楽用枠
のDURとの差を表示する。
【0056】CPU2は、指示した枠の各音楽用の枠が
検尺が終了し、図6での終了ボタンがクリックされる
と、その時のテンポ、繰り返し回数の情報を.RI1フ
ァイルにセーブする。当然ながら、既に拡張子末尾の数
字のファイルが存在する場合は別の番号のファイルを生
成する。その後、図5の検尺画面に移行し別の枠の検尺
の指示や、検尺終了の指示を待つ。更に、終了ボタンを
クリックすることで、メインのメニュー画面を表示す
る。なお、終了ボタンがクリックされた場合、CPU2
はワークメモリ3内の情報を元に、各VやMの枠が検尺
されたか、検尺するとしている番組すべてに渡って調
べ、検尺していない枠がある場合は、その旨を入出力装
置15上に表示する。
【0057】また、CPU2はこれらの検尺データをハ
ードディスク装置13にストアし、必要に応じて再度処
理できるようにする。また、ハードディスク装置13上
の検尺結果を基に作成した番組データを、指示に応じて
フロッピーディスク装置12にストアすることでEDP
Sへ通知する。CPU2は、作成された音楽データ(今
までの例ではAAA.RI1)の情報を基にMIDI音
源22を使用し演奏させるには以下の手順を踏む。
【0058】すなわち、音楽の名称が指示され、オリジ
ナル(.INF)を演奏するか、検尺結果および結果の
うちのどれか(.RI1)を演奏するかの指示が行なわ
れると、図3で示した各ファイルをハードディスク装置
13より読み込みワークメモリ3上にストアする。その
際、各チャネル毎よりなる情報を時系列的に同じものは
同じ位置に置くように並び変える。つまり、あるタイミ
ング・クロックの直後に送るべき音楽データは一まとめ
にしておき、ファイル上の長さ情報を元にノート・オン
とノート・オフのMIDI用のコマンドに変換してお
く。これは、MIDI経由でMIDI音源22に音楽デ
ータを送る場合、シリアルで送る必要があるためと、実
際の演奏中は、CPU2は後述するピッチの管理の処理
を重点的に行なう必要があるため、演奏中の並び変えの
動作による負荷は少なくすべき、つまり避けるべきであ
るためである。
【0059】CPU2は、演奏開始が指示された場合、
テンポに応じたタイミング・クロックでの周期をタイマ
ー4にセットしておく。その後、図2で示すように、M
IDI経由でスタート(FAH)を送り、タイマー4を
有効とし、指示した一定間隔でCPU2に対して割り込
みが発生するようにする。最初の割り込み発生で、既に
生成していたMIDI用のコマンドを最初のタイミング
・クロックで転送する。例えば図2の場合、”ソ”に対
応する音のノート・オンを発行することになる。クロッ
クに対応したコマンドの転送が終了した場合はそのまま
待ち状態となり、次のクロックに対応する割り込みを待
ち、次の割り込みで、そのクロックに応じたMIDIデ
ータを転送する。これらを曲全体にわたり行ない、終了
でリセット(FFH)を送る。
【0060】更に、図9のフローチャート図を参照して
本発明の再生時間測定装置の動作を説明する。図9は本
発明の再生時間測定装置の音楽部分の検尺画面における
テンポや繰り返し入力時の動作の説明に供するフローチ
ャート図である。
【0061】特に、図9は使用者がテンポの部分や繰り
返しの部分をクリックし、それぞれの値を変更したた
め、CPUがその音楽部分の時間長を再計算する場合の
ケースを示している。なお、図6で音楽名が指定された
場合、その情報ファイル(.INF)における標準のテ
ンポ、繰り返し回数、導入部の長さ、繰り返し部の長
さ、および終了部の長さを変数tempo、num、n
um_st、num_mid、num_edに代入して
おく。また、図におけるSPは各々処理ステップを示し
ている。
【0062】先ず、ステップSP1にて”テンポ”がク
リックされたか否かの判断をし、”テンポ”がクリック
されていればステップSP2に進む。ステップSP2で
はテンポの入力値を変数tempo に代入する。ステップS
P1で”テンポ”がクリックされていない場合、ステッ
プSP3で”繰り返し”がクリックされたか否かの判断
をする。クリックされていればステップSP4で繰り返
しの入力値を変数numに代入する。テンポも繰り返しも
クリックされていない場合は動作を終了し、他のボタン
のクリックの判定等を行なう。
【0063】ステップSP2およびステップSP4にて
各変数値を代入した後は、ステップSP5にて音楽の各
部分の長さ、繰り返し回数、テンポにより曲の長さを算
出する。つまり、ステップSP5で示すように先頭部の
長さ、繰り返し部分の長さおよび繰り返し部分の繰り返
し回数を乗算した長さ、終了部の長さを加えたものを求
め、その値はタイミング・クロックによる全体の長さで
あることより、tempoを元に時間(秒)を算出する。な
お、除算をすることでCPU2での演算誤差が発生する
ため、実際には分母の部分の乗算を行ない、分子の部分
の乗算を行ない、最後に除算をすることで誤差を減ら
す。
【0064】その後、ステップSP6にてval値を時間
長として表示する。val値そのものは秒単位であるた
め、val値の整数部分は秒とし、公知の算術により、
時、分、秒への表示へ変換する。また、val値の小数以
下は30倍してその整数値のみをフレーム値として表示
する。そして、ステップSP7にて時間長と枠長との差
を求めて表示し、本発明の測定装置の動作を終了する。
時間長と枠長との差も、時、分、秒、フレームでの算出
となる。
【0065】以上本発明の好適な実施の形態例につき詳
細な説明を加えたが、本発明はこれら実施の形態例以外
にも各種実施態様が可能である。例えば、前記実施の形
態例ではNTSC方式を例示したが、PAL方式やその
他の信号形態にも容易に対応できる。本実施の形態例で
は映像信号(具体的にはNTSCドロップフレーム)で
の時間計算での誤差を無視するとしているが、用途に応
じてこれらの誤差を吸収できるように対応することは可
能である。また、音の高低、強弱、長さの情報は、今後
規格化されるMIDIのシーケンスデータ形式と項目的
には同様であることが望ましい。ただし、本実施の形態
例では繰り返しなどの処理が必要であることなどによ
り、違いが発生することもある。
【0066】本実施の形態例におけるテンポは曲の中で
は1つとしたが、周知のように音楽にはテンポを変更す
るものがあり、楽譜でもそのような記号がある。また、
MIDIにおいて、曲の途中でテンポを変更することは
(F8H)のタイミングクロックの発生頻度を変更する
ことで容易であり、またそれらのテンポのための情報を
音楽データ内の各音符毎に含めることで、曲の部分の時
間長を容易に算出できる。音の強弱についても曲の中で
1つとしたが、MIDI自体は各音毎に強弱を指定でき
る。強弱についても音楽データ内の各音符毎に含めるこ
とは容易である。音楽の枠の開始や終了は秒単位であっ
たが、これをフレーム単位とすることは容易である。更
に、本実施の形態例での音符の位置や時間長は文字化し
て表現しているが、これらを2進化し情報化することは
容易である。
【0067】更に、本実施の形態例での音楽部分に音楽
を収める場合、テンポと繰り返し回数を人間が入力する
方法とした。アルゴリズムさえ明確であれば、これらを
自動的にCPU2に行なわせることは可能である。ま
た、動作の一部を自動的に行なわせ、最適な解が見つか
らないときにのみ人間の入力に頼る方法も考えられる。
本実施例では音楽を3つの部分に分けたが、より少ない
部分に分けたり、逆に多くの部分に分けて処理すること
は可能である。また繰り返しの部分を1つのみとした
が、これも用途によっては他の部分の繰り返しが発生し
ても同様に処理できる。
【0068】更にまた、本実施の形態例は画像・音声の
記録をビデオテープによるとしたが、これをハードディ
スク装置など他の磁気媒体で記録しても容易に対応でき
る。本実施の形態例では1つのオリジナルの曲に対して
1〜9の変更データしか生成できないことを想定してい
るが、拡張子の最後を英数字としたり、末尾だけではな
く下2文字を番号生成に利用してもよい。また、当然な
がらファイルシステムによっては番号をほぼ無制限に利
用できる場合もある。したがって、変更データの種類を
増やすことは容易である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明の再生時間測
定装置によれば、音楽の音楽用データを読込み手段によ
り読み込み、その音楽用データのテンポ情報から繰り返
し部分の繰り返し回数、および曲全体の時間長を音楽長
算出手段によって算出するとともに、変更手段によっ
て、音楽を繰り返し発生させたりテンポを変更すること
により、画像・音声信号の時間長と、挿入音楽の時間長
とが一致するように制御するようにした。これにより、
画像・音声信号の意図した範囲に音楽を収めることがで
き、演出効果を高めた作品を容易に仕上げることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の再生時間測定装置の構成を示すブロ
ック回路図である。
【図2】 本発明に係わるMIDIのデータ形式の一部
を抜粋して示す説明図である。
【図3】 本発明の再生時間測定装置における音楽デー
タの格納例を示す説明図である。
【図4】 本発明の再生時間測定装置におけるオリジナ
ル曲から収録テープを作成するダビング工程の表示画面
である。
【図5】 本発明の再生時間測定装置における番組長の
確認を行なう検尺工程の表示画面である。
【図6】 本発明の再生時間測定装置における番組長の
確認を行なうM検尺工程を示す図であり、(a)はM検
尺工程の表示画面、(b)はテンポ120およびテンポ
100における時間長を示すグラフ図である。
【図7】 本発明の再生時間測定装置のビデオテープフ
ォーマットへの適用例を示す構成図である。
【図8】 本発明の再生時間測定装置で使用するビデオ
テープレコーダのプロトコルを示す構成図である。
【図9】 本発明の再生時間測定装置の音楽部分の検尺
画面におけるテンポや繰り返し入力時の動作の説明に供
するフローチャート図である。
【符号の説明】
1…本発明の再生時間測定装置の制御部、2…CPU、
3…ワークメモリ、4…タイマー、5〜9…インタフェ
ース回路、10…MIDIインタフェース回路、11…
SCSIインタフェース回路、12…フロッピーディス
ク装置、13…ハードディスク装置、14…RS−23
2Cインタフェース回路、15…入出力装置、16…ス
イッチャー、17…再生側ビデオテープレコーダ、18
…フィルム再生機、19…信号発生器、20…収録側ビ
デオテープレコーダ、21…タイムコード発生器、22
…MIDI音源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収録済の画像/音声の時間を示す情報と
    共に記録されている映像信号の第1の画面から第2の画
    面までの再生時間を測定する再生時間測定装置におい
    て、 音楽の音楽用データを読み込む読込み手段と、 前記読込み手段によって読み込まれた音楽用データにお
    けるテンポ情報から曲全体の時間長を算出して蓄積する
    音楽長算出手段と、 前記映像信号の第1の画面から第2の画面までの再生時
    間の情報に基づいて、音楽用データにおけるテンポ情報
    を変更する変更手段と、 前記変更手段によって変更された音楽を書き込む書込み
    手段とを備えていることを特徴とする再生時間測定装
    置。
  2. 【請求項2】 収録済の画像/音声の時間を示す情報と
    共に記録されている映像信号の第1の画面から第2の画
    面までの再生時間を測定する再生時間測定装置におい
    て、 音楽の音楽用データを読み込む読込み手段と、 前記読込み手段によって読み込まれた音楽用データにお
    ける繰り返し回数から曲全体の時間長を算出して蓄積す
    る音楽長算出手段と、 前記映像信号の第1の画面から第2の画面までの再生時
    間の情報に基づいて、音楽用データにおける繰り返し回
    数を変更する変更手段と、 前記変更手段によって変更された音楽を書き込む書込み
    手段とを備えていることを特徴とする再生時間測定装
    置。
  3. 【請求項3】 音楽用データにおける繰り返し回数は、
    音楽を複数の部分に分割するとともに、分割された各々
    の部分に対して、独立して変更可能であることを特徴と
    する請求項2に記載の再生時間測定装置。
  4. 【請求項4】 音楽の複数の部分は、音楽における導入
    部、繰り返し部および終了部であることを特徴とする請
    求項3に記載の再生時間測定装置。
  5. 【請求項5】 音楽用データにおけるテンポ情報および
    曲全体の時間長を複数の部分にわたって保持する記憶手
    段と、 音楽用データにおけるテンポ情報および繰り返し回数を
    入力する入力手段と、 前記記憶手段および前記入力手段に入力された繰り返し
    回数を基に算出された時間長の算出結果と、前記映像信
    号の第1の画面から第2の画面までの再生時間の情報と
    の差を出力する出力手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項4に記載の再生時間測定装置。
  6. 【請求項6】 前記映像信号の第1の画面から第2の画
    面までの再生時間の時間長に合致するように、音楽用デ
    ータにおけるテンポ情報および繰り返し回数を自動的に
    制御する制御手段を備えていることを特徴とする請求項
    1ないし請求項5に記載の再生時間測定装置。
JP8179348A 1996-07-09 1996-07-09 再生時間測定装置 Pending JPH1023373A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2332067A (en) * 1997-12-08 1999-06-09 Samsung Electronics Co Ltd Pigtailing method
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