JPH10230575A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH10230575A
JPH10230575A JP9051141A JP5114197A JPH10230575A JP H10230575 A JPH10230575 A JP H10230575A JP 9051141 A JP9051141 A JP 9051141A JP 5114197 A JP5114197 A JP 5114197A JP H10230575 A JPH10230575 A JP H10230575A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエチレンをヒートシール層とする成形容
器や、多層シートとヒートシールができ、かつ持続性の
ある防曇性と、基材フィルムとの接着が安定した易開封
性の積層体の提供を課題とする。 【解決手段】 (基材フイルム1)と「PP層3、浸透
阻害層41、剥離層5及びPE層6」とからなる多層フ
ィルム7の(PP層3)とを積層し、該多層フィルム7
のPP層3及びPE層6にのみ防曇剤を含む積層体10
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンをヒ
ートシーラント層とする積層材の成形容器又は多層シー
ルと相対して使用する密封かつ易剥離できる蓋材に関
し、水滴によるフィルムの不透明化(曇り)を防ぎ、か
つ持続性をもつ防曇性と、安定したヒートシール性と、
易剥離性及び剥離したときに糸引きがない特性などを併
せもつ積層体に属する。
【0002】
【従来の技術】従来のポリエチレンをヒートシーラント
層側に設けた成形容器をヒートシールにより構成する易
開封性包装体の密封部は、ヒートシーラント層の一方に
ヒートシール強度を制御する異種物質をブレンドしてヒ
ートシール強度を低下させたり、該層の層間強度を脆化
させ層内で凝集破壊させたりして易開封性をもたせるも
のであった。また、多層に形成したヒートシール層を極
薄とし、それと接する層との接着強度(剥離強度)を調
整したり、凝集破壊をすることにより易開封性をもたせ
るものもあった。
【0003】しかしながら、異種物質を混合してヒート
シール強度を低下した易開封性包装体の該ヒートシーラ
ント層は、本質的に相溶性のないもののブレンドである
ため透明性が悪くなり、またブレンド物を均一に分散す
ることが困難であるため剥離性の不均一化(剥離強度の
ムラ)を避けることが困難であった。そして、異種物質
を混合物よりなる凝集破壊された剥離部は、粗面となる
ため好ましいものではなかった。
【0004】多層フィルムのヒートシール部を極薄のポ
リエチレン(線状ポリエチレンを含む)層として、易開
封性をもたせて基材フィルムと積層する多層フィルムを
使用する技術も開示されている。しかしながら、そのヒ
ートシーラント層がポリエチレンであるため、包装され
た内容物から発生する水蒸気の水滴により曇りが発生す
るという問題があった。これは、ポリオレフィン系樹脂
が疎水性樹脂であることに起因するものである。すなわ
ち、包装体が冷却されて水蒸気が露点以下になったと
き、内部の水蒸気が凝縮して細かな水滴がフィルムの表
面に均一に付着して曇りを生ずるものである。この問題
を解決するためには、親水性高分子化合物の層を塗布や
貼合で設けたり、ポリオレフィン系樹脂に界面活性剤な
どを添加して親水化処理をしたりして水分を吸着させる
方法などが提案され実用化されている。
【0005】しかしながら、親水性高分子化合物の層
は、ヒートシーラント層としては、満足できるものが少
なく、特に包装材料に不可欠な異物付着ヒートシール、
熱間シール性などの問題を解決できるものがないのが実
態である。また、ポリオレフィン系樹脂に界面活性剤
(防曇剤)などを添加して親水化処理をしたフィルム
は、単層フィルムとしては防曇性をもたせることはでき
るが、基材フィルムと防曇剤を含むポリオレフィンフィ
ルムとを接着剤層を設けて積層した場合、防曇剤が硬化
型の接着剤層(以下、単に接着剤層と記載する。)に移
行して接着剤の硬化剤(イソシアネート)と反応して、
その硬化作用を低下させるという問題があった。また、
ヒートシーラント層側に含まれる防曇剤(殆どの場合は
界面活性剤)が、内容物の保存期間より前にPE層の表
面に析出してしまい、保存期間中に防曇効果を失い、必
要な期間防曇性を持続できないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ポリエチレンをヒート
シーラント層とする成形容器や、多層シートとのヒート
シールができ、かつ、持続性のある防曇性と、基材フィ
ルムと接着剤で積層した易開封性の積層体の提供を課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、少なくとも(基材フィルム)と、「ポリ
プロピレン樹脂層(以下、PP層と記載する。)、浸透
阻害層、剥離層及びポリエチレン樹脂層(以下PE層と
記載する。)」からなる多層フィルムの(PP層)と
を、接着剤層を介して接着する多層フィルムにおいて、
PP層及びPE層が防曇剤を含むものである。また、
(基材フィルム)と、「析出防止層、PP層、浸透阻害
層、剥離層及びPE層」とからなる多層フィルムの(P
P層)とを接着剤層を介して接着する積層体において、
PP層及びPE層にのみ防曇剤を含む積層体である。そ
して、前記多層フィルムのPP層に含まれる防曇剤が、
0.01〜0.06重量%であり、また、PE層に含ま
れる防曇剤が0.03〜0.2重量%の範囲に調製した
ものである。また、多層フィルムの浸透阻害層又は析出
防止層が、防曇剤を含まないPP層あるいは、エチレン
・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミドから選ばれ
た層である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の積層体は図1に示すよう
に(基材フィルム1)と、「PP層3、浸透阻害層4
1、剥離層5及びPE層6」とからなる多層フィルム7
の(PP層3)とを、接着剤層2を介して接着・構成す
る積層体10において、PP層3及びPE層6が防曇剤
を含むものである。また、図2に示すように(基材フィ
ルム1)と、「析出防止層42、PP層3、浸透阻害層
41、剥離層5及びPE層6」とからなる多層フィルム
71の(PP層3)とを接着剤層2を介して接着・構成
する積層体10において、PP層3及びPE層6に防曇
剤を含む積層体である。そして、前記多層フィルム7又
は71のPP層3に含まれる防曇剤の量が、0.01〜
0.06重量%であり、また、PE層6に含まれる防曇
剤の量が0.03〜0.2重量%の範囲に調製したもの
である。また、多層フィルム7又は71の浸透阻害層4
1、析出防止層42が、防曇剤を含まないPP層あるい
は、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミ
ドから選ばれた層である。
【0009】本発明の基材フィルムは、積層体の表面形
状や物性を規定するものであり、接着剤を塗工して多層
フィルムと接着剤層で加工できるのみならず、印刷によ
る絵柄層や、包装用フィルムとしての各種バリア性
(光、酸素、水蒸気、香気など)をもつものから選択す
る。
【0010】基材フィルムは、多層フィルムと接着加工
に適する巻取り状で得られるものが好ましく、熱可塑性
樹脂の延伸又は未延伸フィルムやそれらのフィルムの加
工したものが好ましく使用される。例えば、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化
物、アクリル系樹脂、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、セ
ルロースアセテートのフィルム、セロハンや、これらと
アルミニウム箔、紙とを、通常のラミネーション方法で
積層したものが用いられる。
【0011】基材フィルムは、バリア性をもつ材料であ
るポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコールなどを塗
工したり、窓あけ加工を施した金属アルミニウム蒸着フ
ィルム、ITO、ZnO2 などの金属や金属酸化物を蒸
着やスパッタリングで設けた加工フィルムがある。そし
て、これらの基材フィルムは、10〜100μmの厚み
であり通常のグラビア印刷、フレキソ印刷などで絵柄層
を設けることができる。
【0012】本発明の積層工程は通常のドライラミネー
ションで行われ、接着剤は、一般的のポリエステル、ポ
リエステルポリウレタン、ポリエーテル、ポリエーテル
ポリウレタン、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体とポ
リイソシアネートを硬化剤とする二液反応型接着剤や、
ポリエーテルポリウレタンポリイソシアネート系、ポリ
エステルポリウレタンポリイソシアネート系一液反応型
接着を使用する。
【0013】多層フィルムを構成するPP層は、易剥離
性を付与する多層フィルムを製膜するときの基体となる
ポリプロピレンである。そして、キャストシート、溶融
押出しコート又はインフレーション加工ができるグレー
ドから、ポリプロピレンのホモポリマーやエチレンや他
のオレフインとの共重合体を20〜60μmの厚みで使
用する。そして、多層フィルムを製造したときのスクラ
ップ(使用巾に断裁したときに発生する余剰のフィル
ム)の粉砕品を適宜添加して使用することができる。
【0014】上記PP層に含ませる防曇剤の添加量は
0.01〜0.06重量%であり、0.06%以上で
は、ドライラミネーションの接着剤に含まれるイソシア
ネートと反応して、接着剤の硬化阻害を起こすことがあ
る。また0.01重量%以下では、積層体の防曇性の保
持期間を維持することができない。
【0015】浸透阻害層41は、防曇剤を持続的にPE
層に浸透する程度のものでよく、ポリプロピレンのホモ
ポリマーや、ポリアミド、エチレン・酢酸ビニル共重合
体ケン化物などから選択でき、好ましくは、適度の浸透
阻害性があり、上記PP層と多層共押出し加工ができる
ポリプロピレンのホモポリマーを2〜10μmの厚みで
構成することが好ましい。
【0016】図2に示す析出防止層42は、PP層に含
まれる防曇剤が、ドライラミネーションの接着剤と接触
するのを防ぎ、接着剤の硬化阻害を起こすことがなく積
層を完結できる効果を奏する。ポリプロピレンのホモポ
リマーや、ポリアミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体
ケン化物などから選択できる。これにより、PP層の防
曇剤の使用量を増加したり、接着剤の選択巾を広くで
き、また多層フィルムのドライラミネーションに至るま
での可使時間を長くしたり、防曇効果の持続期間をより
長くすることができる。
【0017】本発明の剥離層は、浸透阻害層とPE層と
の層間に設けて、ヒートシール部に易剥離効果を与える
もので、剥離層間での凝集破壊を行うことにより剥離を
容易にできる。浸透阻害層と、PE層との双方に接着強
度をもち、その凝集破壊力は、その接着強度より弱く構
成することが好ましい。通常は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共
重合体、アイオノマー、エチレン・ブテンゴム、エチレ
ン・プロピレンゴム、ポリスチレン、ポリカーボネート
などとのブレンド物から適宜選択できる。、そして剥離
層の厚みは、その機能を発揮するためには、0.5〜5
μmであり、共押出し加工では2〜5μmで形成され
る。
【0018】本発明のPE層は、剥離層と適度の接着強
度があるとともに、ヒートシールするポリエチレンとの
間で安定してヒートシールできる材料で構成することが
好ましい。メタロセン触媒を用いて製造されるエチレン
・αーオレフィン共重合体を単体で使用してもよく、線
状ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチ
レン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマーなど
がある。そして、その厚みは1.5〜5μmが好まし
く、PP層、浸透阻害層、PE層と共押出し加工を行う
とラミナフローを均一にでき薄膜の製膜性を向上できる
という効果を奏する。
【0019】PE層の厚みが、1.5μm以下では安定
した製膜やヒートシール行えず、また、5μm以上で
は、熱間シール性もよく、ヒートシール強度は安定する
が、開封するときPE層の破断強度が強いため糸引きが
大きくなることがある。そして、上記剥離層とPE層と
の合計厚みは、2.5〜10μmが好ましい。合計の厚
みが2.5μmに満たないときは、ヒートシールの安定
性に欠け、また10μmを超えるときは剥離部に糸引き
を生ずるという問題がある。また、防曇剤は、直接内容
物と接するPE層に最低必要量加えることが好ましく、
その量は0.03〜0.2重量%である。0.03重量
%より少ないときは防曇効果がなく、0.2重量%より
多いときはヒートシール阻害を起こすことがある。
【0020】PP層及びPE層に添加する防曇剤は、非
イオン性界面活性剤(例えば、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸モノエステル、ペンタエリス
リトール脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレン・ポリ
オキシエチレンブロックポリマーなど)、陰イオン性界
面活性剤(例えば、アルキルスルホン酸塩<Na、K、
アンモニウム>、アルキルベンゼンスルホン酸塩など)
あるいは両イオン性界面活性剤などから1種あるいは複
数種を混合して添加することができる。
【0021】本発明で特に好ましい防曇剤は、ポリグリ
セリン脂肪酸エステルを主とするものである。ポリグリ
セリン脂肪酸エステルは、グリセリンを重合したポリグ
リセリンと脂肪酸とのエステル化生成物であり、ポリグ
リセリンの重合度、脂肪酸の種類、エステル化度を変え
ることによって親水性の度合いを調整することができ
る。エステル化度に関してはモノエステルが好ましい
が、これに限定されるものではない。ポリグリセリン脂
肪酸エステルは、ジグリセリンステアレート、ジグリセ
リンラウレート、ジグリセリンオレート、テトラグリセ
リンステアレート、テトラグリセリンラウレート、テト
ラグリセリンオレート、ヘキサグリセリンステアレー
ト、ヘキサグリセリンラウレート、ヘキサグリセリンオ
レート、デカグリセリンオレートなどから単独又は二種
以上のものを混合して使用できる。ポリグリセリン脂肪
酸エステルをヒートシーラント層に含ませる方法は、特
に制限をされるものではなく、公知の混合・混練又は添
加方法がある。例えば、バンバリーミキサーなどで、ポ
リグリセリン脂肪酸エステルとポリエチレンとをメルト
ブレンドしたマスターバッチの所定量とヒートシーラン
ト層の樹脂とを混合したり、ヒートシーラント層の樹脂
に直接混合したりすることができる。
【0022】多層フィルムは、浸透阻害層及び又は析出
防止層やPE層を薄肉加工する見地からPP層と共押出
し製膜を行うことが好ましい。共押出し製膜法では、フ
ラットダイを用いるT−ダイ法若しくは環状ダイを用い
るインフレーション法のいずれの方法も適用できる。ま
た、上記の多層フィルムの構成をもつ樹脂構成で多層共
押出しコートすることもできる。
【0023】T−ダイ法では、ブラックボックスタイプ
の共押出し又はマルチマニフオールド形式のいずれを用
いてもよい。インフレーション法においても公知の環状
ダイが使用できる。また、多層フィルムの浸透阻害層/
剥離層/PE層を設けないPP層のには、印刷フィルム
などとの接着を安定するためコロナ放電処理や、オゾン
処理などを行うことが好ましい。
【0024】ヒートシーラント層となるPE層には、所
望に応じて滑性をもたせるために、流動パラフィン、合
成パラフィン、マイクロクリスタリンワックスなどの脂
肪族炭化水素、直鎖アルコールのステアリン酸エステ
ル、高級脂肪酸アマイドなどの滑剤を適宜に選択して添
加することができる。しかしながら、滑剤は、ヒートシ
ーラント層の表面に時間とともに浮きだしてきて滑性を
もたせる作用を奏するものである。したがって、そのヒ
ートシール性、特に熱間シール性を阻害することがある
から、その種類及び添加量には多大の注意を必要とす
る。また、PE層に凹凸模様を設けたり、無機及び有機
微粒子を添加して、他の基材との接触面積を少なくして
滑性を与えることもできる。
【0025】次に、実験例について、基材フィルムと多
層フィルムとの接着性及び防曇効果の継続性を評価した
結果を記載する。
【0026】
【実験例】図1又は図2に示す積層体10として、基材
フィルム1であるアルミニウム蒸着フィルム(12μm
厚み)の蒸着面に、積層する多層フィルム7又は71を
表1〜表3に示す構成で、そしてグリセリンモノ・ジ・
ステアレートとステアリン酸アマイドとからなる防曇剤
を添加したPP層3及びPE層6をもつ構成でTダイス
法により多層フィルム7又は71を作成した。なお、多
層フィルムを構成する材料は次のものを使用した。 ・PP層(プロピレン・エチレン共重合体) 42μm ・浸透阻害層(プロピレンホモポリマー:防曇剤を含まない)3μm ・剥離層(エチレン・ブテンゴム) 3μm 次いで、上記共押出し多層フィルム7若しくは71の製
膜72時間後、PP層3又は析出防止層42のコロナ放
電処理面と、ポリエステルイソシアネート系の接着剤層
2を設けた基材フィルム1とをドライラミネーション法
で積層し実験例の積層体10を作成した。
【0027】実験例の各試料について、基材フィルム1
と多層フィルムとの接着強度及び防曇効果の変化を評価
した。その結果を表1〜表3に示す。 ・防曇効果の評価方法 積層後、経日的に防曇効果の変化を次の評価基準に基づ
いて行った。500ccのビーカーに25℃の水を30
0cc及び青色のガラスビーズを入れ、実施例及び比較
例のフィルムのPE層で包みこんで蓋をし、3℃の冷蔵
庫で1時間冷却後の積層体の透明性(防曇効果、ガラス
ビーズの視認性)を目視で評価する。 ◎:防曇効果に優れ継続性を確認できる。 ○:やや透明性が低下するが内容物を容易に確認でき
る。 △:透明性が低下するが内容物を辛うじて確認できる。 ×:全く不透明となる。 ・接着強度の評価 基材フィルムとPP層又は析出防止層との剥離強度(剥
離強度)をg/15mm巾で測定する。 ◎:剥離強度が300g/15mm以上。 ○:剥離強度が200〜300g/15mm。 △:剥離強度が100〜200g/15mm。 ×:剥離強度が100g/15mm以下。 (以下余白)
【0028】
【表1】 (以下余白)
【0029】
【表2】 (以下余白)
【0030】
【表3】 (以下余白)
【0031】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、PP層に含まれる防曇剤が、浸透阻害層を通過し
ヒートシーラント層であるPE層に到達するまでの日数
を要する。したがって、防曇剤の作用は徐々に全層に均
一化するため、持続性がある防曇効果を奏する。また、
PP層に含まれる防曇剤の含有量が少ないのでドライラ
ミネーションのときに、接着剤層の硬化を阻害すること
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層体の断面を示す概念図である。
【図2】本発明の別態様の積層体の断面を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
1 基材フィルム 2 接着剤層 3 PP層 41 浸透阻害層 42 析出防止層 5 剥離層 6 PE層 7、71 多層フィルム 10 積層体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材フィルムと、ポリプロピ
    レン樹脂層、浸透阻害層、剥離層及びポリエチレン樹脂
    層とからなる多層フィルムのポリプロピレン樹脂層とを
    硬化型の接着剤層を介して接着する積層体であって、ポ
    リプロピレン樹脂層及びポリエチレン樹脂層にのみ防曇
    剤を含むことを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 基材フィルムと、析出防止層、ポリプロ
    ピレン樹脂層、浸透阻害層、剥離層及びポリエチレン樹
    脂層からなる多層フィルムのポリプロピレン樹脂層とを
    硬化型の接着剤層を介して接着する積層体において、ポ
    リプロピレン樹脂層及びポリエチレン樹脂層にのみ防曇
    剤を含むことを特徴とする積層体。
  3. 【請求項3】 前記多層フィルムのポリプロピレン樹脂
    層に含まれる防曇剤の量が、0.01〜0.06重量%
    であり、かつポリエチレン樹脂層に含まれる防曇剤の量
    が0.03〜0.2重量%であることを特徴とする請求
    項1乃至2に記載の積層体。
  4. 【請求項4】 前記多層フィルムの浸透阻害層又は析出
    防止層が、防曇剤を含まないポリプロピレン樹脂層ある
    いは、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリア
    ミドから選ばれたものであることを特徴とする請求項1
    乃至3記載の積層体。
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