JPH10231741A - 内燃機関用バルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関用バルブタイミング制御装置

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JPH10231741A
JPH10231741A JP3584297A JP3584297A JPH10231741A JP H10231741 A JPH10231741 A JP H10231741A JP 3584297 A JP3584297 A JP 3584297A JP 3584297 A JP3584297 A JP 3584297A JP H10231741 A JPH10231741 A JP H10231741A
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静摩擦等の影響を受けることなく正確なバル
ブタイミング調整を実行すること。 【解決手段】 現在の相対回転角VTと運転状態を表す
パラメータから求められた目標相対回転角VTTとの相
対回転角偏差に基づき、アクチュエータに供給する基本
制御電流IBCが算出される(ステップS105)。そし
て、基本制御電流IBCにディザ(dither)信号が重畳さ
れてVVT(バルブタイミング制御機構)を制御するた
めの制御電流Icが算出される(ステップS107)。
このディザ信号によりVVTに強制的な微小振動が与え
られ、摩擦変動等により生じるヒステリシス現象による
制御回転角誤差を解消することができる。これにより、
制御デューティ比の変更に対応したVVTのバルブタイ
ミング変更時における進角量または遅角量を極めて正確
に制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気バ
ルブまたは排気バルブの少なくともいずれか一方の開閉
タイミングを運転状態に応じて変更自在な内燃機関用バ
ルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用バルブタイミング制御
装置に関連する先行技術文献としては、特開平7−11
980号公報にて開示されたものが知られている。
【0003】このものでは、内燃機関の潤滑油を利用し
て油圧で駆動されるバルブタイミング制御機構を利用し
たバルブタイミング調整のフィードバック制御におい
て、進角側では学習値を反映させ、遅角側ではデューテ
ィ値を採用することで、学習時間の短縮と同時に、製造
上のばらつきに影響されず、正確なバルブタイミング調
整を実行させる技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関の
潤滑油を利用して油圧で駆動されるバルブタイミング制
御機構において、所定の制御回転角から進角側または遅
角側への駆動開始時や進角側方向から遅角側方向、また
は遅角側方向から進角側方向へとバルブタイミングが変
更されるときには静摩擦等の影響によるヒステリシス現
象が起きるため、正確なバルブタイミング調整を実行し
ようとしても所望の制御回転角に到達しないという不具
合があった。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、静摩擦等の影響を受けること
なく正確なバルブタイミング調整が実行できる内燃機関
用バルブタイミング制御装置の提供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関用バ
ルブタイミング制御装置によれば、相対回転角制御手段
で算出された制御回転角に対して、制御回転角補正手段
により所定周波数で微小振幅変動を与える補正回転角分
が重畳される。そして、補正回転角分が重畳された制御
回転角を用いることで、アクチュエータに対する制御デ
ューティ比が常に微小変動され、バルブタイミング制御
機構に対して強制的な微小振動が与えられる。すると、
バルブタイミング制御機構において所定の制御回転角か
ら進角側または遅角側への駆動開始時や進角側方向から
遅角側方向、または遅角側方向から進角側方向へとバル
ブタイミングが変更されるときに、摩擦変動等により生
じるヒステリシス現象による制御回転角誤差を解消する
ことができる。このため、制御デューティ比の変更に対
応したバルブタイミング制御機構のバルブタイミング変
更時における進角量または遅角量を極めて正確に制御す
ることができるという効果が得られる。
【0007】請求項2の内燃機関用バルブタイミング制
御装置では、バルブタイミング制御機構に対する制御回
転角に重畳される補正回転角における振幅変動の大きさ
が内燃機関の運転状態や相対回転角や制御回転角に基づ
き設定される。つまり、各種制御条件の変化に対応した
補正回転角が制御回転角に重畳されることでバルブタイ
ミング変更の際の制御回転角誤差を適切に解消すること
ができる。これにより、制御デューティ比の変更に対応
したVVT50のバルブタイミング変更時における進角
量または遅角量を極めて正確に制御することができると
いう効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用バルブタイミング制御装置を適用したダ
ブルオーバヘッドカム式内燃機関とその周辺機器を示す
概略構成図である。
【0010】図1において、10は内燃機関であり、内
燃機関10の駆動軸としてのクランクシャフト11から
チェーン12を介して一対のチェーンスプロケット1
3,14に駆動力が伝達される。このクランクシャフト
11と同期して回転される一対のチェーンスプロケット
13,14には従動軸としての一対のカムシャフト1
5,16が配設され、これらのカムシャフト15,16
によって図示しない吸気バルブ及び排気バルブが開閉駆
動される。
【0011】クランクシャフト11にはクランクポジシ
ョンセンサ21、カムシャフト15にはカムポジション
センサ22がそれぞれ配設されている。このクランクポ
ジションセンサ21から出力されるパルス信号θ1 及び
カムポジションセンサ22から出力されるパルス信号θ
2 はECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)
30に入力される。
【0012】なお、ECU30は、周知の中央処理装置
としてのCPU、制御プログラムを格納したROM、各
種データを格納するRAM、入出力回路及びそれらを接
続するバスライン等からなる論理演算回路として構成さ
れている。
【0013】ECU30には、これらの信号の他に内燃
機関10の運転状態に対応するエアフローメータ(図示
略)からの単位機関回転数当たりの吸気量(吸入空気
量)GN、水温センサ(図示略)からの冷却水温THW
等の各種センサ信号が入力されており、後述のクランク
シャフト11に対するカムシャフト15の相対回転角V
T及び目標相対回転角VTTが算出される。そして、E
CU30からの駆動信号によりスプールバルブ40のリ
ニアソレノイド41がDuty(デューティ比)制御され、
油タンク45内の油がポンプ46により供給油通路47
を通って一方のカムシャフト15に設けられたバルブタ
イミング制御機構(Variable Valve Timming Control M
echanism: 以下、単に『VVT』と記す;図1の斜線
部)50に圧送される。このVVT50に供給される油
の油量が調整されることで、カムシャフト15がチェー
ンスプロケット13、即ち、クランクシャフト11に対
し所定の位相差を有して回転自在であり、カムシャフト
15が目標相対回転角VTTに設定可能である。なお、
VVT50からの油は排出油通路48を通って油タンク
45内に戻される。
【0014】ここで、クランクシャフト11が1回転し
てクランクポジションセンサ21からのパルス数がN個
発生するとき、カムシャフト15の1回転でカムポジシ
ョンセンサ22からのパルス数がN個発生するようにす
る。また、カムシャフト15のタイミング変換角最大値
をθmax °CA(クランク角)とすると、N<(360
/θmax )となるようにパルス数Nを設定する。これに
よって、相対回転角VTの算出時、クランクポジション
センサ21のパルス信号θ1 と、このパルス信号θ1 の
次に続いて発生するカムポジションセンサ22のパルス
信号θ2 とを使用することができる。
【0015】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されて
いるECU30の処理手順を示す図2のフローチャート
に基づき、図3及び図4のマップを参照して説明する。
ここで、図3は機関回転数Neと吸気量GNとから目標
相対回転角VTTを算出するマップであり、図4は相対
回転角偏差に対する基本制御電流IBCを算出するマップ
である。なお、このルーチンは所定時間毎にECU30
にて繰返し実行される。
【0016】図2において、まず、ステップS101で
VVT50に対する実行条件が成立しているかが判定さ
れる。ここでは、内燃機関10の始動後における機関回
転数Neが所定機関回転数、例えば、500rpm未
満、冷却水温THWが所定温度、例えば、0℃未満のと
きVVT50に対する実行条件が不成立であるとされ
る。即ち、機関回転数Neが500rpm未満では内燃
機関10が未だ始動後経過時間が少なく安定したアイド
ル運転状態になく、冷却水温THWが0℃未満ではVV
T50を駆動する油温も同様に低いと推定できその粘性
が高過ぎると思われるからである。
【0017】ステップS101の判定条件が成立すると
きには、ステップS102に移行し、各種センサ信号と
してクランクポジションセンサ21の出力信号θ1 及び
カムポジションセンサ22の出力信号θ2 、更に、内燃
機関10の運転状態を表すパラメータとしての機関回転
数Ne及び吸気量GN等が読込まれる。次にステップS
103に移行して、ステップS102で読込まれたクラ
ンクポジションセンサ21の出力信号θ1 及びカムポジ
ションセンサ22の出力信号θ2 からクランクシャフト
11に対するカムシャフト15の現在の位相差である相
対回転角VT(=θ1 −θ2 )が算出される。
【0018】次にステップS104に移行して、ステッ
プS102で読込まれた機関回転数Ne及び吸気量GN
に基づき、図3に示すマップから現在の目標位相差であ
る目標相対回転角VTTが算出される。次にステップS
105に移行して、ステップS103で算出された相対
回転角VTとステップS104で算出された目標相対回
転角VTTとの相対回転角偏差(VTT−VT)に基づ
き、図4に示すマップからOCV(Oil-flow Control V
alve)としてのスプールバルブ40のリニアソレノイド
41に供給する基本制御電流IBCが算出される。
【0019】次にステップS106に移行して、後述す
るようなディザ(dither)信号が設定される。次にステ
ップS107に移行して、ステップS105で算出され
た基本制御電流IBCにステップS106で設定されたデ
ィザ信号が重畳され、最終的にVVT50を制御するた
めの制御電流Icが算出され、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS101の判定条件が成立しないときに
は、ステップS108に移行し、VVT50に対する制
御電流IcがOFFとされ、VVT50が最も遅角側に
保持されたまま、本ルーチンを終了する。
【0020】図5は上述のルーチンのステップS106
で設定されるディザ信号を示す説明図である。
【0021】このディザ信号とは、図5に+(プラス:
加算)側設定値及び−(マイナス:減算)側設定値とし
て変動量を示すような、比較的高い周波数(数十〜数百
Hz)の信号(図5に実線で示す)のことであり、基本
制御電流IBC(図5に破線で示す)に重畳することによ
り、元の電流値に対して微小振動を起こさせるものであ
る。このように、上述のルーチンのステップS107で
基本制御電流IBCにディザ信号が重畳された制御電流I
cによれば、リニアソレノイド41に対する制御デュー
ティ比が常に微小変動されるため、結果的に、VVT5
0に対して強制的な微小振動が与えられることとなる。
すると、VVT50において所定の制御回転角から進角
側または遅角側への駆動開始時や進角側方向から遅角側
方向、または遅角側方向から進角側方向へとバルブタイ
ミングが変更されるときに、摩擦変動等により生じるヒ
ステリシス現象による制御回転角誤差を解消することが
できる。これにより、制御デューティ比の変更に対応し
たVVT50のバルブタイミング変更時における進角量
または遅角量を極めて正確に制御することができる。
【0022】次に、ディザ信号の設定について具体的に
説明する。
【0023】まず、図6のマップを用いて、ディザ信号
を現在の運転状態に応じて設定する場合を説明する。図
6(a)のマップにより機関回転数Ne〔rpm〕に対
する基本ディザ信号DB1が算出される。図6(a)のマ
ップに示すように、運転状態としての機関回転数Neが
所定回転数より低いときには発生される油圧も低くくな
るため、基本ディザ信号DB1が機関回転数Neの低回転
側となるに連れて中央値に対する+側設定値及び−側設
定値が徐々に大きくされ、静摩擦に打勝つようにされ
る。また、図6(b)のマップにより冷却水温THW
〔℃〕に対する補正係数K1 が算出される。図6(b)
のマップに示すように、運転状態としての冷却水温TH
Wが低いほど油温が低く粘性が高くなり抵抗が大きくな
るため、基本ディザ信号DB1に対する補正係数K1 が冷
却水温THWが低くなるに連れて1.0から徐々に大き
くされる。そして、基本ディザ信号DB1に補正係数K1
が乗算されることで、現在の運転状態に応じたディザ信
号が設定され、所要制御時間の短縮及び制御回転角に対
する位置決め精度が向上される。
【0024】次に、図7のマップを用いて、ディザ信号
を現在の相対回転角VTに応じて設定する場合を説明す
る。図7(a)のマップにより相対回転角VTに対する
基本ディザ信号DB2が算出される。図7(a)のマップ
に示すように、相対回転角VTが所定回転角より小さい
ときには遅角側に徐々に大きくされ、逆に所定回転角よ
り大きいときには進角側に徐々に大きくされ、静摩擦に
打勝つようにされる。更に、この基本ディザ信号DB2に
対する補正係数として、図6(b)と同様な、図7
(b)のマップにより冷却水温THW〔℃〕に対する補
正係数K1 が算出され、図7(c)のマップにより機関
回転数Ne〔rpm〕に対する補正係数K2が算出され
る。図7(c)のマップに示すように、機関回転数Ne
に対する補正係数K2 が所定回転数より低くなるに連れ
て1.0より徐々に大きくされ、逆に所定回転数より高
くなるに連れて1.0より小さくされ、油圧補正され
る。そして、基本ディザ信号DB2に補正係数K1 及び補
正係数K2 が乗算されることで、現在の相対回転角VT
に応じたディザ信号が設定され、所要制御時間の短縮及
び制御回転角に対する位置決め精度が向上される。
【0025】また、図8のマップを用いて、ディザ信号
を現在の基本制御電流IBCに応じて設定する場合を説明
する。図8(a)のマップにより基本制御電流IBCに対
する基本ディザ信号DB3が算出される。図8(a)のマ
ップに示すように、基本制御電流IBCが所定電流値範囲
では進角側及び遅角側が大きくされ、静摩擦に打勝つよ
うにされる。更に、この基本ディザ信号DB3に対する補
正係数として、図6(b)と同様な、図8(b)のマッ
プにより冷却水温THW〔℃〕に対する補正係数K1 が
算出され、図7(c)と同様な、図8(c)のマップに
より機関回転数Ne〔rpm〕に対する補正係数K2 が
算出される。そして、基本ディザ信号DB3に補正係数K
1 及び補正係数K2 が乗算されることで、現在の基本制
御電流IBCに応じたディザ信号が設定され、所要制御時
間の短縮及び制御回転角に対する位置決め精度が向上さ
れる。
【0026】このように、本実施例の内燃機関用バルブ
タイミング制御装置は、内燃機関10の駆動軸としての
クランクシャフト11から吸気バルブを開閉する従動軸
としてのカムシャフト15に駆動力を伝達するチェーン
12等からなる駆動力伝達系に設けられ、カムシャフト
15を所定角度範囲内で相対回転自在なVVT50と、
クランクシャフト11の回転角θ1 を検出する駆動軸回
転角検出手段としてのクランクポジションセンサ21
と、カムシャフト15の回転角θ2 を検出する従動軸回
転角検出手段としてのカムポジションセンサ22と、ク
ランクポジションセンサ21で検出されたクランクシャ
フト11の回転角θ1 とカムポジションセンサ22で検
出されたカムシャフト15の回転角θ2 との位相差であ
る相対回転角VTを算出するECU30にて達成される
相対回転角演算手段と、内燃機関10の運転状態を表す
機関回転数Ne及び吸気量GNに応じてクランクシャフ
ト11の回転角とθ1 カムシャフト15の回転角θ2 と
の目標とする位相差である目標相対回転角VTTを算出
するECU30にて達成される目標相対回転角演算手段
と、前記相対回転角演算手段で算出された相対回転角V
Tと前記目標相対回転角演算手段で算出された目標相対
回転角VTTとの偏差に応じてフィードバック補正され
る制御回転角に対応する基本制御電流IBCを算出し、V
VT50によりカムシャフト15を相対回転するECU
30にて達成される相対回転角制御手段と、前記相対回
転角制御手段で算出された制御回転角に対応する基本制
御電流IBCに対して所定周波数で微小振幅変動を与える
補正回転角分に対応するディザ信号を設定し、基本制御
電流IBCに重畳し補正するECU30にて達成される制
御回転角補正手段とを具備するものである。
【0027】したがって、相対回転角制御手段を達成す
るECU30で算出された制御回転角に対応する基本制
御電流IBCに対して、制御回転角補正手段を達成するE
CU30により所定周波数で微小振幅変動を与える補正
回転角分に対応して設定されたディザ信号が重畳され
る。そして、基本制御電流IBCに対してディザ信号が重
畳された制御電流Icを用いることで、リニアソレノイ
ド41に対する制御デューティ比が常に微小変動され、
VVT50に対して強制的な微小振動が与えられる。す
ると、VVT50において所定の制御回転角から進角側
または遅角側への駆動開始時や進角側方向から遅角側方
向、または遅角側方向から進角側方向へとバルブタイミ
ングが変更されるときに、摩擦変動等により生じるヒス
テリシス現象による制御回転角誤差を解消することがで
きる。このため、制御デューティ比の変更に対応したV
VT50のバルブタイミング変更時における進角量また
は遅角量を極めて正確に制御することができる。
【0028】また、本実施例の内燃機関用バルブタイミ
ング制御装置は、内燃機関10の運転状態を表す機関回
転数Ne及び冷却水温THW、相対回転角VT、制御回
転角に対応する基本制御電流IBCのうち少なくとも1つ
に基づき補正回転角に対応するディザ信号における振幅
変動の大きさを設定するものである。即ち、VVT50
に対する内燃機関の運転状態において負荷となるパラメ
ータや現在の相対回転角VTや基本制御電流IBCに基づ
き補正回転角としてのディザ信号の振幅変動の大きさが
設定される。つまり、各種制御条件の変化に対応したデ
ィザ信号が重畳されることでバルブタイミング変更の際
の制御回転角誤差を適切に解消することができる。これ
により、制御デューティ比の変更に対応したVVT50
のバルブタイミング変更時における進角量または遅角量
を極めて正確に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置の全体構成を示
す概略図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されてい
るECUの処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 図3は図2における目標相対回転角を機関回
転数と吸気量とから求めるマップである。
【図4】 図4は図2における基本制御電流を相対回転
角偏差から求めるマップである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置で用いられるデ
ィザ信号を示す説明図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置で用いられるデ
ィザ信号を現在の運転状態に応じて設定する説明図であ
る。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置で用いられるデ
ィザ信号を現在の相対回転角に応じて設定する説明図で
ある。
【図8】 図8は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置で用いられるデ
ィザ信号を現在の基本制御電流に応じて設定する説明図
である。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 クランクシャフト(駆動軸) 12 チェーン 13 チェーンスプロケット 15 カムシャフト(従動軸) 21 クランクポジションセンサ 22 カムポジションセンサ 30 ECU(電子制御装置) 40 スプールバルブ 41 リニアソレノイド 50 VVT(バルブタイミング制御機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動軸から吸気バルブまたは
    排気バルブの少なくともいずれか一方を開閉する従動軸
    に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記駆動
    軸または前記従動軸のいずれか一方を所定角度範囲内で
    相対回転自在なバルブタイミング制御機構と、 前記駆動軸の回転角を検出する駆動軸回転角検出手段
    と、 前記従動軸の回転角を検出する従動軸回転角検出手段
    と、 前記駆動軸回転角検出手段で検出された前記駆動軸の回
    転角と前記従動軸回転角検出手段で検出された前記従動
    軸の回転角との位相差である相対回転角を算出する相対
    回転角演算手段と、 前記内燃機関の運転状態に応じて前記駆動軸の回転角と
    前記従動軸の回転角との目標とする位相差である目標相
    対回転角を算出する目標相対回転角演算手段と、 前記相対回転角演算手段で算出された前記相対回転角と
    前記目標相対回転角演算手段で算出された前記目標相対
    回転角との偏差に応じて制御回転角を算出し、前記バル
    ブタイミング制御機構により前記駆動軸または前記従動
    軸を相対回転する相対回転角制御手段と、 前記相対回転角制御手段で算出された前記制御回転角に
    対して所定周波数で微小振幅変動を与える補正回転角分
    を設定し、前記制御回転角に重畳し補正する制御回転角
    補正手段とを具備することを特徴とする内燃機関用バル
    ブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関の運転状態、前記相対回転
    角、前記制御回転角のうち少なくとも1つに基づき前記
    補正回転角における振幅変動の大きさを設定することを
    特徴とする請求項1に記載の内燃機関用バルブタイミン
    グ制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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