JPH10232604A - 経路案内図描画装置及び描画方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】交差点拡大図を描画する際、進行方向にリンク
している道路を強調表示して分岐及び進行方向を一見し
て判断可能な経路案内図を表示する経路案内図描画装置
を提供すること。 【解決手段】地図情報格納手段１１から拡大した道路情
報を抽出する地図情報抽出手段１２と、現在位置検出手
段１０から得られた現在位置と前記道路情報とからその
道路が交差点において進行方向とリンクされている道路
か否かを判断する進行方向リンク判定手段１３と、前記
道路情報を道路にモデリングする道路モデリング手段１
５と、モデリングされた道路を２次元描画処理して表示
手段１９に表示させる２次元画像描画手段１８とを備
え、進行方向とリンクされていない道路に対し描画処理
して後、重ねて進行方向とリンクされている道路に対し
異なる描画処理するようにして、進行方向が一見判断可
能な経路案内図が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子地図情報に基
づき、車両の現在位置付近及び走行経路付近の地図を表
示する車載ナビゲーション装置において交差点を描画す
る経路案内図描画装置及び描画方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、車両を所望の目的地まで誘導する
装置としては、車載ナビゲーション装置がある。これ
は、ＧＰＳ受信機などの現在位置検出手段により車両の
現在位置を求め、ＣＤ−ＲＯＭ等の地図情報格納手段か
ら該現在位置及びその周辺の地図を求めて表示手段に表
示するとともに、出発地と目的地とを指定してそこから
得られた経路案内情報により、車両の進行方向に交差点
等が接近したときに、音声とか拡大画面等により該現在
位置から目的地までの経路案内を適切に行う装置であ
る。

【０００３】そのような車載ナビゲーション装置の具体
的な従来例の１つとしては、現在位置付近の地図表示手
段として、画面に２次元的に道路情報を表示するのみで
なく、案内画面を３次元的に表示することにより、道路
情報を実際に走行中の道路に近づけた形に加工して提供
する装置も提案されている。このような車載ナビゲーシ
ョン装置の従来例として、特開平５−２０３４５７号公
報に記載されている経路案内図描画装置のようなものが
ある。

【０００４】かかる従来例の経路案内図描画装置は図１
５及び図１６に示すようなものである。図１５は経路案
内図を示す車載ナビゲーション装置における従来の経路
案内図描画装置の構成を示すブロック図、図１６は図１
５に示す経路案内図描画装置により乗員から見た景観を
経路案内図描画装置の表示手段に３次元的に表示した経
路案内図である。

【０００５】まず、図１５を参照して、上記従来の経路
案内図描画装置の構成を説明する。４０はＧＰＳ等によ
り車両の現在位置及び進行方向等を算出するＧＰＳ受信
機などの現在位置検出手段、４１は描画する地図情報を
格納する地図情報格納手段、４２は信号処理手段４３か
ら現在位置情報を受けて３次元画像描画に必要な視点情
報を算出する視点算出手段、４３はマイクロコンピュー
タで構成され、各手段を全体的に制御して情報を処理す
る信号処理手段、４４は地図情報格納手段４１から送ら
れた道路情報と視点算出手段４２から送られた視点情報
とから描画処理を行い３次元画像を描画して生成する３
次元画像描画手段、４５は３次元画像描画手段で描画さ
れた３次元画像を現在位置情報とともに表示する表示手
段である。

【０００６】次に、図１５及び図１６を参照して、上記
従来の経路案内図描画装置の動作を説明する。図１５に
おいて、信号処理手段４３は現在位置検出手段４０で算
出された現在位置情報に基づき、地図格納手段４１に現
在位置付近の情報を要求する。視点算出手段４２は、信
号処理手段４３から現在位置情報を受け、３次元画像描
画に必要な視点情報を算出する。さらに、信号処理手段
４３は、地図情報格納手段４１から送られた道路情報と
視点算出手段４２から送られた視点情報とを３次元画像
描画手段４４に送り、描画処理して３次元画像を描画さ
せる。そこで、信号処理手段４３は３次元画像描画手段
４４で描画された３次元画像を現在位置情報とともに表
示手段４５に表示させる。

【０００７】上記従来の経路案内図描画装置において、
表示手段４５に表示される現在位置付近の地図は、図１
６に示すように３次元的に表示される。このような交差
点案内図によると、対象となる交差点の拡大図描画が高
速かつ簡単な手法で実現できるという利点を有する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の経路案内図描画装置においては、必要な情報以外の
情報も同時に同様な描画手法に従って画面に表示されて
しまうことになる。そのため、例えば、複雑な形状の交
差点などを描画した交差点拡大図の場合、必要以上に多
くの情報を提示してしまったり、３次元的に表示される
といっても不完全なため却って見づらくなるとか、重要
な道路情報が他の道路により隠れてしまったりして、必
要とする進行方向の分岐に対する情報を的確に把握する
までに時間を要するという問題があった。

【０００９】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、地図上における表示の対象となった
交差点拡大図の道路を描画する際に、進行方向にリンク
している道路を強調して表示することにより、判断しや
すい形で交差点を描画し表示して、交差点における分岐
または進行方向の判断に必要な道路情報を短時間で伝え
ることができる経路案内図描画装置及び描画方法を提供
とすることを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明による経路案内図
描画装置及び描画方法は、表示対象となる道路情報を道
路にモデリングし、現在位置情報及び進行方向情報と道
路情報とから表示対象となる道路が交差点において進行
方向とリンクされている道路か否かを判定し、進行方向
とリンクされていない道路に対し２次元描画処理を施し
表示して後、重ねて進行方向とリンクされている道路に
対し異なる２次元描画処理を施し（上書き）て表示する
ようにしたものである。

【００１１】本発明によれば、進行方向にリンクした道
路を強調して表示することにより、判断しやすい形で交
差点を描画し表示して、交差点における分岐または進行
方向の判断に必要な道路情報を短時間で伝えることがで
きる経路案内図描画装置及び描画方法が得られる。

【００１２】また、本発明による経路案内図描画装置及
び描画方法は、道路情報に高度情報を生成し、現在位置
情報及び進行方向情報と道路情報とから表示対象となる
道路が交差点において進行方向とリンクされている道路
か否かを判定し、進行方向とリンクされている道路に対
し描画処理を施し、進行方向とリンクされていない道路
に対しては異なる描画処理を施し、前記高度生成され描
画処理された道路情報を道路にモデリングし、該モデリ
ングされた道路を３次元描画処理して表示するようにし
たものである。

【００１３】本発明によれば、必要以上に多くの情報を
提示することなく、進行方向にリンクした道路の交差点
における分岐または進行方向の判断に必要な案内目標の
みを強調して表示することにより、一見して分かり易い
経路案内図を表示しうる経路案内図描画装置及び描画方
法が得られる。

【発明の実施の形態】

【００１４】本発明の請求項１に記載の発明は、地図情
報格納手段から抽出された描画対象となる地図情報から
表示対象となる拡大した道路情報を抽出する地図情報抽
出手段と、現在位置検出手段から得られた現在位置及び
進行方向情報と前記道路情報とから、該道路情報の道路
が交差点において進行方向とリンクされている道路か否
かを判断する進行方向リンク判定手段と、前記道路情報
を道路にモデリングする道路モデリング手段と、モデリ
ングされた道路を２次元描画処理して表示手段に表示さ
せる２次元画像描画手段とを備え、信号処理手段により
進行方向とリンクされていない道路に対し描画処理を施
して後、重ねて進行方向とリンクされている道路に対し
異なる描画処理を施すようにしたものであり、進行方向
にリンクしている道路と進行方向にリンクしていない道
路を描画処理の相違により描画方式を変えるとともに、
その描画順序を進行方向にリンクしている道路を最後に
描画するようにして、車両の進行に必要な道路を強調し
て表示することにより、一見して分かり易い道路情報ま
たは経路案内図の表示を提供することができるという作
用を有する。

【００１５】本発明の請求項２に記載の発明は、前記モ
デリングされた道路の交差点において、進行方向とリン
クされていない道路全てに対し描画処理により配色して
後、重ねて進行方向とリンクされている道路に対し描画
色を変更して配色するようにしたものであり、進行方向
にリンクしている道路と進行方向にリンクしていない道
路の描画色を変更して表示し、車両の進行に必要な道路
を強調表示することにより、一見して分かり易い道路情
報または経路案内図の表示を提供することができるとい
う作用を有する。

【００１６】本発明の請求項３に記載の発明は、地図情
報格納手段から抽出された描画対象となる地図情報から
表示対象となる拡大した道路情報を抽出する地図情報抽
出手段と、抽出された道路情報に高度情報を生成する高
度生成手段と、現在位置検出手段から得られた現在位置
及び進行方向情報と前記道路情報とから、該道路情報の
道路が交差点において進行方向とリンクされている道路
か否かを判断する進行方向リンク判定手段と、前記高度
生成手段によって生成された道路情報を道路にモデリン
グする道路モデリング手段と、高度生成されモデリング
された道路を３次元描画処理して表示手段に表示させる
３次元画像描画手段とを備え、信号処理手段により進行
方向とリンクしている道路に対する描画処理と、進行方
向とリンクしていない道路に対する描画処理とを変更し
て描画するようにしたものであり、進行方向にリンクし
ている道路と進行方向にリンクしていない道路を描画処
理の相違により描画方法を変えるとともに、３次元描画
処理するようにしたことにより、車両の進行に必要な道
路を強調して表示し、一見して分かり易い道路情報また
は経路案内図の表示を提供することができるという作用
を有する。

【００１７】本発明の請求項４に記載の発明は、前記進
行方向が判定された道路の交差点において、進行方向と
リンクされている道路に対する描画処理と、進行方向と
リンクされていない道路に対する描画処理は描画色を変
更して描画するようにしたものであり、進行方向にリン
クしている道路と進行方向にリンクしていない道路の描
画色を変更して表示するとともに、３次元描画処理する
ようにしたことにより、車両の進行に必要な道路を強調
して表示し、一見して分かり易い道路情報または経路案
内図の表示を提供することができるという作用を有す
る。

【００１８】本発明の請求項５に記載の発明は、前記進
行方向が判定された道路の交差点において、進行方向と
リンクされている道路に対する描画処理と、進行方向と
リンクされていない道路に対する描画処理は描画色を変
更して行い、前記進行方向とリンクされていない道路に
対する描画色は透明色とし、縁取り線のみを指定するよ
うにしたものであり、進行方向にリンクしている道路と
進行方向にリンクしていない道路の描画色を変更し、進
行方向とリンクされていない道路に対する描画色は透明
色とし、縁取り線のみを指定して３次元描画処理するよ
うにしたことにより、車両の進行に必要な道路を強調し
て表示し、一見して分かり易い道路情報または経路案内
図の表示を提供することができるという作用を有する。

【００１９】本発明の請求項６に記載の発明は、前記進
行方向とリンクされている道路の縁取り線を太くし、前
記進行方向とリンクされていない道路の縁取り線を細く
指定するようにしたものであり、進行方向にリンクして
いる道路と進行方向にリンクしていない道路を縁取り線
の太さにより描画方法を変えて、車両の進行に必要な道
路を強調して表示することにより、一見して分かり易い
道路情報または経路案内図の表示を提供することができ
るという作用を有する。

【００２０】本発明の請求項７に記載の発明は、描画対
象となる地図情報から表示対象となる拡大した道路情報
を抽出し、現在位置検出手段から現在位置情報及び進行
方向情報を取得し、前記現在位置情報及び進行方向情報
と前記道路情報とから該道路情報の道路が交差点におい
て進行方向とリンクされている道路か否かを判定し、前
記道路情報を道路にモデリングし、進行方向とリンクさ
れていない道路に対し２次元描画処理を施し表示して
後、重ねて進行方向とリンクされている道路に対し異な
る２次元描画処理を施して表示するようにしたものであ
り、進行方向にリンクしている道路と進行方向にリンク
していない道路を描画処理の相違により描画方式を変え
るとともに、その描画順序を進行方向にリンクしている
道路を最後に描画するようにして、車両の進行に必要な
道路を強調して表示することにより、一見して分かり易
い道路情報または経路案内図を表示することができると
いう作用を有する。

【００２１】本発明の請求項８に記載の発明は、描画対
象となる地図情報から表示対象となる拡大した道路情報
を抽出し、現在位置検出手段から現在位置情報及び進行
方向情報を取得し、前記抽出された道路情報に高度情報
を生成し、前記現在位置情報及び進行方向情報と前記道
路情報とから該道路情報の道路が交差点において進行方
向とリンクされている道路か否かを判定し、進行方向と
リンクされていない道路に対し描画処理を施し、前記進
行方向とリンクされている道路に対しては異なる描画処
理を施し、前記高度生成され描画処理された道路情報を
道路にモデリングし、該モデリングされた道路を３次元
描画処理して表示するようにしたものであり、進行方向
にリンクしている道路と進行方向にリンクしていない道
路を配色の相違により描画方法を変えて、車両の進行に
必要な道路を強調して表示するとともに、道路に縁取り
を施して３次元描画処理することにより、一見して分か
り易い道路情報または経路案内図の表示を提供すること
ができるという作用を有する。

【００２２】以下、添付図面、図１乃至図１４に基づ
き、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図１は本発
明の第１の実施の形態における経路案内図描画装置の構
成を示すブロック図、図２は図１に示す経路案内図描画
装置の動作による交差点描画手順を示すフローチャー
ト、図３は従来技術による経路案内図描画装置により描
画した２次元経路案内図の描画例を示す画面図、図４は
図１に示す本発明の第１の実施の形態における経路案内
図描画装置により描画した経路案内図の描画例を示す画
面図である。

【００２３】また、図５は本発明の第２の実施の形態に
おける経路案内図描画装置の構成を示すブロック図、図
６は図５に示す経路案内図描画装置の動作による交差点
描画手順を示すフローチャート、図７は図５に示す本発
明の第２の実施の形態における経路案内図描画装置によ
り描画した経路案内図の描画例を示す画面図、図８は図
５に示す本発明の第２の実施の形態における経路案内図
描画装置により描画した経路案内図の描画例を示す画面
図、図９は図５に示す本発明の第２の実施の形態におけ
る経路案内図描画装置により描画した経路案内図の描画
例を示す画面図、図１０は図５に示す本発明の第２の実
施の形態における経路案内図描画装置により描画した経
路案内図の描画例を示す画面図である。

【００２４】また、図１１は本発明の第３の実施の形態
における経路案内図描画装置の構成を示すブロック図、
図１２は図１１に示す経路案内図描画装置の動作による
交差点描画手順を示すフローチャート、図１３は図１１
に示す本発明の第３の実施の形態における経路案内図描
画装置により描画した経路案内図の描画例を示す画面
図、図１４は図１１に示す本発明の第３の実施の形態に
おける経路案内図描画装置により描画した経路案内図の
描画例を示す画面図である。

【００２５】〔実施の形態１〕まず、図１を参照して、
本発明の第１の実施の形態における経路案内図描画装置
の構成について説明する。図１において、１０は本実施
の形態ではＧＰＳ受信機で構成され、車両の現在位置座
標、進行方向、進行速度等の現在位置情報の検出を行う
現在位置検出手段、１１は本実施の形態ではＣＤ−ＲＯ
ＭおよびＣＤ−ＲＯＭ再生装置で構成され、道路情報や
背景となる地形情報を格納している地図情報格納手段、
１２は本実施の形態ではマイクロコンピュータで構成さ
れ、地図情報格納手段１１から描画対象となる地図情報
を抽出しそこから道路情報を抽出する地図情報抽出手段
である。

【００２６】また、１３は本実施の形態ではマイクロコ
ンピュータで構成され、現在位置からさらに進行する可
能性のある道路（現在の道路とリンクする道路）と進行
する可能性のない道路（現在の道路とリンクしない道
路）とを現在位置情報から判定する進行方向リンク判定
手段、１５は本実施の形態ではマイクロコンピュータで
構成され、高度情報が生成された道路情報を道路にモデ
リングする道路モデリング手段、１６は本実施の形態で
はマイクロコンピュータで構成され、装置全体の制御を
行う信号処理手段である。

【００２７】また、１７は本実施の形態では半導体メモ
リで構成され、各手段における処理で生成された情報を
格納する情報記録手段、１８は本実施の形態ではマイク
ロコンピュータで構成され、モデリングされた道路情報
を座標変換し、表示手段１９で表示可能な描画データに
描画処理を行う２次元画像描画手段、１９は本実施の形
態では液晶ディスプレイで構成され、描画処理された道
路を表示する表示手段である。

【００２８】次に、図１乃至図４、特に図２のフローチ
ャートを参照して、上記のように構成された本実施の形
態における経路案内図描画装置の動作を説明する。ま
ず、ステップ１０１において、地図情報抽出手段１２に
より地図情報格納手段１１に格納されている描画対象と
なる地図情報を抽出し該抽出された地図情報から表示の
対象となる拡大した道路情報を抽出して情報記録手段１
７に格納する。

【００２９】次に、ステップ１０２に進み、現在位置検
出手段１１により車両の現在位置座標と進行方向に対す
る情報を取得し、ステップ１０３において、地図情報抽
出手段１２により抽出した道路情報が進行方向とリンク
している道路かどうかを進行方向リンク判定手段１３で
判定し、判定結果を情報記録手段１７に格納する。更
に、ステップ１０４に進み、信号処理手段１６は地図情
報抽出手段１２で抽出された道路情報を情報記録手段１
７から読み出し、道路モデリング手段１５によりその道
路情報を道路にモデリングし、さらに、ステップ１０５
において、道路の描画色を配色１に指定する。

【００３０】次に、ステップ１０６に進み、モデリング
して生成された道路情報に対応して情報記録手段１７に
格納されている進行方向リンク判定情報を読み出し、進
行方向リンク判定手段１３により、以下のように判定結
果に対する処理を行う。リンク判定の結果、モデリング
された道路が進行方向とリンクされていない道路と判定
された場合はステップ１０７に進み、道路の描画色をス
テップ１０５で指定した配色１の色を使用して、モデリ
ングされていない道路が２次元描画手段１８により描画
処理され、表示手段１９に表示される。

【００３１】一方、２次元描画手段１８により描画処理
した後かまたはステップ１０６においてモデリングされ
た道路が進行方向とリンクされている道路と判定された
場合はステップ１０８に進み、全ての抽出された道路情
報に対する処理が終了したか否かが確認され、未了の場
合はステップ１０６に戻って２次元描画手段１８による
描画処理を繰り返し、全ての抽出された道路情報に対す
る処理が終了した場合はステップ１０９に進む。従っ
て、上記で描画処理された道路は進行方向とリンクされ
ていない道路のみであり、進行方向とリンクされている
道路に対する描画処理はステップ１０９以下において行
われる。

【００３２】ステップ１０９において、道路の描画色を
配色２に指定してステップ１１０に進む。ステップ１１
０において、次のモデリングして生成された道路情報に
対応して情報記録手段１７に格納されている進行方向リ
ンク判定情報を読み出して進行方向リンク判定手段１３
により判定処理を行う。モデリングされている道路が進
行方向とリンクされている道路の場合はステップ１１１
に進み、道路の描画色をステップ１０９で指定された配
色２の色を使用して２次元描画手段１８により描画処理
され、表示手段１９に表示される。

【００３３】２次元描画手段１８により描画処理した後
かまたはステップ１１０においてモデリングされた道路
が進行方向とリンクされていない道路と判定された場合
はステップ１１２に進み、全ての抽出された道路情報に
対する処理が終了したか否かが確認され、未了の場合は
ステップ１１０に戻って２次元描画手段１８による描画
処理を繰り返し、全ての抽出された道路情報に対する処
理が終了した場合は全ての処理を終了する。

【００３４】本発明の第１の実施の形態における経路案
内図描画装置により描画した経路案内図の描画例を図４
に示す。この描画結果を図３に示す従来の経路案内図描
画装置により描画した２次元経路案内図の描画例と比較
すると明らかなように、本実施の形態による経路案内図
描画装置により描画した経路案内図は、案内する道路情
報を進行方向にリンクしている道路と、進行方向にリン
クしていない道路とで配色により表示方法を変えること
によって、交差点における判断がし易い道路情報が得ら
れる。

【００３５】以上のように、本発明の第１の実施の形態
によれば、進行方向リンク判定手段１３より、進行方向
にリンクしている道路と進行方向にリンクしていない道
路を配色の相違により描画方法を変て、車両の進行に必
要な道路を強調して表示することにより、一見して分か
り易い道路情報または経路案内図の表示を提供すること
ができる。

【００３６】〔実施の形態２〕以下、図５を参照して、
本発明の第２の実施の形態における経路案内図描画装置
の構成について説明する。図５において、２０は本実施
の形態ではＧＰＳ受信機で構成され、車両の現在位置座
標、進行方向及び進行速度等の現在位置情報の検出を行
う現在位置検出手段、２１は本実施の形態ではＣＤ−Ｒ
ＯＭおよびＣＤ−ＲＯＭ再生装置で構成され、道路情報
や背景となる地形情報を格納している地図情報格納手段
である。

【００３７】また、２２は本実施の形態ではマイクロコ
ンピュータで構成され、地図情報格納手段２１から描画
対象となる地図情報を抽出しそこから道路情報を抽出す
る地図情報抽出手段、２３は本実施の形態ではマイクロ
コンピュータで構成され、現在位置検出手段２０からの
現在位置情報から進行の可能性のある道路（現在の道路
とリンクする道路）と進行の可能性のない道路（現在の
道路とリンクしない道路）を判定する進行方向リンク判
定手段である。

【００３８】また、２４は本実施の形態ではマイクロコ
ンピュータで構成され、地図情報抽出手段２２で抽出さ
れた道路情報に高度情報を生成する高度生成手段、２５
は本実施の形態ではマイクロコンピュータで構成され、
高度情報が生成された道路情報を道路にモデリングする
道路モデリング手段、２６は本実施の形態ではマイクロ
コンピュータで構成され、装置全体における各処理手段
の制御を行う信号処理手段である。

【００３９】また、２７は本実施の形態では半導体メモ
リで構成されており、各処理手段で生成された情報を格
納する情報記録手段、２８は本実施の形態ではマイクロ
コンピュータで構成されており、モデリングされた道路
情報を座標変換し、表示手段２９で表示可能な描画デー
タに描画処理を行う３次元画像描画手段、２９は本実施
の形態では液晶ディスプレイで構成され、描画処理され
た道路を表示する表示手段である。

【００４０】次に、図５乃至図１０、特に図６のフロー
チャートを参照して、上記のように構成された本実施の
形態における経路案内図描画装置の動作を説明する。ま
ず、ステップ２０１において、地図情報抽出手段２２に
より地図情報格納手段２１に格納されている描画対象と
なる地図情報を抽出し該抽出された地図情報から表示の
対象となる拡大した道路情報を抽出して情報記録手段２
７に格納する。次に、ステップ２０２に進み、現在位置
検出手段２１により車両の現在位置座標と進行方向に対
する情報を取得し、ステップ２０３において、地図情報
抽出手段２２により抽出した道路情報が進行方向とリン
クしている道路かどうかを進行方向リンク判定手段２３
で判定し、判定結果を情報記録手段２７に格納する。

【００４１】次に、ステップ２０４に進み、信号処理手
段２６は地図情報抽出手段２２で抽出された道路情報を
情報記録手段２７から読み出し、その道路情報に対し高
度生成手段２４により高度を生成し、生成した高度情報
を情報記録手段２７に格納する。さらに、ステップ２０
５に進み、高度生成された道路の高度に対応して縁取り
指定を設定し、ステップ２０６に進む。ステップ２０６
において、進行方向リンク判定手段２３によりステップ
２０３で判定して情報記録手段２７に格納された進行方
向リンク判定情報を読み出し、進行方向リンク判定手段
２３により、以下のように判定結果に対する処理を行
う。

【００４２】リンク判定の結果、高度生成された道路が
進行方向とリンクされていない道路と判定された場合は
ステップ２０８に進んで道路の描画色に配色１の色を指
定し、他方、高度生成された道路が進行方向とリンクし
ている道路と判定された場合はステップ２０７に進んで
道路の描画色を配色２に指定する。次に、ステップ２０
９において、信号処理手段２６は前に（ステップ２０４
において）高度生成された道路情報を情報記録手段２７
から読み出し、道路モデリング手段２５によりその道路
をモデリングする。

【００４３】ステップ２１０に進み、高度生成された道
路情報に対する配色及び縁取り指定とモデリングとを終
了した道路は、３次元画像描画手段２８により表示可能
な描画データに描画処理されて、表示手段２９に表示さ
れる。最後に、ステップ２１１において、全ての抽出さ
れた道路情報に対する処理が終了したか否かを確認し、
未了であればステップ２０５に戻って処理を続行し、未
処理の道路情報がなければ、全ての処理は終了する。

【００４４】本発明の第２の実施の形態における経路案
内図描画装置により描画した経路案内図の描画例を図
７、図８、図９及び図１０に示す。図７は配色１と配色
２で異なる色を指定し、視点を交差点の真上に設定して
３次元描画した経路案内図の描画例を示す画面図、図８
は配色１と配色２で異なる色を指定し、視点を車両の進
入方向斜め後方に設定して３次元描画した場合の描画例
を示す画面図、図９は配色１と配色２で異なる色を指定
し、配色１に透明色を指定し視点を交差点の真上に設定
して３次元描画した場合の描画例を示す画面図、図１０
は配色１と配色２で異なる色を指定し、配色１に透明色
を指定し視点を車両の進入方向斜め後方に設定して３次
元描画した場合の描画例を示す画面図である。

【００４５】これら図７、図８、図９及び図１０の描画
結果を図３及び図１６に示す従来の経路案内図描画装置
により描画した２次元及び３次元経路案内図の描画例と
比較すると明らかなように、本実施の形態による経路案
内図描画装置により描画した経路案内図は、案内する道
路情報を進行方向にリンクしている道路と、進行方向に
リンクしていない道路とで配色により表示方法を変える
ことによって、交差点における判断がし易い道路情報が
得られる。

【００４６】以上のように、本発明の第２の実施の形態
によれば、進行方向リンク判定手段２３より、進行方向
にリンクしている道路と進行方向にリンクしていない道
路を配色の相違により描画方法を変えて、車両の進行に
必要な道路を強調して表示するとともに、道路に縁取り
を施すことにより、一見して分かり易い道路情報または
経路案内図の表示を提供することができる。

【００４７】〔実施の形態３〕以下、図１１を参照し
て、本発明の第３の実施の形態における経路案内図描画
装置の構成について説明する。図１１の各ブロックに示
す構成部は図５のものと同様であるため、重複した説明
は省略する。但し、信号処理手段２６は、本実施の形態
では、道路情報の進行方向とリンクしている道路に対し
てはその縁取りを太線に指定する機能を有する。

【００４８】次に、図１１乃至図１４、特に図１２のフ
ローチャートを参照して、上記のように構成された本実
施の形態における経路案内図描画装置の動作を説明す
る。まず、ステップ３０１において、地図情報抽出手段
２２により地図情報格納手段２１に格納されている描画
対象となる地図情報を抽出し該抽出された地図情報から
表示の対象となる拡大した道路情報を抽出して情報記録
手段２７に格納する。次に、ステップ３０２に進み、現
在位置検出手段２１により車両の現在位置座標と進行方
向に対する情報を取得し、ステップ３０３において、地
図情報抽出手段２２により抽出した道路情報が進行方向
とリンクしている道路かどうかを進行方向リンク判定手
段２３で判定し、判定結果を情報記録手段２７に格納す
る。

【００４９】次に、ステップ３０４に進み、信号処理手
段２６は地図情報抽出手段２２で抽出された道路情報を
情報記録手段２７から読み出し、その道路情報に対し高
度生成手段２４により高度を生成し、生成した高度情報
を情報記録手段２７に格納する。さらに、ステップ３０
５に進み、以上生成された道路に対する描画色を配色１
に設定してステップ３０６に進む。ステップ３０６にお
いて、進行方向リンク判定手段２３によりステップ３０
３で判定して情報記録手段２７に格納された進行方向リ
ンク判定情報を読み出し、進行方向リンク判定手段２３
により、以下のように判定結果に対する処理を行う。

【００５０】リンク判定の結果、高度生成された道路が
進行方向とリンクされていない道路と判定された場合は
ステップ３０８に進んで道路の縁取り線に細線を指定
し、他方、高度生成された道路が進行方向とリンクして
いる道路と判定された場合はステップ３０７に進んで道
路の縁取り線に太線を指定する。次に、ステップ３０９
において、信号処理手段２６は前に（ステップ３０４に
おいて）高度生成された道路情報を情報記録手段２７か
ら読み出し、道路モデリング手段２５によりその道路情
報を道路にモデリングする。

【００５１】ステップ３１０に進み、高度生成された道
路情報に対する配色及び縁取り指定とモデリングとを終
了した道路は、３次元画像描画手段２８により表示可能
な描画データに描画処理されて、表示手段２９に表示さ
れる。最後に、ステップ３１１において、全ての抽出さ
れた道路情報に対する処理が終了したか否かを確認し、
未了であればステップ３０５に戻って処理を続行し、未
処理の道路情報がなければ、全ての処理は終了する。

【００５２】本発明の第３の実施の形態における経路案
内図描画装置により描画した経路案内図の描画例を図１
３及び図１４に示す。図１３は進行方向にリンクしてい
る道路の縁取り線に太線を指定し、視点を交差点の真上
に設定して３次元描画した経路案内図の描画例を示す画
面図、図１４は進行方向にリンクしている道路の縁取り
線に太線を指定し、視点を車両の進入方向斜め後方に設
定して３次元描画した場合の描画例を示す画面図であ
る。

【００５３】これら図１３及び図１４の描画結果を図３
及び図１６に示す従来の経路案内図描画装置により描画
した２次元及び３次元経路案内図の描画例と比較すると
明らかなように、本実施の形態による経路案内図描画装
置により描画した経路案内図は、案内する道路情報を進
行方向にリンクしている道路と、進行方向にリンクして
いない道路とで縁取り線の太さにより表示方法を変える
ことによって、交差点における判断がし易い道路情報が
得られる。

【００５４】以上のように、本発明の第３の実施の形態
によれば、進行方向リンク判定手段２３より、進行方向
にリンクしている道路と進行方向にリンクしていない道
路を縁取り線の太さにより描画方法を変えて、車両の進
行に必要な道路を強調して表示することにより、一見し
て分かり易い道路情報または経路案内図の表示を提供す
ることができる。

【００５５】

【発明の効果】本発明による経路案内図描画装置及び描
画方法は、表示対象の道路について、現在進行している
道路と進行方向にリンクしている道路と、進行方向にリ
ンクしていない道路とに分類し、交差点拡大図描画の際
に、進行方向にリンクしている道路と進行方向にリンク
していない道路の配色または縁取り線等描画処理を変え
て表示するようにしたことにより、交差点を一見して判
断しやすい形で描画し表示しうるので、交差点において
分岐に必要な道路情報を運転者に対し短時間で伝達する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態における経路案内図
描画装置の構成を示すブロック図

【図２】図１に示す経路案内図描画装置の動作による交
差点描画手順を示すフローチャート

【図３】従来技術による経路案内図描画装置により描画
した２次元経路案内図の描画例を示す画面図

【図４】図１に示す本発明の第１の実施の形態における
経路案内図描画装置により描画した経路案内図の描画例
を示す画面図

【図５】本発明の第２の実施の形態における経路案内図
描画装置の構成を示すブロック図

【図６】図５に示す経路案内図描画装置の動作による交
差点描画手順を示すフローチャート

【図７】図５に示す本発明の第２の実施の形態における
経路案内図描画装置により描画した経路案内図の描画例
を示す画面図

【図８】図５に示す本発明の第２の実施の形態における
経路案内図描画装置により描画した経路案内図の描画例
を示す画面図

【図９】図５に示す本発明の第２の実施の形態における
経路案内図描画装置により描画した経路案内図の描画例
を示す画面図

【図１０】図５に示す本発明の第２の実施の形態におけ
る経路案内図描画装置により描画した経路案内図の描画
例を示す画面図

【図１１】本発明の第３の実施の形態における経路案内
図描画装置の構成を示すブロック図

【図１２】図１１に示す経路案内図描画装置の動作によ
る交差点描画手順を示すフローチャート

【図１３】図１１に示す本発明の第３の実施の形態にお
ける経路案内図描画装置により描画した経路案内図の描
画例を示す画面図

【図１４】図１１に示す本発明の第３の実施の形態にお
ける経路案内図描画装置により描画した経路案内図の描
画例を示す画面図

【図１５】経路案内図を示す車載ナビゲーション装置に
おける従来の経路案内図描画装置の構成を示すブロック
図

【図１６】図１５に示す経路案内図描画装置により乗員
から見た景観を経路案内図描画装置の表示手段に３次元
的に表示した経路案内図

【符号の説明】

１０ 現在位置検出手段 １１ 地図情報格納手段 １２ 地図情報抽出手段 １３ 進行方向リンク判定手段 １５ 道路モデリング手段 １６ 信号処理手段 １７ 情報記録手段 １８ ２次元画像描画手段 １９ 表示手段 ２０ 現在位置検出手段 ２１ 地図情報格納手段 ２２ 地図情報抽出手段 ２３ 進行方向リンク判定手段 ２４ 高度生成手段 ２５ 道路モデリング手段 ２６ 信号処理手段 ２７ 情報記録手段 ２８ ３次元画像描画手段 ２９ 表示手段 ４０ 現在位置検出手段 ４１ 地図情報格納手段 ４２ 視点算出手段 ４３ 信号処理手段 ４４ ３次元画像描画手段 ４５ 表示手段

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】地図情報格納手段から抽出された描画対象
   となる地図情報から表示対象となる拡大した道路情報を
   抽出する地図情報抽出手段と、現在位置検出手段から得
   られた現在位置及び進行方向情報と前記道路情報とか
   ら、該道路情報の道路が交差点において進行方向とリン
   クされている道路か否かを判断する進行方向リンク判定
   手段と、前記道路情報を道路にモデリングする道路モデ
   リング手段と、モデリングされた道路を２次元描画処理
   して表示手段に表示させる２次元画像描画手段とを備
   え、信号処理手段により進行方向とリンクされていない
   道路に対し描画処理を施して後、重ねて進行方向とリン
   クされている道路に対し異なる描画処理を施すことを特
   徴とする経路案内図描画装置。
2. 【請求項２】前記モデリングされた道路の交差点におい
   て、進行方向とリンクされていない道路全てに対し描画
   処理により配色して後、重ねて進行方向とリンクされて
   いる道路に対し描画色を変更して配色することを特徴と
   する請求項１記載の経路案内図描画装置。
3. 【請求項３】地図情報格納手段から抽出された描画対象
   となる地図情報から表示対象となる拡大した道路情報を
   抽出する地図情報抽出手段と、抽出された道路情報に高
   度情報を生成する高度生成手段と、現在位置検出手段か
   ら得られた現在位置及び進行方向情報と前記道路情報と
   から、該道路情報の道路が交差点において進行方向とリ
   ンクされている道路か否かを判断する進行方向リンク判
   定手段と、前記高度生成手段によって生成された道路情
   報を道路にモデリングする道路モデリング手段と、高度
   生成されモデリングされた道路を３次元描画処理して表
   示手段に表示させる３次元画像描画手段とを備え、信号
   処理手段により進行方向とリンクしている道路に対する
   描画処理と、進行方向とリンクしていない道路に対する
   描画処理とを変更して描画することを特徴とする経路案
   内図描画装置。
4. 【請求項４】前記進行方向が判定された道路の交差点に
   おいて、進行方向とリンクされている道路に対する描画
   処理と、進行方向とリンクされていない道路に対する描
   画処理は描画色を変更して描画することを特徴とする請
   求項３記載の経路案内図描画装置。
5. 【請求項５】前記進行方向が判定された道路の交差点に
   おいて、進行方向とリンクされている道路に対する描画
   処理と、進行方向とリンクされていない道路に対する描
   画処理は描画色を変更して行い、前記進行方向とリンク
   されていない道路に対する描画色は透明色とし、縁取り
   線のみを指定することを特徴とする請求項３または４記
   載の経路案内図描画装置。
6. 【請求項６】前記進行方向とリンクされている道路の縁
   取り線は太くし、前記進行方向とリンクされていない道
   路の縁取り線は細く指定することを特徴とする請求項５
   記載の経路案内図描画装置。
7. 【請求項７】描画対象となる地図情報から表示対象とな
   る拡大した道路情報を抽出し、現在位置検出手段から現
   在位置情報及び進行方向情報を取得し、前記現在位置情
   報及び進行方向情報と前記道路情報とから該道路情報の
   道路が交差点において進行方向とリンクされている道路
   か否かを判定し、前記道路情報を道路にモデリングし、
   進行方向とリンクされていない道路に対し２次元描画処
   理を施し表示して後、重ねて進行方向とリンクされてい
   る道路に対し異なる２次元描画処理を施して表示する各
   工程からなることを特徴とする経路案内図描画方法。
8. 【請求項８】描画対象となる地図情報から表示対象とな
   る拡大した道路情報を抽出し、現在位置検出手段から現
   在位置情報及び進行方向情報を取得し、前記抽出された
   道路情報に高度情報を生成し、前記現在位置情報及び進
   行方向情報と前記道路情報とから該道路情報の道路が交
   差点において進行方向とリンクされている道路か否かを
   判定し、進行方向とリンクされていない道路に対し描画
   処理を施し、前記進行方向とリンクされている道路に対
   しては異なる描画処理を施し、前記高度生成され描画処
   理された道路情報を道路にモデリングし、該モデリング
   された道路を３次元描画処理して表示する各工程からな
   ることを特徴とする経路案内図描画方法。