JPH10231974A - 伸縮可撓管継手の仮締構造 - Google Patents

伸縮可撓管継手の仮締構造

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JPH10231974A
JPH10231974A JP9034710A JP3471097A JPH10231974A JP H10231974 A JPH10231974 A JP H10231974A JP 9034710 A JP9034710 A JP 9034710A JP 3471097 A JP3471097 A JP 3471097A JP H10231974 A JPH10231974 A JP H10231974A
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SK Kawanishi Co Ltd
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KAWANISHI SUIDO KIKI KK
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    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement
    • F16L27/127Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position
    • F16L27/1275Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt
    • F16L27/12751Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt the threaded bolt extending longitudinally

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Abstract

(57)【要約】 【目的】管継手構成部材の最も外径寸法の大きい箇所を
保護することができ、しかもこれらを同一軸心線上に揃
えることができ、成形も容易な管継手の仮締構造を提供
する。 【解決手段】管又は継手本体2の突出部8と押輪7との
間に、所定の締代を確保するために所定間隔離れた位置
で内径方向へ突出する二つのリブ17,18と、前記管
又は継手本体2の突出部8と押輪7との外周面へ接合す
る環状体15とから成る仮締用リング14を介在させ、
当該仮締用リング14と、押輪7とゴムパッキン6と管
又は継手本体2とを一体的に仮締めする。また前記リブ
17,18は、長短二種類のものがそれぞれ環状に配列
され、且つ短い環状リブ17と長い環状リブ18とは、
管の挿入方向から見て重ならないように周方向にズレて
配設されている。更に、前記環状体15は、周方向の一
部において又は全周において、段差24を有する場合が
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性と可撓性と
を有する管継手にあって、その構成部材の最も外径寸法
の大きい箇所の保護と、各構成部材を同一軸心線上に揃
えることができ、しかも安価に提供できる伸縮可撓管継
手の仮締構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の伸縮性及び可撓性に優れた管継
手としては、図9の部分縦断面図に示すものが公知であ
る。この従来技術は、テーパー状受口部3の内径が接合
管1の外径よりも大きく設定され、軸線方向の中央部が
太鼓状に膨れて内部に広い空腔4の形成された継手本体
2を準備し、前記受口部3に、接合管1の挿口部5を挿
入している。そして、継手本体2の挿口部外周面と、継
手本体2の受口部3との間にシール用のゴムパッキン6
を嵌挿し、背後から押輪7で継手本体2に対して押し込
むようにしている。この押し込みは、継手本体2の端面
外周に形成された突出部8のボルト孔10と、該ボルト
孔10に対応する押輪7のボルト孔9とに、緊締ボルト
11を挿通してナット12で緊締することにより行って
いる。
【0003】これにより、ゴムパッキン6の外周くさび
面と内周くさび面とが、継手本体2のテーパー状受口部
3と接合管1の外周面との間に押圧され、接合管1と継
手本体2とが同心的に保持され、また接続部位からの流
体の漏洩をシールする。この状態にあっては、接合管1
の管端は、継手本体2の空腔4で継手本体2の内壁と干
渉することなく、自由に動き得ることが可能であり、継
手本体2の軸線に対して屈折することができ、可撓性を
有している。
【0004】而して、継手本体2とゴムパッキン6と押
輪7の三者は、途中での紛失を防止するために緊締ボル
ト11及びナット12により、仮締めされた状態で工場
から出荷されている。このような仮締め状態の管継手
は、分解することなく施工作業を行うことができれば、
その作業性は極めて便利である。そのためには、仮締め
状態の管継手に対してそのままの状態で外から接合管1
を差し込めるようにすることが必要である。係る要求を
満足させるためには、仮締め状態の管継手のゴムパッキ
ン6の内径寸法を、接合管1の外形寸法よりも大きくす
ることが必要である。これはゴムパッキン6の内径寸法
が接合管1の外形寸法よりも小さいと、後からの接合管
1の差し込みがゴムパッキン6によって阻害され、行え
なくなるからである。
【0005】然しながら、従来にあっては、ゴムパッキ
ン6の内径寸法を接合管1の外形寸法よりも大きく設定
したとしても、施工直前にゴムパッキン6の内径寸法が
接合管1の外形寸法よりも小さくなっていることがあっ
た。即ち、仮締めの状態にあっては、押輪7の移動を固
定するものが何もないため、工場から出荷されて現場で
施工するまでの間の例えば押輪7を下にして管継手の全
体を置いた場合等に、押輪7がゴムパッキン6を押圧付
勢する方向へ前進移動することがあった。
【0006】そのため、この押輪7の前進移動により、
ゴムパッキン6が押圧され、テーパー状の受口部3の作
用によってゴムパッキン6が縮径動作をしていた。つま
り、ゴムパッキン6が本締めされた状態と同じになり、
縮径動作により、ゴムパッキン6の内径寸法が接合管1
の外形寸法よりも小さくなっていた。それ故、従来にあ
っては、仮締め状態で出荷された管継手の緊締ボルト1
1とナット12とを施工現場で外して全体を一旦分解し
てゴムパッキン6を取り出し、ゴムパッキン6の縮径を
元の内径になるように修正している。然る後に、再度組
立を行って管継手を施工するという煩わしい作業を行っ
ていた。
【0007】係る問題点に鑑み、本出願人は図10に示
すような仮締構造を既に開発している。この仮締構造
は、一定以上の力で加圧すると著しい体積変化を起こし
て縮小し、且つ一定以上の力を加えない限りにおいては
変形し難い発泡スチロール13を用いて管継手を仮締め
するようにしている。この発泡スチロール13は、継手
本体2の突出部8と、押輪7との間に配設され、スペー
サとしての役割を果している。従って、一定以上の力が
作用しない通常の状態では、発泡スチロール13の厚み
の分だけの間隔を押輪7と継手本体2の突出部8との間
に確保することができる。そのため、押輪7がゴムパッ
キン6を押圧付勢することはなく、ゴムパッキン6の内
径が接合管1の外形よりも小さくなることはない。それ
故、仮締めのままの状態で外から接合管1の先端を押輪
7及びゴムパッキン6を挿通して継手本体2の空腔4へ
挿嵌することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この発泡ス
チロール13を用いた仮締構造では、継手部分のうち、
最も外径寸法が大きい箇所である継手本体2の突出部8
の外周面と、押輪7の外周面とが常に露出して存在して
いる。そのため、工場から出荷して実際に現場で施工す
るまでの間と、施工時とにおいて、これらの外周面がト
ラックの荷台や他の部材と接触することがあり、該部分
の塗料が剥離することがあった。塗料が剥離すると、そ
の部分から電気的腐食やサビ等による腐食が進行し、寿
命の低下を来すので好ましいものではなかった。
【0009】またこの仮締構造では、継手本体2と、ゴ
ムパッキン6と、押輪7とがある程度の範囲で自由に動
ける状態にあり、継手本体1に対して接合管1を差し込
むときに、これらの三者が同一軸心線状に揃わなくな
り、接合管1の差し込みの程度に応じてゴムパッキン6
と継手本体2の主に軸心を微調節しなければならないと
いう問題があった。
【0010】更に、発泡スチロール13は、これを専用
の成形型で成形する必要があるが、成形型で成形する
と、その製造コストが嵩み、全体の継手構造自体のコス
トアップを招来するという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、管継手構成
部材の最も外径寸法の大きい箇所を保護することがで
き、しかもこれらを同一軸心線上に揃えることができ、
成形も容易な管継手の仮締構造を提供せんとするもので
ある。
【0012】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項1の手段は、テーパー状の受口部を有
する管又は継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、環状
のゴムパッキンを挿嵌介在せしめて押輪の緊締手段であ
るボルト及びナットによって管又は継手本体に緊締する
ようにした伸縮可撓管継手において、管又は継手本体の
突出部と押輪との間に、所定の締代を確保するために所
定間隔離れた位置で内径方向へ突出する二つのリブと、
前記管又は継手本体の突出部と押輪との外周面へ接合す
る環状体とから成る合成樹脂製の仮締用リングを介在さ
せ、当該仮締用リングと、押輪とゴムパッキンと管又は
継手本体とを一体的に仮締めしたことを特徴とする伸縮
可撓管継手の仮締構造である。
【0013】また本発明が採用した請求項2の手段は、
仮締用リングの二つのリブは、周方向の長さが長いリブ
が環状に配列された列と、周方向の長さが短いリブが環
状に配列された列とからなり、長い環状リブと短い環状
リブの個々は、管の挿入方向から見てそれぞれが重なら
ないように周方向にズレて配列されていることを特徴と
する前記請求項1に記載の伸縮可撓管継手の仮締構造で
ある。
【0014】更に、本発明が採用した請求項3の手段
は、仮締用リングの環状体は、管又は継手本体の突出部
に接合する部分と、押輪の外周面へ接合する部分との径
が一部において又は全周において異なり、段差を有して
いることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の伸縮
可撓管継手の仮締構造である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。な
お、従来の場合と同一符号は同一部材である。
【0016】図1及び図2は本発明の第1の実施の形態
に係るものであり、図1は仮締め状態の管継手に接合管
1を挿嵌した状態を示す縦断面図、図2の図(A)は仮
締用リング14を示す正面図、同図(B)は仮締用リン
グ14の一部を示す平面図である。
【0017】同図に示す如く、仮締用リング14は、樹
脂材料として普及品であり、その原料を安価に入手でき
る硬質塩化ビニールや軟質ポリエチレン等の樹脂材料で
成形されている。而して、仮締用リング14は、継手本
体2の突出部8の外周面8aと押輪7の外周面7aとに
接合する環状体15を有している。また仮締用リング1
4は、前記環状体15の内径方向へ突出する二種類のリ
ブ17及びリブ18がそれぞれ環状に配列されている。
リブ17は、その周方向の長さがリブ18よりも短く形
成されており、リブ17の環状列とリブ18の環状列と
の間は所定の締代を確保することができるように所定間
隔離れて設けられている。
【0018】つまり、この短いリブ17の環状列と長い
リブ18の環状列との間の間隔は、図1に示す仮締め状
態において、緊締ボルト11及びナット12で継手本体
2と押輪7とゴムパッキン6との三者を締結したとき
に、押輪7がゴムパッキン6を前進移動させることがな
いように、その寸法が設定されている。これにより、そ
の後の施工時に行われる本締のための締代を十分に確保
することが可能である。従って、この仮締め状態では、
ゴムパッキン6はテーパー状の受口部3に沿って縮径動
作をするということはない。そのため、ゴムパッキン6
の内径は、接合管1の外形よりも大きいままである。
【0019】しかも、短いリブ17と長いリブ18と
は、図2の図(A)及び図(B)を見れば明らかなよう
に、管の挿入方向から見て短いリブ17と長いリブ18
とが重ならないように周方向にズレて配列されている。
そのため、例えば合成樹脂によるインジエクション成形
型を左右に分割できる型のみで構成でき、中子が不要で
あるので、その成形装置の構成が簡単となり、また成形
の開始から脱型清掃までを含めた成形作業自体も容易と
なる。更に、仮締用リング14の環状体15の部分に
は、図2の図(B)に示すように、V字状の切欠19が
その前後面に形成されている。この切欠19は、継手本
体2及び押輪7が鋳造品であり、その外径寸法に多少の
バラツキがあるので、このバラツキに対応できるように
仮締用リング14の外径寸法が多少の伸び縮みをできる
ように対処したものである。なお、切欠19は必ずしも
必要なものではなく、省略することも可能である。
【0020】尚、この実施の形態にあっては、緊締ボル
ト11は膨大径部11a及びフランジ部11bを有して
おり、フランジ部11bが接合管1の外周面に固定され
た止輪20と係合することで、接合管1の抜け止めを行
うことができるようになされたタイプの管継手である。
また継手本体2は、この実施の形態の場合、接合管1の
挿口側とは異なる受口面側に形成されたものであり、実
質的に図9及び図10に示す従来のものと同一である。
【0021】この実施の形態にあっては、接合管1の挿
入を除いた図1に示す仮締め状態で工場から管継手を出
荷するものである。このとき、管継手構成部材のうちで
も最も外径寸法の大きい部分である押輪7の外周面7a
と継手本体2の突出部8の外周面8aとは、仮締用リン
グ14の平坦な環状体15によって被覆されており、床
面や他部材との接触等による塗料の剥離を防止すること
が可能である。
【0022】管継手の施工現場にあっては、図2に示す
如く、仮締め状態の管継手の外部から接合管1の挿口側
の管端を差し込むだけでよい。これは、上述した如く、
仮締用リング14の平坦な環状体15の部分によって、
押輪7の外周面7aと継手本体2の突出部8の外周面8
aとが同一接合面内へ揃えられるため、結果として押輪
7と、継手本体2と、この継手本体2の受口部3に内嵌
装着されたゴムパッキン6との三者の軸心線が同一のも
のとなるからである。また仮締用リング14のリブ17
及び18によって、押輪7と継手本体2の突出部8との
間に所定の締代が形成されるように確保されており、こ
れによってゴムパッキン6の縮径動作が防止され、その
内径を接合管1の外形よりも大きく確保しているためで
もある。このように、管継手の施工に際し、仮締状態の
緊締ボルト11及びナット12を取り外す必要がないの
で、これらの小さい部材を紛失することもなく、施工作
業も効率的である。
【0023】然る後は、図1に示すように、仮締用リン
グ14を装着したままの状態で緊締ボルト11及びナッ
ト12を締結する。この締結により、仮締用リング14
の環状に配列されたリブ17とリブ18とに、一定以上
の力が作用する。そのため、強度の弱い短いリブ17が
それぞれ押輪7の前端面によって押圧されて折損し、押
輪7の前進移動に伴って強度の強い長いリブ18どうし
の間へ嵌まり込むようになる。つまり、緊締用ボルト1
1及びナット12の締結により、押輪7と継手本体2の
突出部8との間の間隔が狭まり、最大限に締め込んだ状
態では端面接触するようになる。この両者の間隔が狭ま
ることによって、環状に配列された短いリブ17と、長
いリブ18との間の間隔も狭められる。このリブどうし
の間隔は、短いリブ17の方を短く形成しておくこと
で、短いリブ17の強度を長いリブ18の強度よりも弱
く設定することができ、短いリブ17が折損することで
間隔が狭まるようになる。そして、最大限に緊締した状
態では、長いリブ18どうしの間へ折損した短いリブ1
7が嵌まり込むようになり、押輪7と継手本体2の突出
部8との間の間隔をリブ17又は18の一枚分の厚みに
設定でき、全周面にわたって均一な間隔を形成すること
が可能である。
【0024】また押輪7の前進に応じてゴムパッキン6
が前進移動するようになり、継手本体2のテーパー状受
口部3との作用によりゴムパッキン6は縮径動作をす
る。そして、接合管1の外周面に押圧密着して本来のシ
ール作用を行うものである。この施工中にあって、前記
仮締用リング14の環状体15は、押輪7と継手本体2
の突出部8との間へ土砂や石等が入り込むのを防止する
働きをする。また施工後にあっては、押輪7と突出部8
との間の緊締ボルト11の螺子部が土壌と接触するのを
防止し、緊締ボルト11の螺子部に電気的,化学的等の
腐食を発生させることがない。
【0025】なお、前記強度の弱い短いリブ17と、強
度の強い長いリブ18とは、図2の図(A)に示すよう
に、長いリブ18がコーナー部に位置するように配設す
る方がよい。これは、コーナー部の方が直線部よりもリ
ブ強度を確保することができるからである。
【0026】図3及び図4は、それぞれ本発明の第2及
び第3の実施の形態に係る仮締用リング21及び22の
正面図である。この実施の形態は、押輪7と継手本体2
の突出部8の外周面形状が、図2に示すものとは異なる
場合を示したものである。
【0027】また図5及び図6は、本発明の第4の実施
の形態に係るものであり、図5は仮締め状態の管継手に
接合管1を挿嵌した状態を示す縦断面図、図6は仮締用
リング23を示す正面図である。この実施の形態は、押
輪7の外周面7aと、継手本体2の突出部8の外周面8
aとが周方向の一部において径を異ならせており、段差
を有する場合のものである。従って、仮締用リング23
の環状体15は、前記段差部分において、同様の段差2
4を有している。その他の構成並びに基本的な作用効果
は、前述した第1の実施の形態の場合と同じである。
【0028】更に、図7及び図8は、本発明の第5の実
施の形態に係るものであり、図7は仮締め状態の管継手
に接合管1を挿嵌した状態を示す縦断面図、図8は仮締
用リング25を示す正面図である。同図に示す如く、こ
の仮締用リング25は、前記第4の実施の形態に係る仮
締用リング23の段差24が更に大きくなった場合のも
のであり、この段差24の存在する部分ではリブ18を
省略している。これは、段差24が形成された部分で
は、当該段差24がリブ18の働きをするからである。
すなわち、仮締用リング25のリブ17と段差24と
は、押輪7と継手本体2の突出部8との間に、所定の締
代を確保し、両者の間隔が狭まらないように機能するか
らである。なお、段差24の形成されない部分以外で
は、前述した各実施の形態の場合と同じように、リブ1
7とリブ18とが環状に配列されている。その他の構成
並びに作用効果は、前述した第1の実施の形態の場合と
同じである。
【0029】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、仮締用リングに設けた段差24は、全周に形成され
るものであってもよい。この場合には、段差24にリブ
18の働きを兼用させることが可能であり、リブ18を
省略することが可能である。また短いリブ17と長いリ
ブ18とは、それぞれが環状に配設されておればよく、
その前後位置を特定する必要はない。更にまた、継手本
体2と接合管1とは、図9及び図10に示す従来のもの
であってもよく、その他の管継手であってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
仮締用リングに一定以上の力を加えない限りにおいては
その内径方向へ突出する二つのリブが、管又は継手本体
の突出部と押輪との間の間隔を一定に保持し、締代を確
保するためのスペーサとしての機能を保持している。そ
のため、一定以上の力が作用しない仮締めの状態では、
前記リブどうしの間の間隔を押輪と継手本体の突出部と
の間に確保することができ、ゴムパッキンを縮径させる
ことがない。それ故、仮締めのままの状態で外から接合
管の先端を押輪及びゴムパッキンへ挿通して継手本体の
空腔へ挿嵌することができ、管継手の施工作業が極めて
簡単となり、また緊締ボルトやナットを紛失することも
ない。しかも、その場合に仮締用リングは、その平坦な
環状体が押輪と、継手本体と、ゴムパッキンの三者の中
心軸心線を同一に揃える働きをするので、接合管の挿入
作業は極めて容易となるものである。
【0031】また緊締ボルト及びナットを締結して、仮
締用リングを一定以上の力が加圧すると、その一方側の
強度の弱いリブ列が折損し、他方のリブどうしの間へ嵌
まり込むので、仮に締結を最大限行ったとしても押輪と
継手本体の突出部との間の間隔を全周にわたってリブ一
枚の厚みに均一に揃えることができる。つまり、締結力
を全周にわたって均一にすることが可能である。
【0032】更に、仮締用リングの環状体の部分は、継
手部分で最も外径の大きい部位である押輪の外周面及び
継手本体の突出部の外周面に跨がってこれを被覆してお
り、当該外周面が床面や他部材と接触したりしてその塗
料が剥離除去されるのを防止し、塗料の有する腐食を防
止する機能を維持することが可能である。しかも、施工
後にあっては、継手本体の突出部と押輪との間に土壌や
石等が混入することはなく、締結不良の原因になること
はない。しかも、継手本体の突出部と押輪との間の緊締
ボルトの螺子部が、土壌と接触することがないので、該
部分の腐食を防止することも可能である。
【0033】更にまた、仮締用リングの二種類のリブを
長さの異なるリブどうしの環状列とし、これらが互い違
いになるように配列したものにあっては、これの成形型
を二分割できる型のみで構成でき、複雑な中子が不要で
ある。そのため、型の製作に必要な費用の低減を図るこ
とができ、また製造時の材料注入や脱型等も容易に行う
ことができるようになり、成形性の面でも優れたものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る仮締状態の管
継手に接合管を挿入した場合を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る仮締用リング
を示すものであり、図(A)はその正面図、図(B)は
その一部を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る仮締用リング
の正面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る仮締用リング
の正面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る仮締状態の管
継手に接合管を挿入した場合を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る仮締用リング
の正面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る仮締状態の管
継手に接合管を挿入した場合を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る仮締用リング
の正面図である。
【図9】従来の管継手の全体を示す部分縦断面図であ
る。
【図10】本出願人が先に開発した管継手の全体を示す
部分縦断面図である。
【符号の説明】
1…接合管 2…継手本体 4…空腔 6…ゴムパッキン 7…押輪 11…緊締ボルト 12…ナット 14…仮締用リン
グ 15…環状体 17…短いリブ 18…長いリブ 21…仮締用リン
グ 22…仮締用リング 23…仮締用リン
グ 24…段差 25…仮締用リン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーパー状の受口部を有する管又は継手本
    体に、無ねじの接合管を挿入し、環状のゴムパッキンを
    挿嵌介在せしめて押輪の緊締手段であるボルト及びナッ
    トによって管又は継手本体に緊締するようにした伸縮可
    撓管継手において、管又は継手本体の突出部と押輪との
    間に、所定の締代を確保するために所定間隔離れた位置
    で内径方向へ突出する二つのリブと、前記管又は継手本
    体の突出部と押輪との外周面へ接合する環状体とから成
    る合成樹脂製の仮締用リングを介在させ、当該仮締用リ
    ングと、押輪とゴムパッキンと管又は継手本体とを一体
    的に仮締めしたことを特徴とする伸縮可撓管継手の仮締
    構造。
  2. 【請求項2】仮締用リングの二つのリブは、周方向の長
    さが長いリブが環状に配列された列と、周方向の長さが
    短いリブが環状に配列された列とからなり、長い環状リ
    ブと短い環状リブの個々は、管の挿入方向から見てそれ
    ぞれが重ならないように周方向にズレて配列されている
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の伸縮可撓管継手
    の仮締構造。
  3. 【請求項3】仮締用リングの環状体は、管又は継手本体
    の突出部に接合する部分と、押輪の外周面へ接合する部
    分との径が一部において又は全周において異なり、段差
    を有していることを特徴とする前記請求項1又は2に記
    載の伸縮可撓管継手の仮締構造。
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