JPH10230581A - 低カッピング性樹脂凸版及びその製造方法 - Google Patents
低カッピング性樹脂凸版及びその製造方法Info
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- JPH10230581A JPH10230581A JP4976497A JP4976497A JPH10230581A JP H10230581 A JPH10230581 A JP H10230581A JP 4976497 A JP4976497 A JP 4976497A JP 4976497 A JP4976497 A JP 4976497A JP H10230581 A JPH10230581 A JP H10230581A
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Abstract
が接合された積層物を得る。一方、金属板又は合成樹脂
板4の平坦な表面に、感圧型接着剤層3を均一な厚みと
なるように塗布する。そして、積層物の裏面(ベースフ
ィルム層2の裏面)に、金属板又は合成樹脂板4を、感
圧型接着剤層3によって貼合する。樹脂凸版本体1は、
一般的に、液状光硬化性樹脂を硬化させることによって
形成される。感圧型接着剤層3と積層物の裏面に存在す
る空気は、熱収縮によって収縮しているのが好ましい。
また、金属板又は合成樹脂板4としては、樹脂凸版本体
1,ベースフィルム層2又は感圧型接着剤層3よりも、
その剛性の高いものを採用するのが好ましい。積層物を
感圧型接着剤層3に積層,加圧及び/又は貼合する工程
は、加熱雰囲気下で行うのが好ましい。
Description
マージナル現象が発生しにくい樹脂凸版及びその製造方
法に関するものである。
いられている。特に、近年、液晶表示部を作成する際
に、配向膜を印刷するために樹脂凸版が重宝されてい
る。具体的には、ガラス板の表面にポリイミド樹脂より
なる配向膜を印刷するために、樹脂凸版が盛んに用いら
れている。配向膜であるポリイミド樹脂膜が印刷された
ガラス板は二枚準備され、ポリイミド樹脂膜同士が対向
するようにして積層され、この両ポリイミド樹脂膜の間
隙に液晶が封止されて液晶表示部が作成されるのであ
る。従って、ガラス板に印刷されたポリイミド樹脂膜は
均一な厚さであることが要求される。ポリイミド樹脂膜
の厚さが均一でないと、両ポリイミド樹脂膜の間隙に封
止される液晶の量(液晶の厚さ)が不均一になるため、
液晶表示が不鮮明になるからである。
ィルム(ネガフィルムとカバーフィルムとを積層して用
いる場合には、カバーフィルム)とベースフィルムとの
間に、一定厚さの液状光硬化性樹脂を挾み、ネガフィル
ムを通して光を照射することによって、この光硬化性樹
脂の所定の箇所のみを硬化させて凸部とし、一方、ネガ
フィルムによって光が照射されなかった箇所は硬化させ
ずに凹部として製造されるものである。このような方法
で得られた樹脂凸版は、凸部が均一な一定厚さになら
ず、凸部の周辺の厚さが凸部の中央部に比べて厚くなる
という、いわゆるカッピング現象が生じる(図1参
照)。このようなカッピング現象が生じている樹脂凸版
を用いて、印刷インキによる印刷を行うと、印刷部の周
辺に印刷インキが比較的多量に印刷されるということ
(このような現象は、マージナル現象と言われてい
る。)があった。しかし、ポスター等の一般の印刷物に
おいては、このようなマージナル現象はさほど問題にな
らず、樹脂凸版の宿命であるとして放置されていた。
するために樹脂凸版を用いる場合、このカッピング現象
乃至マージナル現象は、重大な欠点を露呈する。即ち、
上記したように、配向膜は均一な厚さであることが要求
されているからである。カッピング現象が生じた樹脂凸
版を用いて配向膜を印刷すると、マージナル現象によっ
て配向膜の周縁の厚さが中央部に比較して厚くなり、両
配向膜間に封止される液晶の厚さが不均一となって、液
晶表示が不鮮明になるのである。
ピング現象が生じにくい、即ち低カッピング性の樹脂凸
版を提供することにある。
とベースフィルム層とよりなる積層物の裏面(ベースフ
ィルム層の裏面)に、全体に亙ってほぼ均一な厚みを有
する感圧型接着剤層によって、表面が平坦な金属板又は
合成樹脂板を、極めて緊密に接着積層し貼合することに
よって、樹脂凸版本体の画像部に生じるカッピング現象
を低減させたものである。このような手段で、カッピン
グ現象を低減させうるということは、驚くべきことであ
り、その作用は不明である。ただ、この結果から以下の
ことが推定できる。即ち、カッピング現象というのは、
単に樹脂凸版本体の凸部だけに生じているのではなく、
樹脂凸版本体全体が表面側に曲がっており(見掛け上、
曲がりは確認できないが)、この曲がりにも起因して生
じており、この曲がりを金属板又は合成樹脂板で矯正す
ることによって、カッピング現象を低減させうるのでは
ないかと推定しうるのである。
来公知の樹脂凸版本体であれば、どのようなものでも使
用しうる。一般的には、液状光硬化性樹脂を硬化させる
ことによって形成された樹脂凸版本体が用いられる。液
状光硬化性樹脂としては、従来公知のものであれば、ど
のようなものでも使用でき、例えば、不飽和ポリエステ
ル樹脂やポリブタジエン等に光増感剤や熱安定剤等を添
加したもの、又はアクリル,ウレタン,エポキシ,ポリ
エステル等のプレポリマーに不飽和基を導入した不飽和
樹脂に光増感剤や熱安定剤等を添加したものが使用され
る。液状光硬化性樹脂の具体例としては、APR(旭化
成工業株式会社製)やテビスタ(帝人株式会社製)等を
挙げることができる。
層が接合されている。ベースフィルム層が接合されてい
る理由は、樹脂凸版本体の製造法に由来するものであ
る。即ち、樹脂凸版本体は、液状光硬化性樹脂をベース
フィルムとネガフィルム(又はカバーフィルム)の間に
挾んだ状態で、光照射により硬化させて製造するもので
あるから、ベースフィルム層が裏面に接合されているの
である。液状光硬化性樹脂を硬化させて得られた樹脂凸
版本体は、一般的に、収縮しやすいものであるから、ベ
ースフィルム層が接合されている方が、樹脂凸版本体の
収縮を防止しうるという点でも好ましいものである。
が接合されており、一方、このベースフィルム層の裏面
には、感圧型接着剤層が設けられている。感圧型接着剤
層は、全体に亙ってほぼ均一な厚みで設けられている。
感圧型接着剤層の厚みが不均一であると、樹脂凸版本体
の表面が平坦にならず、印刷インキやポリイミド樹脂等
が樹脂凸版本体の凸部に均一に乗りにくくなるので、好
ましくない。例えば、ポリイミド樹脂を用いて配向膜を
印刷した場合に、この配向膜が一定の厚さになりにくい
ので、好ましくない。感圧型接着剤としては、従来公知
のものであればどのようなものでも用いることができ、
例えば、ポリアクリル酸エステル系感圧型接着剤やポリ
酢酸ビニル系感圧型接着剤等を用いることができる。
ム層の裏面が接合されており、他面には金属板又は合成
樹脂板が接合されている。感圧型接着剤層と接合してい
る金属板又は合成樹脂板の表面は、平坦なものとなって
いる。この表面が凹凸になっていると、樹脂凸版本体の
表面が平坦にならず、印刷インキやポリイミド樹脂等が
樹脂凸版本体の凸部に均一に乗りにくくなるので、好ま
しくない。金属板(金属箔と呼ばれることもある。)と
しては、従来公知のアルミニウム板(アルミニウム箔)
や鋼板等の金属板が用いられる。また、合成樹脂板(合
成樹脂フィルムと呼ばれることもある。)としても、従
来公知のポリエステル板(ポリエステルフィルム)やポ
リアクリル酸系板(ポリアクリル酸系フィルム)等の合
成樹脂板が用いられる。
の高いものを用いるのが好ましい。これは、得られる低
カッピング性樹脂凸版の寸法安定性がより向上するから
である。ここで、比較的剛性が高いという意味は、樹脂
凸版本体,ベースフィルム層又は感圧型接着剤層の剛性
よりも、金属板又は合成樹脂板の剛性の方が高いという
ことである。金属板や合成樹脂板に比較的高い剛性を与
えるためには、一定厚さ以上のものを採用すれば良い。
例えば、アルミニウム板の場合には0.1mm以上であ
れば十分であり、特に0.15〜0.2mm程度である
のが好ましい。合成樹脂板の場合は、0.2mm以上で
あれば十分である。しかし、本発明においては、例え
ば、ベースフィルム層の剛性と同等程度の剛性を持つ金
属板や合成樹脂板を用いても良いし、またそれよりも剛
性の低い金属板や合成樹脂板を用いても差し支えない。
である場合には、所定の位置に透孔を設けておくのが好
ましい。この理由は、金属板や合成樹脂板が不透明であ
ると、版胴に樹脂凸版を取り付ける(セットする)際
に、版胴に設けられた位置合わせマーク(いわゆるトン
ボ)が見えなくなってしまうため、版胴のトンボに対応
する金属板や合成樹脂板の所定の位置に透孔を設けて、
トンボが見えるようにしておくのが好ましいのである。
例えば、以下の如き種々の方法で製造することができ
る。まず、公知の方法で樹脂凸版本体を得る。液状光硬
化性樹脂を用いて樹脂凸版本体を得た場合には、この樹
脂凸版本体の裏面にベースフィルム層が接合されてい
る。従って、一般的には、ベースフィルム層の表面に樹
脂凸版本体が形成されるのであり、本発明においては、
このようなベースフィルム層付き樹脂凸版本体のことを
積層物と呼んでいる。
又は金属板或いは合成樹脂板の表面(平坦な表面)に
は、感圧型接着剤をほぼ均一に塗布して、感圧型接着剤
層を設ける。一般的には、図2に示す如く、金属板又は
合成樹脂板4の表面に、感圧型接着剤層3を設けるのが
好ましいが、ベースフィルム層2の裏面に感圧型接着剤
層3を設けても差し支えない。感圧型接着剤をほぼ均一
に塗布する方法としては、従来公知の任意の塗布手段を
採用することができ、例えば、ロールコーターやナイフ
コーター等によるコーティング法を用いることができ
る。しかし、ほぼ均一に塗布するためには、厳しい条件
調整を行わなければならないことが多い。このため、本
発明においては、離型材表面に感圧型接着剤層が積層さ
れている接着材を用いて、塗布するのが好ましい。即
ち、図2を参考にしながら説明すると、離型材12表面
にほぼ均一な厚さの感圧型接着剤層3が予め設けられて
いる接着材11を用い、感圧型接着剤層3を金属板又は
合成樹脂板4の表面に押し当てて転写した後、離型材1
2を剥離するという塗布方法を採用するのが好ましい。
また、接着材11をベースフィルム層2の裏面に押し当
てて転写するという塗布方法を採用しても良い。
程は、常温雰囲気下で行っても良いし、加熱雰囲気下で
行っても良い。また、接着材11を用いた場合には、感
圧型接着剤層3を金属板又は合成樹脂板4の表面に押し
当てる際に用いるロール13を加熱しておいても良い。
また、図示していないが、接着材11をベースフィルム
層2の裏面に適用し、感圧接着剤層を転写する場合に用
いるロールを加熱しておいても良い。このような加熱
は、常温よりも若干高めでよく、例えば40〜60℃で
良い。加熱雰囲気下で、金属板或いは合成樹脂板の表面
に、又はベースフィルム層の裏面に、感圧型接着剤層を
設けると、熱膨張した状態の空気が、金属板或いは合成
樹脂板と感圧型接着剤層との間、又はベースフィルム層
の裏面と感圧型接着剤層との間に侵入する。そして、樹
脂凸版が得られた後、常温下で放置すると、この膨張し
た空気は熱収縮する。従って、印刷時において樹脂凸版
に摩擦熱が与えられても、熱収縮した状態の空気が、元
の状態に熱膨張するだけであり、樹脂凸版の表面の平坦
性が著しく損なわれることは少ない。依って、加熱雰囲
気下で感圧型接着剤層を設けるのが好ましい。
表面に形成した後、この感圧型接着剤層には、積層物
(樹脂凸版本体とベースフィルム層との積層物)が積層
される。または、感圧型接着剤層をベースフィルム層の
裏面に形成した後、この感圧型接着剤層には、金属板又
は合成樹脂板が積層される。この積層は、金属板又は合
成樹脂板の平坦な表面と、ベースフィルム層の裏面と
が、対向するようにして行われる。そして、この感圧型
接着剤層に対して積層物と金属板又は合成樹脂板とが加
圧されて貼合され、低カッピング性樹脂凸版が得られる
のである。
属板又は合成樹脂板との貼合工程が加熱雰囲気下で行わ
れることである。加熱雰囲気下で行う理由は、以下のと
おりである。即ち、感圧型接着剤層に積層物又は金属板
或いは合成樹脂板を常温下で積層,加圧及び貼合する
と、感圧型接着剤層と積層物又は金属板或いは合成樹脂
板との間には、どうしても空気が侵入する。そして、こ
の空気が侵入した状態の樹脂凸版を用いて印刷を行う
と、印刷時の摩擦熱によって、この空気が熱膨張する。
空気の熱膨張によって、樹脂凸版の表面の平坦性が損な
われ、印刷インキやポリイミド樹脂等が樹脂凸版本体の
凸部に均一に乗りにくくなるのである。一方、加熱雰囲
気下で、感圧型接着剤層と積層物又は金属板或いは合成
樹脂板とを貼合すると、侵入した空気は既に熱膨張した
状態となっており、樹脂凸版を得た後に常温下に放置す
ると、侵入した空気は冷却され熱収縮する。熱収縮する
と、貼合された金属板又は合成樹脂板の平坦な表面に沿
って、樹脂凸版本体が密着する。この結果、表面の平坦
性に優れ、カッピング現象が低減された樹脂凸版が得ら
れるのである。また、印刷時において、摩擦熱によって
熱収縮した空気が再度熱膨張しても、加熱雰囲気下で積
層した状態の表面平坦性は少なくとも維持され、印刷イ
ンキやポリイミド樹脂等が樹脂凸版本体の凸部に均一に
乗りやすいのである。
加圧及び/又は貼合を、加熱雰囲気下で行うには、この
工程を一定の高温に保たれた室(高温室)で行えば良
い。また、高温室で行わずに、積層物1,2や金属板又
は合成樹脂板4を加圧するためのロールとして、図2に
示した加熱ロール14,15を用いても良い。更に、高
温室で行うと共に、加熱ロール14,15を併用しても
良い。なお、加熱ロール14,15は両者とも加熱され
ているのが一般的であるが、一方のみに加熱を施し、他
方は常温のまま用いるということもある。これらの加熱
は、常温よりも高ければよく、例えば40〜60℃であ
るのが好ましく、50℃前後であるのが最も好ましい。
従って、40〜60℃(最も好ましくは50℃前後)の
温度に設定された高温室を採用したり、或いは表面温度
が40〜60℃(最も好ましくは50℃前後)に設定さ
れた加熱ロールを採用するのが好ましい。
1,ベースフィルム層2,感圧型接着剤層3,金属板又
は合成樹脂板4の順に積層されたものである。更に、樹
脂凸版本体1の表面をカバーフィルム(図示せず)で被
覆して、樹脂凸版本体1の凸部等を保護しておいても良
い。上記した樹脂凸版の製造方法の如く、積層物1,2
と金属板又は合成樹脂板4との積層、加圧及び/又は貼
合を加熱雰囲気下で行うと、感圧型接着剤層3とベース
フィルム層2の裏面との間に存在する空気、又は感圧型
接着剤層3と金属板或いは合成樹脂板4との間に存在す
る空気は、その後常温下において熱収縮によって収縮
し、樹脂凸版本体1が金属板又は合成樹脂板4の平坦な
表面に沿って密着する。依って、表面の平坦性に優れ、
カッピング現象の低減した樹脂凸版を提供することがで
きるのである。
準備した。この上に、ネガフィルムを置いた。このネガ
フィルム上に、液状光硬化性樹脂(旭化成株式会社製、
APR)を一定厚となるようにナイフコーターを使用し
て塗布した。その後、液状光硬化性樹脂表面にベースフ
ィルム層を置いた。そして、ベースフィルム層を通して
光照射を行った後、次にネガフィルムを通して光照射を
行い、図4に示す如き矩形の凸部を8個有する樹脂凸版
本体(ベースフィルム層付き樹脂凸版本体)を得た。こ
の凸部の高さを、図4に示すA点,B点,C点,D点,
E点の各点で測定した。この高さは、樹脂凸版本体の裏
面(ベースフィルム層が付いているので、厳密にはベー
スフィルム層の裏面)に、厚さ測定器の一方の接触子を
置き、他方の接触子を各点において、両接触子の間隔を
測定して行った。その結果を表1に示した。
方法で得られた樹脂凸版本体及びベースフィルム層、即
ち積層物の裏面に、図2に示す方法で、離型紙付き感圧
型接着剤(ポリアクリル酸エステル系接着剤、接着剤層
の厚みは0.03mm)を用いて、厚さ0.15mmの
アルミニウム板を貼合した。この全ての工程は、約50
℃に保たれた高温室で行い、また一対の加熱ロールの表
面温度は各々約50℃とした。得られた樹脂凸版の凸部
の高さを上記と同様にして測定し、その結果を表2に示
した。
アルミニウム板を貼合する前の樹脂凸版本体の凸部にお
ける最大高低差の平均値は、0.0225mmであるの
に対し、アルミニウム板を貼合した後の樹脂凸版の凸部
における最大高低差の平均値は、0.00875mmで
あり、アルミニウム板を貼合すると樹脂凸版のカッピン
グ現象が低減することが分かる。
はないが、樹脂凸版本体とベースフィルム層とよりなる
積層物の裏面(ベースフィルム層の裏面)に、表面が平
坦な金属板又は合成樹脂板を、全体に亙ってほぼ均一な
厚みを有する感圧型接着剤層を用いて貼合した本発明に
係る樹脂凸版は、凸部におけるカッピング現象が低減す
る。従って、この樹脂凸版を用いて、液晶表示部を構成
する配向膜を印刷すると、マージナル現象の少ない一定
厚さの配向膜を容易に得ることができ、品質の良好な液
晶表示部を得ることができるという効果を奏する。ま
た、配向膜外の種々のものを印刷する場合においても、
マージナル現象の少ない印刷物が得られるという効果を
奏する。
は合成樹脂板が積層されて、補強されていることになる
ので、この樹脂凸版を版胴に取り付ける際、高い張力が
負荷されても、伸びにくく、寸法安定性に優れるという
効果を奏する。更に、この効果は、比較的剛性の高い金
属板又は合成樹脂板を用いた場合には、より増大する。
に、樹脂凸版本体と比べて温度変化(例えば、−20℃
〜+100℃の範囲における温度変化)に対する寸法安
定性が優れている。従って、樹脂凸版本体に金属板又は
合成樹脂板が積層されていると、寒冷地において樹脂凸
版を使用しても或いは熱帯地方において樹脂凸版を使用
しても、寸法変化が少なく、どのような地方或いは地域
でも精度良く印刷しうるという効果を奏する。
いる状態を示した模式的側面図である。
図である。
ある。
図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 樹脂凸版本体,ベースフィルム層,感圧
型接着剤層,金属板又は合成樹脂板の順に積層されてな
り、該感圧型接着剤層は全体に亙ってほぼ均一な厚みを
有し、且つ該感圧型接着剤層側に位置する該金属板又は
該合成樹脂板の表面は平坦であることを特徴とする低カ
ッピング性樹脂凸版。 - 【請求項2】 樹脂凸版本体は、液状光硬化性樹脂を硬
化させることによって形成されている請求項1記載の低
カッピング性樹脂凸版。 - 【請求項3】 ベースフィルム層と感圧型接着剤層との
間に存在する空気は、熱収縮によって収縮している請求
項1又は2記載の低カッピング性樹脂凸版。 - 【請求項4】 金属板又は合成樹脂板の剛性が、樹脂凸
版本体,ベースフィルム層又は感圧型接着剤層の剛性よ
りも高い請求項1乃至3のいずれか一項に記載の低カッ
ピング性樹脂凸版。 - 【請求項5】 ベースフィルム層の表面に樹脂凸版本体
が形成された積層物と、表面が平坦な金属板又は合成樹
脂板とを、該ベースフィルム層の裏面と該金属板又は該
合成樹脂板の該表面とが対向するようにして、全体に亙
ってほぼ均一な厚みを有する感圧型接着剤層によって貼
合する際、該貼合を加熱雰囲気下で行うことを特徴とす
る低カッピング性樹脂凸版の製造方法。 - 【請求項6】 加熱雰囲気として、40〜60℃の雰囲
気を用いる請求項5記載の低カッピング性樹脂凸版の製
造方法。 - 【請求項7】 ベースフィルム層の表面に樹脂凸版本体
が形成された積層物と、表面が平坦な金属板又は合成樹
脂板とで、該ベースフィルム層の裏面と該金属板又は該
合成樹脂板の該表面とが対向するようにして、全体に亙
ってほぼ均一な厚みを有する感圧型接着剤層を挾み込
み、次いで、加熱ロールによって該積層物に該金属板又
は該合成樹脂板を加圧して貼合することを特徴とする低
カッピング性樹脂凸版の製造方法。 - 【請求項8】 加熱ロールとして、表面温度が40〜6
0℃であるものを用いる請求項7記載の低カッピング性
樹脂凸版の製造方法。 - 【請求項9】 感圧型接着剤層と離型材とよりなる接着
材を用いて、金属板或いは合成樹脂板の表面又はベース
フィルム層の裏面に該感圧型接着剤層を転写することに
よって、全体に亙ってほぼ均一な厚みを有する感圧型接
着剤層を形成する請求項5乃至8のいずれか一項に記載
の低カッピング性樹脂凸版の製造方法。 - 【請求項10】 金属板又は合成樹脂板の剛性が、樹脂
凸版本体,ベースフィルム層又は感圧型接着剤層の剛性
よりも高い請求項5乃至9のいずれか一項に記載の低カ
ッピング性樹脂凸版の製造方法。
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JP4976497A JP3496086B2 (ja) | 1997-02-18 | 1997-02-18 | 低カッピング性樹脂凸版の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10230581A true JPH10230581A (ja) | 1998-09-02 |
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- 1997-02-18 JP JP4976497A patent/JP3496086B2/ja not_active Expired - Fee Related
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