JPH10229706A - 作業機 - Google Patents

作業機

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JPH10229706A
JPH10229706A JP3206997A JP3206997A JPH10229706A JP H10229706 A JPH10229706 A JP H10229706A JP 3206997 A JP3206997 A JP 3206997A JP 3206997 A JP3206997 A JP 3206997A JP H10229706 A JPH10229706 A JP H10229706A
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JP
Japan
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gear
shaft
wheel
driving
power
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JP3206997A
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English (en)
Inventor
Kazuo Shimazumi
和夫 島隅
Masato Yamaguchi
正人 山口
Masashi Izuhara
政司 出原
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小旋回できる移植機を提供する。 【解決手段】 左右の駆動輪9の一方を他方に対して逆
回転させる正逆切換え機構64を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行しながら畝に
自動的に苗を植え付けていく移植機等の作業機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの動力によって駆動され
る左右一対の駆動輪を有する走行体の後方に移植装置を
設け、走行しながら畝に苗を自動的に植え付けていくよ
うにした移植機がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の移植機にあって
は、枕地において旋回する場合、左右一方の駆動輪への
動力伝達を切断することにより、該動力伝達が断たれた
駆動輪を支点として(トレッドを旋回半径として)旋回
しているが、旋回半径が大で、狭いスペースでの旋回が
困難であるという問題がある。また、旋回した位置が出
てきた畝の隣の畝の位置にくるため、旋回後、出てきた
畝と同じ畝に入るとき(往復2条植え又は4条植え等す
る場合)には、一旦バックしなければならず、走行操作
が煩雑であるという問題もある。
【0004】そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、旋
回半径の小さな作業機を提供することを目的としたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、請求項1では、原動機
7からの動力によって駆動される左右一対の駆動輪9を
備えた作業機において、原動機7から駆動輪9への動力
伝達系統に、左右一方の駆動輪9を他方の駆動輪9に対
して逆方向に回転させる正逆切換え機構64を設けたこ
とを特徴とする。
【0006】請求項2では、動力伝達系統の正逆切換え
機構64よりも原動機7側に、一方の駆動輪9への動力
伝達を断接するクラッチ56Rを設け、該一方の駆動輪
9への動力を他方の駆動輪9に対して逆方向に切り換え
る際において、該一方の駆動輪9への動力伝達を切断す
るようにしたことを特徴とする。請求項3では、一方の
駆動輪9への動力を他方の駆動輪9に対して逆方向に切
り換える動作と、一方の駆動輪9への動力伝達を切断す
る動作とを連動させたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図6及び図7において、本実施の
形態で例示する野菜移植機1は、走行体2の後部に操縦
ハンドル3を有する歩行型であって、畝4を跨いでその
長手方向に走行しつつ、ソイルブロック苗をマルチフィ
ルムで覆われた畝4に所定間隔をおいて植え付けるもの
である。
【0008】走行体2は、ミッションケース5の前部に
前方突出状に固定された架台6上にエンジン(原動機)
7を搭載すると共に、左右両側に前後輪8,9を備えて
主構成されている。エンジン7からミッションケース5
内に入力される動力は、左右両側方に突出する車輪伝動
軸10に伝達されると共に、この車輪伝動軸10よりも
後方に設けられて左右両側方に突出する第1PTO軸1
1と、後上方に突出する第2PTO軸12とから取り出
せるようになっている。
【0009】走行体2の後部には、移植装置13が設け
られている。この移植装置13は、畝4に苗を植え付け
る植付手段14と、この植付手段14に苗を供給する苗
供給装置15と、熱の作用又は切目を入れることにより
苗が植え付けられる位置に予めマルチフィルムに移植用
の孔を穿けるマルチフィルム穿孔装置16と、植え付け
た苗の根本を覆土し、鎮圧する覆土・鎮圧ローラ17等
を有しており、植付手段14は第1PTO軸11によっ
て駆動され、苗供給装置15は第2PTO軸によって駆
動される。
【0010】植付手段14、穿孔装置16及び覆土・鎮
圧ローラ17は、前部が第1PTO軸11に左右軸廻り
に相対回動自在に支持されていてミッションケース5か
ら後方突出状に設けられた可動フレーム18に設けら
れ、覆土・鎮圧ローラ17は可動フレーム18の後部に
設けられていて、畝4上を転動して可動フレーム18の
後部を支持する。
【0011】植付手段14は上部が上下開口状の筒体で
構成され、下部に前後に開閉自在なくちばし状のオープ
ナ備えてなり、図8に示すように、揺動リンク機構19
によって昇降自在に支持されている。この揺動リンク機
構19は、可動フレーム18に固定のブラケット20
に、前後揺動するように上端部が軸支された第1平行リ
ンク21と、この第1平行リンク21の下端部に軸支さ
れた中間プレート22と、この中間プレート22に、上
下揺動するように前端側が軸支された第2平行リンク2
3とを備えてなり、この第2平行リンク23の後端部に
植付手段14が軸支されている。
【0012】また、第2平行リンク23の上側リンク2
3aには、該リンク23aの長手方向に長い長孔状の長
溝24を有する嵌合部材25が固定され、可動フレーム
18には軸受26を介して回転自在に支持されたクラン
ク軸27が設けられ、このクランク軸27のクランクア
ーム27a間のクランクピン27bにローラ28が回転
自在に設けられ、このローラ28が前記嵌合部材25の
長溝24に長手方向移動自在に嵌合されている。
【0013】また、可動フレーム18に固定のブラケッ
ト29と中間プレート22の下端側との間には引張りコ
イルバネからなるバネ30が介装されていて、中間プレ
ート及び第2平行リンク23等が後方に付勢されてい
る。クランク軸27には第1PTO軸11から巻掛け伝
動機構を介して動力が伝達され、したがって、第1PT
O軸11からの動力により、クランク軸27が図8矢示
Aで示す方向に回転することで、第1、第2平行リンク
21,23の揺動運動により植付手段14が上下に揺動
しながら前後にも揺動するようになっており、走行停止
時において、下降軌跡上部では前方移動しながら下降
し、下降軌跡下部では後方移動しながら下降し、上昇軌
跡下部では後方移動しながら上昇し、上昇軌跡上部では
前方移動しながら上昇する。
【0014】そして、植付手段14は、その軌跡の上端
側で苗が落下供給され、その軌跡の下端側にて下部のオ
ープナが畝4に突入し、そのときに連動具によってオー
プナが前後に開かされ、これによって畝4に移植孔を形
成すると共に、該移植孔に苗を落とし込んで植え付け得
るようになっている。この植付手段14の昇降軌跡は、
移植機1の走行時において、植付手段14が、畝4に対
して、極力鉛直方向から突入して、鉛直方向に抜け出る
ような対地軌跡を描くように設定される。また、通常、
株間(苗の畝長手方向の植付間隔)は、植付手段14を
その軌跡の上端で一旦停止し、その停止時間によって調
節しているが、株間を走行速度によって調節する場合
は、植付手段14の対地軌跡がかわり、苗を真直ぐに植
え付けるのが困難になる。
【0015】そこで、走行停止時の植付手段14の軌跡
をかえるために、揺動リンク機構19の後方移動を規制
する規制手段31が設けられている。この規制手段31
は、中間プレート22の後方に配置され、可動フレーム
18の下面側に固定された支持プレート32と、この支
持プレート32を前後方向に貫通する頭付ボルトからな
る接当部材33と、支持プレート32の前後両側に配置
されて接当部材33に螺合された一対のナット34とか
ら構成されており、接当部材33は前後に位置調節可能
とされている。
【0016】前記接当部材33(のボルト頭部)に中間
プレート22を接当させることによって、揺動リンク機
構19の後方移動が規制され、図8に点線で示すよう
に、走行停止時の植付手段14の上昇軌跡を変更できて
植付手段14の昇降軌跡の前後幅を変更することができ
ると共に、接当部材33の前後位置を調節することによ
って、植付手段14の昇降軌跡の前後幅を自由に変更す
ることができ、これによって、走行速度にかかわらず
(株間の大小にかかわらず)苗が略真直ぐに植え付けら
れるように植付手段14の対地軌跡を略一定に保持でき
るようになっている。
【0017】苗供給装置15は、ミッションケース5に
後方突出状に取付固定された固定フレーム35に支持さ
れており、固定フレーム35の後部には左右一対の操縦
ハンドル3が固定されており、ソイルブロック苗が育苗
されたポット部Pが縦横に多数配設された苗トレイTを
横方向及び縦方向に移送しつつ、この苗トレイTから、
植付手段14に対して所定の苗取出位置にて苗取出爪3
6によりソイルブロック苗を一つずつ取り出して、該苗
を植付手段14の上方まで移送した後に植付手段14に
落とし込むようになされている。なお、苗トレイTは樹
脂製で可撓性を有し、縦横に多数配列したポット部Pが
背面に突出して備えられており、各ポット部Pにソイル
ブロック苗が育苗されている。
【0018】左右の車輪伝動軸10の外端側にはその軸
心(左右軸)回りに上下揺動可能に伝動ケース37が支
持され、この伝動ケース37の下部に後輪9が回転自在
に支持されている。ここで、図1を参照して走行系及び
PTO系の動力伝達系統を説明すると、エンジン7の動
力は巻掛伝動手段38によりミッションケース5の左右
方向の入力軸39に伝達される。ミッションケース5に
は、入力軸39と平行に、回転軸40、中間軸41、バ
ック軸42、車輪伝動軸10及び第1PTO軸11がそ
れぞれ回転自在に支持されていると共に、前後方向の第
2PTO軸12が後方突出状に設けられている。
【0019】入力軸39上のギヤ43は回転軸40上の
遊転ギヤ44と噛合しており、この遊転ギヤ44にクラ
ッチギヤ45を摺動させてその咬合部を咬合させること
により、入力軸39から回転軸40へ動力の伝達が可能
になる。前記クラッチギヤ45は遊転ギヤ44と咬合す
る方向に弾圧されており、爪式の主クラッチを構成して
いる。
【0020】前記回転軸40は一端がミッションケース
5から突出していて、その外端に電磁クラッチ46が固
定されており、また、回転軸40の外端部を包囲するよ
うに筒軸状のカップリング軸47がミッションケース5
に回転自在に支持されており、電磁クラッチ46の作動
で回転軸40とカップリング軸47とが一体回転し、P
TO系動力を分岐取り出しできるようになっている。
【0021】このカップリング軸47にはギヤ48が固
定されており、このギヤ48は中間軸41に遊嵌したア
イドラギヤ49と噛合しており、アイドラギヤ49は更
に第1PTO軸11上のギヤ50と噛合し、PTO系動
力を伝達可能にしている。また、第1PTO軸11には
ベベルピニオン51が固定され、第2PTO軸12上の
ベベルギヤ52と噛合しており、PTO系動力を2系統
に分岐して、第1PTO軸11と第2PTO軸12とか
ら取出し可能となっており、電磁クラッチ46を消磁す
ることで車輪伝動軸10の回転動力を止めることなく第
1、第2PTO軸11,12の回転動力を停止可能とな
っている。
【0022】前記回転軸40と中間軸41との間には、
1速(F1 )、2速(F2 )、3速(F3 )、ニュート
ラル(N)、後進(R)に切換操作可能な変速装置53
が設けられている。また、中間軸41上には伝動ギヤ5
4及び図示省略の駐車ブレーキが設けられており、前記
伝動ギヤ54に噛合する伝動ギヤ55は左右一対のクラ
ッチ56L,56Rを介して左右の車輪伝動軸10に動
力伝達断接可能に連動連結されている。そして、左右の
車輪伝動軸10から左右の伝動ケース37内の巻掛伝動
体57を介して左右の後輪9に動力が伝達され、該後輪
9を駆動可能としており、後輪9が駆動輪とされてい
る。
【0023】なお、巻掛伝動体57は車輪伝動軸10に
よって駆動される駆動スプロケット57aと、車軸10
Aに固定された従動スプロケット57bと、これら駆動
スプロケット57aと従動スプロケット57bとに亘っ
て介装されたチェーン57cとから構成されている。図
2に示すように、前記クラッチ56L,56Rは、車輪
伝動軸10に軸心方向摺動自在に外嵌された作動体58
と、伝動ギヤ55と車輪伝動軸10とに亘って係合可能
なボール59と、作動体58を左右方向外方に付勢する
スプリング60とから構成され、スプリング60によっ
て作動体58が付勢されることによりボール59が伝動
ギヤ55と車輪伝動軸10とに亘って係合して伝動ギヤ
55から車輪伝動軸10へと動力を伝達する。
【0024】また、作動体58には、ミッションケース
5に支軸61によって該支軸61と一体回動自在に支持
されたフォーク62が係合され、支軸61には解除レバ
ー63が取り付けられており、解除レバー63の図2矢
示B方向への引動操作によってフォーク62を介して作
動体58を伝動ギヤ55側へと摺動させると、ボール5
9が車輪伝動軸10の係合部分から外れて伝動ギヤ55
から車輪伝動軸10への動力伝達が切断されるようにな
っている。
【0025】右側の車輪伝動軸10は伝動ケース37か
ら右方に突出しており、この突出部分に正逆切換え機構
64が設けられており、この正逆切換え機構64は伝動
ケース37に固定されたギヤケース65に収納されてい
る。前記正逆切換え機構64は、車輪伝動軸10に相対
回転自在に外嵌された筒体66に設けられた第1ギヤ6
7と、この第1ギヤ67に軸心方向に間隔をおいて対向
状とされて車輪伝動軸10に相対回転自在に外嵌された
第2ギヤ68と、ギヤケース65に支軸69によって回
転自在に支持されて第1ギヤ67と第2ギヤ68との両
者に噛合う第3ギヤ70と、第1ギヤ67と第2ギヤ6
8との間に配置されて車輪伝動軸10に軸心方向移動自
在にスプライン嵌合されたシフタ71等とから構成さ
れ、第1、2、3ギヤ67,68,70はそれぞれベベ
ルギヤで構成されている。
【0026】前記筒体66には巻掛伝動体57の駆動ス
プロケット57aが設けられ、第1ギヤ67及び第2ギ
ヤ68には係合歯72が設けられ、シフタ71には前記
係合歯72に咬合する咬合歯73が設けられている。し
たがって、シフタ71の咬合歯73を第1ギヤ67の係
合歯72に咬合させると、車輪伝動軸10からの動力が
シフタ71、第1ギヤ67を経て駆動スプロケット57
aに伝達されて、該駆動スプロケット57aが車輪伝動
軸10と同方向に回転し、左右の後輪9が同方向に回転
する。また、シフタ71の咬合歯73を第2ギヤ68の
係合歯72に咬合させると、車輪伝動軸10からの動力
がシフタ71、第2ギヤ68,第3ギヤ70,第1ギヤ
67を経て駆動スプロケット57aに伝達されて、該駆
動スプロケット57aが車輪伝動軸10と逆方向に回転
し、右側の後輪9が左側の後輪9に対して逆方向に回転
する。
【0027】そして、車輪伝動軸10に前進側の動力が
伝達されている場合において、シフタ71の咬合歯73
を第2ギヤ68の係合歯72に咬合させると、図9に示
すように、走行体2の前後左右の略中央部廻りに移植機
1は右旋回し、また、車輪伝動軸10に後進側の動力が
伝達されている場合は、左旋回する。なお、旋回時にお
いて、右側のクラッチ56Rを切断して、図10に示す
ように、右側の後輪9廻りに移植機1を右旋回させ、左
側のクラッチ56Lを切断して、左側の後輪9廻りに移
植機1を左旋回させるようにすることもできる。
【0028】したがって、枕地旋回する場合において、
出てきた畝4と同じ畝4に入る場合は、走行体2の前後
左右の略中央部廻りに旋回させ、出てきた畝4の隣の畝
4に入る場合は、片側の後輪9廻りに旋回させるように
することで、走行動作が簡便に行える。次に、正逆切換
え機構64の操作系について説明する。
【0029】図2に示すように、シフタ71の周溝71
aには、ギヤケース65に支軸74を介して該支軸74
と一体回動自在に支持されたシフトフォーク75のピン
が係合され、支軸74には解除レバー76が取付固定さ
れている。また、支軸74には引張りバネ77の一端側
が掛止され、この引張りバネ77の他端側はギヤケース
65の左右方向外端側に固定されたブラケット78に掛
止されている。さらに、ギヤケース65の左右方向内端
側に固定された支持板79にボーデンケーブルからなる
操作ケーブル80のアウタケーブル80aの一端側が固
定され、操作ケーブル80のインナケーブル80bの一
端側は解除レバー76に掛止されている。
【0030】一方、図3及び図4に示すように、操作ケ
ーブル80のアウタケーブル80aの他端側は、左側の
ハンドル3に固定のステー81に固定され、インナケー
ブル80bの他端側は引張りバネ82を介して操作レバ
ー83に連結され、操作レバー83は、左右のハンドル
3間に固定された支持板84の下面側に固定された支持
バー85に左右軸廻りに回動自在に支持されていると共
に、支持板84に形成したガイド溝86から支持板84
の上面側に突出している。
【0031】したがって、図4に実線で示すように、操
作レバー83を支持バー85廻りに前方に倒すと、イン
ナケーブル80bの一端側がアウタケーブル80aから
突出すると共に、引張りバネ77によって解除レバー7
6が図4中右方に引かれ、シフトフォーク75が支軸7
4廻りに回動し、シフタ71の咬合歯73を第1ギヤ6
7の係合歯72に咬合させるようにシフタ71を摺動さ
せる。
【0032】また、図4に仮想線で示すように、操作レ
バー83を支持バー85廻りに後方に倒すと、インナケ
ーブル80bが引っ張られて、引張りバネ77の付勢力
に抗して解除レバー76が図4中左方に引かれ、シフト
フォーク75が支軸74廻りに回動し、シフタ71の咬
合歯73を第2ギヤ68の係合歯72に咬合させるよう
にシフタ71を摺動させる。
【0033】なお、引張りバネ77の付勢力は引張りバ
ネ82の付勢力よりも小さい。前記構成のものにあって
は、操作レバー83は、引張りバネ77によって、図4
に実線で示す位置では前下方に引っ張られ、図4に仮想
線で示す位置では後下方に引っ張られことにより、両位
置において保持される。また、操作レバー83を後方に
倒したときに、インナケーブル80bによって引張られ
る量がシフタ71の移動量よりも大である場合に、その
差が引張りバネ82によって吸収される。
【0034】また、図3及び図5において、左側ハンド
ル3の把持部近傍には、クラッチレバー87が枢軸88
を介して回動自在に設けられ、このクラッチレバー87
には操作ケーブル90のインナケーブル90bの一端側
が係止され、操作ケーブル90のアウタケーブル90a
の一端側はハンドル3に固定のブラケット89に固定さ
れている。インナケーブル90bの他端側は引張りバネ
91を介して解除レバー63に連結され、アウタケーブ
ル90aの他端側はミッションケース5に固定のステー
92に固定されている。
【0035】したがって、クラッチレバー87を握持操
作すると、操作ケーブル90のインナケーブル90bに
よって解除レバー63が引かれて、クラッチ56Rの作
動体58が伝動ギヤ55へと摺動されて、クラッチ56
Rが切断され、クラッチレバー87の握持を解除する
と、スプリング60の付勢力によってクラッチ56Rが
接続される。
【0036】また、操作ケーブル90のアウタケーブル
90aの中途部は、ハンドル3に固定のステー93と、
揺動プレート94の係止片95とに固定されており、ア
ウタケーブル90aのステー93と係止片95との間は
削除されている。前記揺動プレート94は、ハンドル3
に固定の支持プレート96に支軸97によって軸支され
て上下揺動自在とされている。一方、操作レバー83基
部のボス部83aには、アーム98が固定され、アーム
98には連動ロッド99の上端側が枢結され、連動ロッ
ド99の下端側は、ベルクランクで構成された中継プレ
ート100の一端側に枢結されている。中継プレート1
00は支軸101によって回動自在に支持され、中継プ
レート100の他端側には係合ピン102が固定され、
この係合ピン102は揺動プレート94に形成されたカ
ム溝103に嵌合され、カム溝103の下面中途部は中
高とされている。また、揺動プレート94は図示省略の
バネによって上方に付勢され、ストッパ104によって
上方への揺動が規制されている。
【0037】したがって、操作レバー83を図5の実線
で示す位置から後方に引くと、アーム98が支持バー8
5廻りに上方に回動して連動ロッド99が上方に引か
れ、中継プレート100が図5に実線で示す位置から仮
想線で示す位置に支軸101廻りに揺動される。このと
き、操作レバー83が、図5の実線で示す位置からその
操作範囲の中央部に至るまでは、中継プレート100に
設けた係合ピン102がカム溝103内を摺動して揺動
プレート94を押し下げ、これによって、係止片95に
固定されているアウタケーブル90aの削除された端部
が押し下げられるので、インナケーブル90bによって
解除レバー63が引かれることとなり、クラッチ56R
が切断される。
【0038】そして、操作レバー83が、その操作範囲
の中央部から図5の仮想線の位置に至るまでに、係合ピ
ン102がカム溝103の他端側に移動して揺動プレー
ト94が上方に揺動してもとの位置にもどり、クラッチ
56Rが接続される。また、操作レバー83を図5の仮
想線で示す位置から前方に倒して実線の位置にするとき
は、前記と逆の動作をする。
【0039】ずなわち、正逆切換え機構64のシフタ7
1の咬合歯73を一方の係合歯72から他方の係合歯7
2に切り換えるときに、クラッチ56Rが自動的に切断
されて車輪伝動軸10への動力伝達が切断されることと
なり、正逆切換え機構64の切り換え時の負荷が減少さ
れて、切り換えがスムーズに行われる。図11は他の実
施の形態を示し、前記実施の形態と相違する点は、第2
ギヤ68に噛合する第3ギヤ105をギヤケース65に
車輪伝動軸10と平行に支持された支軸106に軸心廻
りに回転自在に外嵌し、この第3ギヤ105に第4ギヤ
107を一体形成し、この第4ギヤ107と第1ギヤ6
7とに噛合する第5ギヤ108をギヤケース65に車輪
伝動軸10と平行に支持された支軸109に軸心廻りに
回転自在に支持し、前記第1〜5ギヤ67,68,10
5,107,108を平歯車で構成した点にある。
【0040】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されることがなく、クラッチ56L,56Rの作動体5
8及び正逆切換え機構64のシフタ71を、ソレノイド
又は流体圧シリンダ等によって摺動させてクラッチの断
接又は正逆の切り換えを行うようにしてもよく、この場
合、クラッチ56Rの断接動作を正逆切換え機構64の
切り換え動作に連動させるには、操作レバー83の中立
位置を検出スイッチ等によって検出し、その検出信号に
よってクラッチ56Rを切断するようにすればよい。ま
た、左右の後輪9をそれぞれ独立又は同時に制動させる
ブレーキ機構を設けるのが好ましい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、原動機7から駆動輪9
への動力伝達系統に、左右一方の駆動輪9を他方の駆動
輪9に対して逆方向に回転させる正逆切換え機構64を
設けたので、移植機を小旋回させることができる。ま
た、左右一方の駆動輪9を中心とした旋回も行える。
【0042】また、動力伝達系統の正逆切換え機構64
よりも原動機7側に、一方の駆動輪9への動力伝達を断
接するクラッチ56Rを設け、該一方の駆動輪9への動
力を他方の駆動輪9に対して逆方向に切り換える際にお
いて、該一方の駆動輪9への動力伝達を切断するように
することにより、正逆切換え機構64による切り換え操
作の負荷が軽減され、該切り換え操作をスムーズに行え
る。
【0043】また、一方の駆動輪9への動力を他方の駆
動輪9に対して逆方向に切り換える動作と、一方の駆動
輪9への動力伝達を切断する動作とを連動させることに
より、正逆切り換え操作及びクラッチ56Rの断接操作
を簡便に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の動力伝達系統図である。
【図2】要部の動力伝達機構を示す断面図である。
【図3】正逆切換え機構の操作装置を示す斜視図であ
る。
【図4】正逆切換え機構の操作を示す構成図である。
【図5】正逆切換え機構の操作を示す構成図である。
【図6】移植機の全体側面図である。
【図7】移植機の平面図である。
【図8】植付装置の側面図である。
【図9】旋回動作を示す概略図である。
【図10】他の旋回動作を示す概略図である。
【図11】他の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 走行体 7 エンジン(原動機) 9 後輪(駆動輪) 64 正逆切換え機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機(7)からの動力によって駆動さ
    れる左右一対の駆動輪(9)を備えた作業機において、 原動機(7)から駆動輪(9)への動力伝達系統に、左
    右一方の駆動輪(9)を他方の駆動輪(9)に対して逆
    方向に回転させる正逆切換え機構(64)を設けたこと
    を特徴とする作業機。
  2. 【請求項2】 動力伝達系統の正逆切換え機構(64)
    よりも原動機(7)側に、一方の駆動輪(9)への動力
    伝達を断接するクラッチ(56R)を設け、該一方の駆
    動輪(9)への動力を他方の駆動輪(9)に対して逆方
    向に切り換える際において、該一方の駆動輪(9)への
    動力伝達を切断するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の作業機。
  3. 【請求項3】 一方の駆動輪(9)への動力を他方の駆
    動輪(9)に対して逆方向に切り換える動作と、一方の
    駆動輪(9)への動力伝達を切断する動作とを連動させ
    たことを特徴とする請求項2記載の作業機。
JP3206997A 1997-02-17 1997-02-17 作業機 Pending JPH10229706A (ja)

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