JPH10230360A - クローラ走行式自動溶接装置 - Google Patents

クローラ走行式自動溶接装置

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JPH10230360A
JPH10230360A JP3722397A JP3722397A JPH10230360A JP H10230360 A JPH10230360 A JP H10230360A JP 3722397 A JP3722397 A JP 3722397A JP 3722397 A JP3722397 A JP 3722397A JP H10230360 A JPH10230360 A JP H10230360A
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Shingo Ogawa
真悟 小川
Kunio Miyawaki
国男 宮脇
Yoshito Mihara
好人 三原
Hiroyuki Yamada
浩幸 山田
Noriaki Shinohara
紀昭 篠原
Kazuyuki Sunayama
和之 砂山
Yasuhiro Teika
康浩 定家
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Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長大物曲面の上向きなどの溶接を自動化す
る。 【解決手段】 曲面状外板CPに吸着可能な走行クロー
ラ2R,2Lを有する走行体1A,1Bを直列に連結し
た溶接台車装置4を設け、この連結部に左右方向にシフ
ト自在な溶接トーチ3を有するトーチ支持体3を互いに
平行な2本の連結軸43A,43Bを介して上下方向に
揺動自在に配設し、走行体1A,1Bの前後に溶接線を
検出する前部および後部センサ21A,21Bを配置
し、これらセンサ21A,21Bとの検出信号に基づい
て走行体1の中心線に対する溶接線の傾斜角と、溶接ト
ーチ3の中心線からのシフト量を演算し、溶接トーチ3
の位置を制御するとともに、傾斜角とシフト量がそれぞ
れ0になるように、左右の走行クローラ2A,2Bの走
行速度を制御するメインコントローラ5を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着式クローラを
有する複数の走行体を備え、船殻ブロックなど被溶接材
の曲面を走行して自動溶接が可能なクローラ走行式自動
溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば大形の構造物を扱う造船
ドッグ等において、船殻ブロックを溶接する作業は、ほ
とんどが人手により行われており、自動化が要請されて
いる。
【0003】また大形構造物の曲面溶接ラインにおい
て、一定の軌道上を走行する走行体に、溶接トーチを配
置した自動溶接装置があり、一定の範囲の被溶接物であ
れば、ガイドレールや走行用リブを配置することにより
容易に自動溶接することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多様な
形状を持った船殻ブロックの外板を溶接する場合、それ
ぞれの船体ブロックごとに、走行体のガイドレールや走
行用リブを設けることは容易ではなく、また船体ごとの
プログラムの作成にも多大な費用と労力を必要とする。
【0005】本発明は、吸着式クローラを有する作業走
行装置に着目して、曲面溶接の自動化を図るもので、請
求項1記載の発明は、上記問題点を解決して、不特定で
広範な長大な被溶接物の曲面を自動的に溶接できるクロ
ーラ走行式自動溶接装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、両側にそれぞれ被溶
接材に吸着可能で、かつ走行速度を制御可能な走行クロ
ーラを配置した複数の走行体を前後方向に配置すると共
に、これら走行体を上下方向に揺動自在に連結した走行
台車装置を設け、走行台車装置の中間位置に、被溶接材
の走行面に対する角度を補正する方向制御手段を介して
左右方向にシフト自在な溶接トーチを配置し、走行台車
装置の前部および後部に配置されて被溶接材の溶接線を
検出する前部センサおよび後部センサの検出信号によ
り、走行方向に沿う走行台車装置中心線に対する溶接線
の傾斜角と、溶接トーチの走行台車装置中心線からのシ
フト量を演算して、溶接トーチの位置を制御するととも
に、前記傾斜角とシフト量がそれぞれ0になるように、
左右の走行クローラの走行速度を制御するコントローラ
を設けたものである。
【0007】上記構成によれば、直列に上下揺動自在に
連結された複数の走行体を、走行クローラにより被溶接
材に吸着させて走行するように構成したので、あらゆる
方向の傾斜面や逆向きの被溶接材の曲面に沿って走行さ
せることができる。そして走行体の前部と後部に設けた
センサにより溶接線を検出し、これに基づいて左右の走
行クローラの走行速度を制御することで、容易に走行体
を溶接線に沿わせて走行させることができ、またコント
ローラによる簡単な制御で溶接トーチを左右方向にシフ
トさせて溶接線上方に沿って移動させ正確に溶接するこ
とができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、上記構成の姿
勢制御手段を、前後の走行体の間にトーチ支持体を配置
し、このトーチ支持体と前後の走行体とを互いに平行な
2本の連結軸心回りにそれぞれ上下方向に揺動自在に連
結することにより、トーチ支持体が前部走行体と後部走
行体との中間の姿勢となるように構成したものである。
【0009】上記構成によれば、トーチ支持体は2つの
連結軸心により前後の走行体の中間姿勢をとることがで
き、溶接位置の走行面に対して一定の角度で溶接トーチ
を保持することができる。
【0010】また請求項3記載の発明は、上記構成の姿
勢制御手段を、前後の走行体の間にトーチ支持体を配置
し、このトーチ支持体と前後の走行体とを1本の連結軸
心回りにそれぞれ上下方向に揺動自在に連結するととも
に、前後の走行体からトーチ支持体を均等に付勢する付
勢手段により、トーチ支持体が前部走行体と後部走行体
との中間の姿勢となるように構成したものである。
【0011】上記構成によれば、トーチ支持体は前後の
付勢手段により前後の走行体の中間姿勢をとることがで
き、溶接位置の走行面に対して一定の角度で溶接トーチ
を保持することができる。
【0012】また請求項4記載の発明は、上記構成の姿
勢制御手段を、前後の走行体の間にトーチ支持体を配置
し、このトーチ支持体と前後の走行体とを1本の連結軸
心回りにそれぞれ上下方向に揺動自在に連結するととも
に、前後の走行体とトーチ支持体とを平行リンクを介し
て互いに連結して、トーチ支持体が前部走行体と後部走
行体との中間の姿勢となるように構成したものである。
【0013】上記構成によれば、トーチ支持体は平行リ
ンクにより前後の走行体の中間姿勢をとることができ、
溶接位置の走行面に対して一定の角度で溶接トーチを保
持することができる。
【0014】さらに、本発明のクローラ走行式自動溶接
装置は、両側にそれぞれ被溶接材に吸着可能でかつ走行
速度を制御可能な走行クローラを配置した複数の走行体
を前後方向に配置すると共に、これら走行体を上下方向
に揺動自在に連結した走行台車装置を設け、前記走行体
のいずれかに、被溶接材の走行面に対するトーチ支持体
の姿勢を制御する姿勢制御手段を介して左右方向にシフ
ト自在な溶接トーチを配置し、走行台車装置の前部およ
び後部に配置されて被溶接材の溶接線を検出する前部セ
ンサおよび後部センサの検出信号により、走行台車装置
中心線に対する溶接線の傾斜角と、溶接トーチの走行台
車装置中心線からのシフト量を演算して、溶接トーチの
位置を制御するとともに、前記傾斜角とシフト量がそれ
ぞれ0になるように、左右の走行クローラの走行速度を
制御するコントローラを設けたものである。
【0015】上記構成によれば、直列に上下揺動自在に
連結された複数の走行体を、走行クローラにより被溶接
材に吸着させて走行するように構成したので、あらゆる
方向の傾斜面や逆向きの被溶接材の曲面に沿って走行さ
せることができる。そして走行体の前部と後部に設けた
センサにより溶接線を検出し、これに基づいて左右の走
行クローラの走行速度を制御することで、容易に走行体
を溶接線に沿わせて走行させることができ、またコント
ローラによる簡単な制御で溶接トーチを左右方向にシフ
トさせて溶接線上方に沿って移動させ正確に溶接するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るクローラ走
行式自動溶接装置の第1の実施の形態を図1〜図6に基
づいて説明する。
【0017】このクローラ走行式自動溶接装置は、図
1,図2に示すように、左右に走行クローラ2R,2L
を有する前部走行体1Aおよび後部走行体1Bを直列に
上下揺動自在に連結した走行台車装置である溶接台車装
置4と、前後部の走行体1A,1Bの連結部に介在され
たトーチ支持体3に、トーチ支持装置11を介して保持
された溶接トーチ10と、この溶接台車装置4を制御す
るメインコントローラ5を備えた外部制御部6と、前記
溶接トーチ10に溶接用電源を供給するとともに前後部
の走行体1A,1Bおよび外部制御部6に電源を供給す
る電源装置7と、前記溶接トーチ10に溶接ワイヤ8を
給送するワイヤ給送装置9とが具備されている。
【0018】前記溶接台車装置4の走行クローラ2R,
2Lは、リンクチェーン間に永久磁石が装着されるとと
もに駆動輪体および遊点輪体間に巻張され、走行体1
A,1Bを保持して被溶接材である逆向き曲面状の鋼製
床面や垂直床面、ここでは曲面状(船体)外板CPを走
行可能に構成されている。また前後部の走行体1A,1
Bの左右の走行クローラ2R,2Lは、図3に示すよう
に、それぞれ独立した4個の走行用サーボモータRMに
連動連結されて走行駆動され、それぞれの駆動速度差に
より走行体1A,1Bの方向転換を行うことができる。
【0019】なお、図9に示すように、前後部の走行体
1A,1B間で連動軸RS,LSと中間ギヤMGを介し
て左の走行クローラ2R,2R同士および右の走行クロ
ーラ2L.2L同士を連動連結し、左右の走行用サーボ
モータRM,LMによりそれぞれ走行駆動することもで
きる。
【0020】また、トーチ支持体3は、前後部の走行体
1A,1Bが曲面状外板CPを走行するため、曲面状外
板CPに対して直角な基準姿勢を確保する姿勢制御手段
41が設けられている。この姿勢制御手段41は、様々
な形態が考えられるが、この実施の形態では、前後部の
走行体1A,1Bとトーチ支持体3とを連結アーム42
A,42Bを介して互いに平行な水平(左右)方向の2
本の連結軸43A,43Bを中心にそれぞれ上下方向に
揺動自在に連結することにより、トーチ支持体3が前部
走行体1Aと後部走行体1Bの中間姿勢となるように構
成している。
【0021】またこの姿勢制御手段の他の実施の形態と
して、図7に示すように、このトーチ支持体3と前後部
の走行体1A,1Bとを連結アーム51A,51Bを介
して1本の連結軸心である連結軸52を中心にそれぞれ
上下方向に揺動自在に連結するとともに、前後部の走行
体1A,1Bからトーチ支持体3を均等に付勢する付勢
手段53A,53Bであるたとえばコイルばねや油圧シ
リンダ(ダンパー)により、トーチ支持体3が前部走行
体1Aと後部走行体1Bとの中間の姿勢となるように構
成したものでもよい。
【0022】さらに、図8に示すように、付勢手段53
A,53Bに代えて、前部走行体2Aとトーチ支持体3
の間、およびトーチ支持体3と後部走行体1Bの間に平
行リンク54を連結して、トーチ支持体3の姿勢を前
部,後部走行体1A,1Bの中間姿勢とすることもでき
る。
【0023】トーチ支持体3に配置されて溶接トーチ1
0を保持するトーチ支持装置11は、図4,図5に示す
ように、トーチ支持体3の前部に立設された左右方向の
支持壁12の後面に、上下一対の横行レール13を介し
て横行体14が左右方向にシフト自在に配設されてい
る。そして、この横行体14の後面に、左右一対の昇降
レール15を介して昇降体16が昇降自在に支持され、
この昇降体16に支持アーム17を介して溶接トーチ1
0が保持されている。
【0024】また溶接トーチ10を左右方向にシフトす
るトーチシフト装置18は、支持壁12の前面に左右方
向に支持された横行用ねじ軸18aと、この横行用ねじ
軸18aに嵌合された雌ねじ部材18bと、巻掛け伝動
機構18cを介して横行用ねじ軸18aを回転駆動する
横行用サーボモータ18dと、支持壁12の切欠き窓1
2aを介して雌ねじ部材18bと横行体14とを連結す
る連結部材18eとで構成されている。さらに溶接トー
チ3を昇降するトーチ昇降装置19は、横行体14の後
面に左右方向に支持された昇降用ねじ軸19aと、この
昇降用ねじ軸19aに嵌合された雌ねじ部材19bと、
巻掛け伝動機構19cを介して昇降用ねじ軸19aを回
転駆動する昇降用サーボモータ19dと、昇降体16の
切欠き窓16aを介して雌ねじ部材19bと横行体14
とを連結する連結部材19eとで構成されている。そし
て、連結軸43A,43Bに設けられた角度センサー4
4の出力値に基づいて、メインコントローラにより昇降
用サーボモータ19dが駆動されて溶接トーチ10の高
さが制御される。
【0025】前部走行体1Aの前部と後部走行体1Bの
後部には、左右方向に照射する赤色レーザ光により、図
6に示す溶接線ABを検知して、走行体1の走行台車装
置中心線MNと溶接線ABとの距離La,Lbを計測す
る前部センサ21Aおよび後部センサ21Bが配設され
ている。また走行体1A,1Bの四隅位置には、落下防
止用センサ22がそれぞれ設けられている。
【0026】前記外部制御部6は、図1に示すように、
メインコントローラ5を操作するCRT23およびキー
ボード24と、前部および後部センサ21A,21Bを
それぞれ操作するセンサコントローラ25A,25B
と、リモートコントロールボックス26が接続された中
継ボックス27が具備されている。
【0027】前記電源装置7からの溶接電源ケーブル2
8は、+側がワイヤ給送装置9の溶接ワイヤ8に接続さ
れ、−側が被溶接材である船体外板41に接続されてい
る。またワイヤ給送装置9には、不活性ガスボンベ29
からCO2ガスが供給されている。
【0028】次に溶接台車装置4の倣い走行制御を図6
を参照して説明する。この倣い制御は、前部センサ21
Aと後部センサ21Bから検出される走行台車装置中心
線MNとの距離La,Lbから溶接トーチ10のシフト
量Uと、走行台車装置中心線MNに対する溶接線ABの
傾斜角θを求め、θ=0、U=0を制御目標とする(θ
=0が優先)ものである。
【0029】すなわち、O0 は溶接トーチ10の原点位
置、Oaは前部センサ21Aの原点位置、Obは後部セ
ンサ21Bの原点位置、Haは前部センサ21Aと溶接
トーチ10との距離、Hbは後部センサ21Bと溶接ト
ーチ3との距離とすると、溶接トーチ10のシフト量U
は、 U=[(La+Lb)/(Ha+Hb)]×Hb−Lb… また、走行台車装置中心線MNに対する溶接線ABの傾
斜角θは、 tan θ=(La+Lb)/(Ha+Hb) θ=tan-1 (La+Lb)/(Ha+Hb)…により
求められる。さらに、VLは左走行クローラ2Aの走行
速度、VRは右走行クローラ2Bの走行速度、ΔVは左
右の走行クローラ2R,2Lの速度差とすると、 ΔV=K1|V|[θ−K2×U×(V/|V|)]…−1 VL=V−ΔV,VR=V+ΔV…−2,3 ここで、K1,K2は倣いゲイン、θは前部で走行台車
装置中心線MNより左側が+である。
【0030】前記倣いゲインK1,K2は、たとえばθ
=10°のずれでΔV=20%の速度差を発生させると
すると、K1=0.2/(10π/180)=1.14
6となり、U=50mmのずれでΔθ(≡K2×U)=
10°の進行方向修正を発生させるとすると、K2=
(10×π/180)/50=0.00349となる。
【0031】またθ=20°のずれでΔV=20%の速
度差を発生させるとすると、K1=0.2/(20π/
180)=0.573となり、U=50mmのずれでΔ
θ(≡K2×U)=20°の進行方向修正を発生させる
とすると、K2=(20×π/180)/50=0.0
0698となる。
【0032】上記構成において、溶接台車装置4を曲面
状外板CPの底面または側面に乗り移らせた後、溶接台
車装置4が自動運転される。まずメインコントローラ5
の入出力装置であるキーボード24により溶接条件が入
力されて溶接速度Vが設定される。そして、自動溶接中
には、前部センサ21Aによる溶接線ABの検出データ
と、後部センサ21Bの溶接線ABの検出データがメイ
ンコントローラ5に入力され、このメインコントローラ
5において,走行台車装置中心線MNからのずれ量L
a,Lbが求められるとともに、溶接トーチ10のシフ
ト位置Uと、溶接台車装置4の平面傾斜角θが算出され
る。さらに走行体1の平面傾斜角θから倣い走行のため
の左右の走行クローラ2R,2Lの速度ΔVが算出さ
れ、ついで溶接トーチ10のシフト位置Uが算出され
る。そしてトーチシフト装置18の横行用モータ18d
と、左右の走行クローラ2R,2Lの駆動モータに指令
値Uおよび±ΔVが指令される。さらに、角度センサー
44によりトーチ支持体3に体する前部走行体1Aと、
後走行体1Bの傾斜角、すなわち連結軸43A,43B
の角度変位が検出され、この検出値に基づいて溶接トー
チ10の適正高さ位置が検出され、メインコントローラ
5により昇降用サーボモータ19dが駆動制御される。
【0033】上記実施の形態によれば、走行クローラ2
R,2Lを有する複数の走行体1A,1Bを上下揺動自
在に直列に連結した溶接台車装置4により、被溶接材で
ある曲面外板CPに沿って垂直姿勢または反転姿勢で容
易に走行させて自動溶接することができる。また、溶接
台車装置4を前部、後部のセンサ21A,21Bの検出
信号に基づいてメインコントローラ5により溶接線AB
に沿って溶接速度に合わせて自動走行させ、トーチシフ
ト装置18およびトーチ昇降装置19により溶接トーチ
3の位置を制御して上向き溶接を自動的に行うことがで
きる。したがって、労働者を3K労働から解放すること
ができ、また曲面状外板CPごとのプログラムも不要
で、また多種類の曲面状外板CPに適用することができ
る。
【0034】上記実施の形態では、走行体1A,1Bの
連結部にトーチ支持体3を設けたが、図10に示すよう
に、後部の走行体61A(または前部の走行体61A)
に直接トーチ支持装置11を介して溶接トーチ10を配
置しても良い。また、図11に示すように、3台の走行
体71A〜71C直列に連結し、中央の走行体71Bに
に直接トーチ支持装置11を介して溶接トーチ10を配
置することもできる。なお、上記走行制御も前部と後部
に配置されたセンサ21A,21Bにより行われる。
【0035】
【発明の効果】以上に述べたごとく、請求項1記載の発
明によれば、直列に上下揺動自在に連結された複数の走
行体を、走行クローラにより被溶接材に吸着させて走行
するように構成したので、あらゆる方向の傾斜面や逆向
きの被溶接材の曲面に沿って走行させて自動溶接するこ
とができ、作業員を3K作業から解放できる。そして走
行体の前部と後部に設けたセンサにより溶接線を検出
し、これに基づいて左右の走行クローラの走行速度を制
御することで、容易に走行体を溶接線に沿わせて走行さ
せることができ、またコントローラによる簡単な制御で
溶接トーチを左右方向にシフトさせて溶接線上方に沿っ
て移動させ正確に溶接することができる。このように走
行クローラにより走行体を被溶接材に吸着させつつ走行
させるので、大きさの異なる長大な曲面部材の上向き溶
接などを自動化することができる。
【0036】また請求項2記載の発明によれば、トーチ
支持体は2つの連結軸心により前後の走行体の中間姿勢
をとることができ、溶接位置の走行面に対して一定の角
度で溶接トーチを保持することができる。
【0037】また請求項3記載の発明によれば、トーチ
支持体は前後の付勢手段により前後部走行体の中間姿勢
をとることができ、溶接位置の走行面に対して一定の角
度で溶接トーチを保持することができる。
【0038】また請求項4記載の発明によれば、トーチ
支持体は平行リンクにより前後の走行体の中間姿勢をと
ることができ、溶接位置の走行面に対して一定の角度で
溶接トーチを保持することができる。
【0039】さらに請求項5記載の発明によれば、直列
に上下揺動自在に連結された複数の走行体を、走行クロ
ーラにより被溶接材に吸着させて走行するように構成し
たので、あらゆる方向の傾斜面や逆向きの被溶接材の曲
面に沿って走行させて自動溶接することができ、作業員
を3K作業から解放できる。そして走行体の前部と後部
に設けたセンサにより溶接線を検出し、これに基づいて
左右の走行クローラの走行速度を制御することで、容易
に走行体を溶接線に沿わせて走行させることができ、ま
たコントローラによる簡単な制御で溶接トーチを左右方
向にシフトさせて溶接線上方に沿って移動させ正確に溶
接することができる。このように走行クローラにより走
行体を被溶接材に吸着させつつ走行させるので、大きさ
の異なる長大な曲面部材の上向き溶接などを自動化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクローラ走行式自動溶接装置の実
施の形態を示す全体構成図である。
【図2】同溶接台車装置の側面図である。
【図3】同溶接台車装置の走行駆動装置を示す平面断面
図である。
【図4】同溶接台車装置のトーチ支持装置を示す平面図
である。
【図5】同溶接台車装置のトーチ支持装置を示す側面図
である。
【図6】同クローラ走行式自動溶接装置の走行制御を示
す説明図である。
【図7】同クローラ走行式自動溶接装置の姿勢制御手段
の他の実施の形態を示す側面図である。
【図8】他の姿勢制御手段の他の実施の形態を示す側面
図である。
【図9】同溶接台車装置の走行駆動装置の他の実施の形
態を示す平面断面図である。
【図10】クローラ走行式自動溶接装置の他の実施の形
態を示す側面図である。
【図11】クローラ走行式自動溶接装置のさらに他の実
施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】 1A,1B 走行体 2R,2L 走行クローラ 3 トーチ支持体 4 溶接台車装置(走行台車装置) 5 メインコントローラ 6 外部制御部 7 電源装置 8 溶接ワイヤ 9 ワイヤ給送装置 10 溶接トーチ 11 トーチ支持装置 18 トーチシフト装置 19 トーチ昇降装置 21A 前部センサ 21B 後部センサ 41 姿勢制御手段 42A,42B 連結アーム 43A,43B 連結軸 44 角度センサ 51A,51B 連結アーム 52 連結軸 53A.53B 付勢手段 54 平行リンク CP 曲面状外板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮脇 国男 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 三原 好人 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 山田 浩幸 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 篠原 紀昭 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 砂山 和之 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 定家 康浩 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側にそれぞれ被溶接材に吸着可能で、か
    つ走行速度を制御可能な走行クローラを配置した複数の
    走行体を前後方向に配置すると共に、これら走行体を上
    下方向に揺動自在に連結した走行台車装置を設け、 走行体の連結部に、被溶接材の走行面に対する姿勢を制
    御する姿勢制御手段を介して、左右方向にシフト自在な
    溶接トーチを有するトーチ支持体を配設し、 走行台車装置の前部および後部に配置されてそれぞれ被
    溶接材の溶接線を検出する前部センサおよび後部センサ
    の検出信号により、走行方向に沿う走行台車装置中心線
    に対する溶接線の傾斜角と、溶接トーチの走行台車装置
    中心線からのシフト量を演算して、溶接トーチの位置を
    制御するとともに、前記傾斜角とシフト量がそれぞれ0
    になるように、左右の走行クローラの走行速度を制御す
    るコントローラを設けたことを特徴とするクローラ走行
    式自動溶接装置。
  2. 【請求項2】姿勢制御手段は、前後の走行体の間にトー
    チ支持体を配置し、このトーチ支持体と前後の走行体と
    を互いに平行な2本の連結軸を中心にそれぞれ上下方向
    に揺動自在に連結することにより、トーチ支持体を前部
    走行体と後部走行体との中間の姿勢となるように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載のクローラ走行式自動
    溶接装置。
  3. 【請求項3】 姿勢制御手段は、前後の走行体の間にト
    ーチ支持体を配置し、このトーチ支持体と前後の走行体
    とを1本の連結軸を中心にそれぞれ上下方向に揺動自在
    に連結するとともに、前後の走行体からトーチ支持体を
    連結軸を中心として均等に回動付勢する付勢手段によ
    り、トーチ支持体が前部走行体と後部走行体との中間の
    姿勢となるように構成したことを特徴とする請求項1記
    載のクローラ走行式自動溶接装置。
  4. 【請求項4】 姿勢制御手段は、前後の走行体の間にト
    ーチ支持体を配置し、このトーチ支持体と前後の走行体
    とを1本の連結軸を中心にそれぞれ上下方向に揺動自在
    に連結するとともに、前後の走行体とトーチ支持体とを
    平行リンクを介して互いに連結して、トーチ支持体が前
    部走行体と後部走行体との中間の姿勢となるように構成
    したことを特徴とする請求項1記載のクローラ走行式自
    動溶接装置。
  5. 【請求項5】両側にそれぞれ被溶接材に吸着可能でかつ
    走行速度を制御可能な走行クローラを配置した複数の走
    行体を前後方向に配置すると共に、これら走行体を上下
    方向に揺動自在に連結した走行台車装置を設け、 前記走行体のいずれかに、被溶接材の走行面に対するト
    ーチ支持体の姿勢を制御する姿勢制御手段を介して左右
    方向にシフト自在な溶接トーチを配置し、 走行台車装置の前部および後部に配置されて被溶接材の
    溶接線を検出する前部センサおよび後部センサの検出信
    号により、走行台車装置中心線に対する溶接線の傾斜角
    と、溶接トーチの走行台車装置中心線からのシフト量を
    演算して、溶接トーチの位置を制御するとともに、前記
    傾斜角とシフト量がそれぞれ0になるように、左右の走
    行クローラの走行速度を制御するコントローラを設けた
    ことを特徴とするクローラ走行式自動溶接装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107639373A (zh) * 2017-10-13 2018-01-30 浙江顺得机械有限公司 履带梁支撑柱焊接工装

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