JP2000145485A - 内燃機関用バルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関用バルブタイミング制御装置

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JP2000145485A
JP2000145485A JP32308398A JP32308398A JP2000145485A JP 2000145485 A JP2000145485 A JP 2000145485A JP 32308398 A JP32308398 A JP 32308398A JP 32308398 A JP32308398 A JP 32308398A JP 2000145485 A JP2000145485 A JP 2000145485A
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internal combustion
combustion engine
value
valve timing
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JP32308398A
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English (en)
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Masaaki Shinojima
政明 篠島
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Denso Corp
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関回転数以外の要因によるVVT(可変バ
ルブタイミング制御機構)の作動特性変化に対する補正
を行うことで、F/B(フィードバック)制御をより適
切に実行すること。 【解決手段】 VVT50における目標進角値と実進角
値との偏差が予め設定された所定値を越え大きくなった
とき、または偏差所定値以内の状態が予め設定された所
定時間未満と短いときには、実進角値の微分値である実
進角値変化速度に応じてVVT50に対するF/B制御
のF/Bゲインが変更される。このため、種々の要因に
よりVVT50の作動速度が遅いものであっても、実進
角値変化速度が低下するとF/Bゲインが増大され、F
/B制御操作量が大きくされるため実進角値変化速度が
速くなり、目標進角値へ実進角値をハンチング現象等を
起こさずに素早く収束させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気バ
ルブまたは排気バルブの少なくとも何れか一方の開閉タ
イミングを運転状態に応じて変更自在な油圧式の可変バ
ルブタイミング制御機構を備える内燃機関用バルブタイ
ミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧式の可変バルブタイミング制
御機構を備え、内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブ
の少なくとも何れか一方の開閉タイミングを運転状態に
応じて変更自在な内燃機関用バルブタイミング制御装置
が知られている。この可変バルブタイミング制御機構の
作動速度は、発生する油圧や構成要素における機械的な
フリクション(摩擦)等に応じて変化するため、F/B
(フィードバック)制御におけるF/Bゲインを可変バ
ルブタイミング制御機構の作動速度に応じて変更するこ
とが制御性能上望ましいとされる。
【0003】これに関連する先行技術文献としては、E
P(ヨーロッパ特許)0445555A2公報にて開示
されたものが知られている。このものでは、内燃機関の
機関回転数に応じてF/Bゲインを変えることにより可
変バルブタイミング制御機構における作動特性を補正し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機関回転数
だけでは、作動油の油温の変化、オイルポンプ等の製品
ばらつきに起因する作動油の油圧の変化や製品の経時変
化によるフリクションの変化等を補正することは無理で
あった。ここで、可変バルブタイミング制御機構の作動
制御では、駆動軸としてのクランクシャフトに対する従
動軸としてのカムシャフトの目標の位相差である目標進
角値(目標相対回転角、目標変位角ともいう)の変化に
対して、クランクシャフトに対するカムシャフトの実際
の位相差である実進角値(実相対回転角、実変位角とも
いう)が追従するようF/B制御される。このとき、F
/Bゲインは通常、作動速度の速いものでハンチングが
発生しないように適合される。
【0005】したがって、図8に示すように、目標進角
値が変化したとき、油圧が高いときにはF/B制御操作
量に基づく実進角値は実線で示すように素早く追従する
が、油圧が低いときにはF/B制御操作量に基づく実進
角値は破線で示すように収束するまで時間がかかること
となる。このため、何らかの要因で可変バルブタイミン
グ制御機構の作動速度が遅いものでは、目標進角値(最
適な進角位置)で可変バルブタイミング制御機構を使用
できない時間が増えるため、内燃機関の諸性能が悪化す
るという不具合があった。
【0006】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、機関回転数以外の要因による
可変バルブタイミング制御機構の作動特性変化に対する
補正を行うことで、F/B制御をより適切に実行するこ
とができる内燃機関用バルブタイミング制御装置の提供
を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関用バ
ルブタイミング制御装置によれば、変化速度検出手段で
検出された開閉タイミングの変化速度に応じてゲイン変
更手段にて可変バルブタイミング制御機構に対するF/
B(フィードバック)制御のゲインが変更される。この
ため、作動油の油温の変化、オイルポンプ等の製品ばら
つきに起因する作動油の油圧の変化や製品の経時変化に
よるフリクションの変化等で可変バルブタイミング制御
機構の作動速度が変化しても、開閉タイミングの変化速
度に応じてゲインが変更され補正されることで最適な制
御性を得ることができるという効果が得られる。
【0008】請求項2の内燃機関用バルブタイミング制
御装置では、ゲイン変更手段が駆動軸と従動軸とにおけ
る目標とする位相差と実際の位相差との偏差が所定値以
下のときは、可変バルブタイミング制御機構は殆ど作動
する必要がないため、ゲインが所定値以下に設定される
ことで可変バルブタイミング制御機構の制御安定性を確
保できるという効果が得られる。
【0009】請求項3の内燃機関用バルブタイミング制
御装置では、ゲイン変更手段によってゲインを変更する
際、所定の平滑化処理が実行されるため、可変バルブタ
イミング制御機構の作動速度が速いものであってもその
時間が短いときには、ゲインに殆ど反映されないため可
変バルブタイミング制御機構の制御性を確保できるとい
う効果が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用バルブタイミング制御装置が適用された
ダブルオーバヘッドカム式内燃機関とその周辺機器を示
す概略構成図である。
【0012】図1において、10は内燃機関であり、内
燃機関10の駆動軸としてのクランクシャフト11から
チェーン12を介して一対のチェーンスプロケット1
3,14に駆動力が伝達される。このクランクシャフト
11と同期して回転される一対のチェーンスプロケット
13,14には従動軸としての一対のカムシャフト1
5,16が配設され、これらのカムシャフト15,16
によって図示しない吸気バルブ及び排気バルブが開閉駆
動される。
【0013】クランクシャフト11にはクランクポジシ
ョンセンサ21、カムシャフト15にはカムポジション
センサ22がそれぞれ配設されている。このクランクポ
ジションセンサ21から出力されるパルス信号θ1 及び
カムポジションセンサ22から出力されるパルス信号θ
2 はECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニッ
ト)30に入力される。
【0014】なお、ECU30は、周知の中央処理装置
としてのCPU、制御プログラムを格納したROM、各
種データを格納するRAM、B/U(バックアップ)R
AM、入出力回路及びそれらを接続するバスライン等か
らなる論理演算回路として構成されている。
【0015】ECU30には、これらの信号の他に内燃
機関10の運転状態に対応するエアフローメータ(図示
略)からの単位機関回転数当たりの吸気量(吸入空気
量)、水温センサ(図示略)からの冷却水温等の各種セ
ンサ信号が入力されており、クランクシャフト11に対
するカムシャフト15の目標の位相差である目標進角値
(目標相対回転角、目標変位角ともいう)が算出され
る。また、クランクポジションセンサ21からのパルス
信号θ1 に基づき機関回転数が算出される。そして、E
CU30からの駆動信号によりOCV(Oil-flow Contr
ol Valve:油圧制御弁)としてのスプールバルブ40の
リニアソレノイド41がDuty(デューティ比)制御さ
れ、油タンク45内の作動油がポンプ46により供給油
通路47を通って一方のカムシャフト15に設けられた
可変バルブタイミング制御機構(Variable Valve Timmi
ng Control Mechanism:以下、『VVT』と記す)50
(図1の斜線部)に圧送される。このVVT50に供給
される作動油の油量が調整されることで、カムシャフト
15がチェーンスプロケット13、即ち、クランクシャ
フト11に対し所定の位相差を有して回転自在であり、
カムシャフト15が目標進角値に設定可能である。な
お、VVT50からの作動油は排出油通路48を通って
油タンク45内に戻される。
【0016】ここで、クランクシャフト11が1回転し
てクランクポジションセンサ21からのパルス数がN個
発生するとき、カムシャフト15の1回転でカムポジシ
ョンセンサ22からのパルス数が2N個発生するように
する。また、カムシャフト15のタイミング変換角最大
値をθmax °CA(Crank Angle:クランク角)とする
と、N<(360/θmax )となるようにパルス数Nを
設定する。これによって、実進角値の算出時、クランク
ポジションセンサ21のパルス信号θ1 と、このパルス
信号θ1 の次に続いて発生するカムポジションセンサ2
2のパルス信号θ2 とを使用することができる。即ち、
クランクポジションセンサ21の出力信号θ1 及びカム
ポジションセンサ22の出力信号θ2 からクランクシャ
フト11に対するカムシャフト15の現在の実際の位相
差(=θ1 −θ2 )が算出され、最遅角制御状態で学習
された位相差を基準としてどれだけ進角〔°CA〕して
いるかにより実進角値が算出される。
【0017】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用バルブタイミング制御装置によるVVT
制御全体を示す図2の状態遷移図を参照して説明する。
【0018】図2において、まず、クリーニング制御状
態C1に移行する条件としては、始動時でECU30に
対する電源ON(オン)直後や後述のF/B制御状態C
3からアイドル運転になった直後である。このクリーニ
ング制御状態C1では、リニアソレノイド41に対して
予め設定された所定のDuty 制御が実行されスプールバ
ルブ40の開閉が100〔ms〕程度の短い時間で数回
繰返され、堆積した異物が除去される。また、最遅角制
御状態C2に移行する条件としては、内燃機関の停止
時、内燃機関の始動時でクリーニング制御状態C1の完
了直後及びアイドル運転期間中である。この最遅角制御
状態C2では、スプールバルブ40を遅角側に全開し、
VVT50を最遅角側に固定され、この状態におけるク
ランクポジションセンサ21の出力信号θ1 及びカムポ
ジションセンサ22の出力信号θ2による位相差が学習
される。そして、F/B制御状態C3に移行する条件と
しては、上述の条件以外のときである。
【0019】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用バルブタイミング制御装置のVVT制御
におけるF/B制御状態C3のときの動作を示す図3の
ブロック図を参照して説明する。
【0020】図3において、目標進角値算出部S1で
は、機関回転数、吸気量の2次元マップに基づき、その
内燃機関の運転状態に最適な目標進角値が算出される。
また、実進角値算出部S2では、クランクポジションセ
ンサ21の出力信号θ1 及びカムポジションセンサ22
の出力信号θ2 による位相差が算出され、上述の最遅角
制御状態C2で学習された位相差を基準として位相がど
れだけ〔°CA〕進んでいるかが検出され実進角値が算
出される。次に、偏差算出部S3では、目標進角値算出
部S1で算出された目標進角値から実進角値算出部S2
で算出された実進角値が減算されることで偏差が算出さ
れる。一方、実進角値変化速度算出部S4では、今回の
実進角値から前回の実進角値が減算された値に所定の係
数が乗算されることで実進角値変化速度が算出される。
ここで、係数としては機関回転数に比例する値であり、
単位時間当たりの実進角値変化に変換するものである。
【0021】次に、F/Bゲイン算出部S5では、偏差
算出部S3で算出された偏差及び実進角値変化速度算出
部S4で算出された実進角値変化速度に基づき、後述の
図4の処理にてF/Bゲインが算出される。そして、F
/B制御操作量算出部S6では、偏差算出部S3で算出
された偏差にF/Bゲイン算出部S5で算出されたF/
Bゲインが乗算されることでF/B制御操作量が算出さ
れる。次に、電流変換部S7では、F/B制御操作量算
出部S6で算出されたF/B制御操作量に比例した実進
角値変化速度が得られるように、後述の図7に示す特性
図に基づき、リニアソレノイド電流が算出され、スプー
ルバルブ40のリニアソレノイド41に通電される。こ
のようにして、スプールバルブ40からVVT50に供
給される作動油の油量が調整され、VVT50が作動さ
れカムシャフト15の位相が変化される。
【0022】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されて
いるECU30のVVT制御におけるF/Bゲイン算出
の処理手順を示す図4のフローチャートに基づき、図5
を参照して説明する。ここで、図5は本実施例のVVT
制御における今回の実進角値から前回の実進角値を減算
した値に係数を乗算して算出される実進角値変化速度
〔°CA/s〕をパラメータとして基本となるベースF
/Bゲインを算出するテーブルである。この係数は機関
回転数に比例したものであり、単位時間当たりの実進角
値の変化量に変換するためのものである。なお、このF
/Bゲイン算出ルーチンは所定時間毎にECU30にて
繰返し実行される。
【0023】図4において、ステップS101で、偏差
が所定値以下、かつ所定時間以上継続しているかが判定
される。ステップS101の判定条件が成立、即ち、上
述の目標進角値と実進角値との偏差が予め設定された所
定値以下と小さく、かつ予め設定された所定時間以上と
長く継続しているときにはステップS102に移行す
る。このような条件としては、例えば、VVT50に対
するF/B制御が終了し定常状態にあるようなときであ
り、制御安定性を保持するためVVT50を殆ど作動さ
せる必要がないため、ステップS102で、F/Bゲイ
ンがMin(最小値)に設定され、本ルーチンを終了す
る。
【0024】一方、ステップS101の判定条件が成立
せず、即ち、目標進角値と実進角値との偏差が予め設定
された所定値を越え大きく、または継続時間が予め設定
された所定時間未満と短いときにはステップS103に
移行する。ステップS103では、VVT50に対する
F/B制御が引続き必要であるとして、まず、予め算出
されている実進角値変化速度に対するベースF/Bゲイ
ンが図5に示すテーブルに基づき算出される。なお、図
5に示すように、実進角値変化速度が大きくなるほどベ
ースF/Bゲインが小さくなるように設定されている。
次にステップS104に移行して、ステップS103で
算出された前回のベースF/Bゲインと今回のベースF
/Bゲインとを加算して1/2を乗算する等の平滑化
(なまし)処理が行われ、今回のF/Bゲインが算出さ
れ、本ルーチンを終了する。
【0025】次に、本実施例のVVT制御における各種
制御量の遷移状態を示す図6のタイムチャート、F/B
制御操作量に応じたリニアソレノイド電流を算出するた
めの図7の特性図を参照して説明する。
【0026】図6に示すように、例えば、VVT50を
作動するための作動油の油圧が低いときのF/B制御操
作量が、目標進角値と実進角値との偏差に対して上述の
ステップS102またはステップS104で算出された
F/Bゲインが乗算されることで算出される。そして、
F/B制御操作量に比例した実進角値変化速度が得られ
るよう、図7に示す特性図に基づき、リニアソレノイド
電流(Duty 制御電流)が算出され、VVT50を作動
するためスプールバルブ40のリニアソレノイド41に
通電される。このようにして、スプールバルブ40から
供給される作動油の油圧に応じてVVT50が作動され
る。
【0027】本実施例によるVVT制御では、実進角値
変化速度に応じてF/Bゲインが適切に変更されること
で、クランクシャフト11に対するカムシャフト15の
位相が最適に変化される。即ち、作動油の油温の変化、
オイルポンプ等の製品ばらつきに起因する作動油の油圧
の変化や製品の経時変化によるフリクションの変化等で
VVT50の作動速度が遅いものでは、実進角値変化速
度が低下するとF/Bゲインが増大し、F/B制御操作
量が大きくなるため実進角値変化速度を速くすることが
でき、目標進角値へ実進角値を素早く収束することがで
きる。これにより、目標進角値の進角位置でより長い時
間VVT50が使用されることとなり内燃機関の諸性能
を向上させることができる。また、偏差が所定値以下、
かつ所定時間以上継続するときには、図4のステップS
102で述べたようにF/BゲインがMin(最小値)と
され、制御安定性が確保される。一方、VVT50の作
動速度が速いものでは、F/Bゲインが平滑化処理され
ているため、実進角値変化速度が低下する時間が短いと
きにはF/Bゲインに殆ど反映されないためオーバシュ
ート等を起こすことなく、図8に示す従来の実進角値
(油圧:高)と同等の制御性を確保することができる。
【0028】このように、本実施例の内燃機関用バルブ
タイミング制御装置は、内燃機関10の駆動軸としての
クランクシャフト11から吸気バルブを開閉する従動軸
としてのカムシャフト15に駆動力を伝達するチェーン
12等からなる駆動力伝達系に設けられ、吸気バルブの
開閉タイミングを変更自在、即ち、目標進角値に対する
実進角値を変更自在な油圧式のVVT50と、VVT5
0による開閉タイミングとしての実進角値の変化速度
(実進角値変化速度)を検出するECU30にて達成さ
れる変化速度検出手段と、前記変化速度検出手段で検出
された実進角値変化速度に応じてVVT50に対するF
/B(フィードバック)制御のF/Bゲインを変更する
ECU30にて達成されるゲイン変更手段とを具備する
ものである。
【0029】つまり、ゲイン変更手段では変化速度検出
手段で検出された実進角値変化速度に応じてVVT50
に対するF/B制御のF/Bゲインが変更される。この
ため、作動油の油温の変化、オイルポンプ等の製品ばら
つきに起因する作動油の油圧の変化や製品の経時変化に
よるフリクションの変化等でVVT50の作動速度が遅
いものであっても、実進角値変化速度が低下するとF/
Bゲインが増大され、F/B制御操作量が大きくされる
ため実進角値変化速度が速くなり、目標進角値へ実進角
値をハンチング現象等を起こさずに素早く収束させるこ
とができる。これにより、目標進角値の進角位置でより
長い時間VVT50が使用されることとなり内燃機関の
諸性能を向上させることができる。
【0030】また、本実施例の内燃機関用バルブタイミ
ング制御装置は、ECU30にて達成されるゲイン変更
手段がクランクシャフト11とカムシャフト15とにお
ける目標進角値と実進角値をとの偏差が所定値以下のと
きは、F/Bゲインを所定値以下のMin(最小値)とす
るものである。つまり、目標進角値と実進角値との偏差
が予め設定された所定値以下と小さいときには、VVT
50は殆ど作動する必要がないため、F/BゲインがM
in(最小値)に設定されることでVVT50の制御安定
性が確保される。
【0031】そして、本実施例の内燃機関用バルブタイ
ミング制御装置は、ECU30にて達成されるゲイン変
更手段がF/Bゲインを変更する際、所定の平滑化処理
を実行するものである。つまり、VVT50の作動速度
が速いものであっても実進角値変化速度が低下する時間
が短いときには、平滑化処理によりF/Bゲインに殆ど
反映されないためVVT50の制御性を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置が適用されたダ
ブルオーバヘッドカム式内燃機関とその周辺機器を示す
概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置によるVVT制
御全体を示す状態遷移図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置のVVT制御に
おけるF/B制御状態のときの動作を示すブロック図で
ある。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されてい
るECUのVVT制御におけるF/Bゲイン算出の処理
手順を示すフローチャートである。
【図5】 図5は図4で実進角値変化速度をパラメータ
としてベースF/Bゲインを算出するテーブルである。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置のVVT制御に
おける各種制御量の遷移状態を示すタイムチャートであ
る。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置のVVT制御に
おけるF/B制御操作量とリニアソレノイド電流との関
係を示す特性図である。
【図8】 図8は従来の内燃機関用バルブタイミング制
御装置のVVT制御における各種制御量の遷移状態を示
すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 クランクシャフト(駆動軸) 12 チェーン 13 チェーンスプロケット 15 カムシャフト(従動軸) 21 クランクポジションセンサ 22 カムポジションセンサ 30 ECU(電子制御ユニット) 40 スプールバルブ 41 リニアソレノイド 50 VVT(可変バルブタイミング制御機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA08 AA19 BA23 BA38 BA39 BB04 DA06 GA00 3G084 BA23 CA01 CA03 DA08 DA21 EB08 EB13 EB17 EC06 FA07 FA20 FA33 FA38 3G092 AA01 AA11 DA01 DA02 DA06 DA09 DF04 DF06 DG05 DG09 EA04 EA09 EA13 EB01 EB04 EC02 EC05 EC08 FA09 GA01 GA04 HA01Z HA13X HA13Z HE01Z HE04Z HE08Z HF19Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動軸から吸気バルブまたは
    排気バルブの少なくとも何れか一方を開閉する従動軸に
    駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記吸気バ
    ルブまたは前記排気バルブの開閉タイミングを変更自在
    な油圧式の可変バルブタイミング制御機構と、 前記可変バルブタイミング制御機構による開閉タイミン
    グの変化速度を検出する変化速度検出手段と、 前記変化速度検出手段で検出された前記開閉タイミング
    の変化速度に応じて前記可変バルブタイミング制御機構
    に対するフィードバック制御のゲインを変更するゲイン
    変更手段とを具備することを特徴とする内燃機関用バル
    ブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲイン変更手段は、前記駆動軸と前
    記従動軸とにおける目標とする位相差と実際の位相差と
    の偏差が所定値以下のときは、前記ゲインを所定値以下
    とすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用バ
    ルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲイン変更手段は、前記ゲインを変
    更する際、所定の平滑化処理を実行することを特徴とす
    る請求項1に記載の内燃機関用バルブタイミング制御装
    置。
JP32308398A 1998-11-13 1998-11-13 内燃機関用バルブタイミング制御装置 Pending JP2000145485A (ja)

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